◆-『ここは正義館5−1・改訂版』-えれな(8/6-01:00)No.3818
 ┗Re:『ここは正義館5−2・改訂版』-えれな(8/6-01:05)No.3819
  ┗Re:『ここは正義館5−3』-えれな(8/6-01:08)No.3820
   ┗Re:『ここは正義館5−4』-えれな(8/6-01:11)No.3821
    ┗Re:『ここは正義館5−5』-えれな(8/6-01:14)No.3822
     ┗Re:『ここは正義館5−6』-えれな(8/6-01:20)No.3823
      ┣『ここは正義館5』読ませていただきました。-むつみ(8/6-07:29)No.3830
      ┃┗むつみさん読んでくださって感謝です♪-えれな(8/7-00:05)No.3844
      ┣ぜはーぜはーぜはーぜはー-千恵風味(8/6-14:44)No.3833
      ┃┗千恵風味さんありがとうです♪-えれな(8/7-00:12)No.3845
      ┣えれな様えれな様えれな様っ-はづみ(8/6-16:02)No.3835
      ┃┗はづみさんはづみさんはづみさんっ(笑)-えれな(8/7-00:31)No.3846
      ┣Re:『ここは正義館5』-松原ぼたん(8/6-19:23)No.3838
      ┃┗松原ぼたんさんありがとうです♪-えれな(8/7-01:05)No.3848
      ┣Re:『ここは正義館』-ライム(8/6-23:00)No.3841
      ┃┗ライムさん感想ありがとうです♪-えれな(8/7-01:41)No.3850
      ┣興奮の嵐-穂波(8/7-01:21)No.3849
      ┃┗穂波さん感想どーもです♪-えれな(8/7-02:04)No.3851
      ┣Re:『ここは正義館5−6』-猫斗犬(8/7-08:59)No.3864
      ┃┗猫斗太さんありがとうです♪-えれな(8/8-00:33)No.3889
      ┣『ここは正義館5』-風太(8/7-13:17)No.3872
      ┃┗風太さん感想ありがとうです♪-えれな(8/8-00:44)No.3890
      ┣読みましたっおもしろかったです。-さぼてん(8/12-20:57)No.3958
      ┃┗さぼてんさんありがとうです♪-えれな(8/17-00:59)No.4082
      ┗Re:『ここは正義館5』-ブラントン(8/16-19:16)No.4070
       ┗ブラントンさん、感想ありがとうです♪-えれな(8/17-02:39)No.4084


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3818『ここは正義館5−1・改訂版』えれな E-mail 8/6-01:00

えーーっと・・・・・・・・(こそこそこそ)
知ってる方はおひさしぶりです・・・・はじめましての方はじめまして♪えれなです。
もうかなり前にアップしたまま、止めてた正義館シリーズの続きが一応できあがりやがりましたので、今更アップするの・・・・・結構何様って感じだけどアップしないのもっと悪なんで(笑)続き、アップします。
なんやねん、これ・・・・って方でお暇な方。過去の記事のどっかに沈んでますのでよければエピソード1〜4お読みになってください♪
そーじゃないと話わけわかりませんです(笑)

ずっと待ってくださってた方、ほんとーーーにおそくなってごめんなさいでした(ぺこり)

で。えーーと、申し訳ないついでにもう一個。
エピソード5・途中まで流したのはいいんですが、途中で時間が空いたためか話のつじつまがあわないところが多々でてしまったので、かなり改訂しました。
ですので、もう一度エピソード5の最初から再読お願いします。そーしないと話がわかんなくなります(爆)

では、前おきが長くなりましたが、「ここは正義館エピソード5」一気にいきます!


*************************************




ここは正義館

エピソード5 ざ・さまーばけーしょん




「ぎゃああああああああああっ!!あたしのアイスがないいいいいっ!!」
暑い暑い夏休み。今日も、正義館からは、リナの熱い叫び声が響き渡る。
「誰よっ!?あたしのアイス食べたのっ!!ちゃんと、あたしの、って箱に書いといたのにっ!!一箱まるまるないじゃないっ!!」
「あたしの、って言っても、あたしはこの世の中にいっぱいいるぞ。」
「ははあん。いい度胸してんじゃない、ルーク。あんたね?食べたの。」
「別に。俺だけじゃねえよ。な?」
ルークはリビングにいる一同に同意を求める。
あさっての方に視線をそらせるゼルガディスとミリーナとアメリアとゼロス。
「をい……俺だけに濡れ衣着せようってか?お前ら、卑怯だぞっ!!」
「とりあえず、一名犯人げっとね。ルーク。食べ物の恨みは一生の恨みって言葉知ってるわよね?こないだも、あんた、あたしのプリン食べたわよね。今日という今日はもう我慢できないわっ!!ここで、ケリつけようじゃない。」
言って、いきなり呪文を詠唱し始めるリナ。
それに構えて、呪文を唱え出すルーク。
「おいおい。いきなり、呪文合戦かよ。ただでさえ暑いのに、止めとけ。魔力の無駄だぞ。リナ。ルーク。」
一応、ゼルガディスがたしなめるが、リナもルークも無視して詠唱し続ける。
「リナさん!ルークさん!実力行使なんて正義じゃないですっ!!話し合いで解決して下さいっ!!」
アメリアの言葉にミリーナは興味なさそうに、
「無駄よ。一度やらせればいいんです。あの二人の口喧嘩にはもう飽きたし。」
防御結界の呪文を唱え出す。
仕方なしにアメリアも防御呪文を唱え出す。
こんな二人の喧嘩に巻き込まれたら、運が悪ければ死に至る。
ゼロスは、ことの成り行きをおもしろそうに見ている。彼はもはや教員の自覚なんぞかけらもないようで、止める気は全くないようだ。
そんなわけで、いきなり、リナとルークの喧嘩は始まったのだった。





「なんだこの有り様はあああっ!!!?」
ガウリイは、手にしていた剣道の道具一式を床に放り出して叫ぶ。
「す…すごいですね…」
シルフィールは半ば感心しているかのように、正義館を見上げて呟く。
ガウリイとシルフィールが、剣道部の部活から帰ってきてはじめて目に飛び込んできたのは。
表現することもできないくらい荒れ果てた正義館だった。
外から見てはっきりわかるくらいの、大の大人が余裕で通れるくらいの大穴が4つくらい白い正義館の壁にあいている。
庭には、戦闘のあとと思われる焼け焦げた芝生だったものが黒く炭化している。
白い屋根からは、煙がもうもうと上がっている。
「ま、魔族から襲撃でもあったのか…?」
「と、とにかく、中へ入りましょう。ガウリイさま。みなさん無事か確かめないと…」
「ああ……」
ガウリイは、急いで玄関のドアを開ける。
「ひどいな……」
中の状況を見てガウリイは思わず顔をしかめる。
一体、何があったというのか?
家中の物という物が破壊されている。泥棒が入ったとしてもここまでやらないだろう。
だいたい、泥棒なんぞ入ったところで、うちの住人がここまで好き放題にさせるはずもない。
あの手強い住人達が、こんなに破壊されるのを止められない相手とは…一体…?
空調設備が止まっているのか、ものすごく蒸し暑い。
朝、ここを出るまでは、美しく飾られていたハイビスカスの花が廊下に散らばっている。
その赤い床に、なんとなくいやな予感を覚えたガウリイは、足早に歩きながら、
「おーい。みんなあ?どこにいるんだ?」
家中に響き渡る声で呼びかける。
返答がない。
「リナさーん。アメリアさーん。ゼルガディスさーん…どこにいるんですかあ?」
シルフィールも探しながら呼びかける。
ガウリイは、その場に立ち止まり目を閉じる。
「…ガウリイさま…?」
「し、静かに…」
ガウリイは目を閉じて、気配を探っているようだ。
あやしい気配は感じられない。断言してもいいが、ここには魔族などはいない。
もうすでに終わったあとなのか…?
だとしたら、みんなはどこに…?
ガウリイはリナの気配を探す。いつも一番身近にいる存在なので、気配も感じ取りやすい。
ガウリイは、目を開けてすたすたと階段を上っていく。
「ガウリイさま?わかったんですか?どこに…」
シルフィールは、ガウリイのあとをついていく。
ガウリイがある部屋の前で立ち止まる。
「おい。」
怒気をはらんだ声。
「何で隠れてるんだ?いるんだろ?」
ガウリイの声に、ドアがすすすすっと開く。
ガウリイがそのドアをばん!と開けると、その中には、真っ青な顔をした正義館のいつもの面々。
「どーゆーことか、説明してもらおうか…?」
ちょっぴりこめかみをひきつらせてガウリイは、一同を見回して言う。
リナは覚悟を決めたのか、ガウリイをまっすぐ見つめて言った。
「……ごめん。メインコンピューター。ぶっ壊しちゃった。」







長い間、変な音を出しているメインコンピューターの前に座っていたゼルガディスはため息をつく。
メインコンピューター故障のために、空調システムの整わない正義館内の暑さからしたたり落ちる汗に混ざって、違う種類の汗が流れ落ちる。
つまり、冷や汗である。
「だめだ。完全に使い物にならん。買い換えるしかない。」
首を振りながら、ゼルガディスはあきらめた声で言う。
「買い換えるって……メインコンピューターまるごと!?修理できないの?」
食って掛かるリナに、ゼルガディスは、
「竜破斬(ドラグ・スレイブ)を食らった物なんか、修理できるかっ!!その前に、火炎球(ファイアー・ボール)の流れ弾も食らってるし、覇王氷河烈(ダイナスト・ブレス)も食らってるんだ。いくらバリアを張ってあっても、これだけ食らえば、さすがに、全く起動しないな。」
もうやけになってるのか、半分笑って言う。
「ちなみに…いくらかかるんだ?メインコンピューターって。」
正義館の買い物係のルークが、おそるおそる聞く。
「ピンからキリまであるが…これと同レベルだと…そうだな。七百万くらいかな。」
ゼルガディスの一言に凍りつく一同。
「ああ、ちなみに。今、学校に連絡入れました。無駄だと思いましたが一応援助金を請求しましたが。やっぱり無駄でした。一円も払わないそうです。」
ゼロスのトドメの一言に、リナ達はしばらく放心して固まっていた。
「おい。放心してる場合じゃないぞ。リナっ!ルーク!!お前らが諸悪の根元だろうがっ!現実逃避は許さんぞっ!!俺はこの夏いっぱいこのくそ暑い正義館ですごすなんて嫌だからなっ!大体、メインコンピューターなしじゃ、水も電気も使えないんだぞっ!ここで餓死なんてしてたまるかっ!!」
ゼルガディスは、硬直したリナとルークをゆさゆさ揺さ振る。
「はっ!!……そうだったわね……ええっと…七百万円だったっけ?七百万円÷7は……」
会計のリナは気を取り直して、計算する。
「ひとりあたり百万円か……きついわね…」
「ちょっと待て。その“ひとりあたり”って何だ?俺達は関係ないぞ。あくまで払うのはお前とルーク二人だろ。」
ゼルガディスは、リナに抗議する。アメリアもミリーナも頷いている。
「あんたね…散々喧嘩に参加してたくせに、よくそんなこと言うわね。覇王氷河烈(ダイナスト・ブレス)とか、青魔烈弾波(プラム・ブレイザー)とか振動弾(ダム・ブラス)とか唱えまくってたじゃないっ!!だいたい、あんた達があたしのアイス食べたのが、ことの始まりでしょ?あんた達にも責任はあるっ!!」
拳を振るって言うリナにルークも加わって、
「その通り!俺だけがアイス食ったみたいな顔して、ひそかに喧嘩に加わってたのを俺は見たぞ!!アメリアが霊王結魔弾(ヴィスファランク)で、日頃のリナへの鬱憤を晴らしてたのも見たし、ミリーナが関係ないところの火炎球(ファイアー・ボール)ぶちかましてたのもちゃああんと覚えてるぞっ!!」
二人で力説する。
さっきまで喧嘩しまくってた二人は、こんな時だけは誰よりも熱い友情が芽生えているようだ。
反論しようにも、実際にどさくさに紛れて呪文をぶっ放しまくっていたゼルガディスとアメリアとミリーナはすべもなく、あきらめたのか黙っている。
「まあ、それはいいとして、だな。その7って数字は何なんだ?リナとルークとアメリアとミリーナとゼルガディスの5人だろ?数え間違いだと思うぞ。」
ガウリイが、指で人数を数えながら言う。
「その五人とあんたとゼロスに決まってるじゃない。ちょっと、ゼロス。どこ行くつもり?」
リナはそおっと立ち去ろうとしていたゼロスのシャツをつかむ。
「いや、僕は、関係ないですし…邪魔しちゃ悪いですので、このへんで退散しようかと…」
「わたし、ゼロスさんがおいしそうにアイス食べてたの見ました!」
逃げ腰のゼロスの言葉を遮って、アメリアが手をあげて言う。
「よっしゃ、アメリア。ナイスツッコミ!てなわけで確定ね。大体、あんた、ここの担当指導員のくせに喧嘩を止めなかったってことで責任あると思うけど。何か文句ある?」
「……もういいです……」
成り行きにあきらめたのか、ゼロスは壊れかけたソファーに腰をおろす。
「で、なんでオレまで人数に入ってるんだ?リナ。オレは全く関係ないぞ。な、シルフィール。」
「ええ、まあ…」
「ガウリイは人権ないからいいのっ!!文句あるなら多数決で決めようじゃない。ガウリイを人数に入れるべきだと思う人!」
リナの一声に、一斉に手を挙げる一同。
「決まりね。日本もアメリカ同様民主主義なのよ。ガウリイ。あきらめて。」
「不条理だっ!!いやだっ!!オレは関係ないっ!大体、ひとり百万もどうやって払うんだっ!?オレは自慢じゃないけど金なんてないぞっ!!」
「んなのわかってるわよ。ここの人間がアメリア以外貧乏なことくらい。だから方法考えるのよ。どうすればいいと思う?」
リナはみんなを見回して言う。
「強盗ね。」
ミリーナの本気の一言にその場に転ぶリナ。
「なんでそこで犯罪に走るのよっ!!そうじゃなくってねえ!」
「宝ぐじとか。」
「いや、徳川埋葬金探ししかないだろ。」
アメリア、ルークと続ける。
「いや…そうじゃなくてね…現実問題として考えて…」
こめかみを引きつらせながら言うリナにゼロスが、
「それなら、ここは、ひとつゼルガディスさんが一肌脱いで女装して、一晩いくらで…」
「そういうのは、ガウリイの分野だろ?俺は死体洗いくらいしかできんぞ。」
「勝手にオレの分野にするなっ!!だいたい、オレは関係ないんだっ!」
混乱しまくった会話に止めたのは、ずっと沈黙していたシルフィールの一言だった。
「リナさん。泊まり込みのバイトなんてどうです?」
「シルフィール。い、いつからいたの?」
リナの正直すぎる一言にシルフィールは苦笑しながら、
「ガウリイさまと一緒に最初からいましたよ。寄っていかないかとお誘い下さったので…」
シルフィールは剣道部のマネージャーなので、たまに部長のガウリイにくっついて正義館に遊びに来るのだ。
「そ、そうだったの。ごめん。それより、泊まり込みのバイトか…それ、いいかもしんないわね。」
「実は、私の知り合いがK県のアミューズメントパークで夏休みバイトを募集してるんですけど、そこの定員が足りなくてこまってるみたいだから…リナさん達もよろしかったらどうです?」
「ちなみに、それってどのくらい稼げるの?」
シルフィールの答えに、リナ達は一も二もなくその話に飛びついたのだった。



5−2に続く。

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3819Re:『ここは正義館5−2・改訂版』えれな E-mail 8/6-01:05
記事番号3818へのコメント
エピソード5−2です。








「きゃあああっ!!海ですよっ!!すごおおい!きれいっ!!遊園地もありますう!」
はしゃぐアメリアにミリーナも浮遊車(レビテーション・トレーン)の窓から身を乗り出してにっこり笑う。
「あら、ほんとにきれいな青ね。カモメがいるわ。おいしそうね。」
「おいおいっ!!ちょっと見たか?今の娘。すごかったぞ。あの足たまらんっ。」
「いやいや、あの娘の方がすごいぞっ!!ナイスバディ!!天国だな…ここ…」
ルークとガウリイも窓から身を乗り出して、風景をもとい女の子を観察している。
そんな窓際で騒ぐガウリイを見て、リナはため息をつく。
「ため息なんてついてどうしたんだ?リナ。」
いつのまにか、ゼルガディスがリナの横に座っている。
「なんでもない……そういうあんたは観察しないの?」
リナはため息を見られていたのが恥ずかしかったのか、顔をそらしながら言う。
「いや、俺は…お前と似たような理由で海が苦手でな。」
リナは言われて、赤くなる。
…聞かなくても、ため息の理由、わかってるんじゃない…
ゼルガディスは、そんなリナを見てリナにだけ聞こえる声でつぶやく。
「ガウリイには悪気はないんだよ。お前は別に憂鬱になんかならなくても大丈夫だと思うぞ。」
言われてリナはますます赤くなる。
何か悔しいリナは、ゼルガディスに向かってこっそりと言う。
「あたしと同じ理由ってことは…あんたも気にしてるんでしょ?大丈夫よ。アメリアは外見なんてこだわらないから。」
今度はゼルガディスが赤面する番である。
「何お二人で赤くなってるんですか?暑いのならこれでもどうぞ。」
そんな二人を知ってるのか知らないのか、ゼロスがにっこり笑って、ジュースを渡す。
赤面しているところを見られて二人は無言のままジュースを受け取る。
二人を微笑ましい思いで見ながらゼロスは、
「大丈夫ですよ。ここには僕たちはアルバイトをしに来てるんですから。海に入る機会なんて期待できないと思いますよ。」
さらりとそう言うと、そのまま窓際で騒ぐガウリイ達の方へと歩いていく。
見抜かれている…
リナとゼルガディスはこの時、同時に同じことを思い、同じような顔をしているお互いを見て思わず笑いをこぼす。
「変わってないな…俺もお前もあいつらも……」
ゼルは笑いながら、ぼそりと呟く。
「え…?なんて…?」
きょとんとした顔のリナに、ゼルガディスははっとして、
「いや…なんでもない。それより、もうすぐなんじゃないか?シルフィール。」
シルフィールに話を振る。
結局、なぜか成り行きでシルフィールまでついて来たのだ。
「ええ。もうすぐです。皆さん、そろそろ降りる準備して下さいね。ああ、それから。これを渡すのを忘れてました。はい、どうぞ。」
シルフィールが渡した紙には、リナ達各人の勤務場所が書かれていた。






気持ち悪い…
非常にやかましい子供達とおばさん達に囲まれて、リナは営業用スマイルを浮かべてはいたが、リナの心にはこの言葉がエンドレスで回り続けていた。
なんとも言えない重力が身体にかかる。
今日でもう何度目だろうか。耳鳴りと共に身体がぐんと重くなる。
チーン。
ドアが開くと、そこには寒気がするくらいの人数のガキども。
「上に参ります。上に参ります。展望台へお越しの皆様はこのエレベーターをご利用くださいませ。」
リナの機械的な言葉に、ガキどもがわらわらわらわらエレベーターの中に入ってくる。
「御一歩づつ中ほどにお詰め下さいませ。」
ともすれば顔に表れそうないらだちを、必死に出さないようにしながら、リナは言う。
そして、ドアを閉める。
また、身体にかかる重力。なんとも言えない不快感。
チーン。
ドアが開くと、一斉に人々がエレベーターから降りていく。
「展望台へは左手にお進み下さいませ。御来塔ありがとうございます。」
人々が全員降りたのを見計らって、リナは下行きのボタンを押す。
ドアが閉まり、エレベーター内にはリナひとりになる。
そして、また、同じことを永遠に繰り返すのだ。
……あたし、この先一ヶ月、こんなことばっかりしなくちゃいけないのね…そのうち死ぬんじゃないかな……ああ…気持ち悪い……
リナの仕事は、アミューズメントパーク内の大展望台のエレベーターガールだった。








苦しい…
水の中でガウリイはそう思った。
腕の中には、混乱してじたばた暴れる子供。
助けようとしているガウリイのお腹を容赦なく蹴りつける。
今、この手を放せばこの子は死んじまう。
しかし、こうも蹴られたり殴られたりされると、思わず手を放したくもなる。
ガウリイは暴れる子供を腕の中に抱えつつ、岸へ向かって泳ぎ出す。
なるべく、子供の顔が水面上に出るようにして泳ぎたいのだが、子供は暴れてそれどころじゃない。
「ぐはっ…おい…ちょっと…頼むから…おとなしく…うっ。」
子供とは言え混乱のあまりの渾身の力をこめたキックをまともにお腹に食らって、ガウリイは、思わず水中で泳ぎを止めてしまい海水を飲む。
ここで、オレが溺れたらこの子も死んじまう。
腹部に痛みを感じつつも、ガウリイは平泳ぎをして、なんとか岸にたどりつく。
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
岸には、さっきの子供の親と思しき人物が、げほげほ咳込んでるガウリイの耳元向かってにぎゃあぎゃあ叫んでいる。
頼むから耳元で叫ばないでくれ……ただでさえ、お宅の息子に蹴られまくって気分悪いのに……
ガウリイの切実な願いもむなしく、親御さんはただ泣きながら叫ぶ。
とりあえず、ほっと一息ついたガウリイの耳に、誰かの叫び声が聞こえる。
「大変だ!!女の子が溺れているぞ!!」
またか。
ガウリイの仕事は、海水浴場の監視員もとい、人命救助隊員だった。





