◆−たとえ世界が滅びても 3−未織(4/30-15:28)No.6705
 ┣彩さん、感想ありがとうございます−未織(4/30-15:51)No.6706
 ┃┣庵さん、『すごい』だなんて光栄です!!−未織(4/30-16:44)No.6707
 ┃┗また来ました〜。−彩(4/30-17:00)No.6708
 ┃ ┗来ていただいて、うれしいですっ!!(^^)−未織(4/30-18:25)No.6711
 ┣「愛してる」なんて……(嬉)−庵 瑠嬌(5/1-14:54)No.6715
 ┗こんにちは、馨です。−馨 たくと(5/1-16:35)No.6719


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6705たとえ世界が滅びても 3未織 4/30-15:28


 こんにちは。未織です。
 まず、最初に。ごめんなさいっ、ツリー落としちゃいました。
 それもこれも遅筆な私のせいです。
 本当に申し訳ありません。
 これに懲りず読んでやろう、と思って下さる方は一応続きを書きましたので読んでやって下さい。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 リナは以前旅をした仲間のひとりであるフィリアのもとへと急いでいた。
 火竜王の巫女であった黄金竜の彼女は、古代竜の生残りであるヴァルガーヴやジラス、グラボスらと共に鈍器と骨董品の店を開いているはずだった。
 フィリアの所へ行こうと決めたとき、リナはゼロスのように精神世界(アストラルサイド)を渡って行けないものかと考えた。
 しかし今のリナは精神体のみの存在とはいえ、魔族とはその精神の在りようが違うのか、精神世界(アストラルサイド)を渡ることができず、ただひたすら目的地を目指して飛んでいくしかなかったのだ。
 せめてもの救いはそのスピードが翔封界(レイ・ウイング)など比べ物にならないほどの速さなことである。
 また、これまで通ってきた町や村などで自分の姿が見えないのはゼロスだけではないことが分かっていた。
 つまり、自分の存在が誰にも認識されていないのだ。
 唯一、旅の神官が自分が近づいたことによって周囲の空気が微妙に変化したことを感じとったのみ。
 それならばと自分の知る巫女のなかで、恐らくいちばん力をもつであろうフィリアのもとへと行こうとしているのだが…
『あぁぁぁ、なぁんでこんなに遠いのよっぉぉぉぉっっ!!』
 リナが愚痴ったそのとき。
「リナさん!?」
 久しぶりに聞くフィリアの懐かしい声が後方に聞こえた。
「どうしたんですか!?その姿…それに…その格好…」
 そう、リナはゼロスの空間で横たわるもうひとりの自分と同じ格好、つまり白のひらひらドレスを身につけているのであった。
『あぁぁぁぁぁ、お願いだからこの格好のことについては何もゆわないでっ!!これ以上何かいったら問答無用で暴れるわよっ!!』
 フィリアに向き直ったリナが叫ぶ。
「わっ、わかりました。わかりましたから落ち着いて下さいっ」
 腕に抱いた人間形態のヴァルガーヴをかばうようにしてフィリアはあとずさる。
 そんなフィリアを横目でちらりと見ながらリナは自分を落ち着かせるように大きく息を吸った。
 いや、正確にはリナはもう息を吸う必要はないのでそのような仕草をとった。
「それにしても、リナさん。ずいぶんと不安定な姿をしていますね。何かあったんですか?」
 実にのんびりと問いかけるフィリアに、リナもまた他人事のように答えた。
『いやあ、実はあたし、殺されちゃったのよねえ、ゼロスに』
「ああ、そうだったんですか。殺されちゃったんですか、ゼロスに……
なっ、ゼロス…ゼロスですってぇぇぇぇぇ」
 ゼロスの名前を聞いた途端、わなわなと震えだすフィリアにリナは突っ込みを入れる。
『あんたねえ、問題にすべきところはそこじゃないでしょ!?』
「でも、リナさん。ゼロスですよ!?あのゼロス…生きとし生けるものの天敵、百害あって一利なし、あの生ごみ魔族のゼロスですよ!?」
『だぁかぁらっ!!問題はそこじゃあないのよっ!!』
 尚もゼロスの名にこだわるフィリアをどつこうとするリナ。
 だが当然のことながら、その手は彼女の身体をすり抜けてしまう。
 フィリアはその行為にあらためてハッとした。
「リナさん、それはいったい…」
『だから、死んじゃったのよ、あたし…』
 リナはポツリと呟く。
 そんな彼女を気遣うようにフィリアが言った。
「リナさん…、とりあえず立ち話もなんですから、家に行きましょう。話はそれからです」
 するとリナは奇妙な笑顔を向けて言う。
『それもそうね。あたしは別にかまわないけど、このままここで話してたら変な人に思われるのはフィリアだもんね』
 気がつくとふたりの周囲には人ごみができ、ヒソヒソ話を盛んにしていた。


