◆-再掲示:エイプリルフール-翼月 星(9/19-23:03)No.4708
 ┗再掲示:4月の織姫、4月の彦星-翼月 星(9/19-23:08)No.4709
  ┣再掲示:混沌へ向かう道-翼月 星(9/19-23:11)No.4710
  ┃┗再掲示:心-翼月 星(9/19-23:16)No.4712
  ┃ ┗再掲示:神と人の狭間で揺れ動く心-翼月 星(9/19-23:18)No.4713
  ┗再掲示:相反する想いのために-翼月 星(9/19-23:12)No.4711
   ┣再掲示:悲しみを乗り越えて-翼月 星(9/19-23:24)No.4714
   ┃┗再掲示:エピローグ ―願い―-翼月 星(9/19-23:28)No.4716
   ┗ずっと一緒に-翼月 星(9/20-01:28)No.4721
    ┗Re:ずっと一緒に-ゆかり(9/20-01:45)No.4722


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4708再掲示:エイプリルフール翼月 星 E-mail URL9/19-23:03

再掲示です(笑)
このシリーズ、シリーズタイトルがエイプリルフールだったんですよねぇ…(笑)
まぎらわしくてすみません  とりあえず新作が出来たので再掲示してアップしようと思って…
ってわけで以下全て同じ(笑)
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おひさしぶりです

えーと、久々に投稿です
が、まだ、最後まではいってません
相変わらず、俺のストーリーは一応1話完結方式なんで、大丈夫だとは思うけど…
もっとも、続きばっかりは前の読んでなきゃ、ちょっとつらいかなー…みたいな……
でも、まぁ、とりあえず1話ずつでも掲載しようかと……

それがまた、このシリーズ困難で、キャラの暴走がすごいんですね
結果的に、ストーリーが途中から分岐していきます
その都度、お知らせするのでお好きな方を選んで読んでいって下さい
思いっきり結果は違ってきます(^_^;)
今のところ、3パターン展開中(^_^;)
これ以上増えたらどうしよう……シャレにならん……(^_^;)

…なんか、時間かかりそうですが、あたたかく見守って下されば幸いです
とりあえずがんばりますので……授業中に(笑)

ではでは
とりあえず、今回はこれで



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4709再掲示:4月の織姫、4月の彦星翼月 星 E-mail URL9/19-23:08
記事番号4708へのコメント
再掲示なので以下全て同じ(笑)
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異様なまでの甘さです  気を付けましょう(笑)
耐えられるものなら耐えてみろってくらいに…(笑)

4月の織姫、4月の彦星

「あれ? リナさんどこ行っちゃったんでしょうか」
 ふと気付いたようにアメリアが言う。
 確かにここにリナはいない。ガウリイとゼルガディス、そしてアメリアがいるだけである。
「ん? そういや4月1日は決まっていつもいないぞ。去年もそうだった。……はずだ……」
「ガ…ガウリイ……よくおまえそんなこと覚えてたな…。しかも1年も前の…」
「ガウリイさんがきっちり覚えてるなんて…明日はヤリが降るんじゃあ……」
 失礼な2人である。しかし事実でもある。あとから付け足した『はず』というのがまだしもガウリイらしいと言えばガウリイらしいが。
「…悪かったなぁ…。リナのおかげで少しは覚えられるようになったんだよ。
 おまえらと会って、もう何年もたつんだぞ…」
「そう! だからリナさん。どこ行ったんだと思います?」
「あいつのことだ。楽しそうに嘘をついているんじゃないのか?
 今日はエイプリルフールだからな。
 夜だったらいつもの盗賊いぢめだろうが、今は昼だしな」
 それを聞き、はっとしたように顔を上げるアメリア。
「そうですっ。今日はエイプリルフール。嘘の横行する日!
 それはすなまち、悪! 今すぐ成敗しに行かなければっ!!」
 いつものポーズをしっかりと決めてから、アメリアはあわただしそうに駆け出していった。

 さて、そのリナはというと。
 確かに楽しそうではあった。今日がエイプリルフールだから。
 しかし、嘘をつくためではない。ある相手を待っているのだ。
「1年ぶりですね。
 元気でしたか? 我が織姫様」
 おどけた口調とにこやかな笑顔。
 闇をまとい、ふわりと降りてくる。
「見た通りよ。さすがにあんたの外見は変わらないわね、ゼロス。
 元気…って魔族に聞くのも変だけど、どう?」
 微笑んで訊ねる。
「忙しいですけどね。この世界には負が満ちあふれていますから。平気です。
 リナさんは綺麗になりましたね。1年、なんていう時を感じます。
 僕ら魔族にとってはたった1年なんて意味はなくても、人間にとっては大きいものなんですね」
 綺麗だと言われて、顔に血が昇る。誰からも言われなかった言葉。
「じゃあ、そう思うならキスしてくれる?」
 無邪気な問いかけ。
「もちろん」
 リナの体を引き寄せて、唇を重ねる。甘く長いキス。
 そして、そっと唇を離す。
「リナさん、さっき僕のことを心配してくれましたよね。
 ですから…そのお礼を兼ねて、安心できるようなプレゼントをしましょう。
 左手、出してくれますか?」
「なぁに?」
 そう言いながらも、左手を差し出す。
 左手で差し出された手を取り、右手で自分の髪を一本、抜く。
 それはゼロスの手の中で見る間に姿を変え、その漆黒の髪と同じ色をした指環へと変化した。
 そして、その指環をリナの薬指にはめ込む。
「…え…?」
 そう、薬指にはめられた指環。それは……
「これだったら、僕に何かあったらすぐにわかりますよ。
 それは、特別に大事にしている人にあげるものでしょう?」
「…………いいの………?」
「もちろんですよ」
 魔族と人間は相容れないもの。
 だから、嘘の許されるこの日だけ、嘘のふりをして真実を語っていた。
 本来ならば敵同士、逢えた時にあるものはどちらかの死。だから…
 1年に1度だけの逢瀬。織姫と彦星なんてロマンチックにはいかないけれど…
「また、1年後に… これはその誓いです」
 そう言って、リナのまぶたにキスを落とす。
「では……」
 そして、現れたときとは逆に、ふわりと浮き上がり、虚空に消える。
「うん…また1年後にね…」
 そう言って、リナもまたその場を立ち去った。

