◆-世界の果て・前編-M(9/20-20:27)No.4736
 ┗世界の果て・後編-M(9/20-20:46)No.4737
  ┣Re:世界の果て-ほっとみるく(9/21-08:44)No.4753
  ┃┗Re:世界の果て-M(9/23-01:09)No.4795
  ┗………おや?……-猫斗犬(9/21-08:57)No.4754
   ┗Re:………おや?……-M(9/23-01:25)No.4796
    ┗とうるるるるるるる……-猫斗犬(9/28-12:30)No.4944


トップに戻る
4736世界の果て・前編E-mail URL9/20-20:27

どうも、Mです。
とある諸事情により、またまたUPします。
ゼロスファンの皆さん・・・。
お願い。攻撃しないで(切実)
某○○長様。喜んでください(涙)
某○○長様。新作です(汗)
タイトルは来年映画化する、某アニメーションに出てきたものから(勝手に)いただきました。
シチュエーションとしては、「なんでMの書く話には異世界からの来訪者とかが多いのか?」と言う質問があった時の為の応えです。
別バージョンで、ミルガズィアさんが出てくる話も考えています・・・って書いたら。読みたい方います?

--------------------------------------

世界の果て・前編

 何も覚えていなかった。
 ただ、そこにいる。それだけだった。
 いつまでも、もしかしたら。いつまででも、そこにいたのかも知れない。
 もちろん、そんな筈はないけど。
 つぶやいてみるが、あまりにも意味のない。馬鹿馬鹿しいものだった。
「どうしたの? 千恵」
「なんでもないの。リナさん」
 千恵。と呼ばれた女性は、微苦笑をもらしながら応える。
 リナと呼ばれた少女は、特に気にもせずに食事に戻る。
 ……まあ、千恵に言わせれば「戦争」か「喧嘩」にしか見えないものであったが。
「何か思い出せたのか?」
「ううん、そう言うわけでもないのよ」
 困ったように笑いながら、長い金の髪の男性にも応える。
 ちなみに、リナの食事相手である。
「ただ……」
 ただ、とは言うけれど。別に、千恵とて何か意味があって漏らした訳ではない。
「二人とも、よく食べるなあと思って」
 本音を言えば、よく戦いながら食べられるなあと言うのもあったが。とりあえず、千恵はそのコメントに関しては口にしなかった。
「何言ってるのよ、千恵。
 人間、体が資本なんだよ? ちゃんと食べないと!」
 言いつつ、リナはガウリイの皿からお肉をもぎ取る。
「ああ、リナ! それは俺のだぁっ!!」
 言い返しながら、ガウリイがリナの魚を奪う。
「ちょっとアンタ! それはあたしのじゃない!!」
 まともな話になったかと思ったが、すぐに喧嘩が始まってしまう……。
 ここ何度か一緒に食事をして、そう結論が出るのは早かった。
「言って置くけど、ガウリイとの食事なんて可愛いもんよ。
 昔、一緒に旅をしていた魔道士とは。食事の度に呪文が飛び交ったものだもの!」
 特徴的なのは、こちらがまともな話をあきらめた頃になって。いきなり話を元に戻したりするクセがある所だろう。
「呪文……ね」
 千恵がどこから来たのか、それは判らない。
 だが、リナは早々と一つの結論を出していた。
 おそらく、千恵はこの世界の人間ではないだろうと言う事。
 なぜ。どうやってこの世界に現れたのか、何かの事故か目的があるのかは判らない。
 記憶が失われている事が、おそらく事故に巻き込まれたと言う事なのだろうとも。
「よく無事だったよなあ……」
 しみじみと語るガウリイの横で、リナは元気に食事を続ける。
 なぜ、千恵がこの世界の人間ではないだろう事が判ったかと言えば。千恵が魔法を知らなかったからである。
 知らないと言うのは、もしかしたら間違いかも知れない。理論と言うか、知識。情報と言った形では知っていたのだから。
 しかし、魔法を見たのは初めてだったらしい。
 極度の拒否反応が出てしまい。「敵ではない」とリナとガウリイが千恵に認識させる為には、丸々二日ほどかかった。
「ふふん。そんな簡単にやられていたら、人間なんて生きていけないわ。
 人生は戦いだもの」
 節までつけて楽しそうに、それでも。瞳は料理から離れない。
 こんな風景を、千恵は溜め息をつきながら見つめていた。

          ◇

 月の綺麗な夜である。
「千恵のいた世界の月って、どんな感じなのかしらね?」
 わざと飛沫をあげながら、リナが訪ねてきた。
「と言っても、覚えていない……か」
 こちらを見上げ、千恵を見つめる。
 千恵と言えば、恐る恐るお湯に足をつけようとしていた。
 そう、ここは宿の露天風呂である。
「うーん……もっと、小さかった様な気がするわ。それで、もう少し赤くて黄色かった様な気がする。
 あ、でもそんな気がするだけよ!」
 慌てて言う千恵から視線をはずし、リナは一人の世界に没頭したように見えた。
「これから、どうするつもりなの?」
 何か、考えをまとめているのだろう。
 口調も感じも、かなり真剣な様子である。
「どうしたらいいのか……正直、判らないわ。
 リナさん達に見つけてもらわなかったら、本当に。私は今頃、どうなっていた事か……」
「千恵にその気があるなら、大きな街まで連れていってあげるわ。
 かなり地位の高い知り合いがいるから、彼女に頼めば。千恵一人くらいならば食べていく仕事の紹介とかしてくれるでしょうね」
 千恵は、何も覚えていなかった。
 数日前に、今泊まっている宿屋から半日くらいの山の中から。いきなり現れたのだ。
 そう。それは、いきなりだった。
「でも……」

