◆−お出かけしましょ (ガウリナ)−八極(12/18-19:16)No.8366
 ┣ええーっ(・⊂⊃・)←でかい口−山塚ユリ(12/21-01:11)No.8370
 ┃┗Re:ありゃりゃ、書き忘れが(^^;−八極(12/21-08:02)No.8371
 ┗メールありがとう−アップル(12/21-23:28)No.8376


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8366お出かけしましょ (ガウリナ)八極 E-mail 12/18-19:16



「お出かけしましょ」


ピピッ・・ピピッ・・ピピッ・・ピピッ・・ピピッ・・ピピッ・・

「う〜ん、うるさぁいっ!」

折角の日曜日なのにやかましく鳴り続ける目覚まし。
一々止めるのも億劫なので、布団に潜り込んだまま右手でチョップを振り下ろす。

−ガスッ−

ぴ〜〜〜〜−−−−−

悲しげな音を最後に沈黙する目覚まし時計。
さて、これでまたゆっくり眠れると再び夢の国に入国しようとするが、
ん?そもそもなんであたしは日曜の朝なんかに目覚ましを・・・・・・・・・・

「あ〜!忘れるとこだった。」

思わず大声を出しながらがばちょと起き上がる。
そのままゴソゴソと着替えこみ、窓を開けると

−ぱあああああっ−

気持ち良い位に明るい朝日が部屋の中を金色に染め上げていく。
涼しげな風を浴びながら思いっきり伸びをする。

「ん〜〜〜っ。今日は絶好のお出かけ日和ねっ♪」

・・・ベッドの枕元では無残に潰れた目覚ましが恨めしげにぷすぷすと白煙を上げているが
気にしないことにする。・・・


「んじゃ、行って来ま〜すっ。」
「ちょっと待ちなさい!偶には家の仕事くらい手伝ったらどう。」
「え〜、母ちゃんってば娘の限りある青春を妨害するなんてむごいよ。」
「親不孝者のあんたには言われたかないわね。」

出かける矢先に母親に捕まり、
玄関口で無駄口の応酬をしていると

「リナ、朝っぱらから煩いわよ。」

姉ちゃんが階段を下りてきた。まだ寝たりないのか不機嫌そうに髪をガシガシと掻いている。

「どうせ、ガウリイ君のとこに行くんでしょ。だったら早く行けば良いものを・・」
「ちょっ!姉ちゃん、何でそんな事わかんのよ?」
「他にぐうたらのあんたが日曜に早起きする理由があるの?」

大慌てするあたしにしれっと答える姉ちゃん。

「ふ〜ん。ガウリイちゃんに会いに行くの。それならそうと言えばいいのに。」

事情を察した母ちゃんの顔が邪悪な笑みを形作る。
・・・ま、まずひ。このままでは母ちゃん&姉ちゃんの最凶タッグにおちょくられてしまふ・・・

「もう!あたしとガウリイは只の幼なじみなんだから。」
「駄目でしょう〜年上を呼び捨てにしちゃぁ。」
「そうそう、仮にもあんたの担任だし。」
「む〜。」

・・・駄目だ。口じゃ勝てない・・・
ならばっ!!

「と、とにかく行ってきま〜すっ。」

三十六計逃げるにしかず。

「楽しんでらっしゃいよ〜」 「お幸せにね〜」

−ばたん−

閉じるドアの隙間からかかる追い討ち。
・・・くっ。最後までおちょくるとは・・・
兎に角、気を取り直し
15年来の幼なじみにして現在はあたしの高校の担任でもあるガウリイのアパート
に向かった。


ちょうどやって来たバスに乗り込み、揺られること数十分。
意外に早くガウリイのアパートに到着した。
もう起きてるかなと思いながら、何気なく扉のノブを回すとガチャリと開くし。
・・・おひ、一人暮らしなんだからもうちょっと気を付けなさいって・・・
しかし、今回に限って言えば好都合なのでそのまま上がり込む。

−ぷーん−

「うっ。」

一歩部屋の中に踏み込んだ途端に鼻にキツク当たるアルコール臭。足元に目をやればゴロゴロと
床に散乱するビールの空き缶。
・・・後片付け位しなさいってば・・・
本気で呆れながらリビングを突っ切って寝室に向かう。

