◆-連載予告-Merry(9/10-21:52)No.4422
 ┣Re:連載予告-理奈(9/11-07:11)No.4433
 ┗君の日常1-Merry(9/12-10:18)No.4469
  ┣にゃん☆-ひなた(9/12-11:20)No.4471
  ┃┗Re:コメントをくれた皆様に。-Merry(9/12-21:18)No.4491
  ┣Re:始めまして&これは?!-MONAKA(9/12-13:39)No.4476
  ┣Re:君の日常1-三里桜架(9/12-14:32)No.4477
  ┣配役が楽しかったです!-T-HOPE(9/14-09:40)No.4535
  ┗君の日常2-Merry(9/16-09:08)No.4601
   ┗うきゃぁぁぁっっっ!!-ひなた(9/16-19:30)No.4608
    ┗RE:何時もありがとうございます-Merry(9/16-21:05)No.4615
     ┗きゃ☆-ひなた(9/18-18:20)No.4670


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4422連載予告Merry E-mail 9/10-21:52

懲りずにまた連載をしようかと思っています。
学園物とか散々書いておきながら、現代ものです。
伝奇小説といったほうがいいかも。
本当は、ゴシックパンクとか、サイバーパンクとか書きたかったのだけど、あまりそういうジャンル書いている人って居ないんですよね。ここ。

仲良し四人組み+ゼロスという形になります。私が書くから当然
ゼロリナですけど。あと、フィルさんでます。この人結構好きなんで。
前十話かな。よければ読んで下さい。

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4433Re:連載予告理奈 E-mail 9/11-07:11
記事番号4422へのコメント
うわぁ〜〜、まってましたぁ!!ってゆうかんじです。

>
>仲良し四人組み+ゼロスという形になります。私が書くから当然
>ゼロリナですけど。
うふふふふふふふ(ぶきみ)

あと、フィルさんでます。この人結構好きなんで。
私もです。

>前十話かな。よければ読んで下さい。
楽しみにしています。

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4469君の日常1Merry E-mail 9/12-10:18
記事番号4422へのコメント
君の日常


スレイヤーズキャラクターが、現代にいたらという設定で話が進んでいます。


世紀末まで、後数年を残したとある日曜日。今日は春休み最後という日もあって、行楽地へ向かう家族連れが多い。お昼過ぎまで晴れていた天気は突然曇り出し、今は雨が降っている。傘を持っていなかった人々は、いくら外れてもつぶれない気象庁に罵声を内心で浴びせつつ、雨をしのげる場所に非難した。
そういう人々のなかで、紅茶を薄く入れたような髪をした少女と、夜の闇を切り取ったかのような髪を持つ同じ年ぐらいの少女の2人連れが、東名高速道路のインターチェンジで、雨をしのいでいた。彼女たちはここからくるまで二十分のところにあるアスレチックフィールドで、春休みの最後の日曜日を満喫していたのだ。しかし、帰りのバスが、雨でスリップし、ガードレールに突っ込んだ事で、ここまで歩かざるを得なかったのだった。
インターチェンジは、同じように雨をしのごうとする人々でいっぱいで、ようやく見つけた開いているソファーに2人で並んで座った。人々の熱気と、湿気の生でなんだか蒸し風呂にでも入っているかのような室内だった。
「どう?アメリア。何か飲む?」
「いりません。なんかそういう気分じゃなくて」
アメリアと呼ばれた少女は、首を振ってこたえたが、それを質問した少女は彼女の顔色が悪い事に気がついて慌ててもういちどきいた。
「何か顔色悪いよ?どれどれ…」
アメリアの額に自分の手のひらを当てて熱を測った。自分の額と比べてみたが、明らかにアメリアのほうが熱かった。
「熱あるじゃない!この雨の中歩いてきたからねっ。まってて、あったかい飲み物買ってくるから。」
「リナさん…」
いつもは、守銭奴というべく極力お金を使うのを嫌がる少女が、自ら飲み物を買ってきてくれるという、少女らしい気遣いに、アメリアは嬉しくなった。
やっぱり、リナさんはすごい人だ。
そう思うとなぜか胸が温かくなるのだった。そうして五分ぐらいまった事だろう、なかなか戻ってこないリナを心配していると、突然黒服の男たちにアメリアは囲まれてしまった。何者か問う暇もなく、いきなり口と鼻に布切れを押し付けられると、意識が遠くなるのがわかった。
混んでいたスタンドから、2人分のホットコーヒーを買って、アメリアの居たソファーに足を向けたリナは、彼女の姿が影も形もなくなっている事に気がついた。どこにいったのか、近くに居た人に聞いてみると、知らぬ存ぜぬで通すばかりだ。ようやく足取りが分かったのは、赤いスポーツカーを運転していた茶色い髪の女性で、黒服の男の四人組みが、十代半ばの少女を抱えるようにして、黒塗りの車に押し込め、ものすごいスピードでここから去っていった事だった。リナは走り去っていった方向を聞くと、そのままそれを追うかでも言うように走り出した。
アメリアが座っていたソファーの近くに居た人々はこんな会話をしていた。
「誘拐事件じゃないのかね。」
初老の男性の声だ。
「でも、連れ去っていった人たちは警察関係者といっていましたし、ああ見えてあの子犯罪者じゃないのですか?」
リナが居たら顔面を殴り飛ばしていそうな台詞を言ったのは、三十代後半の男だった。


