◆- ガウリナ小説:狼の条件 最終話【伝説】-天神樺丸(9/20-23:33)No.4741
 ┣Re: 狼の条件 (-お砂糖(9/22-09:26)No.4780
 ┣Re: ごめんなさい、上の失敗ですぅ-お砂糖(9/22-09:29)No.4781
 ┃┗ありがとうございます-天神樺丸(9/23-05:55)No.4804
 ┣ガウリナ小説(?):「狼の条件」 ギャグ編-天神樺丸(9/25-04:38)No.4853
 ┃┣きゃあああぁぁぁっ!-マミリンQ(9/27-12:36)No.4911
 ┃┃┗ありがとうございますぅ(^_^)-天神樺丸(9/29-02:37)No.4959
 ┃┣読みましたっ!!-明美(9/27-23:02)No.4935
 ┃┃┗ありがとうございます!-天神樺丸(9/29-02:45)No.4960
 ┃┗Re:ガウリナ小説(?):「狼の条件」 ギャグ編-猫娘(9/29-20:47)No.4966
 ┃ ┗はじめまして-天神樺丸(10/1-02:33)No.4997
 ┗感想です、おバカです、すみません-マミリンQ(9/28-13:31)No.4949
  ┗Re:感想です、おバカです、すみません-天神樺丸(9/29-02:53)No.4961
   ┗そ、そんな(泣)-マミリンQ(9/29-14:24)No.4963


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4741 ガウリナ小説:狼の条件 最終話【伝説】天神樺丸 E-mail URL9/20-23:33

前のツリーが落ちかけてるんで、新しくツリー作ります(^_^;)
では、どうぞ


狼の条件 最終話【伝説】

「それで、オレはもう変身したりしないんだろうな・・・・・」
ちょっと心配そうにガウリイはリナに問いかけた。

迎えに来たゼルたちと一緒に宿舎に帰った後リナとガウリイはそのまま床につき、つい先ほど目覚めたばかりである。
そのためリナもガウリイもまだパジャマ姿のままだ。
窓から差し込む月の光の中で、リナはベッドの上に上体を起こした姿勢で座っている。
「大丈夫・・・だと思うけど。エミリア議長はそういってたから・・・・・。」
自信なさそうに言うリナの顔を隣のベッドからのぞき込みながら、ガウリイはますます心配そうに言う。
「どうしたんだ?リナ。なんかおまえ変だぞ?」
ガウリイはリナの横に座る。
ガウリイの重みの分だけマットが沈み込み、ガウリイの方へリナの身体が傾く。
リナは、ガウリイの身体に触れるやいなや、ばっと身体を離してしまった。
「だってさ・・・・・・あんなことしたんだもん・・・・・なんか、恥ずかしいじゃん・・・・」
リナは相変わらずうつむいて、シーツをいじいじ玩んでいる。
ガウリイは苦笑を浮かべながら、リナの頭をいつものようにぽんぽんとたたく。
「そっか・・・・恥ずかしいよな・・・・でも、おまえが来てくれて、本当は嬉しかったんだぜ」
耳まで真っ赤にしながら、それでもリナはガウリイの手を押しのけはしない。
「もう!だからー、獣人だってガウリイはガウリイでしょ・・・・・だから・・・・・いやじゃない・・・わよ・・・・」
「リナは・・・獣人のほうがいいのか?!」
ガウリイのとんでもないセリフに、リナは思わずつんのめる。
「そんなわけないでしょ!人間に戻って欲しいからあんなことしたのに!!大体、人間のガウリイにはまだ抱かれて・・・・・・いや、その・・・・」
真っ赤になってうつむいてしまったリナに、ガウリイも宙に目線を漂わせたりする。
「そうだよな・・・・じゃあ、人間のオレも・・・知りたいか・・・・?」
ガウリイがぼそっとつぶやく。
「え・・・・?」
「だから・・・・オレが人間に戻っちまったら、もうだめなのか?」
いつになく真剣な声に、リナは思わずガウリイの顔を見上げた。
リナはガウリイの瞳を、そしてガウリイはリナのそれを見つめている。
―――この瞳に捕らえられてしまう、いや、もう捕らえられてしまったんだ―――
ふたりともがそう思ったことだろう。
ガウリイの腕がリナの肩を捕らえると、リナの唇からかすかな吐息が漏れる。
ガウリイの大きな手がやさしくリナの頬をなでる。
「な・・にが・・・だめなのよ・・・・・」
リナがかすかに囁く。
「おまえを抱くことがだ・・・・・リナ」
低いガウリイが囁きがリナの耳朶をくすぐる。
「イヤなわけ・・・・ないでしょ・・・だって・・・」
リナの言葉を遮るように、ガウリイはリナの唇を塞いだ。
「やっぱり、人間の方がキスしやすいな」
「ばか・・・ん・・・・・・」
再び、ガウリイはリナの言葉を唇で奪う。
そして深く熱く接吻を交わす。何度も何度も、互いを慈しみあい、確かめあうように。