「…リナ…いくら何でも詐欺はだめだぞ…」
「何が言いたいの? ガウリイ」
 怒りを押し殺した声。
「その指環のことじゃないのか? どこから手に入れてきたんだ?」
「ゼルまで…。…?…そういえばアメリアは? 真っ先に言いそうなのに」
 1人、姿が足りないのに気付き、あたりをよく見回す。
「あれ? そういえばいないな…どこ行ったんだっけ?」
「嘘が横行するから悪を成敗するってどこか行ったようだが、まだ帰ってきていない」
「ああ、そーだそーだ。そうだった。
 そういうことだ。リナ」
 相も変わらずうすらボケのガウリイ。
 あれ? さっきはみょうに記憶力がよかったのに…。
(ここまで書くのに数日書けてるから作者が忘れたと思われる(^_^;))
 まぁ、リナのことだから覚えていたのだろう。(と、いうことにしておこう(^_^;))
「ま、いいか。ほっておけばそのうち帰ってくるわね。
 言っとくけど! この指環はもらったの!!
 だから、何があってもはずさないからね!
 だって…これがあればあいつのことかわかるんだから!!」
 年に1度しか逢えないけれど、そのかわりにこれがある。
 だから、少しだけ強くなろう。
「悪かった。言いすぎたよ」
「すまん、おまえなら勝手にとったとしても盗賊からだな」
 一言多いが、あっさりと謝ってくれたので、少しは機嫌をよくした。
 しかし、けじめはきっちり着けておかなければ。
 どかっっっ!ばき、ぐしゃぁぁぁっっっ!!!
 ストレートから流れるように肘打ちをし、その肘を打ち上げて、あごへと当てる。(…説明的…でもそうしなけりゃわかんないでしょ…)
 言うまでもなく、餌食になったのはガウリイ。
「…リナ〜〜〜〜悪かったって言っただろ〜〜〜〜」
「失礼ね。これはけじめ。これにこりたら…
 このことには口出ししないで!」

 何かあったら気付けるように…
 これは絶対はずさない。
 もしも何かあったならば…
 年に1度の嘘のふり。それをやめてでもあいつのところに行こう。

 嘘のふりをした真実のために。


終わった…
思いっきり季節はずれです  ただなんとなくこういうネタを使いたかったらゼロリナになっちゃって…
しかも、自分で書いておきながら、自分でも砂吐きそうなほど甘いです
みなさん、耐えられましたか…?
…はっ…! よく考えたら終わったわけでもないか…続きが…
でもまあ、安心して下さい。この後は甘々じゃないです
ただ、この後のストーリーの展開が何パターンにも…
これは最初に書きましたが…
全部を1つに取り入れることは絶対に不可能だし、頭の中じゃどのパターンでも続きが展開していってるんで、好みの方に進んでいって下さい(^_^;)

  ゼロス様魔族バージョン、お役所仕事 この後すぐのお話で、ゼロリナじゃなくなります
  S様1/7の復活 魔族の話になっていきます  → 混沌へ向かう道

  こっちはゼロリナです  さすがにこんなに甘くはないと思うけど……どうだろう……?
  これよりも数年後の話になります    → 相反する想いのために

次に読むときに選んで下さい
…まだ出来てないんですけど……(^_^;)
まぁ、がんばります
では、ここまでお読み下さりありがとうございました

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4710再掲示:混沌へ向かう道翼月 星 E-mail URL9/19-23:11
記事番号4709へのコメント
再掲示なので以下全て同じ(笑)
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ゼロス様魔族バージョンをやっちゃう方のお話です
ゼロリナじゃあなくなってると思います

混沌へ向かう道

「リナさん…それ…捨てた方がいいと思うんですけど…」
「どうして?」
 これに関する話をするだけでリナは不機嫌になる。
「これは巫女としての直感なんですけど…すごく凶々しいっていうか…
 とにかく、すごく嫌な感じがするんです。
 瘴気も…撒き散らしているような気もするし…」
「そんなことぐらいわかってるわよ。仕方ないことだし。わかっててやってるの。
 何があっても絶対はずさない!
 捨てるなんて絶対に嫌だからね!!」
 そう、仕方ないのだ。ゼロスの…魔族の一部分なのだから。
「…どうして…どうしてそれにそんなにこだわるんですか…?」
 寂しげにアメリアが言う。
「理由を言って納得してくれるんなら言うわ」
 これだけは何があっても渡せないのだ。
 そうリナは決意している。
「………理由によっては……」
 これはかなり根が深いのだと気付く。ならば理由を聞き出して説得しなければ…
「言っても納得してくれないかもね…
 まぁ、とりあえず言っとくわ。
 これは…あたしが一番愛してるやつからもらったものよ…」
 けれど…愛していると言った割には寂しそうな…せつなそうな口調。
 その声が気になってアメリアの切り返しが一瞬出遅れたが、あまり言いたくない言葉を問いかけてみる。
「…だまされてるってことはないんですか…?」
 はっとして顔を上げるリナ。思い当たることがあるのだろうか。
「……考えないようにはしてたけど、その可能性がないわけじゃないわ。
 確かにあたしはあいつの本心を知らない。
 でも…嘘だったらあんなに長く続かないと思う。
 それに…ね…ひどいやつかもしれない。でも…あたしは愛しているから…」
 鮮やかな鮮やかな、それでいてどこか寂しそうな笑顔。
 そして…彼女である最後の笑顔でもあった。
「今日は、とりあえず何も言いません。けれど私はあきらめませんから。その指環のこと。
 それじゃ」
 そう言って部屋に帰っていく。
 静かな口調。怒っているわけじゃあない分、リナには堪えた。
「…仕方…ないじゃない……
 ゼロスは魔族んだから……
 …他に…他にどうすればよかったのよ………」
 静かに、そっと呟いていた。

 一方、こちらは精神世界(アストラル・サイド)。(別に群狼の島でもいいけど)
「ゼロス」
 短く、呼びかける。
「はい、ゼラス様」
 どこかから現れ、ゼラスの前にひざまずく。
「例の計画はうまくいっているのか?」
「ええ、順調に。
 彼女の心はだんだん闇に染まってきましたし、今日はあれを渡してきました。
 これでもうすぐ、あの方が復活なさいます」
「では、我らの宿願が果たされる日ももうすぐか…」
「目覚められたら、僕が迎えに行きます」
「よろしく頼む」

