◆−Eternaly(1)−T−HOPE(1/5-00:03)No.8438
 ┗Eternaly(2)−T−HOPE(1/5-00:05)No.8439
  ┗Eternaly(3)−T−HOPE(1/5-00:14)No.8440
   ┣Eternaly(終)−T−HOPE(1/5-00:20)No.8441
   ┃┣Re:Eternaly(終)−月の人(1/5-07:20)No.8443
   ┃┃┗今年もよろしくお願いします♪−T−HOPE(1/6-00:20)No.8451
   ┃┣Re:Eternaly(終)−はえとり草(1/7-02:14)No.8466
   ┃┃┗感想ありがとうございました(^^)−T−HOPE(1/12-00:13)No.8493
   ┃┣Re:Eternaly(終)−岬梨雨(1/9-01:00)No.8482
   ┃┃┗感想ありがとうございます♪−T−HOPE(1/12-00:49)No.8494
   ┃┗T−HOPE様――――ッ!−庵 瑠嬌(1/16-20:03)NEWNo.8530
   ┗えぐえぐ(T〜T)−飛来 鳳(1/5-00:57)No.8442
    ┗暗かった……ですか?(汗)−T−HOPE(1/6-00:47)No.8453


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8438Eternaly(1)T−HOPE E-mail URL1/5-00:03


 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 ……の挨拶とともに、途中だったのを投稿できれば良かったんですが、いまいち進まないので、別なのになってしまいました(死)
 とりあえず、ミレニアムだし! わけのわからないことから、わけのわからない話です(^^;)
 いまいち、新年の割に暗いかもしれない……それは、去年のお正月も同じことでしたが。
 というわけで、妙な話でもいいという方は、読んでやって下さいませ。
 ちなみに、ゼロリナです。
 ……いつものこと?(笑)

●●●●●●●●●●



     「Eternaly」



 その宮の全ては白い大理石からなっていた。余計な装飾を排した内部も、全部。
 けれど一か所。祭壇の前だけが、深い深い……黒にも見える赤に、染め替えられていた。
 祭る神を表わす印は何処にもない。
 ただ、祭壇の前に、唯一つの棺が、ぽつんと置かれていた。
 ――そして、鐘が響いた。
 新しい年の始まりを告げる、澄んだ音。それが、一つ、また一つと、鳴らされる。
 その時、だった。
 静かに、棺の縁に、白い指がかけられた。
 細い、女性の指。
 次に、ゆっくりと腕が持ち上げられる。
 それから…………。
「やっと、お目覚めですか」
 皮肉げにすら響く、柔らかな青年の声。
「………………」
 細い指は、何も答えないまま、ただ、顔にかかった木々の幹に散る木洩れ日にも似た柔らかな色の長い髪を、ゆっくりと払った。
 十代半ばと思しい愛らしい顔が、現れる。
 ただ、堅く閉ざされたその瞳だけが、明るいその顔立ちに影を落とすように頑なだった。
 声をかけた青年は、闇色の髪を揺らすと、微かな靴音と共に少女に歩み寄り、その手を取った。
「まだ起きていらっしゃいませんか?」
「起きてるわよ。いつでも寝たような顔してる誰かと一緒にしないでよね」
 片手を青年に預けたまま、少女は口をとがらせた。
 けれど、まだ、立ち上がりはしない。
「寝たような顔、ですか? 誰でしょうねぇ、うーん?」
 青年もまた、少女を立ち上がらせようとはしなかった。
「……呑気に首捻ってないでよね。ったく、獣神官とやらってば、暇そうでしょーもないわねっ」
「それは酷いですよ、リナさん?」
 青年は、ふと、唇の端をつり上げた。
「何故、僕がこんなに暇だか覚えてますか?」
「………………」
 少女は、嫌なことでも思い出したかのように顔をしかめた。
「リナさん?」
「…………。……あんた、嫌な奴よね、ゼロス」
「光栄です」
 にっこり微笑んだゼロスに、リナは肩で溜息をついてみせた。
「はいはい。……そりゃ暇よね。魔族御一行様、あたしがほっっっとんど滅ぼして差しあげちゃったし!」
「あなたの意思でなく、ね」
 リナは、僅かに唇を噛んだ。
「……飽きないわね、あんた、この話すんの」
「…………。……もっと他の、もっと何か別の言葉を紡げれば、と、思いますよ。僕も」
 ゼロスは、静かにそう言った。
「前みたいに?」
「そう。……あなたの瞳をのぞきこみながらお喋りしたあの頃のように」
 そっと、ゼロスの白い指先が、触れるか触れないかの距離で、リナの頬をなぞっていった。
 リナは僅かに首を傾け、その手に頬を預けた。
 ――変わらない。
 これだけは。
 吹き込んだ風が、宮の中に澱んだ空気を払い、リナの髪を揺らした。
 1000年に1度、開かれる扉。
 1000年に1度、入ってくる外気。
(…………外の、香がする)
 花の、木々の、それから……人の営みの。
 この宮を建てたのは、リナにとってもう遠い遠い友人だった。彼女は細心の注意と愛情をもって宮の周りを整え、人気を絶った。それでも。
「……この1000年は、そんなに騒がしくなかったみたいね」
「僕達にとっては、あまり有り難くないことにね」
 ゼロスは、微笑むリナの頬に手をあてたまま、静かに答えた。
「それもそーね。お腹減るのって、なかなか切ないことだし!」
「………………まぁ、リナさんは、そうでしたね」
 魔族が取り込む負の感情を、自分の栄養補給と同列のように言うリナに、ゼロスはそれだけ答えてみせた。
「あっそ」
 リナは、くすくす声をたてて笑った。
 繰り返す、1000年。
 巡るたび、現される空気は――当たり前のことだが――いつも、違う。
 争いの火が絶えず、澱んでいることもある。
 今のように、割合平穏な時間の連なりの果てに、澱みが薄いことも。
 ……それでも。
(それを想うより先に、いつも、声がするから)
 リナは、瞳を深く閉じたまま、声と気配に顔を向けた。
「あんた、まだ来るのね」
 ゼロスは、一瞬、言葉を選ぶように気配を揺らした。
「……えぇ。あなたが、頷くまで、ね」
 リナは、ふと、唇をつり上げるようにして笑った。
「気が長いわよね、あんたも大概」
「美点でしょう?」
「言ってれば?」
 くすくすと、耳に柔らかな声が笑う。それを聞きながら、リナはほっと胸の奥に吐息を落とした。
 本当のことなんて、何一つ知らない。
 何故、彼がここに来るのかすら。
(きっと、ゼロスがあたしを訪れなければ……)
 1000年ごとに、開く扉。
 1000年ごとに、蘇らずにはおかない、意識。
 既に、知己などこの地上の何処を探してもありはしない。
(もうとっくに……)
 そう、リナは狂っただろう。
 ――最初の、1000年の向こうのように。