           ◇

 旅をしていたリナとガウリイは、暗くなり始めた山中を歩き。次の街を急ぎ目指していた。
 そんな時、真昼のような閃光が現れた。
 まるで、光の剣が放たれた様な勢いだった事も手伝って。リナとガウリイがそこまでたどり着くと。
 どう見ても、「たった今」崩壊したらしい。小山と言うか、瓦礫の山があった。
 その中で、彼女は。千恵は一人、立ちつくしていた。
 煙が立ち昇り、人為的に破壊された山の影と。そこからのぞく月とが。
 うなだれる、女性を照らしている。
 一枚の絵画の様に。
「あ、あんた……一体?」
 一瞬、リナとガウリイの間に緊張感が走った。
 見たこともない服装をした、おそらく女性。
 彼女が起こしたかは判らないが、破壊の跡で。
 そこで、ゆっくりと。
 女性はこちらを。
 見た。
「リナ!?」
 駆け出したリナを、ガウリイは止める事が出来なかった。

 どさっ!!

 崩れ落ちる音がした。
「セーフ……」
 息を吐く声とともに、リナが笑っていた。
 リナは、倒れた女性の下敷きになっていたのだ。
 ガウリイの止める間もない、まさに早業だった。
「大丈夫か? 無茶するなよ」
 呆れた声のガウリイに、リナは笑顔で答えた。
 ガウリイが女性を持ち上げても、女性はぴくりとも動く気配はなかった。それに続いてリナも立ち上がり。彼女のほほをぴたぴたとたたいてもみたが、まったく気付く気配はなかった。
 それが、千恵だった。

          ◇
          
 『千恵』と言う名は、唯一彼女が覚えていた事だった。
 見たこともない文字で描かれた言葉は、リナの好奇心をくすぐったのだが。本人が記憶喪失だと言う事が判ると、明らかにがっかりした様子だった。
 千恵の来ていた衣装は変わっており、山の中を歩くには不向きな靴とスカート。
 飾り気はないけれど、白いシャツ。そして、ドレッシーな懐中型の腕時計をしていた。
 来ていた服や持ち物から、身元が明らかになるかも知れないとリナは頑張ったみたいだが。結局は、彼女が「どうやらこの世界の人間ではないのかも知れない」と言う事くらいしか判らなかった。
 そして、それを決定づけた「魔法」
「ねえ。それって、千恵の国のものなの?」
 岩風呂の縁に座り、リナが月を見上げながら問いかけた。
「え? なにが?」
「だから、その歌よ」
 きょとんとした顔で、リナが訪ねた。けれど、千恵もまた同じ表情をしていた。
「歌……?」
「なに、無意識に歌っていたの?」
「えーと……そうなのかしら?」
 びっくりした様な、どうしたものかと言う顔で。リナが困っていた。
「ごめんなさい」
 千恵もまた、困った顔をしていた。
 当然だろう。何がきっかけで、戻るのかも判らない記憶を探す。手伝いをしてくれているのだから。
「え、いいのよ。だって、別に千恵が悪いわけじゃないし……。
 でも、一曲くらい何か歌ってよ」
 少し考え込んで、千恵は口を開いた。

 長い時を旅して 一つを目指して来たけど
 時に忘れそうになる 何を求めていたのか
 安らぎをくれた思い出を 胸に抱く哀しさを
 あなたが知る日は 来るのだろうか?
 愛しさと切なさが 憎しみと怒りとが
 どれだけ違いを持つのだろう
 誰を捜してきたのかも 判らないまま行くのを
 ただ……

「すごい……うまいじゃない。歌手でもやっていたんじゃない?」
 拍手の音とともに、千恵は自分が歌っていたのだと知る。
 夕食に立ち寄った酒場で、竪琴に合わせて歌っていた女性の姿を思い出していた。そこから、歌を思い出したのだろうが。
 千恵の記憶の中で、その風景はモノクロだったから。
「そう……なの?」
 雲を掴むような、手応えのない感触だけが残る。
「そうよ。絶対そう!
 千恵、歌い手だけで食べていけるわよ!」
 興奮した様子のリナを見て、千恵はほほえましく思うけれど。
 実感がつかめない状態で。何をどう答えれば良いのか判らない。
「そ……か」
 ちゃぷんと顔までお湯に浸かり、千恵は赤くなった顔をお湯のせいにしようとする。
 実際、お湯でずいぶんとゆだってはいたのだが。それでも。

 リナの支度する姿を見て、千恵は首をひねった。
「どこに行くの、リナさん」
 お風呂から上がって、ガウリイと少し翌日の打ち合わせをして。
 そして、さて寝るかと言う段になり。
「ふっふっふ……盗賊い・じ・め(はあと)」
「はぁっ!?」
 完全装備をしたリナを見て、疑問に思って。
 訪ねて帰ってきた答えが。節もついてハートマークまでついた「盗賊いじめ」だと言われたら。
 普通は驚くものだろう。
「盗賊いじめって……」
「それがなんなのかって言う質問なら、答えてあげてもいいけど?」
「いや、言葉の意味は判るような気がしないでもないんだけど……」
 そこで、千恵は考え込んだ。
 何にしても、ショックのあまり何を聴きたかったのか忘れてしまったくらいである。
「で?」
「えーっと……」
 千恵の頭の中は、激しく回転していた。
 それはそれは、大変なものではあったのだが。
 気が付けば、結局何も考えていなかったと言う現実があったりする。
「私も行っていい?」
 出てきた言葉は、誰も予期していないものだった。
「私もって……盗賊いじめよ? 危険なのよ?」
 リナがいぶかるのも当然である。盗賊いじめと言う行為は、並の実力では三日ともたない。それこそ、超一流の腕とセンスが要求されるのだ。
 剣士としては、まあ一流ではあるが。それ以上の魔法の腕を持つリナだからこそ。盗賊を襲っても平気でいられるのである。
「私をみつけたの、夜だったんでしょう? だったら、その方が何か思い出せるかも知れないじゃない」
 千恵の言っている事は、間違ってはいない。確かに、発見された状況と言うのが一番良いのかも知れない。記憶を取り戻すには。
「判ったわ。じゃあ、あたしから離れないで。
 それだけ守ってくれるなら、一緒に着いてきてもいいから」