暑い……
ゼルガディスの頭にはその言葉がエンドレスで回っていた。
「ああっ。かわいい!!写真撮ってもらおうよ!」
「あっ。ほんとだ!やだ〜!誰が写真撮るの?」
「あたし、この場所がいいな。いいでしょ。ムッキーのとなり。」
「ああっ。エリずるいいい!!あたしもムッキーのとなりがいい!」
「あとで場所交換すりゃいいじゃん。」
ゼルガディスは、女の子達に囲まれていた。
「は〜い。撮るよ〜。一たす一は?」
『二。』
カシャッ。
「ああっ。今、あたし、目ぇつぶっちゃったあ。」
「も一回撮ろうよ。場所変えてさあ。」
ゼルガディスの周りの女の子達は、ゼルガディスの腕を掴んだままで離してくれない。
ゼルガディスは暑さのあまり抵抗する気力もなく、無言で彼女達の好きなようにされていた。
「ふわふわして気持ちいいねえ。触ってみてえ。」
「ほんとだぁ。ほんとにムッキーマウスってかわいいよね。会えてよかったよね。」
「は〜い。撮るよ〜。一たす一は?」
『二。』
カシャッ。
「ああっ。あそこにムニーちゃんがいるっ!!あっちで写真撮ろうよ!行こう!」
「ほんとだ〜!待って〜!!」
女の子達は、一斉にゼルガディスから離れて、ムニーマウスの方へと走っていく。
「やっと行ってくれたか…」
ゼルガディスがそう呟いた矢先に。
「あっ!!ムッキーマウスがいるーー!!ママー!写真撮りたい!」
子供の声がゼルの聞こえづらい耳に届く。
ゼルガディスの勤務先は、ムッキーマウスのぬいぐるみの中だった。





忙しい……
アメリアは、それこそ目の回る忙しさの中にいた。
「いらっしゃいませっ!ご注文はいかがなさいますか?」
「ええっとぉ。どれにしようかな…ええっとぉ。ケーキとぉ、ジュースとぉ、でも、やっぱり、パフェも食べたいかなあ。んー、でもサンドイッチもいいしなぁ……あ、コーヒーも飲みたいなぁ……でもお金ないしいー。」
「ケーキとジュースなら、ケーキセットがございますっ!」
いらだちを顔に出さない様に、むやみに、こぶしを振るって言うアメリア。
「でもぉ。ケーキってえ。どんなのがあるのお?持ってきて見せてくれない?」
「はい、かしこまりましたぁ。」
くそ忙しいのに、ケーキのサンプルを取りに、裏方まで走るアメリア。
「アメリアちゃーん。12番テーブル、バッシングしてー!」
「はーい!」
ケーキのサンプルを見せ終わったら、バッシングしよう。
と、考えながら、さっきの客のところにケーキのサンプルを見せに行く。
「こちらが、ケーキのサンプルになっておりますっ!」
「ふ〜ん。このケーキ何?」
「そちらは、キャラメルのスポンジケーキですっ!甘いですっ!」
「これはあ?」
「そちらは、チョコレートのムースですっ!辛いですっ!」
むちゃくちゃ言ってるアメリアに気づいているのかいないのか女の客は、
「ふ〜ん。なんかおいしそうなのないわね。ケーキ止めるわ。パフェにする。」
「あ…はい、かしこまりました。では、」
…それなら最初からパフェにするのが正義では……いえ、お金をもらってるんだからここはお客様をたてるのが正義、正義……
と心の中で思いながら、アメリアはにっこり笑ってその場を去ろうとする。
「あ。ちょっと待って。お姉ちゃん。」
「はい?なんでしょうか?!」
「あたしい。このアミューズメントパークの歴史が知りたいんだけどお。創業はいつなの?」
「えっと……少々お待ち下さいませ。」
アメリアは、店内を走りまわって、他のバイトに創業の年を聞きまわる。
……これも正義のためだわ…正義…正義………
やっと聞き出した時には、さっきの客の席にはもう誰もいなかった。
「アメリアちゃーん!10番のお客さん、帰られたからー!バッシングお願い!」
……これも正義のためなのかしら……
アメリアの勤務先は、パーク内でも一番の回転率を誇る巨大喫茶店だった。






おもしろい……
ミリーナは、瞳をかがやかせて、そのレバーを握っていた。
「きゃあああああああああっ!!」
「んにゃあああああっ!!」
「止めてくれええええええっ!!」
みんな、気持ちよさそうに叫んでいる。
もうちょっとサービスしてあげてもいいかな…
ミリーナは、少しレバーを押す。
すると、お客さんはみんなますます興奮して叫ぶ。
「うぎょえええええええっ!!」
「ぐあああああああああっ!!」
「目が回るうううううううっ!!」
そろそろ終了の時間が近づく。
フィニッシュは、最高の出来にしないとね…
ミリーナは、急にレバーをぐっと押し、そして客の反応を見る。
「…!!!!!」
あまりの凄さに声も出ないらしい。
その様子に満足して、ミリーナは徐々にレバーを引く。
ビー。
「はい、お疲れさまでした。足元に注意して降りて下さい。」
ミリーナのアナウンスの後、お客がふらつきながら、出口に向かう。
「目が回る……」
「なんか、こないだよりもずっと激しかった気がしないか?」
「おもしろかったあ。またあとで乗ろうね。」
お客の感想を聞きながら、ミリーナはにっこり笑う。
ミリーナの勤務先は、こともあろうか遊園地の回転絶叫コースター「シー・オブ・カオス」の操縦席だった。





臭い……
ルークはそれを掴みながら思った。
もう感覚など麻痺してるものだと思ってはいたが、まだ感覚が残っているらしい。
いっそのこと、感覚が麻痺してくれた方がマシだ。
そんなことを思いながら、ルークは作業に入る。
「よいしょっと。ああ、何が入ってんだ?これ。重いぞっ!!」
思わず、それを乱暴に投げ込む。
乱暴になげすぎたのか、袋が破れて中身がとびだす。
「うわっ。サイテー。」
しょうがなく、中身を拾い集める。
「やだ。くっさーい。なんなのこの匂い。」
「あ…あそこよ…」
後ろの方から、女の子の声が聞こえる。
むかむかを押さえながら、ルークは黙って拾い続ける。
俺だって好きでこんなことしてるんじゃねえ!
そう叫びたいのはやまやまだが、叫んだところでどうにかなるものでもない。
……今ごろ、ミリーナもこんなつらい目にあってるのかな…あいつ、ああ見えて繊細だから、大丈夫かな……
ルークはミリーナのことを考えると、女の子どもの罵声も忘れてしまう。
ミリーナのことを考えると怒りが沈むのだ。
ルークは、全てのものを拾い終え、次の地点へ向かう。
ルークの仕事は、ゴミ箱のゴミ収拾だった。
ちなみに。
ルークが、ミリーナが狂喜の笑みを浮かべて絶叫マシーンを操縦しているところを目撃するのはこの数時間後である。









「おや、みなさん、お揃いで。いかがでしたか?初日のバイトは。」
従業員食堂にゼロスの声が響く。
「気持ち悪かった…」
「苦しかった…」
「暑かった…」
「忙しかった…」
「おもしろかった…」
「臭かった…」
それぞれが、それぞれの正直な感想を一言だけ述べて、ご飯を食べるのに戻る。
「そういうお前はどうだったんだ?ゼロス。」
ゼルガディスの言葉にゼロスはにっこり微笑んで、
「なかなか楽しかったですよ。皆さん驚いて下さって。」
本当に楽しそうに言う。
ゼロスは、お化け屋敷のお化け役だったのだ。
「お前って、どんな時でも絶対上手に生きてるよな…世渡り上手というかなんというか。」
ルークが、やげやりに言う。
「そんなことないですよ。まあ、今日は疲れたでしょうから、ゆっくり休んで下さいね。では、僕は失礼します。」
「どこいくんですか?ゼロスさん。」
アメリアの質問に、ゼロスはにっこり微笑んで、
「ちょっとバーまで。」
そう言いのこして去っていった。
「また女ひっかけやがったな…ゼロスのやつ…」
「お化け屋敷の中で何してたんだか…」
立ち去るゼロスの後ろ姿を見送って、ゼルガディスとルークが呟く。
「あれ…リナ。お前、どうしたんだ…?飯、食わないのか?」
「ん……あたし、もう寝るわ。なんか、気持ち悪くって……」
ガウリイの言葉にリナは、青ざめながら席を立つ。
一日中エレベーターに乗っていたのだから、酔っても仕方がない。
もともと、リナは乗り物にはそんなに強くないのだ。
「ちょっと、リナ。待て。部屋まで送っていくよ。」
ガウリイは、ふらつくリナを見て席を立つ。
「大丈夫よ。ちょっと酔ってるだけなんだから。薬もらって……」
言いかけて、リナは目眩を覚えてその場にへたり込む。
「リナ!!」
ガウリイの叫び声を耳に残しながら、リナの意識は暗転した。








どこからか人の話声が聞こえてきたような気がして、リナはうっすらと目を覚ました。
頭の中に何かいるのではないかと思うくらい、ひどい頭痛だ。
ゆっくりと頭を動かして、ようやく自分の状況に気づく。
…ああ…今、バイトに来てるんだっけ…
いつもの自分の部屋と違ってかなり手狭な部屋の小さなベッドに、リナは寝かされていた。
部屋は薄暗く、ドアの隙間から漏れる光だけが唯一部屋を照らしている。
ドアの向うで、誰かが話しているようだ。
「あとは私が見ますので、ガウリイさまは…」
「いや…しかし…」
「明日もお仕事あるのでしょう?このままじゃ、ガウリイさまの方が……」
「でも、オレは……」
ガウリイが何やら言いたげな声でシルフィールに反論しているらしいが、ドアを隔てているせいか会話の内容がよく聞き取れない。
しかし、大体会話の内容は予想がつく。
倒れたリナを心配したガウリイが、なかなか部屋に戻ろうとしないでシルフィールを困らせている、といったところか。
…なんだってあのくらげはこう心配性なんだろ…ったく…
金槌で内側からガンガン叩かれてるようなひどい頭痛をこらえつつ、リナはベッドから降りてドアへよろよろと向かう。
「ガウリイさまはリナさんをどう思われているんですか?」
シルフィールの質問に、リナはドアに伸ばした手を止める。
「………空飛ぶ公害。」
ガウリイの答えに、リナは竜破斬(ドラグ・スレイブ)の詠唱を口の中で始めた。
「というのは冗談で。はねっかえりでほっとくと何しでかすかわかったもんじゃないやつだな。こーゆーことするし。」
言うと、ガウリイはばん!っとドアを開ける。
その拍子にバランスを崩して倒れこみそうになるリナをガウリイの腕が軽々受け止める。
「趣味はヤンキーいびりじゃなかったのか?いつから、盗み聞きになったんだ?」
「〜〜〜〜っ!!人聞きの悪いこと言わないでよっ!人の部屋の前で話してたらいやでも聞こえるでしょーがっ!」
リナはガウリイの腕を振り解いて言う。
「だからって、竜破斬(ドラグ・スレイブ)唱えることはないだろーが。宿舎を壊す気か?ただでさえ金ないってのに、これ以上出費増えるのはごめんだぜ。」
「あんたがその分働けば万事解決よっ!」
「……をい……」
「まあまあ、お二人とも…とりあえず、話は部屋の中で…今は真夜中ですし…」
さすがに険悪なムードを察してか、シルフィールが二人の間に割って入る。
「いーえ。部屋で話すことなんて何もないわ。シルフィール、あたしはもう大丈夫だから寝てちょうだい。面倒かけて悪かったわね。」
「ちょっと待て。話はまだ終わってない。」
強引に部屋のドアを閉めようとするリナをさえぎってガウリイがドアを押さえる。
「……何?説教なら今度にしてよ。頭痛くて死にそーなんだから。」
「お前、配属先変えてもらえ。」
「は?」
「だから。一ヶ月もエレベーターのりっぱなしなんて無茶だ。一日目から倒れてるってのに身体が持つ訳ないだろ?」
「そんなのできるわけないでしょ?みんなきつい仕事してるのは同じなのにあたしだけ一日にしてリタイアなんて、んな根性ない真似できないわよ。」
「今は根性の話をしてるんじゃないっ。体力の話を…」
「やだ。」
「だから、どれだけ根性入れてもできることとできないことが…」
「やだ。」
「リナさん。わたくしの知り合いの方に頼めば、配属先も…」
「やだ。」
「あのな…」
「やだ。」
「……」
「やだ。」
「わーったよ。」
「やだ……じゃなくって…ほんと?」
はーっと溜息をひとつ吐いて、ガウリイは、
「ああ。言っても無駄みたいだしな。ただ。無理はするなよ。どうしようもなく気分が悪くなったら、すぐに誰かに交代してもらうこと。それが守れるって約束できるか?」
「……できるわ。」
リナの返事にガウリイは、ぽんっとリナの頭に手をおいて、
「……じゃ、もう遅いから寝ろよ。騒いで悪かったな。」
それだけ言うと、自分の部屋の方へ歩き出した。
「それじゃあ、わたくしも部屋に戻りますね。あ…それから、リナさんこれ、酔い止めのお薬です。どうぞ。」
シルフィールは、苦笑しながら、リナに薬を手渡す。
「あ、ありがとう。ごめんね。シルフィールまで遅くまで起こしちゃって。」
素直に謝るリナに、シルフィールは、
「リナさん。そのセリフはあの人にも言うべきですわよ。では、おやすみなさい。」
笑いながらさらりと言って、ドアを閉めたのだった。



エピソード5−3に続く。

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3820Re:『ここは正義館5−3』えれな E-mail 8/6-01:08
記事番号3819へのコメント
エピソード5−3です。









ウィ――ン
「上へ参ります。上へ参ります。お客様、いらっしゃいませんか?」
相変わらず、機械的なリナの声がパーク内の展望台ビルに響く。
あれから、数日後。
シルフィールの薬がよかったのかリナの根性からか、リナの乗り物酔いもかなりマシになってきていた。仕事にも慣れて来たし、暑さは微冷房の呪文を唱えてカバーすることを覚えたので、まあなんとかなっていたのだが。
だからと言って問題が全くなくなったかと言えば、決してそうでもない。
リナはここの所毎日タワーにやってくる男にかなりのダメージを与えられていた。
青白いのってりとした顔に、ひょろっとした今にも心臓麻痺かなんかでぽっくり倒れそうな若い男なのだが…
……どーして、あたしはこう変なやつに好かれるんだろうか……
滴り落ちる汗をハンカチで拭きながら、リナは必死に耐えていた。
「君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい…君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい…君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい……」
半永久的にリナの後ろから聞こえて来る蚊の泣くような男の声。
もちろん、リナは男を踏んでなどいないが、男はほとんど毎日決まった時間にエレベーターに乗ってきては、このセリフを飽きるまで言い続けるのだ。
しかもリナと二人っきりのときだけで、他の人が乗ってきたら普通の人と化すのでより質が悪い。
別に痴漢をされてる訳ではないし、これと言った実害がある訳ではないので苦情を言いたくても言えないのだが、こうも毎日だといい加減呪文でぶっ飛ばしたくなる。
……誰でもいい。誰でもいいから、展望台に来い。このエレベーターに乗って…お願ひ…
呪文をぶっぱなしたい欲望のレベルが限界点に達しようとしているリナは、声を張り上げて言う。
「上に参りますっ。上に参りますっ。お客様、いらっしゃいませんか?」
しつこいくらい呼びかけるが、誰も乗ろうとしてくれない。
運の悪いことに今日は雨なので客足が少ないのだ。もちろん、パーク内はドーム状になっているので乗り物などは運転されているが、悪天候のためか客足は今一つ。さらにこんな雨の日に展望台に昇ってなにか見ようとするやつなど、ほとんどいないのだ。
この階もだめか……
がっくりとうな垂れながら、「閉」のボタンを押しかけたその時。
「よ。がんばってるみたいじゃないか。」
いつの間にやって来たのか、ガウリイがにこにこ笑って立っていた。
「あ、あんた!?勤務中に何さぼってんのよっ!?って…な、なんでもいいけど、乗るわよね?」
妙なリナの迫力に圧され、ガウリイは、
「お、おう…もちろんそのつもりだが…どーしたんだ?やけに熱心だな。」
少しびくびくしながら、エレベーターに乗り込む。
「いや…その…、それよりあんたなんでこんなとこにいるのよ?」
間違っても、勤務場所へ戻れとは言わない。言えない。
「この天気じゃ誰も泳ぎに来ないからな。海水浴場は今日は午後から休場なんだ。で、暇だったから、お前どーしてるかと思って来たんだけど、元気にしてるみたいだな。」
「…身体は元気よ。ものすごく。」
後ろのひょろひょろ男に聞こえないように、小さな声で話しながら、「閉」ボタンを押す。
「身体は?こころは病気なのか?」
ガウリイの問いに、リナは少し考える。
ここで事情を話してずっとエレベーターに乗っていてもらうという手もあるが、なんとなくガウリイに頼りっぱなしというのが気に食わない。
でも、またあのひょろひょろ男の囁き攻撃を受けるのも……
「…リナ?」
いきなり黙り込んだリナに勘違いしたのか、心配そうなガウリイの声。
「いや…なんでも―――」
ガックン。
リナのセリフを中断して、いきなり起こった大きな音と衝撃にエレベーター内の三人は同時に声を上げた。
『へ?』






どうして俺がスカートをはかなくてはならないんだろう……
世の中の不条理を嘆く悲しい男がパーク内を行くあてもなく歩いていた。
と言っても外見上は単なるぬいぐるみだが。
ゼルガディスの今日のぬいぐるみは、ムニーマウスだった。
何がなんでもムニーマウスだけは着たくないと主張していたゼルガディスだったが、そんな我が侭(?)が通用するほど世間は甘くなかったのか、ついに今日着ることになってしまったのだ。
俺はなんのために生きているのだろう……
縁起でもない考えがふと頭をよぎる。
パークを覆うガラスのドームの外へ目をやると、外はゼルの心を表すかのようなどしゃぶりの雨だった。
くっくっくっくっ……
ふいに込み上げて来る笑い声。
悪天候のため客足が遠のいていて、周りに人が少ないのをいいことに人目を気にせず笑いだすムニーマウスは、今、この世界で五本の指に入るほど妖しい。
いつも撮影を頼みに来る客が今日は午後になっても全く来ないのは、客数が少ないからだけではないのかもしれない。
そんなことには、全く気づいていないゼルガディスは心の赴くままに含み笑いとともにパーク内をうろつきまわっていた。
ドオオオオオオオン!
遠くから聞こえる花火の音も彼の耳には、そよかぜの囁きである。
ドオオオオオオオン!
一体なんのパレードなのだろうか。やたらと派手な音がパーク内に響いているが、ゼルガディスにはそんなものは関係なかった。
ドオオオオオオオン!
三度目の爆音で、ゼルガディスはやっと気がついた。
花火などではない。 戦闘が起こっているのだ。
ゼルガディスのまさに目の前にあったパーク一の回転率を誇るという巨大喫茶店には巨大な大穴が開いていた。