 ひとりの老婦人が、窓から月を見上げている。
「呪いは解けたわ・・・これでもう思い残すことはない・・・・これであの人の元へわたしも行ける」
泣いているのだろうか、その肩が震えている。
「呪いを解くために、彼らを利用したわけですか?エミリア評議会議長」
静かに婦人は振り向く。
その視線の先には、一頭の狼が座っていた。
「そうね・・・・結果的にはそうなってしまったけど・・・・・もしあの時の私に彼女ほどの勇気があったらと・・・・・そう思うわ。」
ふっと狼は笑ったようだった。
「50年前、あなたが生け贄に差し出されるはずだった。しかし、あなたの恋人があなたを眠らせ、街から連れ出した・・・・。そうでしたよね」
狼の言葉に、エミリアは静かに話し続けた。
「そう、そして街はあなたに襲われ、獣人化した人の中で最後に生き残ったのは、あの人だった・・・・・でも、私は獣人化したあの人から逃げ・・・人間に戻るとすぐ、あの人は自ら命を絶った・・・・・」
「後悔していますか?彼は貴女を恨んでなどいませんでしたが」
かすかにエミリアの顔に微笑みが浮かぶ。
「していないと言えば嘘になるわ・・・・・だから彼らにすべてを託した、そうするしかなかったから・・・・私はきっと地獄に堕ちるわね・・・・」
「確かに彼らだからこそ、この呪いを解くことができたんでしょうね。貴女の人選は確かでしたよ。僕にはあなた方の言う愛なんてモノは理解できませんがね・・・・くだらないモノだと思っていましたが、いや、なかなか侮れない。」
やれやれというようにかぶりを振る狼に、エミリアは問いかけた。
「伝説の中に登場する魔道士がつれていた巨大な狼、それが貴方ね?疫病をもたらしたのも、魔道士を陥れて、契約を結ばせたのも貴方の仕業・・・・そうでしょ?」
狼は何も言わずに立ち上がると、エミリアの顔を見上げた。
「これからどうするの?また呪いを続ける?」
エミリアの問いにため息を付きながら狼は答える。
「無理ですね・・・『彼』は納得してしまった。契約は解除されてしまいましたよ。二度と『狼』は現れないでしょう。」
「そう・・・・それはよかったわ」
エミリアはにっこり笑うと、中天に輝く月を見上げた。
再び彼女が振り向いたとき、すでに狼の姿はなくなっていた。


 月の光の中、巨大な狼がゆっくりと歩を運んでいる。
やがてその姿がゆらゆらと揺らめくと、ひとりの男に姿を変えた。
肩で切りそろえた黒髪を風がなぶっていく。
黒い衣を身に纏ったその男は、一つの窓を見上げると、紫の瞳に苦笑を浮かべたまま小さく呟いた。
「今度は僕の負けです。それにしても、また恋のキューピッドになってしまった僕の立場は何なんでしょうねぇ・・・・・ほんと、感謝して欲しいものですね、リナさん、ガウリイさん」
本人が聞いたら、真っ赤な顔で彼をど突き倒しただろう、そんなセリフを吐きながら、その男は虚空に姿を消した。


 その窓の内側、月光に照らされたベッドの上で、栗色の髪の少女が眠っている。
金色の髪の青年の腕の中、汗ばみ桜色に染まった素肌を預けて。
青年の胸に頬を寄せ、少女は安らかな微笑みを浮かべていた。


 蒼い月明かりだけが、ふたりを照らしていた。



*******************おまけ******************************************

朝日が水面に煌めき、ガウリイとリナの裸体を白く輝かす。
そんなふたりがふたりだけの世界を作っている頃、
湖の畔の草むらの中では、途方に暮れている人たちがいた。

「どーするんですか?ゼルガディスさん・・・・リナさんたち浸っちゃってますよぉ」
「そんなこと言われてもなぁ・・・・・・リナのヤツ、夜明け頃迎えに来るって言ったの、すっかり忘れてるんだろう・・・・」
「あ・・・・まだキスしてますよ・・・・」
「こら!!見るんじゃない!!あとから殺されるぞ」

ふたりがどうやって服を渡したのか、それは誰も知らない・・・・・・・・・。



**********************************

さて、あとは「ギャグ編」だな・・・・・・(^_^;)

