◆−地球の王様・薬指姫17−ひなた(4/18-19:06)No.6614
 ┗地球の王様・薬指姫18−ひなた(4/18-19:11)No.6615
  ┣リナさん、格好いいですわ!−庵 瑠嬌(4/18-21:03)No.6619
  ┃┗庵 瑠嬌さまへ♪−ひなた(4/25-18:10)No.6665
  ┣よいですぅ!−理奈(4/19-02:54)No.6622
  ┃┗理奈さまへ♪−ひなた(4/25-18:12)No.6666
  ┣お待ちしてましたの−メイメイ(4/19-11:11)No.6623
  ┃┗メイメイさまへ♪−ひなた(4/25-18:16)No.6667
  ┣Re:地球の王様・薬指姫17・18−風太(4/21-01:11)No.6636
  ┃┗風太さまへ♪−ひなた(4/25-18:24)No.6668
  ┗Re:地球の王様・薬指姫19−ひなた(4/25-17:46)No.6660
   ┗地球の王様・薬指姫20−ひなた(4/25-17:51)No.6661
    ┗地球の王様・薬指姫21−ひなた(4/25-17:55)No.6662
     ┗始まりにして終わり−ひなた(4/25-18:00)No.6664
      ┣Re:始まりにして終わり−彩(4/25-20:35)No.6669
      ┣Re:地球の王様・薬指姫−風太(4/26-00:37)No.6674
      ┣終わったんですのね……−庵 瑠嬌(4/27-14:12)No.6686
      ┗ああ……(遠い目)−メイメイ(4/28-10:36)No.6690


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6614地球の王様・薬指姫17ひなた E-mail 4/18-19:06


うふふ〜。最近10時間寝てます(死)
ってゆーか、学校忙しすぎて、それだけ寝ないとやってけない・・・とゆー(血)
しかーし、そろそろ書き上げないと・・・ですよねー。ぷすー(ガス欠)
あ、嫌になった人は名乗り出るように(笑)
―――――――――――――――――――――

いつも不思議だったような気がする。
「…殺した………ゼロス…?」
誰よりも力強く生きている…ここにいるはずなのに、一番信じることが出来ない。
ふとしたことで消えて…いなくなってしまうように。
そうしたら、また自分は独りになってしまうのだろうか。
もう繰り返さないように。守ろうと思った。
(何から?)
「君を殺したのがゼロスだとしても?」
…何もかもから。
自分が守れなかった、何もかもから。



「そう、運命が狂ったんだ。ゼロスが君を殺したことによって、ね。だから君たちは出会った」
「………?」
リナの瞳に怪訝そうな色が浮かぶ。
それを見て取ったのか、フィブリゾが続ける。
「今、親子であるものは、次に出会う時も近しい仲になる。
そう、全ては“輪廻の中を廻る”んだよ。ところで…」
と、言葉を切る。
「人間が人間にできる最大の干渉って何だか知ってる?」
フィブリゾの楽しそうな顔を見ている。
何がそんなに楽しいのだろう?
「生命活動を止めること。…つまり、殺すこと。
だから、殺したものと殺されたものにも深い絆が生まれる。次の生で恋人同士になったりするんだよ?」
「…まるで見て来たように話すのね」
リナの言葉に、フィブリゾの顔に一瞬、苦いものが浮かんで、消えた。
(……?)
が、それもほんの一瞬のことで、それが消えた後、またフィブリゾは笑って続ける。
「…僕の言ってることは…分かり難かった?
はっきり言おうか。君とゼロスは、ただそれだけなんだ。
君とゼロスの運命は、血で汚れている。
・・・そんな血で汚れた絆で、一体どこまで一緒にいるつもり?」





「…今、ここに。あたしとゼロスがいるのは…前にあたしがゼロスに殺されたからって言いたいの?」
「そう。それがなかったら、君たちは出会うはずもなかったんだ」


(……違う)


心のどこかで声が聞こえたような気がした。
顔を上げて、フィブリゾを正面から見据える。
「……あたしは、それだけじゃないと思うわ」
フィブリゾは…言い返してくるとは思っていなかったのか、意外そうな顔でこちらを見ていた。
「別に、殺したとかそーゆーのは問題じゃないのよ。
会うとか会わないとか…そこには運命的なものがあるとして、でも、ここにいることはそんなんじゃないわ。自分の意志よ」


(あたしもゼロスもここにいる)
きっとそれが一番大切なのだ。
ゼロスも、アメリアも、みんなここにいる。


「…それは、殺された君の一生を、どうでもいいことにする…ってこと?」
「違うわ」
頭を左右に振る。前髪が揺れた。
「あたしはどうでもいいなんて言ってない。
でも、前のことにこだわってたら、そんなの全然楽しくないじゃない」


一回しかないから生きようとするし、死にたくないと思う。
(あたしは…不幸だったから生まれ変わったんじゃないのよ)
そうだ、今度は幸せになろうと生まれたんじゃない。
やり直しをするんじゃない。
“あたし”が、“あたし”を生きたいと思った。だからここにいるんだ。


大きく息を吸った。冷たい空気が身体の中に入って、気持ちよかった。
「だから、あたしはあたしの好きなように生きるの。
誰もあたしを縛りつけることなんてできやしない。
あんたの一言で、誰かを嫌いになったりなんかしないわ」



笑みを消してフィブリゾは一歩後ろに下がった。
「…そうだね、じゃあ、こうしよう。
君がゼロスを側に置けない理由を作ってあげるよ。そうしたら、君も無理してゼロスの側にいる理由はなくなるだろう?」
「…あたしの話…聞いてた?」
リナの言葉を無視して、フィブリゾは人差し指を口のあたりにもっていって、言う。
「…友達は大切にするほうかな…?」
リナの脳裏に、彼女の親友の顔が浮かんだ。
黒髪の少女。
「……アメリア?…アメリアに何かしたのっ!?」
フィブリゾに一歩近づく。
そんなリナを見て、嬉しそうに笑う。
「別に?ただ…プレゼントをあげただけ、だよ」
リナが近づいた分だけ後ろに下がった。
「…っアメリアにまで…」
甘かった。アメリアだけには手を出さないと思っていた。
「どう?これで理由はできただろう?」
ぎっと目の前の少年を睨む。
「最低ね……あんた」
「褒め言葉、と受け取っておくよ」
フィブリゾは、首を少し傾けて笑った。


その笑みから目をそらす。
ゼラスを見た。彼女は何もしていない。ただそこに座っている。
空を見ている。そう見える。
ダルフィンは、その隣に立ってこちらを見ていた。
ゼロスは、自分から一番離れていた。
(…あそこまで…走って5秒ってところね…)
はっきり言って、足には自信がある。が、それをフィブリゾが見逃すとは思えない。
そして、こちらはアメリアを人質にされているようなものなのだ。うかつな行動は出来ない。
(ゼロスの所へ行っても何の解決にもならないかもしれないけど…)
それでもなんとなく、何かの進展が現れるような気がした。
完璧は有り得ない、と思う。なんだってそうだ。今もどこかに、その隙がある。そして、その隙を見つけることが出来たら…。
「空は……まだ明るいわね。はやく暗くならないかしら…」
その声にもう一度ゼラスを見た。
彼女は空を見ている。


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6615地球の王様・薬指姫18ひなた E-mail 4/18-19:11
記事番号6614へのコメント

