◆−コンチェルト4−神代  桜(9/24-15:20)No.7912
 ┗素敵ですッ…!−庵 瑠嬌(10/3-15:52)No.8005
  ┗ありがとぉございますうっ!−神代  桜(10/5-17:56)No.8014


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7912コンチェルト4神代 桜 9/24-15:20


こんにちはー。なんか投稿作品いっきにふえちゃって、もうすぐで埋もれちゃいそうなので新規投稿の方にのせました。期待せずに読んでくださいね♪

島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島

闇の化身でもあるかのような夜空。深く、暗い…、けれどそれはどこまでいっても、本物の闇にはおいつかなくて――。
(所詮は、闇にはなりきれずに……)
いつもの安宿の一室。そこで、少女はその栗色の髪を夜風に絡めながら、窓際に肘をついていた。
きっちりと鍵をかけた部屋の扉。決して何人も入れぬよう、魔術までかけて。
「けど…」
少女は呟いていた。藍の色を幾重にも重ねたような空に、僅かに光りを放つ三日月を眺めて。
「窓に鍵はかけちゃだめ。」
その抑揚のない響きは、独り言というより、まるでなにか暗礁していたものを繰り返しているように、小さく、月に溶けていった。
「彼がやってくるわ。忘れ物をしたんですもの。」
ここへきてようやくそれが、ある物語の一節だということがわかる。
「鍵をかけちゃ中にはいれない。そうなったら彼は一生――」
息継ぎをした。
「影なしで生きていかなくちゃならないわ」
小さく、囁くような声。自分も昔、こんな風にしてこの話を聞いた。
(もっとも――、一晩で飽きちゃったけどね。)
くっと、思わず笑ってしまう。子供むけの夢物語はあっという間につまらなくなり、すぐに大人顔負けの分厚い魔道書を手にしていた幼い自分が思い出されたのだ。
(思えばあれが…、パンドラの箱だったのかもね)
はうっと、息をはいた。気候は過ごしやすく、さらりとした暖かい風が頬に心地よい。
あの時は膨らむ好奇心からその知識を学び、構成を組み上げ、いくつもの魔術をその手に収めていった。
「後に自分が、あんな選択を迫られるとも思わずにね。」
脳裏を過る、苦くもあった出来事。
しかし後悔はしていない。自分はいままで悔やんだことはあっても、そのまま後悔という名の形で残しておいた覚えは、なにひとつ……
(ない。)
そう胸中で断言し、リナは顔をあげた。
(パンドラの箱……か。)
しかし彼女のそれは伝説とは違い、先に希望で彼女を覆い尽くした。すべてにおいて、実力で勝ち取ってきた現実。でも……
「最後に、絶望が残ってた――」
何気に、リナはその片方の耳飾りをはずした。風が急に、冷たく彼女を包みはじめたのを感じながら。
「ガウリイと別れたのは、賢明な判断だったと思わない?」
「さあ、それなんとも」
不意に闇が揺らめいた。
視界に流れ込む、ひとつの漆黒。おもわず夜空が魅入るくらいの、迷いのない色。
「なんか釈然としないわね」
「? なにがですか?」
光は窓際で、闇は窓辺で。視線はあわせない。
片方は夜空を、そして片方は少女の姿に、目を奪われていたから。
「今夜来るって言っといて、本当に今夜来るんだもん。行動にオリジナリティがないわ。」
「おやおや、それは手厳しいコメントですねえ。」
相手は頬をかきつつ、こちらを覗き込んだ。
“僕は一刻もはやく、貴女にお会いしたかったのに…”
そんな言葉が耳元で囁かれるが、少女の瞳は依然として、相手を見ようとはしなかった。
「……リナさん?」
「パンドラの箱って知ってる? ゼロス。」
突然のそんな問いに、彼は首を傾げた。
別に知らなかったわけではない。ただ、なぜ少女がそんなことを言い出したのかが、疑問に思えたのだ。
「純粋な好奇心によって開け放たれた箱。でもそれは開けたとたん、絶望が飛び出して、世界を覆ったわ」
しかし少女はこちらの答えなど待たずに、淡々と話し始めていた。遠く、細い月夜の許で。
「けど箱の一番底には希望が入っていたのよ。おかげで世界は救われたわ」
「あの……」
「でもあたしのはその逆よ。最初に希望を見つけたんだもんね。そして――」
月が傾いていくのを、ゼロスはリナの視線に合わせてすっと見た。
少女の心が詠めないことに、彼は内心少し動揺していた。負の感情もなければ、喜びも憂いもないように思える。
「……リナ…さん?」
「絶望が入ってたのよ」
漆黒の神官――。彼が少女の名を呼んだと同時に、言葉が帰ってきた。
あるいは彼に、あるいは自分に、あるいは……物言わぬ夜空に向けて。
「ガウリイはあたしの希望だったわ」
微笑み――
すっと、横にいた彼の方を少女が振りかえった。
先程とは打って変わって、希望に満ちた、迷いのない微笑み。彼には決して触れることのできない輝きが、そこにはあった。
「アメリアもゼルもシルフィールも姉ちゃんも、あたしの希望だったわ」
誇り――
“世界に存在するものすべてにおいて、何者にも侵すことのできない領域をひとつあげるとすれば、それは誇りでしょうね”
彼は遠い日に、自分の主が言った言葉を思いだした。
彼女にとってはおそらく、その希望を手にしたことが、なによりの誇り…
「そしてあたし自身も。」
紅の瞳は真っ直ぐに、彼を――いや、彼しか見ていない。
時間の止まった、一人の少女。
「でも実際、現実ってゆーのはそれだけじゃ成り立たないわ。」
――闇に迷いがないように、光にもまた、迷いはない。
「だから絶望は…必要だったのね。きっと。」
風に吹かれる自分の夜色の髪が少女の瞳に映るのを彼は見ながら、そんなことを思っていた。
憂いのない微笑を少女は浮かべている。しかしそれはどこか、光のない、一瞬の輝き。
――自分は、困惑しているのかもしれない。
不意にそう感じてしまう。つい先刻までの、この少女に対してあった余裕は、いつのまにか薄らいでいる。
(気付いているのかもしれませんねぇ、彼女は。)
――これから、僕がなにをしようとしているのか……。
そう、気付いているに違いない。でなければ彼女は…
(こんな、散りゆく一瞬前の輝き方は…しない。)
思った瞬間。腕が少女の方へと伸びていた。
細く、そして脆くみえる少女の腕を、肩を引き寄せて…