アメリアを連れた黒塗りの車は、高速道路の制限速度を大幅に越えたスピードで疾走している。後部座席にアメリアが居て、その隣に黒服の男が座っている。そして助手席にも同じような黒服の男が居た。運転している黒服の男が、今見たサイドミラーの状況に一瞬びっくりしたが、また見えなくなったので、幻覚かと思っていたら、今度はより近くに見えたので、仲間たちに知らせた。
「人が、女が、追いかけてきている。」
「なんだって?時速200キロは出ているんだぞこの車は?!」
助手席に座っていた男が罵声を浴びせてサイドミラーを見た。そして、ぽかんとOの字に口を開けた。
攫ってきた少女と同じ年ぐらいの、紅茶を薄く入れた髪の色をした少女が、このどしゃ降りの雨の中、髪の毛をなびかせて、ものすごいスピードで疾走しているのだ。とても人間の出せるスピードではない。男がよく見ればそれは疾走しているのではなく、空中を飛んでいるのがわかったが、そんな事を悠長に考えている余裕はなかった。
助手席の男が窓を開け、拳銃を胸のポケットから出すと、狙いをつけて発射した。当たったかのように見えたが、たやすくよけられてしまったようで、なおも少女は車との距離を縮めてきた。
まだ発砲してくる男を素手で殴り飛ばして、車のドアを開けると、不敵にもそのまま腰を下ろして後部座席に振り向いた。瞳には、ルビーのように美しいきらめきに、好戦的な光が輝いていて美しかった。口元に、余裕の笑みが浮かんだ。
「さっさと返してもらいましょうか。大事な友達だし、無事に帰さないとこの子の父親何やらかすかわかんないわよ?」
訳の分からない悲鳴を上げて至近距離で発砲しようとした男の手をすばやくたたくと、口の中で何かつぶやいて、手のひらを向けた。そこから強風が吹き荒れ、男は車の後部座席のドアと共に、高速道路に落ちていった。リナは、ちらりと運転手に視線を向けた。運転手は声にならない悲鳴を上げた後、狂った音程で脅迫まがいの事を言ってきた。
「お…俺に何かしてみろ。この車はガードレールにぶつかって一巻の終わりだ。もちろん車止める気もない。おとなしく…」
男の台詞が途中で終わってしまったのは、リナが後部座席に移動して、アメリアを抱えあげているところを見たからだった。
「別に止めなくてもいいわよ。勝手に降りるから」
悪魔のような微笑みをして、外れてしまったドアからひらりと体を外に投げ出した。道路に叩き付けられ、夜の闇に消えるはずだった少女は、常人ではなかったため、そんな事にはならなかった。さっきと同じように空中を浮いている。
リナは、そのまま高速道路をアメリアをおぶって疾走した。中には、疾走する少女に気がついて目を丸くするものもいたが、リナがそれににこやかな挨拶をしたのと、幻覚というすばらしい現実逃避の言葉があったのでたいした騒ぎにはならなかった。
その後しばらくして、十代の女の子2人ずれの幽霊が出るといううわさがこの高速道路沿線に立ったのだった。