パーク一の人気の大回転絶叫コースター「シー・オブ・カオス」には、悪天候にもかかわらず長蛇の列ができていた。
とは言えいつもの半分くらいだが、それでも一時間待ちの人数である。
このコースターの人気の約70%を担うのは、この夏入った期待の新人操縦者。
そう、あのミリーナだった。
彼女の、失神する一歩手前まで上り詰めさせて一気に落とす斬新なテクに、病院に運び込まれる客は後を絶たない。
しかし、その客はまるで中毒患者のように次の日また彼女のプレイを拝みに並びに来るのだ。
「はいはい、ちゃんと並んだ並んだ。……ふっ。愚かだよな。どれだけ並んでもミリーナの心は俺のものだってのに……。まあ、ミリーナの美しさに魅せられる気持ちはわからなくもないが…」
ぶつぶつ言いながら、行列の整備を勝手に呼びかけるルーク。
「誰が誰のものって?どうでもいいけど、どうしてまたあなたがここにいるの?」
相変わらず抑揚のない口調で操縦室の窓から尋ねるミリーナ。
ちなみに運転中なので顔は前を向いている。
ルークは、操縦室の横の階段の手すりにもたれかかって、
「どうしてって……決まってるだろう?俺のミリーナに変な輩が付きまとったりしないように見張ってるんだ。こないだのイッソンみたいなストーカーがいないとも限らないしな。」
「人の振り見て我が振り直せって言うわよね。」
「………ひ、ひとつ聞いていーか?お、お前、まさか俺があのイッソンと同じように見えてるとか言わないよな?」
「…………」
ミリーナは答えない。
「な、なんで黙ってるんだっ!?こ、答えてくれっ!!」
思わず操縦室の窓に身を乗り出して問うルーク。
「…………」
ミリーナは操縦に集中していて話を聞いてないだけなのだが、その沈黙がかえって怖いらしく、ルークは必死である。
「ミリーナぁぁぁぁっ!なんで黙ってるんだぁぁぁっ!俺が悪かった!悪かったから何か言ってくれぇぇぇっ!!」
操縦室に向かって土下座するルークには見物人が群がっているが、そんなことはお構いなしに叫ぶルークの姿はまさしく愛の奴隷だ。
そんな中で、ミリーナの唇から出た言葉はとんでもないものだった。
「ブレーキが効かない……」







「明り(ライティング)!」
リナの声がエレベーター内に響く。
「一体なんなんだ?停電か?」
急に止まったエレベーター内の壁を叩きながら言うガウリイに、リナはライトの明りを上に放り投げて、
「聞きたいのはこっちの方よ。大体、停電なんて今時そうあるもんじゃないし、このパークは自家発電してるはずよ。それなのにどうして……」
「リナッ!!」
リナの言葉を遮って、ガウリイはやおらリナを壁に押し付ける。
「な、……!!」
抗議する暇もあらばこそ。
リナがさっきまで立っていた場所の床にはリナ二人分くらいが通れる大穴が貫かれていた。
「上か!?」
とっさに腰の剣を抜き放ち、上に向かって構えるガウリイ。
しかし、天井には穴が空いてない。
エレベーターの上から攻撃したのであれば、天井にも穴が空くはずなのに。
「どこにいるの?」
「わからん。」
ガウリイのミもフタもないセリフに、それまで存在を誰もが忘れていたひょろひょろ男が蚊の泣くような情けない声で叫ぶ。
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!降ろしてくれええええええええっ!!!」
「そんなに降りたかったら、そこの穴から降りなさいよっ!!くぉの変態っ!!」
そう言って、リナはひょろひょろ男を蹴り落とす!
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!止めてくれえええええっ!」
穴に首まで身体を突っ込みながらもひょろひょろ男は一生懸命這い上がって来る。
エレベーターの高さは、地上700m以上あるだろうか。
これで落ちたら、まぁ、間違いなく人生終わり、運がよくても再起不能である。
「おいおい…リナ。遊んでる暇なんてないぞ。」
ガウリイは構えを崩さないまま、横目でげしげし男を蹴るリナを見ながら言う。
「遊んでないわよっ!ただでさえ狭いのにこんなのがいたら戦いにくいでしょーがっ!」
「それはそーだが、一応お前の客だろうが…何も蹴り落とさなくても…」
「ちょっとぶらさがっててもらうだけよっ!ちょっと、あんた!あたしに付きまとってたことは百歩譲って大目に見とくからしばらくぶらさがっててくれない!?這い上がってこないで!」
「またそーいう無茶な注文を……」
這い上がって来るひょろひょろ男の顔面にヒールで蹴りを入れ続けるリナにあきれつつもガウリイはまわりへの警戒を解かない。
「…君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい…君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい…」
踏まれながらも、囁き続けるひょろひょろ男。
「うるさいっ!ちょっと黙ってて!気配が読めないじゃないっ!
ちょっと!隠れてないで出てきたらどう?それとも正々堂々と戦って勝つ自信がないわけ?」
上に向かって叫ぶリナの声に返答はない。
……挑発に乗ってこないか……馬鹿ではなさそうね…
それにしても、上からの攻撃で床を貫いたにも関わらず、肝心の天井には穴が空いてないというのはどういうことだろう。
少なくてもエレベーターの箱の上からの攻撃してきたと言う訳ではないようだ。
相手が人間ならば、の話であるが。
もしも、相手が魔族でアストラル・サイドからいきなり攻撃してきたのであれば、さっきくらいの芸当はわけなくできるはずである。
どちらにしても油断できる相手じゃないのは確かである。
相手がどこにいるのかわからない以上、こちらも攻撃の仕様がない。あちらさんの出方を待つしかないのだが……
……また、やっかいなことになりそうね……
リナは口の中で迎撃用に呪文を唱えながら、小さくため息をついたのだった。



「烈閃槍(エルメキア・ランス)!」
アメリアの呪文は赤いスカートをはいた女の人を攻撃しようとしていたそれに命中した。
それ―――
つまり、紅茶カップから出てきたあきらかに人ではない腐った緑色をした手は四散して、ぼとぼと肉片を落とし白いテーブルクロスを緑に染める。
「早く逃げてくださいっ!ここは危険ですっ!!」
その気持ち悪い光景を呆然と突っ立ってみていた女の人にアメリアは叫んだ。
女の人はアメリアの叫びに鞭で打たれたように我に返って、震えながら店の出口に走っていく。
その姿にアメリアは安堵のため息を漏らした。しかし、まだ緊張は解けない。
いつもの平和な喫茶店にいきなり現れたそれに店内はパニックになっていた。
ケーキやコーヒーから出てくる魔族と思われる無数の緑色の腐りかけた手。
店内の食べ物という食べ物から腐りかけた緑色の手が生えてきているその光景は食事がとっても美味しくなる…とはとても言えないシロモノだった。
もっともアメリアの知り合いにはこの光景を見てケーキ食べながら綺麗ですねぇと言いそうな人もいるが。
それはともかく彼女は再び口の中で呪文を唱え出す。
さっきのばらばらになった肉塊は、ふたたびびちびちと音を立てて少しずつ再生しようとしていた。
「再生するなんて卑怯ですっ!正義じゃありませんっ!青魔烈弾波(ブラム・ブレイザー)!」
再生しようとがんばってるそれに呪文をぶつけるのは正義なのかは謎だが、容赦なく呪文攻撃を浴びせるアメリア。
攻撃されてまたそれは四散し、ぼとぼとと喫茶店内に肉片を落とす。
そしてまたびちびちと音を立てて再生を試みていた。
さっきからこっちのテーブルで四散させたかと思うと、あっちのテーブルから再生した手が攻撃をしかけてくて、それを倒したらまたさっき倒したやつが攻撃してくる…
といった半永久的な攻撃と迎撃の繰り返しである。
「あなたたち!!こんなしつこいねばっちこい連携プレー攻撃でわたしの心が悪に屈すると思ったら大間違いですっ!そんな悪の心は今すぐ捨てて、正義のために連携すると言いなさいっ!!」
そばにあったテーブルの上にだむっ!と乗りあげ、びしいっ!と虚空を指差し熱演するアメリア。
そんなこと言う手なんてもっといやだ…と、その場にいた客のほとんどは内心でツッコミを入れていたが。
だがしかし。
信じられないことに緑色の手達は、アメリアのセリフに反応したのか急に攻撃を中断した。
冗談みたいな展開に呆然となる客人たちをよそに、その様子を見てアメリアは満足そうに瞳をうるわせながらセリフを続ける。
「わかってくれればいーんですっ!!いいですかっ。世の中には元々悪の道にいたけど改心して立派に正義の道を広めた人もいるんですっ!!あなたたちもまだ遅くはないわっ!今からわたしと修行すれば間に合いますっ!さあっ!正義館に来て一緒に正義を…あがっ!」
いきなり飛んできたトレーを顔面に直撃されて、アメリアは口上を中断してバランスをくずしてテーブルから落ちた。
「いきなり何をするんですっ!!危ないじゃ……」
「アメリア伏せろっ!!」
その声とほぼ同時に今まで沈黙していた緑色の手が一斉にアメリアの方に光線の雨を浴びせていた。
「はにゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
ふいをつかれてアメリアは思わず目を閉じて身を伏せる。
どおおおおおおおおおおおおおんっ!!!!
さっきとくらべものにならない派手な音をたてて、喫茶店内は大爆発をおこした。




…もうすぐよ。もう少しで終わるのよ。あと少しでゴールがくるからそれまでの我慢なのよ…
悲鳴と轟音の中で茶色のおかっぱ頭の女は全身の恐怖に耐えつつもただ終着点を思っていた。
…どうしてまた同じことをしてしまったんだろう…あれだけもうしないって誓ったのに…
後悔の嵐に激しくみまわれながらも、ただ流れに身を任せる。
がくがく揺さぶられる全身。耳が痛いほど激しく吹きつける風。内臓がひっくりかえるようななんとも言えない違和感。そして視覚的な恐怖。
どれもが彼女にとって二度と味わうまい…と、ほん二日前に誓った感覚だった。
それがまた同じ過ちを繰り返し、その結果がこれだ。
…大丈夫…この山さえ乗り越えれば後はフィニッシュよ…がんばるのよ……ナナ……あの瞬間はもう少しよ…
そう自分に言い聞かせて、ナナというその女はその瞬間を待つ。
その最後の瞬間があと数秒後に迫る。
あと5秒・4秒…3・2・1……
『ぎゃああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!』
さっきよりも一段と甲高い悲鳴が一斉に起る。
もぉ、サイコ―――ッ!!!!!!!
最大の快楽と一瞬の最頂点を得た彼女は興奮する身体を意識的に押さえて、呼吸を整えた。
……あぁ…恐かったぁ…次はもう乗らないでおこう………
終着駅が見えてきて、安堵と満足のため息が自然に出る。
しかし。
その安堵はすぐに恐怖へと変わった。
終着駅につくはずの大回転絶叫コースター「シー・オブ・カオス」はスピードが衰えるどころが加速する一方なのだ。
……まさか……
ナナの心に生まれた一抹の不安は、去り行くジェットコースターに微笑を浮かべて手を振るミリーナのアナウンスによって確定した。
「ただいまサービスタイムとなっております。皆様、もう一周お楽しみください。」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!降ろしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」


悲壮な顔で叫びつづけるコースターの先頭に乗っていた茶髪の女を同情の目で見送りながら、ルークはつぶやいた。
「……どーすんだ……?」
にっこりと営業スマイルを浮かべながらミリーナは言う。
「とりあえず、ああ言ってサービスタイムで回っててもらうしかないでしょ?」
「お前……結構えぐ……いや、なんでもない……」
「……ならえぐくないルークがあの回転コースターを今すぐ止めてくれるの?」
「う……そ、それは……」
効かないブレーキを大人数で引こうと試みている周りの野次馬達を横目で見ながらミリーナは言う。
「故障の原因がわかるまで待っててもらうか、自力で助けるか、しかないです。たぶんコンピューターの故障だからこのパークのメインコンピューター室に行けばなんとかなると思いますけど、パークのメインコンピューター室に応答してみても返事がないとなれば…」
「やるしかないってことか?自力救出を。」
「とりあえず、ここのお客様をどうにかするのが私の仕事だと思います。」
そう言うと、ミリーナは呪文を唱え出す。
そんな彼女の真摯な表情を見て、ルークはぽんぽんっとミリーナの肩に手を置いて、
「俺も手伝うよ。がんばろーぜ、ミリーナ。」
そう言って呪文を唱え出すルークにミリーナは微笑で応えたのだった。



エピソード5−4に続く。

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3821Re:『ここは正義館5−4』えれな E-mail 8/6-01:11
記事番号3820へのコメント
エピソード5−4です。





「………いーーーーーーー加減に出てきなさいよっ!!」
カンっ!と床にハイヒールの音を響かせてリナは叫んだ。
あちらさんの出方を待つこと早三十分。あちらさん、出る気配あらず。
な状況にリナはいらつきを隠せない様子でさっきからストレス解消にまだかろうじてぶらさがってるひょろひょろ男を踏みつけたり床を踏んだりしていた。
「まぁまぁ……焦っても出てくるとは限らないし、人間こころにゆとりを持って行動するのが大事だぞ。」
そんなリナをなだめるかのようにガウリイは笑っていう。ちなみに彼は三十分間剣を構えた体勢のままだ。
「戦闘の時にゆとりをもってどーすんのよっ!?あんたよくそんなにのほほんと笑ってられるわねぇ?」
「まぁ…オレはこーいうの慣れてるし…ジェイクなんかは一発攻撃して相手が待ちくたびれて眠るまで待ってぎったんぎったんにするって戦法が十八番だったしな…確かあいつと32時間耐久戦闘ごっこしたことあったっけ……」
懐かしい目をしながら言うガウリイ。
……国際軍って変態しかいないのか……?
リナはあのイっちゃってるジェイクやイッソンを思い出していたが、あえてそのことは触れずに話題を変えた。
「そーいえば、前から疑問に思ってたんだけど、あんたなんで国際軍やめちゃったの?大尉なんて給料もはずむんでしょ?まさか勉強したかったなんて言わないわよね?」
リナの質問に沈黙するガウリイ。
「……どうしたの??」
「………いる……」
「は?」
突然まじめな顔でつぶやくガウリイに眉をひそめるリナ。
「いや……今、一瞬魔族の気配が………って、リナッ!下だ!!」
ガウリイの声とどちらが早かっただろうか。
さっき空いたひょろひょろ男がぶらさがっている大穴から黒い魔力球が飛び出してきてくる!
「防御結界!!」
迎撃用に唱えておいた呪文をリナはとっさに唱えリナ達は結界につつまれる。
だがしかし。
魔力球は、結界をいともあっさりやぶって中に現れた!
「 な、なんでっ!?」
目の前にせまる魔力球にリナは思わず驚愕の声を上げる。
やばいっ!
身体をひねりながら身を伏せるリナ。
「光よ!」
ガウリイがとっさにリナをかばって魔力球の前に出る!
ばじゅっ!
光の剣で魔力球を吸収して、ガウリイはそのまま真下にいるであろう敵にその魔力球つき光の刃を打ち出す!
「はっ!!」
真下から聞こえてきたその声と共にガウリイの打ち出した光の刃はいとも簡単に消滅した。
……冗談でしょ……?
あまりにも簡単に、リナの防御結界を破り、ガウリイの光の刃を防いだその相手は。
マジで死にかけ5秒前のひょろひょろ男だった。


「よくもハイヒールで踏んでくれておめでとう……」
あいかわらず消え入りそうな声でわけのわからんセリフを吐きながら、そのひょろひょろ男は大穴から這い上がってきた。
ガウリイもリナも動かない。
百人中九十九人が馬鹿だと認めるであろうその男は、一見ただの馬鹿に見えるがおそらくはただの馬鹿ではない。日本語こそおかしいが、あの魔力から考えてもただものではない。
……おそらく魔族の中でもかなりの高位魔族………
防御結界が効かない。魔力球を吸収した光の刃も効かない。
そして密室。
はっきり言ってリナにとってこんな条件で絶対に闘いたくない相手だった。
「 あんた……もう少し日本語勉強した方がいいと思うぞ……いい日本語学校教えてやろうか?」
相手が高位魔族だとわかっているのかいないのか、ガウリイはいとも簡単に攻撃を防がれたというのにあいかわらずのほほんとして言う。
「いや…礼には及ばない…もちろん日本語の勉強は日々努力を怠っている……」
ボケ対ボケの会話に、一人緊張感で身を包んでいたリナはちょっぴり脱力感を感じていたが、油断はしない。
相手のボケはこちらの油断をねらっている可能性も高い。
……いや…たぶん、天然だろうけど……
脱力感にめげずにリナはたずねる。とりあえず、相手を倒す前に聞いておきたいことがある。
「高位魔族があたし達に一体何の用なのよ?こないだもあたし達のところに魔族が来たわ。倒したけど。人を襲うならそれなりの理由ってもんを話しなさいよっ!訳もなく襲われるこっちの身にもなれってのよ!」
「それを言う必要はない……なぜならお前はもう死んでいる。」
一昔前のどっかのヒーローのセリフを吐きながらひょろひょろ男は構えのダンスを踊り出した。
「あたたたたたたたたたた……」
蚊の泣くような声で小刻みに震えながら踊る。やっぱり今にも消えそうだ。
………こ、こんなやつに結界を破られるなんてっ……
「獣王牙操弾(ゼラス・ブリッド)!」
プライドを傷付けられてリナは踊ってるひょろひょろ男にいきなり高度呪文をぶちかます!
この獣王牙操弾(ゼラス・ブリッド)は、術者の意志にしたがって光の帯が動く高位魔法なのでまちがってもリナ達には当たらない。
するとひょろひょろ男はいきなり薄まって消える!
「ああっ!ほんとに消えやがった!卑怯だぞ!」
抗議の声を上げるガウリイ。
「アストラル・サイドに逃げ込んだのよっ!まだいるわ……って、嘘っ!?」
リナの放った獣王牙操弾(ゼラス・ブリッド)は、エレベーター内の壁にぶつかって消滅する……はずだった。
しかし、なぜか光の帯は物質である壁にぶつかって跳ね返ってリナの方に向かってくる!
冗談じゃないっ!自分の放った呪文で死ぬなんてっ!つーか、あんなひょろひょろ男のせいで死ぬなんてーッ!!
リナはその呪文で倒してきた数々の敵の最後の姿を思い出して、背中に寒いものを感じる。
「はっ!」
リナのフォローにまわる時間がないと判断したガウリイは、光の帯に光の刃を打ち出し相殺をねらう!
しかし、光の刃と光の帯はぶつかりあって。
どがあああああああああああああああああん!!!!
エレベーター内で大爆発を起こした。







気がつくと柔らかい肌触りの良い感触にアメリアは包まれていた。
ぱらぱらと爆発の余韻で天井の断片が落ちている音がする。
身体のあちこちが痛い。でも暖かい……
「……アメリアッ!!しっかりしろッ!」
「ん………」
身体を軽く揺さぶられて目をうっすらと開くアメリアが一番最初に見たものは。
「……ムニムニマウス……?」
半分夢でも見ているような感覚で問う。
「ムニーマウスだ……」
ムニーマウスはアメリアをしっかり腕の中に抱きながら、真剣な顔(おそらく)で首を振る。
柔らかいふわふわの肌触りはムニーマウスの体毛だったのだ。
ムニーマウス、いやゼルガディスは店内に入るや否や、緑色の手がテーブル上のアメリアを狙っているのに気づいて、とっさにアメリアにトレーを投げ、そのままアメリアをかばって最大の防御結界をはったため二人はなんとか軽症で済んだのだ。
さっきの大爆発のために喫茶店内はすでにがれきの山となっていた。
がれきの下からは人のうめき声がする。そして、そのがれきの中からは緑色の腐った手。
さっきよりも数が確実に数が増えているその光景を見てアメリアは我に返る。
「あなたたち……わたしは悲しいわッ!せっかく一緒に正義の道を正義館で歩んでくれると思ったのに…こんな…こんな…こんなひどいことをするなんてっ!!許せませんっ!」
「俺はいやだぞ……そんな奴等がうちの正義館にうろうろするのは……」
ゼルガディスのツッコミもどこ吹く風で、アメリアは口上を続ける。
「こうなったらもう容赦はできませんっ!!正義の使者見習いであるこのわたし、一年B組アメリア・ウィル・テスラ・セイルーンの目前で悪を行ったことを後悔するがいいっ!!」
「……それ…ちょっと違う……」
「何を言ってるんですっ!ムニーマウスさんっ!悪の手先に天誅を与えてやるのは正義の味方の仕事っ!!さあッ!共に正義のために戦いましょうっ!!正義はあなたの出番を待っている!!」
限りなく瞳をきらきらさせてアメリアは虚空を指差す。
もはや完全に聞く耳もたずなアメリアにゼルガディスはため息をつきながらも、戦闘体勢に入る。どちらにしてもこの化け物どもをほうっておくつもりはない。
緑の腐った手たちは何を思っているのかふらふら揺れているだけであるが、またさっきみたいに一斉攻撃をしかけてこないとも限らない。
……それにしても…なんだって急にこんな奴等が現れたっていうんだ………
イッソンとかいうストーカーの魔族に襲撃されたのはほんこないだ。
やつの狙いは単にリナだったのかそれとも何か別に真意があったのか、結局わからずじまいだったが、今回のこの襲撃は単なる偶然なんだろうか……?
ゼルガディスは、胸に広がる妙な予感を抱えつつ、唱えていた呪文を剣に解き放した。
「魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)!」
ゼルガディスお得意の呪文によって剣が赤い光を帯び、その剣で側にあった緑の手を一薙ぎする。
緑色の手は四散し、指がぼとぼととがれきの上に落ちる。
「ハッハァ!!」
ゼルガディスはそのまま勢いよく、次々と緑の手を斬っていった。
ちなみに。
その姿はムニーマウスのままだったのでどこまでも格好つかなかったということは言わぬが花なのかもしれない……






