◆−因数分解応用問題参考書(前編)−庵 瑠嬌(3/14-20:30)No.6428
 ┣因数分解応用問題参考書(後編)−庵 瑠嬌(3/14-20:32)No.6429
 ┃┣きゃ。−理奈(3/15-10:10)No.6434
 ┃┃┗同類はどこにでもいますのね……−庵 瑠嬌(3/20-20:13)No.6485
 ┃┣ちゅっ、中学生だったんですか?−彩(3/15-13:24)No.6443
 ┃┃┗そうだったんですの……。−庵 瑠嬌(3/20-20:21)No.6486
 ┃┗因数分解ってすばらしい。−氷魚(3/16-02:48)No.6456
 ┃ ┗あなたの方が素晴らしいですわ−庵 瑠嬌(3/20-20:28)No.6487
 ┣最強少女(1)−庵 瑠嬌(3/20-20:40)No.6488
 ┣最強少女(2)−庵 瑠嬌(3/20-20:41)No.6489
 ┣最強少女(3)−庵 瑠嬌(3/20-20:43)No.6490
 ┣最強少女(4)−庵 瑠嬌(3/20-20:44)No.6491
 ┣最強少女(5)−庵 瑠嬌(3/20-20:45)No.6492
 ┗最強少女(終)−庵 瑠嬌(3/20-20:47)No.6493
  ┣Re:最強少女(終)−彩(3/20-22:09)No.6495
  ┃┗ありがとうございます、後輩さん。−庵 瑠嬌(3/27-18:45)No.6529
  ┣こんにちわです。−氷魚(3/21-05:13)No.6499
  ┃┗こんばんはです。−庵 瑠嬌(3/27-18:52)No.6530
  ┗また読みましたぁ。−理奈(3/22-06:30)No.6501
   ┗そういって頂けて、嬉しいですわ。−庵 瑠嬌(3/27-19:00)No.6531


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6428因数分解応用問題参考書(前編)庵 瑠嬌 3/14-20:30



 乙女の聖戦の続き――ホワイトデー・バージョン、ですわ。
 といっても、ほとんど、意味はありません……。
 前の話を読んでない方も、お楽しみ……はできなかったとしても、理解はしていただけるかと思います。
 ついでになにゆえ、因数分解なのかというと、これは中学生としては、これしか途中式の面倒な高校生の分野を知らないからです。
 だってまだ子供なんだもんっ♪(爆)
 それでは、なぁんか、わたくしの話ってパターン化しているような気がいたしますけど、どうぞ……。

★★★★★★★★★

 因数分解応用問題参考書(前編)


 因数分解の問題――別に嫌いではないのよ。
 式をやたらめったら長く連ねて、やっと正解がでたときには、けっこう達成感あるし、その経緯たる途中式を見るとそれなりに満足できるし。
 ただ――やっぱり、これを続けて何十問も解いてると――頭痛くなってくんのよね。
 だんだんとなにかが溜まっていくのを感じつつ、あたしは黙々と参考書を解いていた。
 くぅーっ、一時間足らずだってのに、だんだん集中力が失われてきたぞっ!
 ――原因は分かっている。
「リナさーん、まだ終わらないんですか?」
「うっさいわねっ!」
 即座にあたしは切り返す。
 そう、今から五分ほど前に、今あたしがやっている範囲を全て終わらせたゼロスが、さかんにちょっかいだしてくんのよね……。
 ――なんっで、あいつはろくな途中式も立てずに、正解をだせるんだ?
 頭の中だけでやってたら、ただでさえややこしいのが、さらにこんがらがるものではないの?
 だというのに……ッ!
「僕、もう答え合わせまですませてしまったんですけど――」
「じゃかしぃっ!こちとら大真面目にやってんのよ、邪魔するなぁぁぁっ!」
 わめいてあたしはふと、遠い目になった。

 ―――ああ。どーしてあたしはこんなことやってんだろ……?

                      *                    *

 ことは、先々日のゼロスの言葉に端を発する。
 あたしは、つい最近消化し終えた参考書のつまらなさを愚痴っていた。
「そりゃあねっ!因数分解の練習問題なんて、忍耐を試すようなしろもんだってのは分かってるわよ!だけどっ!あんな類似問題、ずらずら並べられたら、気力も失せるわ!」
 解くのは容易くても、それが何十問も重なると、さすがに面倒としか思えなくなるのよね。
 自分で解ってる……あたしって。
「リナさんは、応用の方が得意ですからねぇ……」 
 そうなのだ。
 ゼロスは苦笑混じりに提案した。
「まぁ、得意な分野を勉強してもしょうがありませんけどね。うちにある、けっこう面白い問題そろえている参考書……やってみますか?」
「面白い……か。ちょっと惹かれるわね」
    ――考えてみたら、おかしいわよ。
「じゃあ、今度の日曜、僕の家に来て下さい」
    ――借りればいいことじゃないの。
「午後がいいわね、休みの日は寝坊することに決めてんだから」
    ――わざわざ一緒にやる必要なんてないわ。
「一時半くらいが……適当でしょうか?」
    ―――なのに―――
「そうね、じゃあ、今度の日曜一時半に」
    ―――ああ。どーしてあたしはあっさりうなずいたんだろ……?


(流されたのよね、要するに)
 初めの頃から、あたしをペースに巻き込みっぱなしのゼロス。
 まったく……迷惑な奴だわ。
 と。
 ゼロスが妙に静かなのに気づいて、顔を上げると、彼はこっちを見ていた。
「……………?」
「まぁ、いいでしょう」
「…………………なにが?」
 なに言ってんのよ、コイツ?
「相手してもらえなくても――」
 怪訝そうな顔をしているあたしに、にっこりと微笑みかける。
「リナさんを見ているだけで、幸せですからね」
「…………――――――――――――」
 表情が抜け落ちた。
「リナさん?」
 頭ン中、真っ白。
「リナさん?」
 ああ、この問題やりなおしだわ……。
 頭を別方向に向けようとするかたわら、今度はだんだん体温が上昇してきた。
 唇からうめきにも似た声が漏れる。
「…………………あんたっっ」
「リナさん?」
「なにを素面で抜かすのよ…………ッ!」
 握ったシャーペンが小刻みに震える、芯が折れる。
 この男はっ――いきなり、いきなりなにをっっ。
「リナさん、顔……真っ赤なんですけど」
「うるさいわね、自覚してるわよっ!いきなりなにを抜かすと思ったら―――!」
 ダメだわ、顔がむちゃくちゃ熱いっ!
 あああああああ、あたしってば、なにこんなにうろたえてんのよっっ!?
 ダメなのよ、こういう不意打ち、いきなり喰らわせられるとっ!
 ――――――ああああああああああああああ――――っ!
 元に戻れ顔色ぉぉぉぉっ!

 平常心を失うあたしに、ゼロスは片手で顔をおおった。
 そのまま無言で、下にうつむく。肩が震えている。
「―――……今度はどうしたってのよっ!?」
「―――――――………」
 表情の戻らぬまま、逆上して叫ぶあたしに、ゼロスは無言。
「ゼロス!?」
「―――リ……リナ……さんっ……」
 無理にしぼり出したらしい、その声は揺れていた。
「かっ……可愛すぎますっ………!」
「―――――――ッ!?」
 さらにあたしは動揺する。
 ゼロスはなおも震える声で。 
「ほん……とうに、リ……リナさんってば……っ!」
 そこまで言って声が続かなくなったらしい。 
 身体を丸めて、彼は――……
 ――やっと分かった。
「ゼロスッ!あんた、もしかして笑ってんのっっ!?」
「だってリナさん、反応があまりにも可愛いですよっっ!」
 即答して、ゼロスは全身を震わせて笑う。
「まったく――リナさんったら、ほん…っとうに……っ」
 くっくっくっと、笑い続けるゼロス。
 ―――あたしは憮然となったのであった。


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6429因数分解応用問題参考書(後編)庵 瑠嬌 3/14-20:32
記事番号6428へのコメント



 因数分解応用問題参考書(後編)