 次の日、リナ達のいる宿屋にて。
「リナさん? リナさん?!」
 リナの部屋の扉をどんどんと叩く。
 あのリナが朝食になっても起きてこない?!
 というわけで、3人はリナの部屋の前に来ていた。
「…しょうがない。無理矢理開けるぞ」
「うーん、でもなぁ…それをやると後から呪文の雨が降るんじゃないのか?」
「……………
 仕方ないだろう。非常事態だ」
 無理矢理開けた扉の向こうでは、ただただリナがベッドに腰掛けていた。
「なに?」
 空虚にリナが問いかける。
「そう、どうしたんですか? リナさん。
 もう朝食ですよ。いらないんですか?
 全部食べちゃいますよ?」
 安心したようにアメリアが話しかける。
 けれどリナは反応しない。
「…リナ?」
 さすがのガウリイも不審がって声をかける。
「おっと、それ以上彼女に近づかないでいただけますか?」
 その前に立ちふさがったのは…
「ゼロス! 貴様今度は何の用だ!!」
「何もたくらんでいませんよ。彼女を迎えに来ただけです」
 ゼロスがリナを…不可解な出来事だ。しかし…
「…もしかして、その指環はゼロスさんが……?」
「おや、よくおわかりですね。アメリアさん」
「だが…」
 ゼルが低い声でその先を続ける。
「だが、魔族と人間には大きな壁がある。種族の違いという、な。
 まぁ、おまえらなら乗り越えられるかもしれんが…」
「…何を勘違いしているんですか…?
 今の彼女を感じてみて下さればわかると思いますが…」
 そう、ガウリイはどうかは知らないが、ゼルとアメリアは大きな勘違いをしている。
 アメリアが指環から感じていたかすかな瘴気。それが今は……………………
 リナ自身から発せられていた。
「契約したのか?!」
 はっとしたように叫ぶゼル。
「でも…リナは魔族と契約するようなやつじゃない。それはオレがよく知っている」
 ぼそりと呟くガウリイ。
「契約なんて関係ありませんよ。彼女を魔族にするには必要ありません。
 だからあなた達は大きな勘違いをしているというのです。
 これ以上話しても無駄のようですし…」
 そう言ってゼロスはリナの方を向き、うやうやしくひざまずく。
「お目覚め、おめでとうございます。
 早々にこんなものを見せてしまって申し訳ございません。
 僕は獣王ゼラス=メタリオム様の配下で獣神官のゼロスと申します」
「わかっている。
 リナ=インバースの時の記憶は全て我が内にもある」
「…一体どういう……」
 ゼルが呟く。
 それを遮るようにゼロスが言葉を続ける。
「お迎えにあがりました。
 皆様待っておられます。参りましょう。
 リナ=インバース=シャブラニグドゥ様」
「なっ……………! なんだっけ、それ?」
 一瞬、空気が凍り付く。(覇王様がいらしたのかしら?(笑))
 リナの記憶があるはずのシャブラニグドゥでさえも。
「もっとも、やばい雰囲気ってのは、わかるがな」
 相も変わらず、頭を使わず本能だけで生きているやつである。
「どういうことだ?!」
 ゼルが叫ぶ。
「簡単なことです。
 あの指環はじょじょにリナさんの生気を奪っていき…そして彼女の意識は死に、ルビーアイ様が目覚めた。
 そう、それだけのことですよ」
 こともなげにゼロスが言う。
「ひどい…!
 リナさん…だされてるかもしないけど、それでもゼロスさんのこと愛してるって言ってたのに………!
 何があってもあの指環ははずさないんだって言って…
 あの時…なにがあってもはずさせるべきだったのに……
 やっぱり魔族には誰かを愛する気持ちなんて…人間の心なんてわかならいんですね…」
 ゼロスを必死でにらみつける。
「人間にも、魔族の心なんてわからないでしょうね」
 皮肉げにゼロスが言う。
「わかりません!
 誰かを愛する気持ちがわからないなんて…そんなものわかりたくもありません!」
「所詮、魔族と人間が論議したところで時間の無駄なんです。
 わかりあえないように出来ているんですよ。
 行きましょう。ルビーアイ様」
「そうだな。所詮考え方の根本が違うのだから」
 そういい遺し、2人は空間を渡る。

「本当に、リナ=インバースのことを何とも思っていなかったのか?」
 ルビーアイ様が問いかける。
「…さあ? 僕のような若輩者には…心なんてものもわかりませんね」
「そうか」
 一言答えた後、付け加える。
「確かににん゛んと魔族の考え方は根本的に異なる。
 しかし、心そのものは変わらないと思っている。少なくとも私はそう思っている。
 魔族とて、楽しむこともあるし、上司を敬う気持ちもある。もっとも、人間とは違う感じ方ではあるのだろうがな」
「僕には…難しいことですね…」
 人間として生きた時間があるからこそ言えることなのかもしれない。
「魔族にとっては…難しいものなのだろうな。私も本当にわかっているわけではない。
 もっとも、時間などたっぷりある。
 考えてみるのもいいし、忘れてしまうのもいいだろう。
 それはおまえ次第だ」
 リナ=インバースの時に何度も会っていたせいか、話しやすいのかもしれない。
「お言葉、ありがとうございます」
 けれど人と魔族は相容れないもの。
 一体どうすればよかったのか。自分の気持ちもわからないで。
 きっと、これでよかったんですね。リナさん…


 スランプです 特に終わりのほう どうやってまとめればいいかわかんなくて…
 ガウリイがぼけたあたりから、すでにスランプでした んでもって、スランプの頂点がS様とゼロス様の会話
 もう、どうしていいか…(TT)
 なんか、書いても書いても終わらなくなるし…
 使いたいフレーズで番外編出来ちゃうし…(^_^;)
 「相反する想いのために」がずいぶんと遅くなりそうです m(_ _)m
 スランプ脱出ってどうすればいいんだろう……?