「助けてええええええッ!降ろしてえええええッ!ふ〜じこちゃあああああん!」
「うるさああああああああいッ!ちょっとは黙りやがれこのくそアマ!黙らないと助けてやんねーぞッ!」
「落ち着いて、そこの赤いレバーをゆっくり引いてくださいっ。安全バーがあがりますからっ。」
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!引いたら地獄へまっさかさまーッ!」
「ほんとに地獄に落としてやろうかぁぁぁぁぁぁっ!」
轟音と突風伴いバイオレンスハードアクションな動きを繰り返す大回転コースターの一番前にぶらさがる人影が二つ。
ルークとミリーナである。
彼らは、翔封界(レイ・ウィング)を唱えて回転中のコースターに近づき回転中のコースターにしがみついて客を救出するという捨て身の方法で客を助けているのだ。
50人近くいた客も残すところあと一人。コースターの一番前に乗っている茶髪のおかっぱの女、ナナだけなのだが、なかなか言うことを聞いてくれずにすでに彼らはコースを15周していた。
いいかげん目がまわってきたらしく、ルークもミリーナもかなり消耗している。
「ミリーナっ。こいつ、もう放って置こう!メインコンピューター室に行ってコースターを停止させた方が早いっ!」
「だめよ。そんなことしたらこの人の精神が壊れてしまうわ。」
「放っておいたら、うらみいいますううううっ♪!!!」
こわれかけた人形のような表情で叫びつつ歌うナナ。
「もうじゅーぶん壊れてるっ!今更ちょっと崩壊度が上がったところでどーってことないっ!このままじゃ俺たちまでおかしくなるぞっ!」
気分が悪そうな顔で叫ぶルーク。彼もあまり乗り物には強くないのだ。
「なら、あなたはもういいから地上に降りてください。この人は私が助けます。」
青ざめながらもミリーナは意志の強い口調で言う。
「お前一人こんなことろに残しておいて俺だけ地上に行くなんてできるかよっ!ミリーナっ!いい加減にしないとお前の身体まで壊れちまうぞっ!こんな状態のままでいたら翔封界(レイ・ウィング)のコントロールを誤るのは目に見えてるっ!降りろっ。」
「できません。この人の身体だってもう壊れかけているわ。」
確かに茶色のナナの髪はもう抜けてしまいそうなくらい凄いことになっている。
「………っ!!…ったく……えーーいっ!わかったよっ!あと十分だけだ。あと十分こいつを説得してだめならメインコンピューター室に行くって約束するか?」
「………。わかったわ。」
静かに頷くミリーナにルークは開き直ったのかナナを見て言う。
「よしっ!!そーとなったら何がなんでもてめーを脱出させてやるよっ!感謝しろよっ!」
ルークのセリフにナナは、拍手をしながら叫ぶ。
「よっ!熱いね、お二人さああああああああああんっ!!!」
「うるせーーーーーっ!!!」
ルークとミリーナは地上に戻ったら絶対にこいつをしばいてやる…と固く心に誓ったのだった。



エピソード5−5に続く。

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3822Re:『ここは正義館5−5』えれな E-mail 8/6-01:14
記事番号3821へのコメント
エピソード5−5です。









「やれやれ……こんなところで爆発を起こしたら危ないじゃないですか……ねえ?」
男は静かに言った。
血に染まった男女の身体を座り込んで両手で抱えながら。
「まぁ、あなたがたにはそんなこと関係ないかもしれませんが……こちらとしては困りますね……彼らは僕の大事な生徒さんですから。」
ゆっくりと。
男は、腕の中にいた男女をまるで何かゴミでも捨てるように軽く床に放り投げて、顔を上げた。
その顔に浮かんでいるのは微笑みと。
そして――――
「……なぜ、こんなところにお前がいる………?」
「それは……秘密です。」
血で染まった指を口元に軽く当てて言う。
「そしてあなたはそれを知る必要はありません。ここで滅ぶのですから。」





喫茶店内の戦いは完全に硬直していた。
ゼルガディスの剣が宙を薙ぐ。アメリアの攻撃呪文が炸裂する。
四散してふっとぶ緑色の肉片。
緑色の手、復活。
さっきから一体どれだけの時間が経っただろうか。
延々と繰り返されてる「作業」にゼルガディスもアメリアもいらだちの念を隠せないでいた。
アメリアの呪文もゼルガディスの剣も効くことは効くのだが、どれだけけちょんけちょんにやっつけても絶対に復活してくる。
「…………いい加減あきてこないか……?この作業…」
だからと言って攻撃の手を止めるわけにもいかないゼルガディスは花瓶の中からこちらを攻撃しようとしていた緑色の手を斬る。
「………あきらめなければ必ず道は開けるのですっ!!烈閃槍(エルメキア・ランス)!」
それでもめげずにアメリアは手近にいた手をふっとばす。
店内はすでにゼルガディスとアメリアの二人きりで、他の客は全員非難している。
がれきに埋もれていた怪我人もアメリアとゼルガディスがすべて救出して外で無事な客や店員に介護させている。
そのおかげで少々、いや、かなり派手な攻撃もできるのだが、どんな呪文を使ってもやっぱり緑色の手は復活してくる。
……絶対に……絶対に倒す方法はあるはずだ……
かなわない相手ではない。ただ弱点が見つからないだけだ。
倒す方法が見つからない以上、自分のできることをするしかないのだが、これでは永遠に終わりそうもない。
ゼルガディスは攻撃の手を止めることなく考えていた。
大体、パーク内でこんな騒ぎが起っているというのに、救援どころかパーク内の警備員の一人さえも来ないとはどういうことなのか。
これだけ派手な爆音が轟いて、怪我人が出ている場合、普通は真っ先に魔族相手の軍である国際軍が飛んでくるはずなのだ。
そして、これだけの騒ぎなら普通は人が集まってくる。
それがないということは―――――――
「パーク全体が襲われているのかもしれないな……」
ふともらしたゼルガディスの呟きにアメリアは裏返った声で、
「この巨大なパーク全体ですかっ!?」
「ああ……外への救援の連絡ができないくらいに混乱しているのかもしれない。これだけ闘っているのに軍どころか警備員の一人も来ないとはおかしいと思わないか?」
「確かに……でも……一体どうして……?」
アメリアは眉をひそめる。
わからないのはそれだった。
こんな辺境の地のアミューズメントパークを襲って一体何になるのか。
どうせ魔族が襲うなら、軍事施設のある都心部を襲った方がはるかに彼らにとっては利益があるだろう。
パーク全体が襲われているというのはあくまで仮定であるが………
「………もし俺の推理があっていたら、ここは今陸の孤島ってことになるな……」
ゼルガディスの言葉にアメリアの動きが止まる。
「それって……もしかして……袋叩き……!?」
「まあ、そういうことになるが……それにしては手ぬるいと思わないか?本気で袋叩きにするならそれこそ高位魔族がオンパレードでやって来れば一発でこんなパーク滅ぼせるだろう。」
もちろん、そんなオンパレードはごめんだが。
心の中でそう付け加えてゼルガディスは、すぐそばの床から這い出てきていた緑色の手を薙いだ。
「それもそうですね。でも、じゃあ、一体なんでこんな襲撃を……?」
「さあな……とにかく、今の俺達がすべきことはこいつらをどうにかすることだ。」
言って口の中で呪文を唱え出す。
しかし、彼のこころは、張付いて絡み合っていた糸が解けて、ある一つの予感を導き出そうとしていた。
……まさか…な…
自分の中に起った考えを自嘲気味に心の中で否定する。
しかし、一度浮かんでしまった予感は彼の意志に反して消えようとはしない。
もしそうだとしたら俺は――――――――――





「……なっ……」
そこは阿鼻叫喚のちまたと化していた。
隣にいるミリーナからも動揺の気配が感じられる。無理もない。
まさかこんなことになっているなんて思わないだろう。
あれから十分間ナナを説得した後、無駄だと悟ったルークとミリーナはパークの中枢のメインコンピューター室に向かっていた。
その途中で彼らが見たものは。
止まらない観覧車。回りつづけるコーヒーカップ。泣き叫ぶ子供。
途方に暮れている操縦者達。倒れている人々。悲壮に叫ぶ親。
その異様すぎる光景に、彼らは無言で顔を見あわせた。
一人を助けるのは容易だ。だがしかし、パーク内すべての乗り物がこうして制御不可能になっている以上、一人一人助けるよりはメインコンピューターをどうにかした方が早い。
二人は無言で頷いてメインコンピューター室に向かって走り出した。
後ろから聞こえる少女の泣き声が針のように心を突き刺す。
……ごめん。もうすぐ助けてやるからそれまで待ってていてくれ……
ルークは胸中で祈るかのようにつぶやきながらただひたすら疾走していた。
ちらりとミリーナを見ると彼女はいつもの無表情を浮かべている。
しかし、男のルークに負けないスピードで走りつづけるミリーナから彼女の心境は理解できた。
「ミリーナ!つかまれ!」
ルークは走りながら突然ミリーナに手をつかんだ。
「え…?」
「翔封界(レイ・ウィング)で飛んでいった方が早い!俺が二人分唱えるから!」
「でも、あなただって、さっきのでかなり消耗しているはずよ。そんなことさせられません。」
「いいから!お前だって早くあいつら助けたいんだろ?行くぞ!」
ルークはそのまま問答無用でミリーナを抱えるようにして力ある言葉を吐いた。
「翔封界(レイ・ウィング)!!」





首筋に何か冷たいものを感じてリナは目を覚ました。
むせかえるような匂いがあたりに立ち込めている。あまり好きではない匂い。
つまり、血臭。
「……!」
がばっ!とその場に起き上がりリナはその場に転がっていた金髪の男、ガウリイをみてぶるぶると震え出した。
泉のようにどくどくと流れる鮮血が、エレベーター内をまさに血の海としている。
青い服は元の色がわからないほど血で染まり、金色に透けたその髪は鮮やかな紅色に変わっている。
穴から滴り落ちる血の音がはるか遠く地下に響いていた。
……助からないかもしれない……
縁起でもない言葉が何の予兆もなしにふいに思い浮かびリナは首を振った。
動揺している場合ではない。今は落ち着いてなんとかするのが先決だ。
「……治癒(リカバリィ)!」
治療呪文の光をガウリイの胸元に当てる。
怪我を治す代わりに体力を代償にする呪文を。
……なんで?なんでガウリイなの?……
あの至近距離の爆発をもろに食らったのはどちらかといえばリナの方だ。
しかし、リナは無傷だった。
頭を軽く打ったためかくらくらするが、それ以外はまったくの無傷。裂傷すらもない。
まるで誰かが治療でも施したかのように。
震える手でリナはガウリイの重い身体を腕の中に包み込んだ。
………やだ……ガウリイ……冷たい………
彼の身体は出血が激しすぎたために体温が下がってきている。本気で一刻も早くここから脱出しないと危ない状況だ。
まだあのひょろひょろ男が潜んでいる可能性も高いが、今はそれよりもガウリイの身が気になる。
エレベーターの壁をぶちぬこうとリナは呪文を唱え出して――――
ふとあることに気づいて呪文を変更した。
「浮遊(レビテーション)!」
ガウリイの身体を抱えてエレベーターの穴からすっと地上に向かって降りる。
万が一この状態であのひょろひょろ男に遭遇したら間違いなく、ジ・エンドだが、あえてリナは地下から脱出する方法を選んだ。
というのも、あのエレベーターの壁と天井にはシールドがはってあったのだ。
最初の攻撃が床をぶちぬいたのに天井には穴が空かなかったのもそれでつじつまがあう。
つまり、あのひょろひょろ男はエレベーター内から天井に向かって攻撃して、天井から跳ね返った魔力弾でリナに命中させようとしたのだ。
それならさっきの獣王牙操弾(ゼラス・ブリッド)が跳ね返った説明もつく。
………やっぱりただの馬鹿じゃなかったわね………
毎日毎日エレベーターに乗ってきていたのもこのためか。
全部計画的犯行だったなんて……
苦虫をつぶすような思いで、リナは降りながらも、ガウリイに治癒(リカバリィ)をかけ続ける。
すべてが自分のせいだとは思わない。でも自分の責任がないわけじゃない。
……あたしがもっと早くに気づいていればこんなことには……
ガウリイの身体にさわらないようにゆっくりと落下しながら、リナは彼の身体を抱きしめる。
さっきよりも体温が下がるスピードが心なしか落ちている気がする。
………まだ、間に合うわ……今、本格的な治療を施せば………
長い長い浮遊の後、とん!と床に足をつけてリナはエレベーターの一番底に降り立った。
とりあえず、ガウリイを床に横たわらせて、ドアをぶち抜く呪文を唱え出す。
「う………リナ……?」
苦しげに喘ぐ声が聞こえてリナは思わず声を上げた。
「ガウリイ!気がついたの!?……あ!起き上がっちゃだめよっ!」
悲壮なリナの声に驚いたのか、ガウリイは軽く目を見開いて、
「ああ……大丈夫だ……これくらい……それよりお前……怪我は……」
青ざめた顔でリナの顔に手を伸ばす。
「あたしは大丈夫だから黙ってて!!今、ドアを…………」
言いかけてリナが呪文詠唱を始めようとした時、異変は起った。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!!
頭上から響く轟音に上を見たリナの目に映ったものは。
ものすごい勢いで落ちてきているエレベーターだった。
「………!!」
冗談ではない。このままだと押しつぶされる!!
エレベーターが落下するのが早いか、リナが呪文で壁に穴を空けて二人で脱出するのが早いか。
………間に合って!!せめてガウリイだけでも脱出させられればそれでもいい!!
無我夢中で呪文を詠唱するリナ。
しかし、目前にせまるエレベーター!!
………もうだめっ!?
その時。
「光よ!」
ガウリイが最後の力を振り絞って光の剣でドアをぶちぬく!
「リナッ!逃げろッ!」
どんっ!!
後ろから突き飛ばされてリナはドアの外へと転がっていた。
「ガウリイ――ッ!!!!」






「………烈閃槍(エルメキア・ランス)!」
ミリーナの放った呪文が後方に炸裂する。
四散する緑色の手。そして、ぼとぼと落ちる肉片。そしてびちびち音を立てて再生する。
その光景を遠目で見送りながら、彼女の全身は総毛立っていた。
パーク中枢のメインコンピューター室のある建物に入った途端、そこは無数の緑色の腐った手で緑色に染められていた。
おそらくコンピューター故障の原因はこれらのせいであろう。
メインコンピューター室に近づくほど増えていくその物体に彼女は妙な感覚を覚えていた。
―――――既視感―――――
いや、身体が覚えているといった方がいいのか。
「どうした?ミリーナ。」
ミリーナの表情から何を読み取ったのかルークはたずねる。
ちなみに、今も二人はルークの翔封界(レイ・ウィング)で建物内を飛行中で、ミリーナが攻撃を担当している。
「………この緑色の手達……見覚えがあるの……」
「どこで?」
しばらく黙っていたが彼女はやがて思い切ったように口を開いた。
「たぶん……わたしたちが出会った場所。」
「………!……じゃあ、こいつらは………」
「魔族じゃないわ。おそらく………兵器ね。」
だとしたら、コンピューター内に入り込んだこいつらを駆除する方法は――――
「あそこだっ!」
メインコンピューター室のプレートを指差し、部屋の前でルークは術を解除する。
二人はドアの前にすたっと降りたち、息を整える。
「開けるぞ。」
ミリーナが無言で頷くのを確認してから、ルークはばたんっ!と扉を開けた。
「なんじゃあ……こりゃぁ…………」
メインコンピューター室はルークが思っていたよりもずっと狭かった。室内は円形になっていて、巨大なスクリーンがその壁を覆っている。その下には数万個のボタンの並んだコントロールパネル。
それは普通のコンピュータールームとなんら変わりないものだったのだが違っていたのはその上に覆っているものだった。
何千何百本の緑色の腐った腕がコントロールパネル上から生えてきているのだ。まるで草木が侵食しているかのように。
そしてその手が組み合わさって集まって部屋の中央に人の十倍ほどの大きさの一つの巨大な球体を作り、その球体全体がどくどくと脈動を打っている。
「間違いないわ………」
しばらく呆然とその様子に見入っていたルークはミリーナの静かな一言で我に返る。
「ルーク……お願いがあります。」
彼女はその球体から目を離さないまま言う。
その表情は、まるで何かを悟った後のように静かで固い。
「ミリーナ………?」
光を通さない目でミリーナはルークを見つめて言った。
「向こうを向いていてください。」
ルークは一瞬目を見開いた。
そして、ミリーナの瞳にともるかすかな哀しみの色を静かに受け止めて、彼は一瞬だけ彼女を強く抱き寄せ、すぐ身を開放して言う。
「わかった……」
その声には、いたわりとも憐れみとも愛しみとも取れるものが滲んでいた。





茶色の髪のおかっぱの女が、地上500mのところで狂喜の歓声を上げ。

喫茶店内の二人が、次の攻撃に備えて、おのおのの呪文を唱え。

エレベーターのそばにいた少女が悲壮な叫びをあげた。


その瞬間。




すべてが停止した。






エピソード5−6に続く。








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3823Re:『ここは正義館5−6』えれな E-mail 8/6-01:20
記事番号3822へのコメント
エピソード5−6



エピローグ







「いやぁ〜、なんか悪いわね。こんなにもらっちゃって。」
とってもうれしそうにアイスクリームをなめながら、リナは機嫌のよさそうな声で言った。
その手には札束が握られており、それを扇のようにしてぱたぱた仰ぐなどというヤ●ザのような真似をして遊んでいる。
「悪いなんて思ってないくせに………」
ぼそりと呟いたルークは、リナの無言のパンチをくわらす。
「なんか文句ある?あ・た・し・の・交渉のおかげでこれだけの報奨金もらったんだからね。そのアイスも!あたしのおかげだってことよーーーく肝に銘じて舐めるのよ。」
ルークはひょいっと肩をすくめてアイスをぺろりと舐める。
「交渉……だったか?あれ……」
ゼルガディスはさっきのリナとパークとのお偉いさんとの「交渉」の様子を思い出して、うんざりしたような顔で誰に言うともなしにたずねる。
そう。リナは今回の事件をネタにパーク相手に、バイト料プラス多額の報奨金を要求したのだ。
リナの、報奨金くれないとこのパークの杜撰な管理状態の情報を売ってさしあげてもよろしくってよ。攻撃によって、パークのお偉いさんたちは真っ青になって金庫から分厚い札束を取り出してきたのだ。
こういう交渉をやらせてリナの右に出るものはいない。
彼らはあらためて彼女の大阪の商売根性を見直しながら、パークのお偉いさん達に憐れみの視線を投げつつ、その手にしっかりと札束を握り締めてその部屋を後にしたのだ。
「脅しと交渉は同意語って昔から言うわよね。」
「言わないと思うぞ……」
涼しい顔でアイスクリームを舐めるミリーナに、ツッコミを入れながらもなんとはなしに青い空を見上げるガウリイ。
「今日でここともお別れか……」