●●●●●●●●●●

 ……何か、読めば読むほどわけわからない話です。
 どーしましょう(((^^;)

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8439Eternaly(2)T−HOPE E-mail URL1/5-00:05
記事番号8438へのコメント

 ちなみに、設定はしっっっかりオリジナルです。
 ……かなり、神様嫌いな地が出てしまった気が……(−−;)

********


   「Eternaly」

 何故、神々が自分を選び出したのか、リナは知らなかった。
 あるいはそれは、記憶の何処かに引っ掛かっているのかもしれないが……今となってはもう、見つけ出すことすらできない。
 悲劇の最初の情景は、残っているのに。
 ――時の流れに封じられた赤眼の魔王が、2体ほぼ同時に復活した。
 よりにもよってリナは、その両方に絡んでいた。さすがの彼女も、騒動を呼び寄せる自分の体質に、深刻な疑念を感じずにはいられなかったけれど……それも、長くはなかった。
 リナは、何かに背を向けるのは大嫌いだったし、やれることをやるのを躊躇する可愛らしい性格の持ち合わせもなかった。
 命を落としたいとも思わなかったけれど。
 ……実際、彼女は死ななかった。
(死ななかっただけ、だけどね)
 感謝などという寝言を言う気には、まるでなれなかった。
 意識を失い、そしてそれを取り戻して目を開けたその瞬間から、リナの首には鎖がつながれていたのだから。
『理論的に、その場の負を全て消去すれば、魔族は消える筈ね』
 生きていることを有り難く実感しながら目を開けようとした瞬間、それを塞いでいきなりそう語ったのが姉でなければ、気が長いとはお世辞にも言えないリナは、暴れ出していたかもしれない。
『はぁ? そりゃそうかもしれないけど……そんなもんが、そう簡単にできるわけも』
『もしここに、巨大な空虚と一時的にでも繋がることを可能にした器があれば? その器に残されたその者の力と場所は、加工に値しない?』
 その言葉を理解した瞬間、リナの背筋を走った冷たさは、何と比較すれば良かったのだろう。
『あたしは、んなこと、了承した覚え、ないわよ!』
『そうね』
 淡々とした姉の口調は、彼女が間に合わなかったことを言葉よりはっきり語っていた。
『このあたしが道具におとなしくなるとでも思ったわけ!?』
 歯噛みしながらも、リナは、その時点ではまだ楽観していたのだった。
 ――無断で自分の身体弄くりまわされたのは許し難いけれど、面白そうな力が手に入った、と。
 リナの瞳が消去する負が、魔だけではなく、人や世界の安定も崩すと、誰も気づかなかったうちならば。
 次々に崩れていくバランス。
 狂い出した歯車を、誰も止められなかった。……リナ自身すら。
 魔族の、そして、人の、街の、全ての屍が、積み上げられていく。なのに、リナの身体は、神々の“加護”で消えることすらできなかった。
 ……だから、瓦礫の直中で壊れかけたリナに、姉のルナは枷を付けた。
 ――1000年の眠りを。

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8440Eternaly(3)T−HOPE E-mail URL1/5-00:14
記事番号8439へのコメント

 やっと! 少しは甘くなったかもしれません。
 ……その分、流血してる気もしますが(笑)

