◆−貴女に滅びを・・・−天海(5/4-11:58)No.6735
 ┗Re:貴女に滅びを・・・−ゆる(5/4-19:36)No.6736
  ┗ありがとうございます(はあと)−天海(5/5-12:43)No.6738


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6735貴女に滅びを・・・天海 5/4-11:58


一度だけレスなるものをしたんですが・・・
改めてご挨拶をとおもいます♪
はじめまして!
天海(あまみ)です。
今までは、読み専門だったんですが、とうとう我慢できずに
かいちゃいました。

    どうぞ読んでやってください!!
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
 
         貴女に滅びを・・・・

                                     


「リナさんは、僕と一緒にいられなくて・・平気なんですか?」
リナの肩が一瞬震えた。が、ゼロスはそれに気付かない振りをして続けた。
「僕は、寂しいですよ」闇がリナを包み込み、囁くかように告げた。
「・・・でも、獣王から・・・命令されてるんでしょ?戻ってこいって・・・。
それに、永遠に会えないわけじゃないし・・・・・・次に会ったら、敵どうし
かもしんないけどっ・・・!」
(会えないよりはいい・・よね。だって、人間と魔族。その違いは・・大きい)
「リナさん・・・・」ゼロスは静かに名を呼び、リナの答えを求めた。
「・・・・・。寂しいよ。寂しいけど・・・でもっ・・でも、あたしとあんたは
・・・ 違いすぎる。」 今までずっと押し殺していたこと。考えないようにと
心に鍵を架けておいたこと。考えれば歯止めがきかなくなるということ、
心が潰されてしまうことがわかっていたから・・・なのに、言ってしまった。
ゼロスは、この言葉を聞き何を想ったのだろうか?
二人の間に沈黙が降り、ややして、ゼロスがリナの紅の瞳を覗き込みながら
「リナさん・・。・・・・・僕と一緒にきませんか?」 その言葉の意味をリナは
瞬時に悟っていた。すなわち、魔族との契約だということを。
「わかってんでしょ?頷かないって」 確かに、契約をすれば、ゼロスと一緒に
いられる・・・・。いられるけど・・出来ない。契約をすれば、あたしの中で
眠っているモノを目覚めさせてしまうから。そうか、ゼロスは知っているんだ!
「知ってるんだ。あたしの中に”魔王シャブラニグドゥ”がいるって・・・・。」
「・・・・なぜ・・・・それを・・・・?」
ゼロスは、珍しく動揺していた。
「こうみえても<赤竜の騎士>の妹ですから。それに・・・・・姉ちゃんからも
きいたし・・ね」

あたしは、冥王との戦いが終わった後、1人で故郷へと戻ってきた。
あることを確かめるために。
カタート山脈でお世話になったミルガズィアさんは、こう言った。
「おまえが”魔王シャブラニグドゥ”ではないか」・・・・と。その言葉が気にな
り、事実を確かめるために、姉の元へ、すなわち赤の竜神の騎士へと行ったの  だ。
そして、姉の答えは”yes”。まぁ、すんなりと答えてもらえなかったが。
────リナ、貴方の中には”魔王”が眠っているわ。
でも、私が、封印を施しているからだいじょうぶよ。
だけど、これだけは守って欲しいの。
魔族との契約だけは、絶対にしては駄目よ。 
貴方が”魔王”として復活すれば・・・・・・解るわね?────

「わかっていたわ。貴方が、来た理由が、あたしに魔族との契約を交わせて魔王
として復活させることだって・・・・・・違う?」
ゼロスは、小さい溜息をついてから、リナを優しく抱き寄せた。
ゼロスは黙っていた。リナは、顔を上げ、一瞬言葉を失った。
 ゼロスは悲しさと寂しさを混和した色を瞳に宿らせ、紅の瞳を覗き込みながら言った。
「確かに、今回、僕がここに来た理由はリナさんが言った通りです。
・・・・・・・・だけど、一緒にいられなくて寂しいというのは、紛れもない
僕の本音ですよ。リナさん?」
────たしかに僕は獣王様の命令で来ましたが・・・・それ以前に貴女に会い
たかったんです。
「嘘つき・・・・会いたかった?・・寂しい?・・・・何でっそんなこと!?」
リナは涙を瞳に浮かべながら、声を荒げ、ゼロスを睨み付けた。
そうしければ、涙を流してしまいそうだったから・・・。           泣き顔を見られるのはリナの誇りが許さなっかた。
ゼロスは、微かに紫色の瞳を見開き、ただ静かにリナを見つめ、名を呼んだ。
「・・・・・・・。リナさん・・・」
リナは、自分を落ち着かせるように、大きく息を吸った。そして、ゼロスの瞳
 をまっすぐ見つめ、口を開いた。
「あたしは・・・・魔族には、いいえ”魔王シャブラニグドゥ”にはならない!」
はっきりと断言するリナにゼロスは、驚いたが、直ぐにいつものニコ目に戻り、
「そうですか。それなら仕方あ・・・・」
「殺して・・・ゼロス」リナはゼロスの言葉を遮っていった。
「・・・今・・・なんて・・・いいました・・・?」
ゼロスは一瞬絶句し、声を掠れさせて問うた。
「殺してって言ったのよ。あたしは、魔族にはならないもの。
 ・・・と言うことは、あんたはお仕事失敗も同然。今のあんたは、あたしを
”殺せ”とは命令されていない。でも・・・・魔王は必要。・・とするなら、
この先頷かせるためにいくつもの街や村を襲うつもりなんでしょう。
だから、先手を打って・・・ 貴方に、大好きな貴方に・・殺して欲しいの」