あの後。
奇跡的なタイミングで止まったエレベーターのおかげで、ガウリイは踏み潰されたカエルにならなくて済んだが、それでもかなりの重傷だった。
半分悲鳴に近い声を上げながら、リナがガウリイを抱えてシルフィールのいる医療室まで飛び込んできた時は、シルフィールもそこにいた医療医達ももう助からないかもしれない、と本気で思ったくらいだった。
ガウリイは死なない!絶対に死なない!助けないとあんたを殺す!
ものすごい剣幕でまくしたてるリナに半分脅されて、医療医達がつきっきりで倒れるほどの魔力と技術を費やしてなんとか意識が回復したのだ。
「それにしても……ガウリイさんってほんと凄いですね……リナさんを突き飛ばしたのも覚えてないんでしょう?」
心底感心した様子で問うアメリアにガウリイは聞いていなかったのか、
「……え?……あ、ああ、そのことか……いやぁ、オレ記憶力ないから……」
照れたようにぽりぽりと頬をかく。
「………今度あんな真似したら殺すわよ……あたしは心臓が止まるかと思ったわよ。冗談じゃなくて。」
「んなこと言われても覚えてないしなぁ……」
なぜかとても怒っているリナにガウリイは困ったような顔をする。
もしあの時エレベーターが止まらなかったらガウリイは確実に死んでいただろう。
リナはあの瞬間を思い出すたびに身体の芯が震える想いだった。
「それにしても、なんだって急に止まったんだろうな。ま、そのおかげで旦那が助かったわけだが。」
「そうですね。それに、あの緑色の手たちも急に一瞬で消えちゃったし……あれほど攻撃しても再生してきたのに………」
ゼルガディスとアメリアは何度めかになる疑問を再び口に出した。
そう。
今回の事件は結局何もかもわからずじまいなのだった。
一体誰が、何のために、襲撃して、そして誰がその事態を救ったのか。
全てが闇に包まれていて、気が付いた時にはもうすべてが終わっていた。
かなり後からかけつけてきた国際軍に事情聴取を受けてもリナ達も何がなんだかさっぱりわからず、残ったのは疑問だけ。
結局、ゼルガディスとアメリアはあの後も永遠に同じ作業を繰り返していたのだが、突然一瞬にしてすべての緑色の手がそのしみ一つ残さないで忽然と消えたために物証もなにも残らなかった。
まるで存在自体が綺麗に「消滅」したかのように。
しばらくは油断せずに戦闘姿勢を保っていたアメリアとゼルガディスだったが、しばらくして店内に入ってきた子供に、
「わー。ムニーマウスが固まってるー。」
と指差して笑われて初めてその緊張の糸が解けたのだ。
ちなみに、ゼルガディスが最後までアメリアが自分のことをムニーマウスだと思っていたと聞かされてひどく傷ついたというのは、彼の心の中でしか明かされていない事実だがそれはおいておくとして。
「ま、なんにしろよかったじゃねーか、結果的にはよ。」
「そうね。結局、正義館のメインコンピューター代を稼ぐという当初の目的は果たされたし。パークも無事に戻ったし。」
たいして気にしてない様子で報奨金の札束の枚数を数えながら軽く言うルークとミリーナにゼルガディスはふんと鼻をならして、
「おまえらはたいして苦労してなかったからそんなこと言えるんだ。ジェットコースターで遊んでいただけだろう?」
「お前……そういうこと言うか?いいか。俺とミリーナはなぁっ!」
「ルーク。」
ミリーナの制止でルークはしぶしぶ黙る。
そんな一同の会話を聞いていたのかいないのか、ガウリイはのほほんとした声でみんなに呼びかける。
「ま、今日はみんな忘れて楽しもうぜ。せっかく最後にパークフリーパス券もらったんだから。」
巨額の報奨金と共にもらったフリーパス券を指でいじくりながら言うガウリイに、
「あんたはもとから何も覚えてないんでしょーが……ま、でもガウリイの言う通りね。考えたってしょーがないし、今日は思いっきり遊びましょ!」
リナはアイスクリームの最後の一口をぱくっと食べてそのまま棒をごみ箱に投げ捨てる。
「それもそうですねっ!じゃあ、まずどこ行きます?わたし、このスケベン刑事のショーを見に行きたいですっ!」
「却下。一人で行ってこい。」
「そんなぁ〜っ!ゼルガディスさああん、一緒に行きましょうよ〜っ!」
「私はこの『地獄からの戦慄!眼球したたる深淵からの恐怖!大お化け屋敷!』に行きたいわ。」
「そこってあのゼロスがいたとこじゃねえのか?ミリーナ。悪いことは言わない。止めとこう。」
「じゃあ、あれ行こう!!『パーク一の大人気!混沌の海へのランデブー!超巨大回転絶叫コースターシー・オブ・カオス』!」
「ゴキブリ百匹食べるより嫌。」
「あなたたちだけで乗ってきてください。」
ルークとミリーナの声がかすかに疲れを帯びていたのをリナはさして気にせずに、
「……乗らないの?ま、いいか。じゃ、行くわよっ!ガウリイ!」
「おう!」


その後。
ルークとミリーナはリナ達が乗っていた「シー・オブ・カオス」の最前列に茶色の髪の女が哄笑を上げながらばんざいをしているのをはっきりと目撃していた……











カタン……コトン……カタン……コトン……
静かに。
ただ静かに同じ繰り返しをする音を飽きることなく聞きつづけながら、彼は夜の闇の一点を見つめていた。
………俺の名は、ゼルガディス………
一つのセリフを胸中で呟く。
窓の外で去り行く闇の景色をぼんやりと眺めながら、ゼルガディスは一人横浜への帰路の電車の中で眠れないでいた。
ふと前の座席に視線を移すと、金髪のとらえどころのない優しい気配の男と栗色の髪の強い意志をともす目をした少女がお互いにもたれかかるように、あるいは支えあうようにして熟睡していた。
通路の向こう側には一組の男女。銀髪のどこか不思議な雰囲気を持った女と黒髪の鋭角的でしかし、刺のない男が同じような体勢で眠っている。
その向かい側の座席には本来、さらさらの黒髪をした少し寂しげな目をした女が眠っているはずなのだが、彼女は知り合いのパーク内の事後処理を手伝うために、一人パークに残ったため、その場所にはいない。
そして、その隣にいるはずのおかっぱ頭の生物教師もどこに行ったのかその場にはいなかった。
ふと感じる暖かい重みにゼルガディスは軽く首を右に動かす。
黒髪の、強さともろさとをあわせ持つ少女が、寝息をすやすやと立てて自分の体になだれこみそうになっていた。
軽く彼女の柔らかい小さな体を手で支え、そっと立ち上がり、そのまま先ほどまで座っていた自分の座席に横たわらせる。
しばらく少女の寝顔を見つめ、そして吐息をついて彼は歩き出した。
……お前は俺を軽蔑するだろうな……もし、真実を知れば……
ほとんど空席だらけの夜行列車の一番後方のバルコニーに向かってゼルガディスは歩みをすすめた。
光が。闇が。両側にいる。
選ぶのは自分だ。
そんな感覚にとらわれる夜の人気のない列車。
後方のバルコニーに出た途端、夜の風が彼の銀の髪をさらさらとなでた。
変わらない。何も。その姿も心の中も。
「眠れないのですか……?」
バルコニーの手すりにもたれて去り行く景色を眺めていたその男は振り返らずに言う。
「いや………お前に話がある。………聞きたいことがあるといった方がいいのかもしれないな。」
「そうですか………」
男はまるで興味なさそうにしばらく景色を眺め、黒髪を風になびかせていたが。
「……で、なんです……?」
ふわりと。
その闇色の背景に溶け込んだかと思うと、男はゼルガディスのすぐ横に現れた。
その姿はいつもスーツ姿ではなく。
闇の色に染め上げられた僧衣だった。








エピソード5.幕



**********************************



はい、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
見ればわかる通り、まだ続いたりします(殴)
昔から知ってる方はわかってると思いますが、えれな、非常ーーーーーーーーーに鈍筆ですので、この続きはまた結構時間が空いてしまうかもしれませんが、暇を見つけてトロトロ書きますので気長な目で待ってやってください(ぺこり)
とりあえず、季節に追い抜かれないようにしないと・・・・・(笑)
今回のこの話は正直アップするのがいやなくらい、本人納得してないんですけど、戦闘シーンはこれが限界だし、もー書いちゃったのでアップしちゃいます(殴)

またできるだけ早くにお目にかかれることを祈りつつ、えれなはこれにて去ります。
ありがとうでした♪


では。

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3830『ここは正義館5』読ませていただきました。むつみ E-mail 8/6-07:29
記事番号3823へのコメント
えれなさんこんにちわ。むつみです。
読ませていただきましたよん。
やっぱ、巨大テーマパークと来れば「破壊」はお約束ですよね。
(どこの世界の約束だ)。

個人的にはエレベーターバトルのくだりが好きですね。
あの閉息感が・・・。あああ息苦しい。
今回の魔族もなかなか「きてる」し。
あのものすごくいやなつぶやき。こんなのと二人っきりでエレベーターに乗り合わせるシチュエーションを考えただけで、鳥肌立ちますね。
えれなさん、すごいっ!!
(こんなところでほめられても、嬉しくない?)

ところで。今回も引く引く。続きが楽しみです。
ゼルは何を「知って」いるんだろう。ゼロスは何を「答え」ようとしているんだろう。
それよりなにより。
前半の暴走ぶりが別人のような(笑)ミリーナの正体は?

本当に、楽しかったです。
それでは。これからも、よろしくね。


追伸。 ななさんの、一刻も早い社会復帰を心からお祈り申し上げます。


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3844むつみさん読んでくださって感謝です♪えれな E-mail 8/7-00:05
記事番号3830へのコメント
むつみさんこんにちわ♪某所ではいつもお世話になってます(笑)
かなりお待たせしまくってしまったのですが、忘れないでくださってうれしいです。

>やっぱ、巨大テーマパークと来れば「破壊」はお約束ですよね。
>(どこの世界の約束だ)。

いや、どこの世界も法律で決まってます(爆)
スレイヤーズいん遊園地って感じをイメージしてたんですが(笑)ちょっとおとなしすぎたかなぁ(笑)

>個人的にはエレベーターバトルのくだりが好きですね。

これは、エレガの経験を生かして書きました(笑)スマイルで乗りながらこんなこと考えてたんですね(笑)

>今回の魔族もなかなか「きてる」し。
>あのものすごくいやなつぶやき。こんなのと二人っきりでエレベーターに乗り合わせるシチュエーションを考えただけで、鳥肌立ちますね。
>えれなさん、すごいっ!!
>(こんなところでほめられても、嬉しくない?)

・・・・・・・・これは、エレベーターではないけど、実際に電車で言われたネタだったりするです(笑)凄いのは痴漢でえれなはいたって普通の人です(笑)

>ゼルは何を「知って」いるんだろう。ゼロスは何を「答え」ようとしているんだろう。

うーん、それはお応えできません(つーか、答えたら話が(笑)

>前半の暴走ぶりが別人のような(笑)ミリーナの正体は?

今回のヒロインですっ(笑)

>追伸。 ななさんの、一刻も早い社会復帰を心からお祈り申し上げます。

ぶっ!(笑)えーーと、一応フォローを入れておきますと、某な●さんとこのナナは一応同一人物ですけど、フィクションですので(笑)

では、感想ありがとうでした♪
うれしかったです♪

えれなでした。

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3833ぜはーぜはーぜはーぜはー千恵風味 8/6-14:44
記事番号3823へのコメント

>エピローグ

 はーぁ!やっと読み終わりました。
いっきにこんなにUpするなんて、さぞ大変だったんでしょうねえ。
読ませていただいて、ほんっとーに。ありがとぅございます。
おもしろかったです。
 いやぢつわ、ZODIACAUXいったあと、ここきたんで。
んしたら、なんとぉ、「正義館」がっ!
 かんげきです。
呼吸、荒くなっちゃいました。息切れしてます。ぜはー、ぜはー、
一気に食い入るように(?)、よみました。
 ・・・、ゼル。ふぁいと。(なにがや)
どーなるのでしょうか!?そして、どーなっちゃうのでしょうか!?
たのしみに、気ぃながーく、”6”をまってます。
でわ。がんばってくださいです。(*^o^*)
   千恵。」

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3845千恵風味さんありがとうです♪えれな E-mail 8/7-00:12
記事番号3833へのコメント
千恵風味さんこんにちわ♪
お名前は某所で存じあげてますが、はじめましてです(笑)

>いっきにこんなにUpするなんて、さぞ大変だったんでしょうねえ。

アップするのは、コピーするだけだから結構楽です(笑)でも書くのがトロいんで時間かかりますね(笑)

>読ませていただいて、ほんっとーに。ありがとぅございます。

そう言っていただけると本当にうれしいです♪
正直アップするのも迷ったんですけど、してよかった(笑)

> いやぢつわ、ZODIACAUXいったあと、ここきたんで。

ん?そのコース、えれなも・・・・・(笑)

> ・・・、ゼル。ふぁいと。(なにがや)

って伝えときます(笑)ゼロスに負けるんじゃない〜(笑)

>たのしみに、気ぃながーく、”6”をまってます。

どーもですっ!季節に追い抜かれないようにがんばるです♪

では、感想ほんとにありがとうです♪

えれなでした。

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3835えれな様えれな様えれな様っはづみ 8/6-16:02
記事番号3823へのコメント
うみゅう・・・。感想先を越されてしまった・・・。

うふ。うふふふ。うふふふふ〜〜〜。(崩壊)
ついに・・・ついにようやくえれな様の正義館にお目にかかれる日が来ました
・・・・。(感涙)くくくうっ。(むせび泣き)
紆余曲折経て幾星霜。待った甲斐があったよ、おとっつぁん。(謎)
これで、黄泉へのいい土産になるってえもんだ。ごふごふっ。(←馬鹿?)

・・・というわけで、(どーゆーわけなのかというツッコミは混沌の海に
丸めてポイします。)
拝見しましたよおお〜〜〜〜〜〜!!えれなさん〜〜〜〜〜っ!
あああ、もおお言葉にならないいいいい〜〜〜〜〜〜っっ!!!(泣)
よすぎ!よすぎですよ!!!凄いです〜〜〜!!!
全編爆笑とアクション面白さとラブラブと謎とヒミツと伏線と緑の触手(謎)
に溢れてて!!
・・・あう。何か、感想が日本語になってねえ。(いつもだ。)
すいません、ちょっと気を取り直して、いきます。
コホン。

とにもかくにも面白かったです。本気で。もう笑いっぱなしでした。
えれなさんのセンスは、神坂さんとも、他の誰とも違うけれど
無茶苦茶個性が光ってて、本当にカラー・・・っていうのかな、それが
はっきり目に映ります。(うっ。気を取り直しても日本語になって
ないぞ。)
うーんと、とにかくえれなさん色が強いのに、でもちゃんとスレイヤーズで、
それでもってとにかく面白い!ってことなんです。(^^;)
でも、これでえれなさん本人は納得してない、なんて・・・。(泣)
おとっつぁん、あたしゃ泣けてくるよ。(謎)
こんなに素晴らしいものを書ききっておられるというのに・・・。
神様って、不公平。(ああ。いかん。興奮のあまり何を書いても変になる〜)

戦闘シーンとかも、すごかったです。(エレベーター内での)
ちゃんと、伏線あるし。ひょろ男(笑)は、まさにえれな様の個性が
光ってて。こういうのを思い付かれることが、まずスゴイ・・・。
(でも、「獣王牙操弾」は、デモン・ブラッドで増幅呪文唱えてからでないと
使えないんじゃなかったっけ・・・?)

ゼロスとゼルとミリーナのお三方は、今回も謎と伏線のかたまりですね。
一体どーなるんだろう・・・。(^^;)めちゃ気になります。
ガウリイとリナは言うまでもなく♪、ゼルとアメリアも・・・・。
ゼルは、もうあのキグルミだけでもう・・・。(笑)
そんなあなたにフォーリン・ラブ!!!(爆笑)
ルーク君は、「愛の奴隷」!!この一言につきますっ!!(笑)
えれなさんはミリーナ&ルークを書いてらっしゃる時が、一番のって
おられるような気がするのは、私だけでしょうか?(笑)
特に、ミリーナがコースター操縦してる時とか・・・。でも、ちゃんと
乗客を助けようとする所に、ミリーナらしさが感じられて素敵です。
ルークも。(^^)

ななさ・・・もとい、ナナさんは、もう言葉になりません・・・・。
お大事に。(泣)

あうう、もっとキャラ別や、シーンごとに感想(とツッコミ)を入れたい
んですが、もう充分長くなっちゃってるのでこの辺でやめておきます。
何か、マジで日本語になってなくてすみません。(泣)どうか、嫌わないで
やって下さい。(あああ、自分の語彙の無さがうらめしいいい〜。)
続き、心よりお待ちしています。楽しみにしてますから!!



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3846はづみさんはづみさんはづみさんっ(笑)えれな E-mail 8/7-00:31
記事番号3835へのコメント
はづみさんこんにちわ♪某所じゃどーも♪
タイトルちょっと真似てみました(笑)

>>ついに・・・ついにようやくえれな様の正義館にお目にかかれる日が来ました
>・・・・。(感涙)くくくうっ。(むせび泣き)
>紆余曲折経て幾星霜。待った甲斐があったよ、おとっつぁん。(謎)

・・・・・・・幾星霜ってそんなに長くないですうーーーっ!(笑)
いや、長かったな(笑)直に続きを請求までしてくださって感謝です(いや、ほんと(笑))
夏休み中にエピソード6か7の前ふりあたりまでかけたらいいなぁーとか思ってますけど。思うのは・・・・・・自由なのに・・・・・・・(笑)まあ、苦しくない程度にがんばります(笑)

>これで、黄泉へのいい土産になるってえもんだ。ごふごふっ。(←馬鹿?)

はづみさん・・・・もう行ってしまうのね・・・(手をあわせる(爆))

>全編爆笑とアクション面白さとラブラブと謎とヒミツと伏線と緑の触手(謎)
>に溢れてて!!

ああっっ!!はづみさんの感想のが面白いっ!!(笑)
緑の蝕手・・・・・名前あったりするんだなぁ、これが(爆)

>うーんと、とにかくえれなさん色が強いのに、でもちゃんとスレイヤーズで、
>それでもってとにかく面白い!ってことなんです。(^^;)

ああ、ありがとうです。これはすごいうれしいです。やっぱり笑いにかける関西人としては面白いという誉め言葉以上のものは・・・(っててめーは芸人か(笑))

>でも、これでえれなさん本人は納得してない、なんて・・・。(泣)
>おとっつぁん、あたしゃ泣けてくるよ。(謎)

泣かないでください(笑)本人、納得してなくても他人が面白いと言ってくれたらいーか、って程度の人間なので(爆)
納得してないところは結構たくさんあるけど、何よりゼルアメ関係のバランスが悪かったなぁってことが一番の理由です。今後の課題(笑)<ゼルアメ>

>(でも、「獣王牙操弾」は、デモン・ブラッドで増幅呪文唱えてからでないと
>使えないんじゃなかったっけ・・・?)

ゼロス「目ざとさは不幸の始まりですよ・・・はづみさん・・・・」
えれな「なんちゅー縁起の悪いこと言ってるんやぁぁぁッ!あんたはぁぁぁッ!」(ぼかッ!)
スイマセン(笑)でもミスじゃなくわざとです(笑)ふふふ(笑)

>ゼロスとゼルとミリーナのお三方は、今回も謎と伏線のかたまりですね。
>一体どーなるんだろう・・・。(^^;)めちゃ気になります。

このまま終わるとか言ったらかみそりメール来るんだろうなぁとか思いながら書きました(笑)まあ、いずれ(笑)

>そんなあなたにフォーリン・ラブ!!!(爆笑)

・・・・・・ぶははははッ!!!(悶絶)
そ、その誰もが忘れていたせりふ・・・・今度何かに使おうかしら(笑)

>ルーク君は、「愛の奴隷」!!この一言につきますっ!!(笑)
>えれなさんはミリーナ&ルークを書いてらっしゃる時が、一番のって
>おられるような気がするのは、私だけでしょうか?(笑)

そのとーりです・・・・・はい、ルクミリ応援団とか某所で作ってます(爆)
まあ、この話はルクミリが結構メインだからっつーのもありますが(どれもだというツッコミ不可)

>ななさ・・・もとい、ナナさんは、もう言葉になりません・・・・。
>お大事に。(泣)

・・・・・ぷぷぷぷぷぷ。誤解のないように言っておきますけど、この話はフィクションです(笑)まあ、元ネタが彼女なのは了解もとってあります(笑)

>あうう、もっとキャラ別や、シーンごとに感想(とツッコミ)を入れたい
>んですが、もう充分長くなっちゃってるのでこの辺でやめておきます。
>何か、マジで日本語になってなくてすみません。(泣)どうか、嫌わないで
>やって下さい。(あああ、自分の語彙の無さがうらめしいいい〜。)

いえいえ、とーーんでもない♪長くて関西人のツッコミあふれる(笑)はづみさんの感想読んでてむちゃくちゃ楽しいので大歓迎です♪
こちらこそ、いつもいろんなところで感想もらってほんと感謝です(深々と礼)
感想いただくっつーのはほんとにうれしいことですので♪

では、長くなりましたが、また。近いうちに♪

えれなでした。

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3838Re:『ここは正義館5』松原ぼたん E-mail 8/6-19:23
記事番号3823へのコメント
 面白かったです。

