◆−初投稿です。「願い」−輝日 朔夜(1/15-21:46)No.8523 ┣初めまして!読ませていただきました!−Ayu(1/20-17:08)No.8563 ┃┗Re:初めまして!読ませていただきました!−輝日 朔夜(1/21-21:46)No.8575 ┗罪−輝日 朔夜(1/24-23:44)No.8583
8523 | 初投稿です。「願い」 | 輝日 朔夜 | 1/15-21:46 |
はじめまして。輝日 朔夜(てるひ さくや)といいます。 ヘボヘボですが、読み流してくださると、幸いです。 ダークっぽくなって、イメージくるっちゃったんですが。 *************************** 「願い」 だれか、わたしをころしてください 私は私を想ってくれる人を裏切りました。 想っていないのにあの人を束縛しました。 「リナ、結婚してくれ。」 「ガウリイ、どうしたの、いきなり?」 「お前が俺を想ってないのは知ってる。ただ側にいたいんだ。」 「なら、結婚なんて必要ないじゃない。今までどうりで・・・」 「それじゃあだめなんだ。俺は安心したいんだ。」 「・・・・ガウリイ・・・・」 「リナは女なんだ。虫除けにもなるさ。」 そう言って、あの人は寂しそうに笑いました。 いつからでしょうか。あの人の屈託のない笑顔が消えたのは。 私が、消しました。想わないことで、あの人を束縛して。 私は私を慕ってくれる人を裏切りました。 正義を愛するあの子の思いを汚しました。 「リナさん、聞きましたよ!やっと結婚するそうですね!もうこの 報せを何年待っていたことか!」 「・・・ごめんね。」 「リ、リナさん、謝ることはありません!勝手に私が待っただけで す!そんな必要はありません!」 「うん。ごめん。アメリア。」 「・・・リナさん、ガウリイさんのこと、好きですよね?」 「ええ。もちろんよ。」 「それならいいです。ほら、ヘンな顔しないでください!」 「アメリアも、好きよ。」 「な、何言ってんですか!その‘好き`は違う‘好き‘です!」 そう叫んであの子は照れたように笑いました。 自分の言葉を心から信じて。私のことを心から信じて。 愛のない結婚だとあの子が知ったらどうするか考えました。 怒るでしょうか。お説教をするでしょうか。いいえ。私は笑いました。あの子はきっと呆然とするでしょう。そして泣くでしょう。 信じていた私が正義ではないと知って傷つくでしょう。 私は私を認めてくれた人を裏切りました。 とても強くて誰よりも女だった彼女を最悪の形できずつけました。 「 リナさん。私、分かっていました。ガウリイ様が決して私を振り 向いてくださらないことを。たとえリナさんが他の男性と結婚し ても、決して他の女性を見ないことを。」 「シルフィール・・・」 「だから、いいんです。私はそれならガウリイ様に幸せになって 頂きたいんです。遠くにいるリナさんより、近くにいるリナさんを 見ていて欲しいんです。だから・・・いいんです。」 そう囁いて苦しそうに笑った彼女に、何も言えませんでした。 誰よりも真っ直ぐにあの人を愛した彼女。 本当ならば、あの人の隣にいるのは彼女が相応しいのに。 私が奪いました。それも、最も残酷に。 真実を知ったら彼女はきっと私をなじるでしょう。 それとも微笑んでくれるでしょうか。私は知りたいと思いました。 私は私を理解してくれる人を裏切りました。 とても優しくて不器用な彼を苦しめました。 「リナ、本当にいいんだな?」 「ゼル・・・ええ。私が決めたことだもの。」 「リナ、お前は今まで誰よりも苦しみ、悲しみ、悩んできた。 お前は誰よりも幸せになる権利がある。」 「・・・知ってたのね・・・」 「ああ。俺とお前は同じだからな。駄目だった俺の分までお前に は幸せになって欲しい。」 「同じなら分かるでしょう?幸せになる権利なんて要らない。私 が本当に欲しいのは1つだけ。それ以外はどうだっていいわ。」 「それでも俺はお前に幸せになって欲しい。それが自己満足だと しても。その方法が他の誰もが望まないとしても。」 そう呟いて優しく笑った彼。 とても頭が良くて、隠し事などできなくて。それでも知らない振りをしてくれました。