◆−君と僕の日常−霽月リナ(1/31-22:40)No.8634 ┣Re:君と僕の日常−セラフィーナ(1/31-23:04)No.8635 ┃┗ありがとうです〜(感涙)−霽月リナ(2/1-18:43)No.8645 ┣Re:君と僕の日常−きょん太(2/1-02:25)No.8639 ┃┗ありがとうございます〜♪−霽月リナ(2/1-19:06)No.8646 ┣Re:君と僕の日常−がぜる(2/1-12:27)No.8644 ┃┗ありがとおぉぉっっ♪−霽月リナ(2/1-19:15)No.8647 ┣君と僕の日常 2−霽月リナ(2/2-21:58)No.8659 ┃┗Re:君と僕の日常 2−セラフィーナ(2/3-00:43)No.8661 ┃ ┗Re:君と僕の日常 2−霽月リナ(2/5-19:29)No.8694 ┗君と僕の日常・3−霽月リナ(2/3-19:29)No.8666 ┗Re:君と僕の日常・3−セラフィーナ(2/3-22:09)No.8670
8634 | 君と僕の日常 | 霽月リナ E-mail | 1/31-22:40 |
こんにちは〜。霽月(セイゲツ)リナです。ゼルリナ投稿やっちゃいます!! ゼルリナ好きな人も、そうでない人も、読んでいただけるとうれしいですっ(>_<) このお話はセラフィーナさんに捧げます♪(「さん」付けもやめて〜(笑)) ということで「君と僕の日常」、宜しければ最後までお付き合いください♪ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 「君と僕の日常」 透明感のある緋色のさらさらで長くのびた髪。 透けるような大きくパッチリとした真紅の瞳。 あの瞳に映る世界はさぞ美しいだろう。 目の前にいる少女は、昼休みのこの時間で明日の宿題をやっている。 彼女のいつもの日課だ。 「えぇ〜っと、ここが5/10になるから約分して、こっちで通分して・・・」 明日の宿題は算数らしい。 彼女の頭が悪いなんてことはない。 すごく頭がよくて、いつも先生に誉められている。 ・・・彼女曰く、「・・・ねえちゃんのおかげだよ・・・」だそうだ。 そのセリフを言う時、彼女は何故かいつも顔色が悪い。 どうしてだろうか? ・・・ま、いいか。それより、観察を続けよう。 少しでも、彼女を深く知るために。 「ん?なぁに?ぜる」 ・・・かわいい。 彼女・・・リナはオレの視線に気付いて、こっちを向いて微笑んだ。 本っっ当にかわいかった。オレの大好きな娘は。 透明感のある緋色のさらさらで長くのびた髪。 透けるような大きくパッチリとした真紅の瞳。 あの瞳に映る世界はさぞ美しいだろう。 目の前にいる少女は、昼休みのこの時間で明日の課題をやっている。 「えぇ〜っと、xが2だから、こっちの式に代入してyを求めて・・・」 明日の課題は数学らしい。 彼女の頭が悪いなんてことはない。 すごく頭が良くて、いつも俺と同位で学年トップだ。 ま、教師に抱えられるのは俺も、彼女も嫌いだから、しょっちゅう授業をサボったりしている。 俺はともかく、それでも彼女が常に学年トップであるのは、 彼女曰く、「・・・姉ちゃんのおかげよ・・・」だそうだ。 そのセリフを言う時、彼女は何故かいつも青白い顔にうっすら涙を浮かべる。 どうしてか・・・は最近解りそうな気がする。 ま、それよりもっと彼女をよく見ていよう。 誰よりも深く、彼女を知るために。 「ん?何?ゼル」 ・・・・・・かわいい。 彼女・・・リナは俺の視線に気付いて、こちらを向いた。 本当にかわいかった。俺の好きなオンナは。 透明感のある緋色のさらさらで長くのびた髪。 透けるような大きくパッチリとした真紅の瞳。 あの瞳に映る世界はさぞ美しいだろう。 中学までは、昼休みを使って彼女は課題を片づけていたが、高校に上がってからは、朝片づけている。 そして昼休みのこの時間は、暖房がよく効いて暖かいこの生徒会室で、 アメリアやフィリアetc・・・つまり、生徒会役員とのティータイムが日課となっていた。 先ほどジャンケンで負けたヴァルがパシって買ってきたケーキをじ〜っと眺めている。 「うんん〜。どれにしようかな〜?ここのケーキ、全部おいしいのよね・・・」 ・・・どうやら、全部食べたことがあるらしい(笑) 「って、あああっっ!ちょっと、ヴァルっ!!あんたはレディースファーストとい う言葉を知らないのっ??!!」 どれにしようか迷っていたところでヴァルに先を越されたらしい。 他の男と馴れ合うのはムカつくが、まぁ、 誰よりも彼女を深くできるように、誰よりも見ていよう。 「ん?何よ?ゼル」 俺の視線に気付いたリナは、不機嫌そうな顔でこちらを向いた。 ・・・昔はかわいかった。本っっっ当にかわいかったんだ。 だけど、それが現在(イマ)は・・・ 「・・・・かわいくない・・・・・」 「な・ん・で・す・っ・て??!!」 俺の小さな呟きもエルフ(架空の存在だが)並とも言われたリナの耳は捕らえたらしい。 不機嫌さが増した・・・というより、すでにキレかかっている。 素早いというか、何と言うか・・・俺の首にはフォークが当てられている(汗) 「お、落ち着け。リナ・・・」 「そぉんな腐ったセリフ、ほっとけるワケないでしょう?ゼ・ル(はぁと)」 にぃっこり笑顔がかわいい・・・が、目はちっとも笑っていない。 「リナ・・・目が恐いぞ」 「・・・ゼル・・・・・・・」 リナが不意に寂しそうな顔をする。 「・・・?」 「・・・そんなに死にたいなら言ってくれればいいのに・・・・」 おいおいおいっっ(汗)ヤバイ、リナがマジにキレた。 助けを求めるべく、周りに視線を送ったが・・・ 『頑張れ、ゼル!死ぬなよっ!!もぐもぐ』 『ごめんなさい、ゼルガディスさ〜ん。骨はちゃんと拾ってあげますから! 私にはとめられません〜〜(泣)はぐはぐ・・・あ、このケーキすっごくおいし いです♪』 『ま、こいつにンなこと言ったら、明日の朝日は拝めないな。 そういう奴等を俺は腐るほど見てきたぞ。ぱくぱく』 返って来るのは何とも薄情な視線ばかり。 ガウリィ、アメリア、ヴァル・・・お前らは・・・(怒) 友の危機より食欲かっっ(激怒)!! お前達がこんな状態に陥っても、もう二度と俺は助けんからな!! 「まぁまぁ、リナさん」 この声はフィリアかっ?!これこそ神の助けだな。 俺の後ろにフィリアがいるらしい。 今動くと、動脈が切れること間違いないので振り向けないが(笑) 「落ち着いてください」 「これが落ち着いていられますかっっ」 「でも、ケーキ無くなっちゃいますよ?」 「うっっ」 な、なるほど。この手があったか・・・。 俺もまだまだ(リナについての)勉強が足りんようだな。 何やら呟きながら、リナはフォークを引っ込めて、ケーキの箱を再び覗き込んだ。 ようやく解放されて、後ろを振り返る。 「スマン、助かった。ありがとな、フィリア」 「いいえ。あまりリナさんを怒らせないで下さいね。こんな時でなきゃ、 私にも止められませんから」 笑いながら、フィリアは言った。 『こんな時』っていうのは、何か食べ物や、リナを釣る物がある時、と言うことだろう。 「ああ。努力するさ」 苦笑しながらリナを見る。 もうケーキが残り少なくなっていることに、怒りの矛先はガウリィとアメリアに向いた。 ・・・絶対助けんからな。 「ゼルガディスさんは・・・」 「ん?」 フィリアが微笑みながら俺を見た。 「ゼルガディスさんは、本当に昔から、誰よりもリナさんを見つめて、 誰よりもリナさんを理解しているんですね」 「・・・・ああ」 フィリアはうれしそうに笑うと、私達も食べましょうと言った。 