          ◇

 煌々と光る月明かりの下。
 リナと千恵が、離れない様に歩いてる。
 こうして歩いてると、リナは千恵が。元の世界でも、結構金持ちの部類に入る人間だったのか。もしくは、労働の必要のない人種だったのかと思う。
 一つに、道を歩き慣れていないと言うのがある。
 幾ら夜道とは言っても、月明かりで周囲はかなり明るい。昼間ほどとは言えないが、それでも視界に不便さを感じるほどではない。
 けれど、千恵はなかなか歩くのが遅い。となれば、彼女はつまづくようなもののない。平坦な道くらいしか歩いた事がないとか。夜になってから出歩く必要のない立場の。たとえば、金持ちの家のメイドとか。そう言う仕事に従事していたと言う可能性も出てくる。
 更に、千恵の来ていた服がある。
 それは微妙に目立つので着替え、今はリナの買った服を着てるわけだが。
 着替えたと言うのに、なぜか。やはり、微妙に違うのだ。
 どこが、と問われても判らないわけだが。
「大丈夫なの? ガウリイさんに、何も言わないで出てきて……」
「大丈夫よ。何かあるわけでもないしね」
 半分以上は嘘だが、ここでガウリイが出てくるとリナは思っていなかった。
 千恵と言う、かなりリナにとって興味深い存在が出てきた事で。盗賊いじめをしてる暇などないと思ったのだろう。
 ここ二日ばかり、リナに対する夜間の監視がゆるくなっていたのを。リナは見逃さなかった。
 だから、リナは盗賊いじめに出る事にしたのである。
「けど……ガウリイさん、リナさんが大事みたいだし」
「はあ? そりゃあ、まあ……一緒に旅してるし。あたしがほとんど稼いでるし。
 どこに行くとか、色々な交渉とかも。全部あたしがやってるわけだから。あたしがいないと、ガウリイ何も出来ないって言う点で言えばそうかも知れないけど……」
「え? そうなの?」
「えって……違うの?」
 なんとなく、会話が止まる。
「どういう事よ、それ?」
 考え込んでしまった為。思わず立ち止まる千恵のために、リナもつきあって立ち止まる。
「だから……リナさんには言わない方がいいのかも知れないけど。
 ガウリイさんて……」
「こんな所にいらしたんですか。お探ししましたよ、千恵さん」
 頭の中で考えをまとめて、説明をしようとした千恵の声を遮ったのは。
 千恵の知る限りの、誰の声でも無かった。
「ゼロス!? あんた、なんで千恵の事しってるのよ」
「リナさんこそ、どうして千恵さんとご一緒なんですか?」
 肩で切りそろえられた、神官服と同じ黒い男。
 手には宝石の埋まった杖を持ち、にこにことしてる笑顔……。
「ええ。実は、千恵さんは故あってこちらの世界に迷われてしまった方なので。
 僕が元の世界にお戻しさしあげる為に。探していたんですよ」
「元の世界って……なんであんたが?」
「ええ」
 にっこりと言うゼロスを相手に、リナはあからさまに驚いている。
 確かに、破滅とか破壊を司る魔族のゼロスが。幾ら異世界から来たと言っても千恵を「元の世界に返す」なんて言ってくれても。
 信用など出来るものではない。
「今月は僕の当番なんですよ。
 いやあ、宮仕えの辛い所です」
 笑いながら言うゼロスの横では、リナが「当番制なんかい!」とツッコミを入れていたりする。
「と言うわけですので、元の世界に戻して差し上げます。
 さあ、行きましょう。千恵さん」
「い……いや」
 千恵は、薄暗い中でも判るくらいはっきりと蒼白な表情をしていた。
 後ろに下がり、頭を抱えている。
 体調が悪いのか、声が震え。
 そして……。
「千恵?」
「千恵さん?」
 リナ達の声も聞こえないのか、まるで。何かから逃げるような仕草で。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 絶叫が。
 こだました。
 世界は。
 悲鳴をあげた。
 空気が震えて、肌に突き刺すような感覚が通り抜ける。
 ぞわりとした感触を覚えて、リナも。ガウリイも自らを抱きしめる。
「何が、起きたんだ!?」
 風が舞い、雷が舞う。
 千恵を中心として。
 それに惹かれるように、様々な『姿無きもの』が集い。現れる。
「わかんないわよ。ゼロス!」
 音が消える。
 吹きすさぶ風にかき消され、立っている事もきつくなる。
 リナは、風にとられたマントの為に倒れそうになる。が、そこをガウリイが支えた。
 リナは驚かない。そう、ガウリイがいる事が判っていたかの様に。
 実際に、感じてはいたのかも知れないが。
「ええ……どうやら。千恵さんは、清々されてしまっている様ですね」
 顔に笑顔と。けれど、並々ならぬ表情を張り付かせ。
 黒衣の神官は苦悩を浮かべる。
「せいせい……って、なんだ?」
「千恵さんは、記憶をなくされているのではありませんか?」
 誰にともなく言われた言葉だったが。当然のごとくリナが答える。
「ええ、そうよ。
 千恵は、あたし達が見つけた時。すでに、一切の記憶を無くしていたわ。
 『千恵』と言う名前以外は。ううん、それが本当に名前なのかも、あたし達には判らないけれどね」
「おそらく、千恵さんが元の世界からこちら側へ来る時に。
 その魂は一度浄化されてしまったのでしょう。記憶とともに。
 だから、どんなに僕が魔族としての気配を消しても。千恵さんは気付いてしまったのだと思います。
 そう、ガウリイさんの様に。今の千恵さんは、『世界』が見えているのでしょう」
 人の中にも、時折存在する。
 勘がよい。と言う言葉の中に混じる、清々された魂。
 それは世界の真実の姿を見抜く、浄眼でもある。故に、その瞳の前にウソや虚偽はあり得ない。
 持ち主の意志に逆らったとしても、それを見抜いてしまうのだから。
 それを、心眼と呼ぶものもある。巫女と呼ぶものもある。
 彼らに唯一共通する事は。
 真実を見抜く、力の持ち主だと言う事。
 残酷なまでにも。
 そして、千恵はこの世界の者ではなくても人にすぎない。
 魔力を持っている……かどうかまでは判らないが、ある程度までの能力ならば持っているのかも知れない。
 何しろ、世界を越えてきたのだから。
「なんとか、止める方法はないの!?」
 叫び声をあげるが、それがちゃんと声になっているかは判らない。
 ガウリイに支えられ、抱きすくめられ、リナはなんとか寄りかかっているにすぎない。
「ありません。こんな力の渦の中、僕にだってどうなる事か……!!」
 ゼロスの声は、大して大声を出していると言う感じには見えない。しかし、それは精神世界を経由して声を届けているからなのだろう。
「だったら、この始末をどうつけるつもりよ。当事者!!」
 仮に方法があったとしても、リナにも判っていた。
 この力の渦の中、どうやって千恵にリナ達を。
 個々の識別を認識させるのか、それが大問題なのだ。
「そう言われましても……」
 木々が、なぎ倒された。
 山が、削られて行った。
 近くにある湖が、天に昇る竜の様にあがり。あちこちで火が起きようとしていた。
 放っておけば、このあたり一帯は大惨事となってしまうだろう。
 おまけに、手段はないのだ。
「なんとかしなさい。出来ないわけないでしょうが!!」
 乱暴な言い方ではあったが、リナの言い分は間違っていなかったらしい。
 一つ息を吐いたゼロスは。
「仕方ないですねえ……」
 消えた。
 転移したのだ。千恵の元に。
「何をするつもりなんだ?」
 ガウリイの言葉は、なんとかリナの耳にも聞こえた。
 しかし、視界は遮られ。音も聞こえない。
 リナ達には、本当に何も出来なかった。

