◆-こりずに書きます、ゼロリナ♪-水城守(9/10-01:47)No.4397
 ┣わすれな草〜序〜-水城守(9/10-01:53)No.4398
 ┃┗うきっ☆-ひなた(9/10-18:46)No.4419
 ┃ ┗どもども-水城守(9/11-23:23)No.4451
 ┣わすれな草〜その1〜-水城守(9/11-23:37)No.4454
 ┃┣かわえぇ・・(はあと)-ひなた(9/12-00:20)No.4457
 ┃┣Re:わすれな草〜その1〜-はる(9/12-23:40)No.4494
 ┃┗Re:わすれな草〜その1〜-AKIE(9/13-06:02)No.4502
 ┃ ┗どもども-水城守(9/13-23:23)No.4520
 ┣わすれな草〜その2〜-水城守(9/13-23:27)No.4521
 ┣わすれな草〜その3〜-水城守(9/13-23:36)No.4523
 ┃┣がうりぃぃぃぃっっ!!-ひなた(9/14-03:17)No.4532
 ┃┃┗Re:がうりぃぃぃぃっっ!!-水城守(9/18-00:04)No.4654
 ┃┗Re:わすれな草〜その3〜-はる(9/15-18:28)No.4592
 ┃ ┗うふふ☆-水城守(9/18-00:07)No.4655
 ┗わすれな草〜その4〜-水城守(9/18-00:14)No.4658
  ┗Re:わすれな草〜その4〜-はる(9/21-23:29)No.4762


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4397こりずに書きます、ゼロリナ♪水城守 9/10-01:47


こんにちは、水城です。
はたして、みなさんに楽しんで頂けているのか、不安なところですが、
まだまだ、書きます。書かせて下さい(笑)ゼロリナ〜。

今回のタイトルは「わすれな草」
ちょっと、悲しいというか、切ないというか、そんな話しになると思います。
文章下手くそで申し訳ないんですが、どうか読んでやって下さいな。
それでは、ご意見、ご感想お待ちしてます。


                                   水城守

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4398わすれな草〜序〜水城守 9/10-01:53
記事番号4397へのコメント

わすれな草〜序〜

「あら、可愛い。わすれな草が咲いてるじゃない」
リナはそう言って、ふと足を止めた。
「わすれな草って言うんですか?その花」
隣を歩いていたゼロスは、リナの視線の先にある花をのぞき込む。
「そーよ。花言葉はね、『私のこと忘れないで下さい』なんだって」
「詳しいですねー。リナさんが花に興味があるなんて意外です」
ゼロスは少し驚いて、リナの方に目をやった。
「意外って何よ。失礼ね。まあ確かに、他の花の花言葉なんて知らないけど」
普通に女の子なら、もっと花だの花言葉だの知ってるんだろうな・・・。
リナはそう思って、苦笑した。
「この花ね、姉ちゃんが好きでさー。それで何だか私まで覚えちゃったのよ」


わすれな草は、届いてきた風と嬉しそうに揺れている。
リナは、その花びらをちょんとつついた。
「私を忘れないで下さい・・・・・か」
「どうしたんです?リナさん。黄昏てますよ」
リナの様子にゼロスはくすくすっとわらって言った。
「・・・・・」
「リナさん?」
自分の言葉にすぐに反論があると思っていたゼロスだったが、リナは黙っていた。
黙って、何か考えているようだった。
「あんたはさー、長生きだから、きっとあたしの方が先に死ぬわよねー。んで
 もって、あたしが死んだ後もずーっと長生きするでしょ」
「何ですか?急に・・・」
「そしたらさ、あたし・・・あたし達のことも、すーぐ忘れちゃうでしょうね」
突拍子の無いことを言うリナに、ゼロスはきょとんとした。
けれど、すぐににっこり笑ってリナを見つめる。

「先のことはわかりませんからね。リナさんより僕の方が早々に滅んじゃうかも
 しれませんし・・・。でも、もしリナさんが先に逝ったとしても・・・。もし
 そうなったとしても、僕はリナさんのこと忘れたりしませんよ」
ゼロスの言葉にリナの心臓がとくんと鳴った。
「・・・どうだか」
リナは、妙に照れてしまいそうになる自分を抑えようと、わざととぼけたフリを
する。
「忘れませんよ。そう簡単に忘れられないでしょう?リナさんみたいな強烈な
 キャラクター、そうは出逢えませんよ」
そう言うと、ゼロスは意地悪っぽく微笑った。
「あんた、それ褒めてんの!?」
「ええ、もちろん」