ゼロスには、信じられなかった。あれほどの生の輝きに溢れている人から
滅びの言葉を聞くとは想わなかったから。
悪夢を見ているかのように、否、夢であって欲しいと願った。
たとえ、それが、主への反逆であろうと・・・・・・・・!
そう思いながらも、同時に納得もしていた。だって、彼女の心は魔族を驚愕
 する程だから・・・・。
「お願い。・・・・ゼロス、最初で最後の・・・願いだから」
「・・・・・・。・・わかりました」

────貴女を殺すことが、僕に出来る唯一のことだから・・・・。

この世のだれよりも綺麗に、そして優しく混沌へと送りましょう──── 
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
いかがでしたか?感想・苦情何でも受け付けます。                                                

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6736Re:貴女に滅びを・・・ゆる E-mail 5/4-19:36
記事番号6735へのコメント

>         貴女に滅びを・・・・
>
>                                     
>
>
>「リナさんは、僕と一緒にいられなくて・・平気なんですか?」
> リナの肩が一瞬震えた。が、ゼロスはそれに気付かない振りをして続けた。
>「僕は、寂しいですよ」闇がリナを包み込み、囁くかように告げた。
>「・・・でも、獣王から・・・命令されてるんでしょ?戻ってこいって・・・。
> それに、永遠に会えないわけじゃないし・・・・・・次に会ったら、敵どうし
> かもしんないけどっ・・・!」
>(会えないよりはいい・・よね。だって、人間と魔族。その違いは・・大きい)
>「リナさん・・・・」ゼロスは静かに名を呼び、リナの答えを求めた。
>「・・・・・。寂しいよ。寂しいけど・・・でもっ・・でも、あたしとあんたは
> ・・・ 違いすぎる。」 今までずっと押し殺していたこと。考えないようにと
> 心に鍵を架けておいたこと。考えれば歯止めがきかなくなるということ、
> 心が潰されてしまうことがわかっていたから・・・なのに、言ってしまった。
> ゼロスは、この言葉を聞き何を想ったのだろうか?
> 二人の間に沈黙が降り、ややして、ゼロスがリナの紅の瞳を覗き込みながら
>「リナさん・・。・・・・・僕と一緒にきませんか?」 その言葉の意味をリナは
> 瞬時に悟っていた。すなわち、魔族との契約だということを。
>「わかってんでしょ?頷かないって」 確かに、契約をすれば、ゼロスと一緒に
> いられる・・・・。いられるけど・・出来ない。契約をすれば、あたしの中で
> 眠っているモノを目覚めさせてしまうから。そうか、ゼロスは知っているんだ!
>「知ってるんだ。あたしの中に”魔王シャブラニグドゥ”がいるって・・・・。」
>「・・・・なぜ・・・・それを・・・・?」
> ゼロスは、珍しく動揺していた。
>「こうみえても<赤竜の騎士>の妹ですから。それに・・・・・姉ちゃんからも
> きいたし・・ね」
>
> あたしは、冥王との戦いが終わった後、1人で故郷へと戻ってきた。
> あることを確かめるために。
> カタート山脈でお世話になったミルガズィアさんは、こう言った。
>「おまえが”魔王シャブラニグドゥ”ではないか」・・・・と。その言葉が気にな
> り、事実を確かめるために、姉の元へ、すなわち赤の竜神の騎士へと行ったの  だ。
> そして、姉の答えは”yes”。まぁ、すんなりと答えてもらえなかったが。
> ────リナ、貴方の中には”魔王”が眠っているわ。
> でも、私が、封印を施しているからだいじょうぶよ。
> だけど、これだけは守って欲しいの。
> 魔族との契約だけは、絶対にしては駄目よ。 
> 貴方が”魔王”として復活すれば・・・・・・解るわね?────
>
