◆−コンチェルト8−神代  桜(1/14-16:45)No.8516
 ┣きゃ――!!嬉しいですぅっ!!−ユノア(1/14-22:40)No.8518
 ┣お久しぶりです−月の人(1/16-04:01)No.8527
 ┃┗こちらこそ★−神代  桜(1/16-13:47)No.8528
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  ┗Re:コンチェルト8−神代  桜(1/19-11:39)NEWNo.8556


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8516コンチェルト8神代 桜 1/14-16:45


「くおらああぁ! 待ちなさいラウディ!!」
「へっへーん! ピーマンなんか誰が食べるか。おれ遊んでくるー」
ちゅどごおぉぉぉぉん!!
ごく普通の母と子の昼食後の会話。ただひとつ違ったのはさらにその後に響いた爆音であった。
「…か、母さん……」
「ほら見てみなさい! 嫌いだからって野菜を食べないと、こうして後々後悔することになんのよ!」
「いや、リナ。それは違うと思うぞ…」
ゼフィーリアの街に佇む小さな家の小さな庭。
そこでひくひくとのびている幼い息子相手に、夫婦はごく日常茶飯事的なやりとりをはじめていた。
「もう甘やかすんじゃないのっ。ガウリイ! こーゆーことはちゃんとしつけなくちゃ。」
「だからって何も魔術でふっとばさんでもいいだろ…。ほらラウディ、今回はもういいから遊んでこい。」
「やた! 父さんありがとっ。母さんの後始末頼むぜっ。」
そう言った彼の行動は素早かった。
金に近い茶の髪をなびかせ、嬉々とした表情に青い瞳を輝かせると、たっと駆け出す。
「あ、ちょっと待ちなさいっていってるでしょっ。ラウディ、ラウディーっ」
夕飯はハンバーグがいいー。などと言いつつ景色の彼方になる息子に、母親は尚も声を張り上げていた。


「ガウリイ。」
じっと緋色の瞳を釣り上げながら、夫に彼女は詰め寄った。
華奢な細く小さい体に、栗色の髪が緩やかなラインをかたどって落ちている。
しかし今年で二十六になった彼女は、なぜだか少女の姿のまま、今に至っている。彼女が言うに、今まで使っていた術のせいで彼女の周りの時間だけが正常に働いていないらしいが。
「ラウディが生涯ずーっと、ピーマン食べれなかったら責任とってよね。」
襟に細かい刺繍を施した青いブラウスに黒の釣りスカート姿で尚も迫ってくる。
子供が産まれてからのリナは、すっかり母親らしくなっていた。もちろんしつけ方などは先程のような過激さで、本質的なものは変わっていないが…。
「まあまあ、リナ。それに、俺はもう責任はとれないぞ」
「? なんでよ。」
「だって俺はお前さんの責任をとっちまったからな。」
「なっ!?」
瞬間的にリナの顔が赤くなる。
「なにばかなこといってんのよ!! そ、そんなこと言って逃げようなんて考えたって無駄よ。」
「なに今更照れてんだか。」
「ガウリイ!!」
なおも声を張り上げる彼女。ガウリイは声を押し殺しながら笑うと、すっとリナの背中に手を当て家の中にはいるよう促した。
季節は穏やかな春。柔らかい風の吹き、青の空に雲がゆったりと流れる季節…。
「ずっとさ…」
「んー、なに?」
息子の繕い物に手をつけかけた少女を見ながら、ガウリイは呟いていた。
椅子に座ると同時に金の髪は肩へと落ちてくる。
彼の方はリナとは違い、確実に時を重ねていた。しかしまだ言っても三十ほどだ。その整った容姿は時間が流れてもそれなりに美丈夫である。
「ずっと…、こういうのがいいよな。」
それを聞いてリナはけたけたと笑いだした。
「なによ急に。」
「いや、今のこういうさ…、静かな場所でゆっくりと時を重ねて、たまにゼルやアメリアに会ったりなんかしてさあ。お互いに子供の話をしたり、出かけたりして…。そういう、楽しい時間がずっと、続くといいよな。」
青い瞳が優しく微笑む。
そして、リナも穏やかに微笑みかえした。
「…そだね。」
二度繕い物をはじめる。
彼女は現在、二人目の子供を身篭っていた。ラウディの時もそうだったが、どうもリナは臨月も近いというのに普段と体型がそれほど変わらない。そういったゆったりとした服を着ていたりすると、本当に子を宿しているのかと思ってしまう。
まあそれは人それぞれなので心配することはないとアメリアに笑われたが。
「……でもねガウリイ」
「?」
リナの表情は変わらず穏やかだ。
「時の流れは、思っているよりも残酷よ。」
「……え?」
「“このまま”なんていうのは、決して存在しないわ。時間は常に流れて…そしてすべては移り変わっていく…」
「リナ?」
呼ばれて、彼女は我に返ったようにはっと顔を上げた。
驚いた表情のこちらに対して、惚けたようにゆっくりとこちらを向き…
「あ、やだなにヘンな顔してんのよ。ほら、そんなこと言ってると、ラウディが旅に出たいとかっていいだした時に泣いちゃうわよって言ってるの。」
慌ててぱたぱたと手を振った。
それを見て、ガウリイもかろうじて返事を返した。
「あ、ああ…。そうだな。」
「もお、ガウリイってばきっと娘が嫁に行くときに花婿に“娘はやらん!”とかって言っちゃうタイプなんじゃなあい? ぷぷっ」
「そ、そんなことないぞ」
「わっかんないわよぉ。案外ゼルの方がすんなりと送り出す方かもねー。あーあ、この子が女の子だったら苦労するだろーなー。」
言うとリナは優しく自分のお腹を撫で付けた。
「女の子よ、多分。」
「? わかるのか?」
「前にね、シルフィールとアメリアが声を揃えて言ってた。『この子は絶対に女の子だ』って。」
そっと背中をゆり椅子の背もたれに押しつける。
「それも…魔力が段違いに強い子だって…。ラウディには魔道士の資質はなかったからね。きっと、この子の方にかたよっちゃったんだわ」
「…そうか。」
「うん。」
ガウリイは思わずリナを盗み見る。
穏やかな表情。優しい眼差し。そして、なにものをも引き付ける…緋の瞳。
リナは変わった。
姿は少女のままでも、なんだか前よりも綺麗になった。成長が促す美しさではない。もっとこう…内からでてくる木漏れ日のような感じだ。
女は幸せとともに磨きあげられるんですよ<Vルフィールは言う。
母親というのはそういうものだ<[ルガディスは呟く。
そしてアメリアは――

散り行く一瞬前の耀き…
――え?
そう言われた時、ガウリイは思わず聞き返していた。
巫女をやっていると、たまに神殿の方に懺悔をしに来る人の話を聞く機会があるんです。もちろん一般人ではなく、引退前の騎士団長などのおじいさんたちですけど…
美しき姫巫女は言う。
その人たちは懺悔――といっても昔の話をしたり、今の自分を話たりするんですが…。どれもみんな、穏やかで、落ち着いてて、最後に必ず言うんです。《今まで歩んできた道は後悔していない。でも、世界がよくみえる今なら、もう一度歩きだしてみたい》って。父さんは、生きるってそういうことだっていってました。最後になって初めて、世界がよく見えるって。だから人は、散り行く前が一番美しいんだって。
…なにがいいたいんだ…?
アメリアはためらった。しかし、顔をあげると
リナさんには、もう世界が見えてるんじゃないでしょうか…?
ガウリイは笑った。
引退前のじーさんと同様、悟りを開いちまったってか?
だから…、自分のするべきことを感じているんじゃないでしょうか。
……………。
リナさんは、頭のいい人です。人間の営みの中で、ただ平凡で幸せに暮らすことだけで、満たされる人じゃ…ないような気がします。