「でも実際、現実ってゆーのはそれだけじゃ成り立たないわ。」
少女は言って迷う事なく相手をみつめた。
――あたしは、壊れてるのかもしれない。
そんな実感が少女にはあった。
――いつもならどんな情況にあったって、あたしはこんな感情には流されない…
けれど、彼女の予感ははずれそうにもない。
(いつも、こいつをどう見返してやろうかっていう駈け引きだけを考えてて…)
「だから絶望は…必要だったのね。きっと。」
意味のない――あるいはあったのかもしれないが――そんな言葉を紡ぐ少女。
とたん、少女の身体は軽く引き寄せられた。
(そう、絶望はなくちゃ生きてけないわ)
深い、紫暗の瞳に思わず捕らわれる。
(だから、どんなに希望があってもあたしは…、絶望が出てくるのを待ったのかもしれない。)
ゆっくりと、身体は相手に委ねるように落ちてゆく。
(あなたにはわかんないでしょうね。あたしにとっての絶望は……)
少女に抵抗の意志はなかった。
(あなたそのものだったのよ……)
胸中、呟いた瞬間に何かが胸のなかで膨れ上がった。
(けどあたしは……)
瞬間、既に少女は行動にうつしていた。
(やっぱ、絶望とともに果てる気なんかないわ。)
がっ!
一瞬後、二人の間にあったのは、驚きと、勝ち誇ったような笑み。
「……リナさん…」
少女に向けられた声は力なく、唖然とした響きをもっていた。
窓下の壁に勢いよく足を押し付けた少女のを目にして…。
つまり、そうして彼女は流れ落ちる自分の体を支えたのである。
抵抗の意志をもって――
「……いやですね。もう少しで、貴方を抱けるかと思いましたのに…」
白い面に浮かんだ微笑。それは静かに、少女を――リナだけに向けられている。
「冗談! あたしはそんな簡単におちるほど、安くはないのよ。」
今度こそ……、誰にも抗うことのできない光…。
「さっきの質問……」
捕まれた腕をなんなく擦りぬけ、少女は肩にかかった髪をはねのけた。
「あたしがガウリイと別れたのは、正解だったでしょ?」
「巻き込みたくは…なかったからですか?」
「予感はあったからね。あんたがいつかこうして、あたしの前に現れることの……」
「やはり…」
神官は小さく呟いた。
(だから彼女は一瞬迷った。)
「ガウリイには正直いって悪いけど、あんた相手じゃ到底太刀打ちできるもんでもないし、むしろ……」
「貴女の、足枷にもなる」
その言葉に、少女の眉が跳ね上がるが、神官は胸中の呟きを続けた。
(ならばいっそのこと、僕とともにゆこうか、と…。そうすれば、仲間を巻き込まずに、蹴りはつく。)
「そうかもね……。きっと怖いんだわ。あの時みたく、ガウリイを失うかもしれないって衝動に駆られることが。」
ざあっと、強く風が吹きぬける。
「どうもあんたは、フィブリゾよりもタチが悪そうだからね。」
舞い上がった栗色の髪は月夜の明かりに映えて――。
「あれ以上のことされたら、さすがにあたしも正気を保つ自信なんてないわ。」
へへ、と笑ってみせる。そして、緋色の瞳は沈黙を宿した。
「まだ…殺さないんでしょ?」
「ええ。」
漆黒に染まる神官は静かに、少女の問いに答える。
月はまだ西へおちようとはせず、受け取った光を世界へと照らしつけている。
剣のような、細い月――。
「殺してしまうには充分に惜しいですからね。あなたは」
「でも、敵なんでしょ?」
「さあ、それは……」
“あなたの意志次第ですから――”
あいまいにうかびあがった微笑が、無言でそう語っている。
「ゲームのルールは?」
(――やはり気付いていましたか。)
少女との距離は、そう離れてはいない。手を伸ばせばすぐに届くほどである。
すっと、体温のない手が彼女の頬を撫でた。
まだ少し幼さをのこした輪郭も、滑らかな肌も、彼の知っているものとなにひとつ…
「変わってないでしょ。」
「だからですか? アメリアさん達と会わないのは……」
ヒトリ時間の輪から取り残されたことに、傷つかないように――
しかし少女はうっすらと、その唇を横に引き伸ばしてみせただけで、返事をかえしてはこなかった。
「ルールは何?」
もう一度問う。
彼は嘆息するように、少しばかり息をはいた。
「名残り惜しいですねえ。」
「あたしはもう未練なんか残っちゃいないけど?」
「僕はそうもいかないんですよ。」
風にのせて漏れる囁き。
光は闇を、闇は光りを。絡まりあう視線のなかで見つめて…。