そんな二人の傍らで、わすれな草は静かに時を見守っていた・・・。






読んで下さった方、どうもありがとうごさいます。
最後までお付き合い下されば、嬉しい限り☆

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4419うきっ☆ひなた E-mail 9/10-18:46
記事番号4398へのコメント

にゃはっっ☆こんにちわーっっ!!ひなたです。
ぜろりな〜うふふふふ・・・。ですね☆

あたしもわすれな草好きですっっ!!
これにまつわるお話もしってますよ〜。うちの母が好きだったもので。
ロマンチックですよね〜。

続き、楽しみにしてます☆でわでわっっ!!




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4451どもども水城守 9/11-23:23
記事番号4419へのコメント
水城です。感想ありがとうございました。
ホントうれしいっす!!

>ぜろりな〜うふふふふ・・・。ですね☆
ゼロリナ〜うふふですよね、やっぱり(笑)


>あたしもわすれな草好きですっっ!!
>これにまつわるお話もしってますよ〜。うちの母が好きだったもので。
>ロマンチックですよね〜。

水城も好きです。話の方もロマッチックになればいいんだけど・・・。
なかなかそうもいかないかも・・・。
とりあえず頑張りますので、また感想聞かせて下さいね。


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4454わすれな草〜その1〜水城守 9/11-23:37
記事番号4397へのコメント

わすれな草〜その1〜


「ゼロス、あたしね・・・、あたし、あんたのことが・・・好・・」
ゼロスの指先がリナの唇にそっと触れ、リナの言葉は途切れた。
「リナさん・・・」
そうつぶやいて、ゼロスは首を振る。
リナはうつむいて、顔を上げることもできない。完全な拒絶・・・。
うつむいていると、余計に涙がこぼれそうになる。
泣かない、泣くもんか。想いさえ伝えさせてくれない奴のせいで、絶対泣いたりしない・・・。
「もう、お別れです」
ゼロスの言葉に、リナは心が振るえているのがわかった。
行かないで・・・。お願い。そばに・・・。
こみ上げる想いを、ただ抑えるのに必死だった。
言ってはいけない言葉。
気づいてはいけなかった心。
伝えられない想い。
リナは、きゅっと唇をかんだ。こらえきれず、涙が乾いた土を湿らす。
ゼロスは、そんなリナを苦痛な表情で見つめていた。
慰めてしまいそうで・・・。抱きしめてしまいそうで・・・。
思わず差し出してしまったその手を、リナの肩に触れる寸前で握りしめた。

「もう、会うこともないでしょう・・・。会わないことを祈ります」
リナは、涙を勢いよく拭って、やっと顔をあげた。
「そうね、あたしもそう願ってるわ」
はっきり、きっぱりそう言ってリナはふり返った。
「じゃーね、ゼロス」
ゆっくりと歩き出し、背を向けたまま手を振ってみせる少女に、ゼロスは最後の
言葉を紡ぐ。
「さよなら・・・リナさん」
そうして、神官はその姿を虚空へと消した。
その気配が消えると同時に、リナは足を止め、その場にしゃがみ込む。
涙は止めどなく溢れ、頬をつたい、大地を濡らす。
「ばか・・・、あんたなんか大っ嫌い・・・。大嫌いよ。だから・・・お願い、
 ・・いか・・ないで」






いかかがでしたか?
こんな素直な?女の子っぽいリナを書くのは初めてです。
ちょっと戸惑っちゃいました(笑)
次回からしばし、ゼロスの登場が少なくなりそうな感じです。
それでもゼロリナか〜!?
まー、深く考えずにとりあえず頑張りましょう。〜その2〜もぜひ読
んでやって下さい。



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4457かわえぇ・・(はあと)ひなた E-mail 9/12-00:20
記事番号4454へのコメント
こんにちわーっっ!!ひなたですっっ!!