「まぁ、とりあえず、休憩しません?」
 ようやく笑いをおさめて、目尻に涙を滲ませつつも、ゼロスは提案した。
 ――そこまで笑うもんか、フツー? 
「美味しいクッキーがあるんですよ」
 あたしは顔を上げた。
「紅茶といっしょに。――どうです?」
「賛成」
 あたしは一にも二にもなく同意した。


 皿の上に載せられたクッキーたち。
「これは、美味しそうねっ♪」
 あたしは浮かれる声で言った。
 芳しい香りが鼻孔を刺激する。
 ああ、ほんとおいしそー(はぁと)
 手をのばして、一つつまんだそのとき。
「バレンタインのお返しですよ」
 にっこりと、ゼロスは微笑んだ。
「今日はホワイトデーですからね」
「――もしかして、手作りだったり……」
「ええ、もちろん」
 ゼロスの手作り――?
 あたしは、クッキーを持ち直した。
 まず、鼻を近づけ、じっくりと匂いを嗅ぐ。
 ……異臭はないわね。
 一口、かじってみる。
 おかしなところは、なにもない。
 しかも、程良く甘く、歯ごたえもよし。
 あたしはちらりと視線をゼロスに投げた。
「大丈夫ですよ、塩も砂糖も入っていませんから」
 塩も砂糖も、にアクセントを付けるゼロス。
「ちょっと――ゼロス、一つ自分で食べて頂戴」
「かまいませんよ?」
 平然とした態度で、ゼロスは、あたしの言うとおり、一つつまんで、口に入れた。
「………………」
 微かな表情の揺れも見逃さぬよう、目を皿のようにするあたしに一言。
「ね、大丈夫です」
「―――――ほんとに……大丈夫そうね……」
 だからこそ、警戒してしまう。
 あたしのチョコに、まっったく、恨みを残していないということか?
 いまいち信用しきれない。しきれないけれど………。
 このクッキー、ほんっとに、美味しそうなのよねぇ………。
 もう、いいやっ!
「じゃ、遠慮なくいただきます〜♪」
 出した結論は、こうであった。


 頭がぼんやりしてる………。
 身体中がだるくて、力が入らない。
「う……んぅ……?」 
「あぁ、目が覚めました?」
「ん……まだ、頭がぼんやり……」
 あっさり答えようとして――気づく。
 一体、ここは何処……?
「変な寝方はしてないようですね……」
 ――――耳元の声。
 なんか……非常にとってもやたらと、聞き覚えがあるんだけど。
「――――ゼロスッ!?」
 力いっぱい目が覚めた。
 横たわっていたソファから身を起こし、横を見てみれば、見慣れた顔がある。
「リナさんってば、いきなり寝ちゃうんですから……」
 だらだらだら。
 背中を冷や汗が伝う。
「いきなり寝ちゃうって……あんたの仕業じゃあないでしょうね?」
 あのクッキー!
 考えてみれば、ゼロス一つか二つしか食べてなかったし……。
「さぁ?」
 ゼロスはにっこり微笑んだ。
 ―――うさんくさい。あやしいわ。あやしすぎるっっ。
「あ、……あたし、帰るわッ! 参考書、借りてくわね!」
 勢いよく立ち上がったあたしに、ゼロスは片眉をあげた。
「まだ時間はあるんじゃないですか?」
「そーゆう問題じゃないっ!」
 って、叫んだら頭がクラクラした。
 くぅ……、眠り過ぎで頭が……。
 ふっと、ゼロスの顔から笑みが消えた。
 真摯な表情であたしの手を取る。
「大丈夫ですか、起き抜けは身体が冷えているものですし」
「だっだっだっ……大丈夫よっ……」
 思わずひるむあたしに、ゼロスはおかしそうに笑った。
「あなたの方が冷たいだなんて、珍しいことですね」
 ひんやりしたあたしの手に、ゼロスの指先がわずかに温もりを伝えてくる。
「………えとっ……、上着!上着、着ればいいのよっっ」
「もっと、手っ取り早い方法があるのですが……?」
「なによ? ………っ」
 重なった唇。
 仰向けにソファに押し倒されて、あたしは一瞬、思考を停止した。 
「っ……―――」
 ……ゼロス―――……!
 自我が奪われる。意識が不安定に揺らめく。ぞくりと背中に波が走った。
「ゼロ、ス――――」
 やっと唇を解放されて、あたしは半ば呆然と彼の名を紡いだ。
 自分の顔が、見事に朱に染まったいることは、やたら熱い頬から考えてみても間違いないだろう。
 ゼロスは答えない。
 ただ、常と変わらない微笑みを浮かべて、また―――
「ちょっ……!」
 あたしは焦って、身を後退させた。
「おや?つれないですね」
「なにがっ……!」
「せっかく美味しい場面でもったいないんですけど」
 ゼロスの手が、あたしの髪の一房にからんだ。
 もてあそぶように指にからめ、軽く口づける。
「っ―――――!!」
 こ、い、つ、はぁぁぁぁ―――っ!
「とにかく、帰るわねっ!」
「そうですね。とりあえず帰して差し上げましょう。……今日は」
 なにかが微妙に気になるけど、気にしていたらこいつと付き合ってられない。
 あぁ、なにが悲しくてこのあたしが、こんなに物分かりよくならなきゃいけないんだろっ?
「あ、リナさん」
 呼び止められてあたしは、振り返った。
「また遊びに来て下さいね♪」
「…………………」
 あたしはきびすを返した。
「リナさん?」 
「あんたがそのせーかく改めんかぎりっ!まっぴらごめんよっ!」
「ほう?」
 嬉しそうに微笑って、ゼロスは言った。
「それじゃあ、僕の性格が改まるまで、ずっと付き合って下さるということですね♪」
「―――――……ッ!」
 ……ダメだわ。
 こいつにはなに言っても、どーせ聞きゃしないんだわっ!!
 呆れと諦め、そして、ほんっの少しの愛しさを抱いて、そしてあたしは帰路についたのであった。


 
 ―――付記。
 ゼロスが持っていた参考書は、一ヶ月後、見事に全制覇して返したぞっ!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 わたくし、他の方はどうだか存じませんが、参考書とかドリルとかって、答えを直接書かないで、ノートに書く癖があるんですの。
 ということで、ゼロスさんたちも、そういう方式で参考書を使っているということにしております。
 だから、二人でいっぺんに同じ参考書の問題を解くこともできる、と……。
 関係ありませんけど、わたくし、たいていの参考書、一ヶ月で片づかないんですのよねっ!
 かなりむちゃくちゃなスケジュール組まないと、できないものが多い……。
 でも、リナさんなら可能のような気がするんですのよねぇっ!
 それはともかく、読んで下さった方に感謝しつつ、それでは失礼をば――……



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6434きゃ。理奈 3/15-10:10
記事番号6429へのコメント

おひさしぶりでぇすの理奈です。
ふふふ、よいでは、ないですかぁ〜。二人ともラブラブでぇ〜〜。
でも眠ってるリナちゃんになにもしなかったんだね、ゼロス君、色々と
想像してしまった私である。リナちゃんがテレるとこ、ものすごくかわいかった
ですよぉ〜。
ドリルや、参考書私も嫌い。私の教科書も似たような問題が何十問も
あって全部やらなきゃいけない時は、地獄ですよ。こんなの習って
なんのやくに立つ?な問題も・・・
では、では、楽しかったです。

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6485同類はどこにでもいますのね……庵 瑠嬌 3/20-20:13
記事番号6434へのコメント


>
>おひさしぶりでぇすの理奈です。

 お久しぶりって……そうなんですか?
 毎度毎度、おおきにありがとーでございますー(基本的意味しか通じない日本語)。


> ふふふ、よいでは、ないですかぁ〜。二人ともラブラブでぇ〜〜。

 らぶらぶが書きたくて書きたくて書きたくて。
 理由は謎ですけど。

>でも眠ってるリナちゃんになにもしなかったんだね、ゼロス君、色々と
>想像してしまった私である。リナちゃんがテレるとこ、ものすごくかわいかった
>ですよぉ〜。

 ゼロスさん……一応紳士なんですのよっ!
 さらにいえば、寝ているリナさんに手を出すより、起きているリナさんに手を出す方が面白い、と……。
 まぁゼロスさんったら♪(死)
 リナさんの照れかたは……必要以上にオーバーに、を目指しました。

