◆-はぷにんぐ・ぱにっく1-りゅん(10/14-16:27)No.5350
 ┣はぷにんぐ・ぱにっく2-りゅん(10/14-17:24)No.5351
 ┃┗Re:はぷにんぐ・ぱにっく2-あーり(10/14-21:16)No.5356
 ┃ ┗ありがとうございます!-りゅん(10/15-12:29)No.5360
 ┣:はぷにんぐ・ぱにっく3-りゅん(10/15-14:11)No.5361
 ┣はぷにんぐ・ぱにっく4-りゅん(10/15-15:38)No.5365
 ┗はぷにんぐ・ぱにっく5-りゅん(10/15-16:46)No.5366
  ┣Re:はぷにんぐ・ぱにっく5-あーり(10/15-18:42)No.5367
  ┃┗Re:はぷにんぐ・ぱにっく5-りゅん(10/16-13:48)No.5371
  ┗はぷにんぐ・ぱにっく  読ませていただきました-むつみ(10/17-16:18)No.5391
   ┗Re:はぷにんぐ・ぱにっく  読ませていただきました-りゅん(10/19-13:25)No.5414


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5350はぷにんぐ・ぱにっく1りゅん 10/14-16:27

この話は、ねくすとらの第4話とTRYの間の話と思ってください。
いちおーギャグのつもりなんで、よろしくお願いします。

「これ、なんでしょうか、私、読めないんですけど、皆さんわかります?」
発端は‘リナ抹殺指令‘以来、なぜか(いや、理由はばればれだが)ついてきているシルフィールのこの一言だった。
時は昼過ぎ。場所はリナたちの次の目的地である、トレアルド・シティのすぐ横にある森の出口付近だった。
「ええと、どれどれ、この石碑か?なんか書いてあるけど・・・」
「あたしも読めないです。ゼルガディスさんわかります?」
「知らない字だな・・・おいリナ、読めるか?」
「うーん、わかんないけど、何でこんな目立たないところに石碑が?シルフィール
あんたよくこんなの見つけたわねえ」
と言いつつ石碑のあちこちを、ぺたぺたとさわるリナ。
「古代文字ですねえ。なにか魔力を封印してあるようですが・・・」
「ふうん、古代文字ねえ・・・」
ゼロスの言葉に興味をもったのか、リナは石碑に彫りつけてある古代文字をゆっくりとなぞった。
なぜか光り始める石碑。
「な・・・っ、石碑が光ってる?」
「リナさん!危ないです!離れて!」
「うわああっ!指が離れない?!」
瞬間、石碑が光を放ち、体が吹っ飛ばされる衝撃とともに、全員の意識は闇に沈んだ。




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5351はぷにんぐ・ぱにっく2りゅん 10/14-17:24
記事番号5350へのコメント
「う・・ん、う・・・うっ、い・・・ったあ・・・っ」
頭を押さえつつ起き上がるリナ。吹っ飛ばされた衝撃か、体中が痛い。
「みんなは?」
あたりを見回してみるが、誰もいない。
さっきまでは結構人通りがあるのだろうと思われる、森を切り開いて作られた小道にいたのだが、いまはどうやら・・・
「大きな森の中で迷子・・・か。とりあえず、みんなを探してからね。たぶん一緒に吹っ飛ばされたんだから、そんなに離れてはいないはずだし・・・」
リナはそう決めると歩き出した。

「うわあああっ、ここどこっ?よけー迷っちゃったじゃないのおっ!
はらたつうううっ!ディル・ブランドおっ!」
どががーん
・・・リナはいらだっていた。
自分の放ったディル・ブランドで、誰かがふっとんだのにも気づかないほど。
「もーすぐ日暮れだし・・・みんなを探すどころか、どんどんわけわかんないとこ に来ちゃってるし・・・お腹空いたし・・・なんか変なもん踏んだし・・・って、踏んだって・・・え?ガウリィ?」
リナが踏んだのはガウリィだった。
「よかったあ。これでひとりみっけーっ。こらガウリィ、いつまで寝てんのよっ。
いいかげん目をさましなさいって。ほら、ほらほら」
ぱしぱしぱし。
言いつつ往復ビンタをかます。
「う・・・うーん、あれ・・・リナ?」
「全く、こーんなところでゆーちょーに寝てんじゃないわよ。ほら、一緒にみんなを探すのよ」
しかし、声をかけても、ガウリィは、じーっとリナを見つめたまま動かない。
「どうしたのよ」
リナはガウリィの顔を覗き込んだ。
そのとき、
「リナあっ!俺と愛し合おうっ!」
突然そう叫んでガウリィは、リナを押し倒した!
「うわきゃあああっ、なにすんのおおっ、メガ・ブ・・・むぐ」
なに?なに?いったいなに?なにがおこってるの?
リナの頭の中は、パニックをおこし、真っ白になっていた。
呪文は口をふさがれているため使えない。
手や足をやったらめたらにふりまわすが、力の差はいかんともしがたい。
そのとき、がこんっ、となにかがぶつかるような音がした。
とともに、ガウリィの力が抜ける。
そして、誰かがガウリィの頭をつかんで横へ突き飛ばした。

