◆−魔竜王のひととき〜第三者から見たガーヴァルモノ(?)−儚(1/6-21:19)No.8460
 ┣魔竜王のひととき(1)−儚(1/6-23:03)No.8463
 ┣魔竜王のひととき(2)−儚(1/7-02:53)No.8468
 ┣魔竜王のひととき(3)−儚(1/7-16:59)No.8474
 ┃┗初めまして...−雪うさぎ(1/8-23:07)No.8477
 ┃ ┗はじめまして(^^)−儚(1/9-00:55)No.8479
 ┣魔竜王のひととき(4)−儚(1/9-00:55)No.8480
 ┣魔竜王のひととき(5)−儚(1/9-00:55)No.8481
 ┃┗ライバルはヴァル(^^)−雪うさぎ(1/10-20:54)No.8489
 ┃ ┗ヴァルのほうが一枚上手・・・♪−儚(1/11-21:35)No.8490
 ┣魔竜王のひととき(6)−儚(1/11-21:36)No.8491
 ┣魔竜王のひととき(7)−儚(1/11-21:36)No.8492
 ┣魔竜王のひととき(8)−儚(1/14-01:38)No.8512
 ┗魔竜王のひととき(9)−儚(1/14-01:38)No.8513
  ┗Re:魔竜王のひととき(9)−加流ネメシス(1/18-01:21)NEWNo.8544


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8460魔竜王のひととき〜第三者から見たガーヴァルモノ(?)1/6-21:19


・・・・・・はじめに・・・・・・

皆様はじめましての、儚と申すものです。
どうぞよろしくおねがいします(ぺこぺこ)

この小説は、第三者(オリジナル魔族)の視点で見た
ガーヴァルテイスト(かもしれない)ものです。

しかも、
※語り手さんはオリジナルの分際なのにガーヴの腹心でいやがります。
ヴァルのあとからガーヴに才能をかわれて魔族入りした、もと巫女です。
しかもガーヴの名前をもらってます。オリジナルの分際で。

時期的にはセイルーンのお家騒動から、ヴィブリゾが滅びるあたりまで。

しかも作者はアニメを殆ど見られなくて、
小説でしか感じがつかめていないので、
アニメも小説も網羅した忠実なファンの方が御覧になると、
ひょっとしたら気分を害してしまわれるかも・・・(;;)
そんなことはないように気を付けますけれど。

至らない点も多いと思いますがっ!
よろしければ読んでやってくださいませっ!
儚でした。

だぁぁぁっ!長かったっ!前置き!

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8463魔竜王のひととき(1)1/6-23:03
記事番号8460へのコメント

「ガーヴ様ぁー」
両手が塞がっているので、あたしは背中で豪華な扉を押し開けると、
その豪華な宮殿の中に入った。

「ガーヴ様ー?誰かいますー?」
「おお、これまたえらい高価なものばかりのようじゃの」
あたしの大声に、頭上で扉の開く音がする。
豪華な大階段の上からあたしを見て(正確にはあたしの持つワインの瓶を見て)
声をあげたのは一人の老人だった。

「ラルターク老しかいないんですか?ガーヴ様は?」
ラルタークはあたしの腕から2本ずつワインを受け取る。
こう見えてもこのぢぢい、ガーヴ様の腹心のひとり、竜神官だったりする。

「ガーヴ様ならちょっと目を離した隙に結界へと逃げてしまわれた。
まったく、わしらの苦労も少しは分かってくれまいかのう・・・」
ぶつぶつ小言を言いながら棚にワインを並べてゆくラルターク老を見て、
あたしは思わず苦笑した。
と、いうのも。
ラルターク老の口うるささは、魔族間ではちょっと有名だったりする。

だいぶ前のことだが、魔竜王宮に遊びに(というより難癖つけに)やってきた
冥王フィブリゾ様なんて、
『ガーヴの頭の悪さは、ラルタークが耳元でぎゃあぎゃあわめくから遂に
脳ミソが流出したのさ』
という名言を残された。
・・・ちょっとたとえにはなっていなかったかもしれないけれど・・・。
とにかく、ラルタークの口うるささには逃げ出したくなるのも無理はない。

「それじゃあ、やっぱりヴァルガーヴさんも結界へ?」
「ガーヴ様が結界へ出たと知るなり飛び出していったわい。
まったく、最近の若いモンは・・・」
「あの・・・離していただけませんか?」
「駄目じゃ」

あたしの言葉をあっさりと断り、ラルターク老は私の腕をしっかりと掴んだまま、
書斎へと引き摺ってゆく。
「あのぉ・・・ラルターク老・・・」
「ガーヴ様もあの古代竜の若造もいないとなれば当然、残りの書類整理はすべて
おぬしの仕事じゃ。さっそく今から徹夜で取り掛かってもらおうかの」
「しくしくしくしく・・・・・・」

一旦こうなったらラルタークさんは一歩も引かない。
以前にガーヴ様が仕事を拒否されたときなど、3年の間、
ガーヴ様の部屋の前で書類を抱えて正座しつくしたという伝説すら残っている。

これも腹心のつとめ・・・あたしは半泣きになりながら、机の上に山積みにされた
膨大な量の書類に手を伸ばしたのだった。

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8468魔竜王のひととき(2)E-mail 1/7-02:53
記事番号8460へのコメント

1000年前の降魔戦争以来、その女性がガーヴ様に会うことはなかったという。
それが今日、いきなり何の前触れもなく、魔竜王宮の扉をぶち壊し、
勝手に怒鳴り込みをかけてきたのだから、さすがのガーヴ様も思わず側にあった
大理石のテーブルを投げつけてしまわれた。
ハタから見ていて、あたしは改めてガーヴ様の逞しさにうっとりとする。
・・・今そこでトリハダ立てたの誰?

「どういう事?」
“絶世の”がつくほどの美貌を持つ、そのひとは。
問答無用でガーヴ様の放ったテーブルを、懐から取り出したムチで
ただの石へと砕くと、何事も無かったかのように質問を開始した。さすが。

「どうもこうもねぇさ。腹心が4人いちゃ悪ぃかよ。」
ミもフタも無く言い返すガーヴ様。
そして、その美女---獣王ゼラス=メタリオムは大きなためいきをついた。
「ったくガーヴ・・・本気であんたがなぁぁに考えてんだか分かんないわ。
ルビーアイ様から離反するだなんて、くそたわけた書状が届いたから一体何事
かと思って来て見れば竜神官と竜将軍が二人ずついる、しかもそのうち二人は
もと古代竜ともとエルフ?どうしちゃったってのよ?」
「・・・あんたにゃあ分かんねぇだろうさ・・・ゼラス」

ガーヴ様は、ゼラス様からふっと視線をそらすと、窓の外へとその目を向ける。
あたしは、何故かその姿に胸が痛んだ。
主が---何を思っているのかさえ。
あたしには、分からない。
・・・やがて、珍しくやや疲れた口調でガーヴ様が切り出した。

「どこぞのくそ根性曲がりゾンビ野郎のフィブリゾを除いて、だな。
あんたたち腹心にゃあ何の恨みもねぇさ。逆にゼラス、あんたとは気も
合ったしな。割と気に入ってたぜ---ハタから見てるぶんには退屈しねぇしな」
「どーいう意味よ」
「けどよ・・・あんたらには悪ぃが俺はもうルビーアイの奴にはついてけねぇ。
これ以上言ってもどうせあんたらには分からんさ」

