◆−題未定。ごめんなさい。−千野智佳子(4/4-02:14)No.6545


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6545題未定。ごめんなさい。千野智佳子 4/4-02:14


目深にかぶったキャップ、いかにも異世界(ディファレンス)を示した服装。
彼は確かに近付いていた。真っ向から勝負する気らしい。
キャップをさらに目深に直し、誰でも見分けがつく位置まで近付いた。
「カオス・・・」
「よう、リズミ。しばらく転々としてたようじゃないか。俺から逃れて 」

「誰があんたなんかから逃げるのよ!!
あんたこそ、あたしから逃げてたようじゃない。しばらく姿見せな いでさ!!」

血の気やや多めの私は、すぐにかっとなり、カオスにかみついた。
「それになんなの!?その格好!!
この世界のあんたが、どうして異世界の服装(ディファレンス・ スタイル)なんかしてるのよ!!」
「俺はローブとかマントとかガードとか、この世界の服装が嫌いな んだ。それにひきかえ、異世界はいいぜ。見ろよ、フードつき のトレーナー、ジーパン、キャップ」
左手をジーパンとやらのポケットに突っ込んだまま、カオスは平然と答える。
「まぁいい。すぐカタ付けて去るつもりだからな」
「どうやってよ!?魔道を知らないあんたが武器の1つも持たな いで!!」
魔剣士・・・つまり、魔道を知る私ならともかく、魔道を理解してい ないカオスが、魔道を扱うはずがない。
見たところ、武器を隠し持っているような雰囲気でもないし、かとい って、見た感じ武器なんか一つもない。とすれば、素手で戦う 気?完全にバカにされてるね!!
白黒、対照的な言い争いだ。
平行線を交わらせろといっても無理だ。このままではキリがな い。
ならば−
「戦(や)るしかない・・・ってわけね」
私はすらりと、銀色に光る刃の身体(すがた)を現わした。
「そういうこと。さて、どこからでもどうぞ。イカれた現世界のお嬢 ちゃん」
「イカれてるのはどちらかしら?異世界に溺れたお坊ちゃん」
それだけいやみを言われても、カオスは顔色一つ変えず、ポケッ トに左手をつっこみ、右手を遊ばせたまま、いやみな笑みを浮 かべた。
多少の距離感も気にせず両者にらみ合い、かくて−
私の力ある一歩で、火蓋は切って落とされた。


P.S.ぐふふふ。姉のagehaだよん。
さてさて次はどうなるやら。
打つのがめんどくせーよ。

読んでくれてありがとじゃーね。

題はそのうちお楽しみに。誰か付けてくれてもいーよ。