「そこまでですっっ」
――不意に。
妙な静けさに包まれた空間に、声が響いた。
リナが、ぱっと声のしたほう…屋上にあるただひとつある扉の方を見た。
「…フィリア?」
そこには…フィリア(確かアメリアがそう呼んでいた)が、こちらの方をびしっと指している。
リナの声に、視線で応えて、フィリアが言う。
「ここでこっそり聞いてた所為で、ちょっとだけ事情が分かりましたわっ。
とにかく、そこのあなた。それ以上リナさんに近づかないでっっ」
と、フィブリゾを睨む。
「…あんまり自慢出来たことじゃないんだけどな…」
自分の後ろで聞いたことがある声がして、振り返る。
「ヴァルガーヴ!」
リナの斜め後ろ、ちょうどフィブリゾと向かい合うような形で、ヴァルガーヴが立っていた。
ヴァルガーヴは、フィブリゾを見て、ダルフィン、その少し離れたところにぼんやりと座り込んでいるゼラス、ゼラスからやはり少し離れたところにいるゼロスを見、そしてリナを見た。
「…なんか大変そうだな?」
「…見ての通りよ」
その視線をフィブリゾに向ける。
「…この前会った時はほとんど話もしなかったしね。久しぶり…?でいいのかな?ガーヴは元気かい?」
「あぁ、ガーヴ様なら元気だろーな」
と、その視線の濃度を少し濃くして、ヴァルガーヴは続ける。
「残念なことに、な」
フィブリゾはそれを軽く受け流して言う。
「…で、用は何?何もないなら早く帰った方がいいんじゃない?“ガーヴさま”のところにさ?
まさか、とは思うけど…不完全な君が僕をなんとかできる…とか考えてるのかな?」
「…ひとつだけ言っていいか?」
「何?」
「あまり人間あまく見ねーほうがいいと思うぞ」
ヴァルガーヴの放った一言を負け犬の遠吠えととったのか、フィブリゾが軽く肩をすくめる。
「人間の限界を知ってる君がそれを言うんだ?」
それを聞いてヴァルガーヴは…笑ったようだった。
「…お前は悪魔の力はどうとでもできるだろーよ。当然だな。
お前ほど強い力を持った奴なんかそうはいないんだからな」
「…それは、君の負けを認めるってこと?それなら…」
「お兄様っっ!!」
「…………!」
ダルフィンがフィブリゾに向けて叫んだのと、そこが眩く光ったのと、どちらが先だっただろう。



「私、何も出来ないわけじゃありませんのよ。
こう見えても、おばあさまの力を継いでいますもの」
その声で目を開けると、先程立っていた場所にうずくまったフィブリゾが、フィリアを睨んでいた。
「…そうか、お前…ゼラスを封じたものの血縁か…!」
フィブリゾの注意が完全にフィリアに移った時。それが隙だった。

リナは走りだしていた。

ダルフィンが振り向くのが見えた。
周りが妙にゆっくりと動く。
あと10m。ゼロスが顔を上げた。
あと5m。手を前に差し出した。
あと一歩。今度は手がとどいた。
手がとどいた。
刹那、彼女は思った。
手はとどいた。
今度は確かに手がとどいた、と。

理解しようとして手を伸ばしても、とどかない。
だが、そもそも全てはそういうものなのだろう。
それでも、もしそうすることで傷ついたとしても、手を伸ばすことを止めないものなのだ。

――――――――――――――――――――――――――――
・・・個人的にリナには100m15秒くらいで走って欲しい・・・、ってことで、そーゆー計算のはずっっ(多分)

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6619リナさん、格好いいですわ!庵 瑠嬌 4/18-21:03
記事番号6615へのコメント


 こんばんは、庵 瑠嬌でございます。
 よしっ、続きですわね!最近見かけなくて、焦れておりました。

 それで、題名が……実も蓋もなく、さらに意味不明で無礼致しますわ。
 ただ、ゼロスと近くにいたのは、単なる殺された上での運命によるものでしかない、ということを聞いても、自分の意志というものを明確にし、確固として自立した精神を失わない心のありようが、とってもリナさんらしくて格好いいですわ。
 ……と、珍しく頭使って感想を申します。
 なんか、本当に、リナさんがリナさんらしいんですもの………。
 あんな本質をしっかりと突かなければならないところで、あんなリナさんの考えを出せるなんて、本当に凄いですわ。
 さすがひなたさんですわね。

>リナは走りだしていた。
>
>ダルフィンが振り向くのが見えた。
>周りが妙にゆっくりと動く。
>あと10m。ゼロスが顔を上げた。
>あと5m。手を前に差し出した。
>あと一歩。今度は手がとどいた。
>手がとどいた。
>刹那、彼女は思った。
>手はとどいた。
>今度は確かに手がとどいた、と。
>
>理解しようとして手を伸ばしても、とどかない。
>だが、そもそも全てはそういうものなのだろう。
>それでも、もしそうすることで傷ついたとしても、手を伸ばすことを止めないものなのだ。

 ここなども、本当にリナさんらしくて―――リナさんならではの行動と、リナさんならではの思考に、わたくし、すとんと納得致しましたわ。
 まぁ………ここで話切ったのは、少々……無礼を承知で申し上げれば結構……道を外れておられると、思いますけれど。
 なるべく、早く……出来得る限り、可及的速やかに、続きお願いいたしますわね(はぁと) 

>
>――――――――――――――――――――――――――――
>・・・個人的にリナには100m15秒くらいで走って欲しい・・・、ってことで、そーゆー計算のはずっっ(多分)
>
 そうに違いありません。
 ……わたくし百メートルを計ったことありませんから、よくわかりませんけれど。
 まず、リナさんの足は速いでしょう。
 校内一、二位を争うはずですわっ。
 ――と思う、運動関係、持久走のぞいて全滅人間。

 では、とっても、先が気になって、心臓と神経に悪いのですが、続きをどきどきしつつ、待ちますわ(はぁと×2)!
 それでは失礼をば………。 

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6665庵 瑠嬌さまへ♪ひなた E-mail 4/25-18:10
記事番号6619へのコメント

感想ありがとぉございますーーっっひなたですっっ(感謝)

さすが庵さん、飴と鞭ですね(意味不明)
いや、褒めといて、釘をさすことを忘れないってことです(笑)


> ここなども、本当にリナさんらしくて―――リナさんならではの行動と、リナさんならではの思考に、わたくし、すとんと納得致しましたわ。
> まぁ………ここで話切ったのは、少々……無礼を承知で申し上げれば結構……道を外れておられると、思いますけれど。
> なるべく、早く……出来得る限り、可及的速やかに、続きお願いいたしますわね(はぁと) 
がんばりましたっっ私の中の1号から100号まで総動員してがんばりましたっっ!!
…ちなみに、あんまり努力が実ってないところがポイントだと思われます(死)
書くのは楽しいんですけど〜っちょっと忙しいですね…(苦笑)
でも書いてて楽しいからおーるおっけーってな感じですが…。
うーん、だから変な話になっちゃうのかもしんない…(笑)


>>・・・個人的にリナには100m15秒くらいで走って欲しい・・・、ってことで、そーゆー計算のはずっっ(多分)
>>
> そうに違いありません。
> ……わたくし百メートルを計ったことありませんから、よくわかりませんけれど。
> まず、リナさんの足は速いでしょう。
> 校内一、二位を争うはずですわっ。
> ――と思う、運動関係、持久走のぞいて全滅人間。
えぇ、私のクラスに美術部なのに15秒で走る人がいましたし(笑)それも可能かな、とか思ってます(笑)
…ところで、走ると足の毛細血管壊れるらしいです…。それ聞いて以来、走るの恐くなっちゃいました(アホ)あぁ、もうすぐ恐怖の体力テスト…(涙)

…ってとこでっっ、でわでわっっ庵さんの小説も楽しく読ませてもらってます(愛)(感想書けてませんが…(涙))な、ひなたでしたっっ。失礼しますっ♪


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6622よいですぅ!理奈 4/19-02:54
記事番号6615へのコメント

こんにちはぁ、理奈です。

なんていったらいいんでしょうか。リナちゃん、めちゃくちゃかっこいいい!!
彼女のセリフ、すっごく彼女らしく、感動しました。リナちゃんって本当、前向きで・・・・いつも、彼女みたいになりたいなぁ、なんて思っていて。これを読んで、その思いが一層強くなりました。リナちゃんって本当に素敵でかっこいいなぁ。

すっごっく展開がおもしろいです。「リナとゼロスの前世」、それとフィブリゾとの関係、アメリアは!?、とか色々ドキドキ、ワクワク、してます!