沈黙が、落ちた。
言われたゼラス様のほうは、静かに、ただガーヴ様を見つめていた。
怒っているようにも、あわれんでいるようにも。
あきれているようにも、悲しんでいるようにも見えた。

「勝ち目は無いわよ、ガーヴ。ひとつ、聞くわ。---本気なの?」
二人の魔族の視線が絡むのを、あたしはただ見守るだけだった。
一瞬の沈黙の後。
「ああ。本気さ」
はっきりと、ガーヴ様は答えた。
「・・・そう」
ゼラス様は小さくタメイキをついて、目を伏せた。

「分かったわ。私もガーヴ、あなたのことは嫌いじゃないわ。けど---」
ふっと、肩から力が抜けるのを感じた。
「これでもう、敵同士よ」
「分かってるさ」
「・・・そう」


ゼラス様はふわり、と立ち上がった。
豊かな銀髪が波打ち、甘い芳香が漂う。
座ったままのガーヴ様に、ちらり、と視線を送ると、
「・・・さよなら。ガーヴ」
思っていたよりも、ずっと、“優しさ”を含んだ声音だった。
ガーヴ様は、ゼラス様が部屋を出て行くまで一度も、ゼラス様のほうを見ようとは
しなかった。




あたしは、魔竜王宮の外門までゼラス様を送ると、最後に不可部下と頭を下げた。
「今まで、わが主を有難う御座いました。恐れながら、お三方にもそう、
お伝え願えますでしょうか」
ゼラス様はひとつ、頷いた。
それが何処となく力なく見えたのは、あたしの気のせいだったのかもしれない。

「帰るわよ。ゼロス」
門のすぐ外に現れた、端整な顔の彼はあたしを見ると、軽く会釈をした。
あたしがゼロスに礼を返すと、ゼラス様は彼の腰に腕を回し、魔竜王宮に
背を向けた。



あたしは
獣王軍のふたりが消えた虚空を見つめた。

すべてに
敵となったそのすべてと
離反したこのすべてに

そのお互いの間には、
今はまだ、昔から護りつづけていた、
優しい空気が流れていた。

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8474魔竜王のひととき(3)E-mail 1/7-16:59
記事番号8460へのコメント

ガーヴ様はどこかへ出かけていた。
いつものようにヴァルガーヴだけを連れていた。
ガーヴ様は結界で暴れるのが好きだ
あるときは剣豪、あるときは魔道士、
またあるときは盗賊の首領なんてこともあった。
だけどいつも、側にはヴァルガーヴを連れている。
ヴァルはガーヴ様のお気に入り


「がぁぁぁぁぶっ!ちょっとガーヴってばあ!ここ開けなさいよぉ!」

けたたましい声とともに、まるでぶち破らんばかりの激しさで
魔竜王宮の扉が叩かれたのは、その時だった。
「こぉらあっっ!魔竜王!いないの!?」
館の内側のレンズからのぞくまでもない、来訪者の気配だけでそれが、
かなりの高位魔族であることが分かる。
まるで、門番の下級魔族を滅ぼしかねないその剣幕に、
あたしはすぐに館を飛び出し、外門へと向かった。

「ご足労申し訳御座いません。わが主は只今、館を開けておりまして・・・」
礼を保って言うあたしの両肩を、その女性は掴んだ。
「ねえっ!どーなっちゃってるの!?どーいうこと?あなた、説明して!」

蒼いウェイブのかかった長い髪に、長くとがった耳。
半身人魚の、あどけなさの残る美少女だった。

「ダルフィン様・・・」
「ねえっ!ガーヴちゃんが離反するとかってどーいうこと?はくじょーものの
ゼラスちゃんはなぁぁんにも教えてくれないし!ねえ・・・どういうことなの!?」
常日頃から落ち着きのない方だったけれど、今日はまたいつもにも輪をかけて。
どう説明しようかあたしが考えあぐねていたところだった。
「なぁぁにやってんだダルフィン?」
緊張感の無い声とともに、二人の人影が現れる。

「お帰りなさいませ」
あたしはその場に跪く。
「ガーヴちゃん!どーゆう事?」
「その甲高い声をなんとかしろよダルフィン。まったく頭痛がするぜ」
「ガーヴっ!」

ガーヴ様はヴァルガーヴだけを、屋敷の中へと入らせた。
その姿が庭園の奥へと消える頃には、ようやくダルフィンも落ち着きを
取り戻す。

「なんだお前、今ごろ知ったのかよ?」
「だってゼラスちゃんなぁぁんにも教えてくれないしぃ、グラウシェラーちゃんは
関係ない!の一点張りだしぃ、フィブちゃんなんてガーヴちゃんのことに関しては
なぁぁんのアテにもなんないしぃ・・・」
外ではなんだから中に案内するべきか、それとも一応、もう敵同士ってことで
中に通したりしないほうがいいのかあたしが思い悩んでいるうちにも、
話がどんどん進んでいく。

「ま、聞いたとおりさ。ジョーシにゃもうついていけねえ。そんだけのこった」
「そぉぉんなの!みぃぃんな思ってるわよぉぉ!気分次第ですぐぶん殴る、
暇つぶしにすっごい量のレポート提出させる、ストレス解消に人の部下を勝手に
滅ぼしちゃう、L様にあることないこと言いつける・・・」
「いやあの・・・だから俺の言いたいのはそんなことじゃなくてだなあ・・・」
「あんなくそ根性曲がりのどーしようもない氷付け魔王だって、
何も離反しなくても!あたしたち5人の愛の力で!きっとこの友情の団結を
持ってすれば・・ごふ!むぐこほっ!」

いきなし咳き込むダルフィン。
どうやら自分で言った“愛”だの“友情”だのの言葉にダメージを受けたらしい。

「・・・何やってんだ・・・お前・・・」
「と・・・とにかく!早まった真似しちゃあ駄目よう。今なら『あ。あの書状
ただのジョークですから』って笑って誤魔化せば、一族みんな3000年くらい
海底で碇の代わりをさせられる、くらいで済むかもしんないしぃ・・・」
『やだって。ンなの。』
思わず声をハモらせるあたしとガーヴ様。
高位魔族にツッコミを入れてしまった・・・。

「とにかく。俺はもうまっぴらごめんだ。シャブの野郎にはついてけねぇ」
「だあぁ!なんつー事言うのガーヴちゃん!ヤケにならずに冷静になってよ!
どーせやるんならあたしたち5人でいっぺんに離反したほーが・・・」
おいおい・・・。
「フィブリゾの野郎が一緒に来ると思うか?」
「うっ・・・そ、それはおねーさんが優しく説得すれば・・・」
「納得すると思うか?本気で?」
「・・・・・・・」