>「わかっていたわ。貴方が、来た理由が、あたしに魔族との契約を交わせて魔王
> として復活させることだって・・・・・・違う?」
> ゼロスは、小さい溜息をついてから、リナを優しく抱き寄せた。
> ゼロスは黙っていた。リナは、顔を上げ、一瞬言葉を失った。
> ゼロスは悲しさと寂しさを混和した色を瞳に宿らせ、紅の瞳を覗き込みながら言った。
>「確かに、今回、僕がここに来た理由はリナさんが言った通りです。
> ・・・・・・・・だけど、一緒にいられなくて寂しいというのは、紛れもない
> 僕の本音ですよ。リナさん?」
> ────たしかに僕は獣王様の命令で来ましたが・・・・それ以前に貴女に会い
> たかったんです。
>「嘘つき・・・・会いたかった?・・寂しい?・・・・何でっそんなこと!?」
> リナは涙を瞳に浮かべながら、声を荒げ、ゼロスを睨み付けた。
> そうしければ、涙を流してしまいそうだったから・・・。           泣き顔を見られるのはリナの誇りが許さなっかた。
> ゼロスは、微かに紫色の瞳を見開き、ただ静かにリナを見つめ、名を呼んだ。
>「・・・・・・・。リナさん・・・」
> リナは、自分を落ち着かせるように、大きく息を吸った。そして、ゼロスの瞳
> をまっすぐ見つめ、口を開いた。
>「あたしは・・・・魔族には、いいえ”魔王シャブラニグドゥ”にはならない!」
> はっきりと断言するリナにゼロスは、驚いたが、直ぐにいつものニコ目に戻り、
>「そうですか。それなら仕方あ・・・・」
>「殺して・・・ゼロス」リナはゼロスの言葉を遮っていった。
>「・・・今・・・なんて・・・いいました・・・?」
> ゼロスは一瞬絶句し、声を掠れさせて問うた。
>「殺してって言ったのよ。あたしは、魔族にはならないもの。
> ・・・と言うことは、あんたはお仕事失敗も同然。今のあんたは、あたしを
> ”殺せ”とは命令されていない。でも・・・・魔王は必要。・・とするなら、
> この先頷かせるためにいくつもの街や村を襲うつもりなんでしょう。
> だから、先手を打って・・・ 貴方に、大好きな貴方に・・殺して欲しいの」
>
> ゼロスには、信じられなかった。あれほどの生の輝きに溢れている人から
> 滅びの言葉を聞くとは想わなかったから。
> 悪夢を見ているかのように、否、夢であって欲しいと願った。
> たとえ、それが、主への反逆であろうと・・・・・・・・!
> そう思いながらも、同時に納得もしていた。だって、彼女の心は魔族を驚愕
> する程だから・・・・。
>「お願い。・・・・ゼロス、最初で最後の・・・願いだから」
>「・・・・・・。・・わかりました」
>
> ────貴女を殺すことが、僕に出来る唯一のことだから・・・・。
>
> この世のだれよりも綺麗に、そして優しく混沌へと送りましょう──── 

どーも!初めましてゆるです!!きゃーーーー!!!ステキですわ!ステキですわ!!ステキすぎますわーーーーーー!!きゃーきゃーきゃー!!
ゼロスサマカッコイイですわ!リナサマカッコイイですわあ!

・・・・・テンション変です。感想になってませんわねぇ・・・・・・・

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6738ありがとうございます(はあと)天海 5/5-12:43
記事番号6736へのコメント

ゆるさんは No.6736「Re:貴女に滅びを・・・」で書きました。
>
>どーも!初めましてゆるです!!きゃーーーー!!!ステキですわ!ステキですわ!!ステキすぎますわーーーーーー!!きゃーきゃーきゃー!!
>ゼロスサマカッコイイですわ!リナサマカッコイイですわあ!
>
>・・・・・テンション変です。感想になってませんわねぇ・・・・・・・

ゆるさま、

初めまして こんにちわ!
感想ありがとうございます!!すっごくかんげきしてますぅ〜♪
これからもどうぞよろしく!
           
             でわでわこの辺で・・・