続きがすごくたのしみです!がんばってくださいね!!応援していますから。

では、では、このへんで。失礼します。

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6666理奈さまへ♪ひなた E-mail 4/25-18:12
記事番号6622へのコメント

応援ありがとうございます〜っ(はあと)ひなたですっっ♪

気持ち、伝わりました(笑)きっと書き上げられたのも、貴方の応援のおかげ(はあと)ですよぅ♪いや、でもホントに。良かった良かった。

私もリナってめっちゃかっこよくって好きなんです♪いっつも自分なりの結論をだしてて、嬉しくなります(愛)
なんか強さがあって素敵ですよね〜っっ。その強さを、ちょぉぉびぃぃっとだけでも表せれるようになったら嬉しいな♪(ぶりぶり(死))

理奈さんの小説もすっごく面白かったです♪…でもね、でもね…時間が無いんです…(涙)あぁ、感想が書きたいよう…(血)
こんなところに書くのは反則ですが…楽しくよませてもらってますっっ♪

ってことで、でわでわ♪ひなたでした。

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6623お待ちしてましたのメイメイ E-mail URL4/19-11:11
記事番号6615へのコメント

ひなたさま

こん**は。
メイメイでございます。

お待ちしておりましたわ。
待っている時間って、どうしてこんなに長く感じられるんでしょう。
恋煩いのような日々でした。

まだ終わりませんのね。
いえ、わたし、なんだかこのお話が永遠に続いてほしいような気がしているんです。
早く続きが読みたい。でも、終わってほしくない。
そういうとっても二律背反に陥っているのです。

リナちゃんがいいです。
フィブリゾに楯突くところも、ゼロス君に駆け寄るところも。
その言葉の一つ一つが。

ではでは、続きを、また恋煩いに悶々としながら、お待ちしています。

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6667メイメイさまへ♪ひなた E-mail 4/25-18:16
記事番号6623へのコメント

愛は確かに受け取りました(笑)ひなたです♪こんにちわ〜っ。

>お待ちしておりましたわ。
>待っている時間って、どうしてこんなに長く感じられるんでしょう。
>恋煩いのような日々でした。
恋ですね…(笑)一体こんなもんに恋して良いものかどうか…難しいところだと思いますが嬉しいですっ♪幸せ〜〜っ。
うーん、でも、書いてる奴も思ってました。長かった…。
何とか(?)完結(したか?)〜なんで、ほっと一息です。…でも、また書きたいものがある(こりない奴)
もっともっと上手くなりたいですねー。文章かくの。きっと私の思ってることの半分も伝わっていないと思います(下手だから♪(死))

>まだ終わりませんのね。
>いえ、わたし、なんだかこのお話が永遠に続いてほしいような気がしているんです。
>早く続きが読みたい。でも、終わってほしくない。
>そういうとっても二律背反に陥っているのです。
はい、何だかこの話、終わっても終わらないのにしたいなぁ・・・とおもったんであんなラストになっちゃいました。
・・・別の意味で終わってないかもしれない。(解決してないって(死))

>リナちゃんがいいです。
>フィブリゾに楯突くところも、ゼロス君に駆け寄るところも。
>その言葉の一つ一つが。
そんな貴方の言葉が一番いいですってばっうう・・・もったいない・・・。

メイメイさんの小説(はあと)ステキですよーっっ感想書く時間が無いのが辛かったりしますけど…(泣)
私もいつかあんなん書いてみたいですっ。
…ってとこで、それでわっ♪ひなたでしたーっっ。

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6636Re:地球の王様・薬指姫17・18風太 4/21-01:11
記事番号6615へのコメント

 はにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!
 リナぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!

 ・・・とこのように、心の叫びの儀式も済みましたところで。
 こんばんは、風太です♪

 薬指姫、心待ちにしておりました・・・ここだけの話毎日ここの掲示板来ちゃったりして・・・でも昨日だけ来そびれたりして。私ってなんて間が悪いんでしょう。

 今回はとにかく、リナがいいですね。もー、彼女の本領発揮って感じです。

>理解しようとして手を伸ばしても、とどかない。
>だが、そもそも全てはそういうものなのだろう。
>それでも、もしそうすることで傷ついたとしても、手を伸ばすことを止めないものなのだ。

 ・・・素晴らしいですね。
 やっぱり、私、ひなたさんのお話好きです・・・
 というか、これだけの長期連載で、テンション&クオリティーを維持してるのって凄いと思います。
 なんだか、学校の方も大変みたいですし(^^;。いえ、人事のように言える立場ではないんですが、私も(苦笑)。

 空を見ているゼラスが妙に印象的でした。フィブリゾとか、フィリア(彼女意外に強かったんですねー! びっくりです)も良かったですし、なんと言っても。

 ヴァルガーヴーーーーーーっっ♪ うわーーーい久しぶりだぁぁぁぁぁっ♪♪

 嬉しかったです(忘れてたとかほざいてたのは誰だ。コラ)。
 ・・・ところでふと気付いたんですが、今回ゼロス影薄いですね(笑)。17話冒頭はどきっとしましたけど。
 まぁ、でもきっとこの先出張ってくれるんでしょう。そしてらぶらぶにっ!!(結局それかい)

 アメリアが人質になっちゃったりして・・・リナ達、ピンチですね。あの指輪、何があるんでしょう。ゼルガディスはどう絡むのかな? ゼルアメはあるんでしょうか・・・むむむ。

 何はともあれ、次回を楽しみにしています♪ 悪魔の卑劣な罠によって窮地に陥ったゼロスとリナは、愛を成就させることができるのかっ!?(←違う) わくわくですねっ!

 それでは、風太でした♪

 ・・・今回の感想テンション高いです・・・引いちゃったらごめんなさい・・・(^^;。

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6668風太さまへ♪ひなた E-mail 4/25-18:24
記事番号6636へのコメント

ぎゅるぐわっ(かえるを踏んだ音)
・・・と、儀式も終わりまして、こんにちわーっっひなたですっっ♪感想ありがとうございますっ☆


> 薬指姫、心待ちにしておりました・・・ここだけの話毎日ここの掲示板来ちゃったりして・・・でも昨日だけ来そびれたりして。私ってなんて間が悪いんでしょう。
あぁ、ごめんなさいっっ
・・・しかも、あんな変なので終わっちゃって・・・もうなんか返す言葉もありませんね〜っ。
・・・「ひなた一回殴り券」を差し上げますんでどうぞ使ってやって下さい(母の日の贈り物)

> というか、これだけの長期連載で、テンション&クオリティーを維持してるのって凄いと思います。
> なんだか、学校の方も大変みたいですし(^^;。いえ、人事のように言える立場ではないんですが、私も(苦笑)。
クオリティー・・・・・・・・・落ちまくっていると思われますが…(笑っとこう)
テンションも…結局、好きで書いてるって感じなんで…伝わりきれてないところがポイント♪(死ね)
風太さんも学校大変なんですか?うう…お互いがんばりましょうね。


