◆-バレンタイン(前編)-あお(2/8-17:12)No.6246
 ┣:バレンタイン(中編)-あお(2/10-00:01)No.6262
 ┣True lies-あお(2/11-10:33)No.6268
 ┃┣Re:True lies-Merry(2/11-21:30)No.6276
 ┃┃┗どうもです-あお(2/12-07:59)No.6279
 ┃┣くだらない話しPart2.3-あお(2/13-23:59)No.6304
 ┃┃┗面白いです。-庵 瑠嬌(2/14-20:41)No.6311
 ┃┃ ┗それはよかった(^^) -あお(2/15-14:06)No.6318
 ┃┗いいですねぇん。-理奈(2/16-06:28)No.6327
 ┗バレンタイン(後編)-あお(2/15-14:16)No.6319
  ┗Re:バレンタイン-理奈(2/16-06:06)No.6326


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6246バレンタイン(前編)あお 2/8-17:12


ふふふっ、なんのひねりもない題名です
あたしゃ題名考えるの苦手なのさ・・・開き直ってどうする(^^)
一応時期ものということで・・早めに食べないと腐っちゃうかも

では、

バレンタイン

「チョッコレート、チョコレート、チョコレートはおいしいな〜♪」
今は2月、恋する女の子なら誰でも色めきたつこの時期
登校途中、リナは浮かれていた、
「リナさん、おはようございます。(はぁと)
 どうしたんです?今朝は上機嫌ですね!!」
おかっぱの黒いさらさらストレート、肌は陶磁器のように白く、
瞳は鋭い光を宿した紫水晶、
容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能。三拍子そろった
うちの学校でもっとも人気の高い男子生徒ゼロスが声をかけてきた
いつもなら軽くあしらうところだが今日のリナは機嫌がよかった。
「んっ!!だってさっ、もうすぐバレンタインでしょう!!
 うれしくて、うれしくて、おいしいチョコレートが
 いっぱい食べれると思うとさ」
クルクル回りながら鼻歌まで唄って答えている
「そういえばそうですね、僕も嬉しいです!!
 リナさんから愛のこもったチョコレートいただけると思うと」
そこまで上機嫌だったリナが一気に不機嫌になった
「なんで、あたしがあんたにあげるのよ!!
 あんたは他から、い―――っぱいもらえるでしょう」
....あたしがわざわざあげなくたってさっ....
「えっ、ええ―――、リナさん!!僕にチョコレート下さらないんですか?」
いつもは笑顔で細められて見えない瞳が、驚きで見開かれていた
あたしは人差し指をゼロスの顔の前まで持っていき、
ちっ、ちっ、ちっ、と左右に振ると
「ゼロス、甘いわよ、あまぁーい!!あげるどころか、
 あたしとあんたはライバルよ!!あたしはもらう方に専念するから、
 多分あんたどころじゃないわっ!!」
実は、この学校、昨年までは女子校だったのである
リナ・インバース、頭脳明晰、スポーツ万能、容姿端麗?
(胸はちょっと足りないが・・)
性格もさっぱりしていて、なんだかんだいって、面倒見もいい
生徒からはお姉様的存在で慕われていた。
人望が厚く、共学校になるまでリナは女子生徒No.1支持率を得ていて
去年のバレンタインも他の生徒から沢山のチョコレートをもらっている
もらいすぎてちょっとした騒動が起きてもいたし、
中には、本気で危ない関係になってくださいなんてのもあったけど・・・
「そんなリナさん。女性の方にとっては年間行事最大イベント!!
 それも今年は、僕とリナさんが出会ってはじめてのバレンタイン!
 リナさんの告白とともに、頂けるチョコレート楽しみにしてたのに、
 .....くださらないなんて...うっ、うっ、うぅ〜....」
さも恨めしそうに、呟くゼロス
しゃがみ込んで落書きまではじめてる....
「うぅ、うぅっ、...リナさんのばか、リナさんの意地悪ぅ〜、
 僕がこんなに、こ〜んなに、リナさんのこと思ってるのに.....
 今まで,僕のこと弄んでたんですね....」
弄ぶって・・・人聞きの悪い...あんたねぇ〜....
怒鳴り返そうと思ってゼロスを見ると
やっ、やばい!!!すっかりいじける・・・・・
せっかくのいい男が形無しである...あぁ〜あぁ...
「ゼッ、ゼロスく〜ん♪...早く行かないと遅刻しちゃうわよ〜(はぁと)」
額に汗しながらも、なるべく優しい声音でゼロスを促した
「ほら、こんな道端で座りこまないでよっ、ただでさえあんた目立つのに」
人目を引くのは、ゼロスばかりではなくリナも同様なのだが
..本人まったく気付いてない、道行く人がこちらを見ながら笑ってる
引っ張るあたしに、いやいやをするゼロス
駄々をこねる子供のように、てこでもその場を動こうとしない
「...わかった、わかった、あんたにはリナちゃん特製
 『この一粒であなたも幸福になれ〜る』スペシャルチョコレートを
 あげるから....機嫌直してくれるかなぁ〜ゼロスく〜ん♪」
それでも、まだすねた調子で
「リナさんの愛がこもってなきゃ嫌です・・・」
いじけながらもすごいことを言ってくれる
...ったくこいつは〜―――人の気も知らないで....しょうがないんだから
苦笑しつつもゼロスの腕を引っ張りあげ,たたせる
「ハイハイ、困ったお子ちゃまですね〜
 あんまり困ったちゃんだとチョコレートあげないぞぉ
 良い子ちゃんにしてたら少しは考えてあげよっかなぁ〜」
ゼロスを上目遣いで見上げながらそう言ってやると
いじけてた顔が,今度は照れながらもふくれっ顔になり口を尖らしている
「...リナさん....実は僕をからかってません?....」
・・この顔・・・んん〜たまんないわねぇ〜・・やっぱやめれないわっ♪
・・・・ゼロス・い・じ・め・(はぁと)♪!!
「やぁねぇ〜、そんなことするわけないじゃない,ゼロスく〜ん」
笑いは堪えたが,目が泳いでしまっている
「リナさんがそういう気なら僕にも考えがあります!!(^^) 」
ときたま,見せる何かいたずらを思いついたような笑顔
やば〜い...こいつがこういう顔するときって....
背筋に冷たいものを感じつつ、平静を装って
「なにかなぁ〜ゼロス君....」
すっかりいつものニコニコ笑顔に戻ってしまって
「まぁまぁ、それは後のお楽しみということで...
 学校に急ぎましょうか!!リナさん...遅刻しちゃいますし」
手を引っ張りながら,スタスタ先に歩き出してしまった。




