◆−Line−3なんですけどぉ・・・(汗)−緋桜海凪(12/6-20:22)No.8305
 ┣Re:Line−3なんですけどぉ・・・(汗)−P.I(12/6-21:53)No.8306
 ┃┗ありがとですっ!−緋桜海凪(12/8-13:55)No.8317
 ┗Re:Line−3なんですけどぉ・・・(汗)−tomomi(12/7-16:05)No.8310
  ┗こちらこそです。−緋桜海凪(12/8-13:59)No.8318


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8305Line−3なんですけどぉ・・・(汗)緋桜海凪 12/6-20:22


 Line−3……なんですけどぉ、しばらく無精してたせいで、沈んじゃってましたぁ(滝汗)。
 というわけで、新しくここに書きます。
 以前のが読みたいという方は、すみませんが、過去の分から引っ張り出してください……(涙)


 でわでわ、「Line」ラストです。
 ごゆるりとどうぞ。


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Line−3



 
「リナ……。自分のことどう思うか訊いてきたよな?
 その答え、今言っていいか?」
「えっ?」
 ビクンとあたしの身体がこわばる。
 ドキドキとさらに胸が高鳴り、息苦しささえ感じてくる。

 聞きたい……。でも、知ってしまうのが怖い……!

「怖がらなくてもいいよ。今はなにもしないから。
 ただ、リナのことを愛してると伝えるだけ……」
 ガウリイはそう言ってあたしの手を取った。

 えっ!?今、なんて……?

 あたしはぼーぜんとガウリイを見つめた。
「オレはリナを愛してる。
 『保護者』としてじゃなく、一人の男として、リナのことを想ってる。
 『子供』としてじゃなく、一人の女として、リナのことを愛してる。
 『保護者』なんていう線、消してしまいたいんだ」
「どうして……どうして今ごろそんなこと言うの!?
 もっと早く……言ってほしかったのに……!」
 あたしは思わず責めるような声で言った。
「怖かったんだ……。リナがオレの前からいなくなってしまうのが……。
 オレ以外の誰かのところに行ってしまうんだろうって思うと、リナを『女』
として見るのが怖かったんだ……」
 苦しげにつぶやくガウリイ。
 彼はぎゅっとあたしの手を握りしめた。

「どうしてあたしが他の男のとこに行かなきゃいけないのよ。
 あたしは……あんた以外の男と一緒にいるつもりなんてないわ」
「じゃあ、どうしてリナも言ってくれなかったんだ?」
「それは……」
 あたしは言葉に詰まった。
 確かに、あたしも彼に自分の想いを伝えるような言葉も、態度もとっていな
い。
「お互いに『線』を引いてたもんな。
 オレは『保護者』という言葉で。リナは『子供』という言葉で……。
 ……なんか、すっげぇ遠回りしちまったな。
 ほんの一言、『好きだ』って言えばすむことなのに、勝手に『線』を引いて、
勝手に遠ざけてた」
 ガウリイは苦笑混じりにつぶやいた。
「ガウリイ……」
「愛してるよ、リナ……。誰よりも」
 ガウリイはあたしの手に何度も口づける。

「あいつらに組み伏せられたリナを見て、胸が張り裂けそうだった。
 許せなかった、あいつらを。自分自身を……」
 うめくような声に、ほんの少しだけ、殺気が混じる。
「あたしもすごくイヤだった……。気持ち悪くて、吐きそうだった……。
 ガウリイ以外の男に、触れられたくないって思った……」
「それって、オレへの気持ちととっていいのか?」
 ガウリイが嬉しそうに尋ねる。
「勝手にしたら?」
 あたしは恥ずかしくて、そっぽを向いたまま言った。

 ガウリイは、あたしの手にまたキスをした。
「ゆっくり線を消していこうぜ。
 『保護者』と『子供』から、『男』と『女』になっていけるようにさ」
 あたしはこくりとうなずいた。

「キスしていいか?」
 思わずうなずきかけて、あたしは我に返る。
「ええっ!?」
 あたしは大きく目を見開き、ガウリイの真剣な表情を目の当たりにする。
「ダメか?」
「ダメっていうか……あの……その……」
 あたしはガウリイの表情に気圧されて、しどろもどろになる。
「リナ」
 ガウリイの唇が、優しくあたしの唇に重なる。

 あ……。

 ふわり……。と、暖かいなにかがあたしを包み込んだ。

***********************************

 オレはリナの唇にそっとキスをした。
 柔らかく、甘い唇。
 
 オレは小鳥がついばむような軽いキスを繰り返した。
 リナはうっとりとした表情でオレを見つめる。
「リナ……」
 オレは自分の想いを止めることができずに、リナの唇を激しく奪った。
「あっ……ん……うぅん……」
 オレは強くリナの身体を抱きしめ、甘く激しい口づけにふける。
 リナの手がオレの腕をきつく掴む。
 ツメが食い込んでくるけど、痛みは感じない。
 感じるのは、ただ、愛おしさだけ……。
「リナ……リナ……」
 オレはリナの名を呼び続けた。

***********************************

「リナ……リナ……」
 ガウリイがあたしの名前を呼ぶ。
 優しく、低く、どこかかすれた声。

 「リナ!?どうして泣いてるんだ?そんなにイヤなのか?」
 ガウリイの声で、あたしは自分の頬に熱い雫が流れ落ちてきてることに、初
めて気づいた。
「え……?
 あ……。違う……!違うの……!
 あたし、嬉しいの……。ガウリイとこうしていられるのが、すごく嬉しいの
……。
 ガウリイがホントにあたしのこと、『女』として見てくれてるんだってこと
が解って、すごく、嬉しいの……」
 あたしはガウリイに向かって、微笑んで見せた。

