◆-邪道リフレイター-白銀の魔獣(8/10-14:47)No.3919
 ┗Re:邪道リフレイター-松原ぼたん(8/12-22:46)No.3963


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3919邪道リフレイター白銀の魔獣 8/10-14:47

単発ネタ×2:邪道リフレイター

その1

 とある街道であたしの目の前に現れたのは、見覚える男女の姿だった。
「ルークとミリーナじゃない、どうしたのよこんなところで?」
 間を置いて、ミリーナがこちらを振り向くと、きょとんとした表情を浮か
べている。
 ほほう、あたしの事を忘れたとでも?
「あたしのことですかぁ?」
 すべがしゃぁぁぁっ
 きゃぴるんとしたミリーナの声に、あたしはおもいっきしずるこけた。
人違いだったかもしんない……。
 それにしても良く似ている、本人がここにいたら仰天する事間違いなし、
服装を合わせて、混ぜてしまえばもう見分けがつかないだろう。
「何か御用ですかな?」
「いえ、どうも人違いだったみたいです」
「そうですか」
 腕を組もうとするミリーナ……ミリーナのそっくりさんを片手であしらい
つつ、あたしと会話するルークのそっくりさん。
 うーむ、やっぱし違和感あるぞ。
「あのぉ……あたし達どんな風にみえますぅ?」
 やたらと語尾を延ばして、あたしに話し掛けてくるミリーナそっくり……
あーもうめんどくさいっ! ミリーナでいいわっ!!
「……えっと、恋人同士かな?」
「やっぱりそう見えますぅ? あたし達ラブラブなんですよぉ!」
「違う……」
 すりよるミリーナに、うっとおしいとばかりに身振りするルーク。 
 あいつらが見たら卒倒するわね、この光景……
 まとわりつくミリーナを蹴散らし?ながらルークは歩いていく。
あたしは去っていく二人を見つめながら、ただぼーぜんとしているのだった。
はぐれていたガウリイと合流したのは、それからまもなくの事である。
 ひょっとしたら幻だったのかもしれない……。

その2

 ある日、あたし達は特に当ても無く、ただ街道を歩いていた。
「よお、リナじゃねぇか」
 後ろからかけられた声に振り向くと、そこにはルークが一人立っていた。
「ルークじゃない、ミリーナはどうしたの?」
「ん? あいつならそこにいるぜ」
 そういってルークが指差した方を向くと、頬を染め木陰からもじもじとこ
ちらを見ているミリーナの姿があった。
「な…なんなのあれ、ひょっとして病気?」
「しらねぇよあんなやつ、好きにさせとけばいいだろ」
「どうしてそんなこというの」
 うわっ! もうびっくりしたわね、いつのまにか近寄ってきていたミリー
ナがあたしの影からルークに向かって呟いた。
「そういう言い方はないだろ」
 珍しく脳が機能しているのか、ガウリイもルークに意見を言う。
「そうはいうけどなぁ……」
 ぽりぽりとルークは頬をかく。
「あたしはルークのためにならなんでもしてあげるの、ルークとあたしは
ラブラブのなのよ」
「そういう態度がうっとおしいんだよ、お前はよぉ!!」
 影からこそこそと、でも決意を秘めきっぱりと呟くミリーナを、ルークは
鷲掴みにすると地面に叩き付ける。
「ああ…これが愛なのね」
 違うって! そんな呟きを胸に秘め、あたしとガウリイは顔を見合わせる。
「どうなってるんだ一体?」
「さあ?」
 あたしはガウリイの問いかけに、お手上げとばかりに手を挙げ答える。
まだ日は高く、ルークとミリーナのどつき愛はこれからが本番なのだった。
 本物じゃぁない……わよね?

後記
 えっと、彼らの名前はルーナとミリクとかルリクとミーナとかいいます。
とてつもなく安直ですが、まあそれはおいといて。
 ルークとミリーナの性格とかを取り替えてみようとか考えていたら思い付
いた話です。
 もともとはちゃんとしたお話にする予定だったのですが、性格変換の方向
性を見失いまして、とりあえずお話になりそうな2種類をあげてみました。
 反応を見てみたかったのですが………見せてもらえます?

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3963Re:邪道リフレイター松原ぼたん E-mail 8/12-22:46
記事番号3919へのコメント
 面白かったです。

>単発ネタ×2:邪道リフレイター
 タイトルだけですでに受けました(笑)。
> きゃぴるんとしたミリーナの声に、あたしはおもいっきしずるこけた。
 うわぁ。
> あいつらが見たら卒倒するわね、この光景……
 こっちのミリーナと本物ルークがくっついたら典型的なパカップルですね(笑)。
> 違うって! そんな呟きを胸に秘め、あたしとガウリイは顔を見合わせる。
 同感。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。