ガーヴ様はふっと軽いためいきをついた。
「だからな、コレは俺が自分で出した結論だし、しょーがねえのさ。
ま、せいぜい長生きしな、ダルよ」
「ガーヴちゃあぁぁん・・・・」
半泣きの声をあげるダルフィンにガーヴ様は背を向ける。
「入るぜ、セフィラガーヴ」
「けどダルフィン様が・・・」
「いいさ。んじゃな、ダルフィン」
後ろを向いたままでぱたぱたと手を振るガーヴ様。
あたしたちが門をくぐり、庭園に入るとき。
後ろでダルフィンが叫んだ。
「たとえフィブちゃんがガーヴちゃんになんかやるっつったって!
わたしはぜぇぇったいにフィブちゃんい協力なんてしないかんねcつ!
ぜぇぇったい、ぜぇぇったい、ガーヴちゃんを滅ぼしたりなんてしないからっ!
だから!だから・・・もうやめよぉよ・・・」
最後の声は小さく、聞き取ることはできなかった。
私はガーヴ様から半歩下がった場所を歩きながら、振り返る。
海神官と海将軍に両側から護られるようにして、ダルフィンが虚空へ消えたところ
だった。

ガーヴ様はやっぱり一度も振り返らなかった。





---------------------------------------------------

なんで海王軍がずーっと沈黙を守ったままなのかというと
ここで『ガーヴを滅ぼすならフィブリゾに手なんか貸すもんか』と
叫んだダルフィンの中で、それは約束だったのです。
で、やっぱりあっさりとガーヴが滅びたのがちょっぴり淋しくて
海王は自分の屋敷に篭ったままだから原作にも出てこない。

なんて勝手に考えてみたのだけれど。
私の書く魔族には、感情がありすぎますね。



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8477初めまして...雪うさぎ 1/8-23:07
記事番号8474へのコメント

初めまして、雪うさぎといいます。
私の大好きなガ−ヴ様とヴァルのお話だったので急いでコメント
つけてしまいました。  コメントとかつけるの初めてなので
変なところとかあったらごめんなさい。(ペコリ)
ではでは...

>ガーヴ様は結界で暴れるのが好きだ
>あるときは剣豪、あるときは魔道士、
>またあるときは盗賊の首領なんてこともあった。

ガ−ヴ様ったら暴れん坊ですねぇ

>だけどいつも、側にはヴァルガーヴを連れている。
>ヴァルはガーヴ様のお気に入り

きゃあ!!  2人は仲良しなんですね!?
うれしいですう(なにが?)

>まるで、門番の下級魔族を滅ぼしかねないその剣幕に、
>あたしはすぐに館を飛び出し、外門へと向かった。

>
>「ご足労申し訳御座いません。わが主は只今、館を開けておりまして・・・」
>礼を保って言うあたしの両肩を、その女性は掴んだ。
>「ねえっ!どーなっちゃってるの!?どーいうこと?あなた、説明して!」
>
>蒼いウェイブのかかった長い髪に、長くとがった耳。
>半身人魚の、あどけなさの残る美少女だった。
>
>「ダルフィン様・・・」
>「ねえっ!ガーヴちゃんが離反するとかってどーいうこと?はくじょーものの
>ゼラスちゃんはなぁぁんにも教えてくれないし!ねえ・・・どういうことなの!?」
>常日頃から落ち着きのない方だったけれど、今日はまたいつもにも輪をかけて。

やった。ダルフィン様の登場。まだ出てこないけどこんな明るい女の子
だといいですねぇ
 

>緊張感の無い声とともに、二人の人影が現れる。
>
>「お帰りなさいませ」
>あたしはその場に跪く。
>「ガーヴちゃん!どーゆう事?」
>「その甲高い声をなんとかしろよダルフィン。まったく頭痛がするぜ」
>「ガーヴっ!」

実は私も想像したら頭痛がしました(^-^)

>「なんだお前、今ごろ知ったのかよ?」
>「だってゼラスちゃんなぁぁんにも教えてくれないしぃ、グラウシェラーちゃんは
>関係ない!の一点張りだしぃ、フィブちゃんなんてガーヴちゃんのことに関しては
>なぁぁんのアテにもなんないしぃ・・・」
>外ではなんだから中に案内するべきか、それとも一応、もう敵同士ってことで
>中に通したりしないほうがいいのかあたしが思い悩んでいるうちにも、
>話がどんどん進んでいく。

大変ですね,中立者は。 がんばれ!!

>「ま、聞いたとおりさ。ジョーシにゃもうついていけねえ。そんだけのこった」
>「そぉぉんなの!みぃぃんな思ってるわよぉぉ!気分次第ですぐぶん殴る、
>暇つぶしにすっごい量のレポート提出させる、ストレス解消に人の部下を勝手に
>滅ぼしちゃう、L様にあることないこと言いつける・・・」
>「いやあの・・・だから俺の言いたいのはそんなことじゃなくてだなあ・・・」

なにぃ!!シャブったらそんなひどいことをみんなに?!
そりゃ、だれだって離反したくなりますよ
でもこの行為は魔族としては正しいかもしれない...

>「あんなくそ根性曲がりのどーしようもない氷付け魔王だって、
>何も離反しなくても!あたしたち5人の愛の力で!きっとこの友情の団結を
>持ってすれば・・ごふ!むぐこほっ!」
>
>いきなし咳き込むダルフィン。
>どうやら自分で言った“愛”だの“友情”だのの言葉にダメージを受けたらしい。

あと、「希望」や「人生ってすばらしい」も
ダメ−ジあるそうです(笑)
>
>「・・・何やってんだ・・・お前・・・」
>「と・・・とにかく!早まった真似しちゃあ駄目よう。今なら『あ。あの書状
>ただのジョークですから』って笑って誤魔化せば、一族みんな3000年くらい
>海底で碇の代わりをさせられる、くらいで済むかもしんないしぃ・・・」
>『やだって。ンなの。』
>思わず声をハモらせるあたしとガーヴ様。
>高位魔族にツッコミを入れてしまった・・・。

私もいやです...つらいですよ海中は

>ガーヴ様はふっと軽いためいきをついた。
>「だからな、コレは俺が自分で出した結論だし、しょーがねえのさ。
>ま、せいぜい長生きしな、ダルよ」
>「ガーヴちゃあぁぁん・・・・」
>半泣きの声をあげるダルフィンにガーヴ様は背を向ける。
>「入るぜ、セフィラガーヴ」
>「けどダルフィン様が・・・」
>「いいさ。んじゃな、ダルフィン」
>後ろを向いたままでぱたぱたと手を振るガーヴ様。

かっこいいです、ガ−ヴ様

>あたしたちが門をくぐり、庭園に入るとき。
>後ろでダルフィンが叫んだ。
>「たとえフィブちゃんがガーヴちゃんになんかやるっつったって!
>わたしはぜぇぇったいにフィブちゃんい協力なんてしないかんねcつ!
>ぜぇぇったい、ぜぇぇったい、ガーヴちゃんを滅ぼしたりなんてしないからっ!
>だから!だから・・・もうやめよぉよ・・・」
>最後の声は小さく、聞き取ることはできなかった。

あぁっっ、泣かないでくださいダルフィン様っっ

>ガーヴ様はやっぱり一度も振り返らなかった。

つらいでしょうね、やっぱり...

>なんて勝手に考えてみたのだけれど。
>私の書く魔族には、感情がありすぎますね。

いえいえ、感情があったほうがおもしろいですよ

ええと、感想をまとめると「おもしろい」のひとことです。
魔族がメインの話はやっぱりおもしろいです。
 続き楽しみにしてます。(ヴァルが書かれるのも待ってます)

それではまた〜!