り・・・りながかわええです〜(とろとろ)
けなげで・・・うぅぅ〜。めっちゃこのみ☆
かわえぇのはいいことですね♪(笑)

なんか気持ちのすれ違いがステキな感じです☆
うふ☆でわ、続きたのしみにしてます。
がんばってくださいね♪

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4494Re:わすれな草〜その1〜はる 9/12-23:40
記事番号4454へのコメント
水城守様

読ませていただきました。おもしろかったです。
やっぱり、ゼロリナいいですよねー。
「花冠の花嫁」のほうもすごくよかったです。
これからも頑張って下さいね。
続きがきになる〜。

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4502Re:わすれな草〜その1〜AKIE E-mail 9/13-06:02
記事番号4454へのコメント
水城守さん読みましたよー(^^)
それでは、コメントです

>泣かない、泣くもんか。想いさえ伝えさせてくれない奴のせいで、絶対泣いたりしない・・・。
がんばれリナ!!!
としか、言いようがないですね(ううう〜)

>「もう、会うこともないでしょう・・・。会わないことを祈ります」
いやー、ゼロス君かっこいいですぅー

>「ばか・・・、あんたなんか大っ嫌い・・・。大嫌いよ。だから・・・お願い、
> ・・いか・・ないで」
感動ですぅ・・・リナもつらいんですね・・・・

>まー、深く考えずにとりあえず頑張りましょう。〜その2〜もぜひ読
>んでやって下さい。
はい、読みますよー
その2楽しみにしてます!!
それでは、また

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4520どもども水城守 9/13-23:23
記事番号4502へのコメント
AKIEさん、はるさんコメントありがとうです。
褒めてもらうと、なんだかてれちゃいますねー。
今回のリナは、めっきりゼロスくん愛しちゃってるし。
リナちゃん頑張れってかんじですね。

話の終わりは何となく出来てるのに、なかなかそこまで
たどりつけないー。
そのうち、ゼラス様も出てくる予定。
うー、また登場人物多くなる〜(涙)
最後まで何とか書き上げるつもりですんで、どーぞよろしく♪


                                 守

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4521わすれな草〜その2〜水城守 9/13-23:27
記事番号4397へのコメント

わすれな草〜その2〜

「何だか、最近リナさん、明るすぎません?」
午後の紅茶を飲みながら、アメリアが言った。
「ああ、確かに半端じゃない。妙にはりきってるしな」
すると向かいに座っていたゼルが、腕組みをしたまま答えた。
リナといえば、「ちょっと散歩に行ってくる〜」なんて言って、一人で出かけて
しまっている。
「やたら、闘士に燃えてるって言うか・・・何て言うか・・・。元気なのはいいと
 思うんですけど」
「そのくせ、食べる量は減ったと思わないか?」
「ええ、そうなんです」
アメリアは心配そうに頷いた。
二人の会話をガウリイは、壁に寄りかかって突っ立ったまま静かに聞いていた。
「ガウリイさんはどう思います?」
アメリアに質問されて、目を伏せていたガウリイがゆっくりと目を開ける。
「・・・無理してるんだろ、あいつ。あんなのただの空元気だ」
それは、落ち着いた声で、淡々とした口調だった。
「何か知ってるのか?」
「・・・いや、何となくさ」
ゼルから尋ねられたガウリイは、一瞬間をおいて答えた。


「たっだいま〜っ」
陽気な声と同時に戸口の扉が開くと、リナが散歩から帰ってきた。
「あっ、おかえりなさい、リナさん。一緒にお茶でもどうですか?」
アメリアは急に帰ってきたリナに、ちょっと驚いた様子で話しかける。
「そうしたいとこなんだけど、なんかすっごーく眠くってね。ちょっと部屋で昼
 寝するから」
リナの分のお茶を用意するため立ち上がろうとしたアメリアに、相変わらずの
明るい口調で言う。
「そうですか・・・。じゃー、夕食の時間になったら起こしに行きますね」
残念そうなアメリアを見て、リナは少しすまなそうな顔をしながら、
「んじゃ、お願いね」
そう言うと、二階にある自分の部屋へとあがっていった。





ゼロスがでてこにゃい〜(涙)
うーん、今一内容が・・・。とりあえず、その3へ行っちゃって下さい。


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4523わすれな草〜その3〜水城守 9/13-23:36
記事番号4397へのコメント

わすれな草〜その3〜

本当は、昼寝どころじゃないのだ。夜も眠れないくらいなのだから。
食欲だってあったもんじゃない。このあたしが・・・。
たかが人一人、じゃなかった魔族一人と会えないだけで、こんなにも
弱ってしまうんだから。このリナ=インバースが・・・。
「まったく、やになっちゃうわよねー」
リナはそうつぶやいて苦笑した。