**********
 
  「Eternaly」


「何を、思い出してらっしゃるんですか?」
 ふと、表情を陰らせたリナをのぞきこむように、ゼロスが問うた。
「ううん。ただ……」
「ただ?」
 リナは、軽く首を後ろに倒した。見えない天井を、その上の空を、仰ぐ。
「あたし、何考えてカタート単独突入だなんて馬鹿かましたかなーって、思い出してた、だけ」
 ゼロスは、そっと、その首を支えるように腕をまわした。
 漆黒の法衣がふわりと、真白の薄物をまとうリナに被さる。
 唇が触れるほど近くで、ゼロスは、小さく囁いた。
「止まりたかったんでしょう、あなたは?」
「多分ね」
 きっと、正確に言うなら……止めて、ほしかった。
「あんたみたいな性悪が、希望通りにしてくれるとは、思わなかったけどっ」
「本当は、したくないんですけどね。……今も」
 ゼロスの冷たい唇が、静かにリナの首筋に落とされた。
「な〜〜〜に、してんの!」
 がんっと、その頭一つ殴って、「酷いですよ」とわざとらしく嘆いてみせる声を無視し、リナは顔をしかめた。
 ゼロスは、その反応に、うっすら笑みを浮かべた。
「色仕掛けで転んで下さるほど、あなたがた易い相手とは思いませんけどね」
 ――いっそ、何も見ず僕に溺れてくれたなら、楽なんですが……と、ゼロスの冷ややかな笑みが告げた。
 リナは、顔をしかめたまま、そっぽをむいた。
「大嘘つき」
「そうですか?」
 呑気な声に、益々しかめっ面をひどくしたリナには、相変わらずゼロスの真意が読めない。
 彼は、リナを誘う。その力全て解放し、世界を滅ぼすべし……と。
 なのに。何故。
「……あんたは、あたしの頼みを裏切らない?」
 ゼロスが、まるで人のように、一つ溜息を落としてみせた。
「…………。……僕は、あなたにだけは、嘘をつきませんよ」
「そうね」
 リナは、少し俯いた。
 そして、約束は、いまだ一度たりとて破られたことはない。
 1000年の眠り。
 器が破壊された瞬間から、リナは、眠る。そして……必ず、目覚めなくてはいけない。
 だからゼロスは、1000年の時を経て必ず、リナに会いに来る。
「やっぱりあんたってば、物好き」
「そりゃ、リナさんを好きって時点で自分の物好きさは身に染みてますから」
「…………あーそぉ」
 ……――鐘が、一際長く、鳴り響いた。
「時間だわ」
 変わらず預けたままにしていた片手に僅かに力がこもる。
 リナは、ゆっくりと立ち上がった。
 一瞬揺れた身体が、静かにゼロスの法衣に包まれた。
 小さな素足が、一歩、棺から踏み出す。
 片手をゼロスに預け、小さなその肩を後ろから支えられるように抱かれながら、リナは、小さな飾り気ない祭壇へ向かってゆっくりと歩いた。
 まるで、永遠の契りを交わす、その瞬間のように、厳かに。
 そして、静かに、二人、向かい合った。
「…………ゼロス」
「…………。……判って、ます、よ」
 緩やかに、ゼロスの昏い夜の瞳が開かれた。静かに、白く長い指が、リナの胸に触れる。
 ……そして。
「…………っ」
 リナの唇から、鮮血が零れ出た。そして、胸に開いた大きな穴からも、絶えることなく迸る。
 真紅の色彩は、床に、祭壇に散り、暗い紅はまた一際色を濃くした。
 その瞬間。
「……リナさん」
 初めて、リナは、瞳を開いた。
 潤む暁の光が、やっと、夜の姿を捕らえる。
「ゼロス…………」
 細い声が、絶えつつある鼓動の間に、揺れた。
「………やぁっと、見れた」
 微笑む瞳。1000年の時を経て、外界に触れた、真紅。
 ――リナの瞳は、神々によって呪われた。
 その瞳に映るもの、その瞳の光の範囲にあるもの全てが、滅ぼされずにはおかない……ただ、器が壊れ、内の場が崩れる瞬間を除いて。
 ……だから、ゼロスは、1000年に1度、リナの眠る場所を訪れる。
「あなたは相変わらず酷い、と思いますよ。やっぱりね」
 ゼロスは、その深い瞳を露にしたまま、呟くように少女を抱いた。
 白い指が、血の気を失っていく少女の頬を撫ぜる。
「いっそ、僕をその瞳で滅ぼしてしまってくれれば……」
「嫌よ」
 リナは、にっと悪戯っぽく笑った。死の寸前とも思えない、明るい笑顔で。
「そしたら、あたしがつまんないじゃない」
「そうなんでしょうね、多分」
 ふっと、ゼロスは身をかがめ、小柄な少女の唇に己のそれを絡めた。
 けれど、瞳は閉じられない。暁と、夜の色と。互いに染めて、相手をのぞきこんでいた。
「…………。……ゼロス?」
 ややあって、ふと唇を放すと、絶えかけた息の向こうから、リナは小さく囁いた。
「何です?」
「また……来る?」
 ゼロスは、小さく苦笑した。
「えぇ。あなたが、滅びを了承してくれるまで、ね」
「…………そう」
 リナが、ふわりと微笑む。
「んじゃ…………また、ね」
「そうですね。…………また、1000年の、後に」
「うん…………」
 そう、笑顔で微笑むと、リナは、そぉっと瞼を下ろし、外界を、切った。
 ――そうして、眠りに就く。
 1000年の、間。