> 何はともあれ、次回を楽しみにしています♪ 悪魔の卑劣な罠によって窮地に陥ったゼロスとリナは、愛を成就させることができるのかっ!?(←違う) わくわくですねっ!
(笑)。愛は成就したんでしょーか?(笑)うーん…………(沈黙)
心持ちラブラブかと…(苦しいか?(笑))
しっかし、ちょびっと(…そうか?)キャラ薄いですね…。もっと濃くしたかった…。
だって大好きだもん♪(死)いやいやマジで。


> ・・・今回の感想テンション高いです・・・引いちゃったらごめんなさい・・・(^^;。
引くものですかっっっ!!
もう皆なんですけど…
愛してます(はあと)
貴方の感想がなかったら私はここまで来れませんでしたっ。この気持ちはきっと愛に一番近いでしょう(笑)

…だいぶ前の話ですが…ケイゾク。いつ映画化するんでしょうか?(笑)←何時の間にかファンになってるし(笑)
大画面で真山さん(字あってるか不安〜)を見たいっっ!!←アホ。

…と、最後に違う話題を混ぜて見たりして…
でわでわっっ(笑)ひなたでしたっ♪

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6660Re:地球の王様・薬指姫19ひなた E-mail 4/25-17:46
記事番号6615へのコメント

――――――――――――――――――――――――――――


「…った〜…」
リナは身体を起こした。
「大丈夫ですか?」
「…あんまし…だいじょーぶじゃないかもしんない……って…」
自分がどうなったか考えてみる。
走りながら屈んだ所為でバランスを崩して、ゼロスの方へ倒れたわけで…。
慌てて立ち上がろうとする。
が、手を引かれてもう一度そこに膝をつく。
「ちょっ…っ?」
リナの抗議の声を無視して、耳元で小声でささやく。
「……アメリアさんが心配ですね」
ゼロスの目を見て、ふと、リナはその言葉に込められた意味を理解した。
立ち上がる。今度は手を引かれなかった。
振り向いて、フィリアに叫ぶ。
「フィリアっっ!!アメリアに付いててあげて!!」
「…え?でも…リナさんは?」
「あたしはいいからっ。…お願い」
フィリアは、一瞬迷ったようだった。それから、もう一度こちらを見てひとつ頷いた。
「ヴァルガーヴも、一緒に行ってあげて」
「…分かった」

「……何が目的か、教えて」
時間が必要だった。アメリアの無事を確認できるまでの。
それに気がつかないわけでもないだろうが、フィブリゾが目を閉じた。
そして、そのまま空を見上げる。
「…空はいつでも晴れているね。
どんなに晴れたって…僕の罪は消えないのに」
目を開く。
「僕は、ずっと独りなんだ。
いや…本当は、僕と同じものもいるんだ。…でも、あの人は…」
唇をきつく噛む。
「…逃げたんだ。僕は、だから独りなんだよ。
逃げたから、呼び戻す。…当然のことだろう?」
「……あの人…?」
リナの疑問には答えずに、続ける。
「…あの人は、覚えていることから逃げたんだ。
今も眠ったままで。…だから、やっぱり僕は独り」
ゆっくりこちらに歩いて来た。
ダルフィンは何も言わない。ただ、ずっとフィブリゾを見ていた。
ゼラスは何も言わない。空を見ていた。
理解できない。リナはそれを認めた。理解できない。
「…それは…?」
その声にゼロスを見上げると…彼も同じようなものだったのだろう。
「どれも真実だよ」
それに答えるフィブリゾの声には淀みがない。当然のことと言葉をつなげる。
「君はさっき…前世と現世の違いを指摘したけど…僕にとっては全て同じなんだ。
忘れることが出来ないのに、どうして違うと言える?
…言えやしないよ、そんなことは」
フィブリゾが目の前でその足を止める。
「……つまり…」
声がかすれていた。
分かった。答えを聞くまでもない。
なぜ、過去を知っているか。
なぜ、転生についてああも詳しいのか。そう、まるで見てきたかのように。
それはつまり……。
「そう、今、君が思った通りだよ。僕は…“全て”を覚えている。あの時から…。
…あの人を見たあの時から…忘れることは叶わないんだから」
――つまり、実際に見てきたのだろう。
あれは昔話などではない。全て真実だったのだ。


フィブリゾは笑いながら続ける。
笑いながら、泣いているように見える。
いつもそうして泣いていたんだろうか?
「僕は、ずっと探して来たんだ。分かってくれる誰かを。……きっとアメリアなら分かってくれる。
多くは望まないよ。アメリアだけ、アメリアだけでいいから…僕の側にいて欲しい。
…アメリアさえいてくれたら、きっと僕は耐えられる」
――全てのものは生きながら、傷ついている。
それでも、その傷を忘れながら生きていく。
泣きながら笑うフィブリゾの顔を見ていると、ふと、そんなことを思った。
傷口を開きながら生きているようなものだ、と。
傷痕はやわらかく、今でも血を流し続ける。


『もういないわ。だれもいない』
『あたしはもうひとりでしょ?』

傷口から血が溢れて、その傷の大きさに絶望する。
もう生きていられない、と思う。
きっと寂しくて死んでしまう。

『あたしはもうひとりだもの』
『ゆめからさめたらだれもいない』
『ゆめのなかでもあたしはひとり』

「…あんたが…」
ゼロスがこちらを見た。
「いったいどんだけ辛いかは、きっとあたしには分かんないわ。
もちろんアメリアにも分からないでしょうね。…分かんないのよ。他人の痛みは分からないわ」
忘れることのできない傷。決して閉じることのない傷。
忘れることはできない。
この傷は、きっと死ぬまで治らないだろう。
「でも、アメリアは分かろうとしてくれるでしょうね。たとえ、それが絶対分からないことでも、ね。
…あんたの痛みを知ったら、きっと分かろうとしてくれるわ」
意味もなく側にいて、分かろうとしてくれる。

(分かろうとしてくれる誰か。
…あんたは、それが欲しかったのよね?)
あたしみたいに。
「…で、あんたはその時のアメリアの痛みを分かろうとしないの?
あんたの痛みとアメリアの痛みをくらべることなんて出来やしないわ。
ただ、分かろうとするかしないか、それだけよ」
(あたしは分かろうとしなかった。
……傷の大きさに負けてしまったの)
誰も代わりになんてならないし、治らない傷。
そう、誰もこの痛みを分かってくれる筈が、ない。
傷は治らない。血は止まらない。
もう生きていられない。寂しくて死んでしまう。
そう思いながら、それでも生きていく。
みんなそうして生きている。
傷痕はやわらかく、今でも血を流し続ける。

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6661地球の王様・薬指姫20ひなた E-mail 4/25-17:51
記事番号6660へのコメント

ぁあ、びっくりしたっ。ふにゅう。いきなり投稿されちゃって、心の準備というものがっっ(どんなん)
・・・ってことで、19の前後に何にも書いてないのとか、題名がそこはかとなくおかしいのはそう言う訳ですごめんなさい。
・・・・・・しっかし・・・書いた自分がいうのも何ですが・・・・変な話(死)←そう言ったらおしまい。

――――――――――――――――――――――――――――――
二人いるようだ、と思った。
貴方はもういないのに、それでもここにいる。
触れてみる。――もう温かさを感じない。
凍えてしまった彼女。
守れなかった、と思った。
誰よりもあたたかい彼女。
何故こんなに綺麗なのか。
今にも動き出しそうなほど。
ここにいる。それなのにもうここにいない。
ふと、彼は思う。
ここにいるから、彼女がここにいると勘違いする。
ここにいなければ、きっともういないと思える。

彼は火をつけた。
これでもう間違えない。
熱さは感じない。いつも、何も感じない。感じる筈がない。
もう間違えない。熱さは感じない。
熱さも、寒さも、本当は何も感じない。それが正しい。
――だから。
これでもう間違えない。