あのアメリアの言葉は忘れる事ができない。
そうなのだろうか…?
本当に、彼女は人の波の中で生きることに、物足りなさを感じているのだろうか…?
「…なあ、リナ?」
「んー?」
優しく返される返事。
「俺のこと…好きか?」
「好きじゃない奴とどーやって二人も子供つくれってゆーのよ。」
穏やかでいて、彼女らしい答え。
そうだ、これでいい。
こうして、いつまでも彼女と時を重ねていこう。
自分はずっと彼女と供にいるし、彼女もずっと、側にいてくれる。
ガウリイはそう思うことにした。
永久(とわ)に愛を誓ったのだ。彼女の左手に。何も、不安になることはあるまい。
「ねえ、それよりもさあ…」
リナが話し掛けてくる。
「ラウディに剣、ちゃんと教えてる? 最近あの子、友達と遊びにいっては夕方まで帰ってこないでしょお?」
「ああ、大丈夫だよ。毎朝稽古つけてるのは知ってるだろ?」
「生ぬるいつってんのよ。ゼフィーリアでは昔から〈かわいい子には二十四時間不眠普及で鍛えよ〉ってことわざがあるでしょ?」
「をいをい…」
「あの子の名前、あんたんとこの数代前の跡取りからとったんだから。それに恥じないようにね」
いつものやりとり。平穏な会話。
たおやかな風の流れる、春の季節…。
それにピリオドが打たれるのは、そう先のことではなかった。


(…リナ?)
剣(つるぎ)のような月の昇る真夜中。
ガウリイはベットから半身を起こして自室である二階の窓の外を見やった。
僅かな月明かりに照らされる栗色の髪。それが、一階のドア先にあるゆり椅子の上で、静かに揺れていた。
(一体なにを……?)
肩に羽織った黒のショール。
その彼女の表情は、いままでに見た事もない。澄んだ瞳で月を仰いでいた。
「…ねえ聞いて」
ぽそりと呟かれた言葉。おそらく彼の耳でないと聞きとれないような声だ。
しかしどうもそれはガウリイに向けられているものでもなく、独り言にしてははっきりとした呼びかけだった。
「あなた、女の子なんだって」
(――子供に呼びかけてる…?)
彼は気配を完全に断ち切る。そのまま、音をたてずに窓をすこしばかり開いた。
「アメリアたちが言うんだから間違いないわ。それも、あたしと同じくらいの魔力許容量の持ち主だって。」
優しく下腹部を撫でる。
「よかった…。あたしずっとあなたを待ってたのよ。」
ガウリイは窓を閉めかけた。
別に心配する程ではない。彼女はラウディがお腹にいた時も、しきりに女の子を切望していたのだから。喜ぶのも無理ない。
――と
「ラウディはガウリイの子だもの」
「……?」
閉めかけた手が止まった。
「あなたのお兄ちゃんはお父さんの血を色濃く引いちゃったから。あたしの遺志は継げないの」
(遺志…だって……?)
「でもあなたは違った。あなたなら、あたしの想いを継いでくれる。あたしの姉ちゃんが、あたしに託したように……」
(…………)
リナは続けた。
きい、きい、と揺り椅子の音のみが闇に響いて。
「姉ちゃんは生まれた時から、神々と魔族との争いに干渉せざるを得ない存在だった。だからあの人は、あたしに世界を見てくるよう言ったのかもしれない。自分のかわりにか……、もしくはあたしだけは、神も魔も関係なく、人として生きるために…。けど、きっと後者ね。その証拠にあたしは魔族とのドンパチはレゾの時が初めてだったかんね。
ま、結果としてあたしは自分から魔族に目えつけられたようなもんだけど。」
月は新月より少し前。猫の爪痕のように、細く傾いていく。
「あたしは…そうして人として生きた。大切に思ってくれる人と一緒になって、子供生んでね…。後悔はしたことないわ。けど…。この現実は、姉ちゃんが望んだとはどうしても思えない。そして…自称天才美少女魔道士が望んだ事とも思えないわ」
くっと漏れる彼女の笑い。
(……なんで…だ……?)
ガウリイの動揺は隠せない。
「この現実は、あたしが《女》として望んだ結果だわ。愛しい人との幸せな家庭。婚礼の時に左手に誓った永久(とわ)の愛。
でも…あたしは同じ日にこの右手に別の事も誓ったの。《あたしは、あたしとして生きる》って…。すべての母なる者に…ね。」
風が、優しく彼女の髪を弄ぶ。
「…もうすぐ大きな戦いが始まる。今までが静かすぎたからね。あたしはその時、必ずその戦いに身を投じることになる。…一人でね。今度こそ誰も巻き込まずに。それに…誰も巻き込まれることを望んでいない。
ラウディを生んだのはそのためだったのかも知れない。あなたのお父さんは、これであたしについてこようなんてことはできなくなる。あの子を守るために。
そしてあなたは……。いつかその力と性分のせいで、あたしと似たような運命を辿るわ。あなたにはその時…、あたしの意志をついで欲しいの。
たとえ大切な人を失いそうになっても、誰かが犠牲になっても、それに揺るがないで。自分の生きたいように生きて…そして、その中で命を終えて。
あたしはあなたが大きくなったとき、きっと側にはいてあげられなくなると思う。でも精一杯生きて…そして自分に、命を賭けて。誰のためでもなく、自分に…命を賭けて。」
(まるで遺書じゃないか…)
握り込んだ拳。
爪が皮膚に食い込むのがわかる。滴る赤は板の床を小さく汚し…
「――ゲーム・オーバーです。ガウリイさん。」
「!!」
誰だ。そう言おうとして……、ガウリイは大きく目を見開いた。
もうそこは、数年暮らしたと“思い込んでいた”家ではない。虚無と闇だけがつくる空間。
そこに、見慣れた神官がひとり佇んでいる。
「…あ……」
「うーん。これで二百八十二…いえ三回目でしたっけねえ。リナさんとの疑似新婚生活。」
「疑…似……?」
惚けたような声で答える。
なんだ。
一体なんなのだ。これは、どういう……
“――ええ、試してみてください。何度でも、納得のゆくまで……”
「!?」
不意に記憶の断片がよぎった。
「思い出されましたか…? どうも少々記憶が混乱しているようですが…。」
トン…と壁もないのに男は闇へもたれかかる。
「いままで見せた二百八十三の未来…、いかがでしたでしょうか…? まあ、まだご不満があるようならばまだいくらでも見せて差し上げますが…。バリエーションは豊富に取り揃えていますよ。」
くつくつと笑う獣神官。
暗く冷たい紫黒の瞳が悦びの色に染まる。
(そ…うだ。俺はいままで――)
疑似世界にいたのだ。リナ=インバースとの未来に…。
しかし、二百八十三回も試したにも関わらず、どれも彼の思うようにはならなかった。
ある未来では、彼女は禁術を使うざるをえなくなり命をおとし。
ある未来では、彼女はこの男と不死の契約を結んだ。
別の未来では、彼女は不治の病のため彼と子供だけを残してこの世を去り
他の未来では、彼女はカタートへとその身を投じた。
「さて…どうしましょうか?」
「……が未来だ…。」
「?」
次の瞬間、彼は一足跳びで神官の許へと踏み込んでいた。
「っ!」
「何が未来だ!!」
ぞふっ
抜き放った剣は、神官の脇腹を薙ぎ…
「…くっ」
男に焦りの色が見えた。
「何が未来だっ。偽りの悪夢なんかを俺は望んでないぞ! 未来は、俺がつくっていくんだ。俺と! リナで!」
黒衣が足元にずるずると落ちてくる。
「…さすがですね…ガウリイさん……。僕が…まさか…あ、あなたに切られるとは……」
そして…獣神官は闇に溶けた。
「……………。」
ガウリイは静かに剣をしまう。
「――なぁんていう未来がお望みで?」
「!?」
思わず背筋に冷たいものが走った。振り返れば
「いやあ、けれどもそれは少し欲張りというものでしょう。今時子供向けの絵本でさえ、そこまでうまくはいきませんよ。」
「……な…………っ」
あっはっはっはと闇色の髪をした男が笑っている。
そして、張り付いたような笑みがガウリイに向けられ
「言っているでしょう? これは偽りの世界ではなく、可能性の世界。あなた方の立っている線の、延長線がこれなんですよ。」
すっと、一本の指が立てられた。
「もちろん。あなたの意志で未来はどうとでも転ぶ。けれど…流れ自体を根本的なところから変えようなんて、所詮は無理なんですよ。」
「お前に俺達の未来を断言する権利が、どこにある!」
「権利なんてありませんよ。ただ、いまのあなた達はちょうど石に躓いた子供と同じ。あとは身体が傾いてバランスを失い、倒れることなど、誰が見ても瞬時に予想がつくんですよ。僕があなたに見せた二百八十三の未来は、その転び方、怪我の個所の違いに過ぎません。」
「嘘だ…」
「おやおや、以前現実を見なければならないとリナさんに言ったのはあなただったと記憶していましたが、もう現実逃避ですか?」
金髪の青年は大きく踏み込む。
もう一度剣を抜き、腰をおとして一気に間合いを詰め
「男のひがみはみっともないですよ。」
「だまれっ!」
「おやおや」
タッ…、神官は軽く後ろに跳んだ。しかしまたすぐに詰められる間合い。ここで普通の相手ならば逃れることができずに、剣の犠牲となってしまうのだ。
しかし
「ちっ!」
手応えを感じる事なく剣は弧を描く。
「そう何度も勝利感に浸らせてあげるほど僕は人がよくないんですよ。」
するりとのがれられ、声は横から。
「もっと冷静に話し合いましょうよ。時間はまだあるんですから。それに…」
瞬間…男は視界から消えた。
(…?っ)
「あの二百八十三人のリナさんの中に、一人でも偽りの彼女がいましたか……?」
「――…。」
ガウリイの動きがとまった。
「あなたが一番よくわかっているでしょう? 姿形だけではなく、負けず嫌いで賢くて、だれよりも優しく、強い人…。そうですよね。あなたが出会ってきた彼女は。」
後ろから囁かれる言葉。
「過去も現在も……そして未来も。」
悪魔の囁きは静かに響いた。
「彼女はあなたの為ならすすんで僕と契約を交わしたでしょう。そして、禁術も使うでしょうね。周りの人間が神と魔の争いで傷つけば、彼女は自らカタートへきますよ。
ほら、思い出して下さい。あなたの腕の中にいたリナさんの瞳は、はたして僕がつくっただけのまやかしだったでしょうか。」
「……リナは……」
彼の脳裏を少女との記憶が駆け巡る。
「今の神々と魔族の冷戦状態をみれば、どちらかがそのうちしびれを切らして動くのは必至。まあそうなけば、ルナさん――リナさんのお姉様――は必ず巻き込まれますからね。そうなればリナさんがじっとしているわけがないのはあなたもよくわかっているはずですよね。」
くすくすと漏れる笑い声。
虚無の空間にこだまして…
(俺達は……)
「ルナさん、リナさんときたからやはりあなた方の子供はそれなりの片鱗をみせてくれるんでしょうねえ。ああ、もしかしたら、赤眼の魔王(ルビーアイ)様の依り代になる可能性もありますね。案外リナさんの娘あたりが禁術を使ってくれるかもしれませんよ?
そうなったら、もう僕たちと一緒に混沌へ還えるしかありませんね。」
「…………。」
《絶望》はすでにガウリイを蝕みはじめている。
記憶の海に浮かぶのは、笑いかけるリナの顔。しかしそれも現実という名の恐怖に打ち砕かれて
「そんな現実、なければどれだけいいことか…。人生、せっかく生きてるんですから、どうせなら少々山あり谷ありのささやかな幸せがいいですよねえ。」
神官の深い瞳。それは闇の中で幾度も魔的に光り
「――あなたは、なにが望みですか……?」
「…俺は……」

