◆-覇王一家の団らん・・・?その2-ルビーアイ様(9/12-16:24)No.4483
 ┗Re:覇王一家の団らん・・・?その2-ほっとみるく(9/12-20:30)No.4488
  ┗ありがとうございますぅ-ルビーアイ様(9/13-11:27)No.4506


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4483覇王一家の団らん・・・?その2ルビーアイ様 E-mail URL9/12-16:24

「覇王様、覇王様ぁ〜。いったいどこに行かれたのかな。」

覇王を呼ぶシェーラの声が神殿に響く。毎度のことであるが、覇王は神殿にいないようだ。

「シェーラ、覇王様なら出かけて留守だよ。もう少ししたら帰られるんじゃないかな。」
「え、そうなの?何だか小包が来てるんだけど・・・どうしようかな。」

グラウはその小包を見てみると、宛名は『覇王御一行様』となっている。

「覇王御一行様・・・ねぇ、グラウ。何かエッチな物でも買った?」
「何を・・・シェーラこそ、また通信販売で包丁セットを買ったんだろう。」

二人とも何ら心当たりがない。・・・となれば残るはただ一人、覇王本人である。

「じゃあ、覇王様が何か買ったってこと?それにしては宛名が変ね。」
「とにかく、『覇王御一行様』って書いてあるから、私達が開けても良いって事だろう。」

グラウは小包を開けてみる。中身は・・・想像していた物よりも、かなり違っていた。

「何々・・・『黒魔法ツクール魔族用』だって。」
「黒魔法ツクール?一体何よ、それ?」
「このツールは、あなたの力を利用した新たな黒魔法を簡単に作成することが出来ます、だとさ。」
「黒魔法の作成?これを使えば、私達の黒魔法を作れるって事かな?」
「多分そうだろうね。」

詳しく説明を読んでみると『戦闘用』はもちろん、日常生活に使える物まで作成できるようだ。

「ねえグラウ、ちょっと作ってみない?何だか面白そうだし。」
「そう言われてもなぁ・・・覇王様に聞かないことには。」
「いいじゃない!覇王様はそんな細かいことは気にしないわよ。ふふ〜ん☆」

そう言いつつ、シェーラは箱を開けてみると、いくつかの道具が入っている。

「え〜と、説明書に書いてある通りにして下さい。一つでも行程をとばすと、
 とんでもない物や事故が起きるかも知れませんのでご注意を・・・だって。」
「それは・・・・気をつけねば。」

黒魔法ツクールの使用方法
1:まずは、誰の力を利用するのか決めて下さい。
2:魔法の名前を決めて下さい。
3:戦闘用、非戦闘用のどちらかを決めて下さい。
4:魔法の性質を決めて下さい。
5:視覚的映像(火炎球なら火の玉といった感じ)を念じて入力して下さい。
6:魔法の威力、消費する魔力量、魔法の詠唱文を設定して下さい。
7:設定が決まれば「スタートボタン」を押して完成です。

「何だか簡単そうね。これならすぐにでも作れるわよ。」
「よし、作ってみよう!」

それから3時間ほど時は流れる。二人とも最初は失敗ばかり繰り返していたが、
徐々に完成度が高まってきた。そしてついに、二人は魔法を完成させたのだ。

「つ、ついに出来たわ。これで私の黒魔法が世界に広まるのよ!」
「うんうん。これで私の知名度が上がるぞ。苦労してきたかいがあったなぁ。」

そして何気なく説明書をパラパラとめくっていると、ある一つの項目があった。
それを見てグラウは驚き、

「シェーラ、何だか注意書きがあるよ。魔法を完成させたあなたへ、って。」
「一体何よ。まさか、まだ何かあるわけ?」

以下、注意書き
『黒魔法を完成させた魔族の方、ただ完成させただけでは意味がありません。
 魔法は人間達が使用して、初めて意味を持つのです。あなたが作った黒魔法は
 その力の源か、人間にしか使うことは出来ないのですから。ですが、あまりにも
 威力のありすぎる設定をした黒魔法は、人間には扱えませんので注意』

「なるほど。私の作った黒魔法では、人間には使えないな。自分専用ってことか。」
「私もそうよ。これじゃあ有名になれないじゃない! 」

二人の作った黒魔法は、人間が使う竜破斬(ドラグ・スレイブ)の威力を越える程であった。
力の源である本人が使ったのだから当然なのであるが、設定の際に数値を高し過ぎたのが
大きな原因である。

「何だかやる気をなくしちゃったわ。覇王様じゃないけど、世界中の人間が私を
 褒め称えるところだったんだから、ホント残念。」
「まぁ、そう言うなって。自分だけの魔法ができたと思えばいいじゃないか。」

こんな事を言っているが、内心では結構嬉しい二人である。

「あれこれ言ってもしょうがないよね。それよりお腹減っちゃった、今日のご飯は何?」
「シェーラの丸焼き」
「・・・・私の魔法を受けてみる?」

そんな二人の笑いが部屋にこだまする。
そして今日の覇王一家の団らんは幕を閉じるのであった・・・・おしまい
_____________________________________

