◆−「物語と現実」−ユノア(10/17-00:49)No.8061


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8061「物語と現実」ユノア 10/17-00:49


 初めまして、ユノアといいます。
 ということで、初投稿です。
 一応、ゼロリナなんですが、はちゃめちゃで、ギャグの色が濃いかと・・・・
 それに、駄文だし。
 それでも、よろしければ、読んでやって下さいまし。

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「物語と現実」


「うわぁ・・・・綺麗」
 彼女が上を見上げて、自然と口からついてでた言葉。
 リナさんは、僕の傍らで、今にも降ってきそうな満点の星空を眺めて、その星空に圧倒されて立ちつくす。
「喜んで頂けましたか?」
「うん」
 放心気味の彼女の返事。
 僕の幸せの色を含んだ声色にも、気付いてくれない程、リナさんは宙に魅入っていた。
「ここは、僕の秘密の場所なんですよ。
 いつか愛する方と一緒に来ようと思って、とっておいたんです」
「え?」
 驚きの声をあげて、やっと、僕の顔を見てくれた朱の瞳。
 夜空の星々より綺麗で、強い輝きを放つリナさんの瞳が、僕だけを映し出す。
「好きです、リナさん」
 カァァァァ。
 リナさんの顔が、みるみる赤く染まっていき、そして俯き、ポツリと一言。
「あたしも・・・」
 その仕草がとても可愛いくって、言葉が嬉しくって、僕は勢いにまかせて抱きしめていた。
 もう、離しませんよ?
 僕は、可愛いリナさんの顎に手を掛けると、クイッと持ち上げ、口づけをする。
 そして、そのまま彼女を抱き上げると、辺り一面に広がる草原に膝をつき、リナさんを静かに押し倒した。
 もう、待てません(はぁと)
 案の定、リナさんは驚きのあまり、目を見開いて僕を見る。が、口は塞がれているため、何も言えず、顔を真っ赤にするだけ。
 本当に可愛いですねぇ、リナさんは。
 僕は、更に彼女を驚かすと分かってながらも、自然の流れのように彼女の服のボタンに手をかけ外していく。
「!!」
 やっぱり驚いてますね。
 でも、止めません♪
 ここで、止めたら、折角のチャンスが!!
 服を掴むと、スルリと肌を滑らして、リナさんの白く滑らかな肩を曝けだす。そして、肩にキスをしようと、唇を離した瞬間。
「ゼ、ゼロス!あたしは、そんなつもりじゃ・・・・」
 やっと解放された口から、リナさんが言葉を吐き出す。
 けど、抵抗はしないんですよ?
 これって、OKってことですよね?
 僕はリナさんの言葉には構わず、態度を優先して、先程の続きと、リナさんの肩に優しく吸い付く。 
「あ、や!・・・ホン・・トに・・・ちょっと・・・・」
『ちょっと待ったぁぁぁぁ!!』
 そう。
「ちょっと待ったぁぁぁ!!!」
 と、僕の可愛いリナさんは、恥じらいの面もちで叫んでいた。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・
 おや?
−−−−−−−そして、ゼロスの妄想(笑)が終了する−−−−−−−     
「って、駄目じゃないですか、勝手に僕の話の中に入ってきては」
 なに勝手なこと言ってんのよ!!
 それに全然、駄目でない面もちで言ってるじゃない!!
 あたしはふざけた事を抜かすゼロスを、キッと睨み付けて、
「それは、こっちのセリフよ!!何考えてるのよ、あんたは!!
 勝手にあたしを出演させて、デタラメな話をつくらないでよ!!」
「おや?全くデタラメって訳でもないですよぉ?
 昨日も僕たち、愛し合ったじゃないですか(にっこり)」
 カァァァァァァ!!!
 一気にあたしの顔が紅潮するのが分かった。
