◆−二人の先には・・・(4)−ユノア(12/5-16:56)No.8298
 ┣すごくいいですーーー!!−ramia(12/5-20:40)No.8299
 ┃┗あ、有り難いお言葉!!−ユノア(12/6-19:59)No.8303
 ┣おおっ!らっきぃ☆−毬藻(12/6-15:22)No.8301
 ┃┗私こそ、幸せ!!−ユノア(12/6-20:16)No.8304
 ┣お待ちしていました−北上沙菜(12/6-23:15)No.8307
 ┃┗感謝感激です!!−ユノア(12/8-12:41)No.8314
 ┣ユ・・・ユノアさん!!!−中禅寺湖 えり(12/7-01:44)No.8308
 ┃┗嬉しいです!!−ユノア(12/8-12:55)No.8315
 ┣ああ、幸せ−神代  桜(12/7-17:09)No.8311
 ┃┗感無量ですぅっ!!−ユノア(12/8-13:02)No.8316
 ┣遅くなっちゃってすいません−エイス(12/8-17:59)No.8319
 ┃┗感涙ものですっ!!−ユノア(12/9-17:21)No.8320
 ┣読ませていただきました!−海栗屋猫八(12/9-20:54)No.8322
 ┃┗こ、光栄ですっ!!−ユノア(12/10-22:34)No.8326
 ┗遅っ……−庵 瑠嬌(12/11-16:30)No.8329
  ┗幸福の絶頂……−ユノア(12/12-13:25)No.8330


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8298二人の先には・・・(4)ユノア E-mail 12/5-16:56

こんにちは、ユノアです。
「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
 その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
 もうすぐ、アイツが来るから。
 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
 そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
「リナさん」
 ほら。
 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
「なに?」
「迎えにきました」
 あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
 そして、次の瞬間。
「―――どこへ?」
 なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
「それは、リナさんが決めることでしょ?」
 あ、そっか。
 あんたは、どこでもいいんだっけ。
 たとえ―――――ここでも。
「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」
「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
「たまには・・・・ね」
 言って、あたしはウィンクを贈る。
「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
「うん」
 あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
 その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
 そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
 そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
「今日のリナさんは、本当に積極的です」
「らしくない?」
「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
「どうして?」
 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
 いっつも、騙されそうになる危うい面。
 この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」
「そのまんまじゃない!もっと気の利いたこと言えないの?」
 だから、迷わないために、わざと強気に、呆れたように声を出す。
「手厳しいですねぇ。でも、リナさんは少し幼いですから、ストレ−トに言わないと分からないでしょ?」
 むっ!!
 子供を宥める様なゼロスのそぶりに、あたしはマジでむかついてしまった。
 子供扱いしないでよ!!という言葉が喉まで出かかり、だけど、どうにか押しとどめる。
 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。
 これからなのに・・・・ね?
 だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
 そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
 って、こういうところが子供なのかな?
「リナさん?」
 だんまりが気になったのか、不思議そうな顔で呼ぶゼロスの声に、あたしは我に返り、慌てて、返事をする。
「え、あ、何?」
「ぼ――――――っとしてましたけど、どうかしたんですか?」
「あはははは、何でもない。気にしないで」
 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。
 けど、ゼロスは素直に気にせず、いつもの笑顔を浮かべる。
「そうですか」
「うん」
 さてと。
「じゃ、連れていってくれる?」
 言って、あたしは再度ゼロスにギュッとしがみつく。存在を確かめるかのように。
「はい」
 そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?



「つきましたよ」
 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
 何にもない。
 けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
 ここは―――――
 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
 だからか。
 なんで?
 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
 ひょっとして―――――
 と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
 うん。ここならいっか。
 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
「あんたにしちゃ、上出来」
「有り難うございます」
 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
 背を向けているから、ゼロスが見えない。
 ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
 本当は。
 けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
 と、その前に。
「ねぇ」
 やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
「何です?」
「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
 ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
 と。珍しくつまってる。
 やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
 まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
「ねぇ、どっちだと思う?」
「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
 おっと、そうきたか。
「あたし?」
「はい」
 そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
「分かんない」
「はい?」
 あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
 分からないでもないけど。
「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
 だけど、強気に言い切る。
「それも、そうでしょうが・・・・」
「でしょ?で、どっちだと思う?」
「お答えするのは、いいんですが・・・」
「が?」
 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
「その前に、顔を見せてくれません?」
「ヤダ!」
 間髪入れずに、あたしは即答した。
「どうしてです?」
 だって顔を見せる時は。
「見せたくないから」
 あんたの顔を見る時は。
「僕は、見たいんですけどね?」
 対峙―――――する時。
「あたしは、見られたくないわ」
 だから、今は、まだ振り返れない。
 今は。
「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
「おや、ばれてしまいましたか」
 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」
「そうですか。では答える前に一つ、聞きたいのですが」
 うって変わって、ゼロスの冷静な声。
「何?」
「どうして、リナさんはソレが分からないんです?」
 今度はそうきたか。
「何でそんなこと聞くの?」
「リナさんともあろう方が、そんなことも導きだせないとは思えないので」
「そう?」
「はい」
 そんな風に言われたって、あたしにも分からないことはあるわよ。ことあんたが絡んでくると。
 認めたくないけど。
 どうして?――――か。
 う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
「だから、分からない」
 この言葉に、ゼロスは「おやおや」と呆れたような、諦めにも似た呟きを洩らし、
「で、僕もそうだと言ったら?」
「却下」
「何故です?」
 冷たくサラッと言うあたしに、これまた、ゼロスもサラッと問いかけてくる。
「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
「成る程」
 よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
「そうよ。で、どっちなの?」
 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
 それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
「ですが・・・」
「です・・が?」
「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
 そうきたか。
「それがすでに嘘だということは?」
「そんな訳ないじゃないですか」
 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
 だから、信じないことにする。うん。
 ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
 じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
 それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
「好きです、リナさん」
「!?」
 一瞬、息が詰まる。そして――――
「あ、あたしは・・・・・」
 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
 今更どうして?何のために?
「あたしは?」
 しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
 だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
「も、もちろん、好きじゃないわ」
「そう・・・ですか」
「ゼロ・・・ス?」
 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。
「何ですか?リナさん」
 だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
 気のせい?だったのだろうか。
「あ、いや、別に・・・」
「変なリナさんですねぇ」
 当てが外れて、言葉足らずになるあたしの瞳に、静かに呟くゼロスの姿が、どこか、儚げに映った。触れてしまえば消えてしまうような、そんなたよりない存在に。
 って、何思ってるんだ?あたし!!
 ゼロスがそんなヤツな訳ないじゃない!!
 どうかしてるぞ!!
「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
 あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
「それは」
「それは?」
「嘘つきは泥棒のはじまりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってます」
 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。
 くすくすくすくすくす。
「おかしいですか?」
「ううん。単純だけど悪くないわ」
 あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
 久しぶりに笑った気がする。
 最後にいいもの貰ったかも。
 うん。もういい。充分よね。
 あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
 あいつは、相変わらず微笑んでた。
 その笑みも気に入ってたの。
 だけど――――――ね。
「そろそろ・・・・かな?」
「そうですね」
 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
 とても、これから一戦を交える者同士の雰囲気とは思えない。
 くすっ。
 あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
 でも、ここまで。
 ここからは、気を引き締めなくては。
 あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
 これで、準備万端。大丈夫。
 そして、意を決して先を視る。
 やるからには―――――
「全力でいかせてもらうわ!!」
「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
 キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
 あたしじゃあんたの相手は、役不足?
 まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
 っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
「勝つ!!からね!」
 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
「ほぅ。この僕に―――ですか?」
「当然!!」
 負けじとあたしは、不敵に笑う。
 もう、後には引けない。
 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
 そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。

                                    ―続く―

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。
と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
それでは、失礼させて頂きます。

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8299すごくいいですーーー!!ramia E-mail 12/5-20:40
記事番号8298へのコメント

ユノアさんは No.8298「二人の先には・・・(4)」で書きました。
>
>こんにちは、ユノアです。
>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。
>
> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

よみましたわーーーーー!!っと、どーもramiaですー。「二人の先には・・・(4)」よませていただきましたー。この作品よむために一番最初から、よんでまいりましたーー。っと、ゆうわけで、感想いっきまーす!

>
> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
> もうすぐ、アイツが来るから。
> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>「リナさん」
はっ!きましたわね!!あのお方が!!
> ほら。
> 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
>「なに?」
>「迎えにきました」
> あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
> そして、次の瞬間。
>「―――どこへ?」
> なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
>「それは、リナさんが決めることでしょ?」
> あ、そっか。
> あんたは、どこでもいいんだっけ。
> たとえ―――――ここでも。
>「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」
>「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
>「たまには・・・・ね」
> 言って、あたしはウィンクを贈る。
>「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
>「うん」
> あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
> その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
> そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
>「今日のリナさんは、本当に積極的です」
>「らしくない?」
>「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
>「どうして?」
> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
> いっつも、騙されそうになる危うい面。
> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
>「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」
>「そのまんまじゃない!もっと気の利いたこと言えないの?」
> だから、迷わないために、わざと強気に、呆れたように声を出す。
>「手厳しいですねぇ。でも、リナさんは少し幼いですから、ストレ−トに言わないと分からないでしょ?」
> むっ!!
> 子供を宥める様なゼロスのそぶりに、あたしはマジでむかついてしまった。
> 子供扱いしないでよ!!という言葉が喉まで出かかり、だけど、どうにか押しとどめる。
> 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。
> これからなのに・・・・ね?
> だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
> そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
> って、こういうところが子供なのかな?
子供なんかじゃありませんわーー!!好きな人に子供扱いされておこるのは、当然ですわー!!背伸びしてる方が大人のような気がしますわ。だって・・・だって、
好きな人に・・・幼いなんていわれて気にしない方はいませんもの。気にしない方のほうがよけいに子供のようなきがしますわ。っと、ごめんなさい、かってな意見いっちゃって。
>「リナさん?」
> だんまりが気になったのか、不思議そうな顔で呼ぶゼロスの声に、あたしは我に返り、慌てて、返事をする。
>「え、あ、何?」
>「ぼ――――――っとしてましたけど、どうかしたんですか?」
>「あはははは、何でもない。気にしないで」
> 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。
> けど、ゼロスは素直に気にせず、いつもの笑顔を浮かべる。
>「そうですか」
>「うん」
> さてと。
>「じゃ、連れていってくれる?」
> 言って、あたしは再度ゼロスにギュッとしがみつく。存在を確かめるかのように。
>「はい」
> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?
う〜・・・きっと気のせいではありませんわ。はっ!やばし涙がでそうですわ。ここで泣いてはあとからたいへんですわ。
>
>
>「つきましたよ」
> 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
> 何にもない。
> けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
> ここは―――――
> 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
> だからか。
> なんで?
> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
> ひょっとして―――――
> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
> うん。ここならいっか。
> 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
>「あんたにしちゃ、上出来」
>「有り難うございます」
> 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
> 背を向けているから、ゼロスが見えない。
> ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
> 本当は。
> けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
> って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
> と、その前に。
あぁ〜、もうだめ、涙がでますーーー。リナちゃん切なそうでかわいそうですわ。
>「ねぇ」
> やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
>「何です?」
>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
> と。珍しくつまってる。
> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>「ねぇ、どっちだと思う?」
>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
> おっと、そうきたか。
>「あたし?」
>「はい」
> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>「分かんない」
>「はい?」
> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
> 分からないでもないけど。
>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
> だけど、強気に言い切る。
>「それも、そうでしょうが・・・・」
>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>「が?」
> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>「その前に、顔を見せてくれません?」
>「ヤダ!」
> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>「どうしてです?」
> だって顔を見せる時は。
>「見せたくないから」
> あんたの顔を見る時は。
>「僕は、見たいんですけどね?」
> 対峙―――――する時。
うわ〜ん!!(号泣)顔を見せる時は対峙するとき。つらいですわ!かなしいですわ!!好きなのにー!!リナちゃんはゼロス様のことが好きなのにー!!うわーん!!でも、とてもおもしろいですわ!さぁ、泣いてないで続きをかかなくては!
>「あたしは、見られたくないわ」
> だから、今は、まだ振り替えれない。
> 今は。
>「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
>「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
>「おや、ばれてしまいましたか」
> 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
>「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」
>「そうですか。では答える前に一つ、聞きたいのですが」
> うって変わって、ゼロスの冷静な声。
>「何?」
>「どうして、リナさんはソレが分からないんです?」
> 今度はそうきたか。
>「何でそんなこと聞くの?」
>「リナさんともあろう方が、そんなことも導きだせないとは思えないので」
>「そう?」
>「はい」
> そんな風に言われたって、あたしにも分からないことはあるわよ。ことあんたが絡んでくると。
> 認めたくないけど。
> どうして?――――か。
> う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
>「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
> 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
>「だから、分からない」
> この言葉に、ゼロスは「おやおや」と呆れたような、諦めにも似た呟きを洩らし、
>「で、僕もそうだと言ったら?」
>「却下」
>「何故です?」
> 冷たくサラッと言うあたしに、これまた、ゼロスもサラッと問いかけてくる。
>「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
>「成る程」
> よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
>「そうよ。で、どっちなの?」
> 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>「ですが・・・」
>「です・・が?」
>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
> そうきたか。
>「それがすでに嘘だということは?」
>「そんな訳ないじゃないですか」
> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
> だから、信じないことにする。うん。
> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
> 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
>「好きです、リナさん」
>「!?」
> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>「あ、あたしは・・・・・」
> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
> 今更どうして?何のために?
>「あたしは?」
> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>「も、もちろん、好きじゃないわ」
素直に答えようよリナちゃん。
>「そう・・・ですか」
>「ゼロ・・・ス?」
> 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。
>「何ですか?リナさん」
> だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
> 気のせい?だったのだろうか。
>「あ、いや、別に・・・」
>「変なリナさんですねぇ」
> 当てが外れて、言葉足らずになるあたしの瞳に、静かに呟くゼロスの姿が、どこか、儚げに映った。触れてしまえば消えてしまうような、そんなたよりない存在に。
> って、何思ってるんだ?あたし!!
> ゼロスがそんなヤツな訳ないじゃない!!
> どうかしてるぞ!!
いんや!きっと心は、笑ってなどいませんわ!リナちゃんを想ってないていますわ。
>「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
> あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
> 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
>「それは」
>「それは?」
>「嘘は泥棒の始まりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってますから」
な・・・なんかアメリアさんがいっていそうなせりふですわ・・・。
> 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。
> くすくすくすくすくす。
>「おかしいですか?」
>「ううん。単純だけど悪くないわ」
> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
> 久しぶりに笑った気がする。
> 最後にいいもの貰ったかも。
> うん。もういい。充分よね。
> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
> あいつは、相変わらず微笑んでた。
> その笑みも気に入ってたの。
> だけど――――――ね。
>「そろそろ・・・・かな?」
>「そうですね」
> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
> とても、これから一戦を交える同士の雰囲気とは思えない。
> くすっ。
> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
> でも、ここまで。
> ここからは、気を引き締めなくては。
> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
> これで、準備万端。大丈夫。
> そして、意を決して先を視る。
> やるからには―――――
>「全力でいかせてもらうわ!!」
>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>「勝つ!!からね!」
> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>「当然!!」
> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
> もう、後には引けない。
> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。
>
>                                    ―続く―
うわ〜ん!!(やっぱり号泣)涙で視界みえませんわーー!!戦うのですね、戦ってしまうのですねー・・・。切ないですわーーー!!
> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>
>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。
>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>それでは、失礼させて頂きます。
書かせていただきましたわ!感想だかなんだかわけわからないものを!!
もう泣きすぎて目がはれてしまいそうですわ。(だれかとめてくれ・・・・
すごすぎますわ!ユノア様。文章かくのうますぎますわーー!!
いつか私もユノア様みたいな、きれいな文章がかけるようになるといいのですが・・・。
ゼロス様もきっと内心は悲しいのでしょうか・・・。あう〜、そう思うとまた涙がーーー!!!
では、次も楽しみにしていますわ!それでは!

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8303あ、有り難いお言葉!!ユノア E-mail 12/6-19:59
記事番号8299へのコメント


こんばんは、ユノアです。

>よみましたわーーーーー!!っと、どーもramiaですー。「二人の先には・・・(4)」よませていただきましたー。この作品よむために一番最初から、よんでまいりましたーー。っと、ゆうわけで、感想いっきまーす!

あ、有り難うございますっ!!
わざわざ、最初っから読んで下さったのですね!!感激ですぅっっ!!
ramiaさんの感想、心して読まさせて頂きます!!