「生きぬけばあなたの勝ちです。」
「あたしは殺さないんじゃなかったの?」
「ええ、ですからヒトとして……」
言われて少女は相手をきつく見据えた。
「あたしに魔族になれ…と?」
「いいえ。そうとはいってません。ただ――、ご自分さえ見失わなければいいんです。たとえなにが…あってもね」
――たとえ愛しいものを失おうと
「ですから、自害なさってもあなたの勝ちですよ。それもまた、最後まで賢明に生き抜いた結果…、ですからねえ」
――たとえ愛するものが傷つこうと
「誰がそんなこと…」
少女は低くうめいた。奥歯がぎりっと鳴るのがわかる。
「おや、けれどそれが自我を失わずにいる最後の手段となれば、とらざるを得ないでしょう?」
“ねぇ?”とばかりに首をかしげてくる。
そこにいたのは、まぎれもなく。
(獣神官…)
少女は大きく息を吸いこんだ。
「いいわ、それで。要は生き抜けば、いいんでしょ?」
だされた答えによどみはなく。しっかりと言い放たれた言葉。
意味深な微笑をみせた神官の、真意も知らずに……。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ふむ。ではしばらく留守にしたいと?」
白魔術都市セイルーン。その王宮において最も重要とされる部屋のうちのひとつで、声の主は最愛の愛娘を見上げた。
真剣な面持ちの彼女の隣りには、その伴侶も付き添っている。
「はい。だからどうしてもリナさん達の居場所をつきとめたいんです。リナさんの位置なら、だいたいはわかってるし…。だから……! ………暫く城を空けることになるけど…」
最後の言葉はうつむいたためにはっきりとは聞き取れないほどであったが、尋常ではない耳のよさから、父親たる人物はそれを聞いていた。
訴えている本人事態は、外見はもうすでに立派な女性のそれであるのだが、それに伴っていないというか、純粋というか…、仕草や言動はまだまだ少女にみえる。
実際、彼女はこの父親が承諾を拒否するという心配などは、心の片隅にもおいてはいなかった。
ただ心に残ることはふたつだけ。
また心配をかけてしまうことに対する罪悪感と、置いていかなければならない子供たちへの愛情。
「で、行くのはお前ひとりでか?」
「いや、俺も同行するつもりでいるので」
「っえぇ! だ、だめですよぉ。ゼルガディスさんは! ここに残っててください!」
「何をばかなことを」
「だって子供たちはどーするんですかぁっ! 一日一回は正義の味方ごっこをして、勇者伝説を聞かせないと二人とも夜、寝れないんですよお! あたしが旅立ついま、ゼルガディスさんがそれを引き継がずに一体誰がするんですかっ!」
「あのなあ……。アメリア。」
思わずゼルガディスはこめかみを押さえた。
「お前ひとりをどうやって行かせられるというんだ」
「大丈夫です!」
「なにがだ!」
引き下がる事を知らない彼女を相手に、こちらは叫ぶしかない。
「アメリア。」
そんな時、かかったのは彼女の父親のものであった。
「二人で行ってこい」
「父さん!?」
「でないと儂はいかせるつもりはないぞ?」
「………わかりました。」
うつむいた顔を上げる彼女。その表情は複雑であり、今にも泣き出しそうなようだった。
「二人の面倒、よろしくおねがいします。」
ぺこりと、アメリアは一礼をし、そのまま部屋の外へ走り出していった。
「……ゼルガディス殿」
後を追おうとした彼に、不意に声がかかった。
相変わらず昔の仲間が称したとおり、「むさい」顔はかわっておらず、殺しても死なないような割腹の良い姿が目にはいる。
娘を思う気持ちからか、珍しく彼は椅子に腰掛けつつその額に手をのせた。
「判っているとは思うが、あれはなかなか言い出したら聞かぬことが多くてな。」
「ええ。」
目の前にいるのはこの国の第一王位継承者ではない。ひとりの父親であった。
(俺にはなかったからな…。)
いまさら感傷に浸る気はなかったが、ついそんな思いが頭をよぎった。
「儂も昔はよくやったよ。幼いアメリアと一緒に勇者ごっこや正義の味方ごっこをな……。小さい割にちょこちょことよく動き回るので、こっちも真剣じゃったが……。のう、ゼルガディス殿…?」
「はい」
いつになく真剣な面持ちで言われ、ゼルガディスは答えた。そして……
「やはり二人ともなると儂ひとりでは悪役として不足になるかの?」
彼は思わずぶっ倒れそうになった。