この2人は、東京都中野区にある閑静な住宅街に住んでいる。今の日本の住宅事情なんか無視した大きな家が彼女たちの住んでいる家だった。明治初期に建てられた家で、確かにあちこち古いが、堅牢で、関東大震災のときも倒れなかったというすばらしい家だ。この家の持ち主は、アメリアの父親なのだが、リナは、両親が海外出張、姉が海外留学という生活を送っているので、幼なじみで、昔からの付き合いもあるセイルーン家に下宿しているのだった。
ほかにもこの家には住人がいて、アメリアの父であるフィルが、せっかくの大きい家だから学生に勉学に励んでもらおうと、下宿として何へやか貸していた。今は、リナのほかに2人いて、ガウリィ=ガブリエフと、ゼルガディス=グレイワーズだった。
アメリアを抱えて、大きな扉を開けた。普通の家なら扉の開く音もしそうだが、この家は完全防音になっているのでさほど大きな音はでない。だからこうしてそっと入る事も可能なのだ。アメリアを廊下に寝かせ、ぬれた上着を脱ごうとしていたら、頭上から声がかかった。
「ただいまも言わないつもりか?こんなに帰るのが遅くなって、フィルさんすっごく心配していたぞ。」
月の輝きを思わせるシルバーブロンドに、色の焼けない体質なのか、透き通るように白い肌。三白眼で、瞳の色は、海のように深い色をしている。二十代前半の、女の子が騒がずには置けない容姿の持ち主だ。
「た…ただいまゼル」
リナが薄手のコートを脱いで水を払って、靴下を脱ぎながらいった。
「何かあったんだろ?」
「アメリアはちゃんと守ったから心配しないで」
濡れた髪をうっとおしそうにしているリナに、ゼルはタオルを差し出すと、アメリアを抱えあげた。
「部屋に連れておいておこう。お前もさっさと着替えてフィルさんに事の次第を説明するんだな。」
リナはタオルで髪の水分を拭き取りながら、ゼルの後ろ姿にあかんべーをした。そして、自分の部屋にあがって、濡れた服を脱ぎ捨てて温かい衣服に着替えて部屋の外に出ると、下からいい匂いがしてきた。その匂いが健康な少女の脳神経を刺激して、空腹感を感じさせた。つられるままに下に降りていくと、ダイニングルームには、人影があって、どうやらその人物がリナのために夕食を作ってくれているようだ。
押さえ切れない欲望に、そのままドアを開けた。中では、宵の開ける寸前の空の色をした髪を、肩で切り揃えていて、糸のように細い切れ長の目は漆黒の闇のようで、街を歩けば、たいていの女の子が振り向きそうな容姿を持った男が、ピンク色のフリルのついた、エプロンを着けてスープ皿をテーブルに載せたところだった。
「お帰りなさい、リナさん」
「ただいま。ゼロス」
正直、リナはここに血相を変えたフィルが仁王立ちしているのではないかと考えたが、どうやら予感は外れたらしい。ほっと一息ついて、席に就いた。
「わざわざ、来てくれたの?」
「フィルさんから電話がありまして。心配したんですよ。みんな」
自分の心情を吐露してしまった事に対する、付け足しをしたが、リナには、この従兄弟が本当に自分を心配してくれていた事が分かっていた。まるでお兄さんのようにいつも見守っていてくれる人。今は、セイルーン家に住んでいる人を文化的に支える会、会長を自認している。そろいもそろってセイルーン家に住んでいる人々は、ほかの科目はいいくせに、家庭科の成績が悪いので、少しでもおいしいご飯を食べてもらおうと、リナの従兄弟であるゼロスが休みとなると、おさんどんをやってくれるのである。
リナは、この従兄弟に対して、単なる幼なじみとは言い切れない複雑な心境を持っているのだが、強力なライヴァルがいないのと、こういう事に関しては疎いので、何事も起きずにすんでいる。どうやら、ゼロスもリナの事を思っているようだが、知らぬは当人たちばかりという状態が長く続いていた。
温かいコーンスープを口にすると、冷え切っていたからだの芯まで温まってくのがわかる。ゼロスの料理のうまさに毎回感心しながら、リナはパンをちぎった。
「フィルさんは?」
「今、ガウリィさんがなだめてますよ。」
やっぱり血相変えていたんだ。
リナは首を縮めて、ゼロスのほうを向くと、いつもの人懐っこそうな笑顔を見せて、リナにいった。
「大丈夫ですよ。正直に話せば。」
「…………そりゃあ、そうだろうけど…」
「どうしたんです?」
「恐かった」
「……………………は?」
常識では絶対にいいそうにない言葉をリナが口にしたので、ゼロスは聞き違いかと思って聞き返した。
「恐かったっていってんのよ。あんな事があって」
声を張り上げて訴えた少女を見て、強がってはいてもやっぱり女の子だなとゼロスは思う。そのかすかに震えている少女の髪を優しくなでてあげると、震えはぴたりと止まった。
満腹になった事で多少の心の余裕も出てきたのだろう、リナは、フィルとガウリィのまっているリビングルームに向かった。
部屋に入ると、深刻そうな表情とこれ以上ないくらいの暗い雰囲気で2人は出迎えた。
「あの…えっと」
リナが言葉に詰まっていると、フィルが口を開いた。
「何か、あったのだろう。お前さんや、アメリアが約束を破るなんてことはしないからな」
フィルから寄せられている信頼感にリナは嬉しくなった。
やっぱりこの人は、もう一人のあたしの親だ。
リナはそう思った。彼女の両親は、海外出張が多く、リナはその度にセイルーン家に出入りしていた事があった。いつもフィルは温かく迎えてくれて、アメリアと同じように誉めてくれたり叱ってもくれた。
一度、海外に永住するという話が出たとき、リナは泣いて抗議をしたものだ。ひとつの理由は、このままアメリアとはなれてしまうのが嫌だった事。もう一つは、従兄弟のゼロスと一緒にいられない事。結局、フィルがとりなしてくれて現在に至るのだ。リナは、セイルーン家で、空の青さ、光の尊さ、闇に対する恐怖、その他すべての感情を得た。ここは、もはや彼女にとってもう一つの家で、これからもそうであるはずである。
「実は…」
事の次第をリナはかたった。
「奴等が何者か聞かなかったのは、リナらしくない手落ちだな」
ガウリィがいった。
「どうせ下っ端よ。何も知らされてはいないわ。あたしのする事にいちいち驚いていたもの」
セイルーン家に関わる人々は、人には言えない事があるのだ。超能力とも言うべくおかしな術が使えてしまうのだ。尋常では考えられない運動神経と精神力、生体兵器といっても可笑しくはない。彼らは、普通の人間として演じていたが、どうやらどこかでこれがもれてしまったようだ。従兄弟であるゼロスも、不思議な術が使えた。彼の母親、つまり、リナにとっては、叔母に当たる人が、リナたちの通う学校の理事長だったおかげで、リナたちの身体的な異常をもみ消してくれた事もあった。身体計測なんかがもっともなもので、血液検査を行った結果、彼女たちの血液に含まれる赤血球の量が通常の人間の50倍以上あったのだ。直ちに理事長はそれをもみ消した。特権の行使という、彼女が嫌いとする事を、息子と、その友人たちに対して使った唯一の事だった。
「なんにせよ、その黒幕が、どれほどの大物か、明日分かるというものだ。何せ高速道路で四人の男が負傷しているのだからな。どの程度報道機関を黙らせるか、わかるというものだ。」
フィルの見解にリナたちも肯いた。アメリアを拉致したという事は、誰にも知られないように手に入れようとしたからに違いない。明日の朝刊が楽しみだった。