ずっと…、こういうのがいいよな。
なによ急に。
いや、今のこういうさ…、静かな場所でゆっくりと時を重ねて、たまにゼルや アメリアに会ったりなんかしてさあ。お互いに子供の話をしたり、出かけたりして…。そういう、楽しい時間がずっと、続くといいよな。
…そだね。

蘇る記憶。あれは、いつの記憶だったのだろうか…? いや、そもそも現実にあったものだったのか、それとも…
(夢…だったのかな……)
静かに瞳が閉じられる。
絶望は、彼から記憶を取り上げた。
後に残るは、神官の残酷な微笑み
「人間とはもろいものですね…」
ふわりと持ち上がる彼の体。
「あんなにも本物のリナさんを求めておきながら、結局こうして自分に都合のいい彼女を求めた。」
くっと笑ったために揺れる肩。
「ひとつ忠告して差し上げますよ、ガウリイさん。偽りの彼女をつくっているのは、僕ではなくあなたのその独占欲なんですよ。だって僕は何一つ……」
自分の唇に押し当てる人差し指。
「あなたに嘘は見せていない。
…まあけれどもあなたが望むのであれば仕方ありません。あなたがこれから見るものこそ、本物の偽りだらけの未来です。そう……」
神官は闇の中をゆっくりと進み出す。眠る彼をガラスの棺に入れて
「あなたの理想という名の……ね。それも、永遠に――」
闇は音を立てず、虚無の世界を進んでいった。
小さく、くすくすと笑いのみを響かせながら……


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お久しぶりです皆様! 覚えてらっしゃる方は多分いらっしゃらないと思いますが、妄想狂の神代 桜です。ちょっと予定では春からのつもりだったのですが、後少しだったのでちょちょっと書き足してこの度投稿できました。
まったくずりずりと続きまくっていいかげん終ってくれとお思いでしょうが、どうぞ前回の話を思い出して読んで下されば幸いでございます。では。


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8518きゃ――!!嬉しいですぅっ!!ユノア 1/14-22:40
記事番号8516へのコメント
こんばんは、ユノアです。

きゃ――――――――!!!!
神代様の御作品ですぅぅぅっっっっっっっっ!!!!
某HPの掲示板を拝見して、こちらに来ました!!!!
もう、待ちに待ってた御作品なので、すっっっごく嬉しいです!!!
心して拝読させて頂きますね。


>「くおらああぁ! 待ちなさいラウディ!!」

ラウディってあのラウディでしょうか?