「リナさんっ!?」
いきなり、扉が開いた。
顔を出したのは、黒髪の少女。…彼女の親友だった。
「…何してるんですかっ!?フィブリゾさんまで」
アメリアはこちらに走りよって来た。
「アメリア…っ!?あんた、大丈夫なの…?」
リナの隣に立ったアメリアは、きょとんと首を傾げた。
「…何ですか?一体?
フィリアさんもなんだか変なこと言ってましたし…」
そう言った所で、丁度フィリアが、アメリアがのぼってきた屋上の扉のところに現れた。
「…っアメリアさんってば…足早いですねっ……」
「……はっきり言って、お前が遅い…と思うぞ」
ヴァルガーヴが、呆れたようにそれに続く。
「フィリア!!あんた、アメリアになんて説明したのよっ!?」
「…なんとなく、想像できるあたりが嫌ですよね」
後ろで呟くゼロスに、心の中で同意する。
「…アメリア」
フィリアが顔を上げた、が、フィブリゾの言葉で止める。
空を見上げているゼラス以外、全ての視線がフィブリゾに集まる。
空を見上げているゼラス。空に吸い込まれる。
アメリアは、ことんと首を傾げた。いつもどうり、何も変わらない仕草で。
「…?何ですか?」
腕を引っ張られて、そこに膝をついた。
フィブリゾは立ったまま、アメリアを見ている。
「……本当に、僕、大好きなんだよ?」
「…?」
「でも、僕が好きでいればいるほど、アメリアは幸せじゃなくなっていく?」
ぎゅっとアメリアに抱きついた。
「僕はずっとアメリアに側にいて欲しい」
アメリアの前だけで見せる表情で。
本当は、それが彼の素顔なのかもしれない。
「……でも、僕はアメリアには幸せでいて欲しいんだ。……本当だよ?」
肩が微かに震えた。
泣いているのかもしれない。
凍えているのかもしれない。
「分かってます。嘘は言いませんもんね?」
肩を震わせるのを止めて、フィブリゾが顔を上げた。
彼は泣いていなかった。――凍えていたのだ。
彼は、きっと寒かったのだろう。
彼は、ずっと凍えていたのだ。



「……負けといてあげるよ」
「もうわたし達には時間がありませんから……ゼラス」
「……何?」
「お父様に、会いにいくわよ」

誰もなにも言い出さない。
そんな中で、ただ一人、事態を理解できていないアメリアが口を開いた。
「…え?帰っちゃうんですか?…あ、そうだ」
アメリアは、指に巻かれた包帯を外しながら(片手なので上手くいかない)続ける。
「これ、返さないと…」
包帯はやっと取れた。
アメリアの指にあるものが、リナにも見えた。黒い指輪。夜の闇よりなお黒い。
「アメリア」
アメリアの言葉を遮って、フィブリゾは口を開いた。
「…それ、あげるから…」
最後の方は聞き取れなかった。
彼は特に気にした様子もなく――そんなことどうでもいいのだろう――手を握った。
黒い指輪は、金色に変わっていた。





「…フィブリゾ」
返事が返って来る筈がない、誰もいなくなった屋上で、リナは呼んだ。
「……何?」
声がしたところを振り向くと、黒髪の少年がいた。手すりから身を乗りだして、眼下に広がる風景を見ているのだろう。
「聞きたいことがあるの」
当然、こちらに背を向けている。
返事は返ってこない、それでも、リナは続けた。
「…あの指輪…結局何だったの?
アメリアに…何かしたんじゃないの?」
「…僕、何かした、なんて言ってないよ。プレゼントを上げた、と言っただけで。
君が勝手に勘違いしただけだろう?」
「……そうだったかしら?」
「そうだよ。僕がアメリアに何かするわけないだろう?」
風が吹いた。空はどこまでも高く、どこまでも広い。
「……それじゃあ、あの黒い指輪は何?」
空が動く音が聞こえそうだ。
どこまでも高く、どこまでも広い空に、吸い込まれるかもしれない。
ふと、そんなことを思った。
「黒って、何を混ぜても黒だろう?黒は変わらない」
「…それが?」
「変わらない黒。…変わらないものを表す黒…ってことだよ」
…でも、アメリアには金色の方が似合うよね。
どこまでも高く、どこまでも広い空に、吸い込まれる。
空から目が離せない。空が動く音が聞こえる。
きっと何かが動いているのだろう。空は変わっていく。
変わらない。変わらない黒。変われない黒。変わらない、想い?
「…つまり、それって…」
と、リナは空から目を離して、言葉を続けようとして…。
言葉を呑みこんだ。
屋上には、誰もいなかった。

―――――――――――――――――――――――――
噂(?)のあの指輪は永遠を誓う指輪っちゅーオチでした。うーん……ありがち(はあと)←死に。
まだまだ続きます。…どんどん変な話になってる自覚あるんでプスー(壊)
・・・心配しなくてももう変な話って説もあります(血)

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6662地球の王様・薬指姫21ひなた E-mail 4/25-17:55
記事番号6661へのコメント

コンセプトは愛っっ(謎)
私の友達が、「恋は求めるもの、愛は与えるもの」…とか言ってましたが(笑)、
私的に言うと、「恋は思い込み、愛は勘違い」です(笑)
そーゆーノリなお話です(笑)←どんなん。
しっかし……ごめんゼル。影薄すぎ…(泣)ガウリイの次に好きなのにね…ふにゅう…(涙)
――――――――――――――――――――――――――――――――
ぼんやりとしてよく見えない。
目を凝らしても、見えない。
朝なのか夜なのか。
ここはどこなのか。
そのぼんやりとした中で、ひとつの影が見えた。

あれは…
(……ゼロス?)
声に出したつもりだったが、それは思っただけで音には変えられなかった。
それが酷くもどかしく感じる。
彼は、こちらに振り向きもしないで、じっと地面を見ていた。
表情はよく分からない。…見えないのではなく、分からない。
かなり離れていると思ったのだが、その表情はよく見えた。
それは、今までリナが生きて来て、見たこともない表情だった。
感情を全てどこかに落としてくるか、感情の全てを混ぜたら、あんな顔をするのかもしれない。

全てが止まった時間の中。
ゼロスが何かに腕を引かれたように、すとんとそこに座る。
屈みこんで…抱き上げたのは。
あれは誰だろう?
ぼんやりとしてよく見えない。
目を凝らしても、何も見えない。

(もう間違えない)
視界が赤くなった。
熱いのかもしれない。
喉が痛い。言いたいことがある。
何かを叫ぼうとした。
(…………!)
喉が痛くて声にならない。
声が出ない。言いたいことがある。
痛い。喉につまったものが大きすぎる。
声は出ない。言いたいことがある。
そんな痛みの中、ずっと声が聞こえていた。
(これでもう間違えない)

 


「……?」
なんだか最近、涙腺が弱いらしい。
「リナさーんっっ!!起きてくださーいっっっ」
「っっ!!?」
ベットから落ちそうになりながら飛び起きた。涙は左手で拭う。
「起きてる起きてるっっ……って、もう8時っ!?」
「置いてきますよーっっ!?」
「あ、僕は待ってますから」
窓から外で手を振る二人を見る。
「ごめーんっ、5分で用意するからっっ」
「5分ですからねーっっ」
急いで着替えながら思った。
……今日もご飯食べれないみたい。
「ゼロスさんがおにぎり持って来てますからねーっっ」
「本当っ!?
…って、なんかまずいもんはいってないでしょーねっっ!?
アメリア、毒味しといてっ」
そう言えば、今日の夢は何だったろう?