「それじゃあ、僕はこれで」
リナの無事な姿を見て安心したのか、ゼロスは帰ろうとしていた。彼の家はここから歩いて十五分ほどのところにある。いいとこのお坊ちゃんと見られても可笑しくはない大きな家に住んでいた。
「どしゃ降りだし、時間も遅い、とまっていったらどうかね」
フィルの言葉に、リナは少し頬を上気させた。
何もあたしの部屋に泊まるわけじゃないじゃない。
リナは高鳴る鼓動を押さえようと必死だった。ゼロスは、素直に好意を受ける事にしたらしく、フィルに空いている部屋を聞いていた。
「リナさん」
「は…はい」
突然声をかけられたので、声が上ずっていたかもしれない。そんな心配に気がついていないのか、ゼロスはリナの手を取った。
「ちょっと話があります」
そのままリナを引きずるようにダイニングルームに向かった。
リナの目には、ほほえましそうに笑う、フィルの姿が映った。
つづく




次回はいきなりゼロリナから始まると思います。
楽しみにしていて下さい。(爆)

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4471にゃん☆ひなた E-mail 9/12-11:20
記事番号4469へのコメント
こんにちわーっっっ!!ひなたと申します♪
はじめまして☆

わぁぁぁいっっ!!新作ですね☆
学園物すきなんですよ〜っっ!!おもしろいです☆

ゼロリナ好きです。かなり。(笑)
だから、どきどきしながら(笑)読んでます。
うふふふふ〜。
続き、たのしみにしてますね♪

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4491Re:コメントをくれた皆様に。Merry E-mail 9/12-21:18
記事番号4471へのコメント
元ネタもろばれですね。
でも、話の展開は違いますよ。
ええ、そうしないとやばそうですから。(いろんな意味で)
ただアクションがやりたくて、書いたらああなってしまったという。
あの作者の大ファンなんですよ。私。文章にもそれが出てると思うし。
それでは、読んで下さった皆様、ありがとうございました。

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4476Re:始めまして&これは?!MONAKA E-mail 9/12-13:39
記事番号4469へのコメント
 Merryさんへ


 こんにちは。MONAKAと申す者です。

 楽しく読ませてもらいました。あの、これって『某小説』が
元ですよね。配役に笑いこけました。と、特にゼロス君。彼
のキャラは、女性ですよね。恐い・・・・・・。

 では、短いですが続き楽しみにしています。

      BY:MONAKA YHE03430@nifty.ne.jp



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4477Re:君の日常1三里桜架 E-mail 9/12-14:32
記事番号4469へのコメント
どうもです。三里です。
新作、読ませていただきました!
ふっふっふっふっ・・・・・・。
元ネタ、○竜伝ですね?!
私の大好きな作品が元ネタなんて・・・・・!
もう含み笑いが止まりません!