「おい、リナ」
部屋の戸口まで来たとき、そう呼びかけられてリナはふり返った。
「何よ、ガウリイ。あたし眠いんだからね」
リナの後を上がってきたらしいガウリイに、リナは眠たそうに目を
こするフリをしてみせる。
「おまえ、泣きたいときは泣いていいんだぞ」
「へっ・・・?」
ガウリイの予想外の言葉に、リナは驚いて目を丸くする。
何言ってるんだろう、ガウリイったら。まさか、私がわざと元気そうに
振る舞ってるのって、ばればれ?・・・・いや、そんなはずはないわ。
アメリアやゼルならともかく、こんなクラゲに気づかれるはずない。
「どういう意味よ、ガウリイ」
「どういう意味って、お前が一番わかってるだろう?そんな調子じゃ、いつか倒
 れちまうぞ」
ガウリイの声は妙に優しさを帯びていた。
「わかないわよ・・・そんなの。私はいたって元気ですー」
内心ドキドキしながら、リナは平生を装う。
ガウリイは、そんなリナの様子に大きなため息をついた。そして、リナの頭を
くしゃっと撫でて、
「お前が泣く気になったら、俺はいつでも胸を貸してやるさ」
そう言って笑った。
「・・・訳わからんガウリイ。あたしもう寝るからね」
リナは、涙腺が緩むのを感じ、慌てて部屋の扉を開けた。
「ああ、おやすみ」
ガウリイの言葉と同時に、部屋に入ったリナは、そのままその場にしゃがみ込んでいた。
「ったく、何でこんな時だけ勘がいいのよあいつは・・・」
こらえていた涙が、一気に溢れ出す。
「・・・もう、やだ」

ガウリイは、階段を下りながらひとりつぶやく。
「ゼロスの奴が、いなくなったんだろ・・・?それであんなに、落ちこんじまう
 のか・・・。まったく、・・・立場ねぇな」
そう言って笑うガウリイの瞳は、どこか寂しげで、切なさが滲んでいた。






いやー、どうだったでしょうか?
またまた、ゼロスが出てこにゃい〜(涙)
おまけにこれじゃー、ガウリナ!?
実を言うとガウリナも好きだし・・・。ゼロスとガウリイで
リナちゃんを奪い合ってくれれば言うことなし!!(笑)
というわけで、次こそはゼロスどうじょうです。たぶん・・・。













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4532がうりぃぃぃぃっっ!!ひなた E-mail 9/14-03:17
記事番号4523へのコメント
はにゃ〜こんにちわ。ひなたです☆

読ませて頂きましたぁっっ!!
がうりぃ・・・がっこよすぎるっつーの♪(爆死)
あぁぁぁぁ・・・。ガウリイすきですよ〜。
・・・・・・・三番目に。(死)

ほんとはあたしもガウリナかきたいんですけど、
・・・・愛が足りないのかしら?(苦笑)
こんな感じのガウリナ、めっちゃツボです☆
うふふふふ・・・。(変)

次はゼロスがでますか!?
わぁぁい☆たのしみです〜♪

でわっっ!!

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4654Re:がうりぃぃぃぃっっ!!水城守 9/18-00:04
記事番号4532へのコメント
水城です〜。毎度ありがとうございます。

>読ませて頂きましたぁっっ!!
>がうりぃ・・・がっこよすぎるっつーの♪(爆死)
>あぁぁぁぁ・・・。ガウリイすきですよ〜。
>・・・・・・・三番目に。(死)

3番目って、2番目はだれ?リナ?
水城もガウリイ好きっすよ。
ゼロスが登場するまでは、一押しでした(笑)
ゼロスにゃ、負けるちゃうわ。


>ほんとはあたしもガウリナかきたいんですけど、
>・・・・愛が足りないのかしら?(苦笑)
>こんな感じのガウリナ、めっちゃツボです☆
>うふふふふ・・・。(変)

あたしも保護者ぶって、想いを伝えられられないかんじの
ガウリイめちゃ好きですね。
ラブラブなのもいいけど、やっぱりゼロリナじゃなくっちゃ♪

>次はゼロスがでますか!?
>わぁぁい☆たのしみです〜♪


次も読んでやってねん。


                       水城

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4592Re:わすれな草〜その3〜はる 9/15-18:28
記事番号4523へのコメント
いやん、おもしろかったです〜。
最高です〜。素敵です〜。