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8441Eternaly(終)T−HOPE E-mail URL1/5-00:20
記事番号8440へのコメント

   「Eternaly」

 鐘が、響いていた。新たなる年を告げる鐘が。
「………………」
 何処かで、人々の歌い騒ぐ声が聞こえる。
 それを遠くに置きながら、ゼロスは、そっと、己の腕に身体を預けて眠る少女を見下ろした。
 真白の衣は緋色に濡れ、床もまた、新しい紅を加えている。
 青ざめたその頬は、触れても柔らかな体温を伝えてはくれない。
「……リナさん」
 白い指が、そっと、少女の胸の傷に触れた。
 ……たとえ放っておいたとしても、傷はやがて塞がるだろう。少女の眠りのうちには。
 けれど。
 ゼロスがすっと指を滑らすと、見事に傷が消え、そして、白い衣は赤い色を捨てまた清廉なまでの白さを取り戻した。
「衣を替える程度の役得、本当は欲しいんですけどね?」
 そっと抱き上げリナの身体を棺へと横たえると、ゼロスはくすっと微笑って、そう囁きかけた。
 ……けれど、明るく答える声はない。
 人に近い形を取り続けて一体どれだけになるのか。青年に見えるそうでないものは、実に自然に、僅かに眉を寄せた。
 躊躇うようにそっとリナの頬を撫ぜ、静かに立ち上がる。
 そして、開け放たれ、外の音を運ぶ扉へと、そっと歩を進めた。
 宮の全てと同じように、白い、ただ白い扉。飾り一つ、この宮を造らせた者は与えなかった。
 まるで、その潔さが奉られる者に相応しいとでも言いたげに。
 静かに、手が、その扉にかけられる。
 外はまだ群青。けれど、東の空に、ゆっくりと、決して外には触れない少女の瞳と同じ色の火球が昇ろうとしていた。
「……リナさん?」
 小さく呟く声は、新しい火を言祝ぐ喜びの声にかき消される。
 それを断ち切るように、白い手は、扉を閉ざした。
 1000年に1度、ただ一人の少女に外界の空気を届けるためだけに開かれる扉は、それでも、その造られた技術の高さを示すように、軋みの音を立てなかった。
 この扉には、内からしか鍵がかからない。
 それをかっちりと錠差すと、ゼロスはそれきり外の全てを締め出して、棺の側に跪いた。
 残酷な少女は、優しい頬に笑みを浮かべて、眠る。
「……確かに、僕にとって、流れる時は意味ないですけどね」
 語りかける声が届くとは思えない。
「あなたを待つ1000の時は、それなりに、長いですよ」
 今にも目覚めそうに、それでも、少女は眠る。
「…………。……いっそ、あなたの瞳に滅ぼされるのも一興でしょうが」
 試すように呟いて、それでも己がその道を選ばないのを、ゼロスは誰よりも知っていた。
 この瞳が、哀しみや狂気に侵されるのを、見たくない。
 時果つるその瞬間まで、暁が陰ることなくあれるなら……。
「こういうのを、人間は、惚れた弱みって言うんでしょうかねぇ?」
 茶化すような響きに、迷いはなかった。
「……それでも。側に、いますよ」
 呟く響きに、偽りは隠れていない。
「それに」
 けれど、そう囁いた一瞬、微笑に凍るような冷たさが、混ざった。
「あなたの繰り返す最期の一瞬ほど美味なる絶望が、世にまたとあるとも思えませんから、ね?」
 1000年閉ざされ、死の一瞬に花開く暁の色と共に、焼き付けられる、その激情。
 彼女の胸貫く瞬間震える指は、喜びゆえだろうか?
 ……それでも。
 笑みが消え、夜の色がもの想わしげに、少女を見つめた。
「あなたは、僕の側で目覚める」
 堅い声が、既に冷えきった石の間を滑った。
「僕だけが、あなたの瞳に映る」
 たとえ、それが一瞬であっても。
「僕だけが、あなたを殺す」
 ――繰り返す、1000の年月。
 ……だから。
「永遠に、あなたの傍らにいます」
 呟きは、静かに眠る少女の唇へと、流し込まれた。


         ――また、1000の時が流れれば。
               少女は目覚め。
             そして、また眠るだろう。

      ……一瞬の夜を、暁の瞳に焼き付けて……

      ……――そしてえいえんにくりかえす――……

***************

 ずいっっっっぶんと、手間かかりました。
 やっぱり、情景だけで適当に書いちゃいけませんね。
 3回も切り口変える羽目になって、もぉ……(−−;)
 とりあえず、できたから良かったです…………えぇ。