とっても楽しんで読ませていただきました!
次回、楽しみに待っています!

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4535配役が楽しかったです!T-HOPE E-mail URL9/14-09:40
記事番号4469へのコメント
配役・・・全部笑いながら見てたんですけど、特にリナとゼロスに笑わせていただきました。
リナ・・・食欲とゆー素晴らしい共通点がありますよね(笑)
ゼロ×リナ好きなので、わくわくしてます。
続き、楽しみにしていますね。

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4601君の日常2Merry E-mail 9/16-09:08
記事番号4469へのコメント
君の日常2


ダイニングルームに移動した、ゼロスと、リナは、向かい合うようにして座り、ゼロスの入れた紅茶をすすっていた。紅茶から漂ういい香りが室内を満たしていた。
「どうやら、その時が近づいてきたようですね」
「その時?」
ゼロスはティーカップをテーブルの上に置いた。
「ルナさんが、留学する前に言っていたでしょう、“その時がきたら、あなたたちの一番大事なものを守りなさい”って。当時はなんだかわかりませんでしたけど、今ならなんとなく分かりますね」
「あたしたちが狙われているから?」
従兄妹の鋭い指摘と、打てば響くような会話のやり取りに、ゼロスは満足を得ながらその質問に答えた。
「どういうわけか、今日アメリアさんを狙ってきた人物は、明らかに僕たちの力を知っていた人物が黒幕です。普通、あんなに人の多いところで誘拐なんかしないものです。人々を黙らせる権力のある人、という事は、多少情報も通じているかもしれません。となると、…」
「どこからか、あたしたちの得意な能力を知り、それを欲したってわけね」
「ご名答」
にこやかに笑うゼロスを、リナはあきれたようにつぶやいた。
「茶化さないでよ」
「何にしても、これからは一人で行動しないほうがいいですね。僕もなるべく皆さんと一緒にいるようにしますよ」
「あーぁ、明日はとうとう春休み最後の日かぁ」
リナが伸びをしながら残念そうにつぶやくのを見て、ゼロスは2人のコップに紅茶を注ぎながらいった。
「ま、そうぼやかないでくださいよ」
「あんただって学校でしょ?」
「大学生は楽なんです」
リナは能天気そうに言ったゼロスの言葉に子供みたいに頬を膨らました。そして脳裏にこの間見た光景が浮かんだ。一回だけ、ゼロスの通う大学を見にいった事があるのだ。幼稚舎から大学院まである私立校なのだが、高校と、大学はキャンパスが隣り合っていて、高校にあがったリナは、同じく大学生になったばかりのゼロスを見にいったのだ。そこで見たのは、いつも自分たちと一緒にいるときのゼロスの雰囲気とは違って、とっても大人びた雰囲気で、周りに化粧品の匂いがしそうな奇麗な女の人たちを従えているのを見たのだ。声をかけようとしたが、言葉が出ず、結局影でその様子を見ただけで、黙って返ってきてしまったのだ。
彼女ができたといううわさは聞かない、いつできても可笑しくはないとリナは思っていた。複雑な思いと、多少の心の痛みを覚えながら。
「もう寝るとするわ」
リナが、飲みかけの紅茶をすべて飲んで立ちあがった。
「僕と?」
いけしゃあしゃあと言う従兄妹にリナは手近にあったクッションを投げつけた。
「何馬鹿な事いってんのよ?!」
耳たぶまで赤くして抗議している。ゼロスはというと、平然として投げつけられたクッションをよけて、床に落ちたそれを拾い上げた。
「分かりました。あまり大声出すと皆さん起きてしまいますよ」
いつものにこにこ笑いをして、紅茶のカップを片づけるために立ち上がった。その姿に内心あかんべーをしながら、リナは部屋から出て、浴室に向かった。温かいお湯に、今日一日の疲れを流した後、リナは夢の世界に旅立った。