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6262:バレンタイン(中編)あお 2/10-00:01
記事番号6246へのコメント

あなたはだんだん眠くなる〜―――はっ、今日はもう限界だぁ
早く投稿して寝ます・・・
この話ってば前後編で終わるはずだったのに・・当日までには何とか頑張ります

では、

バレンタイン(中編)


「おにょれぇええええ,ゼロスぅうううううううう――――」
リナは絶叫していた。
あれからゼロスはチョコレートのことは言わなくなった
言わなくなったが、いっつも、あの顔にはめられているリナとしては安心できない
何とか、何を企んでるのか口を割らせようとした、が
「あっ,すいません生徒会の仕事がまだ・・愛の語らいはまた後で・・」
とかいっていっつも逃げられていた
だいたい副会長のあたしが忙しくないのに会長のあんたが忙しいっての!!!
この,あたしにあんな態度とるとは許せん!!!!!!
本気っでチョコレートあげるのやめようかなぁ

そんなやり取りをここ数日繰り返しつつ
バレンタインイベント本番2月13日になってしまった
(今年は14日は日曜日だからイベントは前日繰り広げられる)

「今日はまちにまった,バレンタイン♪人生楽しいこと考えなくちゃね!!
 さぁチョコレートがあたしを待ってるわ!!今年はいくつもらえるかな〜」
昨日までのことはどこ吹く風で,すっかり前向きである
「リナさんおはようございます。」
「おはよう」
「リナ先輩!!おはようございます」
「おう、おはよう!!」
何人かと挨拶を交わしながら学校の敷地内に入ってきた
「おっかしいわね〜...去年はこの辺でもう持ちきれない
 ほどもらってたんだけど・・」
今年はまだ収穫ゼロ!!いったいどうなってるの?
不審に思いつつ、下駄箱にいき靴を履き替える
「おっかしいなぁ〜絶対、変!!」
こん中にも一つも入ってないなんて・・
...もしかしてあたしの人気が落ちたとか....
うーん,・・・思い当たるふしは確かにある
例えば,・・・ゼロス
ゼロスがきて以来、あたし支持だった女の子が何人もあいつに転んでいる
付け加えて何かとあたしにモーションをかけてくるもんだから
密かにあたしに嫉妬心を抱いてたりする
ただ表立って言ってこないだけで・・・そりゃ正常な女の子なら
かっこいい男のほうがいいわよね、今まで身近にいなかっただけなんだから
ゼロスに転ばなかった女の子もたいがいいい人を見つけているようだが・・
「あぁ〜今年はチョコレート、もらえないのかな〜
 おいしい,おいしいチョコレート!楽しみにしてたのに〜」
すっかり落ち込み気分で,教室に入ると
「あれっ、リナさ〜ん、おはようございます。
 どうしたんです,朝から肩落としちゃって,元気ないようですけど・・」
「んっ、アメリア。おはよう...」
いつもエネルギー満タン,元気娘アメリアが話し掛けてきた。
「それがさぁ〜・・・・・」
話し始めようとして言葉を濁す・・この子にこんな話し言ってもなぁ・・・
「んん、なんでもない。ところでアメリア〜♪
 あんたいつゼルにチョコ渡しに行くのかなぁー」
気分転換にアメリアをからかおうと、今日一番の話題をふってみた
「えっ、ええ。リナさんも付き合ってくださいね!!昼休み
 リナさんもゼロスさんにあげるんですよねチョコレート!!」
突っ込もうとして逆に突っ込み返されてしまった
アメリアもすっかり成長したわね〜、うんうん・・って
「あっ,あたしは別にまだあげるって決めたわけじゃないし」
曖昧な返事を返していると
「何言ってるんですか!!リナさん。そんなこと言っちゃって〜
 ゼロスさん悲しみますよっ、本当はラブラブのくせに・・
 まったくリナさんってば照れ屋さんなんだから・・もぉ..」
『ベシッ』,と背中を思いっきり叩かれてしまった
「いっ,痛い....アメリアー、あんたね〜!!」
「ごっ、ごめんなさーい,リナさん。つい思いっきり
 と、ともかく後で付き合ってくださいね。リナさん
 知ってると思いますけど受付時間は4時迄だそうですから
 あっ,でもリナさんは関係ないかっ!!」
・・・へっ,受付時間?・・いったい何のこと?
疑問に思ってアメリアに聞き返そうと口を開きかけたが
先生が教室に入ってきた
「みんなー授業をはじめるぞぉ,席につけ!!」
聞き返す暇なく,立っていた者はみんな席につきはじめた
「んっ、インバース!!はやく席につけ!!」
「あっ、はい」
そのまま授業が始まってしまった