>もうかなり前にアップしたまま、止めてた正義館シリーズの続きが一応できあがりやがりましたので、今更アップするの・・・・・結構何様って感じだけどアップしないのもっと悪なんで(笑)続き、アップします。
 いいんじゃないですか、ちょうど夏だし。
>「リナさん!ルークさん!実力行使なんて正義じゃないですっ!!話し合いで解決して下さいっ!!」
 あんたの台詞とは思えない(笑)。
>ゼロスは、ことの成り行きをおもしろそうに見ている。彼はもはや教員の自覚なんぞかけらもないようで、止める気は全くないようだ。
 最初からないと思う。
>「強盗ね。」
 ををを、なるほど(笑)。
>リナの仕事は、アミューズメントパーク内の大展望台のエレベーターガールだった。
 うっ、うっ、うっ、何度読んでも気持ち悪い(笑)。
>ガウリイの仕事は、海水浴場の監視員もとい、人命救助隊員だった。
 お気の毒。
>ゼルガディスの勤務先は、ムッキーマウスのぬいぐるみの中だった。
 暑そうだが人事なら可(笑)。
>……これも正義のためだわ…正義…正義………
 ああ、正義って不条理(笑)。
>ミリーナの勤務先は、こともあろうか遊園地の回転絶叫コースター「シー・オブ・カオス」の操縦席だった。
 あんたはいいよね、ホント。
>ルークが、ミリーナが狂喜の笑みを浮かべて絶叫マシーンを操縦しているところを目撃するのはこの数時間後である。
 やっぱり一番気の毒だわ。
>「お化け屋敷の中で何してたんだか…」
 まったく、まったく。
>「リナさん。そのセリフはあの人にも言うべきですわよ。では、おやすみなさい。」
 はいはい、あんたは偉いです。
>「君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい…君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい…君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい……」
 すっごいイヤ。
>「この天気じゃ誰も泳ぎに来ないからな。海水浴場は今日は午後から休場なんだ。で、暇だったから、お前どーしてるかと思って来たんだけど、元気にしてるみたいだな。」
 多少は悪天候も役立ったね。もっとも天気が悪くなきゃこんな目も減ったんだろうけど。
>俺はなんのために生きているのだろう……
 それは考えてはいけない事よ。
>悪天候のため客足が遠のいていて、周りに人が少ないのをいいことに人目を気にせず笑いだすムニーマウスは、今、この世界で五本の指に入るほど妖しい。
 みたい。
>彼女の、失神する一歩手前まで上り詰めさせて一気に落とす斬新なテクに、病院に運び込まれる客は後を絶たない。
>しかし、その客はまるで中毒患者のように次の日また彼女のプレイを拝みに並びに来るのだ。
 ひーん、怖いよぉお。
>「ブレーキが効かない……」
 ひぃぃっ。
>つまり、紅茶カップから出てきたあきらかに人ではない腐った緑色をした手は四散して、ぼとぼと肉片を落とし白いテーブルクロスを緑に染める。
 うー、気持ち悪い。
>もっともアメリアの知り合いにはこの光景を見てケーキ食べながら綺麗ですねぇと言いそうな人もいるが。
 あれですね(笑)。
>「再生するなんて卑怯ですっ!正義じゃありませんっ!青魔烈弾波(ブラム・ブレイザー)!」
 どういう理屈だよ。
>「あなたたち!!こんなしつこいねばっちこい連携プレー攻撃でわたしの心が悪に屈すると思ったら大間違いですっ!そんな悪の心は今すぐ捨てて、正義のために連携すると言いなさいっ!!」
 じゃあ悪はアメリア?(笑)。
>ナナの心に生まれた一抹の不安は、去り行くジェットコースターに微笑を浮かべて手を振るミリーナのアナウンスによって確定した
 ミリーナ、もあんたって怖い、ナナさんもだけど。
>そう言って呪文を唱え出すルークにミリーナは微笑で応えたのだった。
 ちょっとらぶらぶ?
>……国際軍って変態しかいないのか……?
 戦場じゃ戦略。
>マジで死にかけ5秒前のひょろひょろ男だった。
 あー、ヤダヤダ。魔族って変態の集団かい。
>「よくもハイヒールで踏んでくれておめでとう……」
 びえーん、怖いよぉぉ。
>………こ、こんなやつに結界を破られるなんてっ……
 悔しいよね、これは。
>「俺はいやだぞ……そんな奴等がうちの正義館にうろうろするのは……」
 人事なら可。
>その姿はムニーマウスのままだったのでどこまでも格好つかなかったということは言わぬが花なのかもしれない……
 言ったら傷つくよ、たぶん。
>こわれかけた人形のような表情で叫びつつ歌うナナ。
 ・・・・壊れてる。
>「まぁ、あなたがたにはそんなこと関係ないかもしれませんが……こちらとしては困りますね……彼らは僕の大事な生徒さんですから。」
 別に教員の自覚からの言葉じゃないだろ、それ。
>「……なぜ、こんなところにお前がいる………?」
 もっともな疑問だわ。
>こんな辺境の地のアミューズメントパークを襲って一体何になるのか。
 お約束だから(笑)。
>「いいから!お前だって早くあいつら助けたいんだろ?行くぞ!」
 にー、ルークかっこいいです。
>ガウリイが最後の力を振り絞って光の剣でドアをぶちぬく!
 うわ。
>「魔族じゃないわ。おそらく………兵器ね。」
 それは問題。一体あんたらどこで会った?
>「向こうを向いていてください。」
 何をする気?
>エピローグ
 ほっ。
> その手には札束が握られており、それを扇のようにしてぱたぱた仰ぐなどというヤ●ザのような真似をして遊んでいる。
 やってみたい(笑)。
> そう。リナは今回の事件をネタにパーク相手に、バイト料プラス多額の報奨金を要求したのだ。
 まぁ、素敵。
> ルークとミリーナはリナ達が乗っていた「シー・オブ・カオス」の最前列に茶色の髪の女が哄笑を上げながらばんざいをしているのをはっきりと目撃していた……
 ご愁傷様。
> ……お前は俺を軽蔑するだろうな……もし、真実を知れば……
 大変だね、あんたも。
> 闇の色に染め上げられた僧衣だった。
 わーい(こらこら)。いやスーツ姿も素敵なんだけど。
>今回のこの話は正直アップするのがいやなくらい、本人納得してないんですけど、戦闘シーンはこれが限界だし、もー書いちゃったのでアップしちゃいます(殴)
 充分すぎるぐらい凄いと思いますけどね。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3848松原ぼたんさんありがとうです♪えれな E-mail 8/7-01:05
記事番号3838へのコメント
松原ぼたんさん感想ありがとうです♪
鋭いツッコミいっぱいあってなんかえれな、一人でうけてました(笑)
つーわけで突っ込み返し(笑)

>>「リナさん!ルークさん!実力行使なんて正義じゃないですっ!!話し合いで解決して下さいっ!!」
> あんたの台詞とは思えない(笑)

それをいっちゃあおしまいです(笑)

>>ゼロスは、ことの成り行きをおもしろそうに見ている。彼はもはや教員の自覚なんぞかけらもないようで、止める気は全くないようだ。
> 最初からないと思う。

ないです。ええ、砂埃のかけらほどもないですとも(笑)

>>「強盗ね。」
> ををを、なるほど(笑)

人間誰しも思うことですね(笑)

>>リナの仕事は、アミューズメントパーク内の大展望台のエレベーターガールだった。
> うっ、うっ、うっ、何度読んでも気持ち悪い(笑)。

耳元でささやかれた日には人生を考え直したくなります(笑)

>>ミリーナの勤務先は、こともあろうか遊園地の回転絶叫コースター「シー・オブ・カオス」の操縦席だった。
> あんたはいいよね、ホント。

はい、作者のひいきです(笑)

>>ルークが、ミリーナが狂喜の笑みを浮かべて絶叫マシーンを操縦しているところを目撃するのはこの数時間後である。
> やっぱり一番気の毒だわ。

ごめん、ルーク。貴様にうらみはないが、ミリーナとの差がほしかっただけさ(笑)

>>「お化け屋敷の中で何してたんだか…」
> まったく、まったく。

それは言わぬが仏ってもんです・・・・(は、ゼロスファンの殺気!?って自分もじゃん・・・)

>>「リナさん。そのセリフはあの人にも言うべきですわよ。では、おやすみなさい。」
> はいはい、あんたは偉いです。

身もふたもないけど、そのとおり(笑)

>>「この天気じゃ誰も泳ぎに来ないからな。海水浴場は今日は午後から休場なんだ。で、暇だったから、お前どーしてるかと思って来たんだけど、元気にしてるみたいだな。」
> 多少は悪天候も役立ったね。もっとも天気が悪くなきゃこんな目も減ったんだろうけど。

悪天候じゃなかったらもうこのシリーズ終わってるかも・・・・(笑)

>>俺はなんのために生きているのだろう……
> それは考えてはいけない事よ。

ぶはッ!!!(笑)そーだ、んなこと考えるからわからなくなるんだッ(笑)

>>悪天候のため客足が遠のいていて、周りに人が少ないのをいいことに人目を気にせず笑いだすムニーマウスは、今、この世界で五本の指に入るほど妖しい。
> みたい。

ゼル「見なくていい」(爆)

>>つまり、紅茶カップから出てきたあきらかに人ではない腐った緑色をした手は四散して、ぼとぼと肉片を落とし白いテーブルクロスを緑に染める。
> うー、気持ち悪い。

気持ち悪いのえれなは大好きです(爆)

>>もっともアメリアの知り合いにはこの光景を見てケーキ食べながら綺麗ですねぇと言いそうな人もいるが。
> あれですね(笑)。

そう、あれです(笑)

>>ナナの心に生まれた一抹の不安は、去り行くジェットコースターに微笑を浮かべて手を振るミリーナのアナウンスによって確定した
> ミリーナ、もあんたって怖い、ナナさんもだけど。

女はみんな恐いのさ・・・・(笑)

>>マジで死にかけ5秒前のひょろひょろ男だった。
> あー、ヤダヤダ。魔族って変態の集団かい。

一人で死ねないさみしがりやさんの集団です(笑)

>>「俺はいやだぞ……そんな奴等がうちの正義館にうろうろするのは……」
> 人事なら可。

なぜだ・・・・(笑)

>>「……なぜ、こんなところにお前がいる………?」
> もっともな疑問だわ。

それは言わないお約束(笑)

>>「魔族じゃないわ。おそらく………兵器ね。」
> それは問題。一体あんたらどこで会った?

言えないようなところ(笑)

>>「向こうを向いていてください。」
> 何をする気?

脱ぐんじゃ・・・・<殴!

>> その手には札束が握られており、それを扇のようにしてぱたぱた仰ぐなどというヤ●ザのような真似をして遊んでいる。
> やってみたい(笑)。

乙女の夢のベストテンの上位項目ですね(笑)

>> ……お前は俺を軽蔑するだろうな……もし、真実を知れば……
> 大変だね、あんたも。

そりゃ、受難が良く似合うから・・・(死)

>> 闇の色に染め上げられた僧衣だった。
> わーい(こらこら)。いやスーツ姿も素敵なんだけど。

ゼロス「やっぱりこれにマントじゃないとしっくりこないですね・・・」

> 本当に面白かったです。

いえいえ、こちらもかなり楽しかったです(笑)
楽しい感想ありがとうです♪

では、近いうちに♪

えれなでした。

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3841Re:『ここは正義館』ライム E-mail 8/6-23:00
記事番号3823へのコメント
 えれなさんだえれなさんだえれなさんだ〜!
 こんにちは。ライムです。
 えれなさんの作品に感想書かせていただくのは初めてです。
 前のツリーの頃はここを知らなかったので(^^;)
 『ここは正義館』シリーズは、本当に面白いです!
 ここ【書き殴り】さんにおじゃましたのは、ひとえに小説(特にガウリナ(笑))が
読みたかったからなんですが、「読みまくれ!」の表示に従い、過去記事の下から順に全部読んで、この『ここは正義館』を読んだときには、
 「私が読みたかったスレパロはこれだー!」と思いました。
 もー本当に面白くて、笑いすぎて過呼吸状態(笑)。
 学校で読まなくて良かったです(笑)。
 ギャグもシリアスも広ーい世界観も、やたらとかっこいいガウリイと、ちょっと弱いリナと、
何より本格ルクミリと、一人知ってしまったことの苦しみを味わうゼルと、全然変わってい
なさそうなアメリアと、さりげなく女好き(笑)のゼロス。
 そこらかしこにちりばめられた謎や、爆発的なギャグにライムは抱腹絶倒です。
  
 
>「なんか文句ある?あ・た・し・の・交渉のおかげでこれだけの報奨金もらったんだからね。そのアイスも!あたしのおかげだってことよーーーく肝に銘じて舐めるのよ。」
 札束で扇子やってるくせに言うことがせこい…。



> あの後。
> 奇跡的なタイミングで止まったエレベーターのおかげで、ガウリイは踏み潰されたカエルにならなくて済んだが、それでもかなりの重傷だった。
 やっぱりヒーローは死なず!
> 半分悲鳴に近い声を上げながら、リナがガウリイを抱えてシルフィールのいる医療室まで飛び込んできた時は、シルフィールもそこにいた医療医達ももう助からないかもしれない、と本気で思ったくらいだった。
> ガウリイは死なない!絶対に死なない!助けないとあんたを殺す!
> ものすごい剣幕でまくしたてるリナに半分脅されて、医療医達がつきっきりで倒れるほどの魔力と技術を費やしてなんとか意識が回復したのだ。
 リナが可愛い…。
>「それにしても……ガウリイさんってほんと凄いですね……リナさんを突き飛ばしたのも覚えてないんでしょう?」
> 心底感心した様子で問うアメリアにガウリイは聞いていなかったのか、
>「……え?……あ、ああ、そのことか……いやぁ、オレ記憶力ないから……」
 ガウリイが自分で言う事って無いですよね。普段は自覚無いから。さては…覚えているのではっ!?



>「それもそうですねっ!じゃあ、まずどこ行きます?わたし、このスケベン刑事のショーを見に行きたいですっ!」
>「却下。一人で行ってこい。」
>「そんなぁ〜っ!ゼルガディスさああん、一緒に行きましょうよ〜っ!」
 十分ゼルアメです(はあと)。
>「私はこの『地獄からの戦慄!眼球したたる深淵からの恐怖!大お化け屋敷!』に行きたいわ。」
>「そこってあのゼロスがいたとこじゃねえのか?ミリーナ。悪いことは言わない。止めとこう。」
 が、眼球…。
>「じゃあ、あれ行こう!!『パーク一の大人気!混沌の海へのランデブー!超巨大回転絶叫コースターシー・オブ・カオス』!」
>「ゴキブリ百匹食べるより嫌。」
>「あなたたちだけで乗ってきてください。」
 すごいいやがり方…。ゴキブリ百匹はちょっと…。

> その後。
> ルークとミリーナはリナ達が乗っていた「シー・オブ・カオス」の最前列に茶色の髪の女が哄笑を上げながらばんざいをしているのをはっきりと目撃していた……
 この子が結局一番恐い…。

> ………俺の名は、ゼルガディス………
> 一つのセリフを胸中で呟く。
> 窓の外で去り行く闇の景色をぼんやりと眺めながら、ゼルガディスは一人横浜への帰路の電車の中で眠れないでいた。
> ふと前の座席に視線を移すと、金髪のとらえどころのない優しい気配の男と栗色の髪の強い意志をともす目をした少女がお互いにもたれかかるように、あるいは支えあうようにして熟睡していた。
> 通路の向こう側には一組の男女。銀髪のどこか不思議な雰囲気を持った女と黒髪の鋭角的でしかし、刺のない男が同じような体勢で眠っている。
 ガウリナ&ルクミリ〜♪

> そして、その隣にいるはずのおかっぱ頭の生物教師もどこに行ったのかその場にはいなかった。
 ゼロスの行動が謎だらけです。
> ふと感じる暖かい重みにゼルガディスは軽く首を右に動かす。
> 黒髪の、強さともろさとをあわせ持つ少女が、寝息をすやすやと立てて自分の体になだれこみそうになっていた。
> 軽く彼女の柔らかい小さな体を手で支え、そっと立ち上がり、そのまま先ほどまで座っていた自分の座席に横たわらせる。
> しばらく少女の寝顔を見つめ、そして吐息をついて彼は歩き出した。
> ……お前は俺を軽蔑するだろうな……もし、真実を知れば……
 苦労人ですね。相変わらず。

>「眠れないのですか……?」
> バルコニーの手すりにもたれて去り行く景色を眺めていたその男は振り返らずに言う。
>「いや………お前に話がある。………聞きたいことがあるといった方がいいのかもしれないな。」
>「そうですか………」
> 男はまるで興味なさそうにしばらく景色を眺め、黒髪を風になびかせていたが。
>「……で、なんです……?」
> ふわりと。
> その闇色の背景に溶け込んだかと思うと、男はゼルガディスのすぐ横に現れた。
> その姿はいつもスーツ姿ではなく。
> 闇の色に染め上げられた僧衣だった。
 ぜぜぜぜぜろすぅっ・・・・・・!

>はい、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
>見ればわかる通り、まだ続いたりします(殴)
 楽しみです。
>昔から知ってる方はわかってると思いますが、えれな、非常ーーーーーーーーーに鈍筆ですので、この続きはまた結構時間が空いてしまうかもしれませんが、暇を見つけてトロトロ書きますので気長な目で待ってやってください(ぺこり)
 この質でこのペースはすごいと思いますよ!
>とりあえず、季節に追い抜かれないようにしないと・・・・・(笑)
 一度抜かれると一年待たないといけませんね…。

>またできるだけ早くにお目にかかれることを祈りつつ、えれなはこれにて去ります。
 ライムも祈ってます!(というより祈祷し始めるかも…。)

 ほんとーに面白かったです。
 笑いすぎてまだ頭痛いです。
 続きがんばって下さい。(←プレッシャー)
 では、また。

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3850ライムさん感想ありがとうです♪えれな E-mail 8/7-01:41
記事番号3841へのコメント
●●●の妹ライムさん感想ありがとうです♪某所と某所ではどうも(笑)

> 前のツリーの頃はここを知らなかったので(^^;)

・・・・・時の流れが感じさせられますねー(爆)

> 「私が読みたかったスレパロはこれだー!」と思いました。

うわーー、そんなに言ってもらって恐縮ですけどうれしいです♪♪
ガウリナかっぷりんぐも楽しいけど、えれなはやっぱりスレイヤーズのわいわいがやがやな雰囲気が好きなのでそーいうのを目指してます(笑)

> ギャグもシリアスも広ーい世界観も、やたらとかっこいいガウリイと、ちょっと弱いリナと、

このやたらかっこいいガウリイと弱いリナってのに作者の御都合主義が良く出てます(笑)はい、ガウリナすきです(笑)

>何より本格ルクミリと、一人知ってしまったことの苦しみを味わうゼルと、
>全然変わっていなさそうなアメリアと、さりげなく女好き(笑)のゼロス。

その全然変わらないアメリアってのが笑える・・・・言われてみればそのとおりですね(笑)
ルクミリは・・・・・はい、作者狂ってます(笑)

>> あの後。
>> 奇跡的なタイミングで止まったエレベーターのおかげで、ガウリイは踏み潰されたカエルにならなくて済んだが、それでもかなりの重傷だった。
> やっぱりヒーローは死なず!

これで殺したら、某所から百人近く戦車で責めてきそうですし・・・(笑)

> リナが可愛い…。

どーも、リナを可愛くかきすぎる傾向にあるみたいです(笑)
願望か(笑)

>>「……え?……あ、ああ、そのことか……いやぁ、オレ記憶力ないから……」
> ガウリイが自分で言う事って無いですよね。普段は自覚無いから。さては…覚えているのではっ!?

ふふッ。この解釈は読者に任せます♪
えれなもどっちかよくわかんない(笑)

>> その後。
>> ルークとミリーナはリナ達が乗っていた「シー・オブ・カオス」の最前列に茶色の髪の女が哄笑を上げながらばんざいをしているのをはっきりと目撃していた……
> この子が結局一番恐い…。

くすくす・・・・某さんの印象からできあがったキャラです(笑)はい、フィクションです(笑)

>> ふと前の座席に視線を移すと、金髪のとらえどころのない優しい気配の男と栗色の髪の強い意志をともす目をした少女がお互いにもたれかかるように、あるいは支えあうようにして熟睡していた。
>> 通路の向こう側には一組の男女。銀髪のどこか不思議な雰囲気を持った女と黒髪の鋭角的でしかし、刺のない男が同じような体勢で眠っている。
> ガウリナ&ルクミリ〜♪

ひそかに、とか思ったけど全然ひそかにじゃなかったですね(笑)

>> ……お前は俺を軽蔑するだろうな……もし、真実を知れば……
> 苦労人ですね。相変わらず。

苦労が似合ういい男なんです(爆)

>> 闇の色に染め上げられた僧衣だった。
> ぜぜぜぜぜろすぅっ・・・・・・!

