◆−ふたたび−桜(9/17-23:43)No.7833
 ┣ターゲットはリナ=インバース (胎動編)−美剣 桜(9/18-00:43)No.7834
 ┃┗気になるっ!!−葉夢(9/18-06:15)No.7841
 ┗ターゲットはリナ=インバース(初動編)−美剣 桜(9/19-02:34)No.7850


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7833ふたたび9/17-23:43


 前回書いた「爽やかな朝」は私自身がナットクできない出来だったので今回は  HPに載せようと思っているこの作品を載させていただくことにしました。
 設定としてはNEXTとTRYの間で、作者の都合でかなり設定がいじられていますが その辺は気にしないでください。では・・・・・・

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7834ターゲットはリナ=インバース (胎動編)美剣 桜 9/18-00:43
記事番号7833へのコメント

 カタートからそれほど遠くない山脈地帯の一角、魔族の警戒が一層強いこの地域 にある洞窟の入り口に彼は立っていた。

「まったく、獣王様も人が悪い。」どこか間の抜けた声と雰囲気を漂わせゼロスは洞窟の中に足を踏み入れた。
「確かに人手・・・じゃない魔族手が足りないからってあんな奴を使うなんて。」
ゼロスが歩みを進めていくとフッと広い空洞に出た、空洞の中心には天井まで届く氷の柱がそびえていた。
「また傷がうずいてきた、いっそひと思いに消してしまえばいいものを・・・・」
ゼロスが憎しみの目で見つめる先には張り付けにされたまま氷の柱に覆われている
男がいた。男は金髪を腰まで伸ばし、目を閉じ、うつむきかげんに閉じこめられていた。
「ま、命令ですからね。」そう言うとゼロスは右手の杖を振りかざし思い切り氷に突き立てた。杖の先は氷を突き抜け男の胸元にまで到達した。
「起きてください。」ゼロスは心の中から男に呼びかけた。しばらく何もない空白の時間が続く。どれくらいたっただろうか、その声は唐突に帰ってきた。
「ゼロスか?」
「ええ、お久しぶりです。降魔戦争以来ですか?」
「そうなるかな・・・・で、今日はなんのようだ?俺を滅ぼしてくれるのか?」
「まさか、ルビーアイ様に逆らったあなたをそう簡単に殺しはしませんよ。充分生 き恥をさらしていただかないと。」
「きさまっ!」
「おおっと、そう熱くならないでください。今日はあなたにお願いがあってきたん です。」
「お願いだと?」
「ええ、実はある人間を消していただきたいんです。降魔戦争の時に獣王様と互角 に渡り合えたあなたなら簡単なことでしょう?当然ただとは言いません、その人 間を消していただけたら・・・・あなたを自由にして差し上げましょう。再びね がえるも良し、死ぬも良し、すべてあなたの自由です。」
「・・・・人間ごときお前がやればいいだろう。」
「そうしたいのは山々なんですが・・・あいにくと魔竜王に受けた傷が思ったより も深くって。それに・・・その人間というのが一筋縄ではいかなくて。」
「その人間・・・・リナ=インバースだな?」
思ってもみなかった一言にゼロスはあからさまに動揺した。
「ここで惰眠をむさぼっていたと思うか?フィブリゾやガーヴが滅んだんだ、いや でもわかるさ。もちろん、それがだれによるものかもな・・・・・」
「そうですか・・・ではよろしくお願いしますよ。」 
そう言うとゼロスは杖を抜き洞窟を立ち去ろうとした。
「あっ、そうそう、そのリナっていう女ですが。あなた同様ロード オブ ナイト メアの力を使いますのでお気をつけて・・・では。」
ゼロスは空間の中に消え洞窟に再び静けさが戻った。
「ロード オブ ナイトメア・・・・・か・・・・・ふふふ・・・・はははははは ははははははは・・・」
               
                       つづく(と思う)









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7841気になるっ!!葉夢 E-mail 9/18-06:15
記事番号7834へのコメント

 こんにちわ〜葉夢と申すものです〜

 一言で言います……めっちゃ先気になるっ!!
 しかも、なんだぁ!? あなた同様ってことは、そいつもロード・オブ・ナイトメアの力を使うってことでしょ!?
 なんか……また一波乱起きそうな気が……
 リナちゃんたちは大変ですね。
 でも、ゼロスがリナ抹殺を頼んだ人物って誰なんですか?
 多分ですけど……オリキャラ?

 短くてすみませ〜ん! しかもこれって感想か!?
 わけわかんないので逃げます!
 続き楽しみにしてますね!
 でわ! さよ〜なら〜

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7850ターゲットはリナ=インバース(初動編)美剣 桜 9/19-02:34
記事番号7833へのコメント

「あら・・・まだいたの?」いつの間にか空洞の入り口に一つの影が生じていた。
「ゼロスの次は獣王様のお出ましか・・・・・・」
「ふふっ、嫌われてるのね。」
「心当たりがないとは言わせんぞ。」明らかに憎しみがこもったまなざしを獣王に向けるが、当の獣王はいっこうに意に介してはいなかった。
「それよりも、依頼・・・・受けてくれるんでしょ?」
「一様な・・・だが、お前のためではないからな。あくまで俺が興味を持ってるからだ。そこのところを勘違いするな。」
「素直じゃないのね・・」
「もういい、お前と話してるといやなことを思い出す。」
「そう、残念ね。久しぶりだっていうのに。」
ガッシャーン!!
獣王は氷の柱に向かいエネルギー弾を打ち出した、一瞬まばゆい光が洞窟内を照らし出し氷の柱は砕け散った。
洞窟の中は水蒸気で満たされ、ほとんど何も見えなかった。
「!?」
「俺がおとなしく動くと思っていたのか?」
「水蒸気に紛れて後ろをとるなんて、まだ腕は衰えてないようね。でも・・・・」
「でも?」
「でも、私はもっと用意がいいの。」そういうと獣王はなにやら指先に力を入れた。
「ウグッ! グガァァァァァァァァァぁぁぁぁぁァァァァァァ!!」
「ふふっ、苦しいでしょう?あなたを柱に封じるときにちょっと細工したの、あなたはもう私に逆らえない・・・・」
「き・・・・・きさま・・・・・グッ!」
「あなたはそう簡単に殺さない、苦しませて・・苦しませ続ける。だって・・あなたは私を傷つけたから・・・・・そうラティクスという名の男は私にとって特別なの・・・」優しい言葉遣いとは違い彼女の手に力が入る。ラティクスの頬に伸びていた手の爪が彼の肉に食い込んだ。
「とにかく・・・期待してるわ・・・・いろいろとね・・・・tyu・・・」
その言葉を最後に彼女の気配は消えた。
「期待してるだと?・・・・・ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ラティクスの叫びは衝撃波となりあたりの山脈にこだました。


                       つづく(はず)