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4712再掲示:心翼月 星 E-mail URL9/19-23:16
記事番号4710へのコメント
再掲示なので以下全て同じ(笑)
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番外編で〜す



 時々、わからなくなる

 リナ=インバースと私は一体何なのか

 魔王と人間

 その両方なのか、それともどちらでもないのか

 2つの心を持っている私は一体何なのか

 『彼』はどうだったのだろう? 私の欠片

 レゾの中にいた欠片は滅んでしまったが、今、カタートにいる『彼』は

 今、その氷の棺から解き放とう

 そして…想いを聞かせて…

 私と同じ存在よ



 混沌へ向かう道 を書いてて出来たシロモノです
 そのかわり短いです ま、番外編ってことで(^_^;)
 あ、全壊書き忘れましたが、混沌へ向かう道はあれで終わりじゃないです 一段落させただけ
 でも、その前にもう一つ番外編かな  その後は魔族の話(はぁと)
 あぁ…もう一つの方が進まない……(死!)

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4713再掲示:神と人の狭間で揺れ動く心翼月 星 E-mail URL9/19-23:18
記事番号4712へのコメント
再掲示なので以下全て同じ(笑)
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神と人の狭間で揺れ動く心

「リナさんのお姉さんですか?」
 とある3人連れが私を訪ねてきた。
 ここは『リアランサー』。私のバイト先である。
「そうよ」
 一言、簡潔に答える。
「大事な…言いにくい話があります。
 実は………」
 言葉に、なにか予感を覚えて、私は提案した。
「ここじゃあ、まずいわね…私の家へいきましょう」
と。

「ごめんね、スポット。悪いけど今日は相手をしている暇はないの」
 話しかける。
「………ディルギア……?! おまえ……………」
「…………ゼルガディス………………」
 顔見知りだったのだろうか。
 と、突如その男は笑い出した。それは盛大に。
「…ディルギア…っ…何やって……っ、くはははは……」
「ゼルガディス…てめぇ…」
 怒気をはらんだ声でスポットが言い返す。
 そして私は先に忠告をする。
「いさかいを起こしたらおしおきよ」
「すんません、あねさん」
 そのたった一言でスポットはおとなしくなる。
 その様子を見て、くすりと笑う男。
「なにがおかしいっ!」
 さっきも注意したというのにいきりたつスポット。
「いや…リナとオレ達に似ているな…と思って。
 悪気はなかったんだ。すまん」
 その男は素直に謝った。
 それに拍子抜けしたのか、スポットはもう何も言わなかった。
「いい加減いいかしら?
 重要な話があるんでしょう?」
 頃合いを見計らって問いかける。
「ああ、悪かった。ちょっと驚いて…」
 そして、3人を家の中に案内した。

「父さんも母さんも表で商売してるから…。
 安心していいわ。話してくれる?
 あ、その前にあなたたちは?」
 十分信頼できることは私の直感が告げている。こういうことに関しては私の直感は当たるのだ。
 しかし、相手がどういう人物かは知っておくにこしたことはない。
「あたしの名はアメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。セイルーンの王女をしています。
 リナさんと一緒に旅をしていました」
 3人の中で唯一の女性、そしてさっきから主にしゃべっていた娘(こ)だ。
「ゼルガディス=グレイワーズ。同じくリナと一緒に旅をしていた」
 さっきスポットと何やら言っていた男だった。多分、合成生物(キメラ)なのだろう。
「ガウリイ=ガブリエフだ。
 一応、リナの保護者のつもりでいたんだが…」
 そういって言葉をにごす。
 守りきれなかったくやしさか。
 この場にリナがいないということは、間違いなく何かあったという事なのだろうから。
「私はルナ=インバース。あの妹(こ)の姉よ。
 知っているとは思うけど、一応、ね」
「話、ですが…とりあえず結果だけを簡潔に話します。
 説明は後でしますから…」
 アメリア、と名乗った女性が代表して話す。
「実は、リナさんが………………………………………赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥの1/7として目覚めました」
「そう…」
「そうって…それだけか!? 妹なんだろう!?」
 ゼルガディスが声を荒げる。
「私は…知っていたから。リナの…あのこの中にシャブラニグドゥの欠片が眠っていることを」
「知ってた?! 巫女のあたしでさえ気付かなかったことを…?!」
「一体何者だ?!」
 驚くのも無理はないだろう。普通ならばわからないことだ。
 それにしても…
「あの妹(こ)は、私のことを何も言ってなかったの?」
「あいつ、姉さんのことおびえてたぞ。全然話そうともしなかった」
 ほとんどしゃべっていない、自称リナの保護者だと言ったガウリイが答える。
「そうね。あの妹(こ)にかなう、めったにいない人のうちの1人だし。
 おびえるのも無理はないわね。
 私が知っていたのは、私の中のチカラと記憶のおかげよ。
 最も相反するチカラ同士なんだから…」
 それを聞き、はっとしたように呟く3人。
『スィーフィード…ナイト…!!』
 そして3人は、ぽつりぽつりと事情を話し始めた。
 いろいろなことに巻き込まれたこと、それで起こった魔族との戦い。
 そして…妹が魔族を愛したこと、その魔族によりシャブラニグドゥが目覚めさせられたことなど、全て………

 3人が帰った後、私はしばし悩んでいた。
 あのままずっと私のもとで暮らさせるべきだったのか…
 世界を見てこいと言ったのは私自身だ。
 それによっていろんなことを知ってもらいたかった。
 あの妹(こ)の中にあるシャブラニグドゥの欠片が目覚めないために。
 そして何よりあの妹(こ)のために。
 私はそれが一番だと思っていた……
 けれど、それは違ったのだろうか。あの妹(こ)はシャブラニグドゥとして目覚めた。
 リナは魔族にたぶらかされるような妹(こ)ではない。きっと本気だったのだろう。
 『赤竜の騎士(スィーフィード・ナイト)』として生まれた自分には無理だから、その分幸せな結婚をして欲しかった。
 私に相談して欲しかったのに……
――けれど時は戻らない。
 全ては失われ、過去とも決別の時が来るだろう――