> ドリルや、参考書私も嫌い。私の教科書も似たような問題が何十問も
>あって全部やらなきゃいけない時は、地獄ですよ。こんなの習って
>なんのやくに立つ?な問題も・・・

 同感……深く同感。非常に同感……。
 一応、中学校レベルだと、まだ日常生活に使えるものも、なきにしもあらずといった雰囲気もなくもないといった感じなのですが……。
 くぅぅっ!受験がなければ、こんな事っこんな事っ、こんな事ぉぉぉっ!
 なんて、思います。


> では、では、楽しかったです。
>
 毎回毎回、お世話になっております……。
 理奈さんに深い感謝を込めて―――
 ありがとうございました……。



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6443ちゅっ、中学生だったんですか?3/15-13:24
記事番号6429へのコメント

こんにちは、いつも楽しくお話を読ませていだだかせいいます。
彩と言います。
そりにしても、中学生だったんですか?
あのっ、私も中学生なので、そのーなんかびっくりしました。(過去に何回も言っていたのなら、すみません。)
なんか私にはちょっち、しげきがっ!って作品が多いものですからてっきり、高校生くらいのお方なのかとおもってました。
すごいです!やっぱり『ゼロリナ』はラブラブでないと。
今回のお話もすばらしいですよ!
こりからも、ばしばし『ゼロリナ』をかいてくださいね!

以上、なんだかすごくおせっかいな『ゼロリナ』ファンの彩のかんそうでした。

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6486そうだったんですの……。庵 瑠嬌 3/20-20:21
記事番号6443へのコメント


>
>こんにちは、いつも楽しくお話を読ませていだだかせいいます。

 まぁ、光栄でございます。
 ありがとうございます。

>彩と言います。
>そりにしても、中学生だったんですか?

 そうだったのです。
 ついでに、ただいま中学二年生……そろそろ三年生でございます。


>あのっ、私も中学生なので、そのーなんかびっくりしました。(過去に何回も言っていたのなら、すみません。)

 あらっ!中学生ッ!?じゃあ、じゃあ、一つか二つしか違わないわけですのねっ!もしかしたら同い年かもっ!!
 年上ばかりかと、自分の幼さが怖かったのですが……ああ、ほっとします……。


>なんか私にはちょっち、しげきがっ!って作品が多いものですからてっきり、高校生くらいのお方なのかとおもってました。

 ううう…………。
 そ、そうですか。しげきがっ!……ですか。やっぱり、わたくし、いけない子かしら……(悩む悩む)。
 でも、わたくし背伸びするの好きですからっ。本当の高校生さんから見ると、わたくしの言動って、とっっても子供だと思います……。


>すごいです!やっぱり『ゼロリナ』はラブラブでないと。
>今回のお話もすばらしいですよ!
>こりからも、ばしばし『ゼロリナ』をかいてくださいね!
>
 わぁいっわぁいっ!認めてもらえたんですのねっ!
 頑張ります、頑張りまぁっす(はぁと)
 わたくしらぶらぶすきなんですのっ。ですから……自分でも書いてみちゃおうかしらって。
 


>以上、なんだかすごくおせっかいな『ゼロリナ』ファンの彩のかんそうでした。

 ぜんぜん、おせっかいとかじゃありませんわ!
 というより、彩さんがどの部分をおせっかいと感じたのか分からない……。
 でも、同年代ということで、一方的に勝手に親近感を抱いた庵でございました。
 感想、わざわざありがとうございました。




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6456因数分解ってすばらしい。氷魚 3/16-02:48
記事番号6429へのコメント

因数分解・・・・・・・その昔、「因数分解マスター」という恥ずかしい二つ名をつけられたことを思い出してしまった氷魚です。(謎)
読ませていただきました。(はぁと)
面白かったです。
らぶらぶなのはよいですねぇ・・・・・・(^^)
私は根性なしなので参考書を最後まできっちりと終わらせたことがないんですが・・・・・・リナちゃんもゼロスさんも流石ですねっ!うらやましいです。

短い感想ですが、受け取っていただけると、うれしいです。
それでは、この辺で失礼いたします。

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6487あなたの方が素晴らしいですわ庵 瑠嬌 3/20-20:28
記事番号6456へのコメント


 こんばんは、感想、ありがとうございます。

>
>因数分解・・・・・・・その昔、「因数分解マスター」という恥ずかしい二つ名をつけられたことを思い出してしまった氷魚です。(謎)

 その昔って事は……もう高校生ではないのですか?
 でも……因数分解マスター……おっきくなったらわたくしもそう呼ばれたい……。
 

>読ませていただきました。(はぁと)
>面白かったです。
>らぶらぶなのはよいですねぇ・・・・・・(^^)

 ……とおっしゃって下さる方が、きっとおられるだろうと。
 ゼロリナを好きな方は多いですし。
 らぶらぶなら、わたくしの支離滅裂さも、許されるかしら……と(汗)。


>私は根性なしなので参考書を最後まできっちりと終わらせたことがないんですが・・・・・・リナちゃんもゼロスさんも流石ですねっ!うらやましいです。

 わたくしは、参考書を最後まで終わらせることは可能なのですが、親に宣告された期日を守れない……。
 「あと何日、あと何日……」とつぶやいて頑張ることもしばしば。
 監督されなきゃ終われないっていうのは、卒業しなきゃぁっ!と思いつつ……(情けないかも……)。

>
>短い感想ですが、受け取っていただけると、うれしいです。

 受け取ります。喜んで受け取ります。
 わたくし風情にお言葉をかけていただけるとは、本格的に嬉しい。

>それでは、この辺で失礼いたします。

 わざわざ、ありがとうございました。
 これからも頑張ってらぶらぶ、書き続けますっ!!


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6488最強少女(1)庵 瑠嬌 3/20-20:40
記事番号6428へのコメント


 これはゼロリナでございます。
 題名通り、今回のコンセプトは、強いリナさん、ですの。
 前回、リナさんがゼロスさんに振り回されてましたから、今度は逆……、ということです。
 どの程度できたかは……どうか、ご自分でご確認下さいませ(はぁと)
 ――と、読んでくれることをねだったり……。
 で、ではどうぞ。

≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠

 最強少女(1)


「―――ゼロス」
 思いつめた瞳で、リナは彼の名を紡いだ。
 ……闇の深い、静かな夜。
 皆が寝静まった頃、ためらいがちに彼の部屋を訪ねてきた少女は、迷うような沈黙の後、ただ静かに見つめるゼロスの眼差しに、控えめな調子で話を切りだした。
「頼みが……あるの」
 そういって、また口を閉じる。
「なんですか?」
 ゼロスは、微笑みを口元に佩いて、先をうながした。
 しかし、その完璧なポーカーフェイスと裏腹に、内心はかなり穏やかではない。
 当たり前だ。
 こんな夜も更けた時刻に、リナが尋ねてくること自体が珍しく、しかも常に我が道を行く彼女が、ここまで頼りなげな姿をさらしているのだ。
 胸の内であらゆるバリエーションでの対応を、練り始めるゼロス。
 この展開は、見事にあるパターンでの古典的手順を正確に踏んではいたが、結末までそのとおりに行くと信じるほど、彼は単純ではなかったし、リナを侮ってはいなかった。
(リナさんは、こちらの予測通りに動く人ではない……)
 この少女と関わることになってから、大筋を除き、どれほどイレギュラーな動きを彼女が見せたことか。
 その彼女の、伏せられていた目が、数瞬ゆれたかと思うと、まっすぐにゼロスと合わせられた。
「魔族のあんたに、こんなこと言うのも……間違ってるとは思うんだけどね」
「………どういうことですか?」
 たまらず尋ねる彼に、リナは困ったように、また視線を下にそらす。
 その態度に、ざわつき始めるゼロスの心中。
(お……落ちつかなければ。希望的観測は、得てして外れるものと決まって)
 思い切ったように、リナの瞳が、ゼロスに据えられた。
 濡れたようにきらめくその不安定な光に、否が応でも期待は高まる。
 彼女の唇がゆっくりと開かれ、本題である言葉がこぼれ出した。
 固唾を呑むゼロスに、一言。
「――――――女装、して」 
 時が止まった。



