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8416お出かけしましょ (2) ガウリナ八極 E-mail 12/28-20:05



「お出かけしましょ」  (2) ガウリナ



さてあの後、
あたし達は郊外にあるスケート場でアイス・スケートをする事になった。
何でこうなったかと言えば、


−1時間前、ガウリイん家の前−

「そんじゃ、どこに行く?」
「ん〜久し振りに体を動かしたいし、・・・スケートなんかどうだ。」
「え〜!あたし・・・スケートってあんまし上手くないんだけど。」

あたしの台詞を聞いた途端、

「じゃあ、俺が教えてやるからっ!!」

何故かガウリイは物凄く乗り気になってしまし、あたしも別段、反対する理由もないので
やって来たのだった。
・・・しかし、何がそんなに嬉しいんだろう?・・・


−現在、スケート場−

「お〜い、リナぁ。こっちだ、こっち!」

あたしが悪戦苦闘しながら貸し靴を履き終え、リンク上に出てみると先に出ていたのか
ガウリイがリンク・コーナーの右端辺りから手を振っている。

「はいはい。」

苦笑しながらコーナーに右足を踏み出す。

「無理すんなよ。危なかったら俺が・・・・・・」

−ザー−−ッ− −カキッ!−

スタートダッシュで得たスピードをエッジで殺しながら、ガウリイの少し手前でターンを
かけて止まる。

「やっほ〜♪」
「・・・・・・なんだ、上手いじゃないか。」

あたしが陽気に挨拶したのに、何故かガッカリとした声のガウリイ。
彼の周りをゆっくりと旋回しながら、

「そんな事ないよ。だってガウリイみたく綺麗なスピン出来ないもん。」
「・・・・・嫌いだ。スポーツ万能の女の子なんて・・・」

そう言って彼がチラッと目を走らせた先を見てみると、
そこには

「やだ〜〜〜、転んじゃう〜〜。」
「大丈夫だって俺が支えてるから。」

へっぴり腰で目を瞑りながらヨタヨタと歩く女の子と、彼女の肩を抱きサポート
しながらも、この上もなく幸せそうな顔をしている青年が居た。
・・・ほほぅ。・・・

「ガウリイって、あんなシチュエーションを期待してたんだぁ〜。」

右手を口元に当て、嫌味たっぷりの口調でチクチク責めると、慌てたようにぶんぶか手を
振りながら、

「ば、馬鹿なことを。俺はそんな不純な動機で誘ったわけでは・・・」

最後まで言わず、ぷいっと後ろを向いて拗ねてしまった。
・・・あ〜あ、手間のかかる・・・

「ほらっ、一緒に滑ろうよ。」

彼の手を掴み、他の人達の邪魔にならないようにリンクの真中まで来ると、
フィギュア・スケートの様に体を寄せ合って滑る。

「おお、こういうのなら最高だ。」

現金なもので、あっさりと機嫌を直して笑顔満面になる。


流石に40分も滑ると体も疲れが来るので、ベンチで一休み入れる事にする。

「あ〜、疲れたけど良い気晴らしになった。」

年より臭く肩を叩きながら言う台詞にクスリと苦笑しながら

「でしょ。最近忙しくてゆっくりしてなかった見たいだし。あたしの心遣いに感謝
しなさいっ。」

しかし、彼はそう言って胸を張るあたしをジト目で睨みながら、

「クラス一の暴れん坊がもうちょっと自粛してくれたら俺も、もうちっと楽になれるん
だが・・・」
「・・・誰のことかしら。や、や〜ね。」

内心ではダラダラと冷汗をかくが、取りあえずはしらばっくれる。
まだ眠気が残っていたのか、それ以上の追求はせずに目をショボショボとさせていたかと
思うと、

「よし、ちょっと一眠りするな。」

−ゴロリ−

言ったと同時にあたしの膝に頭を乗せて目を瞑る。

−ボボンッ!−

「ちょ・・ちょっとガウリイ!みっともないわよ。」

一瞬で真っ赤になった顔で抗議するが、
返ってきた答えは

「Zzzz--------------」

・・・ね、寝ちゃってるよこの人は・・・

相変わらず眠るスピードはノ〇太君並に早いっ!

「もうっ!人の目も気にしないんだから・・・」

腹立ち紛れに鼻でも抓ってやろうかと思ったが、自分の膝の上の安心しきった寝顔を
見ていたら(ま、いっか・・・)と思った。
そのまま、あたしは彼の前髪をいじりながら飽きることなくガウリイの寝顔を見つめていた。



−一応、終了−




____________________________________________

一応終わりました。結構シチュエーションが早めに思いついたもので速攻で
書き上げられて良かったです。もしリクエストがあったりネタが浮かんだら、また
続きを書くつもりです。これのゼルアメVerも書きたいし・・・
因みにこの話も昔書いたスレの現代版とリンクしています。
・・・しかし、今回のガウリイかなり甘えっ子しとるような(^^;

次はなんかふざけ物を書くつもりです。
感想などを楽しみにお待ちしてます。

ではでは

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8478感想&アップル E-mail 1/8-23:40
記事番号8416へのコメント

遅ればせながら、八極様、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしく。

>「無理すんなよ。危なかったら俺が・・・・・・」
>
>「やっほ〜♪」
>「・・・・・・なんだ、上手いじゃないか。」
わはははは!すねた表情のガウリイが目に浮かびますね。


>腹立ち紛れに鼻でも抓ってやろうかと思ったが、自分の膝の上の安心しきった寝顔を
>見ていたら(ま、いっか・・・)と思った。
>そのまま、あたしは彼の前髪をいじりながら飽きることなくガウリイの寝顔を見つめていた。
うーん、ほのぼの。いいですなぁ。


>次はなんかふざけ物を書くつもりです。
楽しみに待ってます。



&お手紙届きました。ありがとうございます。
今年も八極さんにとって、良い年でありますように。
アップルでした。