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8479はじめまして(^^)E-mail 1/9-00:55
記事番号8477へのコメント

雪うさぎさま、はじめまして。
儚でゴザイマス。
コメントつけて頂いて、そりゃあもう狂喜乱舞イタシマシタ(^^)
嬉しいです。くうっ。人生ってスバラシイ!

うんうん、ガーヴ様、私の中では暴れん坊なんです。
本当は、リナと組んで破壊活動にいそしんでもらいたかった・・・。
リナ&ガーヴ&ナーガ&ゼナファ完全装甲のメフィを。
私はぜひぜひ見てみたい。
うん・・・けれどきっとそーなったら世界壊れますね・・・。

ダルフィン様って。
なんとなく、ちょこっと何かがヌケてる可愛いお嬢ちゃんっていう
イメージなんですよぅ。
ひょっとしたら、アメリアとちょっと近い感じなのかしら。
うーん。どんどん魔族離れしていく・・・。

そしてシャブの野郎は。
うーん、魔族って、殺しても滅ぼさない限り、復活できるじゃないですか。
だから、滅びない程度に、しかし死んでしまうくらいのことを
笑顔で部下にやってそうな・・・。
あとがきのL様×S様よりもっと酷いことを・・・。


>私もいやです...つらいですよ海中は

おおっ。私は海は大好きだけど深海ってとてもこわいっす。
だから、船なんか見てると、「あの下ってどーなってんの」って思うと
とても怖い(><)
けどダルフィンちゃんにとって深海は自分のおうちみたいなもんですから。
イカリの代わりくらい毎日でもやってやるさな感じなのでしょう。

おもしろいだなんて言っていただけて、
そんな勿体無いお言葉です〜〜〜(><)
嬉しいです。褒めると付けあがりますー(笑)
そしたらモーニングスターで頭勝割ってやっていただいて構いませんわ(^^;)
デハデハ。
もうちょっとこのお話、続きます。

感想書いてくださって、ほんとにありがとうございました。(ぺこぺこ)

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8480魔竜王のひととき(4)E-mail 1/9-00:55
記事番号8460へのコメント

    "夜"になると。
    毎夜始まる、3人だけの宴会。
    酒を競うのはガーヴ様とヴァルガーヴ。
    大抵ヴァルは酔いつぶれるけれど。
    「なんだ。だらしがねえな」なんていいながら、
    酔いつぶれたヴァルに毛布をかける。
    お優しいですねと言ったら
    そんなんじゃねえよとガーヴ様は怒った。
    うーん。
    実はこの方、照れ屋なのかもしんない。



アストラルに昼やら夜やらはない。
けれど、たとえば何らかの理由で人間に会う必要があったとき、
今から奴を倒しに行くぞ!といきまいて出て行っても、
人間の世界が夜中で、倒す相手がグースカ寝てたらそれはつまらない。
もちろん、あっさり始末していいような人間だったらそれでも構わないだろうが。

とにかく、人間や、竜、エルフたちと関わっていく上では、
魔族本体の住むアストラルにも、日夜の区別は必要だろうという事で。
降魔戦争よりも前に、S様は勝手に昼夜を作った。
だから今は、人間世界で言う、夜となる。
”昼”にくらべると暗い。だけど闇ではない。あえて言うなら、水で薄めた
墨汁を流したような、薄闇。
静寂。静寂。静寂。

「だから俺は"夜”ってやつが大嫌いなんだよ」
がしゃん、と。カラになった酒瓶を壁に向かって投げつけ、ガーヴ様は言った。
「"だから”ですか?」
今夜も晩酌の相手をしながらヴァルガーヴが問う。
「"朝”になるまで静かにしてろってぇのがそもそも大きなマチガイなんだよ。
ったく・・・どいつもこいつも、"夜"がくりゃあそろいもそろって寝やがって。
魔族なら寝る必要もねーだろうが」
なるほど。ガーヴ様の性格なら、夜でも昼でも騒いでいたいというわけか。

「けどよ」
にやりと笑って、ガーヴ様はヴァルガーヴの杯に酒を注ぐ。
「律儀にラルタークとラーシャートまで寝てやがる。つまり、だ。今この屋敷で
起きてんのは俺とヴァルとセフィラの3人だけだ。つまり」
「つまり?」
「やりたい放題さ」
げっ。
お酒が入ったときのガーヴ様の"やりたい放題"は限度というものがない。
「何する気ですか・・・・・・」
嫌な汗を流しつつ、あたしは聞く。

「まずはジャンケンだな」
「は?」
意外な言葉にあたしは間抜けな声を出すが、ヴァルはなぜかふっつーの顔をしている。
「・・・ジャンケン?」
「そうだ」
「野球拳でもなさるおつもりですか?」
「いいから手出せ」

ジャンケン。

ガーヴ様とヴァルはグー。あたしはチョキ。
「と、そーいう事で、セフィラ」
「後よろしく頼んだぜ」
ガーヴ様の後をついでヴァルが言う。
へ?
ひょっとして。
「ひょっとしてはじめから組んでましたね!?」
「ジャンケンは公平だ。じゃ、ラルタークには適当に言っといてくれや」
「ちょっとどこ行くんですかっ!ガーヴ様っ!ヴァル!」

二人は。ニヤリと笑うと空間に消えた。

・・・・・・。
行く先は、どーせ結界だろうけど。

ズルすぎ・・・・・・。あたしは今ここにフィブリゾがいたら大喜びするような、
多大な負の感情---やり場のない怒りをバックに背負い。
「・・・・んっふふふふふふふふ・・・・・・」

その夜、そのへん漂っていた下級魔族数十体が意味不明の滅びを遂げた。




------------------------------------------------------

特にこの回に意味はないのですけれど。
二人して組んで悪巧みやってるガーヴァルが書きたかっただけでした。
セフィラちゃんは少しヴァルに嫉妬気味です。
ちなみにガーヴとヴァルは例のごとく結界で大暴れしてます。
当然、この後始末に追われるのも、ラルタークの小言聞かされるのも、
ぜんぶセフィラちゃんのお仕事なのです。

駄文ですが。
読んでくださった方、どうもありがとうございます。

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8481魔竜王のひととき(5)E-mail 1/9-00:55
記事番号8460へのコメント

通りは人でごったがえしていた。
あとからあとから沸いてくる人間たちの間をすり抜け、あたしは目当ての店を
探した。

セイルーンの一角。

ガーヴ様好みのワイン専門店があるというので、噂を頼りにここまで来たのだが・・・
『値段は驚くほど高いが、味のほうはそりゃもう超一流』
異口同音に人は皆、そう言う。
これは本当に、ガーヴ様に喜んでいただけるかもしれない。
一気にヴァルガーヴへの巻き返しを図るあたしだった。

どんっ。

人の群れに逆らって歩いていたあたしにぶつかる、誰かがいた。
顔をあげるより、懐かしい同類の気配があたしに相手を気付かせた。

「・・・・・・カンヅェル?」
「・・・セフィラガーヴ様?」
相手の男は驚きの表情を浮かべた。
「珍しいわね。こんなところで会うなんて・・・」
それもそのはず。
中級魔族の彼が、こんなところで何の用も無いのにフラフラしているはずはない。