(大丈夫か自分……)
 とんでもない幻聴に、ゼロスは自らの体調を案じた。
 ――そんな馬鹿な発想が、自分の頭に浮かんだとは……。
「ちょっとゼロス……聞いてる?」
 いぶかしげな響きの宿るリナの声に、彼はいつもの微笑をつくる。
「えっと、……なんでしたっけ?」
「言ったじゃない」
「いや、それが聞き違いをしてしまいまして……」
 幻聴の効果覚めきらず、ややひきつった笑顔のゼロスに、リナは口早に言った。
「女装してっていったの」
「………はい?」
「だから、女装してって――」
「……………すいません。もう少しはっきり言って下さいます?」
 だんだん笑みが強ばるのを感じながら、ゼロスはリナに重ねて尋ねる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
 彼女の眉がつり上がった。
 ゼロスの耳を引っ張り、きっぱりはっきり、先程の殊勝な印象を払拭する態度で耳元に怒鳴りつける。
「女・装・し・て・って・いっ・た・の・よっ……!!」
「…………………………」
 最初に聞いた言葉が幻聴でなかったことを悟ったゼロスは、この上なく複雑怪奇な、珍しく感情あふれる表情になったのであった。



 調子を狂わされたといえども、彼とて腐っても獣神官。即座に精神状態を立て直し、貼り付けた笑顔で問う。
「で、なんでそんなことを、僕に頼むんです?」
「……………これよ」
 差し出した紙きれは、魔道士協会の名が書かれていた。
「ここ、ランドール・シティの魔道士協会から要請があってね。この街の町長の屋敷で行われる舞踏会に、潜入しろって。――これが招待状」
 取りだした招待状は二枚。女性の名がそれぞれ書かれている。
「魔道士協会の方で、招待状は入手できたんだけど……見て分かるとおり、女性二人分しかないのよ」
「あなた一人で行ったら、怪しまれると言うわけですか。――でも、それならアメリアさんと行けばいいのでは?」
「潜入捜査だって言ったじゃないのよ。アメリア連れてって、潜入もなにも、あると思う?」
 正義に燃えるヒロイック・サーガフリークの彼女が、大人しく潜入だけで我慢するはずがない。
「首謀者見つけた時点で、成敗してるでしょうね」
 ゼロスの非常にありそうな予測に、リナはうなずく。
「証拠つかむだけでいいってことだから。……捕まえるのは役人の仕事。それにしちゃあ、なんで魔道士協会からの要請になってんのかはわかんないけどね。
 ――それは事件が片づいてから、いろいろ突っ込めばいいわ」
 なにやら物騒なことを考えていそうなリナに、ゼロスは苦笑する。
「それで……あなたは僕に、証拠さがしを手伝えと?」
「そこまで頼まないわよ。あんたが女のかっこしてくれて、怪しまれずに屋敷に入れれば充分」
「しかし――それならば、ガウリイさんやゼルガディスに頼めば良かったのでは?」
「女の真似するの、あんたが一番得意じゃない。それにゼルは絶対、断るわよ。ガウリイも嫌がるだろうし」
「僕は嫌がらないと?」
 心外そうに、片眉を上げてみせたゼロスに、リナはあっさり答えた。
「あんた、こういう悪ふざけ、好きじゃない」
「とんでもありません。あなたは僕という人間を誤解してますよ」
「人間じゃないでしょーが。ま、あんたが嫌というならいいわ。ガウリイでもゼルでも、無理矢理引っ張ってくから」
 駄目でもともとのつもりらしい。
 さばさばとした彼女の言いように、ゼロスは根負けして承諾することにした。
「分かりましたよ。お手伝いいたしましょう」
「――手伝ってくれんの?」
「そんなところで、ただ女性の真似して立ってるだけじゃつまりませんからね」
 ぱぁっと、リナの顔が明るくなった。
「それは助かるわ!ほんというと、手伝って欲しいと思ってたのよね……!」
 瞳を輝かせる彼女に、ただゼロスは微笑むのであった。



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6489最強少女(2)庵 瑠嬌 3/20-20:41
記事番号6428へのコメント



 最強少女(2)


「――あら、そのショール、もしかして、カリシェワ公国製ですの?」
 一番最初にかけられたのは、そんな言葉だった。
「……は?」
 一瞬ぽかんとした、リラと名乗る栗色の髪のご令嬢は、即座に笑みを形作り、曖昧に首をかしげてみせる。
「はぁ……そこら辺だったと思います」
「あら、おとぼけになって。その赤褐色の深みは、カリシェワの清水でしか染め出すことはできないと聞いておりますわよ」
 ころころと貴婦人然たる、三十前後の女性が、笑い声を立てれば、別方向から、真紅の派手なドレスを身につけた、やはり三十前後の女性が、
「あら、それを言ったならば、奥様のドレスの群青色。もしかしたら、ドーワイユ・シティのものじゃありませんこと?」
「まぁ、よくおわかりになりましたわね。ほほほほほ」
 嬉しそうにするご婦人。
 ――リラから見ると、少し太めのスタイルに、その服はどうも不似合いだったが、それについては誰も触れない。
 一方。
「お隣のご婦人も……おきれいですわね。その耳飾り、翡翠でしょう?とってもよくお似合いですのねぇ」
 と、赤味がかった水晶のネックレスで胸元を飾った婦人に、話を振られたラディアと名乗る黒髪の婦人は、優しげな微笑みを浮かべ、女にしてはやや低めの穏やかな声で、言葉を紡ぐ。
「私としては、あなたのその首飾りの方がよほどお似合いだと思いますよ。レディシュ・クリスタルですか?」
「あら、ご炯眼」
 言われた方はふふふと満足そうに笑う。
「この前やっとの事で、主人に入手させましたの」
「綺麗ですものねぇ……でもなかなか手が出ませんのよ」
 他の婦人たちは、瞳に微かな嫉妬を滲ませ、しかし口元にはにこにこと笑みを佩いて、口々にその首飾りを誉める。
 リラとラディアの間で、素早く視線がかわされた。
「でも、本当に綺麗な水晶ですね。……どこで採れるものなんですか?」
 ことさらに無邪気を装って、リラが尋ねれば、ラディアが目を細めて。
「ここの街に、レディシュ・クリスタルが取れる鉱山があるという話を、聞いたことがありますが……」
「でも、ここでこの石を売っているところ、一度もわたしは見ていません」
「変な話ですねぇ……これだけ美しい石ならば、この街の特産物になるでしょうに……」
 ランドール・シティは割と豊かな街である。
 ここで、さらに水晶の売買で儲ければ、この街はさらなる繁栄を望めるだろう。
「おや?ご婦人方は、どうやら好奇心に恵まれておられるらしい」
 ふと、声をかけてきた男の声に、リラは目を上げた。
 深い藍の髪に同色の瞳。
 しゃれたスーツに身を包んだその男は、上品な笑顔で言葉を続ける。
「女性ばかりで歓談とは……こちら男性陣が寂しいですよ。私を混ぜては頂けませんか?」
「まぁ、ヴィンフォードさん!」
 婦人たちが喜色も露わに声をあげる。
「もちろんですわ、よろしければわたくしが相手をさせていただきますわ」
「ヴィンフォードさんに声をかけていただけるなど、光栄の極み!」
「まだ若いのに仕事にも部下にも恵まれておいでで」
「まったくうちの主人に見習わせたいくらいですわ……!」
 口々に褒めそやす婦人たちに、リラの眉が不審そうに寄った。
「―――――何?」
「どうやら町長の息子殿のようですね……。ご婦人方の人気も十二分にある、と」
 小さく会話を交わすリラとラディア。
「初めて見る顔ですが……あなたは?」
 ヴィンフォードが、軽い調子でリラに声をかけた。
「リラ・イーディス……ここ、ランドール・シティ魔道士協会評議長の遠戚に当たるものです」
「隣のご婦人は?」
「彼女は、ラディア・グランデシュ、わたしのいとこです」
 軽く会釈するラディア。
「そうですか……遅れまして。私はレナード・ヴィンフォード。この街の町長の息子です。
 それでは、リラ嬢」
 なにが「それでは」なのか、彼は手を差し出して、にっこり微笑んだ。
「私と踊っていただけませんか?」
 

