◆−七夕−ひなた(7/2-16:25)No.7156
 ┣シャブラニグドゥ様♪(?)−庵 瑠嬌(7/4-14:01)No.7175
 ┃┗庵瑠嬌さまへ♪−ひなた(7/10-22:51)No.7207
 ┗きゃん。−理奈(7/6-02:57)No.7190
  ┗理奈さまへ♪−ひなた(7/10-22:52)No.7208


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7156七夕ひなた E-mail 7/2-16:25


ゼロリナ(?)ゼラゼロ(?)です・・・一応(汗)
―――――――――――――――――――――――――――


『七夕』



願いを叶える星が輝くその夜。彼女は、そこで眠っていた。
青い光が世界を照らす中、ただひとつ変わらない黒を映した。
それは音もなく近づいて、彼女が眠るベットの横に立った。
少し俯いた所為で、髪が表情を隠した。
すっと手を彼女の細い首へのべる。
月の青い光に照らされて、彼女は白く――、それでも確かに暖かかった。その熱が突き放す距離は、けして縮まることはない。
狂おしいほどの嫌悪感。
不安定な温かさも、血が流れる音も、吐き出す息も、彼では何一つありえない全て。
ほんの少し、手に力を入れてみる。
それで全て終わる。嫌悪感も全て消える。そして残るのはこの気持ちだけ。



「ゼロス」
美しい声に呼びとめられて、彼は振り返った。
「はい」
そして、そのまま跪いた。床に敷かれた、金色の刺繍が施されている赤い絨毯――赤は、彼の主人の一番好きな色だという――を見ながら、ただ、次の言葉を待つ。待つことは苦痛ではない。
「…母は、あなたを愛しています」
珍しいことではない――時々、彼女が口癖のように言う言葉。顔は上げなかった。上げずとも分かる。
それを言うとき、彼女は必ず笑うのだ――赤い唇を軽く左右に引いて、緑の瞳は少し細める…それでも、瞳に宿る寂しさは消えることはなかったが。
いや、そうしたときこそ彼女の寂しさは際立って見えた。ただ、それに気付いているものはゼロス以外になく、そして多分、その理由を知っているのも彼以外に、ない。
――ふと。彼の赤い視界に白いものが混ざる。顔を上げた。
「…ゼラス様?」
鼻先が触れるほどに近くに彼女を見た。
いつのまにか近づいた彼女の金色を見ながら、願った。
「……ごめんなさいね」
――謝らないで下さい。
そっと髪に触れる。それを感じながら、彼はただ願っていた。それが伝わらないことも知りながら。
闇を切り裂いたような黒。彼女はそんな自分の髪が好きだという。それでも、こうして近くにいれば分かる。自分達にはないのだから。突き放す熱も、離れることさえ。
彼女が赤を好きな理由も、黒い髪が好きな理由も。彼を見ながら、髪に触れながら、誰を想っているかも。
長く伸ばした黒髪。氷のような冷たさと、夜のような静けさ。誰をも引き付ける魅力、強大な力、そして血のように赤い瞳。



「っ…んっ…。……」
寝返りをうつ。自然、彼の手も離れた。
誰をも引き付ける魅力、強大な力、そして血のように赤い瞳。
最初は嫉妬だと思った。彼女が愛した赤。彼が持つことのない赤。
そして気付いたのはいつだったか。
嫉妬よりも醜く強いその気持ち。彼は知っていた。それを…
背を向けた彼女に、伝えるように囁いた。
不安定な温かさも、血が流れる音も、吐き出す息も、彼では何一つありえない全て。
風がこうして流れ、木々がふるえて、太陽が生きる全てを照らす。
彼では何一つありえない、その全てを憎みながら、そうして全てを愛してきたことも。
「おやすみなさい」
離れた全てをそのままに…願いが伝わらないことも知りながら、彼はそっと笑んでみせた。
「……良い夢を…、リナさん」



――――――――――――――――――――――――

とりあえず書き上げておもったこと。こんなゼロス嫌や(死)
えーっと、これはずうううぅぅっと前から書きたいと思っていたもんです。それなのにワンパターンなのは私の文章力のなせるワザ(最低)
ってことで、愛だけはこもってます。無理矢理七夕。全部漢字好。…なんか無理ありまくりですね。
しかーしっ、これよりも書かなきゃいけないものがありながら何やってんだ私。相変わらず下手だしがふっ(血)

・・・ってことで♪この辺で失礼します(はあと)

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7175シャブラニグドゥ様♪(?)庵 瑠嬌 7/4-14:01
記事番号7156へのコメント