ゼラスは待っていた。
目覚めを。
白いベットの中には、彼女の大切な人。
黒が白の中にある。
決して混ざり合わない色。永遠に変わらない黒。
「…お父様」
そっと、その手を自分の頬へもってくる。
「私のこと…覚えてらっしゃいます…?」
彼は、ゼラスの方をみて、口のあたりに笑みを浮かべた。
「あぁ、ゼラス…元気そうだな」
その一瞬だけ、彼が自分を見てくれる。
紅いと思う。黒と赤はゼラスが大好きな色だ。
本当は凄く幸せなのだ。その一瞬の為にここにいる。
本当は凄く幸せなのだと、彼女はそう答える。
全てが夢だとしても。
この一瞬の為に、彼女は生きていくだろう。



気分が悪い。
もう何回も繰り返した言葉。気分が悪い。
…あんなもん食べたからだわ。何でおにぎりがあんなに変な味すんのよ…。
ひょっとしたら、塩と砂糖を間違えた、とかいうオチかもしれない。…どちらかというと、海苔と糊を間違えた、という感じだったが。
そんなことを思いながら、階段を一階に向かって歩く。
と、向かいからノートを両手に抱えて昇ってくる男がいた。
(…同学年?あんなのいたっけ?)
金色の髪に、…よく見えないが、多分青い目。
「…っと」
その男がふらりとよろめいて、ノートを数冊落とす。
リナはそのノートを一冊ずつ拾う。
「大丈夫?」
彼の手の中のノートの山の一番上に、今度は崩れないように、置く。
「はい。
………って、あれ?」
リナはふと首を傾げて、問う。
「もしかして、どっかで会ったこと…なかった?」
「…そうだったか?悪いけど俺、覚えるの苦手なんだ」
「んー?」
リナは、目の前の男の顔をまじまじと見ながら考える。
「たぶん、気のせいだと思うわ。ごめんね、変なことで呼び止めちゃって」
「あぁ、でも、なんか俺もどっかで会ったような気がする」
そう?と首を傾げて笑った。
「なんか気があうわね。あたしはリナ。よろしくね」
「俺はガウリイ。よろしくな」



「ヴァルガーヴさんは?帰らないんですか?」
「…聞かないんだな」
フィリアはきょとんとして、隣を歩くヴァルガーヴを見た。
「色々聞きたいこともあるんじゃねーか?
俺は…」
不意にフィリアが立ち止まる。
ヴァルガーヴも数歩進んでから立ち止まり、振り返る。
「大丈夫です。私、ヴァルガーヴのことはなんとなく分かりますもの。
他人のようには思えないんです」
フィリアはにっこり笑って、手を出した。
「握手…嫌いでしたっけ?」
ヴァルガーヴは少し躊躇って…その手を取った。
分かったつもり。全てがそうだ。
それでも分かると思う。
きっとあの人のことは全て分かる。そうやって勘違いする。
その幻の名を、彼らはまだ知らない。



リナは、何から話そうかと迷っていた。
…とりあえず、できるだけさり気ない様子で話を切り出す。
「フィブリゾのことなんだけどさ…」
「はい?」
アメリアは、特に疑問を持った様子もなく、ひとつ頷く。
「本当は…素直な奴だったのかもしれないような気が…しないでもないような感じがすると思ってもいいような…」
アメリアはリナの言葉に苦笑した。
「フィブリゾさんって素直な人でしたよ。なんでもはっきり言うし」
「…アメリアって…。つっくづくお人好しよねー」
「えーっ!?なんでですか?だって、そうでしょう。
だいいち、フィブリゾさんって嘘つくようには見えませんでしたし。
…あ、ゼラスさんとダルフィンさんも、ですけど」
「…そーかしら?」
「そーですよ」
と、アメリアはしばしの間を置く。
「そう言えば、なんでいきなり帰っちゃったんでしょうか?」
「……さぁ?」
リナはしばし考えて、なにかふっきるように顔を上げた。
「なんか用事があったんじゃない?」
「そーですか…なんだか寂しくなりますね」
アメリアは、心から残念そうに言った。
「……ところで、話って?」
そんなアメリアの顔を見て、リナはうそぶいた。
「何でもないわ。忘れちゃった」
リナは彼の言葉を理解したような気がした。
『アメリアなら分かってくれる』
アメリアには、まるで全てを包み込んでくれるような優しさがある。
きっと彼女は、傷ついている人の為に何かをして生きていくだろう。
アメリアにはそんな強さがある。
フィブリゾの一番大切なところを、彼女は理解していたのかもしれなかった。


「…ところで、お腹痛くない?」
「…なんだか…異物が入った感じがします。…リナさん、ゼロスさんに料理教えてあげて下さいね」
「あれは天性のもんでしょ。あたしなんかが直せるとは思えないし、…きっとあーゆーのを天才って言うのね」
「やな天才です……」



「――ということで、お兄様。退屈になりましたのでゼロス様の所へ行って参りますわ」
「はいはい。いい加減に帰っておいでよ」
「行くわよ、ダルフィン。……ダルフィン?」
「わたし、ここにいます。ゼラス、場所…間違えない?」



「アメリアさんは?」
「なんか先に帰ってて…って」
空は青い。遠くの方は霞んで見えない。
「……どうしたんですか?元気ありませんね」
「…だぁってさー、なんだかアメリア最近よく先に帰って…とかいうんだもん」
「…まぁ、だいだい想像はつきますが…」
「何よ?」
「さぁ?」
空は青い。きっとこの空は途切れることがなく、いつまでもそこにあるだろう。
変わっていく。動いていく。それでも、変わらないものがある。
「……さぁって…。
……あたし、やっぱりあんたの事一番分かりそうにないわ」
「ありがとうございます」
「…なんで?分かんないって言ったのよ?」
「一番とも言ったでしょう?」
「…一番ならなんでもいいっての?…やっぱし分かんないわ」
小さな肩が揺れた。
もっともらしい間を置いて、彼は続ける。
「だって、一番想ってくれてるってことでしょう?」
「……」
呆れたように、ひとつため息を吐く。
「…自信過剰」
言葉は空に吸い込まれて、いつか消えてしまうだろう。



ダルフィンは、フィブリゾに向かいあうようにして、反対側のソファーに座る。
「…君が、ゼラスと離れるのって珍しいんじゃない?」
「……そうですか?」
「少なくとも、ゼラスが封印されたとき以来だと思うけど?」
「…そうかもしれませんね」
しばらく、沈黙が落ちる。
慣れていた筈の沈黙が、酷く重く感じる。
あんなにうるさいところにいたからだ、とフィブリゾはひとりごちる。うるさいことに慣れてしまえば、静けさは更に重いものとなる。
それでも、またこの静けさに慣れていくだろう。それまで、少し居心地が悪いだけだ。
その沈黙を破ったのは彼の妹だった。
「お兄様…わたしがここにいます」
顔を上げる。こちらをじっと見ているダルフィン。
「なかなか気づいてくださらないんですもの。…わたし、ここにいたんですよ?」
「…あぁ、そうだったね」
静けさに慣れなくても良いのかもしれない。
彼は漠然とそんなことを思った――ここにいる。



ふと、彼は思った。
あの少女は…本当に“リナ=インバース”だったのか?
姿形、全て同じ。
…だが、本当に“リナ=インバース”だったのか?
ゼロスも、違う。
自分の知っている“ゼロス”ではない。
姿形、全て同じ。…でも違う。
“ゼロス”はあんな風に笑わない。
ゼラスも、ダルフィンも、少しずつ、確実に違っていた。
「…そして、僕も」
きっと違っている。
本当は…同じものなど何ひとつ無いのかもしれない。



振り返った。
こうして後ろを見ると、自分の歩いてきた道が見える。
もう遠くは霞んで見えないだろう。
これからも増えていく、他の誰でもない、自分だけのその道。
(あたしだけの)
「…リナさん?」
ゼロスの声が聞こえた。リナは目を閉じて…。
前を見て、そして、歩きだす。




