>
>>
>> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
>> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
>> もうすぐ、アイツが来るから。
>> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
>> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>>「リナさん」
>はっ!きましたわね!!あのお方が!!
>> ほら。
>> 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
>>「なに?」
>>「迎えにきました」
>> あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
>> そして、次の瞬間。
>>「―――どこへ?」
>> なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
>>「それは、リナさんが決めることでしょ?」
>> あ、そっか。
>> あんたは、どこでもいいんだっけ。
>> たとえ―――――ここでも。
>>「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」
>>「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
>>「たまには・・・・ね」
>> 言って、あたしはウィンクを贈る。
>>「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
>>「うん」
>> あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
>> その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
>> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
>> そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
>>「今日のリナさんは、本当に積極的です」
>>「らしくない?」
>>「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
>>「どうして?」
>> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
>> いっつも、騙されそうになる危うい面。
>> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
>>「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」
>>「そのまんまじゃない!もっと気の利いたこと言えないの?」
>> だから、迷わないために、わざと強気に、呆れたように声を出す。
>>「手厳しいですねぇ。でも、リナさんは少し幼いですから、ストレ−トに言わないと分からないでしょ?」
>> むっ!!
>> 子供を宥める様なゼロスのそぶりに、あたしはマジでむかついてしまった。
>> 子供扱いしないでよ!!という言葉が喉まで出かかり、だけど、どうにか押しとどめる。
>> 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。
>> これからなのに・・・・ね?
>> だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
>> そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
>> って、こういうところが子供なのかな?
>子供なんかじゃありませんわーー!!好きな人に子供扱いされておこるのは、当然ですわー!!背伸びしてる方が大人のような気がしますわ。だって・・・だって、
>好きな人に・・・幼いなんていわれて気にしない方はいませんもの。気にしない方のほうがよけいに子供のようなきがしますわ。っと、ごめんなさい、かってな意見いっちゃって。

いいえ。そんなことはありませんです。とっても頷けますもの!!
というか、ramiaさんに言われて、おお成る程!!って逆に教えられてしまいました。
私は、そんなこと微塵も考えずに、ただ、リナちゃんが子供あつかいされただけってのを書いただけなんですの・・・・・お恥ずかしいですぅ。

>>「リナさん?」
>> だんまりが気になったのか、不思議そうな顔で呼ぶゼロスの声に、あたしは我に返り、慌てて、返事をする。
>>「え、あ、何?」
>>「ぼ――――――っとしてましたけど、どうかしたんですか?」
>>「あはははは、何でもない。気にしないで」
>> 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。
>> けど、ゼロスは素直に気にせず、いつもの笑顔を浮かべる。
>>「そうですか」
>>「うん」
>> さてと。
>>「じゃ、連れていってくれる?」
>> 言って、あたしは再度ゼロスにギュッとしがみつく。存在を確かめるかのように。
>>「はい」
>> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?
>う〜・・・きっと気のせいではありませんわ。はっ!やばし涙がでそうですわ。ここで泣いてはあとからたいへんですわ。

涙流して下さってるんですか?か、感激です!!
そこまで、感情移入してくださってるなんて・・・・いいようもない幸せを感じてます。
そうですねぇ、ゼロスの手が温かく感じたのは、きっと気のせいではないと私も思っております(←お前がそんなこと言ってどうすんだよ!!なんですが・・・・・)。

>>
>>
>>「つきましたよ」
>> 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
>> 何にもない。
>> けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
>> ここは―――――
>> 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
>> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
>> だからか。
>> なんで?
>> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
>> ひょっとして―――――
>> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
>> うん。ここならいっか。
>> 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
>>「あんたにしちゃ、上出来」
>>「有り難うございます」
>> 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
>> 背を向けているから、ゼロスが見えない。
>> ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
>> 本当は。
>> けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
>> ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>> って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
>> と、その前に。
>あぁ〜、もうだめ、涙がでますーーー。リナちゃん切なそうでかわいそうですわ。

リナちゃんのために泣いて下さって有り難うございます!!
はい。彼女は強いですから。ソレが逆に悲しさを誘うんですよねぇ。
って、何か意味不明だわ・・・すみません!!

>>「ねぇ」
>> やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
>>「何です?」
>>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
>> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
>> と。珍しくつまってる。
>> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
>> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>>「ねぇ、どっちだと思う?」
>>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
>> おっと、そうきたか。
>>「あたし?」
>>「はい」
>> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>>「分かんない」
>>「はい?」
>> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
>> 分からないでもないけど。
>>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
>> だけど、強気に言い切る。
>>「それも、そうでしょうが・・・・」
>>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>>「が?」
>> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>>「その前に、顔を見せてくれません?」
>>「ヤダ!」
>> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>>「どうしてです?」
>> だって顔を見せる時は。
>>「見せたくないから」
>> あんたの顔を見る時は。
>>「僕は、見たいんですけどね?」
>> 対峙―――――する時。
>うわ〜ん!!(号泣)顔を見せる時は対峙するとき。つらいですわ!かなしいですわ!!好きなのにー!!リナちゃんはゼロス様のことが好きなのにー!!うわーん!!でも、とてもおもしろいですわ!さぁ、泣いてないで続きをかかなくては!

号泣して下さるとは・・・・光栄の極み!!有り難うございますです。
そうです。顔を見せる時は対峙する時ですから、本当は少しでも長くゼロスさんを見つめていたいのに、ソレが出来ないという・・・・う〜ん。なんとも辛いですよねぇ。って、そうさせてるのは私なんですが・・・・
ある意味、ここではリナちゃんの強さを少し、かいま見せてるつもり(あくまでもつもり・・・きっと伝わってないと思いますから(笑))なんですよ。

>>「あたしは、見られたくないわ」
>> だから、今は、まだ振り替えれない。
>> 今は。
>>「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
>>「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
>>「おや、ばれてしまいましたか」
>> 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
>>「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」
>>「そうですか。では答える前に一つ、聞きたいのですが」
>> うって変わって、ゼロスの冷静な声。
>>「何?」
>>「どうして、リナさんはソレが分からないんです?」
>> 今度はそうきたか。
>>「何でそんなこと聞くの?」
>>「リナさんともあろう方が、そんなことも導きだせないとは思えないので」
>>「そう?」
>>「はい」
>> そんな風に言われたって、あたしにも分からないことはあるわよ。ことあんたが絡んでくると。
>> 認めたくないけど。
>> どうして?――――か。
>> う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
>>「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
>> 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
>>「だから、分からない」
>> この言葉に、ゼロスは「おやおや」と呆れたような、諦めにも似た呟きを洩らし、
>>「で、僕もそうだと言ったら?」
>>「却下」
>>「何故です?」
>> 冷たくサラッと言うあたしに、これまた、ゼロスもサラッと問いかけてくる。
>>「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
>>「成る程」
>> よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
>>「そうよ。で、どっちなの?」
>> 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
>>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
>> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>>「ですが・・・」
>>「です・・が?」
>>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
>> そうきたか。
>>「それがすでに嘘だということは?」
>>「そんな訳ないじゃないですか」
>> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
>> だから、信じないことにする。うん。
>> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
>> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
>> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
>> 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
>>「好きです、リナさん」
>>「!?」
>> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>>「あ、あたしは・・・・・」
>> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
>> 今更どうして?何のために?
>>「あたしは?」
>> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
>> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>>「も、もちろん、好きじゃないわ」
>素直に答えようよリナちゃん。

そうなんですの。
ここで、素直に答えてたら、違った方向に進んでたんですけどねぇ・・・・
でも、リナちゃんは素直じゃないこともあるけど、やっぱり、これからのことを優先しちゃいましたから。

>>「そう・・・ですか」
>>「ゼロ・・・ス?」
>> 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。
>>「何ですか?リナさん」
>> だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
>> 気のせい?だったのだろうか。
>>「あ、いや、別に・・・」
>>「変なリナさんですねぇ」
>> 当てが外れて、言葉足らずになるあたしの瞳に、静かに呟くゼロスの姿が、どこか、儚げに映った。触れてしまえば消えてしまうような、そんなたよりない存在に。
>> って、何思ってるんだ?あたし!!
>> ゼロスがそんなヤツな訳ないじゃない!!
>> どうかしてるぞ!!
>いんや!きっと心は、笑ってなどいませんわ!リナちゃんを想ってないていますわ。

そうです。ゼロスさんの心情?は結構複雑なんですよ。
ここは、私的には、重要なシ−ンなんです。
それも5ではっきりとすると思います。多分・・・・・

>>「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
>> あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
>> 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
>>「それは」
>>「それは?」
>>「嘘は泥棒の始まりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってますから」
>な・・・なんかアメリアさんがいっていそうなせりふですわ・・・。

まさに、その通り(笑)。
アメリア姫は正義のお人ですからねぇ。
このセリフ、ゼロスさんに言ってもらうの、確かにちょっと抵抗あったんですの。だけど、私は理由を考えるのが、これで精一杯・・・・・

>> 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。
>> くすくすくすくすくす。
>>「おかしいですか?」
>>「ううん。単純だけど悪くないわ」
>> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
>> 久しぶりに笑った気がする。
>> 最後にいいもの貰ったかも。
>> うん。もういい。充分よね。
>> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
>> あいつは、相変わらず微笑んでた。
>> その笑みも気に入ってたの。
>> だけど――――――ね。
>>「そろそろ・・・・かな?」
>>「そうですね」
>> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
>> とても、これから一戦を交える同士の雰囲気とは思えない。
>> くすっ。
>> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
>> でも、ここまで。
>> ここからは、気を引き締めなくては。
>> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
>> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
>> これで、準備万端。大丈夫。
>> そして、意を決して先を視る。
>> やるからには―――――
>>「全力でいかせてもらうわ!!」
>>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
>> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
>> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
>> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
>> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>>「勝つ!!からね!」
>> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>>「当然!!」
>> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
>> もう、後には引けない。
>> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
>> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
>> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。
>>
>>                                    ―続く―
>うわ〜ん!!(やっぱり号泣)涙で視界みえませんわーー!!戦うのですね、戦ってしまうのですねー・・・。切ないですわーーー!!

とことん、泣いて下さるのですね。かなり、嬉しいかも・・・・・・有り難うございます!!って、泣いてくださってるのに、有り難うございますって言うの変なんですが・・・すみません!!
はい。次回は戦いです。
かなり、苦手なシ−ンですが、頑張って書きたいと思ってます。

>> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>>
>>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。
>>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>>それでは、失礼させて頂きます。

>書かせていただきましたわ!感想だかなんだかわけわからないものを!!

いえ!!とっても素晴らしいご感想でした!!
私、とっても、嬉しかったですもの。私の方こそ、レスとは思えないレスになってしまって心苦しい限りです。

>もう泣きすぎて目がはれてしまいそうですわ。(だれかとめてくれ・・・・

最後まで泣いて下さるんですねぇ。
とっても、作者冥利につきますです。ああ、やっぱり有り難うございます!!って言ってしまいますです。

>すごすぎますわ!ユノア様。文章かくのうますぎますわーー!!
>いつか私もユノア様みたいな、きれいな文章がかけるようになるといいのですが・・・。

いえ、いえ。私の文章なんか、駄文です。もっと、もっと精進せねば!!って思っております。でも、褒めて下さってかなり喜々とさせてもらってます。もう、本当に調子のりなヤツですから。
それから、ramiaさんこそ、素敵なモノを書かれてると私は思いますよ。
ゼロスさんの言葉とか、はっとするような表現されてますし。

>ゼロス様もきっと内心は悲しいのでしょうか・・・。あう〜、そう思うとまた涙がーーー!!!

う〜ん。ゼロスさん、魔族としての自分と、リナちゃんを愛してしまった自分との板挟み状態って感じでしょうか。
魔族としての自分を優先?してるように思えますけど、今回、最後のカケにでてたんですよぉ。って、私の表現力不足でソレが分からなかったでしょうけど(^^;)
まぁ、分からないように、微妙に!!ってのを目指してましたけど(←単なる負け惜しみ(笑))。

>では、次も楽しみにしていますわ!それでは!

有り難うございます!!その言葉を励みに次も頑張って書きます!!
それでは、これにて失礼させて頂きます。

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8301おおっ!らっきぃ☆毬藻 12/6-15:22
記事番号8298へのコメント

>こんにちは、ユノアです。

こんにちはっ!毬藻です☆
・・・・・・覚えてます?わたしのコト・・・・・・(汗)
死んでたワケじゃないんですけどね・・・・・・

>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。

長いの大歓迎っ!それだけその小説を堪能出来るんですから♪
くだらない感想ですけど・・・・・・どうぞ☆

>※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>
>
> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
> もうすぐ、アイツが来るから。
> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>「リナさん」
> ほら。
> 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
 
 きゃぁぁぁぁっ!いきなし登場ですか!?(大歓喜)
 ドキドキものです♪♪

>「なに?」
>「迎えにきました」
> あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
> そして、次の瞬間。
>「―――どこへ?」
> なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
>「それは、リナさんが決めることでしょ?」
> あ、そっか。
> あんたは、どこでもいいんだっけ。
> たとえ―――――ここでも。
>「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」
>「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
>「たまには・・・・ね」

 交わされる言葉の内にあるもの―――ああステキ♪
 すいませんねぇ。ちょっと暴走気味で・・・・・・

> 言って、あたしはウィンクを贈る。
>「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
>「うん」
> あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
> その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。

 くくぅっ!カワイイッスねぇぇっ!
 ・・・・・・って、何かわたし危ないヒトみたいやん(汗)
 気にしないで下さいませ♪←ごまかし中

>「つきましたよ」
> 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
> 何にもない。
> けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
> ここは―――――
> 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
> だからか。
> なんで?
> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
> ひょっとして―――――
> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
> うん。ここならいっか。

 ここが決戦(?)の場に選ばれたのはそういうコトなのですね・・・
 2人が別れた場所・・・そしてこれから・・・ああっ!!(殴)
 重ね重ねすいません・・・今回の浮かれようは相当重症です・・・ 

> 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
>「あんたにしちゃ、上出来」
>「有り難うございます」
> 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
> 背を向けているから、ゼロスが見えない。
> ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
> 本当は。
> けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
> って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
> と、その前に。
>「ねぇ」
> やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
>「何です?」
>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。

 この場合、嘘を言うのはゼロスさんで、本当を言わないのはリナちゃん・・・で合ってますか?
 むつかしーですねぇ・・・・・・

> と。珍しくつまってる。
> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>「ねぇ、どっちだと思う?」
>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
> おっと、そうきたか。
>「あたし?」
>「はい」
> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>「分かんない」
>「はい?」
> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。

 リナちゃん正直・・・・・・!(違うだろう)
 わたしも分かんないや・・・・・・

> 分からないでもないけど。
>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
> だけど、強気に言い切る。
>「それも、そうでしょうが・・・・」
>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>「が?」
> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>「その前に、顔を見せてくれません?」
>「ヤダ!」
> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>「どうしてです?」
> だって顔を見せる時は。
>「見せたくないから」
> あんたの顔を見る時は。
>「僕は、見たいんですけどね?」
> 対峙―――――する時。
>「あたしは、見られたくないわ」
> だから、今は、まだ振り替えれない。
> 今は。

 リナちゃんの決意は固いんですねっ!!
 それは、それだけゼロスさんのことを愛してるからだと勝手に思っても結構でしょうか!?ダメだったら突っ込みお願いします!!
 それにしてもイイですっっっっっっ!!

>「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
>「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
>「おや、ばれてしまいましたか」
> 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
>「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」

 やはり相手のことを知り尽くして・・・・・・!!(くどいぃっ!!)
 失礼いたしましたっ!(ぺこり) 

>「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
>「成る程」
> よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
>「そうよ。で、どっちなの?」
> 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>「ですが・・・」
>「です・・が?」
>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
> そうきたか。
>「それがすでに嘘だということは?」
>「そんな訳ないじゃないですか」
> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
> だから、信じないことにする。うん。
> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。

 これから起こることは・・・・・・
 胸がギュウッと締め付けられますね・・・ 

> 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
>「好きです、リナさん」
>「!?」
> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>「あ、あたしは・・・・・」
> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
> 今更どうして?何のために?
>「あたしは?」
> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>「も、もちろん、好きじゃないわ」
>「そう・・・ですか」
>「ゼロ・・・ス?」
> 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。
>「何ですか?リナさん」
> だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
> 気のせい?だったのだろうか。

 気のせいじゃないですよぉぉっ!
 今のはホントに告白だったんじゃないんですかぁぁぁぁぁっ!?

> くすくすくすくすくす。
>「おかしいですか?」
>「ううん。単純だけど悪くないわ」
> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
> 久しぶりに笑った気がする。

 ずっと苦しかったんですよね。
 この日が来ることを知っていたから・・・・・・

> 最後にいいもの貰ったかも。
> うん。もういい。充分よね。
> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
> あいつは、相変わらず微笑んでた。
> その笑みも気に入ってたの。
> だけど――――――ね。
>「そろそろ・・・・かな?」
>「そうですね」
> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
> とても、これから一戦を交える同士の雰囲気とは思えない。
> くすっ。
> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
> でも、ここまで。
> ここからは、気を引き締めなくては。
> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。

 いよいよですねぇぇぇっ!
 リナちゃんもゼロスさんも・・・・・・ああ・・・ホントにどうなるんでしょう。

> これで、準備万端。大丈夫。
> そして、意を決して先を視る。
> やるからには―――――
>「全力でいかせてもらうわ!!」
>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>「勝つ!!からね!」
> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>「当然!!」
> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
> もう、後には引けない。
> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。

 リナちゃんって強いですね・・・あらゆる意味で・・・・・・
 どっちが負けても勝ってもわたしは辛いんですが・・・・・・
 リナちゃんはやはりこれでこそ・ですよね☆
                                   
> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>
>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。

 もちろん付いていきます(はぁと)
 次はどーゆー結末なんでしょう!?楽しみですなぁ・・・(ニヤリ)

>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。

 パロディに矛盾は付き物です・・・・・・(それは違うだろう)
 まあ・・・わたしも話は矛盾してるくせに妙な所でこだわっているという・・・
 もろ苦労人タイプです(笑)『ここ何かへんだよなぁ・・・』とか言って。

>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>それでは、失礼させて頂きます。

 お疲れさまです!・・・と、余談ですが・・・
 『言葉と想い』の方も感想書きたかったんですけど・・・時間の都合で・・・(泣)
 すいませんでしたっ。あっちも素晴らしかったですよぉぉぉぉっ(絶叫)
 ハイ。本当に失礼しました。それではまた☆次もガンバって下さいね(はぁと)
 毬藻でした〜☆

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8304私こそ、幸せ!!ユノア E-mail 12/6-20:16
記事番号8301へのコメント

>こんにちはっ!毬藻です☆

こんばんは、ユノアです。

>・・・・・・覚えてます?わたしのコト・・・・・・(汗)
>死んでたワケじゃないんですけどね・・・・・・

覚えてますともぉぉぉぉっっっ!!
毬藻さんを忘れることなんて、恐れ多くって出来ませんよ!!バチが当たります!!
だって、某HPで毬藻さんのお名前を拝見した時も、きゃ――――!!毬藻さんも、ここに来られてるのねぇ!!って発狂してましたもん。

>
>>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。
>
>長いの大歓迎っ!それだけその小説を堪能出来るんですから♪
>くだらない感想ですけど・・・・・・どうぞ☆

う、嬉しすぎるお言葉・・・・・・もう、足が地に着いてない状態ですぅっ!!フワフワと夢心地に・・・・
くだらないなんてとんでもない!!とっても、素晴らしいご感想です!!
私は、毬藻さんの感想を読むのがとっても楽しみなんですから!!