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6268True liesあお 2/11-10:33
記事番号6246へのコメント


あたしってば、すぐ違うのかきたくなっちゃうみたいです
前の終わらせてから書けって感じですね〜♪
でも、煮詰まっちゃったんだよん、久方ぶりに見たビデオ
ちょっち思いついたんで載せます、かなり長くなってます

では、


「リナ,これは食べると、本心と・・・・になるから気をつけなさいね」
「ふーん、そんなことできるの!どれくらい?」
「そうねぇ、だいたい・・日くらいかしら」
「じゃあ次は、・・・・」

************************************

「それにしても困ったなぁ、はぁ、すっかり迷っちゃったみたいねぇ」
とある町まで行くのに近道と思って突っ切ろうとした森の中
かれこれ半日近くさまよっている。
「お腹すいたよぉおおおお、どこに行けばここから出れるの?」
「だれかぁ〜」
呼べど叫べと返事があるわけじゃないけど、ついつい喚きたくなる
「ふぅううう、こんな所で餓死したなんてしれたら、笑いものだわっ」
「でも、どぉしたもんかなぁ、・・こんなときあいつがいれば便利なのになぁ
 余計な時にはしょっちゅう現れるくせに・・肝心なときは絶対!!!
 姿見せないのよねぇ・・・あのばか!!」
やたら人間くさくて、現れては人をからかっていく魔族
嘘はつかないけど…決して真実は語らない
本心をつかませない...高位魔族獣神官ゼロス。
「はぁ、あいつに頼ろうとするなんて、どうかしてる…」
お腹がすき過ぎて、どうも考えがまとまらない
『グシャ!!』
「いっ、『グシャ』って、やだぁ、もう、ブーツの裏がぬるぬるするううう!!!!」
足元に転がっている木の実を思いきり踏んづけてしまったようだ
「なんだって、こんなところに、んなもん落ちてんのよぉおおおお!!!」
思って上を見上げれば、その木によく熟した実がなっている
・・・見上げながら…考えること数秒
「ん〜、もしかするとこの実、食べれるやつかなっ」
足元に落ちてるきれいどころを、一つ拾ってかじってみる
「うん、うん。なかなかおいしいじゃない!これっ、
 毒とかも入ってなさそうだし…よっしゃあああ」
「浮遊っ!!」
呪文を唱え、浮かび上がると、いそいそと収穫をはじめた
「まっ、とりあえずこんなところかなぁ」
はずしたマントに木の実を沢山入れて呪文を解く
「やっぱ人間食べてるときが一番幸せよね〜♪」
ムシャ、ムシャ、音をたて満足げに食べ始めた
「何が幸せなんです?・・・リナさん」
いきなり背後から声がかかった
「うっ、・・えげほっ、げほっ、・・げほっ、・・はぁ、はぁ、はぁ・・」
の、喉につまったぁー・・・はぁ、し、死ぬかと思った
深呼吸をして呼吸を落ちつかせる・・スー、ハァー、スー、ハァー
この馬鹿魔族!!いつもあれほど人の背後から声かけるなって言ってるのに〜
...まてよっ、珍しくいいところに現れたわ、こいつ!!
出口まで案内させよっと
「なんできたのよっ、ゼロス!!」
い、今のってあたしよね?
およっ、口をついて出たのは思ってもみなかったセリフ
あたしのセリフをさして気にする風でもなく、
「何で、って言われましても、リナさんに逢いに来たんですけど
 ここで何されてるんです?」
「何でもいいでしょうっ!!あたしを置いてさっさとどっかいっちゃってよ!”」
・・・はて?・・ちょっ、ちょっと、さっきからあたしなに言ってんの!?
自分で思ってないことが口から、でてるうううううう・・どっ、どういうこと
内心絶叫――――しかし、あたしの口をついて出るのは冷たい言葉
「何ぐずぐずしてんのよっ!!あんたの顔なんか見てたくないんだから
 さっさとどっか消えて、っていってるでしょうが・・」
ちょっ・・今、行かれたら・・・また、さまようことになるじゃないいいい!!
さっきから、何、言ってんのよ・・あたしっ!!
ここまでいわれてゼロスも、あたしの様子がいつもと違うと思ったらしく
怪訝な顔つきをしてきた
「どうかされたんですか?リナさん。ずいぶん機嫌が悪いみたいですけど」
「どうもしないわよっ!機嫌?何のこと、あたしは今、絶好調よっ」
腰に手をあてポーズまでとる
・・おい、おい、あたしぃぃー何やってんのよぉ
身体まで思い通りにいかなくなってきてる
うわぁぁああああああ、何とかしてよおおおおお
内心のあたしはすがる思いでゼロスを見つめたつもりだが
実際のあたしは、冷たくゼロスを睨みつけていた
「今日はまた、いつもよりいっそう、つれないですねぇ、リナさん」
すっかり肩を落とし、気落ちする
あぁぁああああ、ゼロス、そうじゃないのにぃいいいいいい
内心でそう思えばそう思うほど、
実際のあたしはゼロスを睨む瞳に冷たさが増していく