 そして数年後、1人の魔族が私を殺しに来た。
「ルビーアイ様の命令で」
 彼はそう言った。
 なぜか、直感でわかった。妹が愛した魔族だと。
「どちらの、かしら?」
 2人のシャブラニグドゥのうちのどちらからの命令なのか、そう言うことが聞きたかった。
「両方です。特に、おひとかたはあなたの恐ろしさをよく知っておられますし。
 もっとも、そのせいかこの計画に乗り気だったのはもうひとかたの方ですが」
 それは、目覚めたシャブラニグドゥの中に少しでもリナである意識が残っているということだろうか?
「いい加減おしゃべりはやめにしませんか?」
「そうね。殺し合う者同士が話してるなんて滑稽だわ」
 赤竜の剣を抜き、身構える。
――いつかこうして妹とも対峙することがあるのだろうか――
 勝負は一瞬だった。強さがある程度のレベルになると、一瞬で大きく変わる。
 私の剣は彼(か)の魔族をしっかりととらえていた。
 その時、彼は笑っていた。いや、彼は常に笑っていたが…。
 そうではなく、心から安堵したような、ほっとした笑み。
 裁かれるのを待っていたとでもいうのだろうか。
――この魔族も…妹を愛していたとでもいうのだろうか――
「…自分で志願したとはいえ…やはり僕には赤竜の騎士(スィーフィード・ナイト)の暗殺なんて荷が重すぎますね……」
 そして消滅する。
――この世で一番正しいのはいったい何なのか…
 それは永遠に解けない謎――


 …なんか題名と内容関係ないような…(^_^;)
 最初はゼロス様殺すつもりなんかなくて、混沌へと向かう道のまんま魔族にはしってほしかったんだけど…あるシーンを想定してたらこうなっていきました
 ちなみに、あるシーンってのはいつかリナとルナとも対峙するのだろうか ってところです っていうか、最初に浮かんだのがそれで、それが書きたかったのでこの話が出来た(笑)
 あ、ちなみに最後ゼロリナっぽくなったけど…いちおう、ゼロス様はずっと気付いてません リナが好きかどうかは
 なんか、もやもやした感情があってなんとなくやりきれない みたいな心境(のつもり) あ…なんかうまく言えない…
 まぁ、それがゼロリナだ と言われればゼロリナなのかもしれないけど… もともとゼロリナ派だからなぁ…俺… 勝手にキャラがそう暴走したかな?
 あと、赤竜の剣は、なんとなくスィーフィードナイトが持ってるような気がしたので…そうさせたのですが(笑)
 ちなみに、ここらへんの魔族サイドの話は混沌へと向かう道の2以降のどこかで出てくる予定です(あくまでも予定は未定ですが…)
 今は、それより相反する想いのために を書かなきゃ…
 …何ヶ月ほってあるんだろう…一ヶ月近く…?(爆)
 こっちのシリーズを待ってる人も……いないかな(笑)
 とにかく、自分なりのけじめですのできっちり書きます
 ちなみに相反する想いのために は混沌へと向かう道と違って、4月の織姫、4月の彦星の数年後の話です。
 性格は変わってないはずですが状況は変わっておりますので…(笑)
 とにかくなんとかして続きを書かなければ… 途中は見えてるのにそこまでが見えてなくて……ちょっと書き出し苦労してます(^_^;)
 まぁ、がんばってみま〜すっ!
 とりあえず、ここまで読んで下さりありがとうございましたっ!
 と、言っても、こっちのシリーズでもこれで終わりじゃないので、魔違えないで下さいね〜
 ではでは〜

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4711再掲示:相反する想いのために翼月 星 E-mail URL9/19-23:12
記事番号4709へのコメント
再掲示なので以下全て同じ(笑)
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再掲示に3日もかけてるし……((((((^_^;)
やっと新作のアップとなりました
…………2ヶ月ぐらいたっちゃいましたね……(^_^;)
んでは、待っていてくれた皆様、ありがとうございます
4月の織姫、4月の彦星の続き、ゼロリナらぶらぶ(?)バージョンです
どうぞ

相反する想いのために

「…つまらないわねぇ…最近は負もある程度減っちゃったし…
 フィブリゾもガーヴもいない。ルビーアイ様は未だ氷の中。
 せめて負の感情がたくさんでるようにしたいわね」
 ぶちぶちと愚痴る。
 原因はリナ=インバース。わかってはいるのだが……
「どこかへ滅びを撒きに行かれるのですか? ゼラス様」
 私が自らの力を注ぎ、自ら創りあげた唯一の部下、ゼロス。
 実はリナ=インバースをどうこうできない理由はこのゼロスにあったりする。最も、私が気付いていることにゼロスは気付いていないだろうが…せっかくだからそれをネタにからかうか。
「エイプリルフールという行事(?)を滅ぼしてみようかとおもってね。
 この日はだまされて当然、みたいで負の感情も少ないし」
 とたんにうろたえるゼロス。
 この2人はエイプリルフールに嘘のふりをして会っているのだ。
「ど…っ、どうして突然…?
 それに日を滅ぼすのは無理じゃありませんか…?」
 あ…ゼロスの負の感情。しかもおいしい♪
「理由はさっき言ったとおり♪ 突然っていうよりは、うっぷんがたまって爆発したってところかしら♪
 確かに日を滅ぼすことは出来なくても風習をなくすことはできるわ。
 エイプリルフールデーモン大量発生事件でも起こせば負の気が少ない日から負の気が大量放出される日に変わるもの♪
 それともゼロス、何か困ることでもあるのかしら?♪」
 我ながら思い切りノってるわね。
「いえ…………」
 言いにくそうに言葉を濁す。
 おや? この負の感情………からかい方を変えてみるか。
「そんなにリナ=インバースに会いたいか? ゼロス」
「ゼラス様??!!」
 思いっきりあわてふためくゼロス。
「私が気付いてないとでも思っていたのか?
 おまえは私のたった1人の獣神官なんだぞ?」
 それを聞いて、少々落ち着くゼロス。
「そう…ですね。僕はゼラス様から創り上げられた。当然のことでしょうね。
 その僕がゼラス様よりもリナさんのことを考えるようになるなんて…
 僕自身思いませんでした。
 でも……惹かれてしまったんです。彼女に………」
「会いたくて仕方ないのだろう?
 1年に1回では足りないくらい。
 ひどく気にかけて…
 何度も逢瀬を重ねたせいで、逆に忘れられなくなっているのだろう?」
 それはきっとゼロスにとっては強い誘惑。
 リナ=インバースに会いたいという…
「…あおらないで下さいませんか? ゼロス様。
 僕自身、彼女に会えないことに限界を感じてきているんです」
「獣神官というよりは、ケダモノ神官ね」
 くすくすと笑う。
「年に1回、嘘のふりをして会っているのは僕の魔族としての最後のプライドと、決して裏切りとは思っていない気持ちからです。
 魔族全体を裏切る気は決してありません。
 リナさんさえ何も言わなければ今だって平気で人を殺すこともできるでしょう。
 でも………リナさんは人が殺されるのを黙ってみている人じゃありませんから…
 身にかかる火の粉は振り払いますが、こっちから魔族に手を出す気なんてないんです。
 リナさんに会いたくて仕方がない。けれどそれは………………
 ………………魔族としては狂っているとも言えるのでしょうね……………」
 ………ゼロスはもう、獣神官とはいえないのかもしれない………
 ならばいっそ…………………………
「楽にしてあげるわ、ゼロス」