>「へっへーん! ピーマンなんか誰が食べるか。おれ遊んでくるー」
> ちゅどごおぉぉぉぉん!!
> ごく普通の母と子の昼食後の会話。ただひとつ違ったのはさらにその後に響いた爆音であった。

この時点で、ごく普通の母とは言えないような・・・・・


>「…か、母さん……」
>「ほら見てみなさい! 嫌いだからって野菜を食べないと、こうして後々後悔することになんのよ!」
>「いや、リナ。それは違うと思うぞ…」

えええ!!!リナちゃん!?
かなり驚きましたよぉ!!
リナちゃんがお母さん!?って。
それも、この感じからして、お父さんはガウリイさん?????


> ゼフィーリアの街に佇む小さな家の小さな庭。
> そこでひくひくとのびている幼い息子相手に、夫婦はごく日常茶飯事的なやりとりをはじめていた。
>「もう甘やかすんじゃないのっ。ガウリイ! こーゆーことはちゃんとしつけなくちゃ。」
>「だからって何も魔術でふっとばさんでもいいだろ…。ほらラウディ、今回はもういいから遊んでこい。」
>「やた! 父さんありがとっ。母さんの後始末頼むぜっ。」
> そう言った彼の行動は素早かった。

ええええ!!やっぱり!?ガウリイさんがお父さん!!!!
更に、驚き。言葉をなくしました。
ええ!!リナちゃんの旦那さんがガウリイさん!?
何故!?


> 金に近い茶の髪をなびかせ、嬉々とした表情に青い瞳を輝かせると、たっと駆け出す。
>「あ、ちょっと待ちなさいっていってるでしょっ。ラウディ、ラウディーっ」
> 夕飯はハンバーグがいいー。などと言いつつ景色の彼方になる息子に、母親は尚も声を張り上げていた。

でも?こういう光景は暖かで良いですよねぇ。
家族っていいなぁって感じです。


>
>
>「ガウリイ。」
> じっと緋色の瞳を釣り上げながら、夫に彼女は詰め寄った。
> 華奢な細く小さい体に、栗色の髪が緩やかなラインをかたどって落ちている。
> しかし今年で二十六になった彼女は、なぜだか少女の姿のまま、今に至っている。彼女が言うに、今まで使っていた術のせいで彼女の周りの時間だけが正常に働いていないらしいが。
>「ラウディが生涯ずーっと、ピーマン食べれなかったら責任とってよね。」
> 襟に細かい刺繍を施した青いブラウスに黒の釣りスカート姿で尚も迫ってくる。
> 子供が産まれてからのリナは、すっかり母親らしくなっていた。もちろんしつけ方などは先程のような過激さで、本質的なものは変わっていないが…。
>「まあまあ、リナ。それに、俺はもう責任はとれないぞ」
>「? なんでよ。」
>「だって俺はお前さんの責任をとっちまったからな。」
>「なっ!?」
> 瞬間的にリナの顔が赤くなる。
>「なにばかなこといってんのよ!! そ、そんなこと言って逃げようなんて考えたって無駄よ。」
>「なに今更照れてんだか。」
>「ガウリイ!!」

こういう所、リナちゃん、可愛いですよねぇ。
相手がガウリイさんってのが、ちょっと悔しいですけど(笑)。


> なおも声を張り上げる彼女。ガウリイは声を押し殺しながら笑うと、すっとリナの背中に手を当て家の中にはいるよう促した。
> 季節は穏やかな春。柔らかい風の吹き、青の空に雲がゆったりと流れる季節…。
>「ずっとさ…」
>「んー、なに?」
> 息子の繕い物に手をつけかけた少女を見ながら、ガウリイは呟いていた。
> 椅子に座ると同時に金の髪は肩へと落ちてくる。
> 彼の方はリナとは違い、確実に時を重ねていた。しかしまだ言っても三十ほどだ。その整った容姿は時間が流れてもそれなりに美丈夫である。
>「ずっと…、こういうのがいいよな。」
> それを聞いてリナはけたけたと笑いだした。
>「なによ急に。」
>「いや、今のこういうさ…、静かな場所でゆっくりと時を重ねて、たまにゼルやアメリアに会ったりなんかしてさあ。お互いに子供の話をしたり、出かけたりして…。そういう、楽しい時間がずっと、続くといいよな。」
> 青い瞳が優しく微笑む。
> そして、リナも穏やかに微笑みかえした。
>「…そだね。」

ここらへん。私まで穏やかな気持ちになっちゃいましたよ。
やっぱり、神代様の表現力って素晴らしいんですよねぇ。
その世界に引きずり込まれるって感じでしょうか。
すっごく良いんです!!


> 二度繕い物をはじめる。
> 彼女は現在、二人目の子供を身篭っていた。ラウディの時もそうだったが、どうもリナは臨月も近いというのに普段と体型がそれほど変わらない。そういったゆったりとした服を着ていたりすると、本当に子を宿しているのかと思ってしまう。
> まあそれは人それぞれなので心配することはないとアメリアに笑われたが。
>「……でもねガウリイ」
>「?」
> リナの表情は変わらず穏やかだ。
>「時の流れは、思っているよりも残酷よ。」
>「……え?」
>「“このまま”なんていうのは、決して存在しないわ。時間は常に流れて…そしてすべては移り変わっていく…」
>「リナ?」
> 呼ばれて、彼女は我に返ったようにはっと顔を上げた。

何かあるんですね、リナちゃん。
う〜ん。上手く言えないんですが、何か寂しさが伺えましたもので。
思いっきり、勘違いしてるかもしれませんけど。


> 驚いた表情のこちらに対して、惚けたようにゆっくりとこちらを向き…
>「あ、やだなにヘンな顔してんのよ。ほら、そんなこと言ってると、ラウディが旅に出たいとかっていいだした時に泣いちゃうわよって言ってるの。」
> 慌ててぱたぱたと手を振った。
> それを見て、ガウリイもかろうじて返事を返した。
>「あ、ああ…。そうだな。」
>「もお、ガウリイってばきっと娘が嫁に行くときに花婿に“娘はやらん!”とかって言っちゃうタイプなんじゃなあい? ぷぷっ」
>「そ、そんなことないぞ」
>「わっかんないわよぉ。案外ゼルの方がすんなりと送り出す方かもねー。あーあ、この子が女の子だったら苦労するだろーなー。」
> 言うとリナは優しく自分のお腹を撫で付けた。
>「女の子よ、多分。」
>「? わかるのか?」
>「前にね、シルフィールとアメリアが声を揃えて言ってた。『この子は絶対に女の子だ』って。」
> そっと背中をゆり椅子の背もたれに押しつける。
>「それも…魔力が段違いに強い子だって…。ラウディには魔道士の資質はなかったからね。きっと、この子の方にかたよっちゃったんだわ」
>「…そうか。」
>「うん。」
> ガウリイは思わずリナを盗み見る。
> 穏やかな表情。優しい眼差し。そして、なにものをも引き付ける…緋の瞳。
> リナは変わった。
> 姿は少女のままでも、なんだか前よりも綺麗になった。成長が促す美しさではない。もっとこう…内からでてくる木漏れ日のような感じだ。
> 女は幸せとともに磨きあげられるんですよ<Vルフィールは言う。
> 母親というのはそういうものだ<[ルガディスは呟く。

や〜ん!やっぱり素敵ですぅぅっっ!!
神代様の言葉の運びはうっとりものですぅぅぅっっっ(>_<)
素敵に成長したリナちゃんが浮かび上がりましたもの!!
って、私が想像する訳ですから、神代様が想像なさってるような素敵なリナちゃんではないでしょうけど・・・・・(^^;)