 居間のイスに腰掛けているフィリアの腕に抱かれたヴァルガーヴが、テーブルの上に飾ってある一輪挿しの花に触れようと手を伸ばしている。
 その光景をぼんやりと眺めながら、リナはフィリアの向かいに座り、彼女の紡ぎだす答えを待っていた。
 ここはフィリアの家である。
 店の奥が居住スペースになっていて、装飾用の鈍器が飾られている以外は普通の家と変わりなく、なかなか感じの良い雰囲気が作り出されていた。
 ジラスとグラボスは店の用事で出かけているらしく、今は3人きりである。
 と、それまで考えこんでいたフィリアが口を開く。
「…リナさんはゼロスによっって殺……命を奪われたときに精神世界(アストラルサイド)から干渉されて、本来なら命を落としたものが還る場所、つまり混沌へと還ることができなくなってしまっているみたいなんです」
 リナの顔をまともに見ながら答えるのがつらいのか、リナに向かって話しながらもフィリアの視線は宙を泳いでいた。
『じゃあ、あたしはずっとこのままってこと!?』
「いえ、これは推測になってしまいますけど、かりそめの不死の契約と同じことがいえると思います」
『…つまり、契約した魔族、この場合ゼロスが滅びれば、あたしは解放される…そういうことね』
「はい…絶対とは言いきれませんけど。
ただ、何故リナさんの精神がふたつに分かれてしまったのかがわからないんです。もうひとりのリナさんを見ていないのではっきりしたことはわかりません。
でも、今ここにいるリナさんは精神のうちの強い意識のみが突出して動いている状態なんです。本来ならこんな風に分かれることはないと思うんですけど…」
『その理由ならわかっているからいいわ』
 リナがきっぱりとした口調でいう。
 そう、あたしはアイツにただ伝えるためだけに目覚めたのだから。
 きっと本来の自分であれば意地をはって言えないであろうこと。
 あたしにとってのただひとつの真実。
 それを伝える…ただそれだけのために、あたしはなかなか目覚めてくれない精神本体から分離したのよ。
 だから、戻ってつたえなくちゃいけない…あたしの想いを…
 考え込むリナをじっと見つめていたフィリアが不意に口を開く。
「リナさん…もしかして、あなたは…ゼロスのことを…」
 それ以上は口に出すこともはばかるかのように言いよどむ。
 そんなフィリアの視線をまっすぐに受け止め、リナは凛とした口調で答えた。
『そうよ、あたしはゼロスを愛していたわ。そして、今でも愛してる』
 それを受けたフィリアは思わず立ちあがり、大声を出す。
「でも、リナさん。相手は魔族なんですよ!?リナさんのことを利用しているだけなのかもしれないんですよ!?」 
 フィリアのその声に驚いたのか、むずがるヴァルガーヴをあやす彼女を見つめながらリナは言葉を続ける。
『そうね、確かにゼロスはあたしのことなんかせいぜい面白い実験動物くらいにしか思ってないのかもしれない。
でも…それでもこの気持ちをとめることができないの。…それが人間というものでしょう!?』
「わたしはリナさんに不幸になってほしくはないんです。その想いはリナさんに何の実りも与えてはくれません!!」
 尚も言い募るフィリアをリナは静かに見つめて言う。
『じゃあ、フィリア。あんたは見返りを求めてヴァルガーヴを育てているの?
それとも古代竜に対する罪滅ぼしのため?そうじゃないでしょう…』
 ハッと顔を上げるフィリア。そして…
「…わかりました。わたしはもう何も言いません。
わたしにはリナさんの想いが正しいのか、正しくないのかはわかりません。
その想いが周囲にどんな影響を及ぼすのかということも…
ただ、これだけは覚えておいてください。わたしは…いいえ、リナさんのまわりにいる人は皆、きっとあなたの幸せを望んでいるのだということを…」
 精一杯のフィリアの応援の言葉。
 それに対し、リナはとびきりの明るい笑顔で答えた。
『ありがとう』