「いえ。少々用事があるだけです。・・・ここの人間に」
「そう・・・。あまり油断はしないようにね。いくら人間相手でも」
「はっ」
カンヅェルは一礼すると、マントを翻し。
待たせていたらしい、誰かの元へと向かう。

・・・あたしは。
つい最近、セイグラムが不意を付かれて危うく人間に滅ぼされかけたことを
思い出し。
嫌な予感がするのを無理に振り払い、その場を離れた。

それ以来、あの忠実な魔族に会うことはなかった。



「ねえ・・・マゼンダ」
「はい。何でしょう?」
"絶世の"をつけても充分イケるほどの。冷たい美貌の彼女は、あたしに紅茶を
注ぎながら答える。

「最近カンヅェル見ないけれど・・・」
「ええ。人間相手に滅ぼされたとか」
「なんだ・・・やっぱりそうだったの・・・」
予感的中。ああ見えてもカンヅェルは、かなり腕の立つ魔族だった。
それをあっさり滅ぼすとは・・・。
そのことについてあたしが口を開くより一瞬早く、マゼンダが口を開く。
「今日はラルターク様はどちらにおられますでしょうか」
「ラルタークなら・・・ガーヴ様を探しに結界へ行ったけれど・・・
何か用事でもあった?」
彼女はスコーンとジャムの皿をあたしの前に置く。
「ええ。ちょっと・・・」
そして言葉を濁す彼女に、あたしは何となく疑問を抱きつつも、庭園を指さす。
「ラルターク老はいないけれど、ラーシャートならきっと庭で素振りでもやってる
はずですから」
「はい。ありがとうございます。」
マゼンダは微笑むと一礼し、消えた。
見るものが思わず釘付けになるような、艶やかな笑みだった。



「へっ。どうせならもっとマトモな頭数そろえてこいよ」
ガタイの良い、赤い髪の男はそう言うと、転がったままぴくぴくしている
夜盗(だと思う)を一瞥した。
「・・・なぁぁにやってんですかガーヴ様・・・」
男は振り向く。
「なんだセフィラ。よくここが分かったな」
もう夜盗には目もくれず、ガーヴ様は大きな伸びをする。

ガーヴ様を追いかけて行ったラルタークまでもがなかなか帰ってこないので。
しびれを切らして結界へ探しに来てみたら案の定。
盗賊相手に、山の形が変わるほど大暴れしているガーヴ様に大当たり、というわけだった。

「ラルタークは?会いませんでした?」
「ああ。あいつなら会ったぜ。もうちょっとで捕まるところだったぜ・・・」
「もうちょっとで、って・・・ガーヴ様どうやって逃げたんですか?」

大昔から、カナヅチ振り上げたシャブラニグドゥに追いまわされていたおかげで。
ガーヴ様の逃げ足は腹心の中でかなうものはいない。
とはいえ、『ガーヴ様!お仕事を!』と叫び声をあげながら土煙をあげて走って
くるラルタークの追い足の早さは、それを越えるものがある。
ガーヴ様って一体何を考えて部下作られたんだか・・・。

「簡単さ。ヴァルの奴をくくりつけて一緒に亜空間に飛ばしただけさ」
「・・・・・外道ですかアナタは・・・」
呆れて放ったその言葉に、悪びれたふうでもなくガーヴ様は背中のザックを
背負い直した。
「ま、いいじゃねーか。ここの盗賊ども、見かけによらず大金持ってやがった。
これで財政が苦しいだの言ってたラルタークも機嫌直すだろうさ」


言って。
ガーヴ様はくしゃっとあたしの髪をなでた。

純魔族のそれとは違う。


あたたかい、大きな手だった。





------------------------------------------------

・・・・・(汗)
これの一体どこがガーヴァルなんでしょう・・・?
ラルタークと一緒に飛ばされてますし。
・・・それは一種の愛情表現だと・・・思ってください・・・(苦し紛れ)

うーん。もはやガーヴ&セフィラになっている・・・
オリキャラの分際で・・・(泣)

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8489ライバルはヴァル(^^)雪うさぎ 1/10-20:54
記事番号8481へのコメント

こんにちは〜 雪うさぎです。
続き読ませていただきました。

1つ驚いたのは、カンヅェルとマゼンダがセフィラに
敬語を使っているところでした。 なんかセフィラって、偉いって
感じがしなくて、、、副:竜将軍なんですよね
  (すいません、こんなこと言って)

ガ−ヴ様のためにお酒を買うセフィラはかわいいです(^^)
はたしてガ−ヴ様は喜んでくれるのでしょうか?
お酒といえば、ガ−ヴ様って見るからにお酒のみそうです。
そりゃぁもうトラック1台分くらい
酔いつぶれたヴァルの手当ても慣れててGOODでした。
やっぱりガ−ヴ様っておやさしいですね それをまた照れてかく
すところもツボですぅ〜(><)

ガ−ヴ様とリナのコンビ。本気でみたくなった。
今でもこれだけが心残りです。あぁ、どうして(グスン)

(4)、(5)もとても楽しかったです。
あ、あとハンドルネ-ムの読み方を教えてくれませんか?
どーしても読めなくて、、、私が無知なせいで
うぅー頭よくなりたい...

それでは、また〜〜!!

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8490ヴァルのほうが一枚上手・・・♪E-mail 1/11-21:35
記事番号8489へのコメント

こんにちは。儚です。
またまた読んでくださってありがとうございますぅぅぅ。

ガーヴァル・・・ていうかもう何処がガーヴァル!?になってきた気が・・・
ううっ。私の思い通りにみんな動いてくれないのです(;;)

>1つ驚いたのは、カンヅェルとマゼンダがセフィラに
>敬語を使っているところでした。 なんかセフィラって、偉いって
>感じがしなくて、、、

そうなんですよっ。私も「強い」っていう感じがしなくて、
もともと気の弱い女の子をイメージしたからなのだけど、、、
これじゃダメじゃんっ!と、急遽カンヅェル出演になりました。
アニメ版で、ヴァルガーヴというオリジナルの竜神官を見て、
「んじゃあ竜将軍もいなくちゃね♪」と思って出来た話です。
だからセフィラもヴァルと同じくらい強くてくれないと〜〜〜っ。


>そりゃぁもうトラック1台分くらい

ええ!そりゃあもう!それくらい飲んでますよきっと♪
ナーガ様とどっちが飲むでしょうねえ。
うーん。結局は魔族のガーヴ様のほうが際限無く飲むんでしょうが。


>酔いつぶれたヴァルの手当ても慣れててGOODでした。
>やっぱりガ−ヴ様っておやさしいですね それをまた照れてかく
>すところもツボですぅ〜(><)

ていうかガーヴ様、ヴァルを酔わせて何なさるつもりっ?
そこのところを追求してみると面白いかもしれない・・・。
もう、ガーヴ様ったら♪
私のイメージではガーヴ様って、セフィラの事はよく出来た部下として、
そしてヴァルの事はすべてにおいて、お気に入りなんですよ・・・。
あのエロ腰はガーヴ様の趣味と見た!(・・・自爆。)