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4780Re: 狼の条件 (お砂糖 9/22-09:26
記事番号4741へのコメント
天神樺丸さんは No.4741「 ガウリナ小説:狼の条件 最終話【伝説】」で書きました。
>前のツリーが落ちかけてるんで、新しくツリー作ります(^_^;)
>では、どうぞ
>
>
> 狼の条件 最終話【伝説】
>
>「それで、オレはもう変身したりしないんだろうな・・・・・」
>ちょっと心配そうにガウリイはリナに問いかけた。
>
>迎えに来たゼルたちと一緒に宿舎に帰った後リナとガウリイはそのまま床につき、つい先ほど目覚めたばかりである。
>そのためリナもガウリイもまだパジャマ姿のままだ。
>窓から差し込む月の光の中で、リナはベッドの上に上体を起こした姿勢で座っている。
>「大丈夫・・・だと思うけど。エミリア議長はそういってたから・・・・・。」
>自信なさそうに言うリナの顔を隣のベッドからのぞき込みながら、ガウリイはますます心配そうに言う。
>「どうしたんだ?リナ。なんかおまえ変だぞ?」
>ガウリイはリナの横に座る。
>ガウリイの重みの分だけマットが沈み込み、ガウリイの方へリナの身体が傾く。
>リナは、ガウリイの身体に触れるやいなや、ばっと身体を離してしまった。
>「だってさ・・・・・・あんなことしたんだもん・・・・・なんか、恥ずかしいじゃん・・・・」
>リナは相変わらずうつむいて、シーツをいじいじ玩んでいる。
>ガウリイは苦笑を浮かべながら、リナの頭をいつものようにぽんぽんとたたく。
>「そっか・・・・恥ずかしいよな・・・・でも、おまえが来てくれて、本当は嬉しかったんだぜ」
>耳まで真っ赤にしながら、それでもリナはガウリイの手を押しのけはしない。
>「もう!だからー、獣人だってガウリイはガウリイでしょ・・・・・だから・・・・・いやじゃない・・・わよ・・・・」
>「リナは・・・獣人のほうがいいのか?!」
>ガウリイのとんでもないセリフに、リナは思わずつんのめる。
>「そんなわけないでしょ!人間に戻って欲しいからあんなことしたのに!!大体、人間のガウリイにはまだ抱かれて・・・・・・いや、その・・・・」
>真っ赤になってうつむいてしまったリナに、ガウリイも宙に目線を漂わせたりする。
>「そうだよな・・・・じゃあ、人間のオレも・・・知りたいか・・・・?」
>ガウリイがぼそっとつぶやく。
>「え・・・・?」
>「だから・・・・オレが人間に戻っちまったら、もうだめなのか?」
>いつになく真剣な声に、リナは思わずガウリイの顔を見上げた。
>リナはガウリイの瞳を、そしてガウリイはリナのそれを見つめている。
>―――この瞳に捕らえられてしまう、いや、もう捕らえられてしまったんだ―――
>ふたりともがそう思ったことだろう。
>ガウリイの腕がリナの肩を捕らえると、リナの唇からかすかな吐息が漏れる。
>ガウリイの大きな手がやさしくリナの頬をなでる。
>「な・・にが・・・だめなのよ・・・・・」
>リナがかすかに囁く。
>「おまえを抱くことがだ・・・・・リナ」
>低いガウリイが囁きがリナの耳朶をくすぐる。
>「イヤなわけ・・・・ないでしょ・・・だって・・・」
>リナの言葉を遮るように、ガウリイはリナの唇を塞いだ。
>「やっぱり、人間の方がキスしやすいな」
>「ばか・・・ん・・・・・・」
>再び、ガウリイはリナの言葉を唇で奪う。
>そして深く熱く接吻を交わす。何度も何度も、互いを慈しみあい、確かめあうように。
>
>
> ひとりの老婦人が、窓から月を見上げている。
>「呪いは解けたわ・・・これでもう思い残すことはない・・・・これであの人の元へわたしも行ける」
>泣いているのだろうか、その肩が震えている。
>「呪いを解くために、彼らを利用したわけですか?エミリア評議会議長」
>静かに婦人は振り向く。
>その視線の先には、一頭の狼が座っていた。
>「そうね・・・・結果的にはそうなってしまったけど・・・・・もしあの時の私に彼女ほどの勇気があったらと・・・・・そう思うわ。」
>ふっと狼は笑ったようだった。
>「50年前、あなたが生け贄に差し出されるはずだった。しかし、あなたの恋人があなたを眠らせ、街から連れ出した・・・・。そうでしたよね」
>狼の言葉に、エミリアは静かに話し続けた。
>「そう、そして街はあなたに襲われ、獣人化した人の中で最後に生き残ったのは、あの人だった・・・・・でも、私は獣人化したあの人から逃げ・・・人間に戻るとすぐ、あの人は自ら命を絶った・・・・・」
>「後悔していますか?彼は貴女を恨んでなどいませんでしたが」
>かすかにエミリアの顔に微笑みが浮かぶ。
>「していないと言えば嘘になるわ・・・・・だから彼らにすべてを託した、そうするしかなかったから・・・・私はきっと地獄に堕ちるわね・・・・」
>「確かに彼らだからこそ、この呪いを解くことができたんでしょうね。貴女の人選は確かでしたよ。僕にはあなた方の言う愛なんてモノは理解できませんがね・・・・くだらないモノだと思っていましたが、いや、なかなか侮れない。」
>やれやれというようにかぶりを振る狼に、エミリアは問いかけた。
>「伝説の中に登場する魔道士がつれていた巨大な狼、それが貴方ね?疫病をもたらしたのも、魔道士を陥れて、契約を結ばせたのも貴方の仕業・・・・そうでしょ?」
>狼は何も言わずに立ち上がると、エミリアの顔を見上げた。
>「これからどうするの?また呪いを続ける?」
>エミリアの問いにため息を付きながら狼は答える。
>「無理ですね・・・『彼』は納得してしまった。契約は解除されてしまいましたよ。二度と『狼』は現れないでしょう。」
>「そう・・・・それはよかったわ」
>エミリアはにっこり笑うと、中天に輝く月を見上げた。
>再び彼女が振り向いたとき、すでに狼の姿はなくなっていた。
>
>
> 月の光の中、巨大な狼がゆっくりと歩を運んでいる。
>やがてその姿がゆらゆらと揺らめくと、ひとりの男に姿を変えた。
>肩で切りそろえた黒髪を風がなぶっていく。
>黒い衣を身に纏ったその男は、一つの窓を見上げると、紫の瞳に苦笑を浮かべたまま小さく呟いた。
>「今度は僕の負けです。それにしても、また恋のキューピッドになってしまった僕の立場は何なんでしょうねぇ・・・・・ほんと、感謝して欲しいものですね、リナさん、ガウリイさん」
>本人が聞いたら、真っ赤な顔で彼をど突き倒しただろう、そんなセリフを吐きながら、その男は虚空に姿を消した。
>
>
> その窓の内側、月光に照らされたベッドの上で、栗色の髪の少女が眠っている。
>金色の髪の青年の腕の中、汗ばみ桜色に染まった素肌を預けて。
>青年の胸に頬を寄せ、少女は安らかな微笑みを浮かべていた。
>
>
> 蒼い月明かりだけが、ふたりを照らしていた。
>
>
>
>*******************おまけ******************************************
>
>朝日が水面に煌めき、ガウリイとリナの裸体を白く輝かす。
>そんなふたりがふたりだけの世界を作っている頃、
>湖の畔の草むらの中では、途方に暮れている人たちがいた。
>
>「どーするんですか?ゼルガディスさん・・・・リナさんたち浸っちゃってますよぉ」
>「そんなこと言われてもなぁ・・・・・・リナのヤツ、夜明け頃迎えに来るって言ったの、すっかり忘れてるんだろう・・・・」
>「あ・・・・まだキスしてますよ・・・・」
>「こら!!見るんじゃない!!あとから殺されるぞ」
>
>ふたりがどうやって服を渡したのか、それは誰も知らない・・・・・・・・・。
>
>
>
>**********************************
>
>さて、あとは「ギャグ編」だな・・・・・・(^_^;)
>