(………どうしようか……)
 リラは……いや、リナは出された手を目の前に、内心つぶやいた。
 彼女は当世流行のダンスなど知らないし、興味もない。
 しかし、実力者であるレナード・ヴィンフォードからは、ぜひとも情報が欲しいところである。
 密かに深呼吸をして、リナは友好的な笑みを浮かべた。
「喜んで、ヴィンフォードさん」
「レナードで結構ですよ」
 リナの耳に、ラディア――女装したゼロスは、そっとささやく。
「(いいんですか?)」
「(虎穴に入らずんば、虎児を得ず、よ)」
 決然と言葉を返し、リナはレナードの手を取る。
 ――さぁ――
(茶番の始まりよ)
 彼女は口の端に皮肉な笑みを浮かべた。
 

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6490最強少女(3)庵 瑠嬌 3/20-20:43
記事番号6428へのコメント


 最強少女(3)


 オーケストラが、優雅にワルツを奏でている。
 紳士淑女の笑いさざめく広間――その中で、ときどきダンスがつっかかるものの、なかなかなめらかな動きを見せるカップルが一組がいた。
(えーと……ここでこう――ステップを踏んで、右脚でターン……と)
 リナは非常に学習能力の高い少女である。
 知識を吸収し、活用する力に長けている。
「お上手ですね、リラ嬢」
 リードするだけで、即座にダンスを覚えていくリナに、レナードは感心の声をあげた。
「それほどでもありません」
 謙遜するリナの瞳に、探るような光がよぎる。
「そういえば、あの、レディシュ・クリスタルって、なんですか……?」
「ネルーダ夫人の首飾りのことですか?」
 この言葉で、リナはあの婦人がネルーダ夫人と呼ばれていることを、初めて知った。
「ええ。とっても綺麗なので」
「装飾品に使われることが多いですね。しかし、砕いて飲み物に混ぜれば、薬にもなるそうですよ。大変、高価な石です」
「だから、ネルーダ夫人の首飾りについている石も、そんなに大きくないわけですね」
 ――ここまでは、リナも前から知っていた。
 問題は次である。
「ここの街で、採れるとか……?」
「――だそうですね。けれど、たぶんデマでしょう」
 さわやかにレナードは笑う。
「実際に、レディシュ・クリスタルは、この街で売り買いされていないんですから」
「では、どうしてそんなうわさが立っているんです?」
 火のないところに煙は立たない筈である。
「ああ……この街の近くに鉱山があるのは事実なんですよ。ただ、実際に売っている鉱物が、採ったはずの鉱物よりも少ないと……。それで売っていない鉱物は、実はレディシュ・クリスタルではといわれているわけです」
 苦笑するレナード。
 ステップを踏みながら、リナは不思議そうな顔を作った。
「実際に売っている鉱物が、採ったはずの鉱物よりも少ない?」
「それこそ噂ですよ、噂」
「無責任な噂が多いんですね……」
「ええ。よくお連れの方がご存知でしたね。そんな噂を」
 リナは心の中でうなずいた。
(確かに……)
 ああいう情報を、彼はどんなふうに手に入れているのだろう?
「他にも、何かレディシュ・クリスタルについて、聞きたいことはありますか、好奇心旺盛なご令嬢?」
「まだなにかご存知なんですか?」
「いいえ。けれど、そういうことに興味がおありならば……魔道士協会に、それ関連の資料が沢山ありますよ」
「…………」
 リナはレナードの表情を観察した。
(――これ以上聞いても無駄ね……) 
 知らないか――そうでなくとも、言わないだろう。
 彼女は唐突に大幅に、ステップを踏み外した。
「リラ嬢!?」
「――あ、すいません。少しめまいが……」
 額に手を当て、顔を少ししかめてみせる。
「それは大変ですね。誰か人を……」
「いいえ、しばらくすれば治ります。バルコニーに出ていますので、連れにそう伝えて置いていただけませんか」 
 内心舌を出しつつ、表面上は可愛らしく微笑んで、バルコニーに出る。
「―――さて、潜入捜査開始、ね」
 紅の瞳を強気にきらめかせて、彼女はバルコニーの手すりに足をかけ、身のこなしもあざやかに庭に飛び降りた。




「具合が悪くなった?」
 ゼロス扮するラディア婦人は、驚いたように顔を上げて見せた。
「ええ。踊っていたら、突然……」
 レナードの言葉に、ゼロスはなるほどと理解した。
(本格的に、捜査開始というわけですか?)
「なにか、持病でも……?」
「いいえ。ただ、人混みに酔いやすいもので……」
 適当なことを言ってレナードをあしらい、彼はなんとも女性的な、優しげな微笑みを浮かべてみせた。
「では、少し心配ですので、私は彼女のところに行っています……」
 介入を許さぬ呼吸でレナードのそばを離れ、ゼロスはバルコニーに向かった。


「うぉっ!」「くぁっ」「ぐぅっ……!」
 リナは呆れたように、男たちを見下ろし、手の埃をぱんぱんと払った。
「ったく……これで警備員っていうんだから笑わせるわよね。魔道士に体術で負けてどうするってのよ」
 情け容赦の全くないセリフである。
「さて、あやしいのは……あそこね」
 警備員たちから完璧に関心を失うと、彼女は、さりげなくも見回りの警備員の多い、屋敷の離れを見やった。
(きっと、妨害されるだろうなぁ……ま、いいけど)



「うーん……なにがあったのか、とてもよく分かっちゃいますねえ……」
 ゼロスは呆れたように、男たちを見下ろし、額に手を当てた。
「まったく……これで魔道士っていうんですから困りますね。魔道士がここまで体術に秀でていて、どうするというんでしょう……」
 いわぬが花という奴である。
「で、おそらくリナさんがいるのは……」
 警備員たちから完璧に関心を失うと、彼は、おそらく見回りとして置かれていたであろう警備員が、まるでマグロか何かのように倒れている、屋敷の離れを見やった。
(きっと、妨害されたんでしょうねぇ……返り討ちにしたようですけど)



 目的地にたどりついたリナは、無駄のない動きで扉に近づき、鍵をチェックした。
(―――簡単ね)
 それなりによくできているが、呪文を使うほどでもない。
 鍵穴に針金を突っ込み、なにやらガチャガチャやること、十数秒。
 かちゃり。
 あっけなく、鍵は開けられた。
「………………」
 口元に笑みを浮かべて、そっと室内に身をすべり込ませようとし―――
「!」
 反射的に身を引いた。
「もうバレてるってわけ……」
 物陰から、多数の気配を感じる。
 考えてみれば、あれだけ派手に警備員を倒しているのだ。気づかれていない方がおかしい。
(もう少し、遠慮したほーがよかったかなぁー……)
 いまさらなことを心の中でつぶやき、彼女は呪を唱えながら中に入った。
 部屋のランプに灯をともし、室内を見渡す。
「! これは……」
『うぉりゃぁぁぁぁっ!』
 いきなし声を合わせて、多数の屈強な男たちが飛びかかってきた。
 大人数で勝とうという気だろうが……。
(考えが甘いっ!)
「爆裂陣(メガ・ブランド)!」
 ど――――ん!
『うわぁぁぁぁぁっ!!』
 哀れ男たち。彼らの出番はこれで終わりである。
「っとに……よくこんな単純な奴ら集めたもんね。しかもこれ一発で動かなくなるなんて」
 あまりの見かけ倒しに、呆れ果てて天を仰ぐリナ。
 その時、耳障りな拍手が聞こえた。
「やりますねぇ、リラ嬢」
「!!」
 その言葉に、反射的に振り向いた彼女が、次の瞬間見たものは――――!