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8443Re:Eternaly(終)月の人 E-mail 1/5-07:20
記事番号8441へのコメント

こちらでは、初めましてですね。月の人です。
T−HOPE様の小説はいろいろと読ませてもらってます。
しかし、感想を書くのはこれが初めてですので、変になったらごめんなさい。

 では、遅くなりましたが挨拶をば・・・
明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
また、HPには寄らせてもらいますね。では、感想です。

 読んでて、かなり切ない気持ちでした。1000年に一度目覚めるリナちゃんを迎えるゼロス様の気持ちがなんともいえずつらかったです。
それでも、ゼロス様にとっては、リナちゃんと少しの短い時間の間ですが、おしゃべりしたり、触れ合ったりしてる時は、嬉しかったんじゃないかなと私は思いました。
 時が経てば経つほど、ゼロス様にとってリナちゃんという存在は、とても大きなものだったと思います。いや、最初からかもしれないですけど・・・
物好きで1000年も待てないですって、ゼロス様ったら素直じゃないんだから
などと、お馬鹿な私は思ってしまいました。

 リナちゃんを目覚めさせるのも、眠らせるのもゼロス様の役目・・・
リナちゃんもゼロスさまには滅んで欲しくないから、瞳を閉ざしている・・・
そしてその瞳を開けた時は、眠る寸前なわけで、その短い間、お互いに瞳を合わせて・・・
 なんていうか、切ない部分が多かったんですけど、でも甘いところもあって、すごく素敵でした。これが私なりの感想です。でもこれって感想っていえるんだろうか・・・でも、読んでいただけると嬉しいです。
 では、素晴らしい小説をありがとうございました。
 

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8451今年もよろしくお願いします♪T−HOPE E-mail URL1/6-00:20
記事番号8443へのコメント

 明けましておめでとうございます。
 今年も(心からっっっ!(笑)、よろしくお願いしますね。

> こちらでは、初めましてですね。月の人です。
>T−HOPE様の小説はいろいろと読ませてもらってます。
>しかし、感想を書くのはこれが初めてですので、変になったらごめんなさい。

 とんでもないです。
 感想、有り難うございました(^^)
 
> では、遅くなりましたが挨拶をば・・・
>明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
>また、HPには寄らせてもらいますね。では、感想です。

 いえいえ、こちらこそ、本当によろしくお願いいたします。
 本当に、最近、不良な管理人ですが(^^;)

> 読んでて、かなり切ない気持ちでした。1000年に一度目覚めるリナちゃんを迎えるゼロス様の気持ちがなんともいえずつらかったです。
>それでも、ゼロス様にとっては、リナちゃんと少しの短い時間の間ですが、おしゃべりしたり、触れ合ったりしてる時は、嬉しかったんじゃないかなと私は思いました。
> 時が経てば経つほど、ゼロス様にとってリナちゃんという存在は、とても大きなものだったと思います。いや、最初からかもしれないですけど・・・
>物好きで1000年も待てないですって、ゼロス様ったら素直じゃないんだから
>などと、お馬鹿な私は思ってしまいました。

 素直なゼロス君て、怖いですし(笑)
 でも、嘘ではないんですよね。自分で物好きだとは思ってるんです……魔族捨ててますから。
 まぁそれでも、お相手リナちゃんですし…………多分、ね(^^;)

> リナちゃんを目覚めさせるのも、眠らせるのもゼロス様の役目・・・
>リナちゃんもゼロスさまには滅んで欲しくないから、瞳を閉ざしている・・・
>そしてその瞳を開けた時は、眠る寸前なわけで、その短い間、お互いに瞳を合わせて・・・
> なんていうか、切ない部分が多かったんですけど、でも甘いところもあって、すごく素敵でした。これが私なりの感想です。でもこれって感想っていえるんだろうか・・・でも、読んでいただけると嬉しいです。
> では、素晴らしい小説をありがとうございました。

 いえいえ、十分な感想です(^^)
 リナの気持ち、あえて書かなかった部分も読んで頂いて、嬉しかったですし。
 とにかく、切ない系の話が、書きたかったんです。
 お正月早々、全然めでたくない話を……って感じですが、読んで下さって、有り難うございました(^^)

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8466Re:Eternaly(終)はえとり草 1/7-02:14
記事番号8441へのコメント

はじめまして。
いつも作品を読ませていただいています。
T−HOPE様の作品は、どれも文章がとてもきれいで内容も心に残るものが多く、いつも楽しみにしています。特にT−HOPE様の書かれるリナは魅力的で大好きです。
今回のお話もとてもよかったです。昔から感想分が大の苦手なので具体的には言えませんが・・・ごめんなさい(^^;)
まだまだ寒い日が続きますが、風邪などひかないように、お体にきをつけてくださいね。『たどり着くために』の続きも楽しみにしています。
最後に、素晴しいお話をありがとうございました。


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8493感想ありがとうございました(^^)T−HOPE E-mail URL1/12-00:13
記事番号8466へのコメント