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4781Re: ごめんなさい、上の失敗ですぅお砂糖 E-mail 9/22-09:29
記事番号4741へのコメント
すみません、Enterキー押しちゃって、上の記事失敗しました。
ごめんなさぁい(汗汗)
で、コメントですぅ。
======================================

読みましたっ!
ううぅ、某HPで続きのUPがなかったもので、組合にまで
季節外れに押しかけちゃってすみませんでした。
ここで読めて幸せですぅ(はあと)

...ちょっと激し目だったのは「夢一夜」のあっさりでたまっちゃってたんですか?(失礼しました)

ゼロスのキューピット役...何十年もかけてご苦労様でした。絶対ガウリナ派の私としては、こういうゼロス君が大歓迎です。

大ラスのゼルとアメリア、きっとわざわざ遠くまで一旦離れて、大声で捜しながら近づいて行くことでしょう。なんといっても気配りの効いた方々でしょうから。

これからも激甘ラブラブなガウリナをよろしくお願いします(はあと)

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4804ありがとうございます天神樺丸 E-mail URL9/23-05:55
記事番号4781へのコメント
お砂糖さん、ありがとうございます(^_^)
ひょっとして、誰も読んでないのかと、ちょっと心配になってたりしてたんで(^_^;)すっげー嬉しいです!!