待ってくれた皆様、本当にありがとうです〜(はぁと)
それにしても…………どんなところでおわってるんだか………(^_^;)
でもこうしなきゃ続きが……
ってわけで、ゼラス様になったつもりで選びましょう(笑)
  ゼロス様を滅ぼす                 → 悲しみを乗り越えて
  ゼロス様をリナちゃんの元へ行かせる    → ずっと一緒に
続きは………あいかーらずいつになるかわかりません
が、それでよろしければどうぞ
あと、本文ですが、本当はもうちょい展開やばいんですよね〜((((((^_^;)
いちおうソフトに書いたんですが…
だからゼラス様がケダモノと言ったのもそういう意味があるんですが……
え〜、なんというか、ゼロス様とリナちゃん、すでに数回、体重ねてるんですね(^_^;)
そういうことがあるから、なおさらリナちゃんのことが忘れられなくなっているというか……
…………ちなみにこれは次回(両方)の伏線でもあります……(^_^;)
俺、けっこうそういうの(体重ねることじゃないですよ ある状況において(……そのある状況ってのがまぁ…ちょっと……ですけど……(^_^;))キャラが苦しむことです 誤解しないで下さいね(^_^;))好きですから(核爆死!)
んなわけで、次回いつになるかわかんないけど一応頑張ります(多分)
時期的にこんなことやってる場合じゃないんですよ 本来 それをこうやって書いてるんですから…(単なる言い訳(爆))
ではまた〜 (^^)/~~~

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4714再掲示:悲しみを乗り越えて翼月 星 E-mail URL9/19-23:24
記事番号4711へのコメント
再掲示なので以下全て同じ(笑)
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続き、出来ました
宿題しなきゃいけないのになにやってるんだか……(爆)
ってわけで、どうぞ

悲しみを乗り越えて

「楽にして上げるわ、ゼロス」
 ゼラスが静かに告げる。
「あの方の元へと還してあげる…」
 さらり、と衣擦れの音を立て、ゼロスに近寄る。
 そして、力をゼロスに流し込んで……
「不出来な部下ですみません、ゼラス様」
 一言謝るゼロス。
「いや、おまえはよくやってくれた。 …リナ=インバースのこと以外は…
 おまえは私の自慢の部下だったよ、ゼロス」
 過去形なのがあまりにもせつない…
「では…な、ゼロス。……………永遠に…………」
 そして最後のとどめとなる力を流し込む。
 そして、その最後の瞬間ゼロスが考えていたのは……
 言うまでもなくリナのことだった。
「ゼロス…私の唯一の部下…
 ………ばかなこ………」
 そう言いながら、ゼロスの亡骸を抱え上げ、抱きしめる。
「本当に………ばかなこ………」
 そう言って、涙をひとしずく落とす。
 抱えていたその亡骸はさらさらと地理のように崩れ去っていき、そして完全に消滅した。

 一方、ゼロスが最後まで思い続けていたリナはというと…
 指にはめていた指環が、一度歪み、しかし元に戻る。
 思わず立ち止まってその指環をながめ、そして感じ取る。
 ……………ゼロスの死を……………
「どうしたんだ、リナ? いきなり立ち止まって…」
 そなにリナをいぶかしげに思って、ガウリイがたずねる。
「なんでもないわ。早く次の町に行きましょう。今日はそこで宿をとるわ」
 溢れそうになる涙をこらえ、泣き言を言いそうになる心を叱咤し、平然としたふりで答える。
 ……早く1人になりたかった……

 宿に着いたリナはずっと部屋にこもって、声を押し殺して泣き続けた。勝手に流れ続ける涙が止まらなくなるまで。
 こんなのはあたしらしくない。だけど……今だけ、明日になったらいつもの自分に戻るために。
 そう思いながら、1つの決意をする。
「せめて…このことをゼロスに伝えたかったわね…」
 ぽつりと呟く。
 もとっとも、年に1度しか会わないのだから、それは無理なことだったが…

 次の日、宿を出てから、とある分かれ道にさしかかった時、リナはガウリイにもちかける。
「いい加減、一緒に旅をするの、やめない?
 あたし…久々に自由気ままな1人旅がしたくなっちゃった」
「あまえさんの場合、いつも自由気ままだろ」
 すかさずガウリイのつっこみ。だてに長年一緒に旅をしたわけではない。
「いいじゃない! 別に!
 1人で旅したいったらしたいんだから!!」
 リナ必殺、わがまま(笑)
「………それは…ゼロスが理由か……?
 あいつになにかあったんだろう……?」
 ……さすがは本能で生きる男…どうやったら気付けるんだ、そんなこと…。
「なあ、リナ…オレじゃあゼロスのかわりになれないのか?
 ずっと…独りで生きていくつもりなのか…?」
 それは真剣なガウリイの想い。はぐらかすことは許されない。
「…ホントのことを言うわ。
 ゼロスは滅んだわ。最後まであたしの心配してくれた。この指環がゼロスの意志を伝えてくれたわ。
 たしかにたとしゼロスは愛し合っていた。その想いを、嘘だということにしてまで。
 でもあたし、ゼロスに伝えられなかったことがあるの。ゼロスだけじゃなく、誰にも、ね」
「……まさかリナ…っ! ゼロスの後を追うつもりじゃ……!!」
 最悪の事態を想像して青ざめるガウリイ。
「やんない、やんない。そんなこと」
 そう言って手をぱたぱたとふる。
「あたし、それほど悲観主義じゃないし、そんなことしたら、ゼロスが悲しむか怒るかするだろうし。
 そうじゃなくてね、あたし郷里に帰ることにするわ。
 そこでゼロスの子供を産むの。ずっと2人で暮らしていくわ。
 それに郷里にはあたしの家族もいるし、ね」
 しばしの沈黙が訪れる。長いようで短い時間。
「そ、か。 リナが自分で決めたんならきっと大丈夫だな。
 そしたらオレは、また傭兵稼業にでも戻るさ。
 そのうち遊びにいくよ。ゼフィーリアだろ?」
「うん、じゃあね。ガウリイ」