2人の間に落ちる沈黙

ゼロスがあたしに近付いて、ためらいがちに手を伸ばす
『・・べシッ・・』
伸ばされた手は、あたしによって冷たく叩き落される
見開かれた瞳・・・一瞬見せる傷ついた表情
・・ズキッ・・心が痛む・・・・・・・
傷つけたいわけじゃない、何でこんなことになっちゃうの・・・・
・・・絡み合う視線・・・
・・・ふぅ・・不意にゼロスが視線をはずす
「今日は出直した方がいいみたいですね」
そういったゼロスの声音はいつもより弱いように感じた
そっ、そんなああああ、こんな状態で残されたら・・・あたしどうなるの?
待って行かないで・・・そう言おうと思ったのに、出たセリフは
「さっさと行けば!!」
あああああああああああああああああ
そんなあたしをしばらくゼロスは見つめていたが
「それじゃ」
行ってしまおうと背を向ける
『グシャ』
ゼロスが先ほどの木の実を踏んづけた
「んっ、・・・これは」
足元に転がる実を拾い上げ、考えるゼロス
「はぁあ、そういうことですか・・・リナさん、この実、食べましたね?」
あたしのほうを振りかえる
「えっ、リナさん?」
ゼロスの瞳が驚きで開かれる
近付いてくるゼロス
・・・なっ、なに・・・・・
「泣かないでください、リナさん」
言われてはじめて気がつく・・あたしの瞳から涙が流れていることを
内心動揺しているあたしをゆっくり抱き寄せ、
暴れようとする身体を押さえつけ、唇を重ねてくる
「んっ、んん」
はじめは優しく、次第に絡めとるように深い口づけ
んん、ちょ、ちょっとおおおおおおおおおおお
舌を絡め、貪りつくす・・・・・角度を変えては何度も、何度も・・
あまりの激しさに、めまいを覚え、体から力が抜けていく
・・甘い疼きが体中をかけめぐる・・・
何も考えられない・・・頭が真っ白になる・・・ゼ・・ゼロス・・・

しばらくしてやっと、口づけから開放された、が
・・・放心状態・・・ゼロスに抱きしめられていた
「とりあえず、町に行きましょうか、ね」
あたしの耳元で優しく囁く
さらに、あたしをマントの中に抱き込むと、アストラルサイドを渡った
宿屋につく頃には、あたしのショック状態も立ち直って
文句を言おうと出たセリフは、相変わらずチンプンカンプン!!
うっ、ううううううう、あたしてっば・・・いったい・・・・・
そんな様子を、しばらく楽しそうに眺めていたゼロスだが
「すぐ戻ってきます」
と、あたしを部屋において、行ってしまった
もぉおおおおおお、どうなってんのよおおおおお、あたしいいいいいい
さっきから思ってることと逆のことばっか言ってるじゃない
・・・へっ、逆!!・・・・そっか・・・・・
ここにいたって自分がどういう状態なのかやっと理解した
そうよ、さっきから逆のこと言ってるのよ・・何で?いつから?・・
『ポンっ』
そっか、そっか、あの実食べてからだわ、あの実にそんな効果あったなんて
先ほど食べてしまったものを思い出す・・そう言えばあの実のこと
昔、姉ちゃんに教わったような、・・・・・・・・んんんー
何だっけ思い出せないなぁ・・ベッドに腰掛け、考えこんでしまった
その時
「リ・ナ・さん!!」
 びくっ、虚空からリナの横に姿を現した
こ、こいつ、またしても・・人の背後からああああ
文句を言いたい、言いたいが、この状態だと、
また、さっきのように変なことを言ってしまう
そう思い、言葉を飲みこんだ
「クスッ、リナさん…やっとご自分がどういう状態かわかったようですねぇ」
人の横に腰掛け、覗き込むように顔を見る
こっ、こいつ・・・おにょれえええええゼロスうううう
思わず手をにぎりしめる、こんな状態じゃなけりゃあ、
「おやっ、体は思うように動くようですね、
 食べたのが少量だった、てことですね」
んっ、・・そういえば・・
・・ってことは、そんなに時間かからないで戻るってことか・・・・・
なんだ、なんだ、そんなに深刻になることないじゃない。よかった、よかった
そんなあたしの表情を読んだのか、ゼロスが無常にも
「言葉の方はすぐ戻りませんよ・・そうですね・・せいぜい3日くらいは」
なにいいいいいいい、3日!!このあたしに3日も思った事話すなっていうの!!
またまた意気消沈して,肩を落としてしまった
「そこでリナさん、ここに解毒剤があります」
と、あたしの前に、何やら液体の入った小さいビンを見せた
おっ、ゼロス君。気が利くじゃない、めずらしく
さっそくもらおうと手を伸ばした、が
「ただ、では差し上げられませんよ、リナさん」
えっ、なにいいいいいいいいい、ゼロス・・
またあんたはあたしに何させよってのよ、睨みつけると
「まぁ、そんなたいしたことじゃないですよ」
ニコニコ笑顔であたしの顔を見つめている
…あんたのたいしたことないって・・・あたしには十分厄介ごとなのよっ!!
でも、3日もこのままじゃ困るしなぁ、あああああああああ
情けない顔でゼロスを見つめ返す
「クス、クス、本当たいしたことじゃないですよ
 質問に答えていただきたいだけですから・・」
へっ、ゼロスがゆっくりあたしの頬を包む、壊れ物でも扱うように
からみあう視線・・・いつもは見られない瞳・・・・・
「リナさん..僕のこと好きですか?」
優しく、甘く、問い掛ける
そ、そんなの
「・・リナ・・・さん・・・」
「・・嫌いにきまってるでしょう」
「んんっ」
いきなりされる口づけ、
なっ、なにするの、このおおおおおお
暴れようともがくが、しっかり押さえ付けられている
「僕のこと好きですか」
「んっ、嫌い」
「好きですか」
「・・きら・・い・」
延々と繰り返される質問と口づけ、それに答える、あたし
「んんっ、・・・あっ・・・はぁああああ・・あんっ・・」
いつのまにかベッドに押し倒されている
またしても何も考えられなくなり、意識が混沌に沈んでいく
沈みいく意識の中、囁かれる禁句
「・・リナさん・・愛してます・・」
そんなセリフが聞こえた気がした