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6491最強少女(4)庵 瑠嬌 3/20-20:44
記事番号6428へのコメント


 最強少女(4)


 その場に沈黙が満ちた。
 かわいたリナの唇が、かすれた声を落とす。
「信……じらんない」
「そりゃそうでしょう。私が黒幕だとは思わなかったのでしょう?」
 彼女の反応にいたく満足そうにする彼に、リナは驚愕に大きく開いた瞳を釘付けにしたまま、続けて言葉を発する。
「こんな……お約束通りのパターンがあるなんて!!」
「他にゆーことはないんですか、他にっ!?」
 力いっぱい予想を裏切られて、レナードは思わず動揺した。
「表向き有能な青年、しかしてその実体は、悪しき野望抱く黒幕だなんて、そんなどこぞのヒロイックサーガおたくが喜びそーな展開を体験することになるとはっ!一体この街はどーなってんのよ!?」
「そこまでいいますか、徹底的猫かぶり令嬢っ!」
「こっちの勝手でしょ、この典型的展開体現悪役!」
「それこそこっちの勝手です、遠慮なし娘!」
「人のこと言えるわけ、悪口雑言得意男っ!」

 ―――五分経過―――

「………いい加減、この不毛な会話もやめにしましょうか」
 やっと、わけの分からぬ応酬を止め、リナはまともなことを口にした。
 なぜか無意味にノリのいいレナードも、重々しくうなずく。
「同感ですね。そろそろ悪口のネタも尽きてきました」
「あたしはまだまだ言えるけど」
「そ、その気になれば私だってあと三十分は」
「口先だけならなんとでも言えるわよ」
「なんですと。それは私に対する挑戦と見なしますよ」
「別にかまわないわよ?あたしは。……って、これじゃあ、それこそエンドレスだわっ!こうなったら先手必勝で行くわよ、――――影縛り(シャドウ・スナップ)!」
 部屋のなかは先程彼女が突っ込んできたときに、灯りをつけたままになっている。
 いきなりこう来るとは予想外だったらしい。
 うろたえた表情で、レナードはあっさりと身を縛られた。
 リナはそれを口元に笑みを佩いて見やると、レナードに近づいて、尋問を開始した。
 もうここまで派手にやったならば、証拠だけ、などという依頼内容は、無視するしかない。
「さて、聞かせてもらいましょーか?なんでこの部屋には……」
 周りを見回す。
「これほど大量に、レディシュ・クリスタルをあるのかをね」
 戸棚という戸棚、目の着くところ全てに、赤がかった美しい水晶が置かれていた。
「これは単なる赤い水晶ですよ、リラ嬢……」
「ごまかしても無駄。レディシュ・クリスタルってのは、光の反射によって、赤の濃さが変わるのよ。それもレディシュ・クリスタルの価値を高めている理由の一つなんだから」
 レナードは苦笑した。
「そこまでご存知か……」
「時間稼ぎなんてやめて、さっさと答えなさい」
「仕方ありませんね。実はこれは―――」
 レナードの言葉が不意に途切れ、変わりに妙に朗々とした声で、言葉を放つ。
「明りよ!」
「―――――――!!」
 光量最大のライティングに、リナは反応が遅れた。
(―――くっ……。目が……!)
「このくらいの呪文は知っているんですよ、リラ嬢」
(そこか!)
「魔風(デム・ウィン)!」
 声のする方に呪文を放ったとき、耳元でふっと風を感じた。
 しゅぱっ……。
 反射的に身を引いたが、右腕を浅く切られる。
(このくらいなら、呪文を唱えるに差し障りは……)
 だんだん、治ってきた目とともに、口の中で呪を唱える。
 ―――と。
「あ……」
 リナはその場に崩れ落ちた。


 目は治ってきたものの、突然足が萎えてその場にへたりこんでしまった彼女は、全身を苛むしびれにハッと悟った。
(さっきの傷………!)
 浅かったので重視しなかったが、おそらく、しびれ薬かなにかが塗ってあったのだろう。
 指一本、ぴくりとも動かせない。……声すら出せない。
「このしびれ薬は、回るのが速いんですよ。災難でしたねぇ……」
 極めて紳士的に微笑むレナードの顔を、リナはぎりぎりとにらみつけた。
(大、失敗……だわ―――!)
「いい目をしておられますねリラ嬢?素晴らしいですよ、まさに……」
 なにを考えているのか、彼はリナの瞳を覗き込んで続ける。
「宝石の名を冠するにふさわしい……」
 しびれ薬の塗られたナイフを、危なげなくもてあそぶレナードの瞳に、残酷な喜悦が浮かんだ。
「私は赤い宝石が好きなのですよ、リラ嬢。レディシュ・クリスタルの、あの微妙な濃淡の色加減も、非常に美しくてよいのですが……あなたの」
 ナイフが鋭く光を反射した。
「――――――!」
 直感的に悟る。
(この男………!)
「あなたの瞳も、ぜひコレクションに加えたい……」
(目をくりぬかれる………!?)
 迫る穏やかな微笑。しかしその目はぬらりとした、どこか常軌を逸した光が宿っている。
 背中を走る寒気。
 ―――せめて、瞼を閉じることができれば……!

 ひゅんっ!

 ナイフが飛んだ。
 じきに来る激痛に、構えていた心が、拍子抜けしたように力を抜く。
「まったく……協力する、といったじゃありませんか」
 ほんのすこしとがめるような、笑みを含んだ声。
「騎士の登場、ってとこですか?」
(ほんとに――なんて気障な登場の仕方よ)
 ――自分が女装してるって、自覚してんの?
 安堵に、思わず視界が曇る……。

 扉の前にたたずむのは、にっこり笑顔のゼロスであった。


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6492最強少女(5)庵 瑠嬌 3/20-20:45
記事番号6428へのコメント


 最強少女(5)


「何者だ!?」
 レナードの誰何に、ゼロスはちらりと冷たい視線を投げかけた。
「この程度の相手に捕らわれるとは――リナさん、油断は禁物ですよ?」
 明らかな侮辱に、レナードの顔に朱が走った。
「なんだとっ……!」
 顔を真っ赤にして、レナードはナイフをリナの首筋に当てた。
「――もしも一歩でも動いてみろ!この女の命はないぞ!」
 悲しいくらいに、三流悪役そのままである。
「こりゃまたひどい相手ですねぇ……リナさん。救いようがないと思いません?」
 そういって視線を合わせる彼に、リナは必死に目で訴えた。
 にっこり、満足そうに笑むゼロス。
「……………。そうですよねえ、殺しちゃっても、かまいませんよねえー……」
(ちがぁぁぁぁうっっ!)
 ど ん っ …… !
 容赦ない衝撃波が、レナードに叩きつけられた。
「……………!」
(そりゃ、死んで悲しいとは思わないけどっ……!)
「生きてますよ」
 リナの内心を察して、ゼロスが笑う。
「リナさんの思うことが、僕に分からないわけ、ないでしょう?」  
「――――自信、過剰……」 
 しびれの残る身体で、リナはその言葉を、しぼり出した。


 しばらくたち、リナが自由に口をきけるようになると、ゼロスは待ってましたとばかりに、恨み言を並べ始めた。
「ひどいですよリナさん。ひとり突っ走ってピンチに遭ってしまったリナさんを、僕は置いてけぼりにされた寂しさに涙しつつ追いかけて救い出して差し上げたんですよ?なのに」
「……………」
 リナは唖然としている。
「そんなこと言うんですか……?」
 よよよ、と泣き崩れそうな調子である。
「なっ……、そこでわざとらしく、視線を逸らすなっ!」
「そんなこと言うんですか……?」
「ゼロス―――ッ!」
 ゼロスはいつになく意地悪である。
「リナさんのお願いって言うから、別に趣味でもない女装して。リナさんの仕事って言うから、お手伝い差し上げようと思って。で、一緒に行動しようと思ったら、勝手に潜入捜査始めてて。レナードさんにリナさんがバルコニーにいるって聞いたとき、僕がどんな気持になったと思うんですか?それから……」
 完璧、嫌がらせである。
 常の状態でこんな事をされたなら、暴れてやめさせられるが、いまはしびれ薬の名残で、体の自由がきかない。
 これを機会とばかりにつけ込んだ、非っ常ーに陰険な手口である。
「もーっ!だからなんだって言うのよっ!?」
 ぶち切れて怒鳴るリナにゼロスはにっこりと微笑んだ。
 いまは、女性の顔をしているだけに、なおいっそうきれいである。
「ですから……」
 繊細な指先が、リナの顎をつまんだ。
「だっ……だから?」
 息がかかる。
 とっっても後ずさりたい衝動に駆られたが、残念ながらいまは不可能である。
「このくらいのいたずら……」
 なんと凶悪な笑顔であろうか。
「許されるべきですよね?」
「許されるかっ!放せっ!はーなーせーっ!」 
 ゆっくりと、ゼロスの顔が近づいてくる。リナは絶叫した。
「ゼロスッ!いま自分のようす分かってるっ!?女のかっこしてんのよ!はたからみたらこの光景って、ひたすら倒錯的よっ!」
「僕はこだわりません」
「あたしはこだわる――――っ!!」
 ……………………。
 奇妙な間があった。
「ぜ、ゼロス……?」
 なぜ、自分がこんなにおびえなければならないのだろう。
 理不尽な感情に怒りを抱きつつ、彼の名を紡ぐリナに、ゼロスはにっっこりと笑った。
「この場で、僕が男の姿に変われば、別にかまわないわけですね?」
「ひきょーものぉぉぉっ!!」
 こうなっては。
 リナは。
 そう叫ぶしか。
 なかったのである……。