 ずっと同じ道を歩いてきた2人は、この道のように別れ、別々の道を歩むことになる。
 また、いつか出会うこともあるかもしれない。
 ――交わりたくて交われなかった、大事な道もある
    そうして新たな道を歩むことになる
    悲しみを乗り越えて――


あーあ、ゼロス様滅ぼしちゃいました 一体何度目だ……((((((^_^;)
まあ、前からそう決めてたけど…(爆)
思うんだけど、いつも最後の締めがうまくいかない……
誰か教えてへるぷみぃ……

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4716再掲示:エピローグ ―願い―翼月 星 E-mail URL9/19-23:28
記事番号4714へのコメント
再掲示なので以下全て同じ(笑)
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このバージョンの方のエピローグです
どうぞ

―願い―

「リナ、本当に産むの?」
「…姉ちゃんにはバレバレか…
 産むわ」
 きっぱりと言う。
 決意はとっくに固めてある。
 もし姉ちゃんに反対されたなら、1人ででも産むつもりだった。
「魔族の子よ?
 シャブラニグドゥの欠片として目覚めたらどうするつもり?」
「姉ちゃん?!」
 そう…なるということなのか……
「もののたとえよ。
 シャブラニグドゥの欠片として目覚めなくても、人間を滅ぼすのに手を貸すかもしれない。
 もしかしたら獣王が忘れ形見として狙うかもしれない。
 リナ、あなたがその子に殺されるかもしれない。
 可能性はたくさんあるわ」
「あたしの子よ。人間として生きさせる。
 でも…魔族のような寿命かもしれない。
 その時は……あたしの代わりにこの子をお願い、姉ちゃん」
 本当なら頼める義理ではない。
 赤竜の騎士(スィーフィード・ナイト)に魔族を庇護しろと言っているのだから。
 けれど、他に頼める相手はいなかった。
 姉ちゃんも、だからこそ迷っているのだろう。
「わかったわ。
 私はその子の叔母になるんだものね。私は魔族に身内に手を出させるつもりはないもの。
 私にまかせなさい。
 それに、めったにないあんたの頼みだもの」
 それを聞き、心から安堵する。
「ありがとう…ありがとう、姉ちゃん…」
 知らず知らずのうちに呟いていた。
「安心するのはまだ早いのよ、リナ。
 全てはこれからなんだから。
 絶対に負けちゃだめよ、わかった?」
「当たり前でしょ。あたしがそう簡単に負けるわけないじゃない」
 不適に笑う。
「それでこそリナよ。
 ずっと、そのままでいるのよ?」

 それ以降、リナ=インバースの名は歴史から消える……


はいっ! やっとこっちのパターン終わりました
…郷里の姉ちゃんとリナの子供の修行の図(?)が書きたくなったり、リナの子供をS1/7として復活させたりしたくなっちゃったてへ(爆死)
多分これでやめると思うけど、気が向いたら書くかも…(爆) っていうか、上のあれが書きたい(爆)
って、気が向いたら続き書くってシリーズたまりまくってるんじゃ……(^_^;)
だいたい、もう1つのパターンもさっさとかけよな…(^_^;)
…うちでアップしてるオリジナルでものっけようかなぁ…?
オリジナルの反応、やっぱり位置万機になるけど、うちのところでアップしても反応ないし…(T-T)
ってやば…全然更新してねぇ…(死)
過去の原稿でもアップしようかな……?
と、その前にこれをアップしないと……
じゃ、ちょっといってきま〜す
ではでは

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4721ずっと一緒に翼月 星 E-mail URL9/20-01:28
記事番号4711へのコメント
さて、再掲示も終わったことだし、新作のアップといきますか…
ここまでたどり着くのにどれだけあったことか…(笑)
んじゃ、どうぞ〜


ずっと一緒に

「楽にして上げるわ、ゼロス」
 ゼラスが静かに告げる。
「…はい……」
 ゼロスは身動き一つせず、その瞬間を待つ。
 しかし、いくら待ってもその瞬間は来ない。
「………ゼラス様……?」
 顔を上げて問いかける。
「ゼロス、リナ=インバースの元へ行きなさい」
「…ゼラス様…?!」
 そのあまりの言葉の内容に驚愕する。
「主の命が聞けないとでも言うの?」
 さらに言葉を続けるゼラス。
「…いえ、ありがたくお受けします。ゼラス様…」
 1度、礼をしてから姿を消すゼロス。
 おそらくリナ=インバースの元へ行ったのだろう。
「……涙が、出なくてよかったわ…
 またあの子に心配をかけることになってしまうから……」
 静かに呟く。
 けれど、涙が流れないために想いの行き場はなく、ずっと胸の中にとどまり続ける。
 何千年もの間に積み重ねられた想い。いろいろなものを抱えながら生き続ける魔族。
 だから私たちは滅びを願う。
 心がたえきれなくなる前に。想いを解放するために。