そこに立っていたのは、憤怒の形相を浮かべたシルフィールだった。

「え・・・っと、これは違うの。誤解なの。そんな怒んないでよ、ね」
いつもとは違うシルフィールの雰囲気に、なぜか言い分けなどをしつつ、引きつった笑顔で後退るリナ。
「リナさん、ひどいですわ・・・」
目に涙を浮かべてシルフィールは叫んだ。
「わたくしというものがありながら、ガウリィさんとキスをしてるなんてっ!」
「はい?」
「わたくしがこんなに想っているのに、この思いが通じないなんてっ!」
「へ?」
がしっ、と凄まじい力でリナの腕をつかむシルフィール。
「ガウリィさんだけなんてずるいっ!ぬけがけですわっ!わたくしもっ!」
ぶちゅうっ
リナの頭の中が再び真っ白になる。
「リナさん・・・」
「バースト・ロンド」
きゅごごぅぅうっ
問答無用で、シルフィールは吹っ飛んだ。






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5356Re:はぷにんぐ・ぱにっく2あーり E-mail 10/14-21:16
記事番号5351へのコメント
あーりですこんにちわ。本当におもしろいでーす。
でもこれはちょっと、○ズっぽいですね。
あー続きが見たいーーー!。うあーーーーー!。(T_T)
気になるーーーーーーーーーーーーーーー
(すいません)
でも、期待してまっていますです(はぁと)
それでは、あーりでした。
ちょっと短かったかなーー・・・・・・・・・・・・・・。

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5360ありがとうございます!りゅん 10/15-12:29
記事番号5356へのコメント
>あーりですこんにちわ。本当におもしろいでーす。
  ありがとうございます。うれしいいいっ!

>でもこれはちょっと、○ズっぽいですね。
  違うんです。これにはおちが・・・(そんなに大きい落ちではないのですが)

>あー続きが見たいーーー!。うあーーーーー!。(T_T)
>気になるーーーーーーーーーーーーーーー
>(すいません)
>でも、期待してまっていますです(はぁと)
>それでは、あーりでした。
>ちょっと短かったかなーー・・・・・・・・・・・・・・。
  はいっ!では続きも読んでくださいね。

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5361:はぷにんぐ・ぱにっく3りゅん 10/15-14:11
記事番号5350へのコメント
はあいっ。第3弾ですっ。いっぱつがき(というか、それ以外の方法を知らない)
なので、一つ一つがやたらと短かったりしますが・・気にしないでください(汗)
アップして投稿するってどうやればいいんでしょうか・・・(おまけに学校で書いてるし・・・)

(あの二人、正気じゃなかったわ。
リナは、レイ・ウィングで森の上空を飛びながら頭を整理した。
さっきはいきなりのことで、思考力がぶっとんでしまっていたが、冷静に考えてみると、答えはひとつしかない。
(あの石碑・・・ね。まったくシルフィールも厄介なもの見つけてくれたもんよ。いったいどんな魔法を帯びていたのかはしないけど、ろくでもないものを・・)
リナの視界の端に、人の姿が入った。
(アメリア?・・・あっ、横の木の枝にひっかかってるのはゼル?
・・・ほっとこうかな・・・あの二人もおかしくなってたらやだし・・・)
「リナさん、僕と愛し合いませんか?」
「ぅわぎゃあああぁいぃやああああああっ!」
いきなり耳元で禁句を囁かれたリナは、術の制御をまともにミスり、森の中へとつっこんでいった。