うれしかった。 リナを理解しようとずっと見て来た俺のことを理解してくれた人がいたことが。 それを『うれしい』と思ってくれる人がいることが。 誰かを理解して理解されることとがこんなにイイモンだとは知らなかった。 「ん?開いてる・・・。鍵は閉めたはずだが・・・」 カチャ・・・ 生徒会室のドアをあけると・・・ソファに誰かが寝転がっていた。 ・・・今は6限目だ。サボろうとして、暖房があるこの部屋に来たんだが・・・ 先客がいたらしい。 生徒会役員の中で授業をサボる奴は・・・俺と、ヴァルと・・・・ 「リナ・・・」 小さく寝息を立てながら、幸せそうな顔をして眠っている。 小さい頃からずっと変わらない寝顔に思わず笑みが零れる。 「やっぱり・・・かわいい、ぜ?リナ・・・」 指と指の間をすり抜ける髪を手で弄びながら、リナに囁く。 「ぅん・・・」 耳にかかった息がくすぐったかったのか、リナの顔が少し歪む。 昔からの俺だけの特権。 真面目に授業受けてる奴等には解らない。 俺だけのささやかな幸せ。 ずっと、好きだった。この時が。 愛してるオンナと2人で時の流れを感じる、この時が。 ずっとずっと、これからもお前だけを見ていたい。 この捩れるほどの想いがたとえお前に届かなくても。 ずっとずっと・・・ この想いこそが『永遠』・・・ 「ぅんん〜〜・・・」 「起きちまったか・・・」 ぼやく俺にお構いなしに、リナは深い眠りから覚めようとしている。 「もう少し寝てろよ・・・」 「ん・・・・・」 リナの紅い瞳がゆっくりと光にさらされる。小さくてとても美しい輝き。 まだぼ〜っとした瞳で、あたりを見回して、やがて俺の姿を捕らえる。 「・・・ゼ、ル?」 「いい夢だったか?」 「ううん・・・悪い夢。すっごく恐かった・・・」 ぎゅっと、俺の服の裾を掴む。 「リナ。・・・震えてる、な。そんなに恐い夢か。リナでも見るんだな」 意地悪く笑う俺にリナはムっと膨れる。 「ぅむ〜。ゼルってばちっちゃい頃っからいっつもそうよぅ〜。 あたしが悪い夢だった、って言ったら絶対そうやって意地悪言うんだから〜・・」 「どんな夢だったんだ?」 「・・・はぐらかさないでよぅ〜。」 そう言って、ぽすんっと俺の胸に頭を埋める。 「ぅんとね・・・。ゼルがね、死んじゃう夢」 「・・・お前こそ変わってないだろうが。いっつも俺が死ぬ夢見たって言ってた」 「ぅん〜。じゃ〜ねぇ・・・」 しばらくリナは黙って、顔を上げた。 「「あたしが死んじゃう夢」」 ・・・くすくす笑い出す俺にリナは呆気に取られている。 「ゼ、ゼル〜ぅ。何よぉ〜。そんなに笑わなくったっていいでしょ〜。 だ、だいたい、なんであたしの言うこと解ったのよう〜」 俺は笑うのを止めて膨れてるリナを覗き込む。 「解るさ。ずっと一緒にいたんだからな。お前が授業サボって寝てて、 起きたら・・・」 「ゼルがいて、で、絶対『いい夢だったか?』って訊くの」 「そしたらリナは絶対『悪い夢だった』って言うんだよな」 「だって、目がさめた時にゼルがいる時はいっつも悪い夢のときなんだもん」 「で、『どんな夢だった?』って訊くと『ゼルが死んじゃう夢』だって絶対答える んだよな」 「そうすると、ゼルはいぃ〜っつも、『お前は俺が死ぬ夢しか見ないのか?』って 言うのよ」 「そしたらリナはいっつも、少し黙った後に顔を上げて、今度は 『あたしが死んじゃう夢』って言い換えるんだよな」 「そうするとゼルが『お前の悪い夢って言うのは俺かお前が死ぬ夢なんだな』って 言って笑うのよ」 「笑っちゃうな。もう、10年以上も同じこと何回も繰り返してるんだぞ?」 「そだね・・・。笑っちゃうわよね。でも、あたしは好きよ?こんな時間」 リナはにっこり笑う。 さっき眠ってて聞こえなかっただろうな・・・ 「やっぱりリナはかわいいぜ」 「な、なに言ってるのよ!と、当然でしょうがっ」 赤くなるリナに俺はもう1度笑って、ブツブツ呟くリナを見る。 「リナ。お前、目がさめた時に俺がいる時はいつも悪い夢、見た時なんだろ?」 「え?・・・う、うん」 「どうしてか解るか?」 俺の質問にリナは首を傾げる。 「・・・解んない。だって、それはあたしの質問でしょ? どうしてあたしが悪い夢見た時はゼルがいるの?いつも、さ」 「悪い夢見たあと、1人だと不安と恐さで心が潰されそうになるだろ?」 俺はリナの胸を指差しながら言った。 「リナの心が潰されないように、俺はいつもいるんだ。 1人で背負うより、2人の方が軽いだろ?」 「ゼル・・・。で、でも。それにしたって何度も何度も・・・」 「それは・・・」 ちゅっ、とリナの頬にキスをする。 「神様の思し召し、だろ?」 リナはふにゃ〜っと、俺にもたれてきた。 「ゼルのバカ・・・」 「何で?」 「・・・そんなカッコイイこと言わないでよ・・・うれしいじゃない・・・」 「素直だな?」 「ゼルが素直に言ったもん。あたしだけ素直になれないなんて、イヤだもん。 ゼルとはいつもフェアじゃなきゃ、いや」 「何で?」 笑いながらリナの髪を掻き揚げる。 リナは片目を瞑る。 「ゼルが好きだもん」 「リナ・・・・」 「ありがとう。いつもあたしを見て来てくれて。いつもあたしを理解してくれよう としてくれて」 リナはぎゅっと俺の服を掴む。 「これからも、ずっと見てくれる?あたしのこと・・・」 「・・・もちろん。汚れきったこの世界で綺麗に見えるのはお前だけだぜ」 「うにゃぅ・・・」 リナを抱きしめて、そっと呟く。 「あたしね、ゼルの瞳、綺麗で大好きよ? ・・・ずっと、あたしだけを映してね?あたしだけよ?」 「ああ。リナは?」 「え?」 「リナは俺だけを映してくれるか?その瞳に・・・」 リナはほんのり赤くなった顔で、耳元で呟いた。 「当たり前でしょ?今までだってずっとゼルだけを映してきたんだから」 「・・・愛してるぜ、リナ」 「あたしも、愛してるわ。ゼル・・・」 ずっと一緒に歩いていこう 瞳の中は輝く未来と君だけを映して 歩いてきた道は長く続いてるから 君と一緒に歩いていこう 1番大事なのは君だから 大切に包むから その瞳に僕だけを映して イマを君と歩いていく これからもずっと 笑って 泣いて 悲しんで 近づいて 離れて 抱きしめて 抱き合って 君と過ごして 君と生きていく それが・・・ 君と僕の日常 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| あいやいや〜。駄文です。ごめんなさい、皆様。 そしてセラフィーナさん(あたしは何て呼んだらいいのでしょう?さん付けですか?) 何か、ゼルとリナが違う人物に思える・・・(汗) 話の展開が早すぎてよく解んないし(涙) ごめんなさいです。 でも、こんな駄文を読んで、ゼルリナ好きになってくれた人は・・・ いないだろうな(泣) もっといいお話作って、もっとゼルリナFAN増やしたいです。 がんばりましょう!セラフィーナさんっ! そしてゼルリナFANの方方っ!! びば!ゼルリナ(笑)!! ということで、またの機会に出会いましょう♪ |
8635 | Re:君と僕の日常 | セラフィーナ E-mail | 1/31-23:04 |