「さぁ。皆さん、起きて下さい」
朝から元気いっぱいの、はきはきした声がセイルーン家にこだましている。昨夜泊っていった、ゼロスが、休みのときの日課であるセイルーンいっかの家事をやっているのだ。
「起きたら、布団を干して、顔あらって、下に降りてきて下さい。朝食作りますから」
朝から活動的だな、と、セイルーン家の人々は思っている事であろう、しかし、生活を支えてくれるゼロスに罰当たりな事はできないので、仕方なく、眠い目をこすり、布団を干して洗面所にいく。
この家は、洋館風に建てられている事もあって、作り自体が普通の日本人の家屋より大きいのだが、日本人の平均身長を大幅に越える男が2人もいては、その事すら忘れてしまうほどだ。特に、洗面所なんかで、セイルーン家の主と、クラゲ頭の大学生が一緒に使おうものなら邪魔で仕方がないほどだ。狭い洗面所で五人並んで顔を洗う。これも休日のこの家の習慣みたいなものだった。
洗面所から、リビングルームに移動している間、とてもいい匂いが鼻孔を満たす。どうやらゼロスが朝食を作ってくれているようだ。
てきぱきと動きながら、あっという間に六人分の朝食が作り上げられていく。リナが、冗談半分でプレゼントしたひよこのアップリケ付きの、ピンクのフリルのエプロンを着けて、同じ色の三角巾までしている。傍目には、若奥様に見えてしまうのは顔のよさがなせる業なのか。
今日の朝食は、薄切りのパンを、カリカリにまで焼いたトーストと、ゼロス特性のマーマレードと、ブルーベリージャム、ボイルしたウィンナー付きの、スクランブルエッグ、ベイクドトマト、好みにより、紅茶かコーヒーがそれに添えられていた。イギリスの、一般的な朝食が並んでいた。普通、ベイクドトマトなんかは、イギリス人しか食べないようなトマトを焼いたものなのだが、ゼロスが作るおかげで、彼らはすっかり慣らされてしまっている。いつイギリスにいっても、平気で食べれるぐらいに。
「また焼きトマトか…」
ガウリイが、ちょっと引いたような声で言った。
「おや、ガウリィさんが好き嫌いなんて珍しいですね」
紅茶を一口すすって、ゼロスがいった。
「この…なんとも言えない味がな…」
「そうですか?あたしなんだかこのトマトの味、癖になってしまって」
アメリアが、おいしいともまずいとも取れる奇妙な表情をして、ホ−クでトマトをつついた。その横で、平気な顔をして、リナがトマトを食べている。
「好き嫌いをしていては、いかんぞガウリイ君」
豪快にパンを食べた後、フィルがトマトの味にげんなりしているガウリイにいった。
「好き、嫌いって言うか…これ本当にトマト?って感じの味だしなぁ」
隣で黙々と食べているゼルガディスに同意を求めようとしたが、ゼルガディスのトマトののっていた皿が空になっているのを見て、ガウリイはため息を吐いた。
「これでも、おれたちが作る朝食の何倍もマシだ」
ゼルガディスのもっともな意見に、ガウリイはトマトをつつきながらも食べた。