>
>>※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>>
>>
>> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
>> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
>> もうすぐ、アイツが来るから。
>> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
>> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>>「リナさん」
>> ほら。
>> 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
> 
> きゃぁぁぁぁっ!いきなし登場ですか!?(大歓喜)
> ドキドキものです♪♪

きゃん!!そんなに喜んで頂けて、光景ですぅ!!
でも、気持ちは分かります。私も他の方の小説(もちろん、毬藻さんのも)で、ゼロスさんが登場するだけで発狂してしまいますもん♪
やっぱりゼロスさんあってのゼロリナ♪(←ソレ、かなり当たり前だって・・・・)

>
>>「なに?」
>>「迎えにきました」
>> あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
>> そして、次の瞬間。
>>「―――どこへ?」
>> なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
>>「それは、リナさんが決めることでしょ?」
>> あ、そっか。
>> あんたは、どこでもいいんだっけ。
>> たとえ―――――ここでも。
>>「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」
>>「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
>>「たまには・・・・ね」
>
> 交わされる言葉の内にあるもの―――ああステキ♪
> すいませんねぇ。ちょっと暴走気味で・・・・・・

いえ、いえ。暴走して下さるのは、光栄です♪
自分の書いたモノで、色々と妄想?にかられて下さること程、嬉しいことはありませんよ。

>
>> 言って、あたしはウィンクを贈る。
>>「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
>>「うん」
>> あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
>> その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
>> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
>
> くくぅっ!カワイイッスねぇぇっ!
> ・・・・・・って、何かわたし危ないヒトみたいやん(汗)
> 気にしないで下さいませ♪←ごまかし中

こちらこそ、くくぅっ!!ですわ!!
危ない人だなんて、ちっとも思いませんよ!!それどころか素敵な人です!!
もう、ゼロリナだったらそうでしょ!!(←何か、意味はき違えてるような・・・・)
確かに、リナちゃんは可愛いですから(一般的にですよぉ)。

>
>>「つきましたよ」
>> 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
>> 何にもない。
>> けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
>> ここは―――――
>> 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
>> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
>> だからか。
>> なんで?
>> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
>> ひょっとして―――――
>> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
>> うん。ここならいっか。
>
> ここが決戦(?)の場に選ばれたのはそういうコトなのですね・・・
> 2人が別れた場所・・・そしてこれから・・・ああっ!!(殴)
> 重ね重ねすいません・・・今回の浮かれようは相当重症です・・・ 

そんな、謝らないで下さいませ。
浮かれて下さってるってことは(←かなり嬉しいです!!)、それだけ私なんかの駄文に感情移入して下さってることだと(←勝手にそう思ってます(^^;)すると、光栄の極みですから。
サイラ−グを選んだのは、まさに!!毬藻さんのご想像通りです。
それと、あとは作者の都合(笑)。何もないってところで・・・・・ああ、なんていい加減な・・・・

>
>> 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
>>「あんたにしちゃ、上出来」
>>「有り難うございます」
>> 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
>> 背を向けているから、ゼロスが見えない。
>> ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
>> 本当は。
>> けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
>> ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>> って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
>> と、その前に。
>>「ねぇ」
>> やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
>>「何です?」
>>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
>> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
>
> この場合、嘘を言うのはゼロスさんで、本当を言わないのはリナちゃん・・・で合ってますか?
> むつかしーですねぇ・・・・・・

ええ、ピンポ〜ン、大当たりです。
確かに、難しいと私も思うのですが・・・・結局何がいいたかったんだ?って結果になってしまってるのが、お恥ずかしい・・・・・何も、考えてなかったのが、諸バレですねぇ。
何せ、最初(1で)に上の言葉をおりこんでしまったものですから、アレを少しははっきりさせねば!!と思って書いたんですが・・・・・結局、どっちが悪かったなんて一言も述べられてませんもんねぇ。ああ、お許しを!!

>
>> と。珍しくつまってる。
>> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
>> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>>「ねぇ、どっちだと思う?」
>>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
>> おっと、そうきたか。
>>「あたし?」
>>「はい」
>> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>>「分かんない」
>>「はい?」
>> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
>
> リナちゃん正直・・・・・・!(違うだろう)
> わたしも分かんないや・・・・・・

いえ。正にその通りだと。リナちゃん分かってません。他のリナちゃんなら分かってただろうけど(笑)。
ちなみに、私も分かってません。だから、あとでしっぺ返しが・・・・シクシクシク。

>
>> 分からないでもないけど。
>>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
>> だけど、強気に言い切る。
>>「それも、そうでしょうが・・・・」
>>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>>「が?」
>> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>>「その前に、顔を見せてくれません?」
>>「ヤダ!」
>> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>>「どうしてです?」
>> だって顔を見せる時は。
>>「見せたくないから」
>> あんたの顔を見る時は。
>>「僕は、見たいんですけどね?」
>> 対峙―――――する時。
>>「あたしは、見られたくないわ」
>> だから、今は、まだ振り替えれない。
>> 今は。
>
> リナちゃんの決意は固いんですねっ!!
> それは、それだけゼロスさんのことを愛してるからだと勝手に思っても結構でしょうか!?ダメだったら突っ込みお願いします!!
> それにしてもイイですっっっっっっ!!

ええ!!大いに結構ですわ!!というか、その通りですもの!!
愛してるからこそ、振り返れない。少しでも長く、一緒の時を過ごしたいって気持ちが、多分、心の片隅にあるんだと思います。それをまだ、聞かなきゃいけない事があるってことで、多少誤魔化してるんです。
顔をあわせたら、後は闘うだけって、リナちゃんの中で決めてしまったものですから。
それにしても、喜んで頂けて、嬉しいです。

>
>>「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
>>「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
>>「おや、ばれてしまいましたか」
>> 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
>>「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」
>
> やはり相手のことを知り尽くして・・・・・・!!(くどいぃっ!!)
> 失礼いたしましたっ!(ぺこり) 

いえいえ、そういうお言葉はいくら聞いても嬉しいものです!!
やっぱり、リナちゃんにしろ、ゼロスさんにしろ、どちらも相手を知り尽くしてますよねぇ(はぁと)

>
>>「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
>>「成る程」
>> よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
>>「そうよ。で、どっちなの?」
>> 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
>>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
>> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>>「ですが・・・」
>>「です・・が?」
>>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
>> そうきたか。
>>「それがすでに嘘だということは?」
>>「そんな訳ないじゃないですか」
>> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
>> だから、信じないことにする。うん。
>> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
>> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
>> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
>
> これから起こることは・・・・・・
> 胸がギュウッと締め付けられますね・・・ 

はい。そうですよね。って、自分で言うのは、かなり変のような気がしますが、辛い目にあわせてることは事実だし・・・・
リナちゃんの心情に共感?して下さって有り難うございます。

>
>> 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
>>「好きです、リナさん」
>>「!?」
>> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>>「あ、あたしは・・・・・」
>> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
>> 今更どうして?何のために?
>>「あたしは?」
>> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
>> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>>「も、もちろん、好きじゃないわ」
>>「そう・・・ですか」
>>「ゼロ・・・ス?」
>> 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。
>>「何ですか?リナさん」
>> だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
>> 気のせい?だったのだろうか。
>
> 気のせいじゃないですよぉぉっ!
> 今のはホントに告白だったんじゃないんですかぁぁぁぁぁっ!?

そうです!!正にその通り!!さすがですね!!
って、そんなこと言っていいんかい!!って感じですけど。
だって、この時のゼロスさんの反応は5で解明?される予定だったりしたりする・・・・
ああ、やっぱり、私ってお間抜けですわぁぁぁ!!!
でも、ズバリと言われちゃいましたから(笑)。けど、言い当てられて嬉しいです♪

>
>> くすくすくすくすくす。
>>「おかしいですか?」
>>「ううん。単純だけど悪くないわ」
>> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
>> 久しぶりに笑った気がする。
>
> ずっと苦しかったんですよね。
> この日が来ることを知っていたから・・・・・・

はい。ゼロスさんと再び出会ってしまってから、今までの一ヶ月、本気でリナちゃんは笑ったことがなかったはずですから。
苦しくって、切なくって、悲しくって・・・・ホント、マイナスの感情しかなかったものかと・・・・く、暗いです・・・なんか。

>
>> 最後にいいもの貰ったかも。
>> うん。もういい。充分よね。
>> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
>> あいつは、相変わらず微笑んでた。
>> その笑みも気に入ってたの。
>> だけど――――――ね。
>>「そろそろ・・・・かな?」
>>「そうですね」
>> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
>> とても、これから一戦を交える同士の雰囲気とは思えない。
>> くすっ。
>> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
>> でも、ここまで。
>> ここからは、気を引き締めなくては。
>> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
>> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
>
> いよいよですねぇぇぇっ!
> リナちゃんもゼロスさんも・・・・・・ああ・・・ホントにどうなるんでしょう。

どうなるんでしょう。ねぇ?
って、私が聞いてどうするじゃい!!
だ、だって、一応考えてはいるものの、まだあやふやなものですから・・・・
はっ!!いけないですね!!こんなこと述べては。忘れてやって下さいまし!!

>
>> これで、準備万端。大丈夫。
>> そして、意を決して先を視る。
>> やるからには―――――
>>「全力でいかせてもらうわ!!」
>>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
>> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
>> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
>> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
>> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>>「勝つ!!からね!」
>> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>>「当然!!」
>> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
>> もう、後には引けない。
>> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
>> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
>> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。
>
> リナちゃんって強いですね・・・あらゆる意味で・・・・・・
> どっちが負けても勝ってもわたしは辛いんですが・・・・・・
> リナちゃんはやはりこれでこそ・ですよね☆

そうですよね!!(←嬉しい言葉を貰い、調子にのるヤツ)
やっぱり、リナちゃんは、こうでなくっちゃ(←更に調子にのって、自分を正当化するヤツ・・・・始末に終えない)。
今回のリナちゃんは、ゼロスさんのことを愛しちゃってますけど、自分らしく最後までいるために、そっちを選んでしまいましたからねぇ。従順よりも勝負を選んだってところでしょうか・・・・ああ、ごめんなさい!!言葉足らずなので、言いたいことが言えません。すみませんです!!

>                                   
>> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>>
>>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>
> もちろん付いていきます(はぁと)
> 次はどーゆー結末なんでしょう!?楽しみですなぁ・・・(ニヤリ)

ううっ。ちょっと、詰まってしまいますです・・・・・・
上でも述べてますけど、はっきり決まってないんですから・・・・・ああ、でも、見捨てないでやって下さいね!!(切実なお願い!!)
けど、どちらが?ってのは決まってます。
楽しみにして下さってるってことは、誠に光栄です。付いてきて下さるってお言葉は、更に幸せを感じております。
その、ご厚意におこたえ出来るように、少しでもマシなものに仕上げたいと思っております。

>
>>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。
>
> パロディに矛盾は付き物です・・・・・・(それは違うだろう)
> まあ・・・わたしも話は矛盾してるくせに妙な所でこだわっているという・・・
> もろ苦労人タイプです(笑)『ここ何かへんだよなぁ・・・』とか言って。

有り難うございますっっっ!!私の矛盾をすんなり受け入れて下さって、ほっと一安心です。ああ、毬藻さんってお優しいお方ですぅっ!!
そうそう!!ちょっとひつこいんですけど、毬藻さんの次回作品はまだなんですか?
学園ものをとっても楽しみにしてるんですが?
って、こんなこと聞かれても、困って迷惑かもしれませんが・・・・・
でも、上で、毬藻さん、書いてらっしゃることを述べてますし・・・・気になってるんですよぉぉぉっっ!!

>
>>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>>それでは、失礼させて頂きます。
>
> お疲れさまです!・・・と、余談ですが・・・

お優しいお言葉、有り難うございます。

> 『言葉と想い』の方も感想書きたかったんですけど・・・時間の都合で・・・(泣)
> すいませんでしたっ。あっちも素晴らしかったですよぉぉぉぉっ(絶叫)

う、嬉しすぎです!!読んで下さったのですねぇ。
感想なんて、そんないいですよぉ!!もう、読んで下さっただけで、幸せですから。
その上、素晴らしかったって言って下さって・・・・本当に、有り難うございます!!

> ハイ。本当に失礼しました。それではまた☆次もガンバって下さいね(はぁと)
> 毬藻でした〜☆

有り難うございます。その励みの言葉を胸に、少しでも、良いものを作っていきたいと思います。
それでは、これにて失礼させて頂きます。

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8307お待ちしていました北上沙菜 12/6-23:15
記事番号8298へのコメント

ユノアさんは No.8298「二人の先には・・・(4)」で書きました。
>こんにちは、ユノアです。
 
 こんばんは、北上沙菜です。
 また感想を書きにきました。

>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。
 
 それだけ読む楽しみが増えるというものです。
 じくり読ませてもらいました。
>
> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>
>
> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
> もうすぐ、アイツが来るから。
> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>「リナさん」
> ほら。

 ゼロスがくるのが自然に分かる関係って良いですよね。 
 
> 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
>「なに?」
>「迎えにきました」

 冷たい言い方は決意の現れですか。

> あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
> そして、次の瞬間。
>「―――どこへ?」
> なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
>「それは、リナさんが決めることでしょ?」
> あ、そっか。
> あんたは、どこでもいいんだっけ。
> たとえ―――――ここでも。
>「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」

 本当の意味で・・・(ドキドキ)。それは、やっぱり・・・。

>「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
>「たまには・・・・ね」
> 言って、あたしはウィンクを贈る。
>「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
>「うん」
> あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
> その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。

 無意識の行動の中にある真実ですね。
 二人っきりになった後の展開を先読みして。

> そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
>「今日のリナさんは、本当に積極的です」
>「らしくない?」
>「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
>「どうして?」
> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
> いっつも、騙されそうになる危うい面。
> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
>「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」

 今までとは違いますからそれは嬉しいでしょう。
 リナはかわいいし。

>「そのまんまじゃない!もっと気の利いたこと言えないの?」
> だから、迷わないために、わざと強気に、呆れたように声を出す。
>「手厳しいですねぇ。でも、リナさんは少し幼いですから、ストレ−トに言わないと分からないでしょ?」
> むっ!!
> 子供を宥める様なゼロスのそぶりに、あたしはマジでむかついてしまった。
> 子供扱いしないでよ!!という言葉が喉まで出かかり、だけど、どうにか押しとどめる。
> 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。

 好きな人に子供扱いされたら誰だって怒りますね。
 でも1000歳以上のゼロスにしてみればリナは充分子供なのでしょうけど。

> これからなのに・・・・ね?
> だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
> そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
> って、こういうところが子供なのかな?

 自覚があるのは子供ではないと思いますよ、リナさん。

>「リナさん?」
> だんまりが気になったのか、不思議そうな顔で呼ぶゼロスの声に、あたしは我に返り、慌てて、返事をする。
>「え、あ、何?」
>「ぼ――――――っとしてましたけど、どうかしたんですか?」
>「あはははは、何でもない。気にしないで」
> 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。
> けど、ゼロスは素直に気にせず、いつもの笑顔を浮かべる。
>「そうですか」
>「うん」
> さてと。
>「じゃ、連れていってくれる?」
> 言って、あたしは再度ゼロスにギュッとしがみつく。存在を確かめるかのように。
>「はい」
> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?