 あ、いや、そりゃ、そうだったけど・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 って、言いくるめられて、どうするのよ!!
「臆面もなく、そんな事言うな!!!」
「いいじゃないですか、本当のことなんだから」
 顔を真っ赤にして怒鳴るあたしに、ゼロスは屈託の無い笑顔で言い切る。
「あ、あんたには、恥じらいってもんがないのか!!」
「ありませんよぉ、僕、魔族ですから」
 をい。
 そんなこと、誇って言わないでよ。あんた、本当に魔族か?
 はぁ〜。
 一気に、気勢がそがれてしまった。
「と、とにかく!!
 そんなデタラメの話を、むやみやたらと人前でしないこと!!いいわね!!」
 とあたしが言い放った後、ひろがる沈黙。
 ・・・・・・・・・・・・
 な、何か、ヤな予感。
「言っちゃいましたぁ」
「にこやかに言うなぁぁぁぁ!!!」
 パッコ−−−−−−−ン!!
 用意万全!!
 忍ばせていたスリッパであたしは、思いっきりゼロスの頭を叩いていた。
「痛いですぅぅぅぅ」
 魔族のくせに、涙をだくだくと流して訴えるゼロス。痛くもないくせに。
 ・・・・・・・・・・・・・
 でも、そんなところも、可愛いって思えるあたしって・・・・・
 惚れた弱みよね。何かヤだけど。
 って、秘密よ。秘密!!
 こんなことが知れたら、あいつは絶対!図に乗るから。
 と、そんなことはどうでも良いのよ!
「自業自得よ!!」
「そんなぁ〜」
 プイッとそっぽ向くあたしに、ゼロスは情けない声をかけてくる。
「で、誰に話したのよ!!」
「アメリアさんとゼルガディスさんとガウリイさんにです」
 ガラガラガラガラ・・・・・
 音とともに、あたしの中から何かが崩れていく。
「マジ・・・で?」
「はい」
 よりによって、あいつらにぃぃぃぃぃ!!!
 はっ!
 そういえば、さっきあいつらに会った時の反応が、異様に変だったのは、これが原因だったのか。
 おのれ〜ゼロス、許すまじ!!
 っと、お仕置きはいつでも出来るか。
 その前に一応、聞いておかないとね。
「で、どうしてあんな話を皆にしたのよ」
「それはですねぇ」
 あたしの言葉に、のほほんと答えるゼロス。
「朝食の席でのことなんですが、食事終え、お茶で口を潤している時にですね、アメリアさんが『暇ですねぇ』っておっしゃったんですよ」
「ふ〜ん」
 何気ない返事をするあたしに、ゼロスはにっこり微笑んで先を続けた。
「そしたら、ガウリイさんが、彼にしては珍しいですが「何か面白い話とかないか?」って言ってきたんです」
 ちっ。
 本当に、珍しいことを言うやつね。
 普段は何も言わないヤツなのに。余計なことを!!
「だから、僕がさっきの話をした訳なんですが・・・」
 そう・・・なるわな。
 コイツの性格上じゃ。
 あれ?でも、それぐらいじゃ、アメリア達があたしに、あそこまで過剰な反応をするってのも変よね?
 ゼロスの話だったら、冗談半分で聞くだろうし・・・・・
 ということは、他にも何かある?
「ね、ゼロス」
「何ですか?」
「あんたのふざけた話のあと・・」
「・・・ふざけたって・・・」
 さり気ないゼロスの抗議の声は、取りあえず無視して、
「何か・・・あったでしょ?」
 ギクッ。
 露骨に顔を引きつらせるゼロス。
「ねぇ、何があったの?」
「それは、ですねぇ・・・」
「それは?」
 ズイッと近寄るあたしに合わせて、フラッと後ずさるゼロス。
「お察ししていると思うのですが、僕の話ですから、やっぱり皆さん、信じてくれなくって、あ、でもアメリアさんは何故か、顔を真っ赤になさってましたけどね」
 そりゃ、そうだわ。
 あの子は、特別純情だし。