>はじめまして。
>いつも作品を読ませていただいています。

 初めまして〜(^^)
 感想、どうも有り難うございます。
 うぅ、読んで頂けてるんですか、駄作の数々……。
 有り難うございます〜〜〜〜(;;) 

>T−HOPE様の作品は、どれも文章がとてもきれいで内容も心に残るものが多く、いつも楽しみにしています。特にT−HOPE様の書かれるリナは魅力的で大好きです。
>今回のお話もとてもよかったです。昔から感想分が大の苦手なので具体的には言えませんが・・・ごめんなさい(^^;)

 文章がきれい……(……ひたってる(笑)
 嬉しいです(^^)
 目指すところが、そっちの方なので……そのせいで時々(?)、キャラが置き去りになってるような気がします(^^;)
 リナちゃん、魅力的ですか?
 いつもいつも、可愛くかっこよく書きたくて、挫折してるんですよね(^^;)
 どうも、愛情過多のようです。大好きなんですけどねぇ、彼女……。
 感想……とんでもないです。わざわざ、有り難うございました(^^)
 
>まだまだ寒い日が続きますが、風邪などひかないように、お体にきをつけてくださいね。『たどり着くために』の続きも楽しみにしています。
>最後に、素晴しいお話をありがとうございました。

 こちらこそ、読んでいただき本当に有り難うございました。
 これから寒くなっていくようですが、はえとり草様も、お身体にはお気をつけ下さいませ(^^)
 例の続き物は…………(((^^;) は、はい〜頑張りますっ(汗)

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8482Re:Eternaly(終)岬梨雨 E-mail 1/9-01:00
記事番号8441へのコメント

はじめまして、岬梨雨と申します。
感想を書くのは初めてですが、いつも読ませて頂いてます。
T−HOPE様の小説は素晴らしいのものばかりで、感動しています。
……前置きはこれくらいにして、とりあえず感想を書かせて頂きますね。

1000年に一度しか逢えない関係というのも、なんだか素敵ですね。
でも、長い時をたった一人で待つ寂しさ、きっと辛く長いものに感じると思います。
……ゼロス君は魔族だから、その辺どうなっているのかは分かりませんが。
やっぱりそれなりに寂しいのでしょうね。

滅ぼしてしまえたら一緒にいられるけれど、そうはできない。
滅ばされたら一緒にいられるけれど、己はそれを望まない。
この二つの気持ちの中で揺れ動くゼロス君の心は、ある意味人間的な部分と魔族的な部分のからみなのではないでしょうか?
↑は、私の主観ですが。
魔族と人間は、根本的な考えが違いますしね。
どっちにせよ、二人には幸せになっていただきたいものです。この先いつか。

あとこれは、私が個人的にとても気に入ったシ−ンなのですが……。

> 笑みが消え、夜の色がもの想わしげに、少女を見つめた。
>「あなたは、僕の側で目覚める」
> 堅い声が、既に冷えきった石の間を滑った。
>「僕だけが、あなたの瞳に映る」
> たとえ、それが一瞬であっても。
>「僕だけが、あなたを殺す」
> ――繰り返す、1000の年月。
> ……だから。
>「永遠に、あなたの傍らにいます」
> 呟きは、静かに眠る少女の唇へと、流し込まれた。
>
>
>         ――また、1000の時が流れれば。
>               少女は目覚め。
>             そして、また眠るだろう。
>
>      ……一瞬の夜を、暁の瞳に焼き付けて……
>
>      ……――そしてえいえんにくりかえす――……

このあたりを読んだとき、とても感動しました。
リナさんが目覚める時には、いつもゼロス君がいる……なんて素敵です。
お互いにお互いの瞳の色を焼き付け合う、そんな行為がこれからも続いていくのですね。

なんだか意味不明な感想になってしまいましたね、ごめんなさい。
なんというか、素敵な話だったと言いたかったのです。

まだまだ寒い日が続きますので、お体には気を付けてくださいね。
これからもがんばってください。

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8494感想ありがとうございます♪T−HOPE E-mail URL1/12-00:49
記事番号8482へのコメント

>はじめまして、岬梨雨と申します。
>感想を書くのは初めてですが、いつも読ませて頂いてます。
>T−HOPE様の小説は素晴らしいのものばかりで、感動しています。

 初めまして(^^)
 感想、有り難うございます。
 素晴らしい…………?(((^^;)
 いえ、少しでも読んでいただける甲斐があればと思うんですけどね(^^;)

>1000年に一度しか逢えない関係というのも、なんだか素敵ですね。
>でも、長い時をたった一人で待つ寂しさ、きっと辛く長いものに感じると思います。
>……ゼロス君は魔族だから、その辺どうなっているのかは分かりませんが。
>やっぱりそれなりに寂しいのでしょうね。

 寂しい……かどうかは、判りませんが(ゼロス君てよく判らないので(笑)、1人の“人間”にここまで執着することへの自嘲というか、……不可思議さは、しみじみ感じてはいたようです。
 ……多分(^^;)
 