> そしてアメリアは――
>
> 散り行く一瞬前の耀き…
> ――え?
> そう言われた時、ガウリイは思わず聞き返していた。
> 巫女をやっていると、たまに神殿の方に懺悔をしに来る人の話を聞く機会があるんです。もちろん一般人ではなく、引退前の騎士団長などのおじいさんたちですけど…
> 美しき姫巫女は言う。
> その人たちは懺悔――といっても昔の話をしたり、今の自分を話たりするんですが…。どれもみんな、穏やかで、落ち着いてて、最後に必ず言うんです。《今まで歩んできた道は後悔していない。でも、世界がよくみえる今なら、もう一度歩きだしてみたい》って。父さんは、生きるってそういうことだっていってました。最後になって初めて、世界がよく見えるって。だから人は、散り行く前が一番美しいんだって。
> …なにがいいたいんだ…?
> アメリアはためらった。しかし、顔をあげると
> リナさんには、もう世界が見えてるんじゃないでしょうか…?
> ガウリイは笑った。
> 引退前のじーさんと同様、悟りを開いちまったってか?
> だから…、自分のするべきことを感じているんじゃないでしょうか。
> ……………。
> リナさんは、頭のいい人です。人間の営みの中で、ただ平凡で幸せに暮らすことだけで、満たされる人じゃ…ないような気がします。

この会話、すっごく良いです!!
う〜ん。何て言ったらよいんでしょうか。
私には、想像つかない実のある知的なお話ですよねぇ。
ああ!!ごめんなさい!!上手く言えなくって・・・・・
成る程!!って思い知らされて感動してるんですよ。はい。


>
> あのアメリアの言葉は忘れる事ができない。
> そうなのだろうか…?
> 本当に、彼女は人の波の中で生きることに、物足りなさを感じているのだろうか…?
>「…なあ、リナ?」
>「んー?」
> 優しく返される返事。
>「俺のこと…好きか?」
>「好きじゃない奴とどーやって二人も子供つくれってゆーのよ。」

しつこいですけど、ちょっと嫉妬してしまいます。
何故にガウリイさんと!?って(笑)。


> 穏やかでいて、彼女らしい答え。
> そうだ、これでいい。
> こうして、いつまでも彼女と時を重ねていこう。
> 自分はずっと彼女と供にいるし、彼女もずっと、側にいてくれる。
> ガウリイはそう思うことにした。
> 永久(とわ)に愛を誓ったのだ。彼女の左手に。何も、不安になることはあるまい。

これ、読んで、ちょっと思ったんですよぉ。
あのお話に関連してるのかな?って。
左手の近い。そして―――


>「ねえ、それよりもさあ…」
> リナが話し掛けてくる。
>「ラウディに剣、ちゃんと教えてる? 最近あの子、友達と遊びにいっては夕方まで帰ってこないでしょお?」
>「ああ、大丈夫だよ。毎朝稽古つけてるのは知ってるだろ?」
>「生ぬるいつってんのよ。ゼフィーリアでは昔から〈かわいい子には二十四時間不眠普及で鍛えよ〉ってことわざがあるでしょ?」
>「をいをい…」

はい。これはガウリイさんと同意見(笑)。
それじゃあ、子供倒れるぞ!って。
でも、さすが、ゼフィ−リアと納得もしましたけど(笑)。


>「あの子の名前、あんたんとこの数代前の跡取りからとったんだから。それに恥じないようにね」

あ!やっぱりあの「ラウディ」なんですよね。
違うのかしら?


> いつものやりとり。平穏な会話。
> たおやかな風の流れる、春の季節…。
> それにピリオドが打たれるのは、そう先のことではなかった。
>
>
>(…リナ?)
> 剣(つるぎ)のような月の昇る真夜中。
> ガウリイはベットから半身を起こして自室である二階の窓の外を見やった。
> 僅かな月明かりに照らされる栗色の髪。それが、一階のドア先にあるゆり椅子の上で、静かに揺れていた。
>(一体なにを……?)
> 肩に羽織った黒のショール。
> その彼女の表情は、いままでに見た事もない。澄んだ瞳で月を仰いでいた。
>「…ねえ聞いて」
> ぽそりと呟かれた言葉。おそらく彼の耳でないと聞きとれないような声だ。
> しかしどうもそれはガウリイに向けられているものでもなく、独り言にしてははっきりとした呼びかけだった。
>「あなた、女の子なんだって」
>(――子供に呼びかけてる…?)
> 彼は気配を完全に断ち切る。そのまま、音をたてずに窓をすこしばかり開いた。
>「アメリアたちが言うんだから間違いないわ。それも、あたしと同じくらいの魔力許容量の持ち主だって。」
> 優しく下腹部を撫でる。
>「よかった…。あたしずっとあなたを待ってたのよ。」
> ガウリイは窓を閉めかけた。
> 別に心配する程ではない。彼女はラウディがお腹にいた時も、しきりに女の子を切望していたのだから。喜ぶのも無理ない。
> ――と
>「ラウディはガウリイの子だもの」

私、お馬鹿にも、ここで、
え!?ひょっとしてゼロスさんの子供!?って思ったんです。
ホント、お馬鹿ですよねぇ(^^;)


>「……?」
> 閉めかけた手が止まった。
>「あなたのお兄ちゃんはお父さんの血を色濃く引いちゃったから。あたしの遺志は継げないの」
>(遺志…だって……?)
>「でもあなたは違った。あなたなら、あたしの想いを継いでくれる。あたしの姉ちゃんが、あたしに託したように……」
>(…………)
> リナは続けた。
> きい、きい、と揺り椅子の音のみが闇に響いて。
>「姉ちゃんは生まれた時から、神々と魔族との争いに干渉せざるを得ない存在だった。だからあの人は、あたしに世界を見てくるよう言ったのかもしれない。自分のかわりにか……、もしくはあたしだけは、神も魔も関係なく、人として生きるために…。けど、きっと後者ね。その証拠にあたしは魔族とのドンパチはレゾの時が初めてだったかんね。
> ま、結果としてあたしは自分から魔族に目えつけられたようなもんだけど。」
> 月は新月より少し前。猫の爪痕のように、細く傾いていく。
>「あたしは…そうして人として生きた。大切に思ってくれる人と一緒になって、子供生んでね…。後悔はしたことないわ。けど…。この現実は、姉ちゃんが望んだとはどうしても思えない。そして…自称天才美少女魔道士が望んだ事とも思えないわ」
> くっと漏れる彼女の笑い。
>(……なんで…だ……?)
> ガウリイの動揺は隠せない。
>「この現実は、あたしが《女》として望んだ結果だわ。愛しい人との幸せな家庭。婚礼の時に左手に誓った永久(とわ)の愛。
> でも…あたしは同じ日にこの右手に別の事も誓ったの。《あたしは、あたしとして生きる》って…。すべての母なる者に…ね。」

や、やっぱり!!あのお話ですよね!!
もう、ここ読んだ時、感動しまくったんですぅぅぅっっっ!!!
あのお話を読んでたからでしょうか、ジ−ンときてしまいました。
素敵すぎです!!涙が・・・・