(ちっとは娘の心配をしとるのか、あのひげ親父…)
義理の父親とはいえそう心中でののしりながら、ゼルガディスはづかづかと城の廊下をあるいていた。目的はアメリアの私室。
「アメリア。おい、はいるぞ」
言ってドアノブをひねるが…
(ちっ、鍵までかけるか)
「入ってきちゃだめです!」
同時に中からそんな声が飛んできた。
「あたし、本当はひとりで行くつもりだったんです!」
「とりあえずここを開け……」
「リナさんが関わっている事件なんて、どうせとんでもない事に決まってますっ! だからあたしひとりで…」
「だからばかなことを言うんじゃないっ! お前ひとりで行けるわけがないだろうっ」
「あたしだって今まで何度も旅に出てるんです。だから今度だって……!」
「お前になにかあったら、俺はどうすればいい!!」
……暫くの沈黙が続いた。
ばかでかい扉の前で叫べるだけ叫んだ後、ゼルガディスは再び扉に手をあてた。
「…アメリア?」
気がつけば鍵が開いている。
「………………」
ノブを押せば扉はなんなく開いた。しかし
(――いない!?)
思わず部屋の中に駆け込んだ。そして絶句していたさなかに…
「ゼルガディスさん、あたしカンッドーしました!」
「は――?」
がばっと後ろから抱き付かれ、彼は一瞬、情況の判断がつかなくなった。みれば扉の後ろにでも隠れていたのであろうアメリアが、爛々と目を輝かせてこちらを見ていた。
「…その服……。」
「あ、コレ母さんの巫女服なんです。昔は着れなかったんですが、今はぴったりなんですよねぇ。ホラ。」
言ってくるりとまわってみせたその服は、依然、彼女が旅をしていた時に着ていた服と似ていたが、それよりもう少しばかり大人びたデザインである。
「………いや、それはいいんだが…」
いまいちわけがわからない。すると彼女はポンっとばかりに手を打ち。
「そうなんですよ。あたしひとりでいくつもりだったんですが、ゼルガディスさんがどうしてもって言ってくれるから嬉しくてつい……」
「……おもわず部屋から走り去ったと…?」
「ええ、それで急いで旅の準備してたらゼルガディスさんがやってきて…、あ・なんか誤解まねいちゃったみたいですね。あたし結局は一緒に行こうと思って最初に思ってた事から喋りだしたんですが……って、あれ? 聞いてます? ゼルガディスさーん。おーい。」
しかしアメリアの声もむなしく、既に彼はこちらの世界から完璧に魂がとんでいたりなんかする。
(別れてやる、別れてやる。子供たち連れて絶対にこの血族と縁切ってやる)
そんな呪いじみた思いだけを残して。