「いやあ、まさかそんなに驚いてもらえるとは思いませんでしたねえ。はっはっは。・・・そんな目で見ないでくださいよ。どうしたんですか?顔色青いですよ」
「あんたねえ・・・驚きのあまり死ぬかと思ったわよあたしはっ!
・・・まさかこのさわぎ、あんたが仕組んだんじゃないでしょうねえ」
リナの問いに、おもいっきりゼロスは嫌そうな顔をした。
「・・・僕、前から思ってたんですけど、どーしてあなたがたは、なにかコトがおこるとすぐに僕のせいじゃないかと疑うんですか?そんなことじゃ、人生渡っていけませんよ」
「あんたならやりそうだから」
はあ。とゼロスはため息をついた。
「あのですねえ。僕だって暇じゃないんです。わざわざあなたたちをひっかけても何の得にもならないじゃないですか。僕は仕事以外のことはしない主義なんです。
・・・仕事のなかで遊ぶ趣味はありますが・・・」
「ちょっと待ちなさいよ。あんた、冥王がいなくなって暇だからねくすとらにでてきたんでしょ?これ、仕事じゃないじゃない」
「それは、表向きの理由なんです。じつは獣王さまの命令なんですよ。ねくすとらに出て、ファンの心をがっちりつかみ、魔族を応援させろという・・・」
「あんたの上司って・・・」
ゼロスは聞こえなかったフリをして言った。
「日が暮れるまであと1時間くらいですか。この騒ぎも日が暮れるまでですね」
「やっぱりあんたが犯人かああっ!!」
「ちがいますっ!さっきの石碑をしらべてきたんですよおっ!」
「しらべるって?あの字読めたの?」
「土に埋まってる部分に説明書きがありました」
リナはおもいっきり脱力した。

「つまり、あの石碑に封じられてたのは、恋の魔法だった・・ってこと・・?」
「ええ。きちんと‘眠りの森の恋の魔法〜これであなたも意中の相手をゲッチュー大作戦‘って書いてありましたから」
「あっそ・・・」
「なんでも、光を浴びて眠ってしまった人は、自分を起こした人に激しい愛を感じてしまうらしいんです。期限は日暮れまで。ですが、正気に戻ってもきちんとその間の記憶はあるそうです」
「じゃあ、なんであたしはだいじょうぶなの?」
「封印をといた、つまり魔法をかけた本人だからです」
「あんたはなんで?」
「もともと魔族に恋の魔法なんて効きません」
「そんなもんなの?」
「そんなものなんです。それにしても、街のほうも大変なことになってるようですよ。なにしろ広範囲型ですから」
「んげっ。ちょっと、あんたの魔法で何とかできないわけ?!町中の人を眠らせるとか。獣神官のくせにできないとは言わせないわよ!!」
「できますけど、嫌です」
「あのねぇっ!」
「なんで僕がそんなコトしなけりゃならないんですか。この騒ぎに関しては部外者なんですよ。ほっといても収まるんですし」
「そーよね。あんたはそーゆーやつよ」
リナは、はうっ。とためいきをついた。
「なるほど。激しい愛・・ね。どおりでガウリィがおかしくなったわけだ。でも、そしたらシルフィールはどうして?」
「知らないうちに踏んだかなんかしたんじゃないですか?・・・それより」
なぜか声をひそめるゼロス。
「ガウリィさんを起こしたんですか?チャンスじゃないですかリナさん」
「・・・なにが?」
人差し指をぴっ、とたてて、やたらとうれしそうに言うゼロス。
「決まってるじゃないですか。いまのうちに既成事実をつくってしまえば、言い逃れはできません。このチャンスを利用しない手はありません」
「をい・・・」
「シルフィールさんならご心配なく。ぼくが押さえておいてもいいですよ」
「あんた・・・楽しんでるでしょ」
「当たり前です。何しろ僕は部外者ですからね。誰かを間違って起こさない限り、負の感情渦巻くこの面白い騒ぎを、充分に堪能できるんですから」
「ふう〜ん・・・」
リナの声のトーンが落ちる。尋常ではない目つきに、ゼロスは気づかなかった。
リナは、なにを思ったのか、そばの木の根元へと移動し、
「じゃあ・・・あんたにも地獄を味合わせてあげるわっっ!!」
びゅんっ
声とともに自分のところへと飛んできたものを、ゼロスは反射的に受け止め・・・
「へ?・・・うっわあああっアメリアさん?!」
「いくわよ第二弾っ!」
言いつつ木を揺らすリナ。
「うひょえぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
わけのわからない悲鳴を上げながら、ゼロスは、さっきまで木の枝に引っかかっていた、自分のほうに落ちてくる‘何か‘を手に持っていたアメリアで撃墜した。
「ちょっ・・リナさんっ!なんてことをっ!」
ちなみにリナの姿はすでにない。