彼は、知っている。
世界を、全てを、彼は知っている。
物語を。
彼は目を閉じながら、知っている。
目を開けると、緑の瞳。
目が覚めて、一番に見るものだけはいつも同じなのだと思う。
「…お父様」
そして、一番に聞く声も。
「私のこと…覚えてらっしゃいます…?」
自分もいつも同じ答えを返す。
「あぁ、ゼラス…元気そうだな」
…不意に。
彼は忘れてしまったことを、知る。
そして、思う。
――行かなければ、と。
もし自分が忘れてしまったのならば、行かなければ―――

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6664始まりにして終わりひなた E-mail 4/25-18:00
記事番号6662へのコメント

ってことでっっ!!これが正真正銘の最終話っっ!!訳わかんねぇってっっ(吐血)
―――――――――――――――――――――――――
『始まりにして終わり』


どこともつかない所を歩く。
そこは静かだった。
混乱を超えると混沌になる。そこには静寂が横たわっていた。
沢山のものが、もう互いに干渉せずにただそこに有る。
その沢山のものから、自分が探しているものはただ一つだった。そして、自分は間違いなくそれを見つける事が出来る事も確信している。
光が見える。そこに向かって歩けばいい。


歩きながら、色々なことを考える。
迷いはしない。が、その光はあまりにも遠い。
そこへ行くまで…どれだけかかるのだろう?
ふと自問する。一ヶ月か、一年か、十年か…一瞬か。本当の所は分からない。
…何故…自分はそこへ行くのだろう?
分からない。
それでも行くしかないのだ。
自分はそこへ行かなければならない。


しばらく、永遠にも近い時を歩くと、不意にその光が消える。
そこには、大きさの違う球体がいくつか、脈絡もなく浮かんでいる。
17、8くらいの少女が、その中のひとつを覗き込んでいる。
彼は、彼女がその姿を好んでいることを知っていた。
ふと、その少女が顔を上げる。
目を凝らすようにこちらを見た。
ひとつ軽く礼をすると、少女は座ったまま、問うた。
その問いには答えずに言う。
答えずとも、彼女には分かっているということを知っていた。
「…また、ご覧になってらっしゃったのですか?」
少女はふわりと頷いて、ゆっくり立ち上がる。
立ち上がり、顔を上げると、彼女は少女ではなくなっていた。
25、6に見える彼女の、白い手をとった。
その人が、口を動かして何か言う。
が、その言葉は世界に溶けるようにして、彼の元までは届かなかった。
それでも、彼には彼女の言ったことが分かる。それは当然のことだった。
「…えぇ。……そうですね」
ふと、視線を彼女の見ていた球体へと移す。
「私達は、貴方にあの世界を還さなくてもよいのでしょうか…?」
そして、彼女に視線を戻すと、その人は老婆になっていた。
彼女がまた、何か言った。
魚がいくら口を動かしてもその言葉が届かないように、彼女の声も届かない。
――届かない。こんなに近くにいるのに。
ガラスの壁が彼と彼女の間にあるようだった。
目を閉じる。
届かない声に、口を動かす彼女が見えなくなる。
分かるのは、彼女の意志のようなもの。…そして、それが彼にとっての彼女の言葉だった。
「……では、私達が…私が貴方に出来ることはなんですか…?」
目を開けると、また少女に戻っていた。
その手を放す。
「それでいいのですか…?」
少女は、金色の髪を流してひとつ頷き、その球体の方まで歩く。
そして、そこにしゃがんで、それをそっと両手で包み込んだ。
「…私が貴方に出来ることは、それだけなのでしょうか?」
今は5歳くらいに見える彼女が、振り返る。
そして、唇の端を微かに上げた。
それは、もしかしたら笑顔だったのかもしれない。


眠りながら、全ては死んでいる。
そして朝が来ると生き返る。
夢は全てにつながる道だ。どこへでもいける。
過去の記憶の中へも、未来へも、自分の願望にも、そして、全てのものが還ってくる場所へも。
ここはどこなのか?
…それさえも、彼にはそれはどうでもいいことだった。


顔を上げると、17、8の少女が球体の中を覗き込んでいた。
意味はなく、思い出す。
彼女が一度だけ、人の体に降りたことがあった。
まさか、彼女を身に宿せるほどの力の持ち主が、人間の中にいるとは思わなかったが。
その人間も、あのような歳だった。
彼女が、自分で創った世界を見たその時。彼女が何を感じたか、彼には知る由もなかった。
目の前の、自分の夢を覗く。
地面を生きる者が届かない空を見るように、鳥が海に憧れるように。
彼女も、届かないそれに憧れるのかもしれない。



彼は知っていた。
彼女のことを忘れてしまった人間のことを。
繰り返す中で、少しずつ忘れていったもののことを。
そして、魔に属するものも、神に属するものも、彼女のことを分かっていない。




「…巡り、回る輪廻の中で…全てのものが貴方のことを忘れても…」
俯いた。
長くのばした黒髪が流れ、彼女の顔は見えなくなる。
「私は、貴方のことを忘れません」
それだけ言って、不意に彼はここにいる意味を、知った。
そうだ、自分はそのためにここにいる。


全てのものが忘れてしまっただろう、たったこれだけのことを。
それでも、彼は忘れない。
――ただそれだけのことだ。
彼はひとりごちた。
夢の中のひとつだけの真実を、自分がここに居る意味を、呟いた。
本当に彼女の事を分かっているのは、彼以外に、ない。



世界はここから始まり、ここで終わる。
物語はここから始まる。
それは世界に広がり、全てのものがその物語に夢中になるだろう。
全てのものが、物語の終わりを切望し、恐怖し、いつか終わる事を知りながら、それでも読み続ける。
物語は終わるだろう。それだけは間違いなく。
物語は終わり、ここへ還ってくる。
物語は、彼女の夢から始まり、やがてそこへ還る。
それでも、彼女は全てを夢見るだろう。
全ての物語はここで終わり、そして、再びここから始まる。


















彼は、知っている。
世界を、全てを、彼は知っている。
物語を。
彼は目を閉じながら、知っている。
目を開けると、緑の瞳。
目が覚めて、一番に見るものだけはいつも同じなのだと思う。
「…お父様」
そして、一番に聞く声も。
「私のこと…覚えてらっしゃいます…?」
自分もいつも同じ答えを返す。
「あぁ、ゼラス…元気そうだな」
…不意に。
彼は忘れてしまったことを、知る。
そして、思う。
――行かなければ、と。
もし自分が忘れてしまったのならば、行かなければ―――

自分が忘れてしまったら、一体誰が彼女のことを覚えている?
行かなければ。
何も分からない。行かなければ。

唇の端を微かに上げて、笑ったこと。
ばらばらになった記憶の中で、それだけを鮮明に憶えている。      

―――――――――――――――――――――
はー。終わっちゃいましたねーっ。ってゆーか……終わった?(笑)
これが終わるまで、たくさんのお話が始まって終わっていきました。
……………………………………時間かかりすぎだって。(死)

こんな所でなんですけど…フィブリゾの言葉の意味がわかんないんではないだろーか…とおもいつつ説明。
フィブの言うあの人とは、S様のことです。んで、フィブには生きてること(覚えていること)が辛いので、覚えることを放棄して、眠っているS様をちょっと憎んでいました。
価値観の違いかも(そうか?(死))あぁ、上手く言葉にできないっ。
……あー終わったすっきりー…と思ってるのは私だけではないだろうか?とちょっと・・・かぁなり不安(汗)
しかもあやふやなところが沢山あってだめだめ(苦)
うう。でもきっと懲りずに投稿しちゃいます。殺すのなら今のうちでしょう。…腐乱死体は怖いので、しっかり燃やして下さい。……ダイオキシンが心配ですね。

ってことでっっ!!でわでわっ♪失礼しましたーーっっ(ぺこり)

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6669Re:始まりにして終わりE-mail 4/25-20:35
記事番号6664へのコメント

こんにちわ〜。
感想Onlyの彩で〜す!(ある意味わりきり)

終わっちゃったんですね〜。
ひなたさんの『地球の王子様・薬指姫』は
はじめて感想を書く勇気(?)をくれたという
いわく(謎)ありのお話なのでさみしーです〜。

>こんな所でなんですけど…フィブリゾの言葉の意味がわかんないんではないだろーか…とおもいつつ説明。
ちょっとわかんなかったです。
いやー、説明まであるとは
なんというきくばり!!