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6493最強少女(終)庵 瑠嬌 3/20-20:47
記事番号6428へのコメント


 最強少女(終)


「つまり、レナード・ヴィンフォードは、ここの鉱山で取れるレディシュ・クリスタルを横領していたわけです」
「そう簡単に横領なんぞできるものではあるまい」
「この街の全ての権力者に賄賂を贈っていたのです。その賄賂は非常に高額にわたるもので、誰もわざわざ告発などしてやる気はなかったわけでしょう」
「権力者と言っても多いのだぞ。その賄賂の金額は、レディシュ・クリスタルを横領したことによって得る金額よりも……」
「ヴィンフォードが求めたのは、富ではありません。彼は美しい宝石を欲したのです」
「自分の財産を削ってまでかね?」
「そうです」
「しかし、そんなことをしていては、いつか必ず自滅するに……」
「自滅したわけでしょう。財産を食いつぶすより、その悪行を見破られるほうが早かっただけで」
「しかし……」
「確かに、彼のやり方はかなり滅茶苦茶です。だからこそ、始めて一ヶ月かそこらで、すぐにうわさが立ち、二ヶ月目にして見破られると言うことになったわけです。だいたいっ!」
 どんっ!
 テーブルを叩く音。
「最初に潜入捜査しろっつったのは、あんたでしょーが、評議長!!」
「い、いや、そう言いはしたけどね……。でも、私が依頼したのは証拠を入手することだ。ヴィンフォードを捕らえることでは………」
「もしかして……」
 声が低くなった。
「評議長。あんた、奴から賄賂もらってたとか?それで、誰かに証拠つかまれる前に、自分が証拠つかんで、さらにゆすり取るとか、そーいうこと考えてたとか……?」
「なっ!リッ、リナ・インバースといえども、そこまでの侮辱、暴言は……!」
「なら違うって証拠でもあるってわけ?違うって言い張るなら、レナードに聞くわよ。あの強情っぱりも、一時間でも拷問し続ければ、どれほど嫌だろうと吐くだろうからね……!」
「だぁぁぁっ!分かった、すまなかった、そうだ、私は高額の賄賂を受け取っていたっ!!だがしょーがなかったんだ。うちには七人の子供と病気がちな妻と、年老いた母がッ……!」
「ざーとらしいいーわけをするなあっ!!」
「見逃してくださいっ!金なら出す。いくらでも出しますからっ―――!」
「あまぁぁぁいっ!このリナ・インバース、そんな悪事に手を貸すもんですかっ!絶対に、見逃さないわよっ!いや、このあたしに悪事の片棒をつがせようというところから許しがたいっ!覚悟するがいいわ。いまこそ成敗してやる―――ッ!!」
「ひぃぃぃぃぃっ!!」
 評議長宅に、爆音がとどろいた―――……。


 半眼で、彼女はいいきった。
「そのとーり。やつあたりよ」
「しかし、あれはひどすぎるというものでは?」
「だあーれえーのお、せえーいいーかあーなああー?」
「……………もうなにも申しません」
「分かればいいのよ」
「……………………」
「……………………」
「……………………」
「……………でもね」
「はい?」
「まぁ……感謝は、してんのよ」
「はい?」
「うるさいわね。確かにあれはあたしの油断が招いた、完璧なミスだし。別にあんたが助ける必要のないことだったし。仕事……じゃないもんね。お役所仕事のあんたが、助けてくれたんだから……」
「――――リナさん?」
「なによっ!!」
「耳まで真っ赤なんですけど」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
「リナさん?」
「えーいっ!少しはだまらんかいっ!こっちが慣れないこといって、苦労してるって言うのにっ!」
「意地っ張りですねぇ……」
「うるさいっ!」
 ―――そして沈黙が流れる。
「………………ありがと」
 早口に、ぼそぼそっと。
 自分で自分の言葉に、戸惑っている様子がありありと見えて、ゼロスは口元に笑みを浮かべた。
「いいえ。それほどでもありませんよ」
「だからっ……!」
 リナは、ゼロスのまえににゅっと顔をつきだした。
 視線が合う。
「あんたがもしも、あたしに頼みたいこととかがあったら……きいてあげる」
「本当ですか?」
「一回だけよっ。一回だけ、ね」
 その瞳は紅。
 あざやかに輝く紅。
 ―――レナード・ヴィンフォードは、彼女の瞳を宝石と讃えたとか。
 それは正しく、そして間違いだ。
(この輝きは……リナ・インバースの双眸であってこそのもの)
 誰も、この輝きを有すことはかなわない。
 ただ……彼女だけのもの。
 大体。
(くりぬくだけで、この輝きを手に入れられるなら)
 先にこっちがそうしている。
 自然、苦笑が浮かんだ。
「リーナさんっ」 
「なによっ」
「頼み事……考えておきますね♪」
「困ったときだけよっ!」
 少女の言葉に、ただ魔族は笑った。


 ――――そして。
 リナ・インバースが己の発言を悔いるのは、一週間後、彼にデートと称され、一日中引っ張り回された日のこととなる―――……。



¶¶¶¶¶¶¶¶¶

 リナさんを強くすると決めたら、どこか性格変わったような気が。
 ゼロスさんにお礼を言うときに、やたらと困惑していたのは、相手が相手だったから……なのですけど。
 オリジナルなレナードさん。
 しょせん脇役であったがゆえか、それとも、リナさんたちにわたくしの意識が集中したのか。
 自分で性格が分かりません……。
 ―――あなた、どーいう人だったんですの?
 って感じですわね……。
 とりあえず。少し時間がかかったせいか、話が変ですけれど。
 こんな話を読んで下さった方に感謝を込めて。
 それでは失礼をば――……
                                            ――庵 瑠嬌でした―――

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6495Re:最強少女(終)3/20-22:09
記事番号6493へのコメント

でましたね!
庵様(なんてよむんですか?)の小説まってました!
はう〜、始めはリナちゃんがゼロス様に告白!?
とか、思ったのに!
女装ですか〜?
うう〜ん、たしかにゼロス様女装好きそうですけど。
読んでてギャグかと思ったのに、読んでるうちにリナちゃんピンチ!
はう〜、リナちゃんを助けるゼロス様かっこいいんですけど、やっぱり女のままでしたんですね。リナちゃんのいうとうりはたから見るとあぶないですね。
でも、
最後に書いてあったリナちゃんをデートにひっぱりまわすゼロス様な、お話もみてみたいですね。

話はかわりますが、私は中1の13歳今年で、2年生です!
先輩!週1回しかこられないそうですね!
でも、私はあなたのファンです!がんばってゼロリナラブラブ!
な、お話!書いて下さい!

以上、わけわからん、彩のかんそうでした!

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6529ありがとうございます、後輩さん。庵 瑠嬌 3/27-18:45
記事番号6495へのコメント


 こんばんは、ありがとうございました。
>
>でましたね!

 はい、出ましたっ、といっても………それほどご立派なものじゃありませんが。


>庵様(なんてよむんですか?)の小説まってました!