記事番号8634へのコメント 霽月リナさんは No.8634「君と僕の日常」で書きました。 こんにちは〜〜〜〜!!こんな早く読めて嬉しいです!! >こんにちは〜。霽月(セイゲツ)リナです。ゼルリナ投稿やっちゃいます!! >ゼルリナ好きな人も、そうでない人も、読んでいただけるとうれしいですっ(>_<) >このお話はセラフィーナさんに捧げます♪(「さん」付けもやめて〜(笑)) >ということで「君と僕の日常」、宜しければ最後までお付き合いください♪ わ〜ありがとうございます!!(感動〜〜〜)後、呼び方はセラフィーナだけでいいですよ。 >||||||||||||||||||||||||||||||||||||| > >「君と僕の日常」 > >透明感のある緋色のさらさらで長くのびた髪。 >透けるような大きくパッチリとした真紅の瞳。 >あの瞳に映る世界はさぞ美しいだろう。 >目の前にいる少女は、昼休みのこの時間で明日の宿題をやっている。 >彼女のいつもの日課だ。 >「えぇ〜っと、ここが5/10になるから約分して、こっちで通分して・・・」 >明日の宿題は算数らしい。 >彼女の頭が悪いなんてことはない。 >すごく頭がよくて、いつも先生に誉められている。 >・・・彼女曰く、「・・・ねえちゃんのおかげだよ・・・」だそうだ。 >そのセリフを言う時、彼女は何故かいつも顔色が悪い。 >どうしてだろうか? >・・・ま、いいか。それより、観察を続けよう。 >少しでも、彼女を深く知るために。 >「ん?なぁに?ぜる」 >・・・かわいい。 ほんとーかわいいぞ、リナ!! > >透明感のある緋色のさらさらで長くのびた髪。 >透けるような大きくパッチリとした真紅の瞳。 >あの瞳に映る世界はさぞ美しいだろう。 >中学までは、昼休みを使って彼女は課題を片づけていたが、高校に上がってからは、朝片づけている。 >そして昼休みのこの時間は、暖房がよく効いて暖かいこの生徒会室で、 >アメリアやフィリアetc・・・つまり、生徒会役員とのティータイムが日課となっていた。 >先ほどジャンケンで負けたヴァルがパシって買ってきたケーキをじ〜っと眺めている。 >「うんん〜。どれにしようかな〜?ここのケーキ、全部おいしいのよね・・・」 >・・・どうやら、全部食べたことがあるらしい(笑) >「って、あああっっ!ちょっと、ヴァルっ!!あんたはレディースファーストとい う言葉を知らないのっ??!!」 >どれにしようか迷っていたところでヴァルに先を越されたらしい。 >他の男と馴れ合うのはムカつくが、まぁ、 >誰よりも彼女を深くできるように、誰よりも見ていよう。 >「ん?何よ?ゼル」 >俺の視線に気付いたリナは、不機嫌そうな顔でこちらを向いた。 >・・・昔はかわいかった。本っっっ当にかわいかったんだ。 >だけど、それが現在(イマ)は・・・ >「・・・・かわいくない・・・・・」 >「な・ん・で・す・っ・て??!!」 >俺の小さな呟きもエルフ(架空の存在だが)並とも言われたリナの耳は捕らえたらしい。 >不機嫌さが増した・・・というより、すでにキレかかっている。 >素早いというか、何と言うか・・・俺の首にはフォークが当てられている(汗) >「お、落ち着け。リナ・・・」 >「そぉんな腐ったセリフ、ほっとけるワケないでしょう?ゼ・ル(はぁと)」 >にぃっこり笑顔がかわいい・・・が、目はちっとも笑っていない。 >「リナ・・・目が恐いぞ」 どうする、ゼル??ヤバいぞ、ゼル!! 「・・・ゼル・・・・・・・」 >リナが不意に寂しそうな顔をする。 >「・・・?」 >「・・・そんなに死にたいなら言ってくれればいいのに・・・・」 >おいおいおいっっ(汗)ヤバイ、リナがマジにキレた。 >助けを求めるべく、周りに視線を送ったが・・・ >『頑張れ、ゼル!死ぬなよっ!!もぐもぐ』 >『ごめんなさい、ゼルガディスさ〜ん。骨はちゃんと拾ってあげますから! > 私にはとめられません〜〜(泣)はぐはぐ・・・あ、このケーキすっごくおいし いです♪』 >『ま、こいつにンなこと言ったら、明日の朝日は拝めないな。 > そういう奴等を俺は腐るほど見てきたぞ。ぱくぱく』 >返って来るのは何とも薄情な視線ばかり。 >ガウリィ、アメリア、ヴァル・・・お前らは・・・(怒) >友の危機より食欲かっっ(激怒)!! >お前達がこんな状態に陥っても、もう二度と俺は助けんからな!! >「まぁまぁ、リナさん」 >この声はフィリアかっ?!これこそ神の助けだな。 >俺の後ろにフィリアがいるらしい。 >今動くと、動脈が切れること間違いないので振り向けないが(笑) >「落ち着いてください」 >「これが落ち着いていられますかっっ」 >「でも、ケーキ無くなっちゃいますよ?」 >「うっっ」 >な、なるほど。この手があったか・・・。 あったまいい!! >俺もまだまだ(リナについての)勉強が足りんようだな。 >何やら呟きながら、リナはフォークを引っ込めて、ケーキの箱を再び覗き込んだ。 >ようやく解放されて、後ろを振り返る。 >「スマン、助かった。ありがとな、フィリア」 >「いいえ。あまりリナさんを怒らせないで下さいね。こんな時でなきゃ、 > 私にも止められませんから」 >笑いながら、フィリアは言った。 >『こんな時』っていうのは、何か食べ物や、リナを釣る物がある時、と言うことだろう。 >「ああ。努力するさ」 >苦笑しながらリナを見る。 >もうケーキが残り少なくなっていることに、怒りの矛先はガウリィとアメリアに向いた。 >・・・絶対助けんからな。 >「ゼルガディスさんは・・・」 >「ん?」 >フィリアが微笑みながら俺を見た。 >「ゼルガディスさんは、本当に昔から、誰よりもリナさんを見つめて、 > 誰よりもリナさんを理解しているんですね」 >「・・・・ああ」 >フィリアはうれしそうに笑うと、私達も食べましょうと言った。 >うれしかった。 >リナを理解しようとずっと見て来た俺のことを理解してくれた人がいたことが。 >それを『うれしい』と思ってくれる人がいることが。 >誰かを理解して理解されることとがこんなにイイモンだとは知らなかった。 > >「ん?開いてる・・・。鍵は閉めたはずだが・・・」 >カチャ・・・ >生徒会室のドアをあけると・・・ソファに誰かが寝転がっていた。 >・・・今は6限目だ。サボろうとして、暖房があるこの部屋に来たんだが・・・ >先客がいたらしい。 >生徒会役員の中で授業をサボる奴は・・・俺と、ヴァルと・・・・ >「リナ・・・」 >小さく寝息を立てながら、幸せそうな顔をして眠っている。 >小さい頃からずっと変わらない寝顔に思わず笑みが零れる。 >「やっぱり・・・かわいい、ぜ?リナ・・・」 >指と指の間をすり抜ける髪を手で弄びながら、リナに囁く。 >「ぅん・・・」 >耳にかかった息がくすぐったかったのか、リナの顔が少し歪む。 >昔からの俺だけの特権。 >真面目に授業受けてる奴等には解らない。 >俺だけのささやかな幸せ。 >ずっと、好きだった。この時が。 >愛してるオンナと2人で時の流れを感じる、この時が。 >ずっとずっと、これからもお前だけを見ていたい。 >この捩れるほどの想いがたとえお前に届かなくても。 >ずっとずっと・・・ >この想いこそが『永遠』・・・ >リナを抱きしめて、そっと呟く。 >「あたしね、ゼルの瞳、綺麗で大好きよ? > ・・・ずっと、あたしだけを映してね?あたしだけよ?」 >「ああ。リナは?」 >「え?」 >「リナは俺だけを映してくれるか?その瞳に・・・」 >リナはほんのり赤くなった顔で、耳元で呟いた。 >「当たり前でしょ?今までだってずっとゼルだけを映してきたんだから」 >「・・・愛してるぜ、リナ」 >「あたしも、愛してるわ。ゼル・・・」 > わ〜かっこいい!