> 風が、優しく彼女の髪を弄ぶ。
>「…もうすぐ大きな戦いが始まる。今までが静かすぎたからね。あたしはその時、必ずその戦いに身を投じることになる。…一人でね。今度こそ誰も巻き込まずに。それに…誰も巻き込まれることを望んでいない。
> ラウディを生んだのはそのためだったのかも知れない。あなたのお父さんは、これであたしについてこようなんてことはできなくなる。あの子を守るために。
> そしてあなたは……。いつかその力と性分のせいで、あたしと似たような運命を辿るわ。あなたにはその時…、あたしの意志をついで欲しいの。
> たとえ大切な人を失いそうになっても、誰かが犠牲になっても、それに揺るがないで。自分の生きたいように生きて…そして、その中で命を終えて。
> あたしはあなたが大きくなったとき、きっと側にはいてあげられなくなると思う。でも精一杯生きて…そして自分に、命を賭けて。誰のためでもなく、自分に…命を賭けて。」

ここも!!!
私は、すっごく嬉しいです!!
もう、何て言ったら良いんでしょうか。
嬉しすぎて、感動の嵐です!!!
と、それにリナちゃんてかっこいいなぁって思います。
かっこよくて、素敵で、綺麗で、強くて。
やっぱり、神代様のリナちゃんって大好きです!!らしくって。


>(まるで遺書じゃないか…)
> 握り込んだ拳。
> 爪が皮膚に食い込むのがわかる。滴る赤は板の床を小さく汚し…
>「――ゲーム・オーバーです。ガウリイさん。」
>「!!」
> 誰だ。そう言おうとして……、ガウリイは大きく目を見開いた。
> もうそこは、数年暮らしたと“思い込んでいた”家ではない。虚無と闇だけがつくる空間。
> そこに、見慣れた神官がひとり佇んでいる。

そうなんです!!
これで、ほっと安心したんですよねぇ。
これは、幻だったんだねって。
やっぱり、リナちゃんがガウリイさんとってのは、ちょっと悲しかったものですから。
それと、同時にゼロスさんの登場に内心、発狂してました(笑)。
やっぱり、この方は、素敵ですよねぇ。


>「…あ……」
>「うーん。これで二百八十二…いえ三回目でしたっけねえ。リナさんとの疑似新婚生活。」
>「疑…似……?」
> 惚けたような声で答える。
> なんだ。
> 一体なんなのだ。これは、どういう……
>“――ええ、試してみてください。何度でも、納得のゆくまで……”
>「!?」
> 不意に記憶の断片がよぎった。
>「思い出されましたか…? どうも少々記憶が混乱しているようですが…。」
> トン…と壁もないのに男は闇へもたれかかる。
>「いままで見せた二百八十三の未来…、いかがでしたでしょうか…? まあ、まだご不満があるようならばまだいくらでも見せて差し上げますが…。バリエーションは豊富に取り揃えていますよ。」
> くつくつと笑う獣神官。
> 暗く冷たい紫黒の瞳が悦びの色に染まる。

こういうゼロスさんって、ゾクゾクして素敵です。
私って、変でしょうか?
でも、魔族っぽいゼロスさんって大好きなものですから。


>(そ…うだ。俺はいままで――)
> 疑似世界にいたのだ。リナ=インバースとの未来に…。
> しかし、二百八十三回も試したにも関わらず、どれも彼の思うようにはならなかった。
> ある未来では、彼女は禁術を使うざるをえなくなり命をおとし。
> ある未来では、彼女はこの男と不死の契約を結んだ。
> 別の未来では、彼女は不治の病のため彼と子供だけを残してこの世を去り
> 他の未来では、彼女はカタートへとその身を投じた。
>「さて…どうしましょうか?」
>「……が未来だ…。」
>「?」
> 次の瞬間、彼は一足跳びで神官の許へと踏み込んでいた。
>「っ!」
>「何が未来だ!!」
> ぞふっ
> 抜き放った剣は、神官の脇腹を薙ぎ…
>「…くっ」
> 男に焦りの色が見えた。
>「何が未来だっ。偽りの悪夢なんかを俺は望んでないぞ! 未来は、俺がつくっていくんだ。俺と! リナで!」
> 黒衣が足元にずるずると落ちてくる。
>「…さすがですね…ガウリイさん……。僕が…まさか…あ、あなたに切られるとは……」
> そして…獣神官は闇に溶けた。

えええ!!ゼロスさんがやられた!?
と、思ってすっごく驚いたんですよ!!
まさか、まさかゼロスさんがやられた!?って。


>「……………。」
> ガウリイは静かに剣をしまう。
>「――なぁんていう未来がお望みで?」

でも、違ってたんで、良かったです。
そうですよねぇ。
一応?どっかでそんなことはない!!と思いながらも
やっぱり、さっきの一瞬は、かなり驚きました。


>「!?」
> 思わず背筋に冷たいものが走った。振り返れば
>「いやあ、けれどもそれは少し欲張りというものでしょう。今時子供向けの絵本でさえ、そこまでうまくはいきませんよ。」
>「……な…………っ」
> あっはっはっはと闇色の髪をした男が笑っている。
> そして、張り付いたような笑みがガウリイに向けられ
>「言っているでしょう? これは偽りの世界ではなく、可能性の世界。あなた方の立っている線の、延長線がこれなんですよ。」
> すっと、一本の指が立てられた。
>「もちろん。あなたの意志で未来はどうとでも転ぶ。けれど…流れ自体を根本的なところから変えようなんて、所詮は無理なんですよ。」
>「お前に俺達の未来を断言する権利が、どこにある!」
>「権利なんてありませんよ。ただ、いまのあなた達はちょうど石に躓いた子供と同じ。あとは身体が傾いてバランスを失い、倒れることなど、誰が見ても瞬時に予想がつくんですよ。僕があなたに見せた二百八十三の未来は、その転び方、怪我の個所の違いに過ぎません。」
>「嘘だ…」
>「おやおや、以前現実を見なければならないとリナさんに言ったのはあなただったと記憶していましたが、もう現実逃避ですか?」
> 金髪の青年は大きく踏み込む。
> もう一度剣を抜き、腰をおとして一気に間合いを詰め
>「男のひがみはみっともないですよ。」
>「だまれっ!」
>「おやおや」
> タッ…、神官は軽く後ろに跳んだ。しかしまたすぐに詰められる間合い。ここで普通の相手ならば逃れることができずに、剣の犠牲となってしまうのだ。
> しかし
>「ちっ!」
> 手応えを感じる事なく剣は弧を描く。
>「そう何度も勝利感に浸らせてあげるほど僕は人がよくないんですよ。」
> するりとのがれられ、声は横から。
>「もっと冷静に話し合いましょうよ。時間はまだあるんですから。それに…」
> 瞬間…男は視界から消えた。

戦闘シ−ン、かっこいいです!!
どうしたら、こんな風に書けるんでしょうかって思っちゃいます。
私には書けないもので、とっても羨ましいんです。
今は、切実に。
ご参考させて貰おう!!って思いますけど、きっと、いえ、絶対出来ないことでしょう。
なんせ、私の文章力はアレですから。