あ、あと私のハンドル、「ハカナ」と読みます。
そんな、ややこしい字をつかうこっちが悪いんですよぅぅ(><)
ハカナでございますっ。
もしっよろしければこれからもハカナをよろしくお願いしますぅ。
うーん・・・選挙運動みたいになってしまった(汗)

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8491魔竜王のひととき(6)E-mail 1/11-21:36
記事番号8460へのコメント

     ヴァルガーヴは時々、とても寂しそうな表情を見せる
     それまで普通に言葉を交わしていても、
     ふとした瞬間に辛そうな目をしている
     それは酷く頼りなくて
     けれど次の瞬間には嬉々としてガーヴ様とじゃれている
     ヴァルはガーヴ様の心底惚れている
     ガーヴ様はヴァルの光。





マゼンダの訃報を聞いたのは、それから幾日も経たないうちだった。
よりにもよってゼロスの機嫌を損ねてしまったのが、
彼女の運の尽きだったと。
ラルターク老は簡単な説明だけをした。

当然のごとく、
部下想いのガーヴ様はめちゃくちゃ怒った。
何故かカンヅェルの時の数倍、その怒りが激しかったのは、
マゼンダが美女だったことが含まれているに違いない・・・・・・
あたしとしても
彼女ほどの魔族が滅びるとは思ってなかったし
彼女がいなくなるととたんに魔竜王宮の料理の質が落ちた。


「ゼロスをね・・・うーん・・・よりにもよってゼロスですか・・・」
あたしはぶつぶつと呟く。
獣神官ゼロス。5腹心に次ぐ力を持つ。強大な純魔族だ。
ラルターク老も、ゼロスだけはあなどるな、と。
あたしたちにそう言った。

ラーシャートは、気に入らなさそうに、ふん、とそっぽを向いて
荒々しくドアを閉め、出て行った。

「あやつはゼロスをちと甘く見ておるのぉ・・・」
ラルターク老は 困ったようにタメイキをついた。

その時のあたしには、ここまでラルターク老がゼロスを恐れる理由が、
よもや降魔戦争前にダルフィン様主催で行われた
『第一回!魔族女装コンテスト』にゼロスは優勝、
ラルターク老は出場拒否という結果に終わり、それ以来ラルタークが
ゼロスを一方的にライバル視しているため、とは気付かなかった。
<わしのセーラー服姿がゼロスのチャイナに劣るハズはない!>
後にラルタークは石化したあたしにこう語る。

ヴァルガーヴはしつこくラルタークに、
今ガーヴ様が何をしようとしているのか
『計画』とは何のことなのか、
食い下がって聞き出そうとしていた。
けれどヴァルにもあたしにも、
「ラルタークは獣王軍から逃げてきたセイグラムといる。
ラーシャートはわけあってディルスで将軍職についている」
と。それだけしか語らなかった。

ヴァルはちっと舌を打つと
さっきラーシャートが出て行った同じドアを
乱暴に閉めて出て行った。

残ったあたしにラルターク老は、
困ったもんだと次から次へと愚痴を言った。
うーん・・やっぱりあたしって損な役回り・・・




ガーヴ様は教えてくれない。
S様から離反したという事以外、今一体魔竜王軍で何をしているのかさえ。
たしかに、今のあたしたちはマトモな戦力にならないかもしれない。
ヴァルガーヴはまだ空間を渡れないし、
あたしは血を見れば貧血を起こす。
魔族が相手なら問題はないけど・・・
人間相手にあたしはまったくの足手まとい以外のなにものでもない・・・。


「ちくしょう・・・・・・」
見上げると
魔竜王宮の屋根のてっぺんで、膝を抱えるヴァルがいた。

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8492魔竜王のひととき(7)E-mail 1/11-21:36
記事番号8460へのコメント

      最近ヴァルガーヴは機嫌が悪い
      ガーヴ様がなかなか帰ってこないから
      帰ってきてもあたしとヴァルには
      「よぉ」と軽い挨拶をするだけで
      ラルタークとラーシャートだけをつれて
      会議室に入る
      それきり ずーっとずーっと出てこない


      最近ヴァルガーヴは機嫌が悪い
      ガーヴ様が『計画』を教えてくれないから
      あたしは最近とても淋しい
      ヴァル以上に相手にされてないから


      最近あたしは機嫌が悪い
      ヴァルがあたしで憂さ晴らしをするから
      今日もヴァルがあたしに難癖を付けて、
      ・・・ほどなく魔竜王宮の一角が吹っ飛んだ。









「なあ。あんたどう思う?」

窓ガラスが割れ、高価な壷も壁の絵もバラバラになり、
床の上には足の踏み場もないほどの瓦礫の山。
そんな中でヴァルガーヴはあたしに問い掛けた。

「・・・・何がですか」
がらがらがらしゃぁぁんっ!
思ったよりも派手な音を立てて、天井の一部が崩壊した。
・・・唯一の救いはラルターク老が魔竜王宮にいなかったことだ・・・。
「最近のガーヴ様のことだよ」
目も当てられないほどぐっちゃんぐっちゃんになった部屋の中、
唯一残ったソファにヴァルガーヴは腰掛けた。

ラルタークも。ラーシャートも。
結界に行ったきり帰ってこない。
説教役の二人がいないせいで、ガーヴ様はふらふらと結界に遊びに出ては、
剣豪のふりして賞金を得たり、どっかの国宝かっぱらったりと。
なかなか。戻ってこない。
・・・まぁ・・・戻ってきたかと思えば、その両手いっぱいに
抱えられているのはみぃぃぃんな、“ヴァルガーヴへのおみやげ♪”
だったりする。・・・ちょこぉっとだけ、あたしへのも混ざってるけど・・。

とにかく、魔竜王宮には。
毎日ほとんどあたしとヴァルガーヴが二人だけで
顔を突き合わせている状態になった。
・・・・・これで何も起きないハズはないのよー・・・・・。

「そのことで、あたしも思っていたんですが・・・」
いっぺん心ゆくまでどつきまわしてやりたい心中とは裏腹に、
穏やかな声であたしは言う。
「計画について、何の説明も無いですし、気付けばあたしたちの
すぐ下にいたカンヅェルもマゼンダも滅んでいる・・・
そしてガーヴ様はあの二人と何やら相談ばかりなさっている」
一旦あたしは言葉を切る。
ヴァルガーヴが「それで?」と続きを促す。

「最初は、あたし達は何の役にも立てないからなんじゃないか・・・そう、
思ってたんです。だけど・・・考えてみれば、あなたは空間を渡れるように
なるまで待てばいいだけですし、あたしは貧血をなんとかするだけですし」
「何ともならんだろ。お前は」
・・・・・・・・・張っ倒す・・・・・・・
「・・・ガーヴ様はお待ちになっているのでは、と思うんですよ」
「俺達が戦力になるのを、か?」
にこにこ顔であたしがぶん投げた花瓶を受け止めて、ヴァルガーヴが問い返す。
「だから・・・あたしたちは最後の砦、って・・・」
「最後の砦、か・・・」

その言葉が気に入ったのか。
いつの間にか、ここ最近ずっとヴァルの表情に出ていた、
悲しそうな翳りが消える。
まあ・・・元気になってくれるのは良いことだけど・・・。