ゼルの瞳きれいです!!!!リナのも素敵だけど。 > >ずっと一緒に歩いていこう >瞳の中は輝く未来と君だけを映して >歩いてきた道は長く続いてるから > >君と一緒に歩いていこう >1番大事なのは君だから 大切に包むから >その瞳に僕だけを映して > >イマを君と歩いていく >これからもずっと >笑って 泣いて 悲しんで >近づいて 離れて 抱きしめて 抱き合って >君と過ごして 君と生きていく >それが・・・ > >君と僕の日常 > >|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| > >あいやいや〜。駄文です。ごめんなさい、皆様。 >そしてセラフィーナさん(あたしは何て呼んだらいいのでしょう?さん付けですか?) >何か、ゼルとリナが違う人物に思える・・・(汗) >話の展開が早すぎてよく解んないし(涙) >ごめんなさいです。 >でも、こんな駄文を読んで、ゼルリナ好きになってくれた人は・・・ >いないだろうな(泣) >もっといいお話作って、もっとゼルリナFAN増やしたいです。 >がんばりましょう!セラフィーナさんっ! >そしてゼルリナFANの方方っ!! >びば!ゼルリナ(笑)!! >ということで、またの機会に出会いましょう♪ > わ〜〜〜〜〜〜〜!!うれしいです!!かっこいいし言い話です。私みたいな馬鹿に捧げてくれて嬉しさ100%!!にしてもやっぱゼルリナは良い!!ゼルリナGO GO!! セラフィーナ Selaphina |
8645 | ありがとうです〜(感涙) | 霽月リナ E-mail | 2/1-18:43 |
記事番号8635へのコメント こんにちわ、えぇと、セラフィーナ♪あたしもリナorりーちゃんでいいですよ♪ >こんにちは〜〜〜〜!!こんな早く読めて嬉しいです!! あはは〜。自分でもこんなに早く書きあがるとは思ってなかったです(笑) >わ〜ありがとうございます!!(感動〜〜〜)後、呼び方はセラフィーナだけでいいですよ。 いえいえ。あたしも捧げてもらいましたし(笑)お礼です♪ >ほんとーかわいいぞ、リナ!! よかったです。可愛いリナを目指したんですけど、何か、ちっちゃいリナって どんななのか想像つかなくて(ある程度はついたけど・・・) うまく書けなかったので、そう言ってもらえると、とても嬉しいです♪ >どうする、ゼル??ヤバいぞ、ゼル!! > >「・・・ゼル・・・・・・・」 おう!ヤバいぞ、ゼルっ!! 死にたくなければ謝るんだっっ(笑) >あったまいい!! さすがフィリア。リナの扱いに慣れている。・・・ルナ姉ちゃん直伝(笑)? >わ〜かっこいい!ゼルの瞳きれいです!!!!リナのも素敵だけど。 ゼルーっ!!ラヴーっっ!!な気持ちで書いたので、力入ってます(笑) もちろん、リナも同様♪ >わ〜〜〜〜〜〜〜!!うれしいです!!かっこいいし言い話です。私みたいな馬鹿>に捧げてくれて嬉しさ100%!! ありがとうございます〜。こんなのでよかったのでしょーか?? 何にしても、喜んでいただければ何よりです♪ >にしてもやっぱゼルリナは良い!!ゼルリナGO GO!! そうですっ!!ゼルリナはいい!!=ゼルリナGOGO!!(笑) 萌えますね〜、このカップリングは♪ 「君と僕の日常」楽しんでいただけましたか? 最後までお付き合いくださってありがとうです♪ しかも、コメントまでっっ!! やぁ〜!!もう幸せどん底ですっ!! ありがとうでした♪ |
8639 | Re:君と僕の日常 | きょん太 E-mail | 2/1-02:25 |
記事番号8634へのコメント こんばんわ、リナ様。 ここ、数日はゼルリナがバンバン(?)出てきて小躍りして喜んでいたところ、更にリナ様のゼルリナが・・・ うっ、嬉しすぎです〜〜。 >本っっ当にかわいかった。オレの大好きな娘は。 ゼル、思いっきり正直ですね・・・ でも、可愛いですもんね。リナ。 >本当にかわいかった。俺の好きなオンナは。 うーむ。何時の間にか成長してるんですねー。 『娘』から『オンナ』に変わってるところが・・・ふふふふふ。 >助けを求めるべく、周りに視線を送ったが・・・ >『頑張れ、ゼル!死ぬなよっ!!もぐもぐ』 >『ごめんなさい、ゼルガディスさ〜ん。骨はちゃんと拾ってあげますから! > 私にはとめられません〜〜(泣)はぐはぐ・・・あ、このケーキすっごくおいし いです♪』 >『ま、こいつにンなこと言ったら、明日の朝日は拝めないな。 > そういう奴等を俺は腐るほど見てきたぞ。ぱくぱく』 >返って来るのは何とも薄情な視線ばかり。 >ガウリィ、アメリア、ヴァル・・・お前らは・・・(怒) >友の危機より食欲かっっ(激怒)!! あははは! 皆、らしくて笑わせていただきました〜。 花より団子は健在なんですねー。 >愛してるオンナと2人で時の流れを感じる、この時が。 >ずっとずっと、これからもお前だけを見ていたい。 >この捩れるほどの想いがたとえお前に届かなくても。 >ずっとずっと・・・ >この想いこそが『永遠』・・・ ゼル、かっこいい〜〜、こんなに思われてるリナが羨ましい・・・。 >リナはぎゅっと俺の服を掴む。 >「これからも、ずっと見てくれる?あたしのこと・・・」 >「・・・もちろん。汚れきったこの世界で綺麗に見えるのはお前だけだぜ」 >「うにゃぅ・・・」 >リナを抱きしめて、そっと呟く。 >「あたしね、ゼルの瞳、綺麗で大好きよ? > ・・・ずっと、あたしだけを映してね?あたしだけよ?」 >「ああ。リナは?」 >「え?」 >「リナは俺だけを映してくれるか?その瞳に・・・」 >リナはほんのり赤くなった顔で、耳元で呟いた。 >「当たり前でしょ?今までだってずっとゼルだけを映してきたんだから」 >「・・・愛してるぜ、リナ」 >「あたしも、愛してるわ。ゼル・・・」 うわわわーーーん! やっぱり、ゼルリナはNo.1ですねー。 ここのシーンで思いっきりそう感じました! ゼルリナ道を邁進する為に、新たにゼルリナ道にやってこられる方々の為に、また、書いてくださいね!!! しょうも無い感想ですみません。 それでは、この辺で失礼します。 きょん太 |
8646 | ありがとうございます〜♪ | 霽月リナ E-mail | 2/1-19:06 |
記事番号8639へのコメント >こんばんわ、リナ様。 >ここ、数日はゼルリナがバンバン(?)出てきて小躍りして喜んでいたところ、更にリナ様のゼルリナが・・・ >うっ、嬉しすぎです〜〜。 こんばんわですぅ♪きょん太様。リナでいーですよ〜♪りーちゃんでもOK!! あたしも小躍りしたいな〜(笑)だれかもっとすばらしいゼルリナ投稿をっっ!! あんなのでよかったんでしょうか?喜んでいただけて光栄です♪ >ゼル、思いっきり正直ですね・・・ >でも、可愛いですもんね。リナ。 ヤ、ちっちゃい頃はゼルも素直で可愛い子だったのかな〜?? という、あたしの願望入ってます(笑) >うーむ。何時の間にか成長してるんですねー。 >『娘』から『オンナ』に変わってるところが・・・ふふふふふ。 ああっ!!すっごい嬉しい!!気付いてもらえている!! そうなんですよっ!!小学生→中学生→高校生と成長するたびに、変えてるんですっ。 あああ、うれしいなぁ♪気づいてもらえないかも、と思いつつ、 ゼルとリナの成長を語ってみたのです♪ ちなみにリナも変わってるんですよ、口調が。気付いてもらえましたか? >あははは! >皆、らしくて笑わせていただきました〜。 >花より団子は健在なんですねー。 おおおっ!!ウケたっっ(笑) ギャグ&ラヴラヴを目指してみました(爆) ゼルリナラヴラヴにすると、残りはギャグキャラ(爆死) >ゼル、かっこいい〜〜、こんなに思われてるリナが羨ましい・・・。 あたしも自分で書いてて、リナがうらやましかったですっっ(>_<) >うわわわーーーん! >やっぱり、ゼルリナはNo.1ですねー。 >ここのシーンで思いっきりそう感じました! 感じていただけました?こんな駄文ですけど・・・ ゼルリナはNO・1ですっ!!誰が何と言おうと、あたしにとってはゼルリナがNO・1ですっ!! >ゼルリナ道を邁進する為に、新たにゼルリナ道にやってこられる方々の為に、また、書いてくださいね!!! >しょうも無い感想ですみません。 >それでは、この辺で失礼します。 はい!こんなんでよければ、がんばりますっ!!みんなを落とそう(笑) いえいえ、すばらしい感想ありがとうございました!見ず知らずのこのあたしなんかにっっ(感涙) またお会いできるといいですね♪ 霽月 リナ拝 |
8644 | Re:君と僕の日常 | がぜる | 2/1-12:27 |
記事番号8634へのコメント りーちゃんの新作がこんなところで読めるとは・・・。 と言っても前回の作品も読みましたよ。 今回のも甘くてとってもグーでした。 ゼルの不用意な一言が・・・。 でも最後はハッピーエンドで良かったと思ふ。 もっともっといっぱい書いて、ゼルリナ小説増やしてくれい!! |
8647 | ありがとおぉぉっっ♪ | 霽月リナ E-mail | 2/1-19:15 |
記事番号8644へのコメント やっほ〜、がぜるチャンっ♪ こんなところ(?)であえるなんてとっても偶然ですねっ(謎) >りーちゃんの新作がこんなところで読めるとは・・・。 すみません、駄文で・・・(笑) >と言っても前回の作品も読みましたよ。 すみません、駄文しか書けなくって・・・(切実) >今回のも甘くてとってもグーでした。 >ゼルの不用意な一言が・・・。 甘かったですか?グーでした?良かったです〜♪ >でも最後はハッピーエンドで良かったと思ふ。 >もっともっといっぱい書いて、ゼルリナ小説増やしてくれい!! たまには、ふっつ〜に2人をくっつけてみよう!!と思ったです(笑) もっともっといっぱい書きたいものです(願望) 増えるかな?イヤ、増やそう!! 皆にゼルリナは良い!!と思ってもらえるような小説をっっ!! ・・・書けるとい〜な〜(やっぱし願望(笑)) コメントさんきゆーでしたっ♪ またどこかのチャットで会いましょう!! その時はよろしく構ってね♪ BYEちゃっ☆ 霽月 リナ拝 |
8659 | 君と僕の日常 2 | 霽月リナ E-mail | 2/2-21:58 |
記事番号8634へのコメント こんにちわ♪またまた懲りもせずゼルリナ投稿すり霽月リナです(笑) 今回のはちゃんとした(?)スレイヤーズ世界のラヴラヴ話(笑)です♪ この話は前作でコメントをくださった、 セラフィーナときょん太様と、がぜるちゃんにささげます♪ こんなんでごめんね、ほんと、血の涙が流れるよ・・・(しくしく) ではでは、『君と僕の日常2・貴方への想いの深さ』 さいごまでお付き合いください♪ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 君と僕の日常・2 『貴方への想いの深さ』 一応の挨拶を終えてオレとリナは、街を見回せるほどの小高い丘の草原にいた。 ―そう、オレとリナは一週間後、結婚する― 「ふにゃあぁ〜、いー天気ねぇ〜」 「ああ。寝るなよ、リナ」 「うにゃ〜。おやすみ〜、ぜるぅ」 「・・・おい。寝るなっつっとるだろーがっ!」 そう言ってリナの脇腹をくすぐる。 「きゃあぁぁぁっ、あはははっ。やっ、く、くしゅぐっ・・・ったい〜〜〜」 「寝るなよ?」 「うっ、うっ」 こくこくリナは頷く。くすぐっていた手をはなす。(・・・チッ)←?!(笑) 「はぁ・・・んもぅっ!スカート、シワになっちゃたらどーするのよぉっ!」 そう言ってリナは立ち上がり、パンパンとスカートの裾をはたいた。 オレは普段の服からマントを取っただけだが、リナはいつもの魔道服ではない。 シンプルで、空の雲より真っ白な、ウェットに近いワンピースだった。 言うまでもなく、似合っているが。 「う〜ん。でも、ホントいい天気よね〜。思わず眠くなっちゃうわ」 伸びをしながら、リナは言う。 「それはいいが、寝るなよ」 「・・・何でよ?」 「今日はあの日なんだろ?」 「どぉぉゆぅぅイミだあぁぁっっ!!」 顔を真っ赤にして、オレの襟首をひっつかんでくるリナ。 「それにこんなトコロだし、誰かに見られたら・・・オレはかまわないが」 「〜〜〜〜〜〜〜(汗)わかったわよ!寝ないわよっ!!」 「あの日でもなくて、ベットの中でなら寝てもらってもいいんだがな」 「その話題から離れんかっ!!」 いつもと変わらない日々、リナが隣りにいる。 これが、幸せ。 人間の体に戻るまでは、きっとわからないだろうと思っていた幸せ。 リナがいてくれたから、いてくれるから感じられる幸せ。 体は戻っていないが、この幸せを大切にしながら行こうと、リナと約束した。 決して、それを拒む者がいようと・・・ 「リナっ!!」 ・・・さっそくか。 「うにゃぁ?」 「またお客さんだぜ、リナ。今度は何て奴だ?」 「・・・あ。レイク・・・」 レイク、とかゆう男。 背はガウリィほどの長身で、金髪の短髪。 男のオレがいうのも何だが、まぁそこそこといったところだ。 「リナっ!聞いたよっ!!どういうことだいっ?!」 一気にまくし立てるレイクとやら。 「どういうことだ」というのはやはり、 「オレとリナが結婚する」ということを指しているのだろう。 「・・・どういうことって?」 「ソイツと結婚するってことさ!」 「・・・それが何だってゆ−の?」 リナも相当、ウンザリしているようだ。ま、無理もないが。 なにせこのやりとりはコイツで17回目だ。 オレの選んだオンナだけあってモテるらしい。 「そんな奴と結婚しなくったって、君には僕がいるじゃないか!」 「そんな奴とは何よっ!あたしの選んだ人よっ!!」 まぁ、こういう奴がいるとムカつきはするが、リナのめったにない告白もたのしめる。 「そんな奴より、僕の方がいいだろう。さぁっ!」 と、手を差し伸べるレイク。 「あたしはアンタなんかより、ゼルの方がいいのよっ!!勝手に決めないでっっ!!」 ・・・・・・・・(感動中/笑) 「何故だいっ?!どこがそんなにいいのさっ!!」 ・・・・・・・・(ムカっ/笑) 「ゼルだからよ。あたしは、ゼルだから好きなの。アンタなんかより、ゼルが好き」 ・・・・・・リナ・・・・(感動×∞中/笑) 「・・・・・・」 リナの言葉にレイクはうつむく。 一緒だった。ここまでは、ほかの奴らと。 「・・・レイク?」 言い過ぎたかな?とオレの方を向く。 「そんなことないさ。うれしいぜ、リナ」 リナを抱きしめる。うん、と言ってリナも抱きしめてくる。 マジで「幸せ」を感じてしまう。ガラでもないが。 「・・・ち、がう」 「え?」 俺たちがラブってる(爆/死/笑)と、レイクが声をあげた。 イヤな予感がして、俺は呪文を唱えだす。 「レイク?」 「ちがうっ!ちがうんだっっ!リナが好きなのはお前じゃないんだ!! リナは僕と一緒にいくんだっ!!!」 そう叫んでオレとリナに向かって走り出す。 