甘えてしまっても、見ない振りをしてくれました。 最も大切な人とすれ違い、裏切られたかれは、誰よりも私を理解してくれました。信頼してくれました。 それによって、己が傷つくとわかっていても。 私は私を大切にしてくれた人を裏切りました。 私を何よりも愛し、護ってくれた女性の心を引き裂きました。 「リナ、後悔だけはしないわね?」 「しないわ、姉ちゃん。私が今までも、これからも後悔するのは たった1度だけよ。」 「その1度が気になるけど、まあ、いいわ。勘弁してあげる。 いい、リナ。あんたは赤竜の騎士たる私の妹よ。私は今まで人 間に愛着を持ったことはなかったわ。いつも、赤竜の騎士とし ての立場から見ていたわ。けど、あんたが生まれて私はあん たを愛した。私の分まで幸せにならないと許さないわよ!」 そう断言して私の瞳を覗き込んだ瞳に、全てを見透かされそうで。 私は泣きたくなりました。私もまた、その女性を愛していました。 だれかわたしをころしてください だれでもいいんです このくるしみからすくってください 「リナさん、お久しぶりですね。」 「ゼロス・・・どうしてここに?」 「リナさんがご結婚なさると聞いて。お綺麗ですよ。」 「ありがと・・・あんたに誉められるなんて変な感じだわ。」 「ああ、そうだ。贈り物があるんですよ。」 「いらないわ。魔族からのお祝いなんて不吉だもの。」 「そんなことをおっしゃらずに。そのために来たんですから。」 「・・・何を企んでるわけ?」 「リナさんのお望みを叶えて差し上げようと思いまして。」 「本・・・当に・・・?」 「ええ。リナさんがずっと願っていたあの願いを完璧な形で叶え て差し上げますよ。」 「やっぱり知っていたのね。」 「当然でしょう?僕を一体誰だと思っているんですか?さあ、リナ さん。こちらへどうぞ。」 私はゼロスに歩み寄りました。足元ははっきりとせず、雲を踏んいるようでした。 誰かが私を呼んでいるようでしたが、私にとってはたいしたことではありませんでした。 私はゼロスの胸へと飛びつき、ゼロスは私を抱き留めました。 そして。至福の時が訪れました。 ゼロスの腕が私の胸と一体化しました。 ゼロスの存在が崩れはじめました。 私もゼロスも微笑んでいました。 「愛してるわ、ゼロス。」 「愛していますよ、リナさん。」 私は私の愛した存在を裏切りました。 私は私の愛する存在ではなくあの人と結婚しました。 私は私を愛してくれた存在を裏切りました。 私は私を愛する存在がいながら彼の言葉に安らぎました。 私は私自身を裏切りました。 私は私の心から目を背け、彼女に護られました。 私は私の属するべき人類を裏切りました。 私は多くの同胞より、1つの敵を選びました。 私は私の世界を裏切りました。 私は生を求める存在でありながら滅びを望む存在を愛しました。 私は私を含むすべての存在を裏切りました。 私は全てのものを切り捨て1つの望みを求めました。 わたしののぞみは1つだけです おおくのことはのぞみません ただ あいするものにいだかれながらころされること それがだめなら だれでもいいんです だれかわたしをころしてください *************************** うぁーごめんなさいごめんなさい。すごい好き嫌いがでちゃって。 ゼル、好きです。なんか、かっこいいやつってカンジで。 ゼルの大切な人って、レゾです。いや、話の構成上・・・ ガウリイが可哀相ですねぇ・・・ガウリイファンの方ごめんなさい。 ほんとはミルガズィアさんとかナーガとかもかきたかったんですがねぇ。ちょっと、難しくて。 いつか、これの逆バージョンも書きたいかも・・・ うーん、裏設定とかは結構あるんですけどねぇ・・・ ま、なにはともあれ、私の駄文を読んでくださった方、ありがとうございました。感想なんか頂けると、調子に乗って、また書くかもしれません。では、このへんで。 輝日 朔夜 |
8563 | 初めまして!読ませていただきました! | Ayu E-mail URL | 1/20-17:08 |