***********************************

「リナ……」
 オレは唇でリナの涙をぬぐった。
「や……くすぐったい……」
 可愛らしい声でリナがささやく。
 オレはその声がもっと聴きたくて、何度も唇でリナの頬をなぞる。
「やっ……ガウリイ。くすぐったいってばぁ……。
 もーっ。なにもしないっていってたくせにー!」
「そんなこと言ったっけ?」
 オレはうそぶいてみせた。
「言ったわよ!もーっ、クラゲなんだからっ!」
 オレは笑った。
 そして、むくれた表情のリナをぎゅっと抱きしめた。
「愛してるんだ。ずっとこうしていたいくらいに、リナのこと想ってるんだ。
 ようやく線を消せるようになったんだ。
 ずっと……抱きしめていたいんだ……」
「ガウリイ……」
「苦しかった……。胸が張り裂けそうだった……。
 どんどん綺麗になっていくリナを見てるだけで、自分で引いてた『保護者』
っていう線が、オレを切り刻んでいくようで……。
 痛かった……。怖かった……」
「あたしも苦しかった……。ガウリイがあたしのことコドモとしか見てくれて
ないって思って……、すごくつらかった……。
 どうしたらその線を消せるんだろうって、ずっと考えてた……」
 リナの腕をオレの首に絡める。

「もう、線なんて必要ないよな?」
 リナはためらいもなくうなずいた。
「ガウリイは『男』で、あたしは『女』。それだけでいいと思う……」

***********************************

「ガウリイは『男』で、あたしは『女』。それだけでいいと思う……」
 あたしは本心を口にした。
 自分でもダイタンなこと言っちゃったとは思うけど、彼への想いは本物だか
ら、後悔はしていない。
「リナ……」
 ガウリイの唇があたしの唇を優しくふさぐ。

「少しずつ消していこうぜ。
 あの時引いた線だけじゃなくて、迷いや、不安や、痛みや苦しみ……。
 そういったのはいっぺんに消せるもんじゃないから、ゆっくりと消していこ
うぜ」
 ガウリイは優しく語りかける。
「ガウリイって、やっぱり大人なんだね……」
「そうか?」
「うん。あたしじゃそういうこと、思いつかない。
 やっぱり、ガウリイは大人なんだって思う」
「リナだってすぐにそうなるさ。オレだってなれたんだから。
 リナがいたから大人になれたんだ。リナだってすぐになれるさ」
「そうかな?」
「なれるさ。オレが保証する」
 ガウリイはあたしの頬にキスをした。
「あんたが保証するの?なんか心配ね」
 あたしは軽口をたたいてみせた。
「言ってくれるじゃないか」
 あたしたちは顔を見合わせて笑うと、もう一度キスをした。

***********************************

  二人で線を消していこう。
  少しずつ。ゆっくりと。

  そして新しい路(せん)を引いていこう。
  振り返るためじゃなく。後悔するためじゃなく。
  そこに二人がいることを確認するために。
  路(せん)を引いていこう。

  ずっと一緒にいよう。


  大好きだよ―――



                         おわり


*****************************************************
 よ〜やく終わりましたぁぁぁっ!
 ううっ。時間がかかりました。
 いや、まさか前のが沈んでしまうくらいに時間が経ってたとは……。
 
 ここまでお読みしていただいた方に感謝しつつ、このお話はおしまいとさせていただきます。
 ありがとうございました。

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8306Re:Line−3なんですけどぉ・・・(汗)P.I E-mail 12/6-21:53
記事番号8305へのコメント

緋桜海凪さん、こんばんは!
まずはお疲れ様でした!
最後はもー完全に二人きりの世界でしたね!
思いっきりらぶらぶ甘々なガウリナを堪能させていただきました〜♪
満足満足!
また機会がありましたらこんな甘〜いお話を書いて下さい。
ありがとうございました!

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8317ありがとですっ!緋桜海凪 12/8-13:55
記事番号8306へのコメント


>まずはお疲れ様でした!
 ありがとですっ!
 そー言ってもらえると、疲れも吹き飛びますです。

>最後はもー完全に二人きりの世界でしたね!
>思いっきりらぶらぶ甘々なガウリナを堪能させていただきました〜♪
>満足満足!
 ふふふ……。
 私は「ガウリナらぶらぶ推進派」なものですので、たいていこーゆー極甘なものになります。


>また機会がありましたらこんな甘〜いお話を書いて下さい。
>ありがとうございました!
 こちらこそありがとうございましたです。
 別の話は、時間があったらまた出します。
 いつになるかは分かりませんが……(汗)
 

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8310Re:Line−3なんですけどぉ・・・(汗)tomomi 12/7-16:05
記事番号8305へのコメント

よかったです。
楽しく読ませていただきました。
やっぱり二人はラブラブですね。

またお話しを書いたら読ませていただきます。
それではまた

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8318こちらこそです。緋桜海凪 12/8-13:59
記事番号8310へのコメント

>よかったです。
>楽しく読ませていただきました。
>やっぱり二人はラブラブですね。
 そうですそうです。
 やっぱりガウリナはらぶらぶでないといけない、と私は思うのです。

>またお話しを書いたら読ませていただきます。
>それではまた
 はい。こちらこそよろしくお願いしますです。m(_ _)m