島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島島

いやあぁぁぁー。誰も何も言わないでくださいぃぃぃ。わかってるんですぅ。自分がどれほど愚かしい人間かってコトはぁぁぁぁぁ!!
ああ、つかれてんだナ。私。続きを書けば書くほどずべずべと泥沼にはまっていく気が……
皆様どうか怒らないでくださいね。神代はここまでが限度なのです。
はぅー、それでは♪

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8005素敵ですッ…!庵 瑠嬌 10/3-15:52
記事番号7912へのコメント


 こんにちは、庵 瑠嬌でございます。
 素敵ですわね。最初から読ませていただいてます。


 言葉遣いが綺麗ですね。
 雰囲気があります。素敵ですわ……。

 リナさんとゼロスさんの会話が大人っぽい感じで、かけひきめいてます。
 事実……駆け引きですわね。殺そうとするものと、殺されそうな方。
 お互いの感情が交錯して、読んでいてうっとりしてしまいましたわ。
 パンドラのたとえに激しく納得致しました。
 最初に希望、残ったのは絶望……。
 でも、手放そうにも手放せない、複雑な感情を抱えた絶望。
 途中、リナさんまさかむざむざと死んでしまうのか、と、らしくないと思いかけたのですが……。
 抗いましたわね。ちゃんと。
 それでこそですわ。
 その後の、ゼロスさんとの会話がまた駆け引きで、……危険な香りが漂っていますわ。いつ殺されてもおかしくない……ゲームに負けた時点でアウト、ですからね。
 抗った後も、油断しきれないところが、緊迫感があって素敵でした。

 あと、アメリアさんとゼルガディスさんっ。
 振り回してますわねお姫様。
 ゼルガディスさんのアメリアさんをどれほど大切にしているか、とか、よく見えて、なんてよいご夫婦(結婚してないけど)……と思ったところで、アメリアさんがストレートに感激したりなさるし。フィルさんはズレたところで悩まれたりするし。
 最後のはハマりましたわね。

>(別れてやる、別れてやる。子供たち連れて絶対にこの血族と縁切ってやる)
>そんな呪いじみた思いだけを残して。

 ……………(笑)。
 なんてストレス溜まりそぉな……
 それでも、どうしても別れるなんて事、出来ないのでしょうけどね♪

 ああ、何か感想になっておりませんが、ご容赦下さい。
 それでは失礼をば……!