翌朝

身体に残る、痛みと証し・…それに横に寝ているゼロス
・・もちろん2人とも裸・・・・・・・・・・
うぅにゅうううううううううううううう
こっ、この状態は…あたしゼロスと・・昨夜・・・
・…額を汗がたらたら流れる・・・・・・・
「このおおおおおおおおっ、変態魔族うううううう――
 よくもあたしに手出したわねぇええ―――――!!!!!」
横に寝ているゼロスを殴ろうと、手を振り上げ
「なっ!!!」
いきなり引っ張られ、またまたゼロスに組み敷かれる
…近付いてくる顔
「んんっ・・・やっ、ああああ、・・あんっ」
なんとか顔を背け、ゼロスを睨むが、いかんせん
押さえ込まれている立場は変わらない
「リナさん・・・おはようございます」
いつもの企むような顔ではなく、優しい表情を浮かべている
んん、魔族のくせにいいいい…なんでそんな顔するのよっ!!
「リナさん、調子はどうです?昨夜、解毒剤飲ませたから
 よくなってると思いますけど・・・・」
「げっ、解毒剤って、あんたいつの間に・・
 それより!!なっ、なんてことすんのよおおお、あんたは!!!」
「おやっ、・・どうしたんです?…・
 ああ〜もしかして、照れてらっしゃるんですねえ、
 かわいいんだから、リナさんってば(チュッ)、
 でも、昨夜のあなたも、と――ってもかわいかったですよおお」
「ゆ、昨夜って・・」
いっきに血が沸騰していき、顔だけじゃなく、身体中真っ赤になる
今にも、火がつきそうな勢いである
「なっ、なんで、あんなこと・・・・したのぉ・・・」
「リナさんが、僕のこと好きだと思ってくださっていたから・・・つい」
「ついって、・・だいたいあたしがいつあんたを『好き』って言った!!!」
「あたしは『嫌い』って言ったのよ!!」
「おやぁ、リナさん.あの実の効果分かってらっしゃるんでしょう
 あの実は、思ってることと反対のこと言っちゃうって・・・」
「うっ、そ、そりは・・・・」
確かに、あの実、思っていたことと反対のこと言ってた
そんじゃあ、あたしが『嫌い』って言ったのは・・・・・
・・つ、つまり、あたしがゼロスのこと『好き』ってこと?・・・
そんなぁああああああああああああああああああああああ
「あの実のすごいところは、本人も自覚してない本心の
 まるっきり、逆のこと言っちゃうところなんですよねええ・・」
言いつつ、あたしの顔を楽しそうに覗き込む
おにょれえええええええええ、ゼロスううううう――――
「あたしの本心は、あんたのこと好きだって言うの!?
 そんな本心!!あたしは認めない…このっ変態魔族ぅ!!!」
「まぁだ、そんなことを言うんですか、この口は」
キラン、ゼロスの瞳が怪しく光る
いきなり体重をかけられ、首筋をなめられる
「ひゃああああ、んっ、なっ何すんの!!!」
絶叫するあたし、そんなあたしを嬉しそうに見つめ
「本心を認めない、リナさんにお仕置きです。
 僕のことを好きって、認めるまで放してあげません!!!」
「んっ、そっ、そんなあああああああ、やぁん、ばかぁあああああ!!」
「このすっとこ神官!!生臭坊主!!変態!!すけべええええええ」
「はい(はぁと)、じっくり分からせてあげます」
「いやぁああああああああああああああああああああああ、・・・・んっ」


その後・…僕がいつリナさんを放したかって
それは・・・・・ヒ・ミ・ツ・・・・です!!@☆@”




************************************* やばい!!何が書きたかったのかなぁ””わたくし・・・
ふふふっ、ここまで読んでくれた方、いらっしゃったらご苦労様でした

それでは、まったね♪

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6276Re:True liesMerry E-mail URL2/11-21:30
記事番号6268へのコメント

どうも、Merryです。
きゃぁ〜ラブラブ。
読んでてこっちが恥ずかしくなってしまいました。

もう、ゼロス狼状態ですね。
リナも大変だなと読んでて思いました。
バレンタインの方も続きを楽しみにしています。

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6279どうもですあお 2/12-07:59
記事番号6276へのコメント


>
>どうも、Merryです。
どうもどうも、こちらこそ、あおです
>きゃぁ〜ラブラブ。
>読んでてこっちが恥ずかしくなってしまいました。
書いてた私も末期状態!!本当にこんなの載せていいのかぁああ