記事番号8523へのコメント 輝日 朔夜さん、はじめまして!Ayuと申します♪ 今日久しぶりに『殴り』に来て、『願い』見させていただきました! すっごいよかったです〜(><) 『ダークっぽくなってイメージがくるった』と申されてましたが、 私ダーク好きな人なので、よかったです〜!! リナの苦しくて切ない心情がすごくよく出ていて、 ホントに切ない気持ちにさせられました。 文章の流れがよくて、初投稿とは思えませんでした! どこかのHPで書いていたりしてるんですか? >ガウリイが可哀相ですねぇ・・・ガウリイファンの方ごめんなさい。 が、ガウリイファンです(^^;) でも、私はこういう『斜め45度ちょっと陰が入ったガウリイ』スキなので、 (多分他のガウファンの方もそうだと思いますよ)、全然オッケーでした! >ほんとはミルガズィアさんとかナーガとかもかきたかったんですがねぇ。 >ちょっと、難しくて。 た、確かに難しそうですね…(^^;) 何だかギャグになりそうですもんね。 >いつか、これの逆バージョンも書きたいかも・・・ 逆バージョン!! というのは、みんなからのリナへの想いって感じですか? 見たいです〜〜〜!! ぜひ、見せてください! では、次の朔夜さんの投稿を楽しみにしています! つたない感想でしたが、失礼いたしました!! |
8575 | Re:初めまして!読ませていただきました! | 輝日 朔夜 | 1/21-21:46 |
記事番号8563へのコメント Ayuさんは No.8563「初めまして!読ませていただきました!」で書きました。 > >輝日 朔夜さん、はじめまして!Ayuと申します♪ >今日久しぶりに『殴り』に来て、『願い』見させていただきました! ありがとうございますぅ。嬉しいです。 > >すっごいよかったです〜(><) >『ダークっぽくなってイメージがくるった』と申されてましたが、 >私ダーク好きな人なので、よかったです〜!! >リナの苦しくて切ない心情がすごくよく出ていて、 >ホントに切ない気持ちにさせられました。 >文章の流れがよくて、初投稿とは思えませんでした! >どこかのHPで書いていたりしてるんですか? いえ、まったくの初です。すごく照れるけど、誉められると嬉しいですぅ〜。(なんか違う) >>ガウリイが可哀相ですねぇ・・・ガウリイファンの方ごめんなさい。 >が、ガウリイファンです(^^;) >でも、私はこういう『斜め45度ちょっと陰が入ったガウリイ』スキなので、 >(多分他のガウファンの方もそうだと思いますよ)、全然オッケーでした! ほんとですか?よかった〜。それが1番気になってたんです。これで気兼ねなくガウリイ苛めができますよ。(おいおい) > >>ほんとはミルガズィアさんとかナーガとかもかきたかったんですがねぇ。 >>ちょっと、難しくて。 >た、確かに難しそうですね…(^^;) >何だかギャグになりそうですもんね。 いえ、ギャグってより、位置づけが・・・特にミルさんが・・・ > >>いつか、これの逆バージョンも書きたいかも・・・ >逆バージョン!! >というのは、みんなからのリナへの想いって感じですか? >見たいです〜〜〜!! >ぜひ、見せてください! うわ〜、なんか調子に乗っちゃいそう。 > >では、次の朔夜さんの投稿を楽しみにしています! >つたない感想でしたが、失礼いたしました!! そんなことありませんよぉ。うわ〜、がんばっちゃおう・・・かな。 輝日 朔夜 |
8583 | 罪 | 輝日 朔夜 | 1/24-23:44 |
記事番号8523へのコメント こんにちは。輝日 朔夜です。 「願い」の逆ヴァージョンです。けど・・・あれぇ? *************************** 「罪」 だれか、わたしをころしてください 俺は、ずっとあの存在を愛していたんだ。 初めて会った時、あの瞳に束縛されて。 だから、あの存在を束縛しようとした。 誰よりも自由の似合うあの存在を束縛しようとしたんだ。 「リナ、結婚してくれ。」 「ガウリイ、どうしたの、いきなり?」 「お前が俺を想ってないのは知ってる。ただ側にいたいんだ。」 「なら、結婚なんて必要ないじゃない。今までどうりで・・・」 「それじゃあだめなんだ。俺は安心したいんだ。」 「・・・・ガウリイ・・・・」 「リナは女なんだ。