 ゼロスも本当は闘いたくないのをリナが感じとったからでしょうか。
>
>
>
>「つきましたよ」
> 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
> 何にもない。
> けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
> ここは―――――
> 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
> だからか。
> なんで?
> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
> ひょっとして―――――

 二度と会わないことを願った二人の思い出の場所ですね。
 
> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
> うん。ここならいっか。
> 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
>「あんたにしちゃ、上出来」
>「有り難うございます」
> 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
> 背を向けているから、ゼロスが見えない。
> ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
> 本当は。
> けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
> って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
 
 この後が分かっているから考えたくないのでしょう。
 
> と、その前に。
>「ねぇ」
> やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
>「何です?」
>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
> と。珍しくつまってる。
> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>「ねぇ、どっちだと思う?」
>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
> おっと、そうきたか。
>「あたし?」
>「はい」
> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>「分かんない」
>「はい?」
> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
> 分からないでもないけど。
>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
> だけど、強気に言い切る。
>「それも、そうでしょうが・・・・」
>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>「が?」
> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>「その前に、顔を見せてくれません?」
>「ヤダ!」
> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>「どうしてです?」
> だって顔を見せる時は。
>「見せたくないから」
> あんたの顔を見る時は。
>「僕は、見たいんですけどね?」
> 対峙―――――する時。

 あの顔を見たら決心がにぶりますからね。

>「あたしは、見られたくないわ」
> だから、今は、まだ振り返れない。
> 今は。
>「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
>「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
>「おや、ばれてしまいましたか」
> 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
>「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」
>「そうですか。では答える前に一つ、聞きたいのですが」
> うって変わって、ゼロスの冷静な声。
>「何?」
>「どうして、リナさんはソレが分からないんです?」
> 今度はそうきたか。
>「何でそんなこと聞くの?」
>「リナさんともあろう方が、そんなことも導きだせないとは思えないので」
>「そう?」
>「はい」
> そんな風に言われたって、あたしにも分からないことはあるわよ。ことあんたが絡んでくると。
> 認めたくないけど。
> どうして?――――か。
> う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
>「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
> 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
>「だから、分からない」
> この言葉に、ゼロスは「おやおや」と呆れたような、諦めにも似た呟きを洩らし、
>「で、僕もそうだと言ったら?」
>「却下」
>「何故です?」
> 冷たくサラッと言うあたしに、これまた、ゼロスもサラッと問いかけてくる。
>「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
>「成る程」
> よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
>「そうよ。で、どっちなの?」
> 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>「ですが・・・」
>「です・・が?」
>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」

 でも全てではないのですよね、ゼロスさんは。

> そうきたか。
>「それがすでに嘘だということは?」
>「そんな訳ないじゃないですか」
> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
> だから、信じないことにする。うん。
> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
> 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
>「好きです、リナさん」
>「!?」
> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>「あ、あたしは・・・・・」
> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
> 今更どうして?何のために?
>「あたしは?」
> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>「も、もちろん、好きじゃないわ」
>「そう・・・ですか」
>「ゼロ・・・ス?」
> 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。

 ゼロスの最後の言葉だったのでしょうか。

>「何ですか?リナさん」
> だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
> 気のせい?だったのだろうか。
>「あ、いや、別に・・・」
>「変なリナさんですねぇ」
> 当てが外れて、言葉足らずになるあたしの瞳に、静かに呟くゼロスの姿が、どこか、儚げに映った。触れてしまえば消えてしまうような、そんなたよりない存在に。
> って、何思ってるんだ?あたし!!
> ゼロスがそんなヤツな訳ないじゃない!!
> どうかしてるぞ!!
>「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
> あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
> 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
>「それは」
>「それは?」
>「嘘つきは泥棒のはじまりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってます」
> 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。
> くすくすくすくすくす。
>「おかしいですか?」
>「ううん。単純だけど悪くないわ」
> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
> 久しぶりに笑った気がする。
> 最後にいいもの貰ったかも。

 今まで散々悩んで苦しんできましたからね。
 良かったね、リナさん。

> うん。もういい。充分よね。
> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
> あいつは、相変わらず微笑んでた。
> その笑みも気に入ってたの。
> だけど――――――ね。
>「そろそろ・・・・かな?」
>「そうですね」
> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
> とても、これから一戦を交える者同士の雰囲気とは思えない。

 戦う前の穏やかな雰囲気が切ないですね。

> くすっ。
> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
> でも、ここまで。
> ここからは、気を引き締めなくては。
> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
> これで、準備万端。大丈夫。
> そして、意を決して先を視る。
> やるからには―――――
>「全力でいかせてもらうわ!!」
>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>「勝つ!!からね!」

 勝っても負けてもリナには辛い戦いですね。

> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>「当然!!」
> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
> もう、後には引けない。
> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。

 どうなってしまうのでしょう・・・。
>
>                                    ―続く―
>
> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>
>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。

 いえいえ、私も進んでいないので、心苦しいのは同じです。

>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。

 最後までついていきますから、安心して下さい。

>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。

 そんなこと無いですよ。私も文章とか表現とかおかしいですので。

>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>それでは、失礼させて頂きます。

 また独り言のような感想になってしまって申し訳ないです。
 今回もリナが切なくて決着をどうつけるのか楽しみです。
 そして、ゼロスもどうなるのか。

 では、失礼します。

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8314感謝感激です!!ユノア E-mail 12/8-12:41
記事番号8307へのコメント

こんにちは、ユノアです。

> こんばんは、北上沙菜です。
> また感想を書きにきました。

有り難うございますっ!!と―――――――――――っても嬉しい&感激です!!

>
>>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。
> 
> それだけ読む楽しみが増えるというものです。
> じくり読ませてもらいました。

ほろっとくるお言葉に、私、喜々とさせてもらいました。
そのお言葉に、みあう内容でしたら、更に嬉しいんですけど・・・・・

>>
>> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>>
>>
>> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
>> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
>> もうすぐ、アイツが来るから。
>> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
>> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>>「リナさん」
>> ほら。
>
> ゼロスがくるのが自然に分かる関係って良いですよね。 

リナちゃんとゼロスさんですから。
相手のことは知り尽くしてます!!と、勝手に決めさせて頂きました。
もう、愛が深ければ、深いほど、相手の事が手に取るように分かるんですよ!!多分。

> 
>> 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
>>「なに?」
>>「迎えにきました」
>
> 冷たい言い方は決意の現れですか。

そうですね。
なるだけ、自分の感情に流されないようにしてるんですよ。

>
>> あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
>> そして、次の瞬間。
>>「―――どこへ?」
>> なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
>>「それは、リナさんが決めることでしょ?」
>> あ、そっか。
>> あんたは、どこでもいいんだっけ。
>> たとえ―――――ここでも。
>>「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」
>
> 本当の意味で・・・(ドキドキ)。それは、やっぱり・・・。

これから先のことがなければ、おお!!リナちゃん大胆!って思うのですが、やっぱり、ねぇ?って私が聞いてどうするんだか・・・・すみません。
リナちゃんは、やっぱり、関係ないもの?に被害を及ばすのは嫌いですから。

>
>>「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
>>「たまには・・・・ね」
>> 言って、あたしはウィンクを贈る。
>>「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
>>「うん」
>> あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
>> その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
>> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
>
> 無意識の行動の中にある真実ですね。
> 二人っきりになった後の展開を先読みして。

そうです!!まさにその通り!!ああ、理解して下さって嬉しいですわ!
一応?これが最後の触れ合いですから、すがってしまったんですねぇ。リナちゃんも女の子ですから。

>
>> そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
>>「今日のリナさんは、本当に積極的です」
>>「らしくない?」
>>「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
>>「どうして?」
>> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
>> いっつも、騙されそうになる危うい面。
>> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
>>「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」
>
> 今までとは違いますからそれは嬉しいでしょう。
> リナはかわいいし。

ええ、リナちゃんは、とっても可愛いですもんね。ゼロスさんが嬉しくないはずはありませんよ!!
まぁ、これからのことを考えると、ちと切ないですけど。

>
>>「そのまんまじゃない!もっと気の利いたこと言えないの?」
>> だから、迷わないために、わざと強気に、呆れたように声を出す。
>>「手厳しいですねぇ。でも、リナさんは少し幼いですから、ストレ−トに言わないと分からないでしょ?」
>> むっ!!
>> 子供を宥める様なゼロスのそぶりに、あたしはマジでむかついてしまった。
>> 子供扱いしないでよ!!という言葉が喉まで出かかり、だけど、どうにか押しとどめる。
>> 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。
>
> 好きな人に子供扱いされたら誰だって怒りますね。
> でも1000歳以上のゼロスにしてみればリナは充分子供なのでしょうけど。

そうですよねぇ。やっぱり。リナちゃんは特にかも(笑)。
彼女、見た目がああですから、コンプレックスもってそうですもんね。
確かにゼロスさんは大人も大人だから、リナちゃんが幼く見えるのは仕方ないんでしょうが、それを充分可愛いと思ってることだと。そして、つい、からかいたくなると。

>
>> これからなのに・・・・ね?
>> だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
>> そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
>> って、こういうところが子供なのかな?
>
> 自覚があるのは子供ではないと思いますよ、リナさん。

そうですよねぇ。
だけど、リナちゃんは、どうしても?自分が子供かな?って思ってしまってます。むきになってしまうところなんかがね。あとは、ゼロスさんが大人すぎますから、自分が幼く見えてくるのかも・・・・

>
>>「リナさん?」
>> だんまりが気になったのか、不思議そうな顔で呼ぶゼロスの声に、あたしは我に返り、慌てて、返事をする。
>>「え、あ、何?」
>>「ぼ――――――っとしてましたけど、どうかしたんですか?」
>>「あはははは、何でもない。気にしないで」
>> 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。
>> けど、ゼロスは素直に気にせず、いつもの笑顔を浮かべる。
>>「そうですか」
>>「うん」
>> さてと。
>>「じゃ、連れていってくれる?」
>> 言って、あたしは再度ゼロスにギュッとしがみつく。存在を確かめるかのように。
>>「はい」
>> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?
>
> ゼロスも本当は闘いたくないのをリナが感じとったからでしょうか。

そうですねぇ。
ゼロスさんの、優しさとリナちゃんに対する愛おしさが、そういう風に思わせたのかもしれません。想いの力?

>>
>>
>>
>>「つきましたよ」
>> 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
>> 何にもない。
>> けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
>> ここは―――――
>> 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
>> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
>> だからか。
>> なんで?
>> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
>> ひょっとして―――――
>
> 二度と会わないことを願った二人の思い出の場所ですね。

はい。その地を選んでもらいました。
やっぱり二人の秘密の空間を共有した場所ですから。あの時、リナちゃんとゼロスさんは心を通わせ、互いを認めたいや、もとい求めた?と信じてます!!

> 
>> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
>> うん。ここならいっか。
>> 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
>>「あんたにしちゃ、上出来」
>>「有り難うございます」
>> 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
>> 背を向けているから、ゼロスが見えない。
>> ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
>> 本当は。
>> けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
>> ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>> って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
> 
> この後が分かっているから考えたくないのでしょう。

やっぱりリナちゃんも少なからず、動揺みたいなのをしてるんだろうと。だから、ぽこぽことどうでもいいことが頭に入ってきて、先を考えないようにしてしまってるのかと思われます。

> 
>> と、その前に。
>>「ねぇ」
>> やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
>>「何です?」
>>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
>> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
>> と。珍しくつまってる。
>> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
>> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>>「ねぇ、どっちだと思う?」
>>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
>> おっと、そうきたか。
>>「あたし?」
>>「はい」
>> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>>「分かんない」
>>「はい?」
>> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
>> 分からないでもないけど。
>>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
>> だけど、強気に言い切る。
>>「それも、そうでしょうが・・・・」
>>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>>「が?」
>> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>>「その前に、顔を見せてくれません?」
>>「ヤダ!」
>> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>>「どうしてです?」
>> だって顔を見せる時は。
>>「見せたくないから」
>> あんたの顔を見る時は。
>>「僕は、見たいんですけどね?」
>> 対峙―――――する時。
>
> あの顔を見たら決心がにぶりますからね。

リナちゃんにとっては、極上の笑みですからね。惹かれて焦がれて、どうしようもない相手の顔ですもの。だから、対峙を決めた時までは見るに見れないんですよねぇ。

>
>>「あたしは、見られたくないわ」
>> だから、今は、まだ振り返れない。
>> 今は。
>>「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
>>「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
>>「おや、ばれてしまいましたか」
>> 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
>>「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」
>>「そうですか。では答える前に一つ、聞きたいのですが」
>> うって変わって、ゼロスの冷静な声。
>>「何?」
>>「どうして、リナさんはソレが分からないんです?」
>> 今度はそうきたか。
>>「何でそんなこと聞くの?」
>>「リナさんともあろう方が、そんなことも導きだせないとは思えないので」
>>「そう?」
>>「はい」
>> そんな風に言われたって、あたしにも分からないことはあるわよ。ことあんたが絡んでくると。
>> 認めたくないけど。
>> どうして?――――か。
>> う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
>>「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
>> 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
>>「だから、分からない」
>> この言葉に、ゼロスは「おやおや」と呆れたような、諦めにも似た呟きを洩らし、
>>「で、僕もそうだと言ったら?」
>>「却下」
>>「何故です?」
>> 冷たくサラッと言うあたしに、これまた、ゼロスもサラッと問いかけてくる。
>>「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
>>「成る程」
>> よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
>>「そうよ。で、どっちなの?」
>> 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
>>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
>> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>>「ですが・・・」
>>「です・・が?」
>>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
>
> でも全てではないのですよね、ゼロスさんは。

はい。全く(笑)。
このお話の一ヶ月に関してです。
リナちゃんはゼロスさんのことを嘘つき呼ばわり?してますが、ゼロスさんはある意味、本当しか言ってないはず・・・・なんですけど。

>
>> そうきたか。
>>「それがすでに嘘だということは?」
>>「そんな訳ないじゃないですか」
>> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
>> だから、信じないことにする。うん。
>> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
>> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
>> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
>> 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
>>「好きです、リナさん」
>>「!?」
>> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>>「あ、あたしは・・・・・」
>> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
>> 今更どうして?何のために?
>>「あたしは?」
>> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
>> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>>「も、もちろん、好きじゃないわ」
>>「そう・・・ですか」
>>「ゼロ・・・ス?」
>> 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。
>
> ゼロスの最後の言葉だったのでしょうか。

ゼロスさんの最後のカケだったんですけどねぇ。
リナちゃんは、きっぱり、すっぱり、断ってしまいました。

>
>>「何ですか?リナさん」
>> だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
>> 気のせい?だったのだろうか。
>>「あ、いや、別に・・・」
>>「変なリナさんですねぇ」
>> 当てが外れて、言葉足らずになるあたしの瞳に、静かに呟くゼロスの姿が、どこか、儚げに映った。触れてしまえば消えてしまうような、そんなたよりない存在に。
>> って、何思ってるんだ?あたし!!
>> ゼロスがそんなヤツな訳ないじゃない!!
>> どうかしてるぞ!!
>>「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
>> あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
>> 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
>>「それは」
>>「それは?」
>>「嘘つきは泥棒のはじまりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってます」
>> 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。
>> くすくすくすくすくす。
>>「おかしいですか?」
>>「ううん。単純だけど悪くないわ」
>> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
>> 久しぶりに笑った気がする。
>> 最後にいいもの貰ったかも。
>
> 今まで散々悩んで苦しんできましたからね。
> 良かったね、リナさん。

お優しいお言葉、有り難うございます。
再会してしまってから、ここまで、心から笑えなかったですから。ここにきて、本当に笑えて彼女は、微かな幸せを感じているかと。あ、幸せって大袈裟ですねぇ。でも、ソレくらい、今まで辛かったですから、リナちゃんは。

>
>> うん。もういい。充分よね。
>> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
>> あいつは、相変わらず微笑んでた。
>> その笑みも気に入ってたの。
>> だけど――――――ね。
>>「そろそろ・・・・かな?」
>>「そうですね」
>> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
>> とても、これから一戦を交える者同士の雰囲気とは思えない。
>
> 戦う前の穏やかな雰囲気が切ないですね。

そういう風に感じて下さって嬉しいです。
闘う直前まで、二人は普段のいつも通り感じでいるんではないかと思ったものですから。
その中の切なさを見つけて?下さって有り難うございます。

>
>> くすっ。
>> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
>> でも、ここまで。
>> ここからは、気を引き締めなくては。
>> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
>> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
>> これで、準備万端。大丈夫。
>> そして、意を決して先を視る。
>> やるからには―――――
>>「全力でいかせてもらうわ!!」
>>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
>> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
>> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
>> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
>> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>>「勝つ!!からね!」
>
> 勝っても負けてもリナには辛い戦いですね。

はい。愛する方と闘う事ほど、残酷なことってないですよねぇ。
どちらかが、必ず一人になるのですから・・・・・
残された方も、残して逝ってしまう方も、どちらも苦しいですね。

>
>> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>>「当然!!」
>> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
>> もう、後には引けない。
>> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
>> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
>> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。
>
> どうなってしまうのでしょう・・・。

・・・・・どうなってしまうんでしょう。ねぇ?
って、私が聞いてどうするんだ!!なんですが、いまいち今は、あやふやな状態なものですから・・・すみません!!
でも、だいたい、結末は決まってるんですよねぇ。
と、とにかく!!頑張りますです!

>>
>>                                    ―続く―
>>
>> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>>
>>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>
> いえいえ、私も進んでいないので、心苦しいのは同じです。

お優しいお言葉を、有り難うございます。
ふふ。沙菜様の作品、進んでないっておっしゃられてますが、頑張って下さいましね。とっても楽しみにお待ちしてますから♪

>
>>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>
> 最後までついていきますから、安心して下さい。

本当ですか!?本当ですね!!
ああ、幸せ。ここまで言ってもらえて、私、感無量ですぅぅぅっっ!!
有り難うございます。

>
>>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。
>
> そんなこと無いですよ。私も文章とか表現とかおかしいですので。

何をおっしゃいますか!沙菜様の作品はそんなことありません!!素晴らしいものですもん。
その沙菜様のお優しいお言葉を心にとめて、精進していきたいです。

>
>>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>>それでは、失礼させて頂きます。
>
> また独り言のような感想になってしまって申し訳ないです。

そんなことは全くありません!!すっっっっごく嬉しかったですから。
本当に、毎回ご感想有り難うございます!!
私の方こそ、何だこりゃ?っていうようなレスになってしまって申し訳ないです。

> 今回もリナが切なくて決着をどうつけるのか楽しみです。
> そして、ゼロスもどうなるのか。
>
> では、失礼します。

有り難うございます。そのお言葉に少しでもそえられるような内容になるように、頑張って書かせて頂きますです。
それでは、これにて失礼させて頂きます。

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8308ユ・・・ユノアさん!!!中禅寺湖 えり 12/7-01:44
記事番号8298へのコメント

ユノアさんは No.8298「二人の先には・・・(4)」で書きました。
>こんにちは、ユノアです。
>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。

うにゃーっ。中禅寺湖です。
わーーーいっっ!!!
楽しみに待っていて、良かったですぅぅぅぅ!!!!(生きてて良かったーーーっ!!)
長いの、オールオッケー!!!
むしろ、楽しみいっぱいで嬉しいですよぉっ!(^_^)
それではさっそくっ!

> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>
>
> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
> もうすぐ、アイツが来るから。
> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>「リナさん」
> ほら。
> 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
>「なに?」
>「迎えにきました」

ゼロス大先生・・・もしかして、魔族的一種のプロポーズのつもりなのかにゃ??
(↑いやん。違うでしょっ!!・・・ドリーマーな自分に乾杯☆>_+)
ううっ・・・イントロからどきどきな展開ですっ!!!

> あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
> そして、次の瞬間。
>「―――どこへ?」
> なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
>「それは、リナさんが決めることでしょ?」
> あ、そっか。
> あんたは、どこでもいいんだっけ。
> たとえ―――――ここでも。
>「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」
>「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
>「たまには・・・・ね」
> 言って、あたしはウィンクを贈る。
>「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
>「うん」

あぁぁっっ!!この、奥に隠された悲しい現実がたとえ解っていても、やっぱり
どきどきしてしまうですっ!!!
リナさん、けなげだぁぁっ!!!
これは大先生、きっと内心ぐらぐらなんじゃ・・・!!!
ユノアさん、もう、すごすぎますぅぅぅ^o^(うきゃぁぁぁぁっ!!!)
(絶叫多くて、ほんとすみませぬーっ。)

> あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
> その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
> そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
>「今日のリナさんは、本当に積極的です」
>「らしくない?」
>「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
>「どうして?」
> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
> いっつも、騙されそうになる危うい面。
> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。

いやんっ。やっぱり、嬉しいですよねっ。
ね?先生♪♪

>「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」
>「そのまんまじゃない!もっと気の利いたこと言えないの?」
> だから、迷わないために、わざと強気に、呆れたように声を出す。
>「手厳しいですねぇ。でも、リナさんは少し幼いですから、ストレ−トに言わないと分からないでしょ?」

う・・・うますぎる・・・。絶妙な先制ぱ〜んちっ!!
「ストレートに」と言うことは、つまり、愛してるって言葉は本音な訳で・・・。うーみゅ。これはさりげに愛を囁いてると拝察したのですが・・・。

> むっ!!
> 子供を宥める様なゼロスのそぶりに、あたしはマジでむかついてしまった。
> 子供扱いしないでよ!!という言葉が喉まで出かかり、だけど、どうにか押しとどめる。
> 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。
> これからなのに・・・・ね?
> だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
> そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
> って、こういうところが子供なのかな?

「対等でありたい、優位に立ちたい、弱みは見せたくない」って、やっぱし全世界の恋する女の子は、そうじゃないかな。(ひゃあっ!!なんつーはずかしーことをっ!!!)ううっ・・・全国の素直なお嬢さん方、ごめんなさい。でも、少なくとも私はそうです。そして、リナさんもきっと・・・。

>「リナさん?」
> だんまりが気になったのか、不思議そうな顔で呼ぶゼロスの声に、あたしは我に返り、慌てて、返事をする。
>「え、あ、何?」
>「ぼ――――――っとしてましたけど、どうかしたんですか?」
>「あはははは、何でもない。気にしないで」
> 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。
> けど、ゼロスは素直に気にせず、いつもの笑顔を浮かべる。
>「そうですか」
>「うん」
> さてと。
>「じゃ、連れていってくれる?」
> 言って、あたしは再度ゼロスにギュッとしがみつく。存在を確かめるかのように。
>「はい」
> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?

ゼロスの手が、暖ったかい・・・。ここは、ほろりときました。
ユノアさんのリナさん、むっちゃむちゃ可愛いです〜〜〜(#>_<#)!!

>「つきましたよ」
> 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
> 何にもない。
> けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
> ここは―――――
> 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
> だからか。
> なんで?
> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
> ひょっとして―――――
> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
> うん。ここならいっか。
> 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
>「あんたにしちゃ、上出来」
>「有り難うございます」
> 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
> 背を向けているから、ゼロスが見えない。
> ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
> 本当は。
> けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
> って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
> と、その前に。
>「ねぇ」
> やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
>「何です?」
>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。

ずっと、リナさんが考えてた問ですね・・・。
ゼロス先生は、どう思っていらっしゃるのでしょう・・・。どきどきだーっ!!

> と。珍しくつまってる。
> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>「ねぇ、どっちだと思う?」
>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
> おっと、そうきたか。
>「あたし?」
>「はい」
> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>「分かんない」
>「はい?」
> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
> 分からないでもないけど。
>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
> だけど、強気に言い切る。
>「それも、そうでしょうが・・・・」
>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>「が?」
> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>「その前に、顔を見せてくれません?」
>「ヤダ!」
> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>「どうしてです?」
> だって顔を見せる時は。
>「見せたくないから」
> あんたの顔を見る時は。
>「僕は、見たいんですけどね?」
> 対峙―――――する時。
>「あたしは、見られたくないわ」
> だから、今は、まだ振り返れない。
> 今は。

ユノアさん、ホント「言葉」がお上手ですっ!!!
二人の問答、時にははらはら、時にはわくわくして読んでます。
微妙な駆け引きが、凄く大好きですーっっ♪♪♪♪
そして、ユノアさんが選ばれる「言葉」はいつも洗練されていて、
読むたびに胸がぐわーっっとしてきて、どきどきする気分を押さえられなく
なっちゃうのです。(ううーん・・・。難しいです。どう、表現すればいいのやら・・・。)

>「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
>「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
>「おや、ばれてしまいましたか」
> 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
>「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」
>「そうですか。では答える前に一つ、聞きたいのですが」
> うって変わって、ゼロスの冷静な声。
>「何?」
>「どうして、リナさんはソレが分からないんです?」
> 今度はそうきたか。
>「何でそんなこと聞くの?」
>「リナさんともあろう方が、そんなことも導きだせないとは思えないので」
>「そう?」
>「はい」
> そんな風に言われたって、あたしにも分からないことはあるわよ。ことあんたが絡んでくると。
> 認めたくないけど。

「認めたくない」ところが、また可愛らしいっ!!私、リナさん末期症状ですね。

> どうして?――――か。
> う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
>「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
> 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
>「だから、分からない」
> この言葉に、ゼロスは「おやおや」と呆れたような、諦めにも似た呟きを洩らし、
>「で、僕もそうだと言ったら?」
>「却下」
>「何故です?」
> 冷たくサラッと言うあたしに、これまた、ゼロスもサラッと問いかけてくる。
>「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
>「成る程」
> よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
>「そうよ。で、どっちなの?」
> 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>「ですが・・・」
>「です・・が?」
>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
> そうきたか。
>「それがすでに嘘だということは?」
>「そんな訳ないじゃないですか」
> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
> だから、信じないことにする。うん。

うにゃーっ。ここ、脳内BGMは、ドミンゴスの「キッチン」と、「愛しい人」でした^_^
「愛してるって言葉じゃ僕の愛してるは伝わらない」♪♪(「キッチン」)
「バイバイ愛しい人よ本気で恋をしているつもりだったのに解ってもらえなかった」)(「愛しい人」)
永遠の、ゼロリナソング?
でも、本気って解って(認めて)くれる日も、きっと、近いはずっっ!!!

> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
> 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
>「好きです、リナさん」
>「!?」

うきゃぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!
言って、下さいましたねっ!!!
いつもの「愛してますよ」もどきどきなのに、「好きです」なんてっ!!???
もうっ、これは昇天モノですよぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!
ど・・どうしようーーーーっ!!!(混乱)

> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>「あ、あたしは・・・・・」
> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
> 今更どうして?何のために?
>「あたしは?」
> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>「も、もちろん、好きじゃないわ」
>「そう・・・ですか」
>「ゼロ・・・ス?」
> 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。
>「何ですか?リナさん」
> だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
> 気のせい?だったのだろうか。

絶対、これは悲しい貌をしていたはずっ!!!
いやーーーん。だいせんせーいっ!!
って、もうっ、ユノアさん、私の心をわしづかみです〜〜〜〜^_^!!!
(↑わしづかみ・・・。い・・・いらぬですよね・・・。処分可です。)

>「あ、いや、別に・・・」
>「変なリナさんですねぇ」
> 当てが外れて、言葉足らずになるあたしの瞳に、静かに呟くゼロスの姿が、どこか、儚げに映った。触れてしまえば消えてしまうような、そんなたよりない存在に。
> って、何思ってるんだ?あたし!!
> ゼロスがそんなヤツな訳ないじゃない!!
> どうかしてるぞ!!

精神体だし、ショック受ければありえないことではないかもです〜〜。
なんせ、リナさんのお言葉ですモノっ!!!
(うっ・・・やっぱし、ドリーマーかもしんないです・・・。)
いや、でも、そうだったら、嬉しすぎて間違いなく昇天です私。

>「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
> あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
> 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
>「それは」
>「それは?」
>「嘘つきは泥棒のはじまりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってます」
> 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。
> くすくすくすくすくす。
>「おかしいですか?」
>「ううん。単純だけど悪くないわ」

かわいいーーーーっっ!!!ああ・・・、ユノア様最高ですーっ!!!

> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
> 久しぶりに笑った気がする。
> 最後にいいもの貰ったかも。
> うん。もういい。充分よね。
> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
> あいつは、相変わらず微笑んでた。
> その笑みも気に入ってたの。
> だけど――――――ね。
>「そろそろ・・・・かな?」
>「そうですね」
> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
> とても、これから一戦を交える者同士の雰囲気とは思えない。
> くすっ。
> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
> でも、ここまで。
> ここからは、気を引き締めなくては。
> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
> これで、準備万端。大丈夫。
> そして、意を決して先を視る。
> やるからには―――――
>「全力でいかせてもらうわ!!」
>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」

戦い、始まりですねっ!!!ど・・どうなっちゃうんでしょう!!??

> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>「勝つ!!からね!」
> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>「当然!!」
> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
> もう、後には引けない。
> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。
>
>                                    ―続く―
>
> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>
>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。
>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>それでは、失礼させて頂きます。



次回は、戦いのシーンですね!!
プレリュードとなった今回が凄くこいびとーーーーっ!!という感じだったから、
(リナさんに、ドラスレ喰らいそうな発言ですねーっっ。でも、私の中では、結構
甘やかな雰囲気がもうすでに・・・だったんですよぅ!!^o^うきゃあっ!!)
次回は、きっとその分、私の中で、つらいお話になるんじゃないのかな。
でも、そうだとしても、やっぱりユノアさんの手で描かれる、一つのゼロリナの物語を、最後まで、かっきり目を見開いて、拝見させていただければ、これ以上に
嬉しいことはありません、私。
ホントはもっといっぱい読みたかったけれど、最終回が気になるのも事実なので(^_^)、楽しみに待ってます!!
それでは、また。
どうぞお体に気をつけて下さいませね!!

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8315嬉しいです!!ユノア E-mail 12/8-12:55
記事番号8308へのコメント

こんにちは、ユノアです。

>うにゃーっ。中禅寺湖です。
>わーーーいっっ!!!
>楽しみに待っていて、良かったですぅぅぅぅ!!!!(生きてて良かったーーーっ!!)

そこまで、喜んで下さるなんて、身の余る光栄ぶりです。
ああ、こんなに幸せで、私、よろしんでしょうか?今夢心地です。

>長いの、オールオッケー!!!
>むしろ、楽しみいっぱいで嬉しいですよぉっ!(^_^)
>それではさっそくっ!

有り難うございます。楽しみにして下さってる、えり様の気持ちにおこたえ出来るような内容でしたら、更に一安心なんですけど・・・・・

>
>> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>>
>>
>> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
>> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
>> もうすぐ、アイツが来るから。
>> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
>> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>>「リナさん」
>> ほら。
>> 柔らかな声と共に、闇から融け出すように現れたゼロスの姿を、あたしの瞳が確認する。
>>「なに?」
>>「迎えにきました」
>
>ゼロス大先生・・・もしかして、魔族的一種のプロポーズのつもりなのかにゃ??
>(↑いやん。違うでしょっ!!・・・ドリーマーな自分に乾杯☆>_+)
>ううっ・・・イントロからどきどきな展開ですっ!!!

言われてみて、そうかも・・・と思ってしまいました(笑)。
でも、私の言葉に、色々と妄想?して下さるのは、本当に嬉しいです!!
その、えり様のドキドキな心にみまった展開になれば、尚嬉しいですけど・・・・

>
>> あたしの感情のない疑問符の言葉に、変わりない笑みで答えるゼロス。
>> そして、次の瞬間。
>>「―――どこへ?」
>> なにげに、本当に自然に、この言葉が口からついて出ていた。
>>「それは、リナさんが決めることでしょ?」
>> あ、そっか。
>> あんたは、どこでもいいんだっけ。
>> たとえ―――――ここでも。
>>「じゃ、本当の意味で二人っきりになれるところが、いいな」
>>「今夜のリナさんは、いつになく大胆ですね」
>>「たまには・・・・ね」
>> 言って、あたしはウィンクを贈る。
>>「それでは、リナさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、連れていって差し上げます。二人っきりになれる場所へ」
>>「うん」
>
>あぁぁっっ!!この、奥に隠された悲しい現実がたとえ解っていても、やっぱり
>どきどきしてしまうですっ!!!
>リナさん、けなげだぁぁっ!!!
>これは大先生、きっと内心ぐらぐらなんじゃ・・・!!!
>ユノアさん、もう、すごすぎますぅぅぅ^o^(うきゃぁぁぁぁっ!!!)
>(絶叫多くて、ほんとすみませぬーっ。)

いえ、いえ。私の作品で、そこまで絶叫して下さるのは作者冥利に尽きるってもんですよ!!
それに、自分で書いていて、私も二人、ラブラブ入ってるなぁって思って書いてましたから。というか、微かにソレを忍び?こませたというか(笑)。
えり様のおっしゃる通り、ゼロスさんは内心リナちゃんをかっさらいたい心情でいっぱいだったと思うんですの。多分。

>
>> あたしの返事と同時に、ゼロスは右腕をフワリと広げて、誘う。
>> その動作に導かれるように、あたしはゼロス側まで来ると、素直にマントの内に身をゆだねる。
>> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
>> そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
>>「今日のリナさんは、本当に積極的です」
>>「らしくない?」
>>「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
>>「どうして?」
>> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
>> いっつも、騙されそうになる危うい面。
>> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
>
>いやんっ。やっぱり、嬉しいですよねっ。
>ね?先生♪♪

はい。リナちゃんはこう言い聞かせてますが、やっぱり愛しいゼロスさんの笑顔は大好きですから、嬉しいんですけど、やっぱり先を考えますとね・・・・・
難しいところです。
勿論!ゼロスさんは仕事だと分かりつつも、嬉しいんですよ。

>
>>「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」
>>「そのまんまじゃない!もっと気の利いたこと言えないの?」
>> だから、迷わないために、わざと強気に、呆れたように声を出す。
>>「手厳しいですねぇ。でも、リナさんは少し幼いですから、ストレ−トに言わないと分からないでしょ?」
>
>う・・・うますぎる・・・。絶妙な先制ぱ〜んちっ!!
>「ストレートに」と言うことは、つまり、愛してるって言葉は本音な訳で・・・。うーみゅ。これはさりげに愛を囁いてると拝察したのですが・・・。

そうなんですが、やっぱりお仕事も混じってますので、微妙なところなんですよぉ。
ゼロスさんも、少しお気の毒ですわ。って、私がそうさせてるからだろ!!なんですが・・・・
と、気をとりなおして、ゼロスさんは駆け引き?がお上手ですからねぇ。リナさんに対する接し方は心得てるはずなんですが、何故か、リナちゃんをからかってしまうところがゼロスさんのお茶目なところ(←違うってソレ)。
と、何か、話から反れてしまったような・・・・すみません!!

>
>> むっ!!
>> 子供を宥める様なゼロスのそぶりに、あたしはマジでむかついてしまった。
>> 子供扱いしないでよ!!という言葉が喉まで出かかり、だけど、どうにか押しとどめる。
>> 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。
>> これからなのに・・・・ね?
>> だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
>> そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
>> って、こういうところが子供なのかな?
>
>「対等でありたい、優位に立ちたい、弱みは見せたくない」って、やっぱし全世界の恋する女の子は、そうじゃないかな。(ひゃあっ!!なんつーはずかしーことをっ!!!)ううっ・・・全国の素直なお嬢さん方、ごめんなさい。でも、少なくとも私はそうです。そして、リナさんもきっと・・・。

その通りですわ!!!
恋する乙女は大好きな方に子供扱いされるのは、少し辛いのです!!(←全国の女性の方、間違ってたらすみません!!)
だから、リナちゃんもゼロスさんには子供ではなくって、一人の女性として見てもらいたいんです!!

>
>>「リナさん?」
>> だんまりが気になったのか、不思議そうな顔で呼ぶゼロスの声に、あたしは我に返り、慌てて、返事をする。
>>「え、あ、何?」
>>「ぼ――――――っとしてましたけど、どうかしたんですか?」
>>「あはははは、何でもない。気にしないで」
>> 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。
>> けど、ゼロスは素直に気にせず、いつもの笑顔を浮かべる。
>>「そうですか」
>>「うん」
>> さてと。
>>「じゃ、連れていってくれる?」
>> 言って、あたしは再度ゼロスにギュッとしがみつく。存在を確かめるかのように。
>>「はい」
>> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?
>
>ゼロスの手が、暖ったかい・・・。ここは、ほろりときました。
>ユノアさんのリナさん、むっちゃむちゃ可愛いです〜〜〜(#>_<#)!!

嬉しい反応をして下さって、感激です。
私のリナちゃん・・・・って言って下さって、それは、すっごく嬉しいのですが、やっぱり、リナちゃんは元が可愛いですからねぇ(はぁと)
そういえば、私は、えり様の自分の気持ちに気付いて涙を流す素直なリナちゃんが、無茶苦茶可愛いぃぃぃぃぃっ!!!って思いましたよ。

>
>>「つきましたよ」
>> 言われて瞳をあけたその先には、土と岩が広がるばかりの荒野。
>> 何にもない。
>> けど、かつてはたくさんの人々が生活をし、潤い、活気に満ちていた大きな街があった所。
>> ここは―――――
>> 以前、サイラ−グと呼ばれてた場所。
>> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
>> だからか。
>> なんで?
>> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
>> ひょっとして―――――
>> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
>> うん。ここならいっか。
>> 気分を変えるように、あたしは明るい声で言った。
>>「あんたにしちゃ、上出来」
>>「有り難うございます」
>> 言う声音は落ち着いたものだったけど、どんな顔で言ったんだろ?
>> 背を向けているから、ゼロスが見えない。
>> ま、見えたとしても、いかなる時でも仮面をかぶってるから、分かんないんだけどね。
>> 本当は。
>> けど、多分恭しく、そしてやっぱり笑みを浮かべて言った・・・・のかな?
>> ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>> って、またどうでもいいこと考えてる。何してるんだろ?思考を切り替えなくっちゃ。
>> と、その前に。
>>「ねぇ」
>> やっぱり、あたしは背中をゼロスに見せたまま。
>>「何です?」
>>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
>> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
>
>ずっと、リナさんが考えてた問ですね・・・。
>ゼロス先生は、どう思っていらっしゃるのでしょう・・・。どきどきだーっ!!