後編へ続く

トップに戻る
4737世界の果て・後編E-mail URL9/20-20:46
記事番号4736へのコメント
世界の果て・後編

 怖い、怖い、怖い、怖い、怖い!

 千恵を占めていたのは、限りない恐怖だった。
 しかし、もっと怖い存在もいる。ガウリイだ。
 千恵は言わなかった。と言うか言えなかったのだが、初めてあった時からガウリイに何かを感じていた。それがなんなのか最初は判らなかったが、次第に判った。
 畏怖にして奇怖。鬼怖と呼べるものかも知れない。
 それに比べれば、今。目の前にある黒い人形の方が怖くはない。
 前者。ゼロスを、圧倒的な力で押しつぶされそうな存在とでも形容するならば。
 後者。ガウリイは、知らぬ間に存在を消去されそうな存在とでも言うべきだろう。
 両者はそれぞれ恐ろしいものではる。何しろ、それを周囲にはおくびにも出さないのだから。
 しかし、両者には決定的な差がある。
 ガウリイは、人であると言う事。
 ゼロスが人ではないと言うのは、直感的に判った。記憶を持たなければ、様々な事に敏感になる可能性があると言う事はリナに聴いていたから。
 しかし、そのゼロスと同等の恐怖を持ち得るガウリイが。恐ろしくない筈がない。
 だから千恵は、ガウリイの事を言えなかった。
 助けてくれたし、何より。リナが悲しんだりするかも知れないからだ。だから、なんとか耐える事が出来た。
 けれど、そこへゼロスが現れた。
 もう、駄目だと千恵は感じていた。
 千恵の自我は、耐えられなくなった。
 恐怖と言うなの圧力が、ガウリイだけではなくゼロスからも押し寄せる。それが、『千恵』と言う自意識を破壊しかけた。
 出来ることは、『忘却』と言う彼方へ旅立つ事だけだった。
 けれど、そこには問題が生じていた。
 この世界の存在ではない千恵は、この世界そのものへの干渉力を持っていた。
 千恵の悲鳴に呼応する様に、世界が悲鳴を上げた。嘆き、苦しんだ。
 その事に、気付かなかったわけではない。風にさらわれそうになっているリナやガウリイの姿が見えないわけではない。
 だが。

「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 逃げ出したい衝動にかられる。何もかも忘れたくなる。
 全てを、消し去りたくなる。
「おやめなさい、千恵さん」
 突如として現れた黒髪。黒瞳の青年を見て、千恵の鼓動は一気に跳ね上がる!

 どくん!