しばし、沈黙がその場を支配した。
そして・・・
「ゼロスさあああんっ!あいしてますうううううううっ!」
「きさまあああああっ、よくも俺のアメリアにいいいいいっ!!」
「あああっ、どうしてっ?今回はなにもしてないのにいいいっ!」
三人の声と爆音が轟いた。

          つづくっ!

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5365はぷにんぐ・ぱにっく4りゅん 10/15-15:38
記事番号5350へのコメント
さて、第四弾です。日暮れまであと一時間。リナはどうなるのか?
・・・構成上、一番書くのがつらい第四弾。では、お読みください。

「リナさああああん!」
「こんどこそ黙れ!シャドウ・スナップ!」
リナのナイフが影を縫いとめた。
「うっ・・・・」
結局、あれからすぐにシルフィールにつかまってしまったのである。
何度も魔法でふっとばしたり氷付けにしたりしたのだが、すぐに復活してくる。
恋の力は恐ろしい。
(まるでナーガね)
解けないようにさるぐつわをかまし、手を後ろ手に縛る。
「よくもおいかけまわしてくれたわね・・・メガ・ブランドぉっ!」
づどおおおおんっ!
「ふう。これでよし」
リナは、シルフィールをふっ飛ばして一息ついた。
ずっと逃げ回っていたせいか、からだが重い。
空は美しい夕焼けで朱金に染め上げられている。大きな夕日が、向こうの山に姿を隠し始めていた。
「日暮れまでもう少しね。もう少しの辛抱か・・・」
その一瞬の油断がいけなかった。
「・・・?!」
いきなり衝撃とともに視界が暗転する。
だれかがリナの腰にタックルをかけたのだ。
もちろんそれは・・・
「リナぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「あああっ!しまったああああああっ!まだガウリィがいたああああっ!」
リナは心から絶叫した。

ごりゅっ。
リナの右肩がおかしな音を立てた。
(折れたな・・・)
奇妙なほどの冷静さでリナは思った。
パニックもいくところまでいくとこうなるらしい。
(あばらもみしみしいってるし、あたし、死ぬかも・・・)
抗議しようにも、唇を塞がれていては声も出せない。
当然だが、唇を塞がれてしまえば、呪文は唱えられない。
はじめの内は、無駄と知りつつ抵抗してみたりもしたのだが、かえって力をかけてくるのでやめた。
ちなみに、さっきのシルフィールもそうだが、この魔法にかかった人は、どうやら尋常ではない力を出すらしい。おまけに手加減もしない。
・・・どういうことかというと、つまり、リナは今、ガウリィの体重でおしつぶされつつあるのだ。

普段はそんなに深く考えたことはないが、ガウリィのからだは筋肉の塊である。
おまけに長身だ。当然やたらと重い。
そんなのがちからまかせに体重をかけてくるのだ。
おまけにあの固い鎧をぐいぐいとおしつけてくる。
間違いなくあざになっていることだろう。
ちなみにつかまれた右腕は、もうすでに感覚をなくしている。
体中をまさぐられる気持ち悪さより、押しつぶされるような痛みのほうが大きかった。
(なんだか、意識が・・・もうだめかも・・・)
リナが目に涙を浮かべて全てをあきらめかけたとき、
ふっ、と体中の痛みが消えた。
(へ・・・?)
辺りは暗くなり始めている。
日が、暮れたのだ。