>(…?っ)
>「あの二百八十三人のリナさんの中に、一人でも偽りの彼女がいましたか……?」
>「――…。」
> ガウリイの動きがとまった。
>「あなたが一番よくわかっているでしょう? 姿形だけではなく、負けず嫌いで賢くて、だれよりも優しく、強い人…。そうですよね。あなたが出会ってきた彼女は。」
> 後ろから囁かれる言葉。
>「過去も現在も……そして未来も。」
> 悪魔の囁きは静かに響いた。
>「彼女はあなたの為ならすすんで僕と契約を交わしたでしょう。そして、禁術も使うでしょうね。周りの人間が神と魔の争いで傷つけば、彼女は自らカタートへきますよ。
> ほら、思い出して下さい。あなたの腕の中にいたリナさんの瞳は、はたして僕がつくっただけのまやかしだったでしょうか。」
>「……リナは……」
> 彼の脳裏を少女との記憶が駆け巡る。
>「今の神々と魔族の冷戦状態をみれば、どちらかがそのうちしびれを切らして動くのは必至。まあそうなけば、ルナさん――リナさんのお姉様――は必ず巻き込まれますからね。そうなればリナさんがじっとしているわけがないのはあなたもよくわかっているはずですよね。」
> くすくすと漏れる笑い声。
> 虚無の空間にこだまして…
>(俺達は……)
>「ルナさん、リナさんときたからやはりあなた方の子供はそれなりの片鱗をみせてくれるんでしょうねえ。ああ、もしかしたら、赤眼の魔王(ルビーアイ)様の依り代になる可能性もありますね。案外リナさんの娘あたりが禁術を使ってくれるかもしれませんよ?
> そうなったら、もう僕たちと一緒に混沌へ還えるしかありませんね。」
>「…………。」
> 《絶望》はすでにガウリイを蝕みはじめている。
> 記憶の海に浮かぶのは、笑いかけるリナの顔。しかしそれも現実という名の恐怖に打ち砕かれて
>「そんな現実、なければどれだけいいことか…。人生、せっかく生きてるんですから、どうせなら少々山あり谷ありのささやかな幸せがいいですよねえ。」
> 神官の深い瞳。それは闇の中で幾度も魔的に光り
>「――あなたは、なにが望みですか……?」
>「…俺は……」

ここの会話、激にかっこいいです!!!
ゼロスさんの言葉が、何から何まで素敵で。
魔族のゼロスさんに魅せられそうな程に。
ああ!!ごめんなさい!同じようなことしか言えなくって・・・・・


>
>ずっと…、こういうのがいいよな。
>なによ急に。
>いや、今のこういうさ…、静かな場所でゆっくりと時を重ねて、たまにゼルや アメリアに会ったりなんかしてさあ。お互いに子供の話をしたり、出かけたりして…。そういう、楽しい時間がずっと、続くといいよな。
>…そだね。
>
> 蘇る記憶。あれは、いつの記憶だったのだろうか…? いや、そもそも現実にあったものだったのか、それとも…
>(夢…だったのかな……)
> 静かに瞳が閉じられる。
> 絶望は、彼から記憶を取り上げた。
> 後に残るは、神官の残酷な微笑み
>「人間とはもろいものですね…」
> ふわりと持ち上がる彼の体。
>「あんなにも本物のリナさんを求めておきながら、結局こうして自分に都合のいい彼女を求めた。」

このセリフ。胸にずっしりときましたよぉ。
うん。正にそうなのかも・・・・って。


> くっと笑ったために揺れる肩。
>「ひとつ忠告して差し上げますよ、ガウリイさん。偽りの彼女をつくっているのは、僕ではなくあなたのその独占欲なんですよ。だって僕は何一つ……」
> 自分の唇に押し当てる人差し指。
>「あなたに嘘は見せていない。
> …まあけれどもあなたが望むのであれば仕方ありません。あなたがこれから見るものこそ、本物の偽りだらけの未来です。そう……」
> 神官は闇の中をゆっくりと進み出す。眠る彼をガラスの棺に入れて
>「あなたの理想という名の……ね。それも、永遠に――」
> 闇は音を立てず、虚無の世界を進んでいった。
> 小さく、くすくすと笑いのみを響かせながら……

これって、ガウリイさんが閉じこめられたってことですよね?
どうなるんでしょうか。これから。
すっごく気になりまくってます。
でも、魔族なゼロスさんがとっても魅力的でした。最後の最後まで。
やっぱり、神代様のゼロスさんって最高に素敵ですぅぅっっっ!!もう、虜ですねぇ。
って、私が虜になっても嬉しくないでしょうけど。

>
>
>♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
>
>お久しぶりです皆様! 覚えてらっしゃる方は多分いらっしゃらないと思いますが、妄想狂の神代 桜です。ちょっと予定では春からのつもりだったのですが、後少しだったのでちょちょっと書き足してこの度投稿できました。

覚えてますとも!!
忘れるはずがないじゃないですか!!
私は、ずっっっっっっっっっと待ってたんですから!!!
予定を、繰り上げて下さって、ただ今、幸せを感じております。


>まったくずりずりと続きまくっていいかげん終ってくれとお思いでしょうが、どうぞ前回の話を思い出して読んで下されば幸いでございます。では。

いえ!ぜんぜん思いません!!
どんどん、続けて下さいませ!!って思いますよぉ!!!!
だって、すっごく素敵に面白いんですもの。感動モノです!!
それなのに、こんな変な感想を述べてしまって、申し訳ないです。
でも、続き、心待ちにさせて頂きますね。

それでは、これにて失礼させて頂きます。

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8527お久しぶりです月の人 E-mail 1/16-04:01
記事番号8516へのコメント

 お久しぶりです。月の人といいます。
コンチェルト8、読みました。過去の記事も読み返してみると、改めてこの作品が素晴らしく、内容が深いな〜と思いました。では、感想です。

 リナちゃんとガウリイ君の新婚生活が甘くてよかったです。
リナちゃんらしい、しつけの仕方ですね。思わず、納得です。(笑)
ガウリイ君ものほほ〜んとした感じで、ほのぼのとしてよかったです。
でも、これってゼロス様が見せた未来なんですよね・・・
でも、私はこの生活の中でリナちゃんが子供に語りかけている場面がすごく好きです。あと、左手には永久の愛、右手にはすべての母なる者に誓ったそれぞれの言葉なんかも、すごく興味持ちました。

 確かに、リナちゃんが普通の生活をするのも考えられるけど、それで満足するかどうかなんて、わからないですよね。アメリアちゃんの言葉の意味も深かったな〜と思いました。
リナちゃんって、すごく神秘的な感じがするんです、私の場合・・・
何気に普通?に生活してる半面、何かを求めて探しているような、その内に何かを秘めているような感じがするのです。

ガウリイ君とゼロス様のやり取りも、すごくよかったです。
何気に追い詰めていくゼロス様が、魔族っぽくって・・・うっとり(笑)
これからの展開がすごく気になります。ので、また読みますね。
なんか、かなり自分勝手な感想ですけど、読んでいただけると、嬉しいです。
では、この辺で、ありがとうございました。


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8528こちらこそ★神代 桜 1/16-13:47
記事番号8527へのコメント

> お久しぶりです。月の人といいます。

お久しぶりです〜。まだコレを読んでいて下さってたのですね♪ 感謝感謝☆ です。

>コンチェルト8、読みました。過去の記事も読み返してみると、改めてこの作品が素晴らしく、内容が深いな〜と思いました。では、感想です。

す、素晴らしいだなんてっ。それはきっと私にネタを与えて下さる哲学者の皆様のおかげですわ。

> リナちゃんとガウリイ君の新婚生活が甘くてよかったです。
>リナちゃんらしい、しつけの仕方ですね。思わず、納得です。(笑)
>ガウリイ君ものほほ〜んとした感じで、ほのぼのとしてよかったです。
>でも、これってゼロス様が見せた未来なんですよね・・・