 自分自身ですら、もう聴くことの出来ない叫び声が。
 どこか、遠くでなる太鼓の様に聞こえた。
 その声に圧倒される様に、ゼロスがたたらを踏んで後ずさる。
「千恵さ……!!」
 手を伸ばし、必死の形相で向かってくる男。
 それが認識されればされるほど、千恵の中で拒絶反応が起こる。そして、別の感情も。

 かっ!

 その時。世界は上下に分断された。
 少なくとも、千恵はそう思った。
 ゼロスが、唇だけで「しまった」と言っているのが見えた。
 瞬間的に身構えたが、まるで。
 魔法にかかった様に。
 時間が止まった。
『我を呼び、我とせんものよ』
 光は、千恵のすぐ手前。手を伸ばせば届く所で止まっていた。
 高速に回転を起こし、そのまま揺らめいている。
 球体だったものは、次第に楕円形となり。そして、回転が止まる事には。
 一本の古い錫杖となっていた。
「だ……れ?」
 木の蔓が合わさって出来たような。おとぎ話に出てくる様な、魔女の持つ様な杖。
 丈夫には紫色の宝玉がはめ込まれており。そこだけは、まるで生まれたての雫の様な輝きを持っていた。
『我を手にする資格を、持ち得る者よ』
 紫色の宝玉は、千恵の視線を捕らえて離さない。
 まるで、長い時をかけて。やっと巡り会えた愛おしい存在に出会えたかの様な。
 そんな響きを持って。
『我を手にせよ。汝が望みを叶えよ』
「あなたを……手にする?」
『我と共に咆哮せよ!』
 限りなく、魅力的な響きを持っていた。
 千恵のいる空間と、外側とでは時間の流れが違うのか。ゼロスが、さっきと同じ表情で。なんとかこちら側へ来ようとしている。
 それを見て、千恵の中にはっきりとした感情が表れた。

 怖い。
 でも、それ以上に……倒したい。

 理由など判らない。そんなもの、どうだっていいとさえ思った。
 千恵は理解した。
 この杖は、自分の為に現れたのだ。なぜかとか、理由とかは一切判らないし。
 それこそどうだっていい。
 けれど。その為の力を持っている。貸してくれる。
 望みを叶えてくれる。
「いけません。それを『紫の剣』を手に取っては!」
 突如。ゼロスの声が聞こえる。
 頭の中でこだますると言った方が、近いのかも知れない。
 はっとして、千恵はゼロスを見る。
 表情も仕草も、さっきとまったく変わらないが。何らかの方法で声を届けたのだと言うのだけは判った。
 それは、苦痛に歪まれていた。
 歓喜が起きる。
 千恵の中で、嬉々とした感情が起こる。
 この杖を手にすれば、ゼロスはもっと困るに違いない。それこそ、大変な事態になるかも知れない。
 それは、なんて心惹かれる事態なのだろう?
「元の世界に、帰れなくてもいいんですか!?」

 ぴくっ。

 千恵の手が止まる。
 感覚で判った。ゼロスの言う事は、間違っていない。
 この杖を手にすれば、間違いなく千恵は元の世界に帰れなくなる。
 幾ら記憶を失っても、幾ら。最悪の場合はこれから作れば良いのだとしても。
 求める思いは変わらない。
 迷う。
 この杖を手に取り、目前の黒衣の神官を倒す為の力を手に入れるか。
 それとも、黒衣の神官をあきらめ。あるかも判らない元の世界に帰るのか。
 判らない。どちらが良いのか、どちらが正しいのか。
 歪む顔。もっと見たい。
 元の世界。帰りたい。
『我を手にせよ。そして、我と共に咆哮せよ!』
 想いを手にする事は、思いを捨てる事なのだろうか?
「千恵さ……、帰りたく……ないの……」
 思いを取り戻す事は、想いを捨てる事なのだろうか?