「で、ですねぇ、その時に、また何故か、ガウリイさんがですね『そういえば、何でリナは起きてこないんだ』って疑問を口にしたんですよ」
 ちぃぃぃぃっ!!
 また、本当に余計なことを!!
 脳味噌、プリンのくせに!!
 ガウリイもお仕置き決定ね!!
「そしたら、その言葉にアメリアさんが反応なさって『本当ですね、リナさんどうしたんでしょうか?朝御飯も食べに来ないなんて不思議ですね』って笑っておっしゃるもんだから、僕は思わず『ああ、それはですねぇ』って言ってしまったんですよ」
 なっ!!
 そんなこと言ったら、あんたが何か知ってるって思うじゃない!!
「何でそんなこと言うのよ!!」
「いや〜、自然の流れというんでしょうか」
 あたしの叫びも何のその、ゼロスは楽しげに笑って答えた。
 コイツはお仕置き、倍増決定!!
「そしたら、案の定、アメリアさんが『ゼロスさん、何かご存じなんですか?』ってお聞きになるもんですから・・・」
「から?」
 一旦、言葉を切るゼロスに、あたしは目を細めて先を促した。
「これまた思わず『はい』なんて言ってしまったんですよ。そしたら、やいのやいのとリナさんが起きてこない理由を問いただされてしまって」
「当たり前よ!!
 で、もちろん、誤魔化したんでしょうね?」
「はぁ」
 頼りない返事をするヤツね。
 って、もしかして!?
「勿論、僕も誤魔化そうと思ったんですが・・・」
「です・・・が?」
 何故か、額から一筋の汗が流れでるあたし。
「アメリアさんに『本当の事をおっしゃらないと「生への賛歌」を歌いますよ』って言われまして、仕方なく・・・・」
「し、仕方なく、言ったの!?」
「はい。僕もあの攻撃は苦手なものですから、昨夜のこと、包み隠さず言っちゃいました」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 言葉を失い、あたしは頭が真っ白になった。
 だが、ゼロスは気付いてるのか、いないのか、あたしを無視して先を続けた。
「そしたら、皆さん納得して下さいまして。あ、アメリアさんだけは、卒倒しかけてましたけど」
 な、な、な、な、な、な、何てことを!!
 今まで、あたしとゼロスの関係をアメリア達に、ひた隠しにしてたのに!!
 もう、許さん!!
「覚悟は出来てるんでしょうね!!」
「何のですか?」
 怒気のこもったあたしの言葉に、しかし、ゼロスは惚けた口調で返してくる。
 それが更に、あたしの怒りを増長させる。
「昨夜の事を、みんなに言ったことへのよ!!」
「ああ、でも、アレは仕方のない流れだと思いません?」
「思わないわよ!!」
 言い切るあたしに、ゼロスは苦笑して、
「それに、リナさんにも責はあると思うんですよ」
「どうしてよ!!」
「いつもの時間に起きてこなかったんですから。まぁ、昨日は、いつにもまして激しかったですから仕方ないですけど・・・・」
 カァァァァァァ!!
 な、な、なんてことを言う!!!!!
 あたしは、恥ずかしさと怒りで思考が混乱をきたし。
 ブチッ。
 ブチ切れた。
「いきなしの!!ドラグ・スレ−−−−−−−−イブ!!」
 チュド−−−−−−−−−−ン!!

 そして、あたしはその宿屋と村が、どうなったか知らない・・・・
                                 −完−


 ごめんなさいぃぃぃぃぃ!!
 本当に駄文です。
 それに、何が言いたいのか分からないし・・・・オチないし・・・・
 最後は無理矢理っぽいし・・・・ソレなのに載せてしまって・・・・・
 その上、タイトルがあってないし。
 あ、でも、ひょっとしたら、消去されるかも知れませんねぇ。
 どうなのかなぁ?
 でも、もし、読んで下さる方がいれば、とっても嬉しい限りです。
 その方達へ、感謝の気持ちを。
 それでは。