 こんにちは、庵 瑠嬌でございます。
 お久しぶりです。
 ひなたさん。投稿なさるの、割と、お久しぶりですわね。
 画面見た瞬間、ひなたさんの名前見つけて、舞い上がったのですが……。
 あら。続きと違いますのね?
 読みきりも嬉しいですわ♪続きも書いて欲しいですけど、それでも、読みきりもとっても嬉しい。
 ――しつこいプレッシャーをあまり続けると嫌われますわね、感想参ります。
 

>狂おしいほどの嫌悪感。
>不安定な温かさも、血が流れる音も、吐き出す息も、彼では何一つありえない全て。
>ほんの少し、手に力を入れてみる。
>それで全て終わる。嫌悪感も全て消える。そして残るのはこの気持ちだけ。

 不安定な暖かさ、血が流れる音、吐き出す息……。
 いやぁ、非人間的な、冷たいゼロスさんもきれいで素敵ですけど、身体の中に脈々と血を巡らせる、ちょっと不便な人間のほうが、色っぽい感じ、しません?
 なんと言っても、血って華やかですし。なんか挑発的ですし♪
 気持ちだけ残ったら、更に救いようがないですわよゼロスさん。
 リナさんの暖かさは、リナさんだけの暖かさですもの(はぁと)
 初っ端から意味不明の感想だわ自分……(汗)


>「…母は、あなたを愛しています」
>珍しいことではない――時々、彼女が口癖のように言う言葉。顔は上げなかった。上げずとも分かる。
>それを言うとき、彼女は必ず笑うのだ――赤い唇を軽く左右に引いて、緑の瞳は少し細める…それでも、瞳に宿る寂しさは消えることはなかったが。
>いや、そうしたときこそ彼女の寂しさは際立って見えた。ただ、それに気付いているものはゼロス以外になく、そして多分、その理由を知っているのも彼以外に、ない。

 ああ、ひなたさんの魔族さんですわね。
 魔族さんは寂しい……『主』じゃなくて『母』というところに、繋がりを求めてる、って感じがしますわね。
 血縁関係って、他人より少し、分かり合えるって感じします。
 ひなたさんの魔族さんは、本当に寂しそうです……どうしても、距離を消せないと言うか。


>彼女が赤を好きな理由も、黒い髪が好きな理由も。彼を見ながら、髪に触れながら、誰を想っているかも。
>長く伸ばした黒髪。氷のような冷たさと、夜のような静けさ。誰をも引き付ける魅力、強大な力、そして血のように赤い瞳。

 黒と赤の組み合わせって、綺麗ですわよね。
 闇に燃える炎は綺麗。漆黒の器に真紅の血をそそいだらとっても綺麗だとおもいます。
 それに冷たさと静けさを加えたら、ほとんど魅力の暴力ですわね。
 鮮やかな赤を持てるのはシャブラニグドゥ様だけなのでしょうか。
 マゼンダさん、確か赤毛でしたけど、そんな存在感のある感じじゃなかったと思いますし……。
 同じ魔族とくくっても、ここに明らかな差があるのかもしれませんわね。
 ここで、『なんて素敵……』と思ったので、感想の題があります(笑)


>誰をも引き付ける魅力、強大な力、そして血のように赤い瞳。
>最初は嫉妬だと思った。彼女が愛した赤。彼が持つことのない赤。
>そして気付いたのはいつだったか。
>嫉妬よりも醜く強いその気持ち。彼は知っていた。それを…

 嫉妬よりもなりふりかまわずで、嫉妬より更に自分勝手ですわよね。
 確かに醜いかも……でも、強いから綺麗だと思います♪妙な屁理屈ですけど(笑)。
 リナさん存在感ありますよね。とても派手な存在感の人。
 一度リナさんと会った人、忘れるのって難しいんじゃないかしらー……。


>不安定な温かさも、血が流れる音も、吐き出す息も、彼では何一つありえない全て。
>風がこうして流れ、木々がふるえて、太陽が生きる全てを照らす。
>彼では何一つありえない、その全てを憎みながら、そうして全てを愛してきたことも。

 うーん……リナさんは、ゼロスさんに無いものを、たくさん持っているんですのね。
 何よりも、常に変わりゆく方ですし……自然も常に動いてます。
 

>「おやすみなさい」
>離れた全てをそのままに…願いが伝わらないことも知りながら、彼はそっと笑んでみせた。
>「……良い夢を…、リナさん」

 ゼロスさんの七夕のお願いは、リナさんの安らかな眠りですか?
 ああ、ひなたさんのゼロスさんって、やさしいですわっ。
 憧れますわね、きれいな終わり方――っ!