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 はい、ここまで読んでくださった方、いてくれたらお疲れ様でした。
 一応、話は少しずつではありますが進んでいますのでまた読んでくださればとてもうれしいです。
 次回はもう少し早めに書きこむようにしますのでどうか見捨てないでやってくださいね。
 それではっ!!
 

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6706彩さん、感想ありがとうございます未織 4/30-15:51
記事番号6705へのコメント

 はじめまして。未織です。
 いやあ、彩さんのお名前はいつも拝見していましたのでそんな方までもが読んでいて下さったのかと思うとすっごくうれしいです。
 これからも懲りずに読んでやってくださいね。

 ところで、この話のゼロス君てば本当にダークですよね。
 なんでこんな風になってしまったんだか(^^;)
 ただ、私の趣味としてはハッピーエンドが好きなので、この話もそういう方向へと驀進していくと思います。
 もっともリナちゃんは完璧死んでしまっていますので、傍から見た幸せではなく、ふたりにとっては満足のいく幸せ…になってしまうと思いますが。
 
 続きを楽しみにしていて下さるとは…
 私にはもったいないくらいのお言葉です。
 本当にありがとうございます。

 なんか遅筆な私のせいでツリー落ちちゃったうえ、感想まで落ちてしまうなんてことをしでかしてしまい、本当に不徳の致すところと反省しています。
 次回はなるべく早く書くようにしますのでどうか見捨てないでやってください。
 
 それから最後になってしまいましたが、感想本当にうれしかったですよっ!!
 気分悪くするなんてとんでもないです。
 こちらこそ、この話読んだせいで気分悪くなったらどうしようと本気で心配しています(^^;)
 でも、もしまた読んでくださったら感想なり批判なりしてくださると、とってもうれしいです。
 本当にありがとうございました。
 それではっ!!

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6707庵さん、『すごい』だなんて光栄です!!未織 4/30-16:44
記事番号6706へのコメント

 こんにちは。未織です。
 なんか書き始めて間もないのにとんでもないことしでかしちゃいました。
 ツリー落っことしただけにとどまらず、いっしょに感想まで落としてしまうなんて…
 ひとえに私の不徳の致すところです。
 お願いですから見捨てないでやって下さい(^^;)

 ところで、謙虚だなんてとんでもないですよ。
 本気でこんな話を投稿していいのだろうかといつも迷ってしまっています。
 だったら、投稿するなっ!!って感じですけど(^^;)
 庵さんのゼロス君やリナちゃんみたく書けるようになるのが、私の夢ですのでそんなことないと言ってくださると、とってもうれしいです。
 ありがとうございます。

 白いドレスのリナちゃん…
 なんか、思いっきり趣味がでていますね(^^;)
 いや、もちろん普段のリナちゃんの格好もすきなんですけどね。
 でも詳しい描写ができない自分が悔しいです。
 
 ゼロス君にしてもこんなことをしでかして獣王様に怒られないのだろうかとこちらが心配になってきてしまいます。
 まあ、ゼロス君にとってはご察しのとおりリナちゃんをそばに置いておくことだけが目的だったわけで、心底満足してはいるのでしょうが…

 アメリア…本っ当っにっ『らしく』かけてますか!?
 だとしたら、うれしいですう〜(泣)
 ゼルに関しては…書けるかなあ、私の実力で…
 努力はしてみますので、書けてなかったら笑ってやってください(^^;)

 ゼロス君は完璧にガウリイのみを敵視しています。
 まあ、普段のゼロス君であればそんなこともないのでしょうが、リナちゃんがガウリイのことを想っているって誤解していますので…
 アメリアやゼルに関しても、きっと邪魔をしなければ何もしないでしょうが、少しでもゼロス君とリナちゃんの間に関与してきたとなると何をするかわかんない状態に陥ることでしょう。
 まっ、はっきりいってしまうとリナちゃん以外は何も見えていないんですね。
 というのが、今回のゼロス君だったりします。
 本来のゼロス君とはかけ離れてしまっているとは思いますけど…
 私が書くとこういうふうにしかなんないんですよぉぉぉっ!!
 