「えっと・・・えーと・・・俺は一体・・・」
ガウリィはどうも混乱しているようだった。まあ当然といえば当然だが。
「なあ、俺は一体・・・なんでこんなことを・・・してたんだ?」
よりにもよって、リナに状況説明を求める。
「あたしに・・・あたしに聞くかあっ!」
痛みが消えて、少し気持ちが落ち着いてくると、恥ずかしさがこみ上げてくる。
「え・・っと、寒くないか、その格好・・」
「だれのせいだとおもっとるんじゃああああああああっ。みるなああああっ!」
リナはほとんど裸である。
「あ・・・いや・・・」
素直にガウリィは後ろを向く。
服を着終えると、リナは声をかけた。
「ガウリィ」
「・・・なんだ?」
やたらと静かな声が不安を誘う。
「あんたのさっきまでの行動ね、さっきの石碑の魔法のせいだったの」
「・・・そ、そうか」
「だから・・・許してあげる。あんたのせいじゃないものね。」
「ほんとか?」
ああよかった。とガウリィは笑顔を見せた。
「ただし・・・」
「ただし?」
「全部、忘れてもらうわ」
「・・・へ?」
言うなり呪文の詠唱をはじめるリナ!
「うわっ・・・よせっ、よしてくれっ!そ、そんなコトしなくても忘れてやるからっ!わわっ、ド、ドラグ・スレイブじゃないかそれはああああっ!」

そして、爆音とともに森が吹っ飛んだ。

      つづくっ!




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5366はぷにんぐ・ぱにっく5りゅん 10/15-16:46
記事番号5350へのコメント
さて、これで最後。第五弾!(だれか読んでくれてますかぁ)<−小声
ではいってみよー。

「ひどいですよお、リナさん・・・」
なんだかすごく疲れた顔で、力なく言うゼロス。
「・・・ところでほかのみなさんは?」
「ガウリィはあたしが森ごとふっ飛ばして行方不明」
「行方不明って・・・うわ・・・」
「シルフィールは、正気に戻ったとたん失神して、あそこでダウンしてる」
言ってあごで場所を教えるリナ。
シルフィールは、向こうの木の下で「わたくしのファースト・キスがあ〜」などと何やら呟きながら、うなされている。
「アメリアは、むこうで泣きわめきながらパニックしてる」
姿は見えないが、たしかに向こうのほうから「ひいいいーっ」だの「うわああっ」だの、まるで呪わしい記憶を振りきろうとしているかのような声が聞こえる。
「ゼルは、そこで」
と言って、茂みの向こうを指差す。
「ぶつぶつ呟きながら、自己嫌悪してる」
茂みが保護色になっていてぱっと見にはわかりにくいが、確かにゼルガディスがいる。ファイヤーボールか何かくらいでもしたのか、髪の毛の一部が熔け、白い法衣のあちこちに焼け焦げのあとがある。
「なんてことを・・・俺はなんてことを・・・ああ・・・ふふ・・・ふふふ・・」
呟きの中に、時々怪しい笑いが混じる。
「あたしはケガの治療。以上。ところで、あたしも一つ聞きたいんだけど」
「なんです?」
「あのあとどうなったの?ゼルとアメリアがあんな風になるなんて、尋常じゃないわ。一体あんたアメリアに何をしたのよ?」
「自分でやっといてひとごとみたいに・・・僕は何もしてませんよ」
「うそこけ」
「本当ですってば。途中でアストラルに逃げたんです。・・・なにしろゼルガディスさんは手加減なしで、ぼんぼんラ・テイルトを撃ってくるし、アメリアさんは」
言葉を切って、何を思い出したか身震いするゼロス。
「激しい愛情表現・・・ね。なんとなく何があったかわかるような気がする・・」
「ちょっと、セリフにロミオとジュリエットはいってましたからね・・・・」
「うわ寒・・・」
ふうっ。と大きなため息をつくゼロス。
「で、アストラルに逃げ込んだついでに、あの石碑についてしらべてきたんですが、あれ、昔のロードの娘が開発させた魔法だそうです」
「昔のロードの娘?」
「ええ。なんでも、馬術試合で自分の国にきた騎士に恋をした姫が、婚約者がいるため振り向いてくれないその騎士を、既成事実を作って自分のものにしてしまおうとして開発させたらしいです」
「なんつーひとめーわくな・・・」
「結局、魔術は暴走。術の力が強すぎて制御できなかったらしいです。もちろん街は大混乱。というわけで、封印されたらしいです。そのあと、騎士は婚約者にふられ、姫は隣の国の王子と結婚させられたらしいです」
「やけに詳しいわね。どうやって調べたのよ?」
「そーゆーのにやたらと詳しい女性に聞いてきました」
「誰?」
「うちの上司です。なにしろ、毎日お昼のワイドショーとみ・もんたは欠かさないお方ですから・・・」
「・・・あんたの上司はヒマな主婦か・・・?」
「・・・否定できないところが・・・」