虫除けにもなるさ。」 そう言って、あの存在が弱い笑い方をした。 あの存在が俺を決して見ないと分かった時、俺は笑うのをやめた。 そうすることで、あいつを束縛した。 けれどそれは、あいつを追いつめるだけだった。 俺は、決して許されない罪を負った。 決して捕らえてはいけない風を捕らえようとした罪を。 私はあの人を信じていました。 あの人は普段は決して正義とは言えない人だったけど、本当な大切な事は分かっていて。 けどそれは私の中の彼女を作り上げていただけかもしれません。 「リナさん、聞きましたよ!やっと結婚するそうですね!もうこの 報せを何年待っていたことか!」 「・・・ごめんね。」 「リ、リナさん、謝ることはありません!勝手に私が待っただけで す!そんな必要はありません!」 「うん。ごめん。アメリア。」 「・・・リナさん、ガウリイさんのこと、好きですよね?」 「ええ。もちろんよ。」 「それならいいです。ほら、ヘンな顔しないでください!」 「アメリアも、好きよ。」 「な、何言ってんですか!その‘好き`は違う‘好き‘です!」 そう叫んでみても、あの人は寂しそうに、苦しそうに笑うことをやめませんでした。 私は自分の言葉を心から信じて。あの人もそうだと心から信じて。 けどそれは、私が子供だったせいかもしれません。 私は最後まで気付けませんでした。あの人が女だという事に。 それが、私の罪です。 私彼女を認めていました。 彼女は誰より強くて傲慢で、そして誰よりも輝いていました。 「 リナさん。私、分かっていました。ガウリイ様が決して私を振り 向いてくださらないことを。たとえリナさんが他の男性と結婚し ても、決して他の女性を見ないことを。」 「シルフィール・・・」 「だから、いいんです。私はそれならガウリイ様に幸せになって 頂きたいんです。遠くにいるリナさんより、近くにいるリナさんを 見ていて欲しいんです。だから・・・いいんです。」 そう囁いて苦しそうに笑うと、彼女は、何も言いませんでした。 苦しそうな、泣き出しそうな顔をしていました。 誰よりも自由で奔放な彼女。どこかにとどまるのが、誰よりも似合わない彼女。その彼女が、とどまれる場所。それが、あの人。 私はあの人の隣にいるのに相応しかった。 けれどあの人の隣は誰よりも彼女に相応しかった。 彼女の隣は、あの人が相応しかった。 そう、信じていた。 あの人への愛に目が眩んで。それが、私の犯した罪。 俺はあいつを最も理解していた。信頼しあっていた。 同じ苦しみと、過ちを持っていたから。 「リナ、本当にいいんだな?」 「ゼル・・・ええ。私が決めたことだもの。」 「リナ、お前は今まで誰よりも苦しみ、悲しみ、悩んできた。 お前は誰よりも幸せになる権利がある。」 「・・・知ってたのね・・・」 「ああ。俺とお前は同じだからな。駄目だった俺の分までお前に は幸せになって欲しい。」 「同じなら分かるでしょう?幸せになる権利なんて要らない。私 が本当に欲しいのは1つだけ。それ以外はどうだっていいわ。」 「それでも俺はお前に幸せになって欲しい。それが自己満足だと しても。その方法が他の誰もが望まないとしても。」 そう呟くと、あの存在は笑った。俺だけに見せる儚い笑みで。 俺はあいつを愛していた。俺と同じだから。同じ様に弱いから。 人はあいつを強いというけれど、本当はあいつは何者よりも儚い存在だった。 だから、願っていた。あいつの幸せを。他人から見る幸せではなく、あいつの、絶対の幸せを。 それによって、己が傷つくとわかっていても。 己の罪を願わずにはいられなかった。 私はあの子を何よりも大切にしてくれたわ。 何よりも愛し、護ろうと思っていた。それは、全くの真実。 「リナ、後悔だけはしないわね?」 「しないわ、姉ちゃん。私が今までも、これからも後悔するのは たった1度だけよ。」 「その1度が気になるけど、まあ、いいわ。勘弁してあげる。 いい、リナ。あんたは赤竜の騎士たる私の妹よ。私は今まで人 間に愛着を持ったことはなかったわ。いつも、赤竜の騎士とし ての立場から見ていたわ。けど、あんたが生まれて私はあん たを愛した。私の分まで幸せにならないと許さないわよ!」 