>...ちょっと激し目だったのは「夢一夜」のあっさりでたまっちゃってたんですか?(失礼しました)

う・・・・・そーかもしんない・・・・・(^_^;)
でも、かなり18禁表現削りまくったんですよ(^_^;)
>
>ゼロスのキューピット役...何十年もかけてご苦労様でした。絶対ガウリナ派の私としては、こういうゼロス君が大歓迎です。

うちのゼロスは、いつもガウリイとリナをくっつけることになってしまう役回りです(^_^;)
でも、しっかり「魔族」してないとゼロスじゃないですよね。
明るく陰険じゃなけりゃ、いけませんよね。
そんでもって、人非人(当たり前か・・・・)
ガウリイとリナのところに行かなかったのは、ふたりのらぶらぶな波動が痛かったからなんですねー(^_^)
>
>大ラスのゼルとアメリア、きっとわざわざ遠くまで一旦離れて、大声で捜しながら近づいて行くことでしょう。なんといっても気配りの効いた方々でしょうから。

おそらく、そーなんでしょうねぇ・・・・・。
でも、どーやって服を手渡したんだろう・・・・・・・・(爆)
>
>これからも激甘ラブラブなガウリナをよろしくお願いします(はあと)

はい、がんばりたいと思います!!
でも、まずは漫画原稿の方を描かないと・・・・・・・・(^_^;)
また書いたときにはよろしくお願いしますね(^_^)/

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4853ガウリナ小説(?):「狼の条件」 ギャグ編天神樺丸 E-mail URL9/25-04:38
記事番号4741へのコメント
ども、かばにゃです(^_^)
狼の条件 ギャグ編お届けにあがりました。
とにもかくにも、これで最後です。
前の方はシリアス版と変わりませんので、飛ばしちゃってもかまいません(^_^;)

それでは、どうぞ!!

********************************************

    「狼の条件」 ギャグ編

「リナ!気をつけろ!うしろだ!!」
ゼルの叫びに後ろを振り返ると、半ば狼と化した男が、今にもリナに飛びかかろうとしていた。
「リナっ!どけ!!」
その瞬間、黒い影がリナを突き飛ばす。
「ガウリイ!!!!」
飛び散る鮮血がガウリイの胸元を濡らす。
獣人の牙はガウリイの喉に深々と食い込んでいた。
「くっ・・・・・」 ガウリイの剣が獣人を切り裂いた。
牙がはずれ、ガウリイの喉からどくどくと血が噴き出す。
力を失ったガウリイの体はその場に崩れ落ちた。
ゼルが最後の獣人を仕留め、駆け寄ってきた。
「これで、全部のはずだ!だんな、しっかりしろ!!」
ガウリイは答えない・・・答えられるはずがない・・・
呼吸は浅く、顔からは血の気が失せている。
「リカバリィ・・・かけなきゃ・・・」
「リナ!よせ!奴らがなぜ獣人化したかわかっちゃいないんだ!!
 そんなのにリカバリィなんかかけたらどんなことになるか、わからないぞ!!」
ガウリイのそばに駆け寄ろうとするリナを、ゼルが止める。
「離してよゼル!だって・・・だって・・・このままじゃガウリイが死んじゃう・・・ あたしが・・あたしが油断したから・・・あたしのせいで・・・・・」
「リナっ!!やめろ!」
「どんな姿だってかまわないから・・・・魔族だろうが、獣人だろうが、生きててくれさえすればいいから・・・・だから・・・お願い・・ガウリイを助けて・・たすけてよぉ・・・・」
ガウリイがいなくなる・・・他には何も考えられなかった。
リナにはそうすることしか思いつかなかった。
たとえ、それがどんな結果をもたらすことになろうと・・・