かくして、騒動は幕を閉じたのだった。
ちなみに蛇足だが、シルフィールは、このときのショックのため、tryの間中ずっと、寝込んでいたらしい。

     おわり

書き上げたっ!
えー、これは全編ギャグのつもりなのですが、きちんとギャグになってたかどうか。
らぶらぶなのも書いてみたいなー、とは思うのですが何しろ、りゅんはらぶらぶが書けない。・・・ある理由で。
ある人に、らぶらぶアレルギーと言われましたが・・・あたってるかも。
読む分には(まだ)大丈夫なところもあるのですが、書くとなると・・・
何書いてんだか(汗)
ここまで読んでくれた人、どうもありがとうです。m(_)m
また(できれば)お会いしましょう。
ではでは。 

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5367Re:はぷにんぐ・ぱにっく5あーり E-mail 10/15-18:42
記事番号5366へのコメント
りゅんさんは No.5366「はぷにんぐ・ぱにっく5」で書きました。
>さて、これで最後。第五弾!(だれか読んでくれてますかぁ)<−小声
>ではいってみよー。
>
>「ひどいですよお、リナさん・・・」
>なんだかすごく疲れた顔で、力なく言うゼロス。
>「・・・ところでほかのみなさんは?」
>「ガウリィはあたしが森ごとふっ飛ばして行方不明」
>「行方不明って・・・うわ・・・」
>「シルフィールは、正気に戻ったとたん失神して、あそこでダウンしてる」
>言ってあごで場所を教えるリナ。
>シルフィールは、向こうの木の下で「わたくしのファースト・キスがあ〜」などと何やら呟きながら、うなされている。
>「アメリアは、むこうで泣きわめきながらパニックしてる」
>姿は見えないが、たしかに向こうのほうから「ひいいいーっ」だの「うわああっ」だの、まるで呪わしい記憶を振りきろうとしているかのような声が聞こえる。
>「ゼルは、そこで」
>と言って、茂みの向こうを指差す。
>「ぶつぶつ呟きながら、自己嫌悪してる」
>茂みが保護色になっていてぱっと見にはわかりにくいが、確かにゼルガディスがいる。ファイヤーボールか何かくらいでもしたのか、髪の毛の一部が熔け、白い法衣のあちこちに焼け焦げのあとがある。
>「なんてことを・・・俺はなんてことを・・・ああ・・・ふふ・・・ふふふ・・」
>呟きの中に、時々怪しい笑いが混じる。
>「あたしはケガの治療。以上。ところで、あたしも一つ聞きたいんだけど」
>「なんです?」
>「あのあとどうなったの?ゼルとアメリアがあんな風になるなんて、尋常じゃないわ。一体あんたアメリアに何をしたのよ?」
>「自分でやっといてひとごとみたいに・・・僕は何もしてませんよ」
>「うそこけ」
>「本当ですってば。途中でアストラルに逃げたんです。・・・なにしろゼルガディスさんは手加減なしで、ぼんぼんラ・テイルトを撃ってくるし、アメリアさんは」
>言葉を切って、何を思い出したか身震いするゼロス。
>「激しい愛情表現・・・ね。なんとなく何があったかわかるような気がする・・」
>「ちょっと、セリフにロミオとジュリエットはいってましたからね・・・・」
>「うわ寒・・・」
>ふうっ。と大きなため息をつくゼロス。
>「で、アストラルに逃げ込んだついでに、あの石碑についてしらべてきたんですが、あれ、昔のロードの娘が開発させた魔法だそうです」
>「昔のロードの娘?」
>「ええ。なんでも、馬術試合で自分の国にきた騎士に恋をした姫が、婚約者がいるため振り向いてくれないその騎士を、既成事実を作って自分のものにしてしまおうとして開発させたらしいです」
>「なんつーひとめーわくな・・・」
>「結局、魔術は暴走。術の力が強すぎて制御できなかったらしいです。もちろん街は大混乱。というわけで、封印されたらしいです。そのあと、騎士は婚約者にふられ、姫は隣の国の王子と結婚させられたらしいです」
>「やけに詳しいわね。どうやって調べたのよ?」
>「そーゆーのにやたらと詳しい女性に聞いてきました」
>「誰?」
>「うちの上司です。なにしろ、毎日お昼のワイドショーとみ・もんたは欠かさないお方ですから・・・」
>「・・・あんたの上司はヒマな主婦か・・・?」
>「・・・否定できないところが・・・」
>
>かくして、騒動は幕を閉じたのだった。
>ちなみに蛇足だが、シルフィールは、このときのショックのため、tryの間中ずっと、寝込んでいたらしい。
>
>     おわり
>
>書き上げたっ!
>えー、これは全編ギャグのつもりなのですが、きちんとギャグになってたかどうか。
>らぶらぶなのも書いてみたいなー、とは思うのですが何しろ、りゅんはらぶらぶが書けない。・・・ある理由で。
>ある人に、らぶらぶアレルギーと言われましたが・・・あたってるかも。
>読む分には(まだ)大丈夫なところもあるのですが、書くとなると・・・
>何書いてんだか(汗)
>ここまで読んでくれた人、どうもありがとうです。m(_)m
>また(できれば)お会いしましょう。
>ではでは。 
>
どうも、あーりです。わーーよかったです、
いいおちでした(笑)あっあと誰か読んでますよーー。
ほんっとによかったです。ではではさーよーなーらー(はぁと)