「それじゃあ、掃除しときますから、皆さん邪魔なので、外出ちゃってて下さい。お昼ごろ帰ってくればいいです」
ゼロスが、ピンクのエプロンを着けた姿で玄関まで見送りに来た。二時間の間にこの従兄妹は、全部屋の掃除と、洗濯および昼食のしたくという、主婦顔負けの家事をこなす。当然プライバシーを守るため、部屋の掃除いっても、それぞれの寝室は、床をちょっと奇麗にするだけだし、洗濯は、いくら従兄妹といえど、リナのは洗わないし、当然アメリアのも洗わない、用は、そういう事をおっくうにしてためてしまう男衆のを洗っているのだ。それでも、完璧というほどの家事の腕前で、「いいお嫁さんになれそうですね」と、アメリアに幾度となくいわれていた。
追い出されるように、外に出てきたリナたちは、それぞれ思い思いに時間をつぶす事にした。フィルさんは、知り合いの新聞記者に会いにいったし、ガウリイは、日課のランニングをしにいった。ゼルガディスは、学校の図書館にいくといっていたし、結局やる事がないのは、リナとアメリアだけなのだった。
「どうしましょうか、リナさん」
「どうするも…、映画でも見に行こうか」
近くの映画館で、ちょうど、面白そうなのをやっている事に気がついた2人は、今人気の俳優の出ている、「歴史的スペクタクルロマン」と銘打っている、映画を見にいった。その時はちょうど、女性が割引をされる日で、得した気分で2人は見たのだった。
「…つけられているようですね」
「さえているわね、アメリア、朝からずっとそうよ」
映画を見終わって、そろそろおなかも空いてきたころだから家に帰ろうとしていたとき、人込みの中を歩きながらリナは後ろを振り返らずにいった。いたってまともな服装をしているが、眼光の鋭さと筋肉質な体型を見る限り、力仕事専門といっているようであった。
「ちょっとおちょくってみようか?」
「……何時までもつけられているのはいい気がしませんしね」
話していないように装いながら会話をしていたが、突然2人は駆け出すと、人の少ない裏通りに入っていった。それを追うように、怪しげな男たちが5人裏通りに入った。男たちは、つけまわしていた少女たちが待ち構えているのを見て、少し驚いたが、人目も少ない裏路地という事もあって、多少の暴力が震えるので、舌なめずりをした。天性のサディストといってもいいだろう。
「おじさんたち、どこの人の下僕なわけ?」
瞳に好戦的な輝きを灯して紅茶を薄く入れたような髪をした少女が聞いた。男たちは、その挑発に多少は頭に来たようだが、まだ、冷静さを失ってはいないようだ。
「いたいけな女の子を付け回すとは、それはすなわち悪!そんな事、この私が許さない。正義の鉄槌を受けてみなさい!!」
アメリアお決まりの、指差しポーズをして男たちに胸を張った。男たちは、生け捕りという当初の目的を果たすため、有無を言わさず襲ってきた。年端もいかない女の子2人組みの言う油断もあったのだろう、いつも使っている武器を出さないでの行動だった。しかし、それが後悔につながるのは、わずか一分にも満たない時間の間にあった。
アメリアが、まるで舞を舞っているかのような身軽さで、近づいてきた男を殴り飛ばした。うめき声を発して、後ろに少し吹き飛んだ後、地面に墜落した。
その男を見て、ほかの男たちが躊躇したすきに、リナがぶつぶつと口の中で何かを唱えると、両手を彼らに向けた。
すさまじい轟音と、強風がそこから吹き出した。竜巻のような現象をこの少女は作り出してしまったのだ。今の科学では行えない事が、この少女はできてしまったのだ。恨みがましい悲鳴を残して彼らは遠くに吹き飛んでいった、空高く。
2人はたいした運動にもならなかったと思いながら、アメリアが殴り飛ばして気絶させたため、唯一吹き飛ばなかった男を起こして尋問した。
「さ、どこのどいつがバックについているかはいてもらいましょうか」
男はひえええっ、というなさけない声を出して、ヘビに睨まれているカエルのような表情をしている。リナがこの男の足を軽く蹴ると、気絶寸前までおびえきってしまった。
「いいます…いいます…わたくしめは、ヘルマスター様の配下の者でございます…」
「ヘルマスター??だれよそれ?アメリア知ってる?」
「しりませんよ」
リナは、これ以上この男からえるものがないと分かると、みぞおちをなぐって、気絶させると、アメリアを伴って家に帰っていった。
「今朝の朝刊見た?」
「みました。のってませんでしたね、昨日の事」
「その、ヘルマスターってやつ、結構大物ね」
玄関のドアを開けて、中に入ると食欲をそそるいい匂いがしてきた。リナは、駆け出して食堂に向かった。勢いよくドアを開けると、そのまま踊り込んだ。
「いい匂い」
「お帰りなさい、リナさん。もうできましたよ」
「さっすがゼロスね。相変わらずいいうでしているのね」
「リナさんにそう言っていただけると嬉しいですよ」
ピンクのエプロンを外してゼロスは腰を下ろした。
「ほかのひとたちは?」
「まだ帰ってきてはいないようですよ」
リナは、肯いて腰を下ろした。気まずい沈黙が訪れる。何を話すというでもなく、ただ黙っているのだ。アメリア、なんで入ってこないのだろう。リナは重苦しさに耐え兼ねるようにそう思った。沈黙を破ったのは、ゼロスだった。
「今日の午後、暇ですか?」
「ひ…暇だけど」
リナの声が微妙に上ずっている。その事を意に介した風でもないゼロスは、にっこりと笑っていった。その笑顔が、なぜかリナには眩しく感じて。
「どこか気晴らしに遊びにいきましょう」
「どこいくのよ」
「買い物でもいいですし、リナさん行きたいところは?」
昨日の事と、今日の事で神経が高ぶっている自分を気遣っているのだと気付いたリナは、照れ隠しのために赤くなってしまった顔を背けて、きつい口調で言った。
「あなたのいないところよ」
「そんなこといわれましても…リナさん??」
いぶかしげに聞き返したゼロスは、リナが少し様子が変な事に気がついたようだ。わざわざ席をたってまで、リナの顔を覗き込もうとした。それにつられるようにリナも顔を背けた。ゼロスは、両手でリナの顔を自分のほうに向けさせて覗き込んだ。
「顔赤いですよ。熱でもあるんじゃありませんか?」
「なんでもないわよ」
急に近づけられたゼロスの顔のアップにどぎまぎしながらリナはつぶやいた。声がいつもより少し高くなっている。
「ほんとうですか?」
疑わしげにいいながら、ゼロスは自分の額をリナの額にくっつけた。
リナは、声にならない悲鳴をあげて、離れようともがいたがゼロスにはばまれてしまってそれもままならない。
「昨日雨の中帰ってきたから、風邪でも引いたのではないのですか?部屋で休んだほうがいいですよ。昼食はぼくが後で持っていきますから」
リナは顔を赤くして硬直したままゼロスの話を聞いている。
「立てます?」
ようやくゼロスが離れたかと思ったら、あまりの事にびっくりして腰が抜けてしまったようで、力が入らず立てない。ゼロスは、熱の生で立てないと思ったのだろう、いきなり、リナを抱えあげた。
「ちょ…ちょ…と?!」
ようやく出せた声は、鳥が囀るほどの微量の声で、ゼロスに抗議するのには不十分だった。そのまま、軽々とゼロスはリナを抱えたまま、食堂のドアを開けた。
ドアにごちんと何かが当たる音と、人の悲鳴がした。リナとゼロスが見ると、どうやら立ち聞きしていたらしいアメリアとゼルガディス、そしてガウリィがいた。アメリアにドアが当たったみたいで、アメリアは頭をさすっている。
リナはますます体温が上昇するのが分かった。今、あたしはどんなに赤い顔をしているだろうと、考えながら。ゼロスは悪びれた様子もなく、そのままリナを連れて部屋に向かった。
リナはみんなの視線が痛くて、顔を隠すようにゼロスの胸に顔を埋めた。
……ゼロスの匂いだ。
リナは顔を埋めながらそう思った。嫌な匂いじゃない。小さいころからかぎなれていたからかもしれない。でも、なんだか落ち着く、安心できる匂いだった。
「リナさん……」
ささやくような優しい声が耳元でして、リナは半分だけ顔を上げた。そこには、普段見られないような真剣な表情をしたゼロスが、リナの顔を覗き込んでいた。闇色の瞳に点る優しい光。わずかに藤色を帯びていて、リナはその瞳が好きだった。
リナは、引き付けられるようにその瞳をじっと見つめた。