オレを殴り飛ばして、リナを奪うつもりなんだろうが・・・ オレだってそう簡単に渡すワケにはいかない。 リナはオレのオンナだ。 「きゃ・・・」 声を上げるリナをぎゅっと抱きしめる。 「魔風」 オレの放った魔力の風に、レイクは声も上げずに吹っ飛ぶ。 「ゼル・・・」 「大丈夫か?リナ」 「うん・・・・だけど、レイク・・・・」 「リナに手ェ出そうとするからだ」 「じゃなくてホラ・・・」 「は?」 リナの指差した向こうには立ち上がっているレイク。 「ほぅ・・・根性はあるようだな」 「・・・あ。ゼル・・・」 「何だ?」 「あの日、終わったみたい。魔力が戻ってきた」 「夜が楽しみだな」 「ばかっっっ(怒)」 「リナ・・・」 レイクが声を上げる。タフな奴だ。 「いい加減、僕のところに来なよ・・・さぁ!早く!!」 リナはむむっと顔をしかめる。 「イヤ、よ。あたしは、ゼルがいいの」 ぷちっ・・・ あ、キレた。 「何でだよっ!なんでそんな奴がいいんだよっ!!」 「だから・・・」 リナのセリフは掻き消される。 レイクの・・・オレを突き刺すような叫びによって・・・。 「そいつは人間じゃないじゃないか!そんな化け物のどこが・・・」 バシュっ・・・・ レイクの顔の真横を、1つの火炎球が掠めた。 放ったのは・・・ 「次は・・・当てるわ。確実に」 リナ、だった。 オレは・・・言葉にならなかった。ずっと気にしていたことだったから。 悩んで悩んで、やっと出した答えに不安を感じていなかったワケではなかった。 この忌まわしい身体のまま、リナと結婚しても、いずれは・・・押しつぶされる。 煮えたぎるほどの、不安と悲しみと憎悪と苦しみと俺自身に・・・ 眠れない夜を何度も過ごした。 『リナは俺と結婚して、本当に幸せになれるのか』と・・・ だが、リナは言った。悩んでいた俺に、眩しく輝く朱い光りを放つ瞳で・・・ 『身体のことなんて関係ないわ。あたしはゼルが好き。それでいいじゃない。 それだけが真実(ほんとう)でいいじゃない。 それともゼルはあたしが嫌い? ・・・でしょ?だったらいいじゃないの。あたしは、元の身体に戻ったゼルも、 もちろん好きだけど、でも。あたしが好きになったのは今のゼルよ? 今のゼルでも、あたしは死ぬほど愛してるから。今のゼルを死ぬほど愛してるか ら。 元の姿のゼルには会った事もないけど・・・でも。今のゼルと何か変わるの? ゼルはゼルでしょ? 姿なんか二の次よっ!あたしは『ゼル』が好きなんだからっっ!!』 嬉しかった。リナは俺にとって本当に大切で、愛すべき存在になった。 隣にリナがいない時なんて考えられない。傍にいたかった。 リナもリナの両親も、スィーフィードナイトだったリナの姉も、俺を受け入れてくれた。 心から俺を認めてくれた。受け入れてくれた。 でも俺は・・・ でも俺は、オレを受け入れていなかった。 「ゼル。あたしが好きなのは、愛してるのは『ゼル』よ?他の誰でもない。 ゼルだけだから。だから・・・だから・・・自信持って・・・・」 リナの縋るような声に我に返る。 ・・・『自信』・・ソレがあれば人は強くなれる・・・。 確かレゾがそう言っていたな・・・。 そうかもしれない。 リナが好きなのは確かだし、愛してる。それに偽りなどない。 リナも俺が好き・・・。心から愛してくれている。 それだけが、俺の未来(これから)を導く。 「リナ。俺は・・・」 「ゼル。あたしの愛してる人はゼルよ。姿なんか関係ない。 あたしはそんなの気にしない。だって・・・それだけ貴方への想いは深いから・・・」 「リナ・・・。愛してるぜ。これからも、いつまでも、永遠に・・・」 リナを放して、レイクに向かう。 「ゼル・・・」 「レイク、とか言ったな。リナは俺のモノだ。これだけは譲れない。 いや、譲らない。俺はリナが必要だし、誰よりも愛しているから。 だから、リナは渡さない。リナは俺のモノだ。 「・・・ゼル」 リナの瞳は涙が溜まっている。 「う・・・ウソだっ!リナを愛してるのは僕だ!!お前なんかじゃ・・・」 「ならば、俺からリナを奪ってみろ。ムリだとは思うがな。 俺から奪うことができたら、コイツはくれてやるぜ?」 「ちょ・・・ちょっとおぉぉおぉ〜〜ぅ?ゼル〜〜〜?」 疑いの眼差しでこちらを見るリナ。 「大丈夫だ。アイツなんかにお前は渡さないし、もし奪われてもまた奪い返すさ。 俺はしつこいからな」 「・・・うん、そだね。ゼルのしつこさはあたしも認めるわ。 それでこそあたしのゼルよっっ!!」 「ああ。それほどお前への想いは深いからな・・・」 「ゼルぅ(はぁと)んもぅ〜!スキスキ、大好きっ!愛してるわっっ!!」 ぎゅうぅっと抱きついてくるリナ。 俺は片手でリナを抱きしめて、片手をレイクの方に向ける。 向けた手に光りを翳して。・・・ただの『明かり』だが。 ま、相手をビビらす程度にはなるからいいだろう。 「・・・くっ・・・。・・わかったよ。リナは諦める。お手上げだ」 「「え??」」 レイクの意外な言葉にオレとリナは同時に声をあげる。 「どうやら僕はリナの眼中にないらしいから(あうと・おぶ・がんちゅう (笑))。 こんな不毛な恋を続けるより、新しい人を探す方が賢い選択だ」 「・・・そう。ごめんね、レイク」 「いや。僕の方こそ悪かったよ。え〜っと・・・ゼルガディス君だっけ? いろいろ悪かった。非礼を詫びるよ。それと・・・リナと幸せになってくれ」 「・・・ああ。アンタもがんばれよ」 「そうよー。まだ若いんだから、先は長いわよ〜。レイクなら大丈夫よ!!」 オレとリナの言葉にレイクは笑った。 「少なくとも僕は君達より年上なんだけどね」 そう言って、街に向かって歩き出すと、振り返った。 「結婚式、祝いにいかせてもらうよ!リナ!ドジ踏むなよ!!」 リナはかあっと赤くなって叫ぶ。 「わかってるわよっ!っだ!!レイクこそ、恥かかせないでよねっっ!!」 ・・・まるで言ってるイミが解らないぞ、リナ(汗)。 レイクはなおも笑って手を上げた。リナが笑って手を振返す。 やがてレイクの姿は見えなくなった。 「はぁ・・・。何か変な1日だったわねぇ・・・」 もう陽は傾きつつある。 「そう、だな。でも、結構いい日だったぜ、オレは」 「・・・そうね。うん、そうだわ。ゼルの爆弾発言も聞けちゃったし(はぁと)」 「リナのもな」 「うっ・・・」 リナは赤くなる。・・・かわいい。 「ところでリナ。今日、ルナ・・・さんから、夕飯作れと言われてなかったか・・・?って・・・」 「きゃああぁぁぁぁぁぁっっ!!そぉだった〜!!いやぁぁっ!姉ちゃん許して! 行くわよ!ゼルっ!!荷物持ちいいぃぃぃぃぃっっっ!!!」 俺の言葉が終わらない内にリナは走り出す。 「はぁ・・・やれやれ、だな」 そう言って俺も走り出す。 リナの小さな背中を追って。 深い深い想いを胸に、限りない幸せをかみ締めながら。 そして1週間後。 オレとリナは、リナの両親とルナ・・・さんと、そしてレイクと。 もしかしたら空の上で見ているかもしれないレゾの前で、 永遠の愛を誓った・・・。 