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5371Re:はぷにんぐ・ぱにっく5りゅん 10/16-13:48
記事番号5367へのコメント

>どうも、あーりです。わーーよかったです、
>いいおちでした(笑)あっあと誰か読んでますよーー。
>ほんっとによかったです。ではではさーよーなーらー(はぁと)
  あーりさんありがとうございます。すぐに書き込んでいただいて、本当にうれしかったです。もし次があったら(あるんか?時間・・・と余力・・・)また読んでくださいね。

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5391はぷにんぐ・ぱにっく 読ませていただきましたむつみ E-mail 10/17-16:18
記事番号5366へのコメント
こんにちわ。むつみと申します。
読んでますよ〜〜。
感想は、お話が終わってから書くことにしているので、遅くなりましたけど。
楽しかったです。

どのキャラクターもイキが良くて、ラジオドラマを彷彿とさせてくれました。
シルフィール・・・ふぁーすときすの相手がよりによってリナ・・・。
かわいそうに・・・。
アメリアの熱烈愛情表現にさらされたあげくにゼルの猛烈嫉妬攻撃を受けまくったゼロスも災難だけど・・・
まあ、ゼロスだし(^^)。

怪しい呪文が発動してから終了までの制限時間付きというのが、お話をさらに盛り上げていてグーでした。
学校で書かれたそうですが・・・すごいな〜〜。

次回作、ありますか?
楽しみに、待っています。

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5414Re:はぷにんぐ・ぱにっく 読ませていただきましたりゅん 10/19-13:25
記事番号5391へのコメント

>こんにちわ。むつみと申します。
 こんにちは。はじめまして〜。

>読んでますよ〜〜。
>感想は、お話が終わってから書くことにしているので、遅くなりましたけど。
>楽しかったです。
 ありがとうございますっ!
 
>どのキャラクターもイキが良くて、ラジオドラマを彷彿とさせてくれました。
 うわあ。実はラジオドラマのイメージなんですよ。よくわかりましたね。
 
>シルフィール・・・ふぁーすときすの相手がよりによってリナ・・・。
>かわいそうに・・・。
>アメリアの熱烈愛情表現にさらされたあげくにゼルの猛烈嫉妬攻撃を受けまくったゼロスも災難だけど・・・
>まあ、ゼロスだし(^^)。
  はじめはシルフィールではなく、フィリアとヴァルガーヴをだすつもりで話を考えてたんですが、おちがつかなくなったのでやめたんです。それで急きょ彼女に・・・かわいそうなことをしましたが(笑)
ゼロスはこれでアメリアが苦手になった!(本当か?)

>怪しい呪文が発動してから終了までの制限時間付きというのが、お話をさらに盛り上げていてグーでした。
>学校で書かれたそうですが・・・すごいな〜〜。
  家のパソコンにはインターネットついてないんです(泣)

>次回作、ありますか?
>楽しみに、待っています。
 ありがとうございます。一発書きはしんどいけど、またがんばってみようかな。
 ではでは。