>もう、ゼロス狼状態ですね。
>リナも大変だなと読んでて思いました。
>バレンタインの方も続きを楽しみにしています。

ふふっ、たまにはね・・ゼロス君にもいいめをみさせてあげないと
って・・私の書くのはいつもそっか(^^) ・・

続き・・つづきですね・・・(冷汗)””
がんばらせて頂きます、はい・・13日までには何とかって・・明日やぁ

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6304くだらない話しPart2.3あお 2/13-23:59
記事番号6268へのコメント


どっちもすごい短い!!ブラックユーモアもどきになります(^^)



くだらないお話し!〜Part2〜


―――もしも 2人の立場が逆だったら――――(ゼロスandリナ)


「やっほー、ゼロス♪ 調子はどうかな?」

何もなかった空間から、炎を連想させる衣装を身にまとった魔族が現れた

「はぁ、リナさん。また来られたんですか、・・・
 今度は、何を企んでいらっしゃるんです?」

「やだなぁー、ゼロス君ってば、人聞き悪いんだから」

『ズバッ』肉の裂ける音

精神サイドから攻撃をしかける

「はう、・・・・今のは、ちょっとききましたよ・・・」

体から血をだらだら流している

「大丈夫、大丈夫!!、あんた並の人間じゃあないから
 このくらいじゃ、死にゃーしないって!!.....
 まぁ、あたし流魔族の愛情表現ってやつね!!」

「相変わらずですね、リナさん」

血をだらだら流してる割には、軽口をたたいてる

「ちょっと顔見によっただけ、じゃ、またね」

来たとき同様、虚空に消えてしまった


―――その後、魔道士ゼロス君の姿を見たものはいない.....





************************************


くだらないお話し〜Part3〜


「ガウリィさん、いいかげん僕のリナさんから手を引いてくれませんか?」

冷たく鋭い視線....他の者が見ればそれだけで逃げ出してしまいそうな

「おまえこそ、リナに手を出すのをやめろ!!」

互いに顔を見合わせ....鋭くなる視線...渦巻く殺気

まさに一触即発.......互いに相手の出方をうかがっている

『ぱきっ.......』

近づく気配、小枝を踏む音、続けて聞こえてくる陽気な声

「あっれぇー、くら....け..っと、すっとこ、(ヒック)神官がいるぅ〜(ヒック)
 二人とも何やってんのぉ〜......」

「『リナ』さん」

二人の声が見事にはもる

「なぁんか〜この二人....あやしいねぇ〜、ゼルぅ〜♪」

リナがゼルに抱きついていく

「こっ、こら、やめろ、リナっ!!!」

「えぇー、いいじゃん・・・ゼルぅ〜だぁい好き〜(チュッ)」

ますますきつく抱きついていく

「ゼル」
「ゼルガディスさん」

じと目で睨む、ガウリィとゼロス

真の敵が誰なのか、改めて教えられる2人であった



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6311面白いです。庵 瑠嬌 2/14-20:41
記事番号6304へのコメント


 こんばんは、庵 瑠嬌でございます。

>
>どっちもすごい短い!!ブラックユーモアもどきになります(^^)

 短いというのに、ここまで面白くするなんて、凄いですわ!


>
>
>「やっほー、ゼロス♪ 調子はどうかな?」
>
>何もなかった空間から、炎を連想させる衣装を身にまとった魔族が現れた

 ああ……やっぱり、リナさんは炎ですわね。
 闇とか、夜とかよりも。

 
>
>「はぁ、リナさん。また来られたんですか、・・・
> 今度は、何を企んでいらっしゃるんです?」

 これは、リナさんのいつもおっしゃる言葉―――!


>
>「ちょっと顔見によっただけ、じゃ、またね」
>
>来たとき同様、虚空に消えてしまった
>
 ちょっと顔見に来て、それで怪我を負わせるんですか―――!?
 それで堂々と愛情表現……魔族でもリナさんは我が道いってますわね……。

>
>―――その後、魔道士ゼロス君の姿を見たものはいない.....
>
 (笑)(笑)(笑)(笑)(笑)……

>
>「あっれぇー、くら....け..っと、すっとこ、(ヒック)神官がいるぅ〜(ヒック)
> 二人とも何やってんのぉ〜......」

 酔っぱらってるんですのねぇ……。それにしても、リナさんを巡ってのガウゼロ争い……くす。


>リナがゼルに抱きついていく
>
>「こっ、こら、やめろ、リナっ!!!」
>
>「えぇー、いいじゃん・・・ゼルぅ〜だぁい好き〜(チュッ)」
>
>ますますきつく抱きついていく

 ゼルガディスさん……得ですわね。
 アメリアさんは、どうなってるんでしょう。

>
>「ゼル」
>「ゼルガディスさん」
>
>じと目で睨む、ガウリィとゼロス

 これって、ゼルガディスさん災難ですわね。
 うらやましいけれど、可哀想。

>
>真の敵が誰なのか、改めて教えられる2人であった
>
 敵(笑)。普段のリナさんとゼルガディスさんの会話って、どんな感じなんでしょうか。


 とっっても楽しく読ませていただきました。
 それからこれの前にある、ある……あの、話……も。
 凄いですわよね。ゼロスさん狼的大暴走。
 でも、リナさん可愛いですわ(^^)
 それでは失礼をば――……

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6318それはよかった(^^) あお 2/15-14:06
記事番号6311へのコメント

このくだらないお話を読んでくださるなんて・・・庵さん
いい人だぁあああ・・どうもお礼を申し上げます
題にもなってるとおり、これは突発性で思いついたどうしようもないお話(^^)
でも、こちらの方が私的には本領なのかも・・・
ブラックジョークなお話好きなんで、
また、何か浮かぶようなら載せますんでその時は読んでやってくださいな!!