そう断言して覗き込んだ瞳は潤み、揺れていた。 様々な想いが交錯するなかに、私への愛と、決意があったから。 だから、許した。あの子の嘘を。あの子の願いを。 それが、私の罪なのかもしれない。 だれかわたしをころしてください だれでもいいんです このくるしみからすくってください 「リナさん、お久しぶりですね。」 「ゼロス・・・どうしてここに?」 「リナさんがご結婚なさると聞いて。お綺麗ですよ。」 「ありがと・・・あんたに誉められるなんて変な感じだわ。」 「ああ、そうだ。贈り物があるんですよ。」 「いらないわ。魔族からのお祝いなんて不吉だもの。」 「そんなことをおっしゃらずに。そのために来たんですから。」 「・・・何を企んでるわけ?」 「リナさんのお望みを叶えて差し上げようと思いまして。」 「本・・・当に・・・?」 「ええ。リナさんがずっと願っていたあの願いを完璧な形で叶え て差し上げますよ。」 「やっぱり知っていたのね。」 「当然でしょう?僕を一体誰だと思っているんですか?さあ、リナ さん。こちらへどうぞ。」 手を差し伸べるとリナさんはふらふらと、夢でも見ているような様子で近づいてきました。 誰かがリナさんを呼びましたが、リナさんは全く気にしません。 そんなリナさんを見て、胸が喜びに痛みました。 リナさんが結婚すると聞いて、驚きました。僕はリナさんの願いを知っていましたから。けどもうどうだっていいことです。 リナさんは僕の胸へと飛びつき、僕はリナさんを抱き留めました。 そして。至福の時が訪れました。 僕の腕がリナさんの胸と一体化しました。 僕の存在が崩れはじめました。 僕もリナさんも微笑んでいました。 「愛してるわ、ゼロス。」 「愛していますよ、リナさん。」 リナは、あの時とても幸せそうだった。愛する存在と共に滅びて。 とても、羨ましかった。その姿は、俺が求めた姿だったから。 「・・・あなたは、あの子の想いを知っていたのね・・・」 「ああ。あんたもだろう?」 「なぜ、そう思うの?」 「あの時、あんたは静かだった。本当なら、1番取り乱してもおかしくないのにもかかわらず、な。」 「そうよ。私はあの子を愛していたもの。けれど、あなたは何故?」 「簡単なことさ。あいつの願いは、俺の願いでもあったのさ。もっとも俺は、相手に置いてかれちまったがな。」 「そう・・・あの子は、幸せね。」 そう呟いたきり、リナの姉貴はだまりこんでしまった。 ガウリイは、リナの抜け殻を抱いて泣いている。 アメリアは、泣いてはいなかった。信じられないように、何事かを呟いていた。 「アメリアさん、ショックでしたでしょうね。」 「どういう意味でだ、シルフィール?」 「リナさんの願いを知って。」 「お前は?それほどショックじゃないようだが?」 「私は、分かっていたのかもしれません。女ですから。けど、女だから、気付かない振りをしていたのかもしれません。」 「なるほど。女だからか。」 「ええ。だから、裏切られたという思いもありますけど、分かります。リナさんは、とても、幸せだろうと。」 リナ、お前は多くのものを裏切った。 ガウリイを、シルフィールを、アメリアを、その他の多くの存在を。 けど、お前は、全てをは裏切ってはいない。 お前は、お前の姉を裏切ってはいない。俺を裏切ってはいない。 あのまま結婚していたらそれは裏切りだが、この場合は違う。 けれど,同時にお前は、俺達を残したという事で、裏切った。 どうせなら、世界全てを滅ぼせばよかったのに。 それでも。 「許してやるよ、リナ。お前は今、幸せなのだろう?」 わたしののぞみは1つだけです おおくのことはのぞみません ただ あいするものにいだかれながらころされること それがだめなら だれでもいいんです だれかわたしをころしてください *************************** あれれぇ〜?お、おっかしいなぁ。なんだか、下書きとのギャップが凄まじい・・・あうう〜、ゼルが、ゼルが〜!もっとかっこいいはずだったのにぃ〜(><)もう、いいです。(泣)諦めました。 諦めた文を読ませるなんて〜!って思った方。ごめんなさい。 そういうことで、逃げさせていただきます。 輝日 朔夜 |