 世界が歪み、悲鳴を上げる。
 行き場の無くなった思いが、世界を蹂躙しようとしている。
 千恵の心の様に、それは風を起こしている。
 判っている。
 このまま、風に身を任せてしまえば。世界だけではなく、ゼロスだけではなく。
 リナも、ガウリイも、千恵ですら。
 壊されてしまう。
「何が一番正しくて、何が一番行けない事なの?」
 杖に埋め込まれた宝玉も、黒衣の神官も。
 どちらも、同じだけ強い思いを抱いている。
 しかも、両者とも千恵の為に。あるいは、ゼロスは別の思いもあるかも知れないが。
 今だけは、きっと千恵の事だけを考えている。
「私は……どうしたいの?」
 逃げられない空間の中、千恵は完全に混乱した。
 思考がメビウスに閉じこめられてしまっていた。
 行き場のない迷路。
 その先にあるのは……一つしかない。
「千恵さん」
 千恵は、全身が震えた。
 リナではない。ガウリイではない。
 黒衣の神官でも、目前の宝玉でもない声が、千恵の全身を貫いた。
「ただいま」
「あ……?」
 はらはらと。
 千恵の顔に熱いものが流れていた。
 鼻の奥が痛くて、目頭が熱い。頭の中が、何も考えられなくなる。 
 いつだったのだろう?
 千恵は、懐かしさを感じていた。
 それまで迷っていた声とは、比較にならない声が。
「ママ……」
 幼子の声。
 まだ小さな、女の子の声。
「誰……誰なの?」
 けれど、まだ足りない。
 千恵は記憶を取り戻していない。そのためのキーワードが足りない。
「私……私は、思い出したい!」
 きっぱりとした声に、応えるかの様に。
 千恵の全身が光に包まれた。
 否、千恵から光が放たれていた。
「ママ、おうちにかえろう」
 うちからの声に、千恵は半信半疑でつぶやいた。
「赤ちゃん?」
          ◇
 すべてが終わった。
 しかし、その爪跡はかなりのものだった。
 もっとも、それは常のリナの放つ魔法くらいのものだったが。
「説明……してくれるわよね?」
 リナは、かなりご立腹だった。
 その側では、何か判っているのかいないのか。よく判らないガウリイがいる。
「そう言われましても……。
 リナさん、この世界が穴だらけだと言うのは。ご存じですか?」
「は?」
 リナの眼が点になったとしても。それは、別に攻められるべき事ではない。
 もっとも、すぐに立ち直ったリナが理解するのに時間はかからなかったが。
「そうでしょうね。
 1000年前の降魔戦争。それ以前からある神魔戦争。もっとさかのぼれば、世界創造戦争ってのもあったっって言うじゃない?
 その上、つい最近じゃ異世界の神と魔の融合体まで来てるんだし……そう言う意味では、確かに穴だらけなんでしょうね。この世界は」
「理解が早くて助かります。
 で、とどのつまり。ああして、千恵さんの様に異なる世界から迷われて来てしまう方って。結構多かったりするんです。
 で、神々と魔族が協力して。出来る限りもとの世界にお返しする事となっているのです」「どういう事なの?」
 ゼロスの説明によれば。
 世界は、確保された固定観念に乗っ取っているわけではなく。かなり曖昧な部分で形成されていると言うのである。
 勿論、それはその主軸にして世界の王たる存在が。実はかなりいーかんげんかも知れないとか、その実とっても大ざっぱかも知れないとか。
 まあ、そう言う事もないわけでもない。
 そして、世界と言うのは一つの世界だけで出来ている訳ではない。
 リナも体験した異世界の魔王と神の融合体でも判る様に、たとえば。この世界は他の。最低3つの世界とリンクしているらしいのだ。もっとも、ゼロスやその上司と言えどあっさり行き来出来るわけでもなく。かなりの力を必要とするわけだが。
 そこで登場するのが、歴史に残る戦争の爪跡である。
 そこでは莫大な力が消費され。長い時間をかけてゆっくりと修復を続けてはいるものの。だからと言って、簡単に収まるわけではない。
 それを、『穴』と呼んでいる。
 そして、時折。なんの関係も因果もない存在が、『穴』を通って別の世界にさまよい出てしまう事もある。
 要約すれば、そんな感じである。
「ただし、世界を越えるには様々な副作用が起きます。
 千恵さんの場合は、記憶を失った事で清々され。魂が浄化されてしまった事によって。この世界と呼応してしまったのでしょうね」
「で? あの変な杖はなんなの?」
「あれは、『紫の剣』と言います」
 それがゼロスの知る限りの歴史上に現れたのは。それほど遠い昔の事ではない。
 ただ、出自がまったく不明と言う事をのぞいては。
「性質上、女性と美しい音楽を好みます。刀身はそれ事態で攻撃をする事も可能ですが、横笛とする事も出来ます。
 一種の魔族みたいなもので、契約者たる主の望むままに姿を変え。その力は、一撃で山をも切り裂きます」
「なんで、そんな事わざわざ教えてくれるの?」
 リナの疑問はもっともだった。
 仮に、リナが入手してしまえば。魔族にとって驚異になる事は明白だ。
「それは……ありえません」
「なんでだ?」
「あれは一種の魔族。つまり、自意識を持っています。
 普段はいずことも知れぬ所へ封印され、自らの存在を完全にこの世界から孤立させていますが。さきほどの様に、自らを取るにふさわしい存在が現れると。ああやって自ら現れます」
「つまり、リナは選ばれなかったって事だな」

 ぼぐぅっ!

「お……まえ……」
「うっさいよ、ガウリイ」
 リナの一撃が、ガウリイのボディにヒットした。
 選ばれなかったと言う事実が、それなりにプライドを傷つけたのだろう。
「いえいえ。選ばれなくて本当に良かったんですよ。
 何しろ、先ほども言いました様に。あれは女性を好みます。おまけに焼き餅焼きなんです。
 主人たる契約者に、心に決めた存在でもあろうものなら。
 次の瞬間、その相手はチリも残さず消滅させられている事でしょう」
 リナはぞっとした。
 何しろ、一振りで山を切り裂く事も出来ると言うものだ。確かに、それくらい出来るかも知れない。
「勿論、使い手の力量で変わるでしょうが。唯一、そうなったとしても回避する方法はあります」
「なんなのよ、それ」
「あれは『母』に弱いんです」
 笑いながら言うゼロスに、更にリナの眼が点になった。
 ちなみに、ガウリイはまだ腹を抱えている。
「女であれば、それは心変わりもあるかも知れません。しかし、『母』は自らを削り子を作りますからね。
 同じ遺伝子を持つせいか、手加減してしまうのか。主人の子供への愛情だけは、容認してしまう……と言う話です」
「誰から聴いたの? それ」
「それは……」
「秘密はなしだぞ」
 ぼそりと。だが、うめきながらも確実にガウリイが言った。
「仕方ないですねえ」
 少々寂しそうに、ゼロスが言う。
「あれを、この世界に持ち込んだ方からですよ」
「誰なの?」
「さあ……僕も、詳しいことは知らないんです」
 表情からは、ウソか本当かを読みとるのは難しい。
 しかし、ゼロスはこんな事でウソを着く必要が無いことは。リナにもよく判っていた。
「では、僕はそろそろこれで。
 やっと当番が終わります。ご協力、ありがとうございました」

 しゅん!