>とりあえず書き上げておもったこと。こんなゼロス嫌や(死)
>えーっと、これはずうううぅぅっと前から書きたいと思っていたもんです。それなのにワンパターンなのは私の文章力のなせるワザ(最低)

 ワンパターンですか?
 なんか、ゼラス様とゼロスさんと、それとシャブラニグドゥ様の形容がきれいですよね。
 ひなたさんは雰囲気とか、色の表現がお上手で好きです。

>ってことで、愛だけはこもってます。無理矢理七夕。全部漢字好。…なんか無理ありまくりですね。
>しかーしっ、これよりも書かなきゃいけないものがありながら何やってんだ私。相変わらず下手だしがふっ(血)

 上手い下手抜きで、ひなたさんの文章って凄いですわ!間違い無くひなたさんにしかかけないものでしょう。
 この文体がわたくしは好きなんですのよー。ああ、続き物楽しみ。

>・・・ってことで♪この辺で失礼します(はあと)

 とっても、よかったです。
 それでは失礼をば……


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7207庵瑠嬌さまへ♪ひなた E-mail 7/10-22:51
記事番号7175へのコメント

こんにちわーっっひなたです♪感想ほんとに有難うございます(はあと)
お返事いつも遅くてすいません…。げふっ。でも、ほんとに感想嬉しいです♪えへ☆

> ひなたさん。投稿なさるの、割と、お久しぶりですわね。
はいー。お久しぶりなのです。色々書きたいものはあるんですけど文章にならないってゆーか、細かい設定が決まらないってゆーか…。
以上の理由で書けてませんでした。ダメダメですわ。

>画面見た瞬間、ひなたさんの名前見つけて、舞い上がったのですが……。
わーい、有難うです♪私も感想みて舞い上がりました〜ウフフ。

> あら。続きと違いますのね?
> 読みきりも嬉しいですわ♪続きも書いて欲しいですけど、それでも、読みきりもとっても嬉しい。
……。えへ♪(スマイル0円)
……いえ、すいません。ほんとにがんばりますんで、見捨てないで下さい(切実)よろしくデースっ。

>――しつこいプレッシャーをあまり続けると嫌われますわね、感想参ります。
いえ、どんどんやってください。この馬鹿は、プレッシャーがないと出来ないんで。
……でも、ありすぎても潰れますが(苦笑)えぇ、頑張ります!

> 不安定な暖かさ、血が流れる音、吐き出す息……。
> いやぁ、非人間的な、冷たいゼロスさんもきれいで素敵ですけど、身体の中に脈々と血を巡らせる、ちょっと不便な人間のほうが、色っぽい感じ、しません?
> なんと言っても、血って華やかですし。なんか挑発的ですし♪
…私、時々思うんですけど、人間、気持ち悪くありません?妙に生々しくて(笑)頑張ってるからあたりまえかもしんないですけど。
と、そんな感じを表したかったんですけどギュー(直訳・無理でした)
あぁ、でも血。汚いもんだと思ってたら意外に、これがキレイなんですよね。カルチャーショックですわ(笑)華やかでした、と(φ(。。)メモメモ)

>
> ああ、ひなたさんの魔族さんですわね。
> 魔族さんは寂しい……『主』じゃなくて『母』というところに、繋がりを求めてる、って感じがしますわね。
> 血縁関係って、他人より少し、分かり合えるって感じします。
> ひなたさんの魔族さんは、本当に寂しそうです……どうしても、距離を消せないと言うか。
あはは。やっぱ愛ですかね?(←勘違い野郎)
うーん、そんな事いって頂けると照れますねー(笑)有難うございます♪
でも、無理ありまくりなのでした。愛暴走中なもので(失笑)


> 黒と赤の組み合わせって、綺麗ですわよね。
赤と黒、ステキすぎですよ〜。ウエディングドレスは黒で花束はバラがいいです……なんかきっつい花嫁ですが(笑)

> 闇に燃える炎は綺麗。漆黒の器に真紅の血をそそいだらとっても綺麗だとおもいます。
> それに冷たさと静けさを加えたら、ほとんど魅力の暴力ですわね。
> 鮮やかな赤を持てるのはシャブラニグドゥ様だけなのでしょうか。
> マゼンダさん、確か赤毛でしたけど、そんな存在感のある感じじゃなかったと思いますし……。
> 同じ魔族とくくっても、ここに明らかな差があるのかもしれませんわね。
> ここで、『なんて素敵……』と思ったので、感想の題があります(笑)
私、こっそりS様のファンなもので(笑)めちゃめちゃカッコイイですよ。…影薄いけど(血)
って事で、一緒にファンになりましょう?(同意を求めてみた)