>滅ぼしてしまえたら一緒にいられるけれど、そうはできない。
>滅ばされたら一緒にいられるけれど、己はそれを望まない。
>この二つの気持ちの中で揺れ動くゼロス君の心は、ある意味人間的な部分と魔族的な部分のからみなのではないでしょうか?
>↑は、私の主観ですが。
>魔族と人間は、根本的な考えが違いますしね。
>どっちにせよ、二人には幸せになっていただきたいものです。この先いつか。

 私が書くゼロス君、大概において、ゆーじゅーふだんなんです(^^;)
 命令がない限り、彼はリナちゃんの選択を優先してます。
 何か、どーも、何処か傍観者なんですよねぇ。……その意味で、このゼロス君、ちょっとばっか冷たいです(−−;)
 なので、私もリナちゃんには幸せになってほしいんですが……う〜〜〜ん(((^^;)

>このあたりを読んだとき、とても感動しました。
>リナさんが目覚める時には、いつもゼロス君がいる……なんて素敵です。
>お互いにお互いの瞳の色を焼き付け合う、そんな行為がこれからも続いていくのですね。

 有り難うございます(^^)
 どーしても、ゼロリナで普通のハッピーエンドというのが浮かびにくくて(現代物除く(^^;)
 二人とも死なずにいたらどうなるかな? と考えたのが、元です(^^;)
 どちらが幸せなのかは、結構謎なところですけどね。
 でも、長い長い間、互いの瞳に殺し合うこともせず映り続けるのも、一つのエンド(ハッピーかどうかはまた別ですね(^^;)かな、とか勝手に決めてしまったのでした(笑)
 いえ、少しでもお気に召して頂けたなら、幸いです(^^)

>なんだか意味不明な感想になってしまいましたね、ごめんなさい。
>なんというか、素敵な話だったと言いたかったのです。

 意味不明なんて、とんでもありません。
 それを言ったら、内容が……意味不明ですし(^^;)

>まだまだ寒い日が続きますので、お体には気を付けてくださいね。
>これからもがんばってください。

 有り難うございます(^^)
 岬様も、お身体にはお気をつけて下さいませ(^^) 

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8530T−HOPE様――――ッ!庵 瑠嬌 1/16-20:03
記事番号8441へのコメント


 こんにちは、庵 瑠嬌でございます。
 覚えていっらしゃいますでしょうか。T−HOPEさんのストーカー第一号です(笑)
 久しぶりに来てみれば、T−HOPEさんのお話があって、わたくし狂喜乱舞いたしましたわ。新年早々、なんて素敵なお年玉(はぁと)
 時間がないので手短になってしまいますが、どうかお受け取り下さいませ。


 ある意味、究極の遠距離恋愛ですわね。千年に一度しか会えない!さすがゼロスさん、リナさんを想う気持ちがあれば、辛抱強く待つ男君になれるのですねっ。
 リナさんも、絶対にゼロスさんが自分を起こしてくれると、信じ切っていて……。もうそれだけでゼロリナですわっ☆
 だいたい、停滞が大ッ嫌いなリナさんですから、この状況を耐え難く思っていてもしかたないんですけど、それでも、ゼロスさんがいるから、まだ暴走しないで済んでいるんですのよねっ(ここのあたり強引←汗)
 こういう、お互いしか目に入っていないT−HOPEさんのゼロリナ、大好きですっ。
 だってゼロスさんって、リナさんの宮の周囲で、戦争が起ころうが何が起ころうが、リナさんに影響がない限り、放っておくんでしょうし、万が一、害があったりなんかしたら、徹底的に潰してくれそうじゃないですか。

 そして、本文抜粋。

>「……確かに、僕にとって、流れる時は意味ないですけどね」
> 語りかける声が届くとは思えない。
>「あなたを待つ1000の時は、それなりに、長いですよ」
> 今にも目覚めそうに、それでも、少女は眠る。
>「…………。……いっそ、あなたの瞳に滅ぼされるのも一興でしょうが」

 あぁぁ……こういうセリフを、限りなく本気でおっしゃるところが良いっ!
 リナさんを待つのでなければ、千年も万年も同じだけれど、リナさんが存在するのに会える日が遠くにあると思うと、千年は長くなるのですわ!
 リナさん本人にはどの程度、気持ちを語れるんでしょうか、ゼロスさん……。

 けれどけれどっ!
 黄金のような言葉たちの中で、わたくしに対して一番最強な効き目を発揮しましたのはっ。

>「それに」
> けれど、そう囁いた一瞬、微笑に凍るような冷たさが、混ざった。
>「あなたの繰り返す最期の一瞬ほど美味なる絶望が、世にまたとあるとも思えませんから、ね?」
> 1000年閉ざされ、死の一瞬に花開く暁の色と共に、焼き付けられる、その激情。
> 彼女の胸貫く瞬間震える指は、喜びゆえだろうか?
> ……それでも。
> 笑みが消え、夜の色がもの想わしげに、少女を見つめた。
>「あなたは、僕の側で目覚める」
> 堅い声が、既に冷えきった石の間を滑った。
>「僕だけが、あなたの瞳に映る」
> たとえ、それが一瞬であっても。
>「僕だけが、あなたを殺す」
> ――繰り返す、1000の年月。
> ……だから。
>「永遠に、あなたの傍らにいます」
> 呟きは、静かに眠る少女の唇へと、流し込まれた。

 永遠にリナさんは僕のものってことですわねっ。未来永劫に渡って、リナさんの瞳に映るのもリナさんの瞳を見るのも、ゼロスさんたった一人……!
 あぁ、素敵。わたくしゼロスさん、絶対に独占欲強いと思っているんですの。ここのあたりは、本当にゼロリナ真骨頂です!
 T−HOPEさんのこういう話、本当に好きですわ………!