ああ、ごめんなさい!!そんなに期待して下さってるのに、申し訳ないです。
もう、ヘボイ回答でしたもんねぇ。本当にすみません!!
何の意味もなさないものになってしまって、心苦しい限りです。

>
>> と。珍しくつまってる。
>> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
>> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>>「ねぇ、どっちだと思う?」
>>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
>> おっと、そうきたか。
>>「あたし?」
>>「はい」
>> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>>「分かんない」
>>「はい?」
>> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
>> 分からないでもないけど。
>>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
>> だけど、強気に言い切る。
>>「それも、そうでしょうが・・・・」
>>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>>「が?」
>> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>>「その前に、顔を見せてくれません?」
>>「ヤダ!」
>> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>>「どうしてです?」
>> だって顔を見せる時は。
>>「見せたくないから」
>> あんたの顔を見る時は。
>>「僕は、見たいんですけどね?」
>> 対峙―――――する時。
>>「あたしは、見られたくないわ」
>> だから、今は、まだ振り返れない。
>> 今は。
>
>ユノアさん、ホント「言葉」がお上手ですっ!!!
>二人の問答、時にははらはら、時にはわくわくして読んでます。
>微妙な駆け引きが、凄く大好きですーっっ♪♪♪♪
>そして、ユノアさんが選ばれる「言葉」はいつも洗練されていて、
>読むたびに胸がぐわーっっとしてきて、どきどきする気分を押さえられなく
>なっちゃうのです。(ううーん・・・。難しいです。どう、表現すればいいのやら・・・。)

手放しで褒めて下さるのは、すっっっっっっっっごく!!光栄きわまりないんですが、やっぱり、恥ずかしいです。そんな大それた文章を書いてないですから。
でも、素晴らしい作品を書かれるえり様にここまで言って貰えるのは、幸せです。
有り難うございます。
もう、今、夢心地で足が地についてない状態ですよ。

>
>>「う〜ん。仕方ありませんねぇ。それでは」
>>「『僕も答えられません』って言ったら、はっ倒すわよ!!」
>>「おや、ばれてしまいましたか」
>> 拳を握りしめ、語気を強めて言うあたしの耳に、呑気な声が後ろから届く。
>>「あんたの言いそうなことぐらい、分かるわよ」
>>「そうですか。では答える前に一つ、聞きたいのですが」
>> うって変わって、ゼロスの冷静な声。
>>「何?」
>>「どうして、リナさんはソレが分からないんです?」
>> 今度はそうきたか。
>>「何でそんなこと聞くの?」
>>「リナさんともあろう方が、そんなことも導きだせないとは思えないので」
>>「そう?」
>>「はい」
>> そんな風に言われたって、あたしにも分からないことはあるわよ。ことあんたが絡んでくると。
>> 認めたくないけど。
>
>「認めたくない」ところが、また可愛らしいっ!!私、リナさん末期症状ですね。

リナちゃん、やっぱり?意地っ張りですからねぇ。
でも、そこが可愛いと思うのは私も同じ♪(←あ、私が書いたリナちゃんがって訳ではなくって、一般的なリナちゃんがってことですよ)

>
>> どうして?――――か。
>> う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
>>「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
>> 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
>>「だから、分からない」
>> この言葉に、ゼロスは「おやおや」と呆れたような、諦めにも似た呟きを洩らし、
>>「で、僕もそうだと言ったら?」
>>「却下」
>>「何故です?」
>> 冷たくサラッと言うあたしに、これまた、ゼロスもサラッと問いかけてくる。
>>「あたしは、どっち?って聞いたんだから、どっちかはっきりさせなさいよ」
>>「成る程」
>> よくよく考えると、自分勝手なあたしの言い分に、だけど、ゼロスは妙に納得して、素直に受け入れる。
>>「そうよ。で、どっちなの?」
>> 軽い感じであたしが言った後、ゼロスは考え込んだのか、しばし沈黙して、
>>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
>> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>>「ですが・・・」
>>「です・・が?」
>>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
>> そうきたか。
>>「それがすでに嘘だということは?」
>>「そんな訳ないじゃないですか」
>> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
>> だから、信じないことにする。うん。
>
>うにゃーっ。ここ、脳内BGMは、ドミンゴスの「キッチン」と、「愛しい人」でした^_^
>「愛してるって言葉じゃ僕の愛してるは伝わらない」♪♪(「キッチン」)
>「バイバイ愛しい人よ本気で恋をしているつもりだったのに解ってもらえなかった」)(「愛しい人」)
>永遠の、ゼロリナソング?
>でも、本気って解って(認めて)くれる日も、きっと、近いはずっっ!!!

おお!!BGMまでつけて下さるとは・・・・嬉しさ二倍!!
けど、申し訳ないんですが、どのどちらとも知らないんです。すみません!!!!
私、曲関係には、どうも、かなり疎いヤツなんですよぉ。本当に申し訳ありませんm(_ _)m
だけど、ご丁寧にわざわざ歌詞を書いて下さって有り難うございます。
それを見て、おお!!成る程って感動致しております。

>
>> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
>> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
>> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
>> 等と考えてたあたしの耳に、思ってもいない言葉が。
>>「好きです、リナさん」
>>「!?」
>
>うきゃぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!
>言って、下さいましたねっ!!!
>いつもの「愛してますよ」もどきどきなのに、「好きです」なんてっ!!???
>もうっ、これは昇天モノですよぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!
>ど・・どうしようーーーーっ!!!(混乱)

その気持ち、すっごくよく分かりますわ。私も他の方の小説(勿論、えり様の小説でも)で、ゼロスさんがリナちゃんに愛を囁く場面に遭遇すると、発狂してクラクラ、うっとりとなりますもの♪
ということで、どんどん、浸って下さって下さいまし。作者冥利につきるってもんです。

>
>> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>>「あ、あたしは・・・・・」
>> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
>> 今更どうして?何のために?
>>「あたしは?」
>> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
>> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>>「も、もちろん、好きじゃないわ」
>>「そう・・・ですか」
>>「ゼロ・・・ス?」
>> 何だか沈んで聞こえた声が気になり、思わずクルリと振り返ってしまった。
>>「何ですか?リナさん」
>> だけど、あたしの視界に入ってきたのは、いつもの人の良い笑みを浮かべて立っているゼロスの顔。
>> 気のせい?だったのだろうか。
>
>絶対、これは悲しい貌をしていたはずっ!!!
>いやーーーん。だいせんせーいっ!!
>って、もうっ、ユノアさん、私の心をわしづかみです〜〜〜〜^_^!!!
>(↑わしづかみ・・・。い・・・いらぬですよね・・・。処分可です。)

いえ。有り難く頂かせて貰います。
処分するなって、そんな勿体ないこと誰がしますか!!
そう、そうなんです。えり様のおっしゃる通り、ゼロスさんはそういう貌をしてたんです。そのことが5で、判明?する・・・・・はずです(←自信なさげ(笑))。

>
>>「あ、いや、別に・・・」
>>「変なリナさんですねぇ」
>> 当てが外れて、言葉足らずになるあたしの瞳に、静かに呟くゼロスの姿が、どこか、儚げに映った。触れてしまえば消えてしまうような、そんなたよりない存在に。
>> って、何思ってるんだ?あたし!!
>> ゼロスがそんなヤツな訳ないじゃない!!
>> どうかしてるぞ!!
>
>精神体だし、ショック受ければありえないことではないかもです〜〜。
>なんせ、リナさんのお言葉ですモノっ!!!
>(うっ・・・やっぱし、ドリーマーかもしんないです・・・。)
>いや、でも、そうだったら、嬉しすぎて間違いなく昇天です私。

正に、その通りかと・・・・・
これは、ゼロスさんの最後のカケでしたから・・・・それをあっさり振られてしまいましたから、ゼロスさん、こたえてると思いますの。
と、こんなにばらして、果たして良い?んだろうか・・・・・いいですよね?(何故か懇願)
あ、それから、えり様がドリ−マ−になって下さるのは、本当に嬉しいですわ。
それだけ、私のお話に心通わせて?下さってるものだと思いますから。有り難うございます。

>
>>「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
>> あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
>> 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
>>「それは」
>>「それは?」
>>「嘘つきは泥棒のはじまりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってます」
>> 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。
>> くすくすくすくすくす。
>>「おかしいですか?」
>>「ううん。単純だけど悪くないわ」
>
>かわいいーーーーっっ!!!ああ・・・、ユノア様最高ですーっ!!!

重ね重ね、私を喜ばせて下さるお言葉、有り難うございます。
感激です!!

>
>> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
>> 久しぶりに笑った気がする。
>> 最後にいいもの貰ったかも。
>> うん。もういい。充分よね。
>> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
>> あいつは、相変わらず微笑んでた。
>> その笑みも気に入ってたの。
>> だけど――――――ね。
>>「そろそろ・・・・かな?」
>>「そうですね」
>> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
>> とても、これから一戦を交える者同士の雰囲気とは思えない。
>> くすっ。
>> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
>> でも、ここまで。
>> ここからは、気を引き締めなくては。
>> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
>> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
>> これで、準備万端。大丈夫。
>> そして、意を決して先を視る。
>> やるからには―――――
>>「全力でいかせてもらうわ!!」
>>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
>
>戦い、始まりですねっ!!!ど・・どうなっちゃうんでしょう!!??

ど、どうなってしまうんでしょう・・・・って私がそんなことでどうする!!
あ、えっと、ですねぇ。
やっぱり?普通でいくところの、結果・・・・かな?ってことだけ言っておきます。
って、ひょっとして、バレバレ?
ごめんなさいぃぃぃぃ!!!あまり詳しいことは決まってないもので。

>
>> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
>> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
>> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
>> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>>「勝つ!!からね!」
>> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>>「当然!!」
>> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
>> もう、後には引けない。
>> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
>> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
>> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。
>>
>>                                    ―続く―
>>
>> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
>>
>>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。
>>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>>それでは、失礼させて頂きます。
>
>
>
>次回は、戦いのシーンですね!!

あ、え、あ、それには・・・・・・
最初に断っておきます。多分じゃなくって、全然ヘボイ戦闘になるかと。
すみません!!苦手なんです、戦闘シ−ン。というか、全然書いたことがなくって・・・初挑戦だったりします。が、それでも我慢して読んで頂けると幸いです。
ああ、自分勝手なお願いでお恥ずかしいかぎりです・・・すみません!!

>プレリュードとなった今回が凄くこいびとーーーーっ!!という感じだったから、
>(リナさんに、ドラスレ喰らいそうな発言ですねーっっ。でも、私の中では、結構
>甘やかな雰囲気がもうすでに・・・だったんですよぅ!!^o^うきゃあっ!!)
>次回は、きっとその分、私の中で、つらいお話になるんじゃないのかな。

そうですか。えり様にとっては、少しでもよい風に映って下さった作品だったんですねぇ。それは大変光栄で、えり様のお言葉で私は、喜々とさせて頂きました。有り難うございます。
た、確かに次ぎは、決着がつきますから、幸せな結末にはならないとは思いますが、読んで頂ければ幸いです。

>でも、そうだとしても、やっぱりユノアさんの手で描かれる、一つのゼロリナの物語を、最後まで、かっきり目を見開いて、拝見させていただければ、これ以上に
>嬉しいことはありません、私。
>ホントはもっといっぱい読みたかったけれど、最終回が気になるのも事実なので(^_^)、楽しみに待ってます!!

ほ、本当に、えり様って私を幸せの絶頂にして下さる言葉ばかりを、書き連ねて下さる・・・・もう、調子にのりまくって、舞い上がってしまいますです。
その、嬉しすぎる言葉を頭にたたき込んで、少しでも、えり様のご期待にそえるような作品に近付くように頑張って書いていきたいと思います。
本当に有り難うございました。
と、ここで言うのもなんですが、私、えり様のお話の続きが気になって気になってしかたありません。迷惑かもしれませんが、とっても心待ちにしてます。

>それでは、また。
>どうぞお体に気をつけて下さいませね!!

最後の最後で、私の体にまでお気遣いして下さって、誠に有り難うございます。
えり様も、お風邪などをおめしにならないように、充分お気おつけ下さいね。
それでは、これにて、失礼させて頂きます。

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8311ああ、幸せ神代 桜 12/7-17:09
記事番号8298へのコメント

こんにちは! 土壇場、崖っぷち後のない受験生こと神代 桜です。おそらくこれが最後の感想かな・・・?
そして私信ですが、「りとる・しあたあ 第四幕」の感想へのお返事ですが、ツリーが沈みましたのでメールにて送らせて頂きました。届いたでしょうか・・・?

>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。

いえいえ何をお気に止めることがございましょうか。ながくて結構、
じっくりたっぷり読ませて頂きます。

> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
> そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
>「今日のリナさんは、本当に積極的です」
>「らしくない?」
>「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
>「どうして?」
> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
> いっつも、騙されそうになる危うい面。
> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
>「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」

最後でもこういうことを言ってくるゼロスくんと、それに心痛めるリナちゃんの姿がせつないですね。
「最後」って思ってしまうから余計に苦しむことになるというのは、わかっていてもどうしようもなくて。という感じですね。

> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?

きゃあああ☆ 恋する乙女は素敵です。ユノア様はホントに恋するリナちゃんがお上手で♪ 私も来年は見習いとうございます!

> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。

別れの地を永遠の地としますか・・・。うーん。おいしいシチュエーションですね。私はまた王道にしたがってロマンチックスポットかと思いましたけど、やられましたん♪

>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
> と。珍しくつまってる。
> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>「ねぇ、どっちだと思う?」
>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
> おっと、そうきたか。
>「あたし?」
>「はい」
> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>「分かんない」
>「はい?」
> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
> 分からないでもないけど。
>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
> だけど、強気に言い切る。
>「それも、そうでしょうが・・・・」
>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>「が?」
> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>「その前に、顔を見せてくれません?」
>「ヤダ!」
> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>「どうしてです?」
> だって顔を見せる時は。
>「見せたくないから」
> あんたの顔を見る時は。
>「僕は、見たいんですけどね?」
> 対峙―――――する時。

リナちゃんの感情がよくでてますよねえ。にゃー、うっとりうっとり。それに対してあくまで余裕のゼロスくんがなんとも・・・★

>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。

をや、ゼロスくんは「本当を言わない奴」のほうに分類されるのではないのですね。

> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
> 久しぶりに笑った気がする。
> 最後にいいもの貰ったかも。
> うん。もういい。充分よね。
> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
> あいつは、相変わらず微笑んでた。
> その笑みも気に入ってたの。
> だけど――――――ね。
>「そろそろ・・・・かな?」
>「そうですね」
> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
> とても、これから一戦を交える同士の雰囲気とは思えない。
> くすっ。
> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。

ゼロスくんとリナちゃんでしかできないこういうやりとりが好きです。切ないけど沈んだ感じではなく、明るい雰囲気の中に広がる二人の関係が。そしてまたそれが一層切なさを引き出すのですよね☆

> でも、ここまで。
> ここからは、気を引き締めなくては。
> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
> これで、準備万端。大丈夫。
> そして、意を決して先を視る。
> やるからには―――――
>「全力でいかせてもらうわ!!」
>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>「勝つ!!からね!」
> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>「当然!!」
> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
> もう、後には引けない。
> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。

つ、続きがあああ、気になって気になって! このテのゼロスVSリナちゃんという話は大抵どちらかが負けて勝った方が悲しみにひたりつつ自分の進むべき道をゆくっていうのが最近はセオリーになっていますが、さてさてどうなることでしょうか!
たのしみにまってますねー・

>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。

もっちろんです。心行くまでかいてくださいまし、私はいつまででも待ちます!!
それでは!

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8316感無量ですぅっ!!ユノア E-mail 12/8-13:02
記事番号8311へのコメント


>こんにちは! 土壇場、崖っぷち後のない受験生こと神代 桜です。おそらくこれが最後の感想かな・・・?

こんにちは、ユノアです。
と、神代様は受験生だったんですよね。大変ですが、頑張って下さいまし。
って、ありきたりなことしか言えない私で、申し訳ありません。

>そして私信ですが、「りとる・しあたあ 第四幕」の感想へのお返事ですが、ツリーが沈みましたのでメールにて送らせて頂きました。届いたでしょうか・・・?

あ、届いてます。
すみません!!すぐにでも、届いた有無をお知らせすれば良かったんですが、何故か少し、ばたばたしてまして、連絡が遅れました。申し訳ないです。
わざわざ、私の感想のレスを書いて下さいまして、有り難うございます。

>
>>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。
>
>いえいえ何をお気に止めることがございましょうか。ながくて結構、
>じっくりたっぷり読ませて頂きます。

う、嬉しいお言葉。
もう、そういう風に言ってくださって、私は、調子に浮かれまくっております。
何しろ、私が憧れている神代様のお言葉ですから。

>
>> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
>> そんなあたしの様子に、アイツは幸せとも、からかいとも見てとれる嘘の笑みを浮かべて、
>>「今日のリナさんは、本当に積極的です」
>>「らしくない?」
>>「そうですね。ですが、僕はとっても嬉しいですけど」
>>「どうして?」
>> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
>> いっつも、騙されそうになる危うい面。
>> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
>>「愛しいリナさんに、抱きつかれたわけですから」
>
>最後でもこういうことを言ってくるゼロスくんと、それに心痛めるリナちゃんの姿がせつないですね。
>「最後」って思ってしまうから余計に苦しむことになるというのは、わかっていてもどうしようもなくて。という感じですね。

う、嬉しいお言葉。
もう、そういう風に言ってくださって、私は、調子に浮かれまくっております。
何しろ、神代様のお言葉ですから。

>
>> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?
>
>きゃあああ☆ 恋する乙女は素敵です。ユノア様はホントに恋するリナちゃんがお上手で♪ 私も来年は見習いとうございます!