> 嫉妬よりもなりふりかまわずで、嫉妬より更に自分勝手ですわよね。
> 確かに醜いかも……でも、強いから綺麗だと思います♪妙な屁理屈ですけど(笑)。
お決まりのセリフで、“人の持つ一番強い感情は嫉妬”とかゆーのがありますが、嫉妬より強いって事で思いの深さを表したかったんですよプー。…なんだか書いてるうちに恥ずかしくなってきちゃいました♪(何故)

> ゼロスさんの七夕のお願いは、リナさんの安らかな眠りですか?
> ああ、ひなたさんのゼロスさんって、やさしいですわっ。
> 憧れますわね、きれいな終わり方――っ!
のーっっ。ゼロスが優しくてどーするんだおいっって感じです(笑)いやいやホントに。
…本当は、魔族ちっくなゼロスが書きたいのです。ふにゅ。

> なんか、ゼラス様とゼロスさんと、それとシャブラニグドゥ様の形容がきれいですよね。
> ひなたさんは雰囲気とか、色の表現がお上手で好きです。
そう言って頂けるとすううっごく嬉しいです(笑)
私自身も、色とか雰囲気の見える小説って好き(はあと)なもんで、がんばってるんです…あんまり実ってませんが(苦笑)

> 上手い下手抜きで、ひなたさんの文章って凄いですわ!間違い無くひなたさんにしかかけないものでしょう。
> この文体がわたくしは好きなんですのよー。ああ、続き物楽しみ。
そんな事言ってもらえる私って、めちゃめちゃしあわせですよ〜う〜♪
幸せを食べながら、頑張ろうとおもいます♪
失礼しました♪

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7190きゃん。理奈 7/6-02:57
記事番号7156へのコメント

きゃぁ、おひさしぶりでぇす!「あんた、誰?」状態の理奈でございます。
高校卒業とかいろんなことで忙しくて、ひさしぶりに来て見れば、まぁ、
ひなたさんの投稿が。
やはり、ひなたさんの書く小説は、いいですねぇ。特に言葉の使い方が
いいです。ゼロスの行動や、リナの様子、場所の様子。何を表すのにも
表現力豊で。うぅ〜ん、なんか、自分でも言ってる事がわからないんだけど。
例えば

>長く伸ばした黒髪。氷のような冷たさと、夜のような静けさ。誰をも引き付ける魅力、強大な力、そして血のように赤い瞳。

とか、

>風がこうして流れ、木々がふるえて、太陽が生きる全てを照らす。
>彼では何一つありえない、その全てを憎みながら、そうして全てを愛してきたことも。

ここ、好きです。だいすきです。めちゃくちゃいいです。言葉の使い方でこれほど
までに気持ちを表せるなんて。すごいです。


>しかーしっ、これよりも書かなきゃいけないものがありながら何やってんだ私。

なぬ??新作ですか?もしかして??ふっふっふ・・・・なんか楽しみですぅ〜。

とりあえず。よかったですよぉ。ひなたさんの小説は、いつも楽しみながら
読んでいますので。また次回作、ぜひとも読ませていただきまぁす。
ではぁ。

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7208理奈さまへ♪ひなた E-mail 7/10-22:52
記事番号7190へのコメント

>きゃぁ、おひさしぶりでぇす!「あんた、誰?」状態の理奈でございます。
なーにをおっしゃいますかっ。忘れてるわけありませんよーお久しぶりです、ひなたです♪
感想ありがとうございましたーキャー。めちゃめちゃうれしいですってばっ!ハハッ。

なんかいっぱいおだてて下さってありがとうございます(笑)
とっても嬉しかったです。えへ♪

>やはり、ひなたさんの書く小説は、いいですねぇ。特に言葉の使い方が
>いいです。ゼロスの行動や、リナの様子、場所の様子。何を表すのにも
>表現力豊で。
…表現力豊か…かな?(苦笑)
いっつも表現に困ってるんですよ、なんか才能大安売りしてませんかねー?
表現力豊かな小説は好きなんで、一生懸命頑張っております。まだまだです。むう。

>ここ、好きです。だいすきです。めちゃくちゃいいです。言葉の使い方でこれほど
>までに気持ちを表せるなんて。すごいです。
あぁっ、きっと私の愛が通じたのですね(違うよ)
何より一番凄いのがこんなもんに大好きって言ってくださるあなたですよー。大切にさせてください(笑)よろしくです。

>>しかーしっ、これよりも書かなきゃいけないものがありながら何やってんだ私。
>なぬ??新作ですか?もしかして??ふっふっふ・・・・なんか楽しみですぅ〜。
んー(苦笑)そんなもんなのですが…書けてませーんっ(死亡)
やばいですねー。でも、頑張りますんで、お気が向いたら見てやってくださいませ。
でわでわっ、このへんでーっ失礼しました♪