「リナさん、元気ですか?」
 突如、背後から声がかかる。
 振り向いてみれば、相変わらずゼロスが虚空に漂っていた。
「おー、ゼロス。久しぶりだな」
 ガウリイがのんきに声をかけている。
 しかし………
「ゼロス、今度は何をたくらんでるの?
 今度は何のおとり?」
 そう、ゼロスはお役所仕事なのである。何の理由もなしに会えるとは思えない。
 もちろん、会えたことはうれしかったが、仕事ならばまた何かと関わらなければいけないということになる。ましてやまたしてもおとりだなんて冗談じゃない。
「リナさん、つれないですぅ〜」
「普段の行いが悪いからよ。
 ったく…何度だしに使われたことか……」
 その度にゼロスといられたけれど…いくら何でも巻き込まれる事態が事態なので、生命の危険が及びまくるのだ。おかげで気を抜いていられない。
「まあ、確かにゼラス様の命令ですが……今回は何もありませんよ。
 ゼラス様が言って下さったんです。リナさんの元へ行けって。
 だから、何の裏もありませんし、ずっと側にいられますよ(はぁと)」
 じゃあ………
「じゃあ、もう離れなくていいの…? ずっと一緒にいられるの……?」
「もちろんですよ」
「じゃあさ、ゼロス、あたしの郷里に来る気ない?
 紹介…したい子もいることだし……
 ……姉ちゃんは反対するかもしれないけど……」
「ええっ?! 家族に紹介してくれるんですか?!」
 驚きながらもうれしそうな声を上げるゼロス。
「違うわよっ!!」
 真っ赤になりながら間髪入れずに否定するリナ。
「…してくれないんですかぁ……?」
 いじけはじめるゼロス。のの字を書いていたりする。ホントにおちゃめな魔族だな…(笑)
「あたしが紹介したい子ってね、まだ紹介できないの。あと6ヶ月ぐらいかな…?」
 わけがわからないゼロス。
 リナは顔を赤くして先を続ける。
「AMA、あたしのお腹の中にいるんだもの…もちろん、ゼロスの子よ…」
「ええっ?!」
「なにいっ?!」
 さすがに今の爆弾発言で、会話に入れないためそこで寝ていたガウリイも起きる。(って寝るなよ…ガウリイ…(^_^;))
「そんなリナさんに無理はさせられません! 僕がゼフィーリアに連れてってあげます!!」
 さっきまでいじけていたのが嘘のような勢いで言う。
 ゼロスはそのままリナを抱え上げ、空間を渡った。
 あとに残されたガウリイは……その唐突さにしばらく呆然としていたが、またその場で眠りはじめた。(おいおい…(^_^;))
 その後、アメリアに拾われて(笑)セイルーンへと行き、シルフィールとも再び出会うことになるのだが、それは後日談である。(さらに数年後にはリナをあきらめるしかないガウリイはずっと側で支えていてくれたシルフィールと結婚することになる(笑))

 ゼフィーリアの、しかもリナの家の前へと空間を渡ったゼロスとリナ。
 そこには郷里の姉ちゃんが………
 間違いなくゼロスが魔族なのだとわかったことだろう。まあ、姉ちゃんなら気配でわかるだろうけど…
「…あ…あの…ただいま、姉ちゃん…」
 おそるおそる声をかける。動揺のあまりゼロスに抱え上げられていることを忘れ、ゼロスに抱えられたままである。
「おかえり、リナ」
 にこやかな顔で答える。
 そしてその後に…
「それで…? あなたは何のつもりかしら? 高位魔族さん。
 場合によっては………」
 そして赤竜の剣を呼び寄せる。
 その表情は姉ちゃんとしてのものではなく、赤竜の騎士(スィーフィード・ナイト)のものものへと変わっている。
「僕は獣神官ゼロスと申します。あなたが噂に名高い赤竜の騎士さんですか。そしてリナさんのお姉さんでもある… お初にお目にかかりますね」
 そっとリナを降ろし、ゼロスも戦闘態勢をとる。
「ちょっとちょっと! 2人とも…!!」
 あわてて止めに入るリナ。
「獣王ゼラス=メタリオムは配下の… そちらこそ有名じゃあなくて?
 降魔戦争の折り、1人で黄金竜を壊滅状態にまで追い込んだのだから…
 その獣王配下のあなたが何の用かしら?」
 姉ちゃんも呼び寄せた赤竜の剣を構え、いつでも戦える体勢にかわる。
「僕は、獣王様の命で……………」
 いつものニコ目はそこにはなく、魔族としてのゼロスがいた。
「2人ともやめてよぉっ!!」
 リナが叫ぶ。
 どちらかを選べと言われても無理である。
 2人とも大切な人。どんなにめちゃくちゃでも大事な姉ちゃん。たとえ魔族だろうと愛しい人。
 敵対する者どうしに相容れろと言う方が無理なのだろうか……
「獣王様の命で、好きなようにしろと言われたので、リナさんをお嫁にもらいに来ようと思って(はぁと)」
 さっきまでの表情はいったい何だったのか、いつもの笑顔である。
 さすがの姉ちゃんもこの変化には驚いたらしく、一瞬呆然としていた。
 けれど、赤竜の剣をしまい、いつものウェイトレスとしての顔に戻る。
「きっと…つらいまよ…?
 魔族と人間、その違いは…」
「かまいません」
「乗り越えるわ」
 そのゼロスとリナの表情に満足したのか、
「いいわ。私は認める」
 満足そうに告げる。
「ではこれより、ゼロスはインバース家の一員に。
 2人を夫婦とし、永久(とこしえ)の幸せを…」
 おごそかな声で告げる。

 しかし、彼女は波瀾万丈な人生を送ることになる。
 いずれ彼女は、『魔を滅する者(デモン・スレイヤー)リナ=インバース』と呼ばれることになる。
 その彼女の側には、いつも男の子と女の子、そして1人の神官がいたのだが、それは記録の中には何一つ残っていない……


どぉだ! これでひととおり一段落したぞっ!!
ここまでの所要時間……たしか5月ぐらいからだから…4ヶ月か…?(^_^;)
いやぁ、みなさまよくぞここまでつきあったくれました
わざわざどぉもありがとうございました
…もっとも、リナ=インバース=シャブラニグドゥのストーリーはまだ続きがあるから…
終わっていないと言えば終わってないんですがね(^_^;)
…ホントに俺も疲れたよ…
いろいろある時期だし…(笑)
リナ=インバース=シャブラニグドゥは当分痕になるんじゃないでしょうか…
ついでに言うなら、次のめどは全くついてません(爆)
わかんないけど、多分次はロスト……?
オリジをこっちにのっけるって手もあるけど…
けどやっぱりわからないから…
お次がどうなるかはわからないけど、とりあえずこのシリーズのここまでのおつきあい、ありがとうございました〜〜〜〜(はぁと)

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4722Re:ずっと一緒にゆかり E-mail 9/20-01:45
記事番号4721へのコメント
翼月 星さん、こんばんは&はじめまして

再掲示お疲れ様です。

ゼロリナバージョンがもう一パターンあるなんて、それもらぶらぶ(?)
とてもよかったです♪

混沌への道の方も頑張って下さい。

それでは☆