 声をかける間も無く、ゼロスが消えた。
 まあ、特に用事も無かったので。リナとしては問題はなかった。
「それにしても……」
「なに?」
 ようやくリナのボディから立ち直ったガウリイが、何やら困ったような。難しい顔をしている。
「千恵って、帰れたのかなあ?」
「そう言えば……でも、大丈夫じゃないかな」
「なんで?」
「だって、生きてる。そんな気がする。
 生きていれば、きっと幸せになれるわよ。そうしたら、いつかきっと。
 千恵の世界に帰れるわ」
 リナ達は知らない。あの力の渦の中で、何が起こっていたのか。
 千恵が『紫の剣』を手に取らなかった理由を。
「じゃあ、千恵はどこから来たんだろう?」
 異世界だと。応えるのはたやすかった。
 けれど、少し考えて。
「もしかしたら……『世界の果て』かもね」
 そう言った。


終わり

---------------------------------------
知ってる人は知ってるかも知れませんが、Mは「影響」を受けやすいです。
世間で言われている事。見聞きした事を、本人無意識のうちにインプットする性質があります。
その為、Mの文章や表現をみたりすると面白いかも知れない事があったりします。
そう。判る人は「こいつ、最近○○見たな・・・」
と言う事実があったりします。
その為、Mは結構自分の書いた子供達(小説)を見て笑います。
あの頃は、そーいやこんなの見たっけ・・・って。
判った人へ。
お友達になりましょう(^_^;<判るかい!(笑)

ではでは

トップに戻る
4753Re:世界の果てほっとみるく 9/21-08:44
記事番号4737へのコメント
どもっ!
読ませていただきましたっ。
途中でスレイヤーズNEXTの再放送が始まったんでちょっと
浮気してましたが・・・読み始めてから1時間、読み終わりましたぁ〜。

ふい〜、すごいですねー。
私は理論とか、因果関係とか考えるのまるっきしダメなもんで・・・、
こーゆーの書けるのって尊敬に値しちゃいます。
しっかりガウリナもあった(よね?)し・・・うん!
おもしろかったですぅ^^。

トップに戻る
4795Re:世界の果てE-mail URL9/23-01:09
記事番号4753へのコメント
ほっとみるくさんは No.4753「Re:世界の果て」で書きました。
>どもっ!
>読ませていただきましたっ。
ありがとうございまぁ〜す♪

>途中でスレイヤーズNEXTの再放送が始まったんでちょっと
>浮気してましたが・・・読み始めてから1時間、読み終わりましたぁ〜。
そ、そんなに時間かかりましたか!?(汗汗)
ちなみに、僕はその頃。会社に向かっています・・・。
嫌いだぁ、午前9時出勤なんて・・・(涙)

>
>ふい〜、すごいですねー。
>私は理論とか、因果関係とか考えるのまるっきしダメなもんで・・・、
>こーゆーの書けるのって尊敬に値しちゃいます。
す、すみません。
頭の中、こんなんばっかです。
色々な事に「りろんてんかい」つけるし・・・でも、本人文系だし(なぢょぉ

>しっかりガウリナもあった(よね?)し・・・うん!
>おもしろかったですぅ^^。
えへへ、ありがとうございます。
しかし……深読みすると、完全にストーカーだぞ(^^;<ガウリイ
>
ではでは☆

トップに戻る
4754………おや?……猫斗犬 E-mail 9/21-08:57
記事番号4737へのコメント
とうるるるるるる…とうるるるるるる…(電話のコール音)

かちゃ…


あっどうも、Mさん。猫斗犬と言いやす。

…あの…『世界の果て』読ませていただきました……
…で感想なんですけど…


………………………………………
………………………………………
………………………………………
………………………………………
………………………………………

うだあああああ〜!
なんてこったー!

『穴』ってあっしがかんげーてる『インフェイルホール』とほとんどにとるやんけ!
先にネタを取られた…しくしく…まあ…しょうがないか…自分よりも文章、むちゃくちゃうまいし…

と言ってもこれからの『スレイ〜STS』のほうどないしょ…2話が…停止してしまふ…何とか別な
話を考えねば…けど…2人が『穴』に飲み込まれちまったひ…ぶつぶつぶつぶつ…


………あっ…すみまへん…ついぶっ壊れてしまって…

ネタをばらしてしまいまふが『穴』に飲み込まれ異世界に来てしまう少女。
彼女は記憶を失っていた。
ってな所までは一緒なんですよ…でここからは違うのですが…彼女を元に戻すのは…
各異次元の『穴』=『インフェイルホール(自分の作品での穴の名)』を管理する
次元セキュリティ会社『S.T.S』のトラブルコンサルタント…てな感じなんです…
『紫の剣』ってーのは出てきしまへんけど…

 これは話を考えなおさなあ…


…すみません…これって愚痴ですな…ほんま…すみまへん…別にMさんは悪くないのに…
…書かずにはいられなかったって言うか…
…そうだ!こんど手を組んで……いや…止めておこう…なんか…自分が…足ひっぱりそうだひ…
…ごめん…今の言葉…忘れて…

…でも…でも…これってとてもおもしろかったよ…ホントに…

> シチュエーションとしては、「なんでMの書く話には異世界からの来訪者とかが多いのか?」と言う質問があった時の為の応えです。
> 別バージョンで、ミルガズィアさんが出てくる話も考えています・・・って書いたら。読みたい方います?