「いい事言うじゃねえか。
・・・ありがとな。お嬢ちゃん」
この人の口からおよそありえないような礼の言葉を述べて。
珍しいこともあるもんだとあたしが驚いた瞬間。
いきなしあたしの髪の毛を掴むと、
「なっ・・・」
こここここのエロ腰魔族は、あたしのおでこにキっ・・・キスなんぞを!
そしてにやり、と笑うと去っていった。

「なっ・・・・なぁぁんて事するんですかぁぁぁっ!!!」

5秒ほどの硬直ののちにあたしのあげた絶叫は、
すでにトンズラこいていたヴァルの耳に届くハズはなかった。

これこそ。
ヴァルガーヴのあたしに対するイヤガラセの中で、
史上最大のものだった。

「あたしにそんなことをしていいのはガーヴ様だけなんですっっっ!!!」








------------------------------------------------------------




ヴァルガーヴに誤解を招く言動があったことを
ここに深く深くお詫びいたします・・・(汗)
これは、あくまでセフィラへのからかいと
イヤガラセのための行動であって深い意味はありません。


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8512魔竜王のひととき(8)E-mail 1/14-01:38
記事番号8460へのコメント

      夜毎、彼は悪夢にうなされる
      それは決して彼のせいではない痛み
      それを一体誰が癒せるのかとなれば
      起こってしまったことは変えようが無いし
      記憶を消すというのも何かが違う
      痛みは受けた本人にしか分からないし
      癒せるのはその本人だけ

      だったらヴァルは本当に独りぼっちになってしまう

      ガーヴ様はヴァルの一部
      ヴァルにその力を与え
      ヴァルを魔族へと変えたから
      けれどそれだけではない
      ヴァルの中にはガーヴ様がいるから
      ヴァルは独りではない

      ガーヴ様の“命”ある限り
      私たちは決して独りではない






ヴァルガーヴは最近、異界の誰かとの連絡役をやっているらしい。
異界の誰か。・・・うーん。誰なんだろう。あたしには分からない。
そもそも異界と連絡を取る、なんつー事を思いつくガーヴ様も凄いけど。


「ヴァルガーヴ、今、暇?」
あたしは部屋をノックし、彼の部屋に入った。

・・・どーでもいいが彼の部屋はあたしの部屋より数倍広くて立派で、
しかもガーヴ様の私室の隣にある。
魔竜王宮、仮にも“王宮”というだけあって部屋数は多いし、
かなり広い。それを考えると、
あたしの部屋はその隣の隣の隣、だからガーヴ様の部屋は見えないくらい遠い。
・・・まあ、魔竜王宮自体、ガーヴ様が勝手に作り出した空間だから、
ガーヴ様がその気になればいつでも大幅にカタチは変えられるのだけど。

「何だ?夜這いか?」
「何て事言うんですッ!今は真昼ですよ!!・・って、そうじゃなくて!」
何て事を言わせるのだ、このひとは・・・。
あたしは用件だけを話す。

ラーシャートは結界の国、ディルスで将軍をやっているという。
ならば。ラルタークはいくら聞いても、今ガーヴ様が進めておられる
『計画』について話してくれない。
ならば残るはもう一人、ラーシャートに聞くまでっ。
あたしたちを戦力として用いないのは、ひたすら“最後の砦だから。”
と信じつづけているにしろ、取り合えず今、主が何をしているのか、くらいは
やっぱり知っておきたい。

一言、二言で話はまとまり、あたしはヴァルをつれて空間を渡った。
とはいえ。半魔族のあたしに、『誰かを連れて空間を渡る』というのは
それなりにきつい行動だった。
・・ああヴァルガーヴ、早く自分で空間を渡れるようになって〜・・・。




「ラーシャート将軍の身内の者ですが、お取次ぎをお願いします」
身内・・・まあ、ある意味身内だしね・・・
「お名前を」
マニュアル通りの答えを返す門番その1。
「セフィラとヴァルです」
一瞬フルネームで名乗りそうになったが、二人して「●●ガーヴ」って
いうのは何だかアヤシイ宗教の人みたいだ。

「ようこそいらっしゃいました。どうぞ中へ」
中に入っていった門番とは別の、もう少し位のありそうな兵士が、
あたしたち二人を中へと招き入れる。
ディルス城は、魔竜王宮ほどではないにしろ、かなり立派なつくりだった。


「これはお二方。いったいどうしたのかな?」
久々に見るラーシャート将軍は、いかにも悪代官な風貌で、
やっぱり迫力があるなと思った。
「ま、用ってほどのことでもねぇんだがな」
「カンヅェル達が消えたと思ったら、今度はあなたたちまでどこかへ
行ってしまうし。ちゃんと生存してるか確かめに来たんです」
「これはまた・・・キツイですな」
はっはっは、とラーシャートが笑う。
こういうところはなんとなくガーヴ様に似ているような気がする。
あとは、短気ですぐキレる所とか・・・・・・まあ、ガーヴ様のほうが
ずーっといい男だけど。

「それで、何がどうなってるのかもついでにちゃっちゃか説明して
頂けたりしたら嬉しいな、なんて思うんですけど」
「うーむ・・ご説明差し上げたいのは山々なのだが・・・」
運ばれてきた紅茶に口をつける。ほのかな香りが広がった。
「上司どのから許可が出ていない以上、こちらから申し上げることは
できないのだよ」
他の人間の耳を気にして、わざと彼は“上司様”という言い回しを使った。
「俺達に隠してどうすんだよ」
「まあ・・・わたしはあっさり滅ぼされたりなぞせんから安心していて
くれればよい。なに、大丈夫だよ」
自分から“大丈夫”なんぞと抜かす奴に限って一番危ないのである。

「結局何も話す気はないんだな・・・・・・」
ヴァルガーヴが少し、力ない声で、言う。
「ヴァルガーヴ・・・・・・」
「ただひとついえることは、だな、お二人。・・・じきに魔族の連携は
破られる。そして、ガーヴ様は望みを達成される。もう少しの辛抱なのだ。
だからセフィラガーヴ殿も、ヴァルガーヴ殿も。何の心配もなさらずに、
魔竜王宮を守っていてくれ」
まるで、諭すように。ラーシャートは言った。
「・・・なら、ラーシャート将軍」
ヴァルガーヴが、口を開く。
「何があっても滅ぼされたりなんかしねぇんだな?」
「無論。」
「分かった。・・・絶対にセフィラなんかに竜将軍職、譲るんじゃねぇぞ」
なぁぁんか引っかかるなぁ・・・その言い方。
あたしが何か言おうと、口を開きかけたその時。

「申し上げます。ラーシャート様の身内を名乗る、
剣豪ガーヴなるものが城門まで訪ねてきましたが・・・・・・・」

ぷひ!