ゼロス「おや、どうかしましたか?」
とか言ってみたりして(笑)

>>とりあえず、季節に追い抜かれないようにしないと・・・・・(笑)
> 一度抜かれると一年待たないといけませんね…。

きゃーーーッ!!それしゃれになってないッ!(笑)
神坂先生の13巻が出るのが早いかこれが終わるのが早いか・・・勝負だッ(死)

> 続きがんばって下さい。(←プレッシャー)

わはは(笑)いえいえ、うれしいプレッシャーです(笑)
では、できるだけ早いうちに♪


えれなでした。

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3849興奮の嵐穂波 E-mail 8/7-01:21
記事番号3823へのコメント
 えれなさん、こんばんは。 
 うわぁぁっ、すごい楽しかったです!
 あああっ、楽しすぎて言葉が旨く出てきません(^^;)
 バイトの厳しさ(笑)、充分恐い戦闘シーン、しかもガウリナ、ゼルアメ、ルク
ミリなラブラブも有りと、すごく堪能させていただきました。

 エレベーターのちょっとまずいだろなふらふら男、これが正真正銘高位魔族だっ
たとは・・・読んだ瞬間「やられた・・・」とか思いました。
 こーゆー奴にだけは、確かに負けたくないな・・・しかも、こいつには結局リナとガウリイは勝てなかったわけですし・・・ギャグだと思ってた戦闘が、実はシリ
アスで(まあゼロスの暗躍はおいといて(笑))、ガウリイが重傷負ってしまうと
は・・・予想外だらけなストーリー展開でした。
 ギャグな敵が段々怖くなっていき、すっかり引き込まれてしまいました。

 ミリーナは、なにか訳有りなんですね・・・気持ち、滅多に出さないけどルーク
が一生懸命くみ取ってあげる様子がなんか良かったです。
 なんだかんだ言って、ルークはやっぱ男だねぇ、と翔封界でミリーナ抱えて飛ぶ
シーンで思いました。(^^)

 んで、今回ムニーマウスに扮しながら健闘していたゼルガディス。彼は謎持ちなんですね・・・アメリアの寝顔見つめるシーンが切なくて好きです。
> ……お前は俺を軽蔑するだろうな……もし、真実を知れば……
 何隠してるんでしょうねぇ、真実とやらを知ったとき、アメリアは軽蔑はしない
と思いますが、傷つくのかなぁ、やっぱり。元気な女の子を落ち込ませてはいかん
なぁ。・・・いや、そーゆー展開も好きなんですが(笑)。
  
 怪我したガウリイを、脅してでも助けようとするリナ、一生懸命で良いなぁ。
 彼女はゼロスが治したのかな?
 だとすると、ガウリイはあえて放って置いたんでしょうか。
 リナを助けることは計算のうち、ガウリイの存在は生死がどちらに転んでもかま
わなかったのかな。
 ゼロス色々企んでいそうですね。
 彼については、今後のお楽しみかな。   

 わたしの好みに恐ろしいほど合致したお話でした、えれなさんは不満かもしれま
せんが(^^;)、このシリーズすっごく楽しませていただいてるんで、読ませて下さっ
てありがとうございます!
 つづき、いくらでも待ちますから♪

 穂波

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3851穂波さん感想どーもです♪えれな E-mail 8/7-02:04
記事番号3849へのコメント
穂波さんは 感想ありがとうです♪
レスたらたら書いてる間に・・・・(笑)うれしいです♪

> バイトの厳しさ(笑)、充分恐い戦闘シーン、しかもガウリナ、ゼルアメ、ルク
>ミリなラブラブも有りと、すごく堪能させていただきました。

今回のテーマは、バイト・遊園地・戦闘・らぶらぶだったんですが、らぶらぶのバランス配分がどーーーもルクミリに傾いてしまいました(笑)

> エレベーターのちょっとまずいだろなふらふら男、これが正真正銘高位魔族だっ
>たとは・・・読んだ瞬間「やられた・・・」とか思いました。

そう思わせることができたならそれは光栄ですッ♪
やっぱり、裏をかかなきゃ面白くないですし(笑)

> ギャグな敵が段々怖くなっていき、すっかり引き込まれてしまいました。

ギャグな敵さんことひょろひょろ男さん、じつはちゃんと名前まで設定してあるキャラです(笑)。本名、グラミアム。名前出る前に・・・(爆)
せめてゼロスに呼ばせればよかったですね(笑)

> ミリーナは、なにか訳有りなんですね・・・気持ち、滅多に出さないけどルーク
>が一生懸命くみ取ってあげる様子がなんか良かったです。

ルクミリを世に。がこのシリーズの半分スローガンと最近化してるんで今回がんがん書いちゃいました(笑)

> んで、今回ムニーマウスに扮しながら健闘していたゼルガディス。彼は謎持ちなんですね・・・アメリアの寝顔見つめるシーンが切なくて好きです。
>> ……お前は俺を軽蔑するだろうな……もし、真実を知れば……
> 何隠してるんでしょうねぇ、真実とやらを知ったとき、アメリアは軽蔑はしない
>と思いますが、傷つくのかなぁ、やっぱり。元気な女の子を落ち込ませてはいかん
>なぁ。・・・いや、そーゆー展開も好きなんですが(笑)。

うーーん。最後に謎なシーンを持ってきたためか、皆様ここのゼルはなんやねんって思われてるようですが、ちゃんとじっくり話を読んでてさらにカンの良い方なんかは半分わかってる人もいるんじゃないかって程度のもんです(笑)

> 彼女はゼロスが治したのかな?
> だとすると、ガウリイはあえて放って置いたんでしょうか。

ふ。いいとこつきますね(笑)
まあ、たぶんこれはもう出てこないシーンだと思うのでばらすとそのとおりです。
ゼロスはリナだけ助けました。ひでー男だ(笑)

> わたしの好みに恐ろしいほど合致したお話でした、えれなさんは不満かもしれま
>せんが(^^;)、このシリーズすっごく楽しませていただいてるんで、読ませて下さってありがとうございます!

いえ、そー言っていただくとほんとーーーにうれしいです♪
こんなにとろとろしてるのに読んでくださってる方がいっぱいいるというのもさることながら、感想まで書いていただいてほんとにうれしいです。
では、なるべく近いうちに♪


えれなでした。

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3864Re:『ここは正義館5−6』猫斗犬 8/7-08:59
記事番号3823へのコメント
 ぽちっとっ
 パソコンの電源入れ、私はネットを立ち上げた。
 右手でマウスを操作し、左手は…
 ……うぶっ………………………………………………
 …………ごほ、ごほ、げへ、ごほ……
 …し、失礼しました。えれなしゃん…
 ひさかたぶりにここへやって来た時、
 読み込み完了までくぴくぴジュースを飲んでたら…
 いきなし『正義館』があったもんで……

 ……うううぅぅぅぅ……うれしくってついむせてしもうた……けほけほ…

 前回は5−2までしかでてにゃかったんだけど…ひっさしぶり〜のおっさぶりっ
 て感じにゃな…よひ…んじゃまあ…早速読んで……

 …………しばらくおまち下さい………

ぬおおおおぉぉぉぉーーーー!!!!!
 やっぱひ、おもひれい(おまけの泣)!!!!

バイトの厳しさ……若干2名……楽しんでいたようだが……

 戦闘シーン………もんくなひ…私なんか…書こうと思ってもかけないんだよなあ
 こういうの…

ついでのラブラブ〜(ルーク調)も有り……

 とにかく、堪能させていただきやした。

エレベーターの一見変な男だと思ったら、やっぱし変な高位魔族だっりして…
 変なと思えばヤケに頭が良かったりするし…変と言えばガウリィ…

>「 あんた……もう少し日本語勉強した方がいいと思うぞ……いい日本語学校教えてやろうか?」

…とよく日本語が変だと気付いた…昔のガウリィなら絶対気付かへんできっと…
 …それと『いい日本語学校教えてやろうか?』ってもしかひて、昔、お世話になってたとか…
 …教師達を困らせてばっかりでいたんじゃ…なかなか覚えなくて…

ミリーナとゼル。お互いに何か謎をふくましているみたやが…むふふ…これからが楽ひみ、楽ひみ。

 好み…つーより…どこの誰でも気に入ると思ふが…今回もほんと楽しく読ませていただきましたの一言。

 はああぁぁ〜…私もこのぐらいの作品が書ければ……あっ、そう言えばSTSの後編、手ーつけとらへん
 かった…………いかん、つい楽しくて長時間、余韻に浸ってもうた!!!!と言うわけで私は消えます。

 えれなさん。つづき、いつまでも待ちます。ホントに。何にがなんでも。
 ……………………………………………………………………………………
 ……………でも、できるなら早いほうが……あっ…いえ…なんでも…

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3889猫斗太さんありがとうです♪えれな E-mail 8/8-00:33
記事番号3864へのコメント
猫斗犬さんはじめまして。感想ありがとうです♪

> パソコンの電源入れ、私はネットを立ち上げた。
> 右手でマウスを操作し、左手は…
> ……うぶっ………………………………………………
> …………ごほ、ごほ、げへ、ごほ……

うおッ!?ど、どないしましたッ!?(笑)ま、お茶でもどーぞ(笑)

> いきなし『正義館』があったもんで……

ごめんなさい(笑)むせるほど時間が空いてて(笑)
次は「うを!!こんなに早く!?どーしたんだッ!?」ってむせさせられたら・・・・無理ですね(爆)

> バイトの厳しさ……若干2名……楽しんでいたようだが……

作者が誰が好きなのか一目瞭然ですねー(笑)
>
> 戦闘シーン………もんくなひ…私なんか…書こうと思ってもかけないんだよなあ
> こういうの…

戦闘シーンは書くのは結構好きなんです♪でも、終わらせ方が難しいです(笑)

>>「 あんた……もう少し日本語勉強した方がいいと思うぞ……いい日本語学校教えてやろうか?」
>
> …とよく日本語が変だと気付いた…昔のガウリィなら絶対気付かへんできっと…
> …それと『いい日本語学校教えてやろうか?』ってもしかひて、昔、お世話になってたとか…

そのとおりです(笑)忘れてるかもしんないけど、ガウリイはアメリカ人(笑)

> 好み…つーより…どこの誰でも気に入ると思ふが…今回もほんと楽しく読ませていただきましたの一言。

ありがとうです♪まあ、カップリング問わずのオールキャラなんで広くの人に楽しんでもらえたらいいなぁと思ってます♪
まあ、カップリングは今のところ王道を走ってるけど(笑)

> えれなさん。つづき、いつまでも待ちます。ホントに。何にがなんでも。
> ……………………………………………………………………………………
> ……………でも、できるなら早いほうが……あっ…いえ…なんでも…

いや・・・・・話を忘れないころに続きアップできるようにがんばりますー(笑)
でも今エピソード6の進行度0%・・・(殴)
がんばるので、見捨てないでください・・・・(笑)

では♪

えれなでした。

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3872『ここは正義館5』風太 8/7-13:17
記事番号3823へのコメント
えれな様、どうもこんにちは。風太です。

『ここは正義館』第五話、読ませていただきました。それはもうすさまじく面白かったです。小渕新内閣もびっくりです。

しばらくここには来ていなかったのですが・・・いやぁ、我ながらいいタイミングで来たものですなー(笑)

くり返しになってしまいますがとにかく本当に面白かったです。最初はギャグかな?と思いきや、後半怒濤のシリアス。リナとガウリイは高位魔族と戦ってるし、アメリアとゼルガディスは緑色の触手だし、ゼロスはなんだかゼロスだし、そしてミリーナ。とにかくミリーナ。何がなんでもミリーナ。(ルークは・・・?)

それにしてもあの終わり方は・・・ずるいです・・・めっちゃ気になるじゃないですか(笑)。
ゼルガディス、さては君・・・・・・・・・だね?
ゼロスはゼロスで何やら企んでるし。まあ彼が企んでるのか彼の上司が企んでるのか知りませんけど。

とりあえず、おさらい&伏線探しにもう一度1〜4を読み返してみます。

それではこの辺で。夏の暑さを吹き飛ばす納涼スペクタクルトロピカルバナナサンデー(あれ、違うな)もとい「すとぉりぃ」をどうもありがとうございました。

続き、楽しみに待っています♪風太でした♪

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3890風太さん感想ありがとうです♪えれな E-mail 8/8-00:44
記事番号3872へのコメント
風太さんはじめまして♪感想ありがとうです♪


>『ここは正義館』第五話、読ませていただきました。それはもうすさまじく面白かったです。小渕新内閣もびっくりです。

小渕さんもびっくりって(笑)
小渕さんがこれ読んでる方がびっくりです(笑)

>くり返しになってしまいますがとにかく本当に面白かったです。最初はギャグかな?と思いきや、後半怒濤のシリアス。リナとガウリイは高位魔族と戦ってるし、アメリアとゼルガディスは緑色の触手だし、ゼロスはなんだかゼロスだし、そしてミリーナ。とにかくミリーナ。何がなんでもミリーナ。(ルークは・・・?)

ミリーナファンですか?(笑)ふっふっふっふ・・・・は、いえ、なんでも(笑)
ミリーナへの愛が偏りまくっててなんだかなぁって思ってたんですけど、ミリーナファンが増えるならうれしいです(笑)

>それにしてもあの終わり方は・・・ずるいです・・・めっちゃ気になるじゃないですか(笑)。
>ゼルガディス、さては君・・・・・・・・・だね?

そのさては君・・・のあとが気になるじゃないですかー(笑)ずるいですー(笑)

>とりあえず、おさらい&伏線探しにもう一度1〜4を読み返してみます。

ああッ。そんなことされたらあらが目立ってしまう(笑)
って・・・・確かにこの話読んだあと、もう一回読み直せばまた色々見方が変わるでしょうね♪♪
かんの良い方なんかは話を全部みすかれそうで恐いです(笑)

>続き、楽しみに待っています♪風太でした♪

はい、がんばって考えます(爆)
うそです(笑)ラストとかはちゃんと考えてあります(笑)
次回は・・・・・・・もうちょい柔らかい話になればいいなぁと思ってます♪

では♪感想ありがとうでした。

えれなでした。

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3958読みましたっおもしろかったです。さぼてん 8/12-20:57
記事番号3823へのコメント
えれなさんえれなさんえれなさんっっ
ここに来たとき、どの小説よりも先にえれなさんのを読むことを最優先にしましたっっ
もち過去にアップされていた1〜4も含めて読み返しました。
ふっっふははははははははははっ
これは良いですっ面白すぎますっっ
私、面白い小説、自分が気に入っている小説は、コピーして保存したり(いつでも何処でも読めるように)
特に気に入ったヤツは友達に見せるんですっ
前のヤツも気に入って2,3人にスレファンに見せたところ人気抜群でした。で、今回の(5)がアップされたよっ
って話すと見せて見せてっと凄かったですよ。
順番に見せていって、今そのコピーは、某友人宅にあるはずです。
と、こっからがまともなレスになるわけですが・・・
まず、お気に入りのシーン、やっぱミリーナのバイト中ですねっ
なんか普段と違うミリーナが・・・でもなんか凄い新鮮で、あまり違和感がなくて凄く良かったです。

海・・・ゼルはともかくリナのはそんなに気にすることないですよねぇ?あれですよね?理由
そういう人この世にごまんといますよねぇ?
リナちゃんがんばれっ

「君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい」
爆笑もんでした、いやぁ・・私、結構日常で、友人が面白くて、
よく笑うんで、爆笑ってゆーのは、小説では、極めて少ないんですが、これは笑いましたね。ぶっっっ、って・・・
それにあのひょろひょろが魔族・・しかもかなり高位の・・・
なんか、なぬぃっって、不意を付かれたって感じの心境でした。

後絶叫マシーンにのって壊れたナナさん・・・
私の本名の名前のほうがななえってゆーんで、なんか・・・
みょーな気分になりましたが・・・(笑)

忘れてはいけないのが着ぐるみゼルっっ
戦闘シーンなんかほんと言わぬが花ですよね。(爆)

あと、帰りの列車内で、ちゃああんとカップリングできてんのが・・・
ゼルとゼロスのやりとりもなかなか
今、読み深めて、謎を解き明かしてみようとゆー無謀な計画に挑戦中です。

展開の持っていき方について、これは、自分が小説書かないため、これといって意見はありませんが、ギャグからシリアスに
変わるとこ、つまり君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい(爆)
ですね。まさかこんなとこで戦闘シーンにぃ?
って感じで・・・正直、最初から読んでて、ギャグ中心に話がまわってたんで、終わりをどうするつもりなのかなぁ?
って思ってたんです。シリアスで行くとはちょっと思いませんでしたね。とかいう具合に、私だけかも知れませんが、(バカだから)
不意を付く展開とゆうことでは私はこの作品高く評価しますよ。
エピローグ、ギャグに持ってきといて最後の最後で、謎めかす。
この展開は個人的に好きですね。キャラが、ゼルとゼロスって
のも、そこを引き立てるように感じましたし。

話のなかで、行きすぎないカップリングがあって私の好みにあいましたぁ〜なかでも【ルクミリ】良い良い(はあと)
ルークがミリーナかかえて翔封界してるときかっこいいなぁっておもっちゃいましたっ本命はゼロリナのハズなのに。
カップリングと言えばガウリナガウリイちゃぁんとリナ守ってて、リナはリナで脅してまでガウリイの治療してもらって・・・
リナのキズはやっぱゼロスが治したんでしょうね。
ガウリイだけ見捨てるなんてなんて魔族的っっ・・じゃなく、
やっぱり何は生きていてもらわないと困ることでも在あるんでしょうね。
まさか魔族が自分に得のないことをただで(?)するわけないですしね。情とも思えませんし。
あとゼルアメ〜〜ゼルアメらしく(?)ささいでかわいい。
私も思ってるゼルアメはいきすぎないやつです。
なんつーか、両方とも最後の一歩を踏んでないとゆーか・・・

なんか長々と書いてしまいましてすみませんね。
でも私が自分の言葉でこれだけ書く事ってないに等しいんです。
まだ書いて下さいと言われればあげるところはいくらでもあります。
それだけ、この作品がギャグにしろシリアスにしろ、純粋に面白いんでしょうね。

最後に、ゼロスファンの一人として
個人的に、ゼロスが魔族して他のが凄い嬉しかったです。

次がアップされるのを今か今かと指くわえてお待ちしておりますっ

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4082さぼてんさんありがとうです♪えれな E-mail URL8/17-00:59
記事番号3958へのコメント
さぼてんさん読んでくださってありがとうです♪

>ここに来たとき、どの小説よりも先にえれなさんのを読むことを最優先にしましたっっ
はうあーーッ。恐縮ですうう。でもうれしい(笑)

>私、面白い小説、自分が気に入っている小説は、コピーして保存したり(いつでも何処でも読めるように)
>特に気に入ったヤツは友達に見せるんですっ

きゃああぁああああッ!し、資源の無駄使いを〜ッ!(笑)
でも、お友達さんまで気に入っていただいてすっごくすっごく恥ずかしい(笑)けどやっぱりうれしいいですうううッ!
ありがとうです♪

>まず、お気に入りのシーン、やっぱミリーナのバイト中ですねっ
>なんか普段と違うミリーナが・・・でもなんか凄い新鮮で、あまり違和感がなくて凄く良かったです。

い、違和感なかったですか?(笑)
いや、えれなの中ではミリーナはもうどーにもならないくらい壊れちゃってるので違和感はもちろんないんだけど、人様はどうかなぁと思ってるんですが、そんなにないならよかったです♪

>「君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい」
>爆笑もんでした、いやぁ・・私、結構日常で、友人が面白くて、
>よく笑うんで、爆笑ってゆーのは、小説では、極めて少ないんですが、これは笑いましたね。ぶっっっ、って・・・

これはなんどもなんども言われたらきっついだろうなぁとか思いながら書きました(笑)
やっぱり前回がイッソンっつーすっごい濃いキャラだったので今回普通のにしちゃうと面白くないんで(笑)

>後絶叫マシーンにのって壊れたナナさん・・・
>私の本名の名前のほうがななえってゆーんで、なんか・・・
>みょーな気分になりましたが・・・(笑)

ごめんなさい(笑)某ななちゃんから名前を拝借してかきました(笑)

>今、読み深めて、謎を解き明かしてみようとゆー無謀な計画に挑戦中です。

そんなに深くないです(笑)謎。

>不意を付く展開とゆうことでは私はこの作品高く評価しますよ。
>エピローグ、ギャグに持ってきといて最後の最後で、謎めかす。

今回、エピローグだけでギャグだけでもっていくこともできたんですが、
それだとストーカー編と同じだし、さらに、あまりにも不消化の部分が多すぎたのでちょっくら本編と関係ある謎ネタを持ってこようかと(笑)

>話のなかで、行きすぎないカップリングがあって私の好みにあいましたぁ〜なかでも【ルクミリ】良い良い(はあと)
>ルークがミリーナかかえて翔封界してるときかっこいいなぁっておもっちゃいましたっ本命はゼロリナのハズなのに。

ルクミリは今まで少なかったぶんすっごく好評でうれしいです(笑)
この話。王道カップリングを走りつつ、たくさんの人が楽しめるようにオールキャラ話という前提を打ってるんですが、ルクミリが作者の中でスパークしまくってて
どーも彼らに愛が偏り勝ちです(笑)

>リナのキズはやっぱゼロスが治したんでしょうね。
>ガウリイだけ見捨てるなんてなんて魔族的っっ・・じゃなく、
>やっぱり何は生きていてもらわないと困ることでも在あるんでしょうね。

まあ、リナだけ助けるっつーのに理由があるのは認めます(笑)

>なんか長々と書いてしまいましてすみませんね。
>でも私が自分の言葉でこれだけ書く事ってないに等しいんです。

いえいえ。長く自分の言葉で書いていただけるって本当に幸せなことなので
うれしいです♪ありがとうです♪

>最後に、ゼロスファンの一人として
>個人的に、ゼロスが魔族して他のが凄い嬉しかったです。

あ、さぼてんさん、ゼロスファンですかっ!?
えれなもゼロスファンですうっ!!(笑)話のなりゆき上ちっっっとも活躍してない彼ですが、えれながファンなので後半出張ると思うので待っててくださいね♪

では、長くなりましたが、これで♪
本当に感想ありがとうでした♪


えれなでした。

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4070Re:『ここは正義館5』ブラントン 8/16-19:16
記事番号3823へのコメント

 今更ながらといえば今更なんですが……
 ようやくいかせていただきます。正義館5話の感想。
 ああ、後発は不利ですー。言いたいこと前の人に取られてしまって……
 最初に言っておきます。
 私の感想は他の方の感想を全部ふまえた上で、ということにしておいてください。
 私だってああ思っているんですー! 素晴らしいんです、ホントにすごいんです!
 他の方がああおっしゃるのも全く当然だと思います。
 ですが、同じこと書いてもどうかと思うでしょうし……
 では、今回も気合い入れていきます!