…自分も結構そうだったりして…3シリーズだして…3つともそうだもんなあ(ちなみに完結してない)…



 それにしてもこのあとどないしよか……あっちの話で行くか……あんまし…違わへんけど…


 …ところで…

> 知ってる人は知ってるかも知れませんが、Mは「影響」を受けやすいです。
> 世間で言われている事。見聞きした事を、本人無意識のうちにインプットする性質があります。
> その為、Mの文章や表現をみたりすると面白いかも知れない事があったりします。
> そう。判る人は「こいつ、最近○○見たな・・・」
> と言う事実があったりします。
> その為、Mは結構自分の書いた子供達(小説)を見て笑います。
> あの頃は、そーいやこんなの見たっけ・・・って。
> 判った人へ。

 …この「こいつ、最近○○見たな・・・」の ○○ ってなんすか?
 教えてくれまへん…それを見て、作品、作り直したいし…お願い…ぷりいーじゅう(ハート)
 …あっ…それで…

ぷつ…

つうーっ…つうーっ…つうーっ…つうーっ…

トップに戻る
4796Re:………おや?……E-mail URL9/23-01:25
記事番号4754へのコメント
ただいまぁ〜♪
おお、耕太くん。今日は暑いねえ。
朝ぶりだねえ……って、お前さん極北地使用だからって。台風の湿気ごときでうだってるんじゃないよ。来年には、れいばーが大暴れしちゃうんだから。
は?なんの事かわかんない?
まー、しょーがないか。お前さん、わんこだし……。
おっと、留守番電話にメッセージが入ってるな。
再生☆

>とうるるるるるる…とうるるるるるる…(電話のコール音)
>
>かちゃ…
>
>
>あっどうも、Mさん。猫斗犬と言いやす。
あ、猫斗犬さんだあ。
つい今し方、お手紙(メール)出したばっかりなのに(^^)
>
>…あの…『世界の果て』読ませていただきました……
>…で感想なんですけど…
どきどき。わくわく……
>
>
>………………………………………
>………………………………………
>………………………………………
>………………………………………
>………………………………………
あれ?
>
>うだあああああ〜!
>なんてこったー!
うぉっ!?

ー途中カット☆ 詳しくはメールで(^^;ー
>
>…でも…でも…これってとてもおもしろかったよ…ホントに…
ありがとうにゃーん(ぷに)
>
>> シチュエーションとしては、「なんでMの書く話には異世界からの来訪者とかが多いのか?」と言う質問があった時の為の応えです。
>> 別バージョンで、ミルガズィアさんが出てくる話も考えています・・・って書いたら。読みたい方います?
>
>…自分も結構そうだったりして…3シリーズだして…3つともそうだもんなあ(ちなみに完結してない)…
>
じいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ(上目遣い)
<とっても見たいらしい
>
>
> …この「こいつ、最近○○見たな・・・」の ○○ ってなんすか?

この頃に関しては、メールで送りました。
でも、本当に……言えばきっと判りますよ。
だって、あれ書いたの年末だったし、あっち書いたの春だったし……<判るかい!(笑)


> …あっ…それで…
>
>ぷつ…
>
>つうーっ…つうーっ…つうーっ…つうーっ…
>
ああ、気になる!!
ものすごく気になるぅぅぅっぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

と言うわけで、ご迷惑をおかけしました。
ごめんにゃさい(;;)

トップに戻る
4944とうるるるるるるる……猫斗犬 E-mail 9/28-12:30
記事番号4796へのコメント
とうるるるるるる…とうるるるるるる…(電話のコール音)

かちゃ…


あっどうもお久しぶりです、Mさん。猫斗犬で……ってあにゃ、留守電?
う〜ん…まいっか…


ぷぴいぃ〜(メッセージ開始の電子音)


…あの猫斗犬です…この間の『世界の果て』への感想、聞いてくれたんですね……
…本当にごめんね…暴走しちゃって…
急いで連絡とろうかと思ったんだけど…あの暴走で…
部屋ん中に何故か竜巻が発生して部屋を荒らして行っちゃったもんで…
片付けるのに、もう…大変…
………………………………………
………………………………………
………………………………………
………………………………………
………………………………………
…ごめん…冗談…

あっ遊んでいる場合じゃないな…
えっと…今回連絡したのは…穴の設定をだいたい決めましたのでお知らせを。
あの『インフェイルホール』は相も変わらず、Mさんの作品の『穴』だいたいは同じで
済ませますが、ここで新しく人為的に開く(科学や魔力によって)穴、『ディリック・
ゲート』を追加してみました。そして、作品ないでのキーワードをこの2つ『インフェ
イルホール』でも『ディリック・ゲート』でもないもう一つの穴を…これは作品内の1
つの謎にするのでまだあかすわけには…つーかまだ設定が決まっていなかったりして…

まあ、これもある意味、王道を突っ走ってるけど…

と言うわけで、はれて『スレイヤーズSTS』は再開。
ホント、ご迷惑おかけしました。



>>> シチュエーションとしては、「なんでMの書く話には異世界からの来訪者とかが多いのか?」と言う質問があった時の為の応えです。
>>> 別バージョンで、ミルガズィアさんが出てくる話も考えています・・・って書いたら。読みたい方います?
>>
>>…自分も結構そうだったりして…3シリーズだして…3つともそうだもんなあ(ちなみに完結してない)…
>>
> じいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ(上目遣い)
> <とっても見たいらしい
………う゛…………実は半分以上のツリーが既に落っこちてる…ホームページなんぞ持っとらんし…
自分が力入れているのは『スレイ〜STS』だけだから他のは…ちと、自信ないし…
(もちろん作品はギャグオンリーだけ)

> じいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ(上目遣い)
> <とっても見たいらしい
…………………やっぱりみせなきゃ、ダメ?……ううぅぅ……
…………………見逃してお願い(はーと)ぷりぃーじゅう!!!!!!