ガウリナもいいですよね。ガウリイかっこいい。
でも、ゼロスが一番(笑)♪
次が待ち遠しいです。頑張って下さいね。

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4655うふふ☆水城守 9/18-00:07
記事番号4592へのコメント

>いやん、おもしろかったです〜。
>最高です〜。素敵です〜。
>
>ガウリナもいいですよね。ガウリイかっこいい。
>でも、ゼロスが一番(笑)♪
>次が待ち遠しいです。頑張って下さいね。

読んで下さって、ありがとうございます。
そうです、ガウリイはかっこいいけど、やっぱりゼロスが
一番ですよね(笑)
次書きましたんで、ぜひ読んでやってね。

                               水城


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4658わすれな草〜その4〜水城守 9/18-00:14
記事番号4397へのコメント

わすれな草〜その4〜

泣き疲れて眠ってしまったリナが目覚めた頃、辺りはもう暗くなっていた。
月の青い光が部屋の中へと差し込んできている。リナは、そっと窓辺に近
づいて、空を見上げた。

月が淋しそうに見えるのは、きっと私がこんなだからだろうなー。
今まで、月を見て淋しそうだなんて思ったこともなかったのに・・・。
闇の中からゼロスが、ふっと出てきはしないかと期待してしまう。いつものよ
うに突拍子もなく「こんばんわ」なんて、にこにこ笑いながら。そんな風に期待し
てしまう自分がイヤだ。完全に拒絶されたのに、まだ期待してしまう自分が・・・。
「何でこんなに、毎晩毎晩泣けるんだろう・・・」
いつの間にか、リナの頬を涙がつたっていた。
リナは窓にこつんと頭を押しあてて、その月をじっと見つめる。


「まったく、リナさんは何であんな風に泣くんでしょう。あんなに泣かれたんじゃ、
 困ってしまいますよ」
そんな、リナの様子を気にして、ゼロスは毎晩出かけていた。リナの姿を見守る
ために。遠くからそっと見守るために・・・。
「それが女ってものよ、ゼロス」
諭すように、その美人の女性はゼロスに言った。
「それでも、僕はそろそろ限界なんです。あんな、辛そうなリナさんを見るの
 は・・・。・・・慰めてしまいそうで」
そんなことを、悲しげな表情で言うゼロスを見て、その女性は苦笑した。
まったくこれでも、魔族なのかと・・・。
「会ってあげればいいじゃない。会って、慰めてあげれば」
「・・・そんなことできません。リナさんの気持ちを受け止めることなど、できない
 じゃないですか・・・。僕がリナさんの気持ちを受け入れるって事は、ゼラス様、
 貴方を裏切ることになります。それだけは、それだけは決して・・・」
ゼラスはため息をついた。
「それじゃー、どうしようもないじゃないの」
人間を愛してしまった魔族を、自分の部下を、ゼラスがどう思っているのか、ゼロ
スにはわからなかった。自分が持ったその感情さえ、自分で理解することができ
ないのだから。沈黙の後に、ゼロスが口を開いた。
「ゼラス様、お願いがあるんです。あの薬を・・・、僕にあの薬をいただけないでしょうか」
ゼロスの言葉に彼女は一瞬考えて、
「これのことかしら?」
と、薄紫の錠剤が入った小瓶を見せた。
「はい。どうかそれを一錠、僕に・・・」
「ゼロス、貴方はそれでいいの?」
ゼラスはその瓶から一粒の薬を取り出すと、ゼロスに差し出した。
「僕が選べる道は、これしかないんです」
ゼロスはその薬を受け取ると、にっこりと笑って見せた。そしてゼラスに一礼すると、
虚空へと姿を消す。
「馬鹿な子・・・」
その姿を見送ってしまった後、そうつぶやいたゼラスの声は、ひどく優しかった。





ゼロス復活〜!!
いやー、またまたゼラス様登場させちゃってますね。あまり詳しくないので申し訳ない。
さて、ゼロスは一体何の薬をもらったんでしょうね。想像ついちゃいますけど・・・。
そこはどうか、寛大に(笑)
続きも読んでやって下さいね。 





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4762Re:わすれな草〜その4〜はる 9/21-23:29
記事番号4658へのコメント

こんにちは〜。はるです。
読みました。ホントおもしろいですよう。
早く続きが見たいです。
あの薬は何だー!!(笑)


それでは次回もたのしみにまってまーす。