 とここまで私のたわごとを書き連ねてしまったわけですが、本当に庵さんこの話読んで後悔してません!?
 でも、後悔しているといっても、もう離しません。
 地獄の底までついて来てもらっちゃいます。(←イヤだって(^^;)
 続き、早いうちに書き上げますのでどうか見捨てないで下さい。
 読みにくいレスだとは思いますがここまで読んでくださってありがとうございました。

 それではっ!!
 

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6708また来ました〜。E-mail 4/30-17:00
記事番号6706へのコメント

こんにちわ〜。
彩で〜す!!
ツリー落ちたのにお返しありがとーございます〜。(泣)
私が感想書くのおそかっただけなのにすみませーん。
とっ、いうことで今回ははやめに書かせていただきます。

> いやあ、彩さんのお名前はいつも拝見していましたのでそんな方までもが
読んでいて下さったのかと思うとすっごくうれしいです。
えっ、とーどこらへんで?
このごろ書き込みが楽しくっていろんな掲示板に出没中です〜。(謎)

『たとえ世界が滅びても』
3がでましたね!!
またもや、おまちしておりました!!(今回はどうどうと!!・笑)
 リナちゃんのヒラヒラドレス姿しかも白………、
みたいなー。(殴)どんなんでしょうね?
……ふふっ、ゼロスの趣味って……?

> ところで、この話のゼロス君てば本当にダークですよね。
そうですね〜、
でもダークなゼロス様もかっこいいんですよね〜。

> もっともリナちゃんは完璧死んでしまっていますので、傍から見た幸せではなく、ふたりにとっては満足のいく幸せ…になってしまうと思いますが。
二人にとって満足のいく……
ふふふふふっ、前にも書きましたがそれは続きが楽しみですね〜。ふふふふふっ。(更に謎)
  
> それから最後になってしまいましたが、感想本当にうれしかったですよっ!!
> 気分悪くするなんてとんでもないです。
とっ、言うことは
また感想書いても邪魔ではありませんよね?
今回ゼロスが出てこなかったので次回に期待……、
でも、リナちゃんの愛の言葉(曝)が見れてちょっと幸せ!!(バカですすいません。)
では月並みですが、続きがんばってください!


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6711来ていただいて、うれしいですっ!!(^^)未織 4/30-18:25
記事番号6708へのコメント


>こんにちわ〜。
>彩で〜す!!
 こんにちは、未織です。
 またまた、感想書いていただけるなんて、感涙ものです(^^)

>ツリー落ちたのにお返しありがとーございます〜。(泣)
>私が感想書くのおそかっただけなのにすみませーん。
>とっ、いうことで今回ははやめに書かせていただきます。
 とんでもないです。私が気づくの遅いばかりに…
 でも、こんな早くに書いて下さるなんて、うっれしいなっ!!
 これからもどうぞよろしくお願いしますね。

>えっ、とーどこらへんで?
>このごろ書き込みが楽しくっていろんな掲示板に出没中です〜。(謎)
 某委員会はもちろんのこと、ゼロリナを扱っているHPに遊びにいってらっしゃいますよね。
 この書き殴りでも、たくさんの感想を書かれているので、おおっ!!とか思っていたんですよ。
 なので、本当に感激しています(^^)

>『たとえ世界が滅びても』
>3がでましたね!!
 はい、とうとう出してしまいました。

>またもや、おまちしておりました!!(今回はどうどうと!!・笑)
 ありがとうございますぅ!!
 ひそかにでも、どうどうとでも、待っていてくださるというだけで、涙が節操なく溢れだしますです、はい(^^;)

> リナちゃんのヒラヒラドレス姿しかも白………、
>みたいなー。(殴)どんなんでしょうね?
>……ふふっ、ゼロスの趣味って……?
 はははっ、本当にこのひらひらドレスがゼロス君の趣味だったら、彼って一体!?ってな感じですよね。
 自分で書いといてなんですけど…

>でもダークなゼロス様もかっこいいんですよね〜。
 そうですね、ダークなゼロス君はかっこいいんですけど、私が書くといまいち、ただの変な奴にしかみえない…
 やっぱり、もっと修行しなくてはっ!!