あたしたち3人はいっぺんに紅茶を噴き出した。
「けほっ!けほけほっ!」
「お、お通ししろ・・・なるべく丁重に、だぞ!」
さすがに純魔族は咳き込むこともなく。
動揺しながらもラーシャートは兵士に指示を出した。
あたしは、咳き込んだヴァルガーヴの背中をさすっていた・・・。


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8513魔竜王のひととき(9)E-mail 1/14-01:38
記事番号8460へのコメント

      結局のところ、彼は救われたがっていた。
      結局のところ、彼は光を欲しがっていた。
      結局のところ、彼はがむしゃらにならざるを得なかった。

      ガーヴ様がいかにヴァルガーヴをひいきに扱っているか、
      あたしはこの目でずっと見てきた
      羨ましくもあり、そしてその関係を見るのも好きだった。
      ヴァルガーヴはある意味かなり嫌な人物だった
      ガーヴ様はある意味、かなり鈍感なお人だった
      それでもあたしは知っている
      この二人はようやく巡り合えたソウル・メイトなのだと

      だからもし ヴァルガーヴ
      あなたがガーヴ様に関わることで、
      歯止めが利かなくなって暴走したりしても
      あたしはあなたを責めない
      すべての正当性・論理性・無限連鎖
      そんなすべては関係ないと言い切れるほど
      あなたたち二人は近しいものなのだから
      あたしは二人を愛しているのだから






「まったく、なんだってお前らは二人して結界になんぞ行ったんだ?」
『・・・・・・ゴメンナサイ・・・』
あたしとヴァルガーヴとは。
しゅん、となって頭を下げる。
「まあ、謝ってくれって言ってるわけじゃねえ。・・・ったく、心配ばかり
かけんじゃねぇよ」
乱暴に、言って。
ガーヴ様は、歩き出す。
あたしたちもそのすぐあとを、歩く。

ディルス王国の、城から表通りの方向へ向けて。
月がいつの間にか頭上に昇り、あたりにはライティングの明りが
ともり始める。
だけど、人の波は途切れることがない。
人ごみ。

「なあ・・・セフィラガーヴ」
「なんでしょうか?ガーヴ様」
ヴァルガーヴもいるのに、珍しくあたしだけがガーヴ様に話し掛けられる。
「お前はなんで俺についてこようと思ったんだ?」
なんでって・・・唐突な質問である。
「ガーヴ様が御自分で“俺についてくれば助けてやろう”なんておっしゃったんじゃないですか」
「そうだったかな・・・・・・」
ガーヴ様にとっては、取るに足らない思い出だと思う。
けれど、あたしにとっては忘れることの出来ない記憶。

ガーヴ様は苦笑する。
「だからお前は俺について来んのか?」
あたしは前を向き、少し考え。
「・・・ガーヴ様が、ガーヴ様であられる限り、あたしのあるじはガーヴ様ただ
お一人です。理由が知りたいとおっしゃるのなら、あえて言わせて頂けば、
それはガーヴ様がガーヴ様だからです」

あたしの、わけのわからないような答えに、いきなりヴァルガーヴが
爆笑しはじめた。
そりゃあ・・・わけわかんないなあ、とも自分でも思ったけど・・・
何も笑うことは・・・。ガーヴ様の手前、文句も言えずにあたしがちらっと
ガーヴ様を見ると、ガーヴ様は小さく笑った。
「ヴァルガーヴと全くおんなじこと言いやがる。お前らは一体何なんだ?・・ったく」
「へ?同じ事、ですか・・・?・・・ってヴァルガーヴ!一体いつまで笑ってる
つもりですかっ」
ガーヴ様はまた少し笑った。あたしにはそれが少し嬉しそうに見えた。ナゼダロウ?

「いいか」
その歩みを止めて。ガーヴ様はあたしたちに向き直った。
途切れない人の群れの、ちょっとはずれた場所で。

「俺は、何があっても勝つ。そして必ず、生き延びてみせる。・・・だがな、
もしも万が一、俺に何かあったとしても。 ・・・必ず、生きろ。お前ら二人
だけは絶対に生き抜け」
「ガーヴ様に何か、なんてあるはずがありません」
目を伏せ、ヴァルガーヴが言った。
「そうだな・・・」
笑って、主は答えた。
「・・・どうして、あたしとヴァルガーヴなんですか?」
ふと思いついて、あたしは口を開いた。
「・・・ああ。ラルタークとラーシャートはな・・・」
一旦言葉を切り、ふと、遠くのどこかを見つめる。
「ガーヴ様・・・?」
心配そうにヴァルが、ガーヴ様を見上げた。
「いや、なんでもないさ。・・あいつらは所詮は“魔族”だからな・・・」
「意味が・・よく分からないのですが・・・」
遠慮がちに言ったヴァルガーヴの頭を、ガーヴ様はいつものように
くしゃり、と撫でると。
いつになく真剣な声で、言った。

「よく聞け。・・もし何かあって俺が倒れたあと、ラルタークとラーシャートが
お前らに向かってきたら。・・・その時は、容赦なく滅ぼせ。いいな」

あたしとヴァルは、驚いてガーヴ様を見上げた。その目は、強い光を宿していた。
生きていることの証。赤い色。

「いいな?」
再度確かめられる問い。
『・・・はい』
その目を見て。
はっきりとした声で、あたしと、ヴァルガーヴは答えた。


再び、歩き始める。
ちょうど酒場へつづく道だった。ディルス一の、大きな酒場だ。
人の群れはみんな、ほとんどが酒場に向かっている。
「酒でも飲んでいくか。・・・お前ら付き合ってくれるか?」
「勿論です」
言って、ヴァルガーヴがガーヴ様の横に並ぶ。
ああ、出遅れたっ。
あたしがすかさず反対側の隣に出ようとしたとき。

「あっ・・・・」
思わずあたしは、振り返る。
今のは・・・
「どうした?」
はぐれないよう、とっさにあたしの手を掴んでガーヴ様が言う。
まあ、はぐれたところでアストラル・サイドでもっかい会えば済むことだけど。
「いえ・・・見間違い、みたいです」
そのまま、何事もなかったかのように、主の横へと並ぶ。





見間違い、などではない・・・
今のは・・・けど、どうしてここにいるの?
ただの偶然、であれば良いのだけれど・・・・・・。
胸が痛む。
人並みの中で、少しの距離を置いて擦れ違った、
あの端整な顔の男。
あれは、間違いなく。

獣神官ゼロス・・・・・・・・・・。




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8544Re:魔竜王のひととき(9)加流ネメシス E-mail 1/18-01:21
記事番号8513へのコメント

儚様、はじめまして。
加流ネメシスと申します。


ガーヴ、とっても部下想いの「いい人」ですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アニメの方はご覧になっていないそうですが
とってもいい感だと思いましたよ。(^-^)
結界内で、盗賊やったり、剣豪やったりして大暴れしているとありますね。
実は私もちょっとお話しを書いていまして、ウチのガーヴも
ヴァルを連れてそんなことやってます。(^-^;;;;;;;;;)
やっぱり、ガーヴはじっとしていられないタイプですよね。
で、ラルタークとラーシャートに文句言われちゃうと言うパターン。


キャラがうまく思うように動かないようですが、私もそうですよ。
私は特にヴァルが動かせないですね。
その点、儚様はヴァルを上手く動かせていて、羨ましいです。
オリジナルキャラだと既成の概念やイメージがない分
動かし易いのでしょうが、セフィラというキャラに
愛着を持って書かれているのが分かります。



ところで、このお話しに続きはあるのでしょうか?
もし、続きの予定がありましたら、また読ませて頂きますね。


加流ネメシス