「月が昇ったな・・・」
「わかるのか?」
「ああ・・・リナはどうしてる?」
「部屋で・・・眠らせておいた。おまえさんのそばにいるんだと聞き分けなかったんでな。今はアメリアがついてるはずだ。」
「そうか・・・」
真っ暗なの部屋の中、ガウリイはベッドに腰掛けている。
あの事件から1ヶ月、初めての満月の夜だ。
ガウリイが重症を負ったということもあり、リナ達は魔道士協会の宿舎に部屋を割り当てられ、逗留していた。
ガウリイのけがは、すでに奇跡的に回復していたが、なおリナ達はここに留まっていた。
あの事件・・・・・音信不通になった町の調査を、地域の魔道士協会から依頼されたリナたちが訪れたとき、すでに住人はすべて獣人と化していた。
互いに食い合い、殺し合い、残った十数人の獣人がリナ達に襲いかかってきたのだった。
「なぁ・・どうしてオレを・・・」
「俺は止めたさ。だがな、あいつが・・・あのリナが泣くんだぜ。おまえさんを見殺しにするんなら、一生恨んでやるってな。なにしろ、喉笛食いちぎられてたんだからな。医者に運んでからも・・・・」
「・・・なぁ、ゼル、オレは・・・いつまでオレでいられるか、わからない・・・・。
 もしオレがリナに・・・あいつに危害を加えるようなことになったら・・・・・・かまわないからオレを殺してくれ。」
「また・・・リナを泣かせるつもりなのか?」
「おまえにならできるはずだろ?・・・・・この1ヶ月、ずっと考えていたことだ。覚悟はできている・・・」
そう言いながら、立ち上がったガウリイの体に変化が生じていた。
「ガウリイ!?」
「どうやら・・・・はじまっちまったみたいだな・・・・」
ガウリイの耳がとがり、全身に毛が生えだしていた。
「ぐうっ!!」
爪が伸び、口元から牙がのぞく。
「出ていってくれ・・・ゼル・・・・絶対にリナには・・・・近寄らせないでくれ・・・・た・・のむ・・・」
「ガウリイ!!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
絶叫を上げ、苦しむガウリイを前に、ゼルにはなにもできなかった。
「わかった・・・・・」
唇をかみしめながら部屋を出、鍵をかけ・・・柱を拳で殴りつける。
「ちくしょうがっ・・・・・・!!」
そのとき、リナが階段を駆け下りてきた。
「ゼル!ガウリイは?ガウリイはどうしたのよ!?」
部屋に入ろうとするリナをゼルは押しとどめる。
「やめろ、リナ!あいつは、獣人になっちまっているんだ。あいつはもう、あいつじゃないんだ!」
「どういうことよ?ガウリイはガウリイじゃない。離してよ!ガウリイが苦しんでる!ガウリイ!ガウリイ!!」
「リナさん!!」
「アメリア!どうしたんだ!?スリープの呪文をかけたんじゃなかったのか?!」
「かけましたよ!でも、さっき急に起きあがって、ガウリイさんの名前呼びながら部屋を飛び出して行っちゃったんです!」
「リナ・・・」
「早く鍵あけてよ!ガウリイ!ガウリイ!!いいわよ、こんな扉くらい、吹っ飛ばしてやるわ!」
ガウリイの名を呼びながら扉をたたくリナの耳に、かすかにガウリイの声が聞こえた。
「リナ・・・来ないでくれ・・・・頼む・・・・」
「ガウリイ!?意識があるのね!」
「頼む・・・こんな姿・・・おまえに見られたくない・・・・」
「ガウリイ・・・何言ってんのよ・・・・どんな姿だってガウリイはガウリイじゃない・・・・」
震える声で抗議するリナの目には、涙が浮かんでいた。
「違う・・・いつまで・・正気・・・をたも・・ってられるか・・・わからないから・・・だから・・・ぐわあぁぁぁぁぁっっっ!!!」
「ガウリイ!?・・・・ダム・ブラス!」
「やめろ!リナ!!」
「ガウリイ!!」
部屋に飛び込んだリナは、信じられない物を目の当たりにするのだった。



「リナぁ・・・・・オレ、もーちょっとかっこよくなると思ったんだけどなぁ・・・・・・・・・」
つぶらな蒼い瞳をうるうるさせ、頬を涙でぬらしながら、そいつは言った。
「ほらぁ、きっと指さして笑うんだぞ・・・・・・だから入ってくるなって言ったのによぉ・・・・・・」
リナはごくりとつばを飲み込むと、震える声で囁くように言った。
「が・・・・・ガウリイ?」
「おう!!なーんだ、ラッキー!笑わねーじゃん!!」
さっきまでのうるうるはどこへやら、したっと片手をあげると、その体長40センチ、金色の毛並みのふわふわのもこもこは、にこやかに笑った。
「あんた・・・ガウリイなのぉ?まぁぁ、こんなにちっちゃくなっちゃって・・・・・」
リナはガウリイの前にひざまづくとガウリイの顔をのぞき込む。
「リナ・・・・・・?」
ちょっと後ずさるガウリイ。
「か・・・・・・かわいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」(丸文字24倍角)
次の瞬間、リナはガウリイを抱きしめ、頬ずりしまくっていた。
 ――――ちょっとしあわせかもしんない・・・・・・・・・・――――
リナに抱きしめられ、ガウリイはふとそんなことを思っていたりした。