>二人にとって満足のいく……
>ふふふふふっ、前にも書きましたがそれは続きが楽しみですね〜。ふふふふふっ。(更に謎)
 ありがとうございます。
 書いている身として、続きを楽しみにしていてくださるというお言葉、とってもうれしいです。
 また書いてもいいんだぁっ!!って思わせてもらえますので。

>とっ、言うことは
>また感想書いても邪魔ではありませんよね?
 もう、もちろん大歓迎です!!
 こちらからムリヤリ強要してでも書いて頂きたいくらいです(←ヤな奴(^^;)

>今回ゼロスが出てこなかったので次回に期待……、
>でも、リナちゃんの愛の言葉(曝)が見れてちょっと幸せ!!(バカですすいません。)
 次回はゼロス君出てきます。多分…
 いやあ、まだ書いていないんですよ、続き。
 でも、必死で書いてなるべく早いうちにのせますので、また読んでやってくださいねっ!!
 それにしても、自分で書いといてなんですが、リナちゃんってばいつになく素直!!
 それだけ、ゼロス君のことを好きなんだってことにしておいてやってください。

>では月並みですが、続きがんばってください!
 月並みだなんてとんでもないです。
 そのお言葉、とってもうれしいですよっ!!
 次回、また見てやってくださいね。
 それではっ!!

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6715「愛してる」なんて……(嬉)庵 瑠嬌 5/1-14:54
記事番号6705へのコメント


 こんにちは、庵 瑠嬌でございます。
 感想、参りますわね。


>「どうしたんですか!?その姿…それに…その格好…」
> そう、リナはゼロスの空間で横たわるもうひとりの自分と同じ格好、つまり白のひらひらドレスを身につけているのであった。
>『あぁぁぁぁぁ、お願いだからこの格好のことについては何もゆわないでっ!!これ以上何かいったら問答無用で暴れるわよっ!!』
> フィリアに向き直ったリナが叫ぶ。

 お姫様な格好のリナさんからそのセリフ……。
 当たり前ですけど、リナさんの性格は服装に左右されませんわね。
 ……しかし、その状態で、どうやって暴れるつもりなんでしょう?リナさん。


> 実にのんびりと問いかけるフィリアに、リナもまた他人事のように答えた。
>『いやあ、実はあたし、殺されちゃったのよねえ、ゼロスに』
>「ああ、そうだったんですか。殺されちゃったんですか、ゼロスに……
>なっ、ゼロス…ゼロスですってぇぇぇぇぇ」
> ゼロスの名前を聞いた途端、わなわなと震えだすフィリアにリナは突っ込みを入れる。
>『あんたねえ、問題にすべきところはそこじゃないでしょ!?』
>「でも、リナさん。ゼロスですよ!?あのゼロス…生きとし生けるものの天敵、百害あって一利なし、あの生ごみ魔族のゼロスですよ!?」
>『だぁかぁらっ!!問題はそこじゃあないのよっ!!』
> 尚もゼロスの名にこだわるフィリアをどつこうとするリナ。

 ……うん、シリアスなとこはシリアス。笑えるところは明るく。
 ちゃんと切り替えが出来てて、読んでいて楽しいです。

> するとリナは奇妙な笑顔を向けて言う。
>『それもそうね。あたしは別にかまわないけど、このままここで話してたら変な人に思われるのはフィリアだもんね』
> 気がつくとふたりの周囲には人ごみができ、ヒソヒソ話を盛んにしていた。