うーん。まあ彼が予想する「これから」といいますか・・・。可能性の未来ですよね。

>でも、私はこの生活の中でリナちゃんが子供に語りかけている場面がすごく好きです。あと、左手には永久の愛、右手にはすべての母なる者に誓ったそれぞれの言葉なんかも、すごく興味持ちました。

そちらのお話は某HPにあったりなんかしますので、・・・もし見つけられたら読んでやってくださいまし。

> 確かに、リナちゃんが普通の生活をするのも考えられるけど、それで満足するかどうかなんて、わからないですよね。アメリアちゃんの言葉の意味も深かったな〜と思いました。

やはりリナちゃんに安息の日々なんて考えられなかったもので・・・。アメリアってば同じ作品の中なのにえらく冴えてますねー。まるで別人だ・・・。

>リナちゃんって、すごく神秘的な感じがするんです、私の場合・・・
>何気に普通?に生活してる半面、何かを求めて探しているような、その内に何かを秘めているような感じがするのです。

あ♪ わかります。でなければ魔王と瞑王を偶然だけで倒せませんよねー。

>ガウリイ君とゼロス様のやり取りも、すごくよかったです。
>何気に追い詰めていくゼロス様が、魔族っぽくって・・・うっとり(笑)

私も書いててうっとり・・・(殴)

>これからの展開がすごく気になります。ので、また読みますね。
>なんか、かなり自分勝手な感想ですけど、読んでいただけると、嬉しいです。

どこが自分勝手なものですか。本当嬉しいですもの。私も頑張って受験生にピリオド打ってきますううう(話がすりかわってる)
ではこの辺で♪

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8554Re:コンチェルト8北上沙菜 E-mail 1/19-01:52
記事番号8516へのコメント

 こんばんは、北上沙菜です。
 お久し振りです。受験勉強に入ってしまわれたので続きが読めるのはまだまだ先と思っていたのに、こんなに早く続きが読めてとても嬉しいです。

 今回はいきなりリナちゃんとガウリィさんとの結婚生活から始まり、びっくりしました(大汗)。
でも、それはゼロスさんが見せた夢だったので、安心しました。
ゼロスさんの見せた夢の中とはいえ、約300回もリナちゃんとの未来を作ったガウリィさんに、ジェラシーを感じてしまいました。
夢の後のゼロスさんとガウリィさんとの会話が凄く良かったです。魔たるゼロスさんの雰囲気が出ていて、こんなかっこ良く表現できたらな、と思わされました。
どの未来の中のリナちゃんもリナちゃんらしく生きているのに、ガウリィさんが本当に望むのは自分の中のリナちゃんであるのが、<男>を感じました。
うーん、(言葉が上手く出てこなくて)こんなわけのわからない事を書いてすいません。

 アメリアさんの言葉が深くて、こういう言葉がすらすら出てくるなんて凄いな
、とただただ驚いてしまいました。<みこ>だけあって、人の見方が鋭くて的を得てますし。
 神代様の書かれる人物はどの人も独特の雰囲気を持ってらして、好きです。
人としての深さを感じます。

 ところで、一つ質問なのですが。
もしかして神代様、別HNで投稿をなさってませんか?
ある方の作品を連想させる場面が本文中にあったものですから。・・・、私の思い過ごしだと思うのですけれど。

 あ、そうそう。<りとる・しあたあ>完結されてたのですね。
つい最近、大検策で発見した大馬鹿者で、すいません。
とても楽しませてもらいました。私、こういう展開の話が大好きです。


 変な感想ばかりですいません(ぺこぺこ)。
 続きを楽しみに待っています。




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8556Re:コンチェルト8神代 桜 1/19-11:39
記事番号8554へのコメント


> こんばんは、北上沙菜です。
> お久し振りです。受験勉強に入ってしまわれたので続きが読めるのはまだまだ先と思っていたのに、こんなに早く続きが読めてとても嬉しいです。

お久しぶりです。あはは、受験する気あるのかって感じですね。ついつい書き上げてしまいました・・・(^^A)

> 今回はいきなりリナちゃんとガウリィさんとの結婚生活から始まり、びっくりしました(大汗)。

すいません。ちゃんと前書きをするべきでしたねぇ。私が反対の立場でしたらきっと混乱して発狂していることでしょう。

>でも、それはゼロスさんが見せた夢だったので、安心しました。
>ゼロスさんの見せた夢の中とはいえ、約300回もリナちゃんとの未来を作ったガウリィさんに、ジェラシーを感じてしまいました。

私などだんだん書いているうちに、ギャルゲーで女の子をゲットできずに何度もリセットを押す学生さんを連想しちゃいましたよ(ひでえ・・・)
回数は何回にしようかと悩んだのですが、中途半端な数の方が現実味があるかなー、なんて思い、二百八十三などという数にしてしまいました・・・。

>夢の後のゼロスさんとガウリィさんとの会話が凄く良かったです。魔たるゼロスさんの雰囲気が出ていて、こんなかっこ良く表現できたらな、と思わされました。

あ、どうもありがとうございますう★ でも北上さまのゼロス&ゼラスさまもすごくかっこいいじゃないですかあ! 以前感想をお出ししたことがありますが♪

>どの未来の中のリナちゃんもリナちゃんらしく生きているのに、ガウリィさんが本当に望むのは自分の中のリナちゃんであるのが、<男>を感じました。

おお、言われてみればアレはそーゆー生き物だ・・・(男性の皆様すいません)。でも現実においての恋愛って、みんなそうなるものじゃないかなー、などと思いつつ書いた私。リナちゃんも原作ではシルフィールがいる分、独占欲みたいなものがありますよね・・・。(た、多分)

>うーん、(言葉が上手く出てこなくて)こんなわけのわからない事を書いてすいません。

そんなことありません! こうやってお返事書いている私の方かナニかいてるのやら・・・という感じですのに・・・。

> アメリアさんの言葉が深くて、こういう言葉がすらすら出てくるなんて凄いな
>、とただただ驚いてしまいました。<みこ>だけあって、人の見方が鋭くて的を得てますし。
> 神代様の書かれる人物はどの人も独特の雰囲気を持ってらして、好きです。
>人としての深さを感じます。

あはは(照)それは誉めすぎです絶対。というかもうすでにキャラが原作に沿っていない。

> ところで、一つ質問なのですが。
>もしかして神代様、別HNで投稿をなさってませんか?
>ある方の作品を連想させる場面が本文中にあったものですから。・・・、私の思い過ごしだと思うのですけれど。

それが思い過ごしならば、私は人さまの作品をネタに使った不届き者になってしまうぅぅ。(笑)
はい、神代はHPごとにHNを変えて出没しております。(何気に)
そしてその場合は知っている方でも「はじめまして」という・・・・・・。単に変わり者なんですけど。

> あ、そうそう。<りとる・しあたあ>完結されてたのですね。

はいはい。完結してますよー。どうしても最後までツリーにしたかったので、落ちそうでしたが投稿したのです。
ユノアさまはたまたま落ちる前に見つけてくださって、ギリギリ滑り込みで感想をくださってましたけれども、庵さまは受験体制にはいってしまったのできっと気付かないままだろうなぁー。なんて思いつつ。

>とても楽しませてもらいました。私、こういう展開の話が大好きです。

場つなぎ作品だったのであーゆー展開にしてしまったのですが、そういっていただけて幸せです♪

> 変な感想ばかりですいません(ぺこぺこ)。

私こそへんなお返事でっ(ぺこぺこ)
それでは♪