その後ろでは、ゼルガディスとアメリアのあごが地面を掘っていた。


 その後の調査により、原因はウイルス性の獣人病が、リナのリカバリィの影響で中途半端に突然変異を起こした物とわかった。
しかもさすがガウリイというかなんというか、3ヶ月後にはほぼ完治し、獣人化しなくなっていたのである。
ただし、その後3ヶ月は、満月の晩になると、なぜか「しっぽ」だけが生え、リナを大いに喜ばせた。
しかし、しばらくの間、ガウリイはリナの頼みに困惑させられることとなる。
「ねぇ、ねぇ、ガウリイ。お願いだから、もー一回噛まれてよ!またリカバリィかけたげるからさぁ。ね!(はぁと)」
「いやだ!けっこう苦しいんだぞ、あれ!」
「いーじゃん、かわいいんだもん。お願い!ガウリイ、愛してるからさ(はぁと)」
「いやだったら、いやだ!!おい、ゼルガディス!見てないでたすけてくれぇぇぇぇ!!」
「・・・・・でも、かわいかったですよね、ゼルガディスさん・・・・・・・・」


今日も今日とて、ハートをまき散らしながらリナはガウリイを追いかける。
そんなふたりをジト目で眺め、アメリアのセリフにちょっと目眩を覚えつつ、ゼルガディスはちいさく呟いた。
「勝手にやってろ・・・・・・・・」

しあわせなヤツらだ・・・・・つくづくそう思いながら・・・・・・・・・。


                        END


*************************************

はい、ギャグ編です。
最初はこっちの話を漫画で描いたんですけどねぇ・・・・・・(^_^;)
さて、これで「狼」はおしまいです。
これからも小説を書くかどうかは、ちょっとわかりません。
漫画の原稿の方もありますし・・・・(^_^;)
でもまた書く気になったら、読んでやってくださいね(^_^)

ではでは〜

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4911きゃあああぁぁぁっ!マミリンQ E-mail 9/27-12:36
記事番号4853へのコメント
うきゃあぁぁっ!
かわいいですぅぅぅっ!
もこもこふわふわ♪♪
(某「赤ず○んチャチャ」連想・・・。)

シリアス版も好きですけど、こちらはかわいくて
良いですね。(はぁと)

うにゅぅ〜〜。もう書かないつもりなのですか?うう。(泣)
(私がどうこう言っても始まらないのはわかってるのですが。)
でも、もしかしたらまた書かれるかもしれないってことは
希望持ってていいですよね。

では、どうもありがとうございました♪


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4959ありがとうございますぅ(^_^)天神樺丸 E-mail URL9/29-02:37
記事番号4911へのコメント
マミリンQさま

>(某「赤ず○んチャチャ」連想・・・。)
ぢつわそのとーりだったりします(^_^;)
某リー●に前髪つけただけという・・・・・・・

>シリアス版も好きですけど、こちらはかわいくて
>良いですね。(はぁと)
これだったら、リナちゃんはまだ・・・・・・(爆)
でも、某すっとこ神官の出番がなくなりますねぇ(^_^;)

>うにゅぅ〜〜。もう書かないつもりなのですか?うう。(泣)
>(私がどうこう言っても始まらないのはわかってるのですが。)
>でも、もしかしたらまた書かれるかもしれないってことは
>希望持ってていいですよね。
そですね、また妄想がたまったら書くかもしれません。
漫画では表せない話もありますし・・・・・(^_^;)
「狼」なんてその典型・・・・・
漫画でかいたら、めちゃヤバヤバですからねぇ(^_^;)
>
>では、どうもありがとうございました♪
いえいえ、こちらこそ、また書いたら読んでやってくださいね(^_^)


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4935読みましたっ!!明美 E-mail 9/27-23:02
記事番号4853へのコメント
天神樺丸さん、はじめまして。最近コメント書きが趣味になった明美です。
ではでは、コメントいきます。

シリアス編も、読みました。
18禁でしたねえ(赤面)
私は思いきっり18才超えてるんで、せーせーどーどーと読めます!!
よかったあ、ラブラブで(はあと)

こっちのギャグ編はっ!
ガウリイっ!!
ふわふわのもこもこのガウリイっっっ!!!
かわいいよぉぉ――――っ
欲しいよぉぉ――――っ
ぜひぜひ、お家で飼ってみたいっ!!