 フィリアさんってば……(笑)
 また、途中でリナさんも言えばよろしいのに。


> そんなフィリアの視線をまっすぐに受け止め、リナは凛とした口調で答えた。
>『そうよ、あたしはゼロスを愛していたわ。そして、今でも愛してる』
> それを受けたフィリアは思わず立ちあがり、大声を出す。
>「でも、リナさん。相手は魔族なんですよ!?リナさんのことを利用しているだけなのかもしれないんですよ!?」 
> フィリアのその声に驚いたのか、むずがるヴァルガーヴをあやす彼女を見つめながらリナは言葉を続ける。
>『そうね、確かにゼロスはあたしのことなんかせいぜい面白い実験動物くらいにしか思ってないのかもしれない。
>でも…それでもこの気持ちをとめることができないの。…それが人間というものでしょう!?』

 ここから、リナさん、とってもかっこいいですわね。 
 やっぱり、リナさんって自分がしっかりしてて、意志を曲げなくて、強くてたくましくて好きです。
 こんな感じで、「愛してる」なんて本人に言ったら、その場でゼロスさん悩殺できちゃいますわ!

>
> はい、ここまで読んでくださった方、いてくれたらお疲れ様でした。
> 一応、話は少しずつではありますが進んでいますのでまた読んでくださればとてもうれしいです。
> 次回はもう少し早めに書きこむようにしますのでどうか見捨てないでやってくださいね。
> それではっ!!
> 

 はい、応援しておりますわ。
 未織さんって、とっても文章がお上手だから、本当に読みやすくて読み応えがあって、楽しいですわ。
 頑張って下さいね。
 それでは失礼をば……。
 

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6719こんにちは、馨です。馨 たくと 5/1-16:35
記事番号6705へのコメント




 こんにちは、馨です。
 突然なんですが、これって、続き物…ですよね?
 すごいですねえ。
 僕には、続き物という、高等技術は使えませぬ。

> リナがきっぱりとした口調でいう。
> そう、あたしはアイツにただ伝えるためだけに目覚めたのだから。
> きっと本来の自分であれば意地をはって言えないであろうこと。
> あたしにとってのただひとつの真実。
> それを伝える…ただそれだけのために、あたしはなかなか目覚めてくれない精神本体から分離したのよ。
> だから、戻ってつたえなくちゃいけない…あたしの想いを…

 想い…ですか。
 想いですなあ(意味不明)。

> 考え込むリナをじっと見つめていたフィリアが不意に口を開く。
>「リナさん…もしかして、あなたは…ゼロスのことを…」

 分かってるんやん。
 黙っといたればええのに…フィリア。
 (なんか、勝手なこと言うてますなあ…自分!)

> それ以上は口に出すこともはばかるかのように言いよどむ。
> そんなフィリアの視線をまっすぐに受け止め、リナは凛とした口調で答えた。
>『そうよ、あたしはゼロスを愛していたわ。そして、今でも愛してる』

 愛してる!
 あああああ愛してるってぇぇぇぇええええ!!
 い、言いますねえ、はっきり……。

>『そうね、確かにゼロスはあたしのことなんかせいぜい面白い実験動物くらいにしか思ってないのかもしれない。
>でも…それでもこの気持ちをとめることができないの。…それが人間というものでしょう!?』

 そう…ですね。
 恋愛現在進行中の僕ですが…わかります。

>「わたしはリナさんに不幸になってほしくはないんです。その想いはリナさんに何の実りも与えてはくれません!!」

 こっちも分かる…。
 親心ですね(違う!!)。

> 尚も言い募るフィリアをリナは静かに見つめて言う。
>『じゃあ、フィリア。あんたは見返りを求めてヴァルガーヴを育てているの?
>それとも古代竜に対する罪滅ぼしのため?そうじゃないでしょう…』

 理屈では割り切れない感情ですよね。
 難しい…。

>「…わかりました。わたしはもう何も言いません。
>わたしにはリナさんの想いが正しいのか、正しくないのかはわかりません。
>その想いが周囲にどんな影響を及ぼすのかということも…
>ただ、これだけは覚えておいてください。わたしは…いいえ、リナさんのまわりにいる人は皆、きっとあなたの幸せを望んでいるのだということを…」

 そうです。
 愛されてますもん、リナちゃん。周りの人たちのことも、考えんと……。
 まあ、リナちゃん、優しいですからね。

> 精一杯のフィリアの応援の言葉。
> それに対し、リナはとびきりの明るい笑顔で答えた。
>『ありがとう』

 ええっと、続きたのしみにしてます。
 頑張ってくださいね。
 それでは。