 久しぶりのT−HOPEさんのゼロリナ。とても幸せな気分で、読ませていただきました。
 入試が終わりましたなら、またつきまとい始めるでしょうが、見捨てずに、嫌わずにいて下さることを、お願いいたします。
 それでは失礼をば……。


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8442えぐえぐ(T〜T)飛来 鳳 E-mail 1/5-00:57
記事番号8440へのコメント

T−H0PEさま、昨年中は某掲示板やら有明やらでお世話になりました(^^;)ゞ
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします m(_._)m
・・・なんてのんきに年頭のご挨拶してる場合じゃなくって・・・

お話拝見しました。
せつないです哀しすぎますぅ(T〜T)千年に1度の、しかもほんの束の間の
逢瀬をかわすゼロスとリナが涙を誘います。いくら時間の概念を持たない魔族
でも、1000年をただひたすら待ち続けるなんて・・・単なる「ものずき」
じゃできません。2人の心の繋がりの深さを感じます。
 それに、周りの人々の哀しい想いも感じました。「姉」であることよりも
「スィーフィード・ナイト」であることを優先した(せざるを得なかった?)
ルナも、あの宮を建てた(と思われる)アメリアの気持ちも。
 お話の雰囲気全体に「かなしみ」を感じながらも、美しさを同時に思うのは
作中の人物達の「想い」が見て取れるくらいにしっかりと描写されているため
でしょうか。誰ひとりとしてこんな結末は望んでいなかったのに・・・。

 年明け早々に素敵なお話をありがとうございました。また拝見出来ます日を
お待ちしております(^^)

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8453暗かった……ですか?(汗)T−HOPE E-mail URL1/6-00:47
記事番号8442へのコメント


>T−H0PEさま、昨年中は某掲示板やら有明やらでお世話になりました(^^;)ゞ
>新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします m(_._)m
>・・・なんてのんきに年頭のご挨拶してる場合じゃなくって・・・

 はい。明けましておめでとうございます(^^)
 本年も、(心よりっっっ!)よろしくお願い申し上げます(笑)
 ……て、こんなん書いてるとあんましおめでたくないかもしれませんね(^^;)

>お話拝見しました。
>せつないです哀しすぎますぅ(T〜T)千年に1度の、しかもほんの束の間の
>逢瀬をかわすゼロスとリナが涙を誘います。いくら時間の概念を持たない魔族
>でも、1000年をただひたすら待ち続けるなんて・・・単なる「ものずき」
>じゃできません。2人の心の繋がりの深さを感じます。

 ある意味、この二人の繋がりが世界を救うのよっ……てな話になってしまった気もします(^^;)
 まぁ、元々そんな感じに行きそうだったんで、いいんですが。
 ……ゼロス君がいなかったら、リナちゃんは破滅したでしょうし、リナちゃんでなければ、ゼロス君は主を亡くした時点であっさり自分だけ滅んでしまった気がします。
 でも、リナちゃんの存在に固執した時点で、ゼロス君、魔族じゃないですけどね(笑)
 それ自覚して、それでも待っちゃうあたりが、やっぱり物好きではないかと(((^^;)

> それに、周りの人々の哀しい想いも感じました。「姉」であることよりも
>「スィーフィード・ナイト」であることを優先した(せざるを得なかった?)
>ルナも、あの宮を建てた(と思われる)アメリアの気持ちも。
> お話の雰囲気全体に「かなしみ」を感じながらも、美しさを同時に思うのは
>作中の人物達の「想い」が見て取れるくらいにしっかりと描写されているため
>でしょうか。誰ひとりとしてこんな結末は望んでいなかったのに・・・。

 あの宮、実は、初期設定では旧セイルーン王都の王城跡地の隅に建ってました。
 つまりは、そーゆーことです(^^;)
 どうしても、この話だと、みんな哀しい思いをしなくてはいけなかったみたいです。
 リナちゃんと一緒に“生きて”いた人達は、“生きて”いたから、リナちゃんを助けてあげられなかった、と。
 ……いや、やっぱり世界はゼロリナよね♪ ってな、私の陰謀がどっかにあるかもしれませんけど?(笑)

> 年明け早々に素敵なお話をありがとうございました。また拝見出来ます日を
>お待ちしております(^^)

 いえいえ、新年早々、何で暗い系行くかなと自戒しつつ(あまり効果ないですが(^^;)、何とか不良管理人から抜け出したい日々だったりします(笑)
 読んでいただき、本当に有り難うございました(^^)