幸せ。神代様にそういって頂けるとは、幸せの絶頂です。
でも、み、見習いたいなんて、勿体ないお言葉。
私のほうこそ、神代様のゼロリナ、あの大人の世界をかもし出す、駆け引きのような、鋭い感覚の気の抜けない、だけど、しっかりと愛情を感じられるお二人を素敵だなぁって憧れて、ああいう風に書けたらと密かに思ってたりするんですよ。
でも、私には一生無理だけど(笑)。

>
>> 確か、二度と会わないことを願って後にした地。こいつもソレを望んでたっけ。
>
>別れの地を永遠の地としますか・・・。うーん。おいしいシチュエーションですね。私はまた王道にしたがってロマンチックスポットかと思いましたけど、やられましたん♪

ロマンチックスポット・・・・・私はそっちの方が思いつかなかったんです。もう、単純に、何もない場所、そして、サイラ−グなら二人が別れた地だから、それなりに盛り上がれるかぁっと単純きわまりない理由からだったりします(お恥ずかしい・・・・)。
で、でも、まぁ、少しは、あの二人だけの秘密の時間?を共有した場所を最後の地にしたかったのはあります(←何か、かなり言い訳?そ、そんなはずはないのですが(汗))。

>
>>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
>> ずっと聞きたかった疑問。頭をついて離れなかった問い。
>> と。珍しくつまってる。
>> やっぱし、突拍子もなかったから?それとも、訝しんでる?それとも―――――
>> まぁ、どれにしろ、あたしが知りたいから付き合ってもらおう。うん。
>>「ねぇ、どっちだと思う?」
>>「・・・・リナさんは、どう思うんですか?」
>> おっと、そうきたか。
>>「あたし?」
>>「はい」
>> そこはかとなく、そう返事をしたゼロスの顔は楽しそうに微笑んでるように思える。いや、きっとそのはず。
>>「分かんない」
>>「はい?」
>> あたしの言葉に、ゼロスは間の抜けた声を出す。
>> 分からないでもないけど。
>>「だぁかぁらぁ、分かんないって言ったのよ。じゃなきゃ聞かないわよ!」
>> だけど、強気に言い切る。
>>「それも、そうでしょうが・・・・」
>>「でしょ?で、どっちだと思う?」
>>「お答えするのは、いいんですが・・・」
>>「が?」
>> 言い淀むゼロスに、あたしは片眉を上げ、先を促す。
>>「その前に、顔を見せてくれません?」
>>「ヤダ!」
>> 間髪入れずに、あたしは即答した。
>>「どうしてです?」
>> だって顔を見せる時は。
>>「見せたくないから」
>> あんたの顔を見る時は。
>>「僕は、見たいんですけどね?」
>> 対峙―――――する時。
>
>リナちゃんの感情がよくでてますよねえ。にゃー、うっとりうっとり。それに対してあくまで余裕のゼロスくんがなんとも・・・★

有り難うございます。
ここは、リナちゃんの少し辛いところですが、やっぱり?リナちゃんですから、自分なりで決めた最後の線を貫き通すと・・・・・あ、意味分からないですよねぇ。これじゃ、ごめんなさいm(_ _)m
ここのゼロスさんは、少し駆け引き?もありそうですが、純粋にリナちゃんの顔が見たかっただけ・・・・という説もある(私がこんな風言ってどうする!!)。

>
>>「・・・そうですねぇ、しいて言えば嘘を言う方――――でしょうか」
>> それって・・・あんた自分で認めてるの? と思った矢先、滑らかな声が耳に流れてきた。
>
>をや、ゼロスくんは「本当を言わない奴」のほうに分類されるのではないのですね。

ごめんなさい!!
そ、そうですよねぇ。でも、私の中で「リナちゃんが本当を言わないヤツ」でゼロスさんが「嘘を言うヤツ」ってことになってるんですよ。
って、まるっきり逆やんかぁぁぁ!!!って言われても、仕方ない私の文章・・・・
で、でも、リナちゃんがゼロスさんの言葉は本当ではなく嘘を付いてるって信じ込もうとしてますから・・・・・(ああ、思いっきり言い訳・・・・すみません!!)
更に言い訳ですが、リナちゃんは「嫌い」ではなく「好きじゃない」って言ってるので、「嘘」ではなく、「本当を言わない」に入れて欲しいなぁ・・・・・と願ってたりします(懇願)。
い、いつか、これについて言われるんじゃないかっていうか、皆さん心の中で思ってることだろうなぁと思いつつも、だ、大丈夫だろうと自分を誤魔化してまいりました。
これも、みんな私の未熟さ故です。すみません!!

>
>> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
>> 久しぶりに笑った気がする。
>> 最後にいいもの貰ったかも。
>> うん。もういい。充分よね。
>> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
>> あいつは、相変わらず微笑んでた。
>> その笑みも気に入ってたの。
>> だけど――――――ね。
>>「そろそろ・・・・かな?」
>>「そうですね」
>> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
>> とても、これから一戦を交える同士の雰囲気とは思えない。
>> くすっ。
>> あたし達らしいかもしれないって思えて笑いが洩れた。
>
>ゼロスくんとリナちゃんでしかできないこういうやりとりが好きです。切ないけど沈んだ感じではなく、明るい雰囲気の中に広がる二人の関係が。そしてまたそれが一層切なさを引き出すのですよね☆

そう思って貰えると、とっても嬉しいです。
ここまできて、沈んだり、悲しんだり?するのはリナちゃんの柄じゃないかなぁっと、勝手に決め込んで、こうしたんです。それをそのまま受け入れて下さって、なおかつ、その中に切なさを感じ取って下さるなんて、有り難すぎますです。

>
>> でも、ここまで。
>> ここからは、気を引き締めなくては。
>> あたしは、冷たい空気を深く吸い込み、肺に浸透させる。
>> 迷いをぬぐい去り、何もかもを切り捨てるために。
>> これで、準備万端。大丈夫。
>> そして、意を決して先を視る。
>> やるからには―――――
>>「全力でいかせてもらうわ!!」
>>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
>> キッと、感情を断ち切った瞳を向けて言い放つあたしに、ゼロスは退屈しのぎに、ちょっとした余興を見つけたような、そんなたわいもない笑みを浮かべて、軽く答えた。
>> あたしじゃあんたの相手は、役不足?
>> まぁ、確かに普通に考えれば・・・・
>> っと。負けを前提にしたら負けてしまう。
>>「勝つ!!からね!」
>> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>>「当然!!」
>> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
>> もう、後には引けない。
>> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
>> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
>> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。
>
>つ、続きがあああ、気になって気になって! このテのゼロスVSリナちゃんという話は大抵どちらかが負けて勝った方が悲しみにひたりつつ自分の進むべき道をゆくっていうのが最近はセオリーになっていますが、さてさてどうなることでしょうか!
>たのしみにまってますねー・

ギ、ギク、ギクッ!!
や、やばいですねぇ・・・かなり・・・・ひょっとしなくても、セオリ−通り進みつつあるなぁ・・・・・と。ダ、ダメですわね!!
「たのしみにまってますねぇ−」っていう有り難いお言葉を裏切らないようにするために、一生懸命、少しでも、面白い?ものになるように頑張りますです!!
で、でも、無理かも・・・・(←最後まで情けないヤツ・・・すみません!!)

>
>>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>
>もっちろんです。心行くまでかいてくださいまし、私はいつまででも待ちます!!
>それでは!

とっても私を喜々とさせて下さるお言葉、有り難うございます!!
そのお優しいお言葉をしっかりと心にとめて、励みにして頑張ってかき上げたいと思います。
それでは、これにて失礼させて頂きます。

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8319遅くなっちゃってすいませんエイス E-mail URL12/8-17:59
記事番号8298へのコメント

>こんにちは、ユノアです。
>「二人の先には・・・(4)」が出来上がりましたので、投稿しに来ちゃいました。
>と、今回のは、今までのより、少しながくなってしまったのですが、それでもよろしければ、読んでやって下さいまし。

 こんばんは。エイスです。
 遅くなっちゃってすいません。

> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
> もうすぐ、アイツが来るから。
> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>「リナさん」
> ほら。

 とうとうきちゃったんですね…。

> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。

 あうぅ…。リナちゃんが弱くて、強くてかわいいです。

> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
> いっつも、騙されそうになる危うい面。
> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。

 リナちゃんは、ゼロスくんは自分を利用するだけなんて思ってるんですね…。
そう考えられても仕方ないのですが、想いがすれ違ってて、なんか辛いです。

> 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。
> これからなのに・・・・ね?
> だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
> そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
> って、こういうところが子供なのかな?

 子供じゃありません!むしろ大人だと思います。
 自分の事解ってて、悩んで。全然子供じゃないような気がします。
……すいません。表現力なくて。自分で書いてて解りにくい…。

> 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。

 あぁ…。辛いです……。

>「はい」
> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?

 リナちゃん、気付いてあげてください!
ゼロスさんももうちょっと…すぱっと言えばいいのに(おい)

> なんで?
> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
> ひょっとして―――――
> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
> うん。ここならいっか。

 始まっちゃうんですね…。なんで戦うんだろう…って感じです。

> だって顔を見せる時は。
>「見せたくないから」
> あんたの顔を見る時は。
>「僕は、見たいんですけどね?」
> 対峙―――――する時。
>「あたしは、見られたくないわ」
> だから、今は、まだ振り返れない。
> 今は。

 今は…ですか。すぐ…顔を見せるときがきちゃいますもんね。

> どうして?――――か。
> う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
>「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
> 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
>「だから、分からない」

 そうですね。嘘を言う=本当を言わない、本当を言わない=嘘になるわけですし…。
 って、単純すぎますね。

>「ですが・・・」
>「です・・が?」
>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
> そうきたか。
>「それがすでに嘘だということは?」
>「そんな訳ないじゃないですか」
> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
> だから、信じないことにする。うん。
> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。

 知ってしまうと、もっと辛いから…。でも、手遅れにならないうちに知ってほしいっていうのが、読者の気持ちですね。

>「好きです、リナさん」
>「!?」
> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>「あ、あたしは・・・・・」
> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
> 今更どうして?何のために?
>「あたしは?」
> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>「も、もちろん、好きじゃないわ」

 本当を言わないリナちゃん。
 嘘を言うからといっていつも嘘を言っているわけじゃないのに…。

>「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
> あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
> 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
>「それは」
>「それは?」
>「嘘つきは泥棒のはじまりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってます」
> 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。

 ゼロス君正義を語る!?アメリアが喜びそうだわ。

 でも嘘を言うやつのほうが卑怯って言うのは頷けるかも。
 ちょっと勝手に想像させてもらうなら、”嘘”は”嘘”にしかならないけど、本当を言わない、っていうのは、”本当を言わない”だけで少なくとも近い言葉は言ってくれるんだと思うし…。
 なんか”嘘”って、”本当”の対極って感じがするから……。
 ああ、書いててかなり謎。

> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
> 久しぶりに笑った気がする。
> 最後にいいもの貰ったかも。

 最後なんていわないでください!リナちゃん。

> うん。もういい。充分よね。
> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
> あいつは、相変わらず微笑んでた。
> その笑みも気に入ってたの。
> だけど――――――ね。
>「そろそろ・・・・かな?」
>「そうですね」
> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
> とても、これから一戦を交える者同士の雰囲気とは思えない。

 それが逆に、とっても辛いです。
 いつも冷静でいられるのって、悲しいです。

>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>「当然!!」
> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
> もう、後には引けない。
> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。

 ああ。始まっちゃったんですね。どうなっちゃうんでしょう。

>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。

 いえ、私はのばそうと思ってものばせません!(自慢…なのか?)
 長いってことは、それだけ内容がつまってて、ストーリー展開が複雑で、まとめて言えばすごいってことですよ。

>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。

 変じゃありません!さりげない文章(?)がとても辛い感じがでてて、素晴らしい出来です!
 最後まで、というか終わってもお付き合いさせていただきます。
……迷惑でなければですけど。

>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>それでは、失礼させて頂きます。

 はい、それでは。
      エイス



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8320感涙ものですっ!!ユノア E-mail 12/9-17:21
記事番号8319へのコメント

> こんばんは。エイスです。

こんばんは、ユノアです。

> 遅くなっちゃってすいません。

いえ、いえ。
いつだろうと、読んで下さるだけで、嬉しいです♪
有り難うございます。

>
>> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
>> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
>> もうすぐ、アイツが来るから。
>> 同じ色に染められた世界だから、当たり前のように。決まりごとのように。
>> そして、いつもの面もちで、しかし、違う言葉であたしのトコロへ。
>>「リナさん」
>> ほら。
>
> とうとうきちゃったんですね…。

はい。とうとう。
リナちゃんとしては、来て欲しくなかったんですけどねぇ。
ソレは、ゼロスさんにも言えるかもしれないけど・・・・

>
>> そして、本当に、自分でもよく分かんないけど、思いっきりゼロスにしがみついてしまった。多分、最後の弱さ故・・・・・だと思う。
>
> あうぅ…。リナちゃんが弱くて、強くてかわいいです。

心の片隅にある弱さが出てしまったと。でも、それに挫ける訳にはいきませんから、ちゃんと強さも残すというか、持ってなくてはいけない。
う〜ん。かなり辛いかもしれませんねぇ。リナちゃん。

>
>> 見上げて問う先には、ゼロスのつかめない笑顔が。
>> いっつも、騙されそうになる危うい面。
>> この期に及んでも、アッサリ策略にはまりそうになるなんて、我ながら、情けない。
>
> リナちゃんは、ゼロスくんは自分を利用するだけなんて思ってるんですね…。
>そう考えられても仕方ないのですが、想いがすれ違ってて、なんか辛いです。

ええ。自分を利用する!って思ってないとリナちゃんはダメになっちゃうから、そう、信じ込んでるんです。
本当に、互いが素直になれれば、どれだけ幸せか・・・・・
って、そうしむけてる私やん!!だけど、つ、つっこまないで下さいね・・・・(苦笑)

>
>> 何ムキになってるんだろ・・・・・・・あたし。バカみたい。
>> これからなのに・・・・ね?
>> だけど、どうしても、コイツに子供扱いされると、苦しくなって腹が立つ。
>> そして、無理に背伸びしようとする自分がいるのに、気付かないフリして、無視して・・・・
>> って、こういうところが子供なのかな?
>
> 子供じゃありません!むしろ大人だと思います。
> 自分の事解ってて、悩んで。全然子供じゃないような気がします。
>……すいません。表現力なくて。自分で書いてて解りにくい…。

いえ。分かります。
自分で、認められる人こそ、そうではない(この場合はリナちゃんが子供ではない)ものだと・・・・・・私も思います。
自分で書いていてなんですが、こういう素直?なリナちゃんが、何か不思議でした。

>
>> 自分でも、イヤになる程のわざとらしい乾いた笑い。
>
> あぁ…。辛いです……。

リナちゃんの心情お察しして下さって、有り難うございます。

>
>>「はい」
>> そして、優しい返事と共に、あたしの肩を抱き寄せたゼロスの手が、温かく感じたのは、気のせいだったんだろうか?
>
> リナちゃん、気付いてあげてください!
>ゼロスさんももうちょっと…すぱっと言えばいいのに(おい)

そうですねぇ。
でも、決戦の前ですから、互いに素直になれないんですよねぇ。
む、難しいところだと思います。

>
>> なんで?
>> 不謹慎にも、そんな言葉が頭をかすめる。
>> ひょっとして―――――
>> と。いかん、いかん。何考えてるんだ、あたしは。しっかりしなくては。
>> うん。ここならいっか。
>
> 始まっちゃうんですね…。なんで戦うんだろう…って感じです。

ほ、本当、なんで闘うんでしょうねぇ(滝汗)。
で、でも、そうなる宿命ですから。お二人は。
宿命って言葉で片づけるのは、良くないですけど(苦笑)。

>
>> だって顔を見せる時は。
>>「見せたくないから」
>> あんたの顔を見る時は。
>>「僕は、見たいんですけどね?」
>> 対峙―――――する時。
>>「あたしは、見られたくないわ」
>> だから、今は、まだ振り返れない。
>> 今は。
>
> 今は…ですか。すぐ…顔を見せるときがきちゃいますもんね。

はい。
少しでも、のばしたかったのかもしれません。二人の時間を。
リナちゃんらしくありませんけど・・・・・

>
>> どうして?――――か。
>> う〜ん、答える義理はないような気もするけど、答えないとゼロスも答えてくれないだろうし・・・・・
>>「そうねぇ。本当を言わないヤツも嘘を言うヤツも、ある意味、紙一重でどちらも卑怯のような、そうでないような気がしないでもないような・・・・」
>> 自信がないから、誤魔化すように語尾をあやふやにボソボソと呟き、だけど、次の言葉は、アッケラカンとはっきり言った。
>>「だから、分からない」
>
> そうですね。嘘を言う=本当を言わない、本当を言わない=嘘になるわけですし…。
> って、単純すぎますね。

いえ。そんなことは。
私、こんな設定?していて、矛盾すぎるぅぅぅぅ!!って思ってました。
というかリナちゃんが「本当を言わない」ゼロスさんが「嘘を言う」としたんですが、これって、リナちゃんの「好きじゃないわ」って言葉も嘘を嘘を言ってるのでは!?って思えてきて、しまったぁぁっっ!!と思って、焦りまくってました。
ですから、心優しい読者皆様が、どう思ってらっしゃるか、びくびくもので・・・・・
本当にごめんなさいです!!