つづく





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4608うきゃぁぁぁっっっ!!ひなた E-mail 9/16-19:30
記事番号4601へのコメント
にゃぁっっ☆こんにちわ、ひなたですっっ!!
おまちしておりましたぁっっ!!

うふふふふ・・・。いいじゃないですかいいじゃないですか(変態)
Merryさんのゼロス、なんか妖しくてすきです☆(失礼)

あと、あの展開で行くと・・・フィブりんが出るのかなぁ??
うふふふふ・・・・・・・(変)

ってゆーか、めちゃんこ続きが気になる所で切っちゃいましたね?(笑)
期待していいですか?(笑)

あうあう〜っっ!!続き、楽しみにしてますです〜っっ!!
がんばってくださいね☆


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4615RE:何時もありがとうございますMerry E-mail 9/16-21:05
記事番号4608へのコメント
ひなたさんは No.4608「うきゃぁぁぁっっっ!!」で書きました。
>にゃぁっっ☆こんにちわ、ひなたですっっ!!
>おまちしておりましたぁっっ!!
>
すみません、最近ちょっと忙しかったので、遅れてしまいました。
>うふふふふ・・・。いいじゃないですかいいじゃないですか(変態)
>Merryさんのゼロス、なんか妖しくてすきです☆(失礼)
>
狙って書いてます。妖しさ大爆発のゼロスを・・・(爆)
>あと、あの展開で行くと・・・フィブりんが出るのかなぁ??
>うふふふふ・・・・・・・(変)
>
>ってゆーか、めちゃんこ続きが気になる所で切っちゃいましたね?(笑)
>期待していいですか?(笑)
>
はは・・・っどうなるでしょうね。
>あうあう〜っっ!!続き、楽しみにしてますです〜っっ!!
>がんばってくださいね☆
>
そう言ってもらうと嬉しいです。
ついでに宣伝しときますが、世界で一番大嫌いというのを書いて、ここのツリーにあるのですが、それもゼロリナ学園もの・・・(完結していませんが)
一緒についているのは、普通のゼロリナです。よろしければ読んで下さい。
>

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4670きゃ☆ひなた E-mail 9/18-18:20
記事番号4615へのコメント

>ついでに宣伝しときますが、世界で一番大嫌いというのを書いて、ここのツリーにあるのですが、それもゼロリナ学園もの・・・(完結していませんが)
>一緒についているのは、普通のゼロリナです。よろしければ読んで下さい。
>>
>
こんにちわっっ!!ひなたです☆
読みましたよう。学園物〜☆すきです、けっこう(はあと)
やっぱし・・・。
Merryさんのゼロスってめちゃんこ妖しくて好み(はあと)です♪
いいですね〜。あたしも妖しいゼロス書きたいです。にゅ。

続き、きたいしてますね☆
がんばってください♪(プレッシャーになったらごめんなさいです)