漫画で描いたって事は、絵があるんですね?見てみたいなあ。

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4960ありがとうございます!天神樺丸 E-mail URL9/29-02:45
記事番号4935へのコメント
明美さま

はじめまして。ありがとうございます(^_^)

>私は思いきっり18才超えてるんで、せーせーどーどーと読めます!!
>よかったあ、ラブラブで(はあと)
ここって18禁よかったんかどうか、ちょっと心配だったんです。
18禁表現、削りまくったんですけど・・・・(^_^;)
完全版は、某所にあるんですが、会員にならないと見られないんですよね・・・・・(^_^;)

>ふわふわのもこもこのガウリイっっっ!!!
>かわいいよぉぉ――――っ
>欲しいよぉぉ――――っ
>ぜひぜひ、お家で飼ってみたいっ!!
食費は、変わらないかもしれない・・・・・・・(^_^;)
「リナがガウリイを抱きしめる」てのが書きたかったんですよ

>漫画で描いたって事は、絵があるんですね?見てみたいなあ。
えっと・・・・・同人誌なんですけどね(^_^;)
某原作者のFCの本に描きました。
今は会員やめちゃったけど(^_^;)
そのうちどこかにこのシーンだけあげますね(^_^)

では、また書いたときには、お願いします(^_^)

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4966Re:ガウリナ小説(?):「狼の条件」 ギャグ編猫娘 E-mail 9/29-20:47
記事番号4853へのコメント
はぁい、はじめましてぇ猫娘といいますぅ
以後お見知り置きを
で、このギャグ編読んでて思ったんですけど、
今回はガウリィが噛まれて金色のふわふわのもこもこに
なったけど、もし、ゼルが噛まれてたら、
銀色のもこもこ(?)になったんでしょうかねぇ?
みなさんはどう思います?
(一回ゼルが噛まれてみて欲しいと思う猫娘であった)

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4997はじめまして天神樺丸 E-mail URL10/1-02:33
記事番号4966へのコメント
>なったけど、もし、ゼルが噛まれてたら、
>銀色のもこもこ(?)になったんでしょうかねぇ?

いや・・・・・・たぶん、噛まれても牙が通らないと思います・・・・・・・・(^_^;)

ありがとうございましたぁ!!

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4949感想です、おバカです、すみませんマミリンQ E-mail 9/28-13:31
記事番号4741へのコメント
こんにちは、三度マミリンQです。

おバカです、私・・・。
今やっっっっっと、ギャグ編読ませていただいて
その上で、コメントも書かせていただいて、
それで完結編を読んでなかったことに気がつくとは!!!!!!!

ううう。(泣)
ハジよぉ、一生のハジですぅ。(泣)

さて、気を取り直しまして・・・(ヲイ)

ああ〜〜〜〜〜こちらでもらぶらぶ〜〜〜☆★
はひ〜〜し・あ・わ・せ〜〜〜♪

ゼロリナ派の方々には申し訳ないのですが、
やはりゼロスはキューピッド役でおさまってもらうのが
しっくりきますよね♪

最後のゼルとアメリアもナイスでした♪

では、本当に申し訳ありませんでした。(泣)

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4961Re:感想です、おバカです、すみません天神樺丸 E-mail URL9/29-02:53
記事番号4949へのコメント
マミリンQさま

>それで完結編を読んでなかったことに気がつくとは!!!!!!!
まあ、あれは謎解きというか、おまけみたいなもんですから・・・・・(^_^;)

>ああ〜〜〜〜〜こちらでもらぶらぶ〜〜〜☆★
>はひ〜〜し・あ・わ・せ〜〜〜♪
ガウリナは当然らぶらぶでなければ!!
ほんとなら4巻でくっついてるはずだったんだそうです・・・・・・
今からでも遅くない!!くっつけるのだ!!神坂先生!!!!

>ゼロリナ派の方々には申し訳ないのですが、
>やはりゼロスはキューピッド役でおさまってもらうのが
>しっくりきますよね♪
仲人役についなってしまう魔族・・・・・・(^_^;)
リナたちの部屋に近づかなかったのは、「らぶらぶな波動」が痛かったからなんですね(^_^;)
ゼロスの前でいちゃつくと、精神攻撃になるのかも・・・・・・

>最後のゼルとアメリアもナイスでした♪
そうです!!これも書きたかったんです!!

>では、本当に申し訳ありませんでした。(泣)
また何か書いたときには、感想書いてやってくださいね(^_^)

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4963そ、そんな(泣)マミリンQ E-mail 9/29-14:24
記事番号4961へのコメント
天神樺丸さま

・・・レス書かずにはいられませんでした。(^^;)

>ガウリナは当然らぶらぶでなければ!!
>ほんとなら4巻でくっついてるはずだったんだそうです・・・・・・

ぎょええええええええぇっ!
ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
(暴走中)
あ、でもすぐにひっつかれてしまうと、妄想できないかも。(爆)
おいしいパロディ小説も変わってしまうかも。

・・・ん?いや、まだできますよね、妄想。ひっついても。

>今からでも遅くない!!くっつけるのだ!!神坂先生!!!!

私も一票入れます!!

>また何か書いたときには、感想書いてやってくださいね(^_^)

はい!!もちろんです!