小さな輝きにもらったのは、小さな勇気 それは近くて遠くて、見つけにくい小さな小さな勇気だった 小さな輝きにもらったのは、小さな自信 それはなかなか求めにくくて、だけど、すごく大切な小さな小さな自信だった 小さな輝きにもらったものは、小さな光り それは孤独と闇に閉ざされた心をそっと包んだ、小さな小さな光りだった 小さな輝きにもらったものは、小さい愛 それは互いに必要とする、何よりも自然な小さな小さな愛だった 永遠に続く道 君と僕の愛はどこまで続くのだろう 小さくて 大きくて 大切な気持ち 感情 想い 握りしめる喜びと 悲しみと 苦しみと 優しさと 嫌なトコロも良いトコロも 全部ひっくるめて僕だから 僕が沈んだ時には光り差し伸べて 君が沈んだ時には僕が闇から導くから 迷路みたいなこの道 君となら歩いていける 君がいるから 僕がいる 僕がいるから 君がいる 支えあって生きていこう 大きな大きな愛に包まれて 朝も 昼も 夜も 永遠に それが 君と僕の日常 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・・・何も言いますまい。 ごめんなさいです。本当に何と謝れば良いのやら・・・(汗) これ、だ〜いぶ前に書いた奴なんですよね〜。 なんかそのためかすごい文になってる。 あ、最後の長ったらしい文は、投稿の際に考えました。 う〜ん、詩を書くのは何ともむずかしいです。何を伝えたのかわからないし・・・(死) 解ってもらえるとうれしい。 ゼルはリナがいるから不器用だけど、道に迷ったりするけど、歩いていけて。 リナはそんなゼルだから、好きで、一緒にいたいと思って、歩いていこう、と。 リナだって、ゼルがいるからいつも強くいられて、ゼルを包めて。 とっても良い循環だと。 お互いがお互いを求めているから・・・お互いへの想いは深い。 っと・・・そんなようなことがきっと、言いたいんだとおもいます(撲殺) ごめんなさいです、本当に。 しかもなんかセクハラしてるよ、ゼル・・・ あ!そういえば、これにはサブタイトルがあって・・・ 「セクハラゼル 登場」でした(笑)うあっ!シャレにならんっっ!! ということで逃げましょう(爆死)♪ BYE♪ 霽月 リナ拝 |
8661 | Re:君と僕の日常 2 | セラフィーナ E-mail | 2/3-00:43 |
記事番号8659へのコメント 霽月リナさんは No.8659「君と僕の日常 2」で書きました。 > >こんにちわ♪またまた懲りもせずゼルリナ投稿すり霽月リナです(笑) >今回のはちゃんとした(?)スレイヤーズ世界のラヴラヴ話(笑)です♪ >この話は前作でコメントをくださった、 >セラフィーナときょん太様と、がぜるちゃんにささげます♪ ありがとうございます。こんなお馬鹿な私に捧げてくれて。 >こんなんでごめんね、ほんと、血の涙が流れるよ・・・(しくしく) >ではでは、『君と僕の日常2・貴方への想いの深さ』 >さいごまでお付き合いください♪ >――――――――――――――――――――――――――――――――――――― > >君と僕の日常・2 >『貴方への想いの深さ』 > > >一応の挨拶を終えてオレとリナは、街を見回せるほどの小高い丘の草原にいた。 >―そう、オレとリナは一週間後、結婚する― > きゃ〜〜〜〜〜!! >「ふにゃあぁ〜、いー天気ねぇ〜」 >「ああ。寝るなよ、リナ」 >「うにゃ〜。おやすみ〜、ぜるぅ」 >「・・・おい。寝るなっつっとるだろーがっ!」 >そう言ってリナの脇腹をくすぐる。 >「きゃあぁぁぁっ、あはははっ。やっ、く、くしゅぐっ・・・ったい〜〜〜」 >「寝るなよ?」 >「うっ、うっ」 >こくこくリナは頷く。くすぐっていた手をはなす。(・・・チッ)←?!(笑) 何かほのぼのしててハッピ〜! >リナも相当、ウンザリしているようだ。ま、無理もないが。 >なにせこのやりとりはコイツで17回目だ。 すごい数だ。半端じゃないぞリナ!! >オレの選んだオンナだけあってモテるらしい。 >「そんな奴と結婚しなくったって、君には僕がいるじゃないか!」 >「そんな奴とは何よっ!あたしの選んだ人よっ!!」 >まぁ、こういう奴がいるとムカつきはするが、リナのめったにない告白もたのしめる。 >「そんな奴より、僕の方がいいだろう。さぁっ!」 >と、手を差し伸べるレイク。 >「あたしはアンタなんかより、ゼルの方がいいのよっ!!勝手に決めないでっっ!!」 >・・・・・・・・(感動中/笑) >「何故だいっ?!どこがそんなにいいのさっ!!」 >・・・・・・・・(ムカっ/笑) >「ゼルだからよ。あたしは、ゼルだから好きなの。アンタなんかより、ゼルが好き」 >・・・・・・リナ・・・・(感動×∞中/笑) ゼル嬉しいだろうな〜〜〜!! すごく良い話です〜。なんか面白く、楽しくって、しかもゼルリナ。 嬉しいです〜、幸せです〜。 また書いて下さい〜〜〜〜。 がんばりましょう、ゼルリナを広める為に!! セラフィーナ Selaphina |
8694 | Re:君と僕の日常 2 | 霽月リナ E-mail | 2/5-19:29 |
記事番号8661へのコメント うあぁぅ。ごめんです〜。 何かめちゃくちゃ返事遅くなってしまいましたっ(開直) これも学生のお勤めのせいだと思って、大目にみてやってください(しくしく) >ありがとうございます。こんなお馬鹿な私に捧げてくれて。 こちらこそ♪いつもいつも本当にありがとう(はぁと) 幸せすぎて死にそうです♪ >何かほのぼのしててハッピ〜! はい♪ほのぼのと、幸せ〜を目指しました♪ >すごい数だ。半端じゃないぞリナ!! うん。とにかくあたしのリナへの愛は半端じゃないのです(笑) >ゼル嬉しいだろうな〜〜〜!! 嬉しいでしょうね〜(笑) とにかく、今まで荒んだ道を歩いてきたゼルを幸せにしてあげたかったのです。 >すごく良い話です〜。なんか面白く、楽しくって、しかもゼルリナ。 >嬉しいです〜、幸せです〜。 >また書いて下さい〜〜〜〜。 はい♪うれしいです〜。こんな駄文を「良い話」などと言ってもらえて!! ああもう、今死んでも悔いはないって感じ!!(あ、あるや。ゼルリナ布教(笑)) またまた書きます(書いてます)ので、そちらも宜しければ読んでね〜♪ >がんばりましょう、ゼルリナを広める為に!! OKっっ!!がんばりましょうっ! 世界に散りばめているゼルリナ支持者のために! ゼルリナに飢えて逝っちゃわないようにっっ(笑)!! いつもいつも、こんなチョベリどん(=CHO→veryドンマイ・・・知りません? こっちだけか、流行ってるのわ(笑)チョベリ丼じゃないです(笑))なお話に、 コメントくれて・・・。 ホント、嬉しいです。 いつもいつもありがとう♪ 霽月 リナ拝 |
8666 | 君と僕の日常・3 | 霽月リナ E-mail | 2/3-19:29 |