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。
何だか最後の部分は手抜きになってしまったような気がします(爆) 

ひょっとしたら、魔法はこういう風に作られたのかな、という想像を元に
書き上げてみました。

それでは、いつかまた、どこかで・・・・・・・

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4488Re:覇王一家の団らん・・・?その2ほっとみるく 9/12-20:30
記事番号4483へのコメント
>覇王を呼ぶシェーラの声が神殿に響く。毎度のことであるが、覇王は神殿にいないようだ。
遊び人ですか^^。

>「覇王御一行様・・・ねぇ、グラウ。何かエッチな物でも買った?」
>「何を・・・シェーラこそ、また通信販売で包丁セットを買ったんだろう。」
以外とプリチーなんですね^^。

>黒魔法ツクールの使用方法
>1:まずは、誰の力を利用するのか決めて下さい。
>2:魔法の名前を決めて下さい。
>3:戦闘用、非戦闘用のどちらかを決めて下さい。
>4:魔法の性質を決めて下さい。
>5:視覚的映像(火炎球なら火の玉といった感じ)を念じて入力して下さい。
>6:魔法の威力、消費する魔力量、魔法の詠唱文を設定して下さい。
>7:設定が決まれば「スタートボタン」を押して完成です。
スタートボタンですか^^。

>それから3時間ほど時は流れる。二人とも最初は失敗ばかり繰り返していたが、
>徐々に完成度が高まってきた。そしてついに、二人は魔法を完成させたのだ。
3時間・・・。結構粘り強い^^。

>「つ、ついに出来たわ。これで私の黒魔法が世界に広まるのよ!」
>「うんうん。これで私の知名度が上がるぞ。苦労してきたかいがあったなぁ。」
特にグラウ君、存在感無いですからねー^^;;。
気にしてるんですね^^;;。

>「なるほど。私の作った黒魔法では、人間には使えないな。自分専用ってことか。」
>「私もそうよ。これじゃあ有名になれないじゃない! 」
あら・・・かわいそうに・・・。

>「あれこれ言ってもしょうがないよね。それよりお腹減っちゃった、今日のご飯は何?」
>「シェーラの丸焼き」
>「・・・・私の魔法を受けてみる?」
シェーラの丸焼きって一体・・・。グラウ君、おちゃめさんですねー^^。



どもっ!じゅーぶんに堪能させていただきましたっ!
いや〜、シェーラちゃんとグラウくんのかわいーこと、かわいーこと^^。
魔族もいいもんですねー^^。



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4506ありがとうございますぅルビーアイ様 E-mail URL9/13-11:27
記事番号4488へのコメント
ほっとみるくさんは No.4488「Re:覇王一家の団らん・・・?その2」で書きました。
>>覇王を呼ぶシェーラの声が神殿に響く。毎度のことであるが、覇王は神殿にいないようだ。
>遊び人ですか^^。
意外とお忙しい方なんですよ、多分(^_^)

>>「覇王御一行様・・・ねぇ、グラウ。何かエッチな物でも買った?」
>>「何を・・・シェーラこそ、また通信販売で包丁セットを買ったんだろう。」
>以外とプリチーなんですね^^。
何でも買いたくなる物なんでしょう。

>>黒魔法ツクールの使用方法
>>1:まずは、誰の力を利用するのか決めて下さい。
>>2:魔法の名前を決めて下さい。
>>3:戦闘用、非戦闘用のどちらかを決めて下さい。
>>4:魔法の性質を決めて下さい。
>>5:視覚的映像(火炎球なら火の玉といった感じ)を念じて入力して下さい。
>>6:魔法の威力、消費する魔力量、魔法の詠唱文を設定して下さい。
>>7:設定が決まれば「スタートボタン」を押して完成です。
>スタートボタンですか^^。
世の中なんでもスタートボタンでOKなんです!(なんじゃそら)

>>それから3時間ほど時は流れる。二人とも最初は失敗ばかり繰り返していたが、
>>徐々に完成度が高まってきた。そしてついに、二人は魔法を完成させたのだ。
>3時間・・・。結構粘り強い^^。
魔族は時間がいっぱいありますから。

>>「つ、ついに出来たわ。これで私の黒魔法が世界に広まるのよ!」
>>「うんうん。これで私の知名度が上がるぞ。苦労してきたかいがあったなぁ。」
>特にグラウ君、存在感無いですからねー^^;;。
>気にしてるんですね^^;;。
ないですか?

>>「あれこれ言ってもしょうがないよね。それよりお腹減っちゃった、今日のご飯は何?」
>>「シェーラの丸焼き」
>>「・・・・私の魔法を受けてみる?」
>シェーラの丸焼きって一体・・・。グラウ君、おちゃめさんですねー^^。
対抗して「グラウの刺身」はいかがでしょうか?
>
>
>どもっ!じゅーぶんに堪能させていただきましたっ!
>いや〜、シェーラちゃんとグラウくんのかわいーこと、かわいーこと^^。
>魔族もいいもんですねー^^。

ご感想ありがとうございますぅ〜
魔族ネタは結構扱いやすいものですよ。
それではぁ。