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8014ありがとぉございますうっ!神代 桜 10/5-17:56
記事番号8005へのコメント

こんにちは、感想どうもありがとうございましたぁ♪ まさか庵様からもらえるとは思ってもみなくて☆
> 素敵ですわね。最初から読ませていただいてます。
うああぁ、読んでるのですね。あの超――――――読みづらいことこの上ない文章の書き方になっているアレを最初から・・・。ありがたや、ありがたや。
>
> 言葉遣いが綺麗ですね。
> 雰囲気があります。素敵ですわ……。
>
ありがとうございますうぅぅぅぅ。毎回のように会話と会話の間にどんな言葉をいれようかすごく悩むんです・・・・・・。はっきりいっていっそのこと演劇の台本みたいにしたくなるんですけど(セリフがほとんどっていうところを)そうもいきませんしねぇ?

> リナさんとゼロスさんの会話が大人っぽい感じで、かけひきめいてます。
> 事実……駆け引きですわね。殺そうとするものと、殺されそうな方。
> お互いの感情が交錯して、読んでいてうっとりしてしまいましたわ。

うっとりだなんてめっそうもございませんー。あんな、あんな情況説明おおざっぱでビジュアルイメージのしにくいモノに・・・・・・。
でもあのふたりの駆け引きは大好きです♪ もともとゼロスもリナも、互いに絶対、ゆずらないタイプじゃないですか。二人ともプライド高いですし・・・・・・。だからなおのこと「かっこよく。どっちもかっこよくうぅぅぅぅ」などと言いながら書いているのですが、はぅ。アレが限度なのですわよ。(しくしく)理想は『気高く』なんですけどねぇ・・・・・・。(←どこらへんが?)

> パンドラのたとえに激しく納得致しました。
> 最初に希望、残ったのは絶望……。
> でも、手放そうにも手放せない、複雑な感情を抱えた絶望。

なんか、パンドラの箱って好きなんですよねー。考え方によって奥が深いじゃないですか。
実際、あの箱の中にはもともと《絶望》と《希望》が一緒に入ってたっていうことですよね? 同じ場所に、有と無が存在している・・・・・・。そう考えると、パンドラの箱っていうのは混沌の海に等しい存在だったのかなー、なんて思ったので、今回使ってみたんです。
思いついたのは、某HP♪ の掲示版で前作のセレナーデについて「希望のはいってないパンドラの箱〜」とかいって書いてた時です(^7^)

> その後の、ゼロスさんとの会話がまた駆け引きで、……危険な香りが漂っていますわ。いつ殺されてもおかしくない……ゲームに負けた時点でアウト、ですからね。

危険な香り・・・。うーんいい響き♪ 「ピンとはりつめた、細い一本のピアノ線の上で繰り広げられる紙一重の駆け引き」がいちおー、そう、一応今回のコンセプト(のつもり)なのですが・・・・・・。
問題はこれからなんですよねえ。ああ、行き詰まってる!! とりあえずガウリイくんをものすっごく! 有効に利用したい。(ニヤリ)でも活用の仕方がうまくいかないんですうぅぅぅ。だ、誰か私に想像力の才能ををををを。

> あと、アメリアさんとゼルガディスさんっ。
> 振り回してますわねお姫様。
> ゼルガディスさんのアメリアさんをどれほど大切にしているか、とか、よく見えて、なんてよいご夫婦(結婚してないけど)……と思ったところで、アメリアさんがストレートに感激したりなさるし。フィルさんはズレたところで悩まれたりするし。
> 最後のはハマりましたわね。

ハマッていただけて何よりです(笑)
なにせリナちゃん達がシリアスにつっぱしってくれるので、こーしてしょーもないオチを書かないと、私が耐えられなくなってしまうのです。
ま・おぜんざいについている昆布のようなものですわん。(ヒド・・・)

> それでも、どうしても別れるなんて事、出来ないのでしょうけどね♪

だからこそ余計にそれが願望へと繋がってゆくのでしょう(哀)
ゼルガディスファンの皆様へ詫び状を書かなくてはいけませんね。
>
> ああ、何か感想になっておりませんが、ご容赦下さい。

なにをおっしゃいます。めちゃくちゃよい感想ではありませぬか!?
ホント、ありがとうございました。私のような者のために(うるうる)
それでは失礼致します☆