ううっ、さみしーです〜。(しつこい)
このお話って私には深すぎて感想が思い浮かばない!!
でも、毎回楽しみにしていたことはたしかです!!
ひなた様次作たのしみです!!

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6674Re:地球の王様・薬指姫風太 4/26-00:37
記事番号6664へのコメント

・・・・・・・・・・・・・・・はうぅ・・・・・・・・・・・・(ため息)
ついに! 完結しましたね、薬指姫シリーズ!

読み終えて、一分くらい放心状態。素晴らしいです・・・
淡々とした流れの中にいろんな深いものが見え隠れしている気がします。難しいことは書けませんが(笑)とにかく、面白かったです! 全話通してずーっと楽しませていただきました。シリアスもギャグも程良くブレンドされていましたし♪

ラストは愛。愛ですよ(意味不明)。

わりと謎を残した終わり方だったと思うのですが(過去のゼロスとリナのいきさつとか)、味が出ていて良かったと思います。でも、もうちょっと詳しく知りたかったかも(欲張り)。

各キャラクターのラストシーンもぐっどでしたし(個人的にヴァルフィリが好きです〜♪)。ええ、ゼルは確かに影薄かったですが(苦笑)。ガウリイも出てましたねー。
そして何より、アメリア。
やっぱり、彼女は今回の鍵だったんだなあと再実感。うんうん、アメリアってそういう子だよいい子なんですよ・・・と、パソコンの前で一人感じ入ってました(不気味)。

魔族の皆さんは今回影の主役・・・・というかもう主役(笑)。絡み合う思い、いや、思慕ですかね。静かに書かれている分ぐっと来ました。そう、魔族にとって存在意義は命そのものなんですよね〜。
フィブリゾの台詞は、なんとなくわかりましたよ。私深読み大魔王ですから(なんだそれは・・・)。彼の台詞も深いですね。このお話のフィブリゾ、私好きです、とても。

まあ、なんにせよ、長期連載終了、おめでとうございます。
長い間ほんとに楽しませていただきました♪
次回作、楽しみにしてます(笑)。首を長くして。ええ、それはもうキリンもびっくりですよ。

そういえば、ケイゾクはいつ映画になるんでしょうねぇ・・・(←最後の最後にそれか。コラ)

では、これで失礼します。
風太でした♪

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6686終わったんですのね……庵 瑠嬌 4/27-14:12
記事番号6664へのコメント


 終わりましたわね。
 ここでひなたさまをお見かけしてから幾年月(ってほどでもありませんが)……。
 とうとう、終わったんですのね。
 まぁ、ずっと終わりを待ち望んで追いかけていたのですが……。
 終わってしまうと、しみじみ寂しいですわ……。
 最終話の、この始まりの終わり、も、S様とL様……の対話……というかなんというか……が、特に直接的に心に響きました。
 この話の魔族さんって、皆さん、どこか寂しそうだったような気が致します。
 ですから、最後の部分……感動してしまいましたわ。
>
>
>彼は、知っている。
>世界を、全てを、彼は知っている。
>物語を。
>彼は目を閉じながら、知っている。
>目を開けると、緑の瞳。
>目が覚めて、一番に見るものだけはいつも同じなのだと思う。
>「…お父様」
>そして、一番に聞く声も。
>「私のこと…覚えてらっしゃいます…?」
>自分もいつも同じ答えを返す。
>「あぁ、ゼラス…元気そうだな」
>…不意に。
>彼は忘れてしまったことを、知る。
>そして、思う。
>――行かなければ、と。
>もし自分が忘れてしまったのならば、行かなければ―――
>
>自分が忘れてしまったら、一体誰が彼女のことを覚えている?
>行かなければ。
>何も分からない。行かなければ。
>
>唇の端を微かに上げて、笑ったこと。
>ばらばらになった記憶の中で、それだけを鮮明に憶えている。      

 ここが………本当に、素晴らしいですわ……。
 終わってしまったんですのね……地球の王様も、薬指姫も。
 そういえば。
 薬指姫って、結局どなただったのですか?
 今、はたと思ったのですが。

>―――――――――――――――――――――
>はー。終わっちゃいましたねーっ。ってゆーか……終わった?(笑)
>これが終わるまで、たくさんのお話が始まって終わっていきました。
>……………………………………時間かかりすぎだって。(死)

 でも、それだけ読んだ方の胸には残るでしょう。
 わたくし、最終話まで読んで、心の底からあなたに尊敬の念を抱きましたわ。
>
>こんな所でなんですけど…フィブリゾの言葉の意味がわかんないんではないだろーか…とおもいつつ説明。
>フィブの言うあの人とは、S様のことです。んで、フィブには生きてること(覚えていること)が辛いので、覚えることを放棄して、眠っているS様をちょっと憎んでいました。
>価値観の違いかも(そうか?(死))あぁ、上手く言葉にできないっ。

 でも、最後のダルフィンさんの、「わたし、ここにいたんですよ」って言葉に、わたくし、かなりほっとしました。
 ゼラス様と離れたダルフィンさん。ダルフィンさんがいたフィブリゾさん。
 魔族さんとして、なんか絆だなー、と。
 感動致しました。

>……あー終わったすっきりー…と思ってるのは私だけではないだろうか?とちょっと・・・かぁなり不安(汗)
>しかもあやふやなところが沢山あってだめだめ(苦)

 だめだめなんかじゃありませんよっ!
 この話は、ひなたさんが書かれた、ひなたさんのお話ですわ。
 ひなたさんがすっきりしたなら、こちらもじっくり読んで、ちゃんと積極的にすっきり致しますわ。

>うう。でもきっと懲りずに投稿しちゃいます。殺すのなら今のうちでしょう。…腐乱死体は怖いので、しっかり燃やして下さい。……ダイオキシンが心配ですね。

 とんっでもありません!!もし、世界が滅びても、あなただけは氷付けにでも何でもして、カタート山脈に閉じ込めて、後でスィーフィードさんの生まれ変わりさんにでも、救出していただきます!!
 
>
>ってことでっっ!!でわでわっ♪失礼しましたーーっっ(ぺこり)

 素晴らしい物語をありがとうございました!
 どさくさ紛れにお願い致しますが、薬指姫、すべて!再掲示、希望致しますわ!
 
 これからの、ひなたさんの新しいお話に期待して……。
 それでは失礼をば。

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6690ああ……(遠い目)メイメイ E-mail URL4/28-10:36
記事番号6664へのコメント

ひなたさま

こん**は。
メイメイでございます。

ちょっと放心しておりますの。
言葉がありませんわ。

終わってしまったんですね。
ああ……。
大きな物語と、新しい出会いと、続いていく日常……。
そんなエンディングに感動してしまいました。

うう……。
でも、言葉がありません。

ぜひぜひ、近いうちに新しいお話を書いて下さいね。
お待ちしておりますから。