 いおり、と読みます。一応意味がありますから――興味をお持ちになられましたなら、国語辞典で、調べてみて下さい。
 えらく、わたくしのような人間には、似合わない意味ですので。
 しかし……待って下さったなんて。
 しみじみ、ありがたいお言葉ですわね………。

>はう〜、始めはリナちゃんがゼロス様に告白!?
>とか、思ったのに!
>女装ですか〜?

 そこでは引っかけるのが目的でしたの。
 こうしたならば、ゼロスさんが、動揺して下さるかしらーなんて。


>うう〜ん、たしかにゼロス様女装好きそうですけど。

 ―――何を根拠に?
 わたくしは、ただ似合いそう(はぁと)という素朴な思いからですけど(笑)。


>読んでてギャグかと思ったのに、読んでるうちにリナちゃんピンチ!

 ……ありがちな展開ですわね。
 でも、いいんです、どうせ、発想から貧しいんですのよ、わたくしは!


>はう〜、リナちゃんを助けるゼロス様かっこいいんですけど、やっぱり女のままでしたんですね。リナちゃんのいうとうりはたから見るとあぶないですね。

 やりたかったんですのよ、はたからみたら危ない光景。
 ………危ないのは、わたくしかもしれない………

>でも、
>最後に書いてあったリナちゃんをデートにひっぱりまわすゼロス様な、お話もみてみたいですね。

 お書きになってみては?
 わたくしは……書いてみましょうかしらねえ……。

>
>話はかわりますが、私は中1の13歳今年で、2年生です!
>先輩!週1回しかこられないそうですね!

 ………よ、よくご存知ですわね……。まぁ、ところどころで申しておりますが。
 電話代が馬鹿にならないから、ですの……。
 ある意味エリさんだわ、なんて……(意味不明)。
 

>でも、私はあなたのファンです!がんばってゼロリナラブラブ!
>な、お話!書いて下さい!

 まっ!ありがとうございます!光栄です!嬉しいです!感激ですわっ!
 わたくしはたぶん……根っからのゼロリナファンですから……。
 書くなと言われても書くでしょう………。

>
>以上、わけわからん、彩のかんそうでした!

 いや、嬉しいですわ。
 ありがたく拝見させていただきました。
 一つ年下ですか……仲良くしましょ(はぁと←一方的)。
 


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6499こんにちわです。氷魚 3/21-05:13
記事番号6493へのコメント

こんにちわです。また、拝見させて頂きました(はぁと)氷魚です。

いや、良いですねっ!!!!女装っっ!!!(笑)
ゼロスさん、リナちゃんの頼みは断れなかったんですねぇ・・・・・・(^^)

> ゼロスさんにお礼を言うときに、やたらと困惑していたのは、相手が相手だったから……なのですけど。
なんか、この辺がとてもリナちゃんらしくて好きです。

> オリジナルなレナードさん。
> しょせん脇役であったがゆえか、それとも、リナさんたちにわたくしの意識が集中したのか。
> 自分で性格が分かりません……。
> ―――あなた、どーいう人だったんですの?
すいません。何故か、ここでうけました。(^^;)
なんだか、レナードさん、不幸ぶりが良いです・・・・・・

またまた、短い感想ですね。(^^;)
こんなのですが、受け取って頂けたら、幸いです。
それでは、この辺で。
次作、楽しみにしてます(はぁと)                                       

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6530こんばんはです。庵 瑠嬌 3/27-18:52
記事番号6499へのコメント



>こんにちわです。また、拝見させて頂きました(はぁと)氷魚です。

 こんばんはです。また、ごらんになっていただいて、まぁうれしい(はぁと)な庵でございます。

>
>いや、良いですねっ!!!!女装っっ!!!(笑)
>ゼロスさん、リナちゃんの頼みは断れなかったんですねぇ・・・・・・(^^)

 だって、リナさんの頼みですもん(笑)
 ついでにいうと、横暴極まりない、わたくしの趣味でもありますの(;;)。

>
>> ゼロスさんにお礼を言うときに、やたらと困惑していたのは、相手が相手だったから……なのですけど。
>なんか、この辺がとてもリナちゃんらしくて好きです。

 そうですか?
 わたくしのイメージからいくと、けっこうさらっと言えるかしらって……でも、すぺしゃるならともかく、本編では、ずいぶん、可愛いですからねえ……。


>
>> オリジナルなレナードさん。
>> しょせん脇役であったがゆえか、それとも、リナさんたちにわたくしの意識が集中したのか。
>> 自分で性格が分かりません……。
>> ―――あなた、どーいう人だったんですの?
>すいません。何故か、ここでうけました。(^^;)
>なんだか、レナードさん、不幸ぶりが良いです・・・・・・

 いいんですの。どうせ、わたくしの創った人ですもの。
 リナさんたちの方が、よほど愛しいですわ。
 …………確かに、不幸かもしれない、レナードさん……。

>
>またまた、短い感想ですね。(^^;)
>こんなのですが、受け取って頂けたら、幸いです。

 喜んで受け取らせていただきます(喜)。
 感想は、短かろうが、なんであろうが、頂ければなんでも嬉しいですわ。

>それでは、この辺で。
>次作、楽しみにしてます(はぁと)                                       

 こちらの方も、楽しみにさせていただきます。
 たくさん書いて下さいませ〜♪(特にゼロリナ)

 それでは、わざわざありがとうございました。

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6501また読みましたぁ。理奈 3/22-06:30
記事番号6493へのコメント

こんにちはぁ〜、またまた登場の理奈でございまぁ〜す!!
おうおうおうぅ〜〜、これは、めちゃくちゃよい話では、ないですかぁ。
話の展開や、テンポがスムーズで、なんて言うんでしょうか。読んでいて
楽しかったし、楽しいからこそいつのまに全部読んでしまいました。
最初、リナちゃんに女装してって言われたゼロス君の様子。おもしろかったです。
ゼロス君の女装は、私のツボなんですよぉ〜〜!だから私の完結した小説にも
女装のゼロス君を入れてみちゃった。ってありゃ、女装じゃなく、完全な女
ゼロス君だけど。
私は、一番気に入ってるのは、「ありがとう」って言ったリナちゃん。かわい
かったよぉぉうう!!
読んでてすごく楽しかったです。おもしろかったです。
ではぁ〜〜。

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6531そういって頂けて、嬉しいですわ。庵 瑠嬌 3/27-19:00
記事番号6501へのコメント


>
>こんにちはぁ〜、またまた登場の理奈でございまぁ〜す!!

 こんばんはー、またまた駄文を読んでいただいた庵でございます〜!


> おうおうおうぅ〜〜、これは、めちゃくちゃよい話では、ないですかぁ。
>話の展開や、テンポがスムーズで、なんて言うんでしょうか。読んでいて
>楽しかったし、楽しいからこそいつのまに全部読んでしまいました。

 ちょっと長くて、場がもたれたりするかしらー、とも思ったのですが。
 よかったですわ、テンポ、スムーズでしたか。


> 最初、リナちゃんに女装してって言われたゼロス君の様子。おもしろかったです。

 意表を突かれて、思わず思考停止する場面ですわね(笑)
 びっくりするゼロスさんを書きたかったんですの。


>ゼロス君の女装は、私のツボなんですよぉ〜〜!だから私の完結した小説にも
>女装のゼロス君を入れてみちゃった。ってありゃ、女装じゃなく、完全な女
>ゼロス君だけど。

 ………実をいうと。
 今回の女装ゼロスさんは……理奈さんのお話に影響されているんですの。
 あのお話を読んで、ゼロスさんの女装って、綺麗そうでよいかも〜と。
 パクったことにはならないと思うのですけれど……考えが浅いかも。


> 私は、一番気に入ってるのは、「ありがとう」って言ったリナちゃん。かわい
>かったよぉぉうう!!

 可愛かったですかっ!?
 嬉しいことですわっ、よかった、可愛く書けましたのねっ!?

> 読んでてすごく楽しかったです。おもしろかったです。
> ではぁ〜〜。

 毎度毎度、本当に、ありがとうございますー。
 なかなか、感想書けませんけどっ!理奈さんのお話、すべて読んでますのっ!
 頑張って書き続けて下さいねっ!!