「ガウリイっ!朝よ起きなさい!!」

怒鳴り込みながら部屋に入り、布団を引っぺがそうと進むと

−ぶぎゅるっ−

「うぎゃああああ!?」

踏んづけた何かが悲鳴をあげる。

「ありゃ?その声はゼル。・・・居たんだ。」
「・・・先に誤れよ。全く貴様という奴は。」

ブツクサ言いながらゼルガディスが上体だけを起こす。
どうやら昨日は彼と酒盛りをし、そのままゼルは泊り込んだようだ。
それはさておき、

「こらーーーっ!今日は出かけるんだからとっとと起きなさい!」
「リ、リナ〜。頼む、後二時間だけで寝かせてくれ〜。」
「駄目。それとも幼なじみの言うことが聞けないっていうの?」
「だったら俺はお前の担任だぞ。先生の言うことは聞くもんだ。」
「却下。幼なじみの時間の方が長い。」
「鬼〜〜〜。」

なんとか布団を引き剥がそうとするのだが、ガウリイも必死で抵抗するので中々成功しない。
後ろではゼルが、俺は知らんとばかりに耳栓をはめ込みまた寝ようとする。
・・・こ、こいつ等。こうなれば最後の手段・・・
最終手段に訴える決断したあたしは勢いよくカーテンを引いて朝日を部屋に入れる。

「ぐああああぁぁぁっ!!!」 「ひ、光がぁぁっ?!」

布団に潜り込んだままジタバタともがく二人。
・・・吸血鬼かいあんた等は・・・


なんだかんだであたしに押し切られ
二人とも今は着替えて、アパートの前にいる。

「今更言っても手遅れと思うが。ガウリイ、もうちょっと主導権を握った方がいいぞ。」

思いっきりジト目でガウリイに忠告するゼル。

「大きなお世話よ。ゼルもこんな上天気なんだから誰かさん誘って出かければ良いじゃない?」
「それこそ大きなお世話だ。」

そう言ってゼルは駅の方へ行ってしまった。

「で、今日は何処行くんだよ。」
「う〜ん、決めてない。」
「へ?」

あっさりと言い切ったあたしに間抜けな顔で問い返すガウリイ。

「だから、まだ何処行くかは決めてないの。」
「じゃ、もうちょっと寝かせてくれても良かったじゃないか。」

憮然とするガウリイの腕を引っ張りながら

「何言ってんのよ、勿体無い。こんな良い天気に部屋にいたら罰が当たるわよ。行き先なんて
歩きながら考えたらいいじゃない。」
「へいへい。」

納得したのか大人しくなったガウリイと並んで歩きながら
明るく呟く。

「じゃ、お出かけしましょ。」



−終了−





____________________________________________

ども〜、二週間ほど間が空いちゃいました。
この二週間忌々しい事に遭ってしまって、ま、取りあえず終わったことだし。
今回は一応ほのぼののつもりです。
次はまたふざけ物書こうっと。
感想など楽しみにしております。では

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8370ええーっ(・⊂⊃・)←でかい口山塚ユリ 12/21-01:11
記事番号8366へのコメント

こんないいシチュエーションで、お出かけの準備もできて、それで「終わり」なんですかぁ?
これからじゃあないですか。続き書いてくださいよお。

====================================================
いきなりなれなれしくお願いしてる山塚と申します。(汗)
吸血鬼が笑えました。
しかし…白煙上げる目覚ましって…動力なんなんだろ。

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8371Re:ありゃりゃ、書き忘れが(^^;八極 E-mail 12/21-08:02
記事番号8370へのコメント

初めまして山塚さん♪

>こんないいシチュエーションで、お出かけの準備もできて、それで「終わり」なんですかぁ?
>これからじゃあないですか。続き書いてくださいよお。
後書きに書き忘れてましたが、続きは一応書くつもりです。ただ先にふざけ物
書いちゃおうと思ったもので。大ぼけかましちゃいました(^^;

>====================================================
>いきなりなれなれしくお願いしてる山塚と申します。(汗)
>吸血鬼が笑えました。
>しかし…白煙上げる目覚ましって…動力なんなんだろ。
いえいえ、こんな八極野郎の続きを見たいと言ってくれるだけでも嬉しいです(^^)
吸血鬼・・・実際睡眠不足の時に太陽光は拷問ですよ(笑)
白煙上げる目覚ましについては・・・蒸気機関ってことで(そんな目覚ましあるかい!)

感想ありがとうございました山塚さん。


八極より

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8376メールありがとうアップル E-mail 12/21-23:28
記事番号8366へのコメント

どもども。八極さん。

うー、続くんですよね?この後。これで終わりなんて言われたら、生殺しですよ。(笑)

そして、メールありがとうございます。早速返事を書こうと思ったら、どうも
アドレス帳が壊れたらしく、返信が出来ないのです。m(_ _)m
それで、メールの返事はここに載っているアドレスでいいですか?
ちなみに返事はOKです。&去年と同じ。

冬の寒さに手から血が!!のアップルでした。(笑)

追伸!
闇なべ面白かった!私の予想では、誰も中身を入れないって落ちかと思ってました。