>
>>「ですが・・・」
>>「です・・が?」
>>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
>> そうきたか。
>>「それがすでに嘘だということは?」
>>「そんな訳ないじゃないですか」
>> 声の調子で分かる。ゼロスは明るく笑って言ったんだ。
>> だから、信じないことにする。うん。
>> ソレがこじつけに過ぎないと分かっていても、心の奥底で本当を分かっていたとしても、気付かないフリをする。
>> じゃないと今まで進んできた道が無意味になる。
>> それに、これから起こることは、避けられない現実だから。
>
> 知ってしまうと、もっと辛いから…。でも、手遅れにならないうちに知ってほしいっていうのが、読者の気持ちですね。

はい。知ってしまい、認めてしまったら、リナちゃん、前に進めなくなってしまいますから、あえて無視してるんです。
けど、エイス様の心優しいお気持ち、とっても嬉しいです。
本当に、素直?になれればねぇ・・・・

>
>>「好きです、リナさん」
>>「!?」
>> 一瞬、息が詰まる。そして――――
>>「あ、あたしは・・・・・」
>> 反射的に言葉が出てしまったが後が続かず、そして不信感に苛まれて悩む。
>> 今更どうして?何のために?
>>「あたしは?」
>> しかし、考える隙も与えてくれず、ゼロスが促してくる。
>> だから、やっぱりこう言わざるを得ない。
>>「も、もちろん、好きじゃないわ」
>
> 本当を言わないリナちゃん。
> 嘘を言うからといっていつも嘘を言っているわけじゃないのに…。

その通りです!!
ここでは、ゼロスさん本気でしたの。
それが5で解明されるんです!!多分。ってネタばらしてどうするんだ・・・・なんですが、ちょっと言いたかったものですから・・・すみません!!
でも、ソレが分かっていたとしても、リナちゃんは本当を言わなかったかも。

>
>>「ね!どうして嘘を言うヤツの方が卑怯なの?」
>> あたしは変な錯覚に陥りつつある自分を切り替えるために、もう一つの疑問をゼロスにぶつけた。
>> 無理矢理な話題転換だったのに、あいつはすんなり答えてくれる。
>>「それは」
>>「それは?」
>>「嘘つきは泥棒のはじまりっていいますから。泥棒さんは悪人でしょ?悪人は卑怯者って相場が決まってます」
>> 人差し指を立てて、面白そうに微笑むゼロスの顔と言葉に、あたしは一瞬、呆気にとられるが、次には笑っていた。
>
> ゼロス君正義を語る!?アメリアが喜びそうだわ。

はははははははは。やっぱりそう思いますよね?
私も、自分で書いてて、なんか違うぞ!!って思ってたんですが、これぐらいしか言い訳?が思いつかなくって・・・・・
すみません!!これも、それも、全て私の未熟さゆえ!!

>
> でも嘘を言うやつのほうが卑怯って言うのは頷けるかも。
> ちょっと勝手に想像させてもらうなら、”嘘”は”嘘”にしかならないけど、本当を言わない、っていうのは、”本当を言わない”だけで少なくとも近い言葉は言ってくれるんだと思うし…。
> なんか”嘘”って、”本当”の対極って感じがするから……。
> ああ、書いててかなり謎。

有り難うございますぅぅぅぅぅっっっ!!お優しい、温かいお言葉、身にしみました。
これには、かなりどうしたもんかなぁと悩みまくってたもので、その言葉嬉しいです。
ふっ。何も考えずに書くものじゃありませんわね。と思いました。
だから、こんなヘボイ結果になってしまった訳で・・・・・すみません!!
今度からは、ちゃんと後のことも考えて書いていきますです!!

>
>> あたしは目にたまった涙を拭いながら、笑いをこらえて答える。
>> 久しぶりに笑った気がする。
>> 最後にいいもの貰ったかも。
>
> 最後なんていわないでください!リナちゃん。

そう・・・ですよねぇ。
けど、やっぱり、そうならざるを得ないですから・・・・・
ああ、ごめんなさい!!

>
>> うん。もういい。充分よね。
>> あたしはゆっくりと視線をゼロスに向ける。
>> あいつは、相変わらず微笑んでた。
>> その笑みも気に入ってたの。
>> だけど――――――ね。
>>「そろそろ・・・・かな?」
>>「そうですね」
>> 穏やかな声色で問うあたしに、ゼロスも穏やかな口調で答える。
>> とても、これから一戦を交える者同士の雰囲気とは思えない。
>
> それが逆に、とっても辛いです。
> いつも冷静でいられるのって、悲しいです。

感情移入して下さって、とっても光栄です。
でも、辛くっても、強く進むのが、リナちゃんかなぁって思ったものですから。
強くっていうか、この場合は、落ち着いてるんですが。

>
>>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>>「当然!!」
>> 負けじとあたしは、不敵に笑う。
>> もう、後には引けない。
>> 何が起ころうと、自分で決めた道を進むだけ!!
>> そして、あたしは、目の前に佇む黒衣の神官に対して、静かに呪文を紡ぎだした。
>> 月が、ほのかに妖しく照らし出す、そのもとで。
>
> ああ。始まっちゃったんですね。どうなっちゃうんでしょう。

どうなってしまうんでしょうね?本当に。
・・・・・・って、私が聞いてどうする!!なんですけど、次の展開には一抹の不安がかくせないもので・・・・すみません!!
でも、それなりに、出来上がってはいるんです。
だから、頑張って書きますので、懲りずに読んで頂ければ、幸いです。

>
>>ごめんなさぃぃぃっっ!!いつまで、のばすんだ!!ってお怒りをうけそうですねぇ。
>
> いえ、私はのばそうと思ってものばせません!(自慢…なのか?)
> 長いってことは、それだけ内容がつまってて、ストーリー展開が複雑で、まとめて言えばすごいってことですよ。

あ、有り難うございます。お優しい言葉に感涙しております。
けど、私ものばそうと思っても、のばせません。そういうのって難しいですよね。
逆に、短くすることも出来ませんけど・・・・・
結局のところ、いきあたりばったりの長さにしかならない・・・・(←情けない)

>
>>本当に、すみません。でも、次で終わりますから。多分・・・。それまで、お付き合い願えたら、限りなく、嬉しい私だったりします。
>>それにしても、今回も、かなり変&矛盾してるお話のような・・・・・き、気にしないで下さいませ(←かなり無責任な!!)。
>
> 変じゃありません!さりげない文章(?)がとても辛い感じがでてて、素晴らしい出来です!

重ね重ねの嬉しいお言葉、有り難うございます。
今、もう、足が地についてない、夢心地の気分です。

> 最後まで、というか終わってもお付き合いさせていただきます。
>……迷惑でなければですけど。

迷惑だんんてとんでもない!!
もう、嬉しすぎるくら、嬉しいです!!嬉しさ200%って感じでしょうか。
私を幸せにして下さるお言葉を心にとめて、次の作品も少しでも、良いものに仕上がるように頑張って書いていこうと思います。

>
>>と、こんな話を読んで下さった、心優しい皆様、有り難うございます!!
>>もし、よろしければ、感想などを書いて下されば、嬉しいのですけど。あ!もちろん、ご意見、苦情、何でもOKです。
>>それでは、失礼させて頂きます。
>
> はい、それでは。
>      エイス

ご感想、本当に有り難うございました。
それでは、これにて、失礼させて頂きます。

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8322読ませていただきました!海栗屋猫八 E-mail 12/9-20:54
記事番号8298へのコメント

ユノアさま

いつも見ていたのですけど、はじめてのコメントです。

> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。

いいですねえ。ゼロスを待つ、りなちゃんの様子が目に浮かんできそうです。

>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
>「です・・が?」
>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
> そうきたか。
>「それがすでに嘘だということは?」
>「そんな訳ないじゃないですか」

ゼロスをどうしても信じられない、りなちゃんの気持ちが突き刺さるように、
痛いです。ユノアさまって、こういう会話で気持ちを表現するのが、
本当にお上手で、もうもう・・・涙してしまいます。

>「全力でいかせてもらうわ!!」
>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>「当然!!」

魔族なゼロスくん・・・素敵です。リナちゃん強いですね。
この先の展開、はらはらしながらお待ちしております。
ユノアさまのお話は、せつない気持ちが奇麗に表現されていて、いつもいつも、
浸らせていただいております。これからもよろしくお願いします。

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8326こ、光栄ですっ!!ユノア E-mail 12/10-22:34
記事番号8322へのコメント

こんばんは、海栗屋猫八様。
ユノアです。

>いつも見ていたのですけど、はじめてのコメントです。

有り難うございますっ!!
某HPでだけでなく、こちらでも感想を述べて下さって、とっっっても嬉しいです!

>
>> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
>> その中で、身を預けながら、あたしは待つ。
>
>いいですねえ。ゼロスを待つ、りなちゃんの様子が目に浮かんできそうです。

海栗屋様のお言葉に喜々とさせて頂きました(はぁと)
ゼロスさんを待つのは、闇の中がお似合いかと思いましたので。
(でも、この場合は話のながれから、そうなったともいう(^^;))

>
>>「嘘を言うヤツと本当を言わないヤツ。どっちが卑怯だと思う?」
>>「です・・が?」
>>「僕はリナさんに嘘を言ったことはありませんよ?」
>> そうきたか。
>>「それがすでに嘘だということは?」
>>「そんな訳ないじゃないですか」
>
>ゼロスをどうしても信じられない、りなちゃんの気持ちが突き刺さるように、
>痛いです。ユノアさまって、こういう会話で気持ちを表現するのが、
>本当にお上手で、もうもう・・・涙してしまいます。

リナちゃんの心情を感じて下さって、とっても、とっても嬉しいです。その上、涙まで・・・・ああ!もう幸せすぎ!!感情移入して下さるのって、すっごく光栄ですもの。
でも、少し照れてしまいますです。そんな風に言って下さるのって。けど、かなりお調子者なので、浮かれまくってます。

>
>>「全力でいかせてもらうわ!!」
>>「勿論。そうでなくては、僕も面白くありません」
>> 自分に言い聞かせるように言うあたしの言葉に反応して、ゼロスは愉快そうに唇の端を僅かにあげ、薄く開いた眼で、射抜いてくる。
>>「ほぅ。この僕に―――ですか?」
>>「当然!!」
>
>魔族なゼロスくん・・・素敵です。リナちゃん強いですね。

ほ、本当ですか!?
ゼロスさん、魔族っぽいですか!?
一応、ここでは、ソレを意識して書いたつもりなので、そのお言葉は超が付く程嬉しいですっ!!ああ、書いてて良かったって思ってしまいます。
有り難うございますぅぅっっっ!!

>この先の展開、はらはらしながらお待ちしております。
>ユノアさまのお話は、せつない気持ちが奇麗に表現されていて、いつもいつも、
>浸らせていただいております。これからもよろしくお願いします。

光栄極まりないお言葉、有り難うございます!!
私の方こそ、これからも宜しくお願い致します。
この先の話が、少しでも良いものに仕上がるように、努力致しますです。投稿出来るのは、少し先になるかもしれませんが、それでも、お待ち頂ければ幸いです。
最後に自分勝手ないいぶんで、本当に申し訳ないです。

それでは、これにて失礼させて頂きます。

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8329遅っ……庵 瑠嬌 12/11-16:30
記事番号8298へのコメント


 こんにちは。庵 瑠嬌でございます。
 感想遅すぎ……しかも、いま時間が無いので、めちゃくちゃ短くなってしまいます(死)。
 気持ちだけはこもってますから、どうかお受け取りくださいませ。
 ではさくさく感想まいります。

 それで唐突ですが、やっぱり、会話でしょう!
 お互いとも、お互いの性格を知っていて、そして、まだ掴めないところを探っているような会話、とでも申しましょうか。(意味不明)
 嘘をつくこと、本当を言わないこと、の、あの会話が、もう素晴らしいっ。読んでて嵌りますわね、上手い方のあの系列の話は。
 あぁいう話を、リナさんとゼロスさんが、あんな言葉回しでしてらっしゃると、いま自分は、知的なゼロリナを読んでいるのだわ……っ!という感慨がとても湧きますの。
 ゼロスさんのセリフはもう、砂糖にちりばめられてらっしゃいますし、リナさんの、ちょっと意地を張りつつ素直な様子を見せるところとか!
 リナさんの、ゼロスさんが気にかかってしかたがないところとか、それでも強気にあろうとするところとか。いまいち自覚が足りないところなんて、もう激ツボで愛しさがこみ上げますわ!

 また地の文なども、例えば最初の

> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。

 だけで、すぐ、わたくしの場合、胸が高鳴り始めます(笑)。なんというのでしょう。言葉の選び方や組み合わせ方とかが、すごくそれらしく思えるんですのよ。最初は、ほんとうに、ゼロスさんって感じですわっ!
 ユノアさんの二人の雰囲気の表現って、イメージが広がります。読んでて没頭してしまいました。

 あぁ、まだまだ言い足りないのですが、これ以上、独断と偏見に満ち満ちた感想を連ねるわけにもまいりませんし、時間足りない時の感想はいつもより更に壊れていると、ほのかに自覚しておりますので、この程度に抑えておきます。
 次をとても楽しみにしていますわ。いまの状況で次回作の感想をきちんとお納めできるかは自信が無いのですが(汗)待っております。ユノアさんのお話を読めると、わたくし幸せになれるんですの。
 さて見苦しい感想ご無礼致しました。
 それでは失礼をば……。


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8330幸福の絶頂……ユノア E-mail 12/12-13:25
記事番号8329へのコメント

> こんにちは。庵 瑠嬌でございます。

こんにちは、ユノアです。

> 感想遅すぎ……しかも、いま時間が無いので、めちゃくちゃ短くなってしまいます(死)。
> 気持ちだけはこもってますから、どうかお受け取りくださいませ。

有り難うございます!!もう、もう、もう!!庵さんのこもりまくった気持ちが、充分に私の心に届きました(←すみません、なにか偉そうな言い方になってしまって・・・・)。
で、でも、庵さんの貴重な時間をさいて下さったことに関しては、心苦しいです。けど、激に嬉しかったことは事実ですっっ!

> ではさくさく感想まいります。

こころして、拝読させて頂きます!

>
> それで唐突ですが、やっぱり、会話でしょう!
> お互いとも、お互いの性格を知っていて、そして、まだ掴めないところを探っているような会話、とでも申しましょうか。(意味不明)
> 嘘をつくこと、本当を言わないこと、の、あの会話が、もう素晴らしいっ。読んでて嵌りますわね、上手い方のあの系列の話は。

ああ、嬉しいですぅっ!!あんな拙い会話を褒めて下さって。
嘘と本当のところの会話は、少し、悩みつつ書いたもののちょっと苦しいんじゃ?って思ってましたから(←すみません!訳分からない言い方して)、庵さんが、そういう風におしゃって下さって、かなり感激しております。

> あぁいう話を、リナさんとゼロスさんが、あんな言葉回しでしてらっしゃると、いま自分は、知的なゼロリナを読んでいるのだわ……っ!という感慨がとても湧きますの。

ち、知的だなんて・・・・今まで言われたことない言葉に、私、頭がパニくりながらも舞い上がっております。私の作品には知的の「ち」の字も入ってないものと思っておりましたから。ううっっ。もう感涙ものです!

> ゼロスさんのセリフはもう、砂糖にちりばめられてらっしゃいますし、リナさんの、ちょっと意地を張りつつ素直な様子を見せるところとか!
> リナさんの、ゼロスさんが気にかかってしかたがないところとか、それでも強気にあろうとするところとか。いまいち自覚が足りないところなんて、もう激ツボで愛しさがこみ上げますわ!

私が書いたゼロスさんとリナちゃんを愛して下さって、もう、言いようがないぐらいの幸せを感じておりますっ!!
私のゼロスさんは、限りなくリナちゃんに甘いですからねぇ(今回魔族させてる?つもりなんですけど(笑))。だのに、リナちゃんは魔族としてのゼロスさんを優先しちゃいましたから、ああなってしまうんですよね(しみじみ)。

>
> また地の文なども、例えば最初の
>
>> 闇が、ゆったりと、静かに舞い降りてくる。
>
> だけで、すぐ、わたくしの場合、胸が高鳴り始めます(笑)。なんというのでしょう。言葉の選び方や組み合わせ方とかが、すごくそれらしく思えるんですのよ。最初は、ほんとうに、ゼロスさんって感じですわっ!

やっぱり、一応、ゼロスさんらしく、リナちゃんらしくを目指して書いておりますから、そういうお言葉は、私にとっては最高の贈り物です!!今、きゃ――きゃ――はしゃぎまくっております(笑)。本当に。

> ユノアさんの二人の雰囲気の表現って、イメージが広がります。読んでて没頭してしまいました。

またしても嬉しいお言葉を・・・・・
私、こういうお言葉に限りなく弱いものですから、実力をわきまえず、調子にのってしまいますよ?(笑)
い、いえ!庵さんのお言葉を励みに精進させて頂きます!
けど、本当に嬉しいです!!有り難うございます!

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> あぁ、まだまだ言い足りないのですが、これ以上、独断と偏見に満ち満ちた感想を連ねるわけにもまいりませんし、時間足りない時の感想はいつもより更に壊れていると、ほのかに自覚しておりますので、この程度に抑えておきます。

いえ、もう本当に充分すぎるくらいのご感想でした!独断と偏見だなんて滅相もございません!!わたしをこの上なく幸せな気分に浸らせて下さいましたもの。
お忙しい時間の中、誠に有り難うございました。

> 次をとても楽しみにしていますわ。いまの状況で次回作の感想をきちんとお納めできるかは自信が無いのですが(汗)待っております。ユノアさんのお話を読めると、わたくし幸せになれるんですの。

あぁ、最後の最後で、これまた私を夢心地にさせて下さるお言葉、有り難うございます!!私がご尊敬&憧れ申し上げる庵さんにそういう風に言って下さること程、光栄なことはありません!!そのお言葉にそえられるように少しでも、良い作品になるように頑張りたいと思います。
あ、感想のことは全く気にしないでくださいね。読んで頂けるだけで嬉しいですから。

> さて見苦しい感想ご無礼致しました。
> それでは失礼をば……。

いえ!私を幸福の絶頂に導いて下さったご感想、誠に有り難うございました。
本当に、とっっっっっっても!!嬉しかったです。
それでは、これにて失礼させて頂きます。