では、         

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6327いいですねぇん。理奈 E-mail 2/16-06:28
記事番号6268へのコメント

はいはぁ〜いい、理奈でございます!!これは、かなりわたしのツボを
ぶすっとさしたストーリーですぅ〜。もぉ、読んでて顔がにやぁ〜と
なってしまいましたぁ。真実とは、反対の事を言う、とゆー設定、よかったですよ。リナちゃんってば、もー、かわいかったですぅ。いじわるなゼロスくん、
かっこいぃ(?)です!リナちゃんのかわりに私が押し倒されたかったわぁ(殺)
ふふふふ、よかったですよぉ〜〜。

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6319バレンタイン(後編)あお 2/15-14:16
記事番号6246へのコメント

やっと、やっとおおおお、書き終わったあ(^^)
バレンタインから1日遅れ
設定からは2日遅れ・・・・うぅ、やっと終わったか
すいませんFF8に熱中しすぎて・・・・仕上らなかったのさ・・

では、


バレンタイン(後編)


昼休み

生徒会室へ通じる廊下で、あたし達は硬直していた。
・・・・・そりゃ、何故かって?

見渡す限り、人・・人・・人ぉおおおおおお(それも全部女子生徒)!!

学校の女子生徒全員いるんじゃないかと思うくらい、ごった返していた
何故こんなになってるか?…あたしには知らされなかった、生徒会通達@@
   
―――――――――――――――緊 急――――――――――――――――――

      きたる2月13日、バレンタイン前日になりますが

     この日、チョコレートを持ってくる方も多々いると思います。

     楽しい行事ではありますが、分別ある行動をお願いします。
 
     尚、生徒会役員への受け渡しは、混乱・騒動が予想される為

     生徒会室でのみ受付けします。(午後4時まで・・・)

     それ以外での、受け渡しはご遠慮願います。

     受付けに際しましては、男子生徒役員が責任を持って

     承りますので、ご協力の程お願いします。
              
                  生徒会長 ゼロス・メタリオム(^^)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
と、いうようなおふれが出されていた
うちの生徒会・・・人気は高いが、誰1人として正攻法では逃げられるだろうと、
予想されていた為、渡すのを諦めかけていた者もいた,が・・
逆に、受付けをしてくれるという事で、女子生徒がこれ幸いとばかりに殺到した
・・・もちろん、あたしのチョコレートも・・・・・受付けしてるようである
『ぽん・・』
「アメリア頑張ってね!!ゼルにチョコ、渡すのよね?・・」
「・・・・・・・ええ・・・・」
言いながらも顔は引きつってる・・そりゃあ、この人数じゃねえ尻込みもするわよ
生徒会室は廊下の突き当たりだが、まだはるか先である
スゥー、ハァー・・・横で深呼吸をはじめたかと思うと、決心したように
「アメリア・ウィル・テスラ・セイルーン!!!愛と正義のために頑張ります!!
 では、いきます!!!!!!!」
言い残すと、女の子の阿鼻叫喚がこだまするなか、アメリアが突っ込んでいった
「アメリア〜・・・生きて戻りなさいねぇ―――」
聞こえてはいないだろうが、一応声をかける
「ふぅううう、さて、あたしはどうするかなあ」
ここまで来たが、とても突っ込む気にはなれない
…そうこう考えているうちに、女の子が1人
「リナ先輩!!これチョコレート持ってきたんですけど・・」
あたしの前にいた後輩の女の子が渡してきた
「あ、ありがとう」
受け取るとその女の子が嬉しそうに悲鳴を上げる
それを聞きつけた他の子が

『えっ、リナ先輩来てるの?』
『なっ、何?何処にいるの・・リナさん』
『きゃあああああああああああああああ、先輩』

あたしあてにチョコを持ってきた子がいきなり逆流をはじめた
おしくらまんじゅう状態になっている!!
「やっ、やばい!!!にげなきゃ」
ここにいると押しつぶされるのは時間の問題
『押さないで!!押さないでくださーい・・・うわああああああああ!!』
誘導係が踏み潰された