 まずは一言感想から。
 「……こりゃ10話超えるな……」

 はい、では今回はシーンごとではなくキャラごとに感想いきたいと思います。

 リナ。
 主役の座、危うし! です。
 バイトが始まるまではリナと誰かのからみ、ということでいつも通りの主役主役してますが、後半はどう考えても主役の座をミリーナに奪われていて、ただのガウリナになってしまったな、と。俗に言う「弱いリナ」というヤツですね。
 要はストーリーを引っ張っていないんです。辺境で戦ってて終わった、と。あまつさえ締めすらミリーナに奪われていては……
 では、ベストゼリフいきます。
「やだ。」(×5)
 そういう理由により、彼女の見せ場は少ないと思うのですが……
 彼女らしさをもっとも発揮しているといえば、ここだと思います。
 ちゃんと5回ぐらいはやらせないと効果うすいですしねー。
 続いてギモーンのセリフ。
「あたしと同じ理由ってことは……」
 認めます……? 認めちゃいますか……?
 前回、四の前半最後らへんではアメリアの冷やかしに
「そーゆー理由であたしは言ってるんじゃなくて・・」
 と否定してますが、あれから1ヶ月たっていないはずでは……?
 テストがあったのは7月上旬。で、夏休みがあと1ヶ月あるということは高校という場所から考えてまだ8月にはなっていないはずで……
 その間に急激に進展したのでしょうかっ!
 うーん、この心境の変化の真意は6以降で判明することでしょう。

 ガウリイ。
 いやー、あっさりゼロスに見捨てられちゃってかわいそ……
 とまあ、それはさておき。
 今回はホントリナの保護者でした。最後までそれに徹したといいますか。
 正直いって異常です。この扱いは。まるで大切な宝物を守るかのような……
 シルフィールの問いに断片的に答えていますが、あれがまるまるすべてでないことは誰の目にも明らかですし。そもそもあの答えは逃げていて、客観的な観察をしただけですから。
 まあ、これは転生前の関係と、あの少女に似ているとか何とかがあるのだと思いますが……
 ベストシーンです。
「というのは冗談で。はねっかえりでほっとくと……」
 の前後です。
 カッコよすぎだってそれは。

 アメリア。
 極化ですね。幼児化と正義化(笑)
 正義館中でもっとも立っていないキャラの面目躍如、といくべく今回は見せ場であるバイトシーンでも他の人に引けを取らぬ活躍を見せていました。
 うーん、でも苦しいような感じもします。このキャラでこれ以降も突っ走るのであれば彼女の活躍も増えると思いますが、ここまでにさせないと他のキャラについていけないとは……
 それだけ他のキャラがすごい、ということなんですね。
 ではベストゼリフ。
「わたし、ゼロスさんがおいしそうにアイス食べてたの見ました!」
 正義関係は言うことないので、こちらを選ばせていただきました。
 まさにタイミングバッチリです! これぞ彼女の仕事です!

 ゼルガディス。
 そろそろ本領発揮の勢いっ!?
 シリアスパートの役割を一手に担う彼ですが、しっかりギャグをこなしているのもまた文句なし! そんな彼は今回の準主役です!
 また今回は、いままで他の二つに比べて扱いの低かったゼルアメが描かれているのにも注目です。
 現在の状態としてはゼル→アメの方がより強い感じがします(というよりアメリアの所で書いた理由により彼女に恋愛はまだ無理)。といってもゼルガディスの場合はTV版と同じくラブコメには持っていけないと思いますが。
 その想いの強さをはかれる(すみません、漢字がわからなかったです)のは、あれほど暑い暑いといっていた着ぐるみを脱ごうともせずに戦うところからです。その暇がなかったという説もありますが、明らかに身体能力が下がりますし脱いで戦った方がいいにも関わらず、というのはアメリアの働いていた喫茶店が戦闘の舞台になっていたためでしょう。
 しかし、どうやって着ぐるみ着たまま剣を抜いたんでしょーか……?
 ベストシーンはものすっごく妥当ですがエピローグです。
 すっごく難しいですよね……これ書くのは……
 4話と同様、ラストを飾るにふさわしい、本当に締めとしてのラストでした。

 ルーク。
 正義の仲良し四人組からは本来入らないはずの彼ですが、物語内における場所をはっきりと確立していると感じました。
 冒頭では、リナとタメをはって言い合うキャラとして。中盤ではまさにミリーナの愛の奴隷、それを使ったゼルと並んだイジメキャラとして。そして後半は悲壮な過去を持つミリーナを支える者として。
 いやあ、もうルクミリなんて全編「はふー」と感嘆するしかないです。いや、ホントに。
 少女マンガを見ているようで、この二人にはまったくもう……妬けてきますね。
 ベストゼリフです。
「お前……そういうこと言うか?いいか。俺とミリーナはなぁっ!」
 かっこいいです、かっこいいんですよ!
 定番といえば定番ですが、そういうもどかしいのが苦手な私には絶対書けないところです。
 こういうセリフが言えるのも、長編の特権ですね。

 ゼロス。
 なんだかわけわかんないヤツでした。
 いつまでも余裕があるゼロスが動揺を見せるのははたしていつになるのでしょうか。
 そもそも今回の騒ぎはゼロスには無関係な所で動いていた、という感が強いですし。
 唯一の収穫といえば、リナをいま死なせるわけにはいかないということがわかったことでしょうか。
 深読みすればバーにいった理由なんかももしかしたらあるかもしれませんが……根拠がないのでやめます。

 ミリーナ。
 おめでとう、あなたが主役ですっ!
 冒頭の「強盗ね。」から始まり「カモメがいるわ。おいしそうね。」と前回までの流れを引き継いでいるのかと思いきや……
 ジョットコースターでブレイクし、あとは雪崩のようにエピローグまで、と。
 彼女の待遇がいいのは、イジメられないキャラである、というのもあると思います。
 客を助けよう、という意志の強さも、過去の経験がからんでいることが予想されます。
 そして、知っているはずのルークにそれでも「向こうを向いていてください」と言うのは、その後のことを見てほ欲しくなかったからですね。となれば逆にルークだからこそ見てほしくなかったのかも。うーん、ルクミリです。
 ベストゼリフは、
「ただいまサービスタイムとなっております。皆様、もう一周お楽しみください」
 文章で間を作る。至高の表現方法です! そのあとのセリフと合わせてここはまさに最高です!

 以上、キャラ別感想でしたっ!
 では続きまして、5話全体のベストシーン及びセリフを。

 前者はナナさんの視点で描かれた場面です。
 うらやましいですぅ……私がいま四苦八苦しているので、こういうのには……
 リナ一人称で書いてきたので、第三者の視点を効果的に使う、というのはまったく未知の領域です。
 ものすっごく参考になります! そうです、私はこれを書きたいんです!
 うう、私も何とかこの表現方法を……

 後者は「君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい…」です。
 このセリフ、対になる「よくもハイヒールで踏んでくれておめでとう……」もそのすばらしさを際だたせてますし、「いや…礼には及ばない…」「日々努力を怠っている……」と相まって不気味さ大爆発! イッソンに次ぐ二体目の魔族として見事怪しくなってくれました!

 そして、最後はシリーズ全体の謎について。
 今回断片的に明かされたミリーナの秘密についてです。
 二人の会話からして、まず二人が出会ったのはかなり昔だということ。また、ミリーナは何かの実験体になっており、緑色の手もその実験と関係があること。
 ルークは彼女のいた実験所で出会ったというのが妥当かもしれません。そして今回使われたミリーナの能力はその出会ったときに一度使われただけで、今回が二度目になると。(ここらへんは今までであった作品からの予想で根拠はありません)
 さて、となると疑問は多いですねー。果たしてミリーナは実験所を逃げ出したのでしょうか? そうではないのでしょうか?
 ミリーナの研究の方が今回の騒ぎの原因だとして、ゼロス側とは関係がない様子。
 となれば魔族側にも二つの勢力があるということになります。
 襲撃の目的は、リナの抹殺。いや、ミリーナが最終的にその能力を使って終わらせる、ということまで計算に入れていればミリーナの実験も兼ねていたのでしょうか?
 とにかく、緑色の手はリナ以外の人たちを足止めしよう、という目的でしょう。エレベーターに決界を張っておくことといい、下調べを入念にしていることといい、リナの抹殺自体が今回のメインであることは間違いありません。
 ゼロス、つまり獣王側としてはリナたちの覚醒はまだ時期尚早、という判断でしょう。
 それまでは監視、及び護衛役としてゼロスを派遣しておくと。
 つまり獣王側としてはリナたちを自分たちの側に引き込んでおきたいのでしょうね。
 一方相手側にとってはリナはいてもらっては困る存在だと。
 イッソンの事件は覚醒の第一段階ということなのでしょうか。でもそれにしては本気で殺そうとしていたような気が……
 ああっ! ホントまだまだ謎は多いですっ!

 とりあえず終わりです……
 気が付けば19時。あれ、書き始めたのは16時だったはず……?
 それではっ!

 

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4084ブラントンさん、感想ありがとうです♪えれな E-mail URL8/17-02:39
記事番号4070へのコメント
ブラントンさんいつもお世話になってます♪
今回も鋭いツッコミ、もといすごい感想をありがとうです(笑)
はっわーー。見抜かれてる見抜かれてる(笑)

> ああ、後発は不利ですー。言いたいこと前の人に取られてしまって……

いや、何度言ってくださっても結構ですよ(笑)何度も言われたら、ここは好評なんだなぁとかわかるし(笑)

> まずは一言感想から。
> 「……こりゃ10話超えるな……」

ぴんぽーん!(爆)
ていうか、全10話程度の予定です(殴)
まぁ、予定はことごとく破るってのがえれなですから、どーなるかわかりませんが(笑)
今年中に終わればいいなぁと思ってます(笑)

> リナ。
> 主役の座、危うし! です。

そのとおり(笑)今回はリナは思いっきりヒロインとられてます(笑)

> バイトが始まるまではリナと誰かのからみ、ということでいつも通りの主役主役してますが、後半はどう考えても主役の座をミリーナに奪われていて、ただのガウリナになってしまったな、と。俗に言う「弱いリナ」というヤツですね。

とっても正しい見解です(笑)
今回はリナに関しては「まだまだ」ってのが書きたかったんです。
彼女一人の力では結局何もできなくていろんな人に助けてもらってやっとなんだって感じを出したかったために、他の人に引っ張られる存在になりました。
というのも、この話では、リナは旅をしてなくて世間もあんまり知らないという点においても原作のリナに比べたらかなり弱いんです。
まあ、今回の話はストーリー的にも、起承転結の「承」にあたるんですが、リナにとってもまだ「承」だということでこんな感じになりました。

> 続いてギモーンのセリフ。
>「あたしと同じ理由ってことは……」
> 認めます……? 認めちゃいますか……?

うーん。ま、これは別にガウリイを気にしてっていうか、二人とも自分の体を気にしてって意味で言ってるだけで、単にそのことにお互いに「ひやかし」をプラスした結果こうなっただけですので深い意味はありません(笑)

> ガウリイ。
> いやー、あっさりゼロスに見捨てられちゃってかわいそ……

ゼロスってトライでガウリイを投げ捨てたじゃないですか。そのイメージすっごく強くって(笑)

> 今回はホントリナの保護者でした。最後までそれに徹したといいますか。
> 正直いって異常です。この扱いは。まるで大切な宝物を守るかのような……

えれなのガウリイのイメージはリナ至上主義です(笑)
あの男は原作とか読んでたらわかるんですが、ほとんどリナとしか会話してないし、ぼーっとしてるかと思ったらリナがピンチになるとしっかりしてるわで、こいつはぁ・・・・って感じなんです(笑)
つーわけで、これはえれなのガウリイ観が出ちゃってるのでこうなちゃったんです(笑)
> ベストシーンです。
>「というのは冗談で。はねっかえりでほっとくと……」
> の前後です。
> カッコよすぎだってそれは。

自分でもそー思いました(笑)うん、ガウリイぼけが足りん(笑)

> アメリア。
> 極化ですね。幼児化と正義化(笑)

ぶ。確かにそ、そのとおり(笑)アメリアは今のところ物語をひっぱる要素もこれといってなく、特別な何かがあるわけでもない作者の心のオアシスのキャラとなってます(笑)
アメリアって原作とアニメとものすごく違ってキャラをはっきり見えなくて今のところ、原作の方に近く書いてるため、らぶらぶもなし、ということになってます。
実は一番これからどーしようか迷ってるキャラです(爆)

> ゼルガディス。
> そろそろ本領発揮の勢いっ!?
> シリアスパートの役割を一手に担う彼ですが、しっかりギャグをこなしているのもまた文句なし! そんな彼は今回の準主役です!

ゼルガディス君。正義館の二人の影のヒーローのうちの一人です(笑)
つーか、この話、誰が主役やってもいいような感じもするんですが(殴)
ゼルだけシリアス背負わせまくるってのも考えたんだけど、やっぱそれじゃつまらないっつーことでギャグとシリアス両方背負ってもらうことにしてます(笑)

>ゼルアメ
> 現在の状態としてはゼル→アメの方がより強い感じがします

ゼルアメ・・・・・・実は、ゼル→アメにしようか、アメ→ゼルにしようかこの話書くまで方向性が決まってませんでした(殴)
えれなはどっちも好きなんですね(笑)でも、アメゼルにしちゃうと自動的にアメリアが女の子になっちゃうわけで、そーするとこの話全体がらぶらぶふぁいあー(死)になっちゃってなんかイメージと離れちゃったんです。
で、四苦八苦した結果こういう感じになりました。この5話でつまってた所はずばりゼルアメです(笑)

> その想いの強さをはかれる(すみません、漢字がわからなかったです)のは、あれほど暑い暑いといっていた着ぐるみを脱ごうともせずに戦うところからです。

こーれーはーー。単に必死で忘れてたってだけです(笑)
あと、心情はくそシリアスで外見がぬいぐるみって絵が好きだったのと(笑)

> しかし、どうやって着ぐるみ着たまま剣を抜いたんでしょーか……?

それは・・・・・・っ!・・・・・・にげます(爆)

> ルーク。
> 冒頭では、リナとタメをはって言い合うキャラとして。

リナにあんだけ言いたいこと言えるルークが好きなんで(笑)
そのせいで同じくリナに結構つっこめるアメリアなんかが役とられてますけど。

>中盤ではまさにミリーナの愛の奴隷、それを使ったゼルと並んだイジメキャラとして。

こーいうシーンかいてる時ほど楽しい時はありません(爆)
なんていうか、スレの男性陣は受難がよく似合う(爆)

> いやあ、もうルクミリなんて全編「はふー」と感嘆するしかないです。いや、ホントに。
> 少女マンガを見ているようで、この二人にはまったくもう……妬けてきますね。

ありがとうです(笑)ま、今回がたぶんルクミリマックスでしょう(笑)
今回のらぶらぶの主役は彼らだったんで好き放題かけて幸せでした(笑)

>「お前……そういうこと言うか?いいか。俺とミリーナはなぁっ!」
> かっこいいです、かっこいいんですよ!
> 定番といえば定番ですが、そういうもどかしいのが苦手な私には絶対書けないところです。

えれな、こーいう生殺しのセリフが大好きなんです(笑)
というか生殺し自体が大好きです(笑)

> ゼロス。
> なんだかわけわかんないヤツでした。
> いつまでも余裕があるゼロスが動揺を見せるのははたしていつになるのでしょうか。

動揺・・・・・4話でしまくってましたが(笑)

> 深読みすればバーにいった理由なんかももしかしたらあるかもしれませんが……根拠がないのでやめます。

ないです(笑)バーには女に会いにいってただけです(笑)

> ミリーナ。
> おめでとう、あなたが主役ですっ!

ぶはっ!(爆笑)いや、確かに今回のヒロインはミリーナなんだけど(笑)

> 冒頭の「強盗ね。」から始まり「カモメがいるわ。おいしそうね。」と前回までの流れを引き継いでいるのかと思いきや……
> ジョットコースターでブレイクし、あとは雪崩のようにエピローグまで、と。
> 彼女の待遇がいいのは、イジメられないキャラである、というのもあると思います。

ミリーナの待遇のよさはずばりえれなの偏った愛です(死)
いじめることがあればそれは愛ゆえです(爆)

> そして、知っているはずのルークにそれでも「向こうを向いていてください」と言うのは、その後のことを見てほ欲しくなかったからですね。となれば逆にルークだからこそ見てほしくなかったのかも。うーん、ルクミリです。

このへんは想像に任せます(笑)後々ちゃんとしたことは書きますが(笑)

>「ただいまサービスタイムとなっております。皆様、もう一周お楽しみください」
> 文章で間を作る。至高の表現方法です! そのあとのセリフと合わせてここはまさに最高です!

ありがとうです♪ここは、結構えれなも気に入ってます(笑)

> 前者はナナさんの視点で描かれた場面です。
> うらやましいですぅ……私がいま四苦八苦しているので、こういうのには……
> リナ一人称で書いてきたので、第三者の視点を効果的に使う、というのはまったく未知の領域です。

これは、えれなにとってもめずらしい書き方です。メインキャラ以外の人間(しかも初登場)の視点で書くのは、三人称でしかできないことなんで一回やってみたかったのでやりました。
ま、ナナに関してはちょっと裏の事情もあるんですけど(笑)

> 後者は「君のハイヒールが僕を踏んでごめんなさい…」です。
> このセリフ、対になる「よくもハイヒールで踏んでくれておめでとう……」もそのすばらしさを際だたせてますし、「いや…礼には及ばない…」「日々努力を怠っている……」と相まって不気味さ大爆発! 

ぶっっ!(爆笑)不気味さ大爆発と言われて喜んでいいのかどうか謎だけど(笑)とりあえずありがとうです(笑)
前回イッソンという超個性の強いオリキャラだったんで、今回どーしようかなぁと結構考えたんですが、種類の違う変態にしてみました(笑)
まともなオリキャラ・・・・書けないのか。自分(笑)

> 今回断片的に明かされたミリーナの秘密についてです。
このへんは後でじっくり出てくるのではっきりしたことは言えません(笑)
ブラントンさんの予想は70%は当たってます(笑)
残りの30%は・・・・・それは後程。

> イッソンの事件は覚醒の第一段階ということなのでしょうか。でもそれにしては本気で殺そうとしていたような気が……

う〜ん。イッソンの事件がすべての「起」だということを記しておきましょう(笑)あとはまだ言えません(笑)

> 気が付けば19時。あれ、書き始めたのは16時だったはず……?

はっわーーーー。そ、そんなに時間をかけて感想書いてくださるほどのもんじゃないのにほんとに恐縮ですっ!!
ブラントンさんの感想、やっぱり凄いです。読み応えもレスのしがいもあります。ほんとうにいつも丁寧に書いてくださってうれしいです。
ありがとうでした(ぺこり)
こうして読んでくださって感想くださって、レスかいてると、やっぱりこの話を世間にだしてよかったなぁとつくづく思います。
そして、これだけいろいろしていただいているんだから、ちゃっちゃと書き上げようとも(笑)
というわけで、次回、なるべく早めにお会いできることを祈りつつ(笑)

えれなでした。