ダッ、ダダダダダダダダダダァァァァアアアアアアアア!!!!!!!!!
女の子が集団で追いかけてきた
『リナせんぱ〜い』
『まってえええええええ』
『なによぉお!私が先に渡すのよ!!』
いろんなことを口々に言いながら追って来る
「冗談じゃない!!いくらなんでもあれはちょっと!!対処しきれないわね」
逃げるあたし・・・・追いかける集団!!
「はぁ、はぁ、はぁ、ここまで来ればさすがにもう・・・」
『リナせんぱ〜い』
後ろの方から声が近付いてくる
「いっ・・・、いいかげんしつこい」
さすがにもうヘトヘト、追いつかれるのは時間の問題
と、そこへ
「リナさん。こっち、こっちです。早く!!」
どこぞの部屋から手招きする、手””
「早く!!もう来ます!!!」
その言葉の通り、気配が近付いてきた
あたしは急いでその手招きする方へ行き、中へ入った
「ガシャン」
急いでドアを閉め、女の子をやり過ごす・・・遠のいていく気配
「はぁぁあああああああ、助かった!!」
一息ついて改めてその部屋を見わたす、どうやら体育倉庫室
平均台やら、マット、跳び箱、テニスボール、バレーボールetc・・・
あたりをくるりと見渡していると、
「よかったですねぇ、リナさん。追っかけられて大変だったじゃないですか」
びくっ、背後からかかった聞き覚えある声、・・こっ、この声は・・
薄暗い中、浮かび上がる姿、見なれた容姿
「あ、あんた、ゼロス!!なんだってこんなところに?」
「いやぁ、僕も追いかけられちゃって…あの通達、あんまり効き目なかった
 ようですねぇ、先程ゼルガディスさんも追われていたようですし」
「・・・ゼルも・・・あちゃああ・・アメリア、お気の毒様」
先程、突っ込んでいった勇気ある友人の姿が思い浮かぶ
「それにしても参ったわねえ!!毎年のこととはいえ」
去年も追っかけられたが、今年はまたさらにエスカレートしている
横のゼロスが不思議そうに、
「去年も追っかけられたんですか?リナさん、すごい人気ですね」
「もうさんざんだったわ・・チョコもらえるのはいいんだけど・・」
「まぁ、何事にも苦労はつきものですね」
くす、お互い顔を見合わせ笑う
「そろそろ行きますか、午後の授業始まっちゃいますし」
「それもそうねっ」
2人してドアの方に行くが
「んっ、これは困りましたねえ」
ゼロスがドアを押すが開かない
「なんかっ、閉じ込められちゃったみたいです」
「ええっ」
急いでドアを押すがびくともしない
「どうすんの?」
「誰かくるまで待つしかないですねぇ、午後の授業はわかりませんが、
 放課後は部活動があるから、誰かしら開けにくるでしょう」
いたって呑気に答えると、また戻り、座り心地のいい場所を探している
「ゼロス、あんたねえ・・・ふう、しょうがないか」
あたしも戻りマットの上に腰掛ける

しばらく2人とも黙っていたが、沈黙を破るように
「リナさん、そういえば僕にチョコレートくれるって言いましたよね」
確認するような口調・・ゼロスに返答するよう向き直ると
薄暗い中、紫水晶の瞳が異様に光り輝いている
な、なんかやばい・・・雰囲気
「うっ、う〜ん・・・言ったけど」
「今、・・・もらえますか」
言いながらゼロスはあたしの横に座りなおし、肩を抱きしめてくる
「なっ、なにすんのよ!!今、チョコなんて持ってるわけないでしょう」
急いで手を振り放そうとするが、はずれない
ゼロスはさらに、肩を抱く手に力をこめてあたしを抱きこむ
「あるじゃないですか、ここに、これください」
言いながら、もう片方の手であたしを指差す
意味がよくわからず、呆然とするあたし
今度は、耳元で囁かれる
「だから、リナさん・・・あなたをください」
「えっ、ちょっ、ちょっと!!」
『・・・トサッ・・・・』
いきなり覆い被さられ、マットの上に押し倒される
重ねられる唇
「んっ、・・・・・んん、あぁん」
隙間から甘い吐息がこぼれる

どれくらいたっただろう
いつのまにかあたしは開放されていた
まだ、頭がぼーっとする・・・
そんなあたしの姿を眺めながらゼロスが嬉しそうに
「今日は、ここまでにしておきます、この続きは近いうちに・・・・
 もっとムードの出る場所で・・・ねっ、リナさん」
「なっ、何が続きよおおお!!!冗談じゃない―――――」
体育倉庫室に絶叫がこだまする

放課後・・職員室
『トントン』
「失礼します」
ドアをあけお辞儀を1つすると中に入ってくる
「先生これ返しに来ました」
「おう、すまんなかったな。生徒会長にこんな事やらせて」
「いえいえ、これくらい。チェックした備品の報告書はまた後日提出しますんで」
「わかった。頼む」
「では、」
ひと通り報告が終わると職員室を出ていった
「うーん、今期の生徒会長は立派だな。うん、うん。
 こんな雑用までこなすなんて」
先程、返しにきた各準備室の鍵の束を棚に片付けながら呟く先生・・・

その束の中には体育倉庫室のも含まれていた。


************************************
話しを長くしすぎて自分の考えてた設定とは違ってきちゃった(^^)

まぁ、とりあえずこれで終わらせます
なんか中途半端だなぁ・・・はぁあああああああ







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6326Re:バレンタイン理奈 E-mail 2/16-06:06
記事番号6319へのコメント

こんにちわぁ〜〜〜〜〜〜〜、理奈でございます〜。
もぉ〜、どーしてこんなにラブラブでいいわぁ〜〜!と叫んでしまう
ストーリーを書けるんですかぁ〜。ふふふ、リナちゃんでも集団には、
勝てなかったようですねぇ。それにしてもリナちゃん、すごい人気ですね。
女子だけど好かれる事は、良い事です。それにしてもゼロス君!!!
あんたって子はぁ!!押し倒しておいて続きをしないという事は、どーゆーこと!
そのまましちゃえばいいのに〜(死)って、そーいえば私の書いたバレンタイン
ストーリーも押し倒しておいてキスだけだった・・・。
さぁ〜て、これよりもっと壊れちゃう前に去りますかぁ〜〜。おもしろかった
です!でぁあ!