記事番号8634へのコメント こんにちは〜。またまたです〜。やっぱびば!ゼルリナですよぅ〜(笑) がんばりましょう!セラフィーナ!! 今回のは前後編です。 めずらしく?前編に実際に登場するのはリナとゼルだけです♪ 本人すっげー臆病=怪談&お化け屋敷etc嫌いなくせに、 今回はそういう?お話です(笑) 後編では、意外な、でもありきたりな終わり方です(爆死)。 っていうか、タイトルからしてありきたり(笑) 最後までお付き合いくださるとうれしいです♪ このお話はセラフィーナに♪ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 君と僕の日常・3 『君のためにできること』 俺は今、リナと2人きりだった。 別に、ガウリィやアメリアやフィリアに内緒で密会しているワケではない。 第一、誰が自分が愛する女と好き好んでこんなところで密会するのだ。 ここは、ある山奥の霊験あらたかな神殿の地下だ。 冬なのに、空気は乾燥しているどころか、むしるジメジメして湿気があった。 おまけに明りという明りがない。 今、あたりを照らしているのは、オレの魔力の明りだ。 ふもとの村では、ゴースト・・・もとい、幽霊が出ると村長に言われたが、 まだそいつらにはお目にかかっていない。 何故、『ゴースト』ではなく『ユウレイ』なのか。 その疑問に駆けられたが、間もなくその疑問は頷けるものになった。 村長が話したのだ。ここで起きた怪談・・・つまり、怪奇現象の数々を。 アメリアとフィリアが怖がって泣き叫びながら暴れたのは言うまでもない。 ゴーストとユウレイはまったく同じ存在である。 たとえソレが、気味の悪い老人の姿をしていても、飴を嘗めている赤ン坊でも、 血みどろの自殺青年でも、井戸に身投げした着物姿の女でも、 夜になると、お皿を数えに来てくれる親切なヤツでも。 生理的嫌悪を感じさせるモノが幽霊と呼ばれている。らしい・・・。 俺は別に何とも思わないが。 途中でアメリアとフィリアが何度かダダをこねたが、リナが 『どうしても行かなきゃいけないの。行きたくないならここで待ってて』 と言ったら、2人で待っているのも怖いらしく、ぐじぐじ言いながら着いて来た。 が、今しがたそのアメリアとフィリア、そしてガウリィの旦那とはぐれた。 きっと、後をビクビクしながら着いて来た2人と、その2人にしがみつかれていた ガウリイは、 いつの間にか満ちが下り坂になっているのにも気がつかず、ここよりさらに地下に行ったんだろう。 どうやらこの神殿は、いろいろな仕掛けがある迷路らしい。 「ねぇ、ゼル。アメリアたち、大丈夫かな?」 リナが少し上ずったような声で言う。 「大丈夫だろう。アメリアとフィリアは白魔法が使えるし。 いざとなっても、ガウリィが光の剣を持ってる」 「う、うん・・・。そうね・・・。でもさ・・・あたしもゼルも、使えないよ?白魔法・・・」 「精霊魔法があるだろうが」 「う、うん・・・」 冷たく言い払うオレに、リナは俯く。 (・・・ちょっとキツすぎたか?) でも、いつもはそんな事でめげたりしない女だ。 「・・・ねぇ、ゼル。ここ、どこ?」 「わからん」 「・・・ねぇ、ゼル。この道、どこまで続くのかな?」 「わからん」 「・・・ねぇ、ゼル。お宝、どこ・・・」 「しるかっっ」 うぅ〜と、リナはうめいて、心配そうな眼つきで、上目使いにオレを見た。 「ゼル・・・怒ってる?」 ぷちっっ 「当たり前だろうがっ!だいたい何で俺がこんなところで宝捜しをせにゃならんのだっ! 誰のせいだと思ってるんだっっ。 しまいにゃ3人とははぐれるし、現在地も出口も、入り口すらわからんっっ!! ったく、だからゼロスの言うことなど信じるなと言ったんだっっ」 俺の言葉をリナは黙って俯いて聞いていた。 そもそもの話、ここへ来たのは、リナがゼロスの「古代のお宝がある」というのを 信じて、行くと言い出したからだ。 俺がつめるのも聞かずに、『絶対に行く』と言い張って来たのだ。 その結果がコレである。 怒らずにいろというのが無理な話である。 リナは立ち止まって、俯いた。 「・・・ごめん、なさい・・・・・」 掠れた声がリナから漏れた。 その声はとても弱弱しく、儚く、いつもの天才美少女魔道師の声ではなかった。 ただの・・・ただのオンナの声だった。 「ごめ、なさい・・・ごめっ・・なさっ・・・。 あ、たし・・・いつも・・ゼルに迷惑かけ、ちゃって・・・ごめ、なさ・・・ ゼル、には・・・ちゃんと、した、もくて、きが・・・あるのに・・・ ごめんなさ・・い・・・ごめんなさい・・・・・」 リナは泣いていた。 あふれだす涙を拭いもせずに、ただ俯いて、声を押し殺して。 不意に、何かとてつもない罪悪感が駆け抜ける。 絶対に泣いてはいけない、泣かせてはいけない女を、俺が泣かせた。 同時に泣いているリナを目の前に、今だ声もかけず、何もせず、 ただ彼女を怯えさせているだけの自分が腹立たしかった。 ガウリィなら、きっとリナの方を抱き寄せて、優しく彼女を宥めるだろう。 ゼロスなら、リナの感情を楽しみながら、魔族らしかぬ行動をつるはずだ。 何もしてやれない自分が、情けなくて悲しくて苦しくて辛かった。 (とにかくリナを泣き止ませなければ・・・) ゴースト達は負の感情に惹かれてくる。 「リナ・・・」 できるだけ、なるべくリナを傷つけないように、優しく涙を拭う。 「スマン、言い過ぎた。謝るから・・・泣くな」 俺の言葉にリナはふるふると首を振った。 「あ、たしが悪いの・・・ごめんなさい・・・ごめっ・・・」 再び声が掠れていく。 いつもより素直すぎるリナが愛しくて。 俺にできる限りの優しさを込めて、壊れ物を包むようにリナをそっと抱きしめた。 「・・・ゼ、ル・・・・・・?」 「頼むから・・・泣くな。罪悪感で押し潰されそうだ。 自分を責めるな。これからを考えるんだ。それが・・・リナ、お前だ」 俺の腕の中でぎゅうぅっと身を縮めるリナ。 「・・・う、ん。ごめんね、ゼル。ごめん・・・・」 リナは俺から離れて、微笑んだ。 「謝るな。俺も悪かった。ゼロスが絡むとムカつく」 リナの瞳に溜まった雫を拭いながら微笑う。 「ゼル、ゼロスのこと嫌いだもんね」 リナが笑って答えた。 (勝ったみたいだな。自分自身に・・・) 安心して、溜息を漏らす。 「きゃ・・・」 リナの小さな声と一緒に、服の裾がきゅっと引っ張られる。 見るとリナが服の裾を掴んでいる。 「リナ?どうした・・・?」 リナの肩は小さく震えている。 「ア、アレ・・・・・」 リナが指差した向こうには、身体の透き通った、無惨な姿のヤツや、 薄気味悪い姿のヤツや・・・老若男女、老若雄雌。 気の弱いヤツや、お年寄り、子供だったら、瞬間的に卒倒しそうな光景だった。 「・・・ど、どうしよ・・・。ゼ、ゼル〜・・・」 ぎゅうぅっと、腕にしがみついてくる。 「何だ?怖いのか?」 からかうような口調で言うとリナは、 「腕にしがみついて、震えてるだけよ。大泣きして叫んで暴れてぶっ倒れないより マシだと思ってほしいわ」 勝気な言葉に苦笑する。声はこんなに震えてるのに・・・ 「さっきの謙虚なリナはどこに行っちまったんだ?かわいかったのに」 リナは顔をほのかに朱くそめて俺を見上げた。 「そんな可愛い子とこんなことできて嬉しいでしょ?」 「ああ。うれしい」 ハッキリ言ってみると、リナはさらにぎゅううぅぅっと抱きついてくる。 「じゃ、後はよろしく。がんばれ、男の子っっ」 言って、ぎゅっと朱い瞳を閉じて胸に顔を埋めた。 「ったく。はいはい、わかりましたよ、姫。しっかり掴まっていて下さいね」 「もう掴まってるわっっ」 笑いながら、俺は幽霊・・・ゴーストに視線を向ける。 うざっくなるくらいの数にうんざりするが、俺は呪文を唱え、 この世生らざる者の排除にかかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― はい。とりあえず前半は終わりです。 明日は中学の学力テストなので、続きを書き上げたいんですが、 涙ながら勉強に向かいます(しくしく)。 ということで♪ 後半もハラハラ・・・しない(展開だ)と思うけど、よろしくぅ♪(笑) 霽月リナ拝 |
8670 | Re:君と僕の日常・3 | セラフィーナ E-mail | 2/3-22:09 |
記事番号8666へのコメント 霽月リナさんは No.8666「君と僕の日常・3」で書きました。 こんにちわ! >こんにちは〜。またまたです〜。やっぱびば!ゼルリナですよぅ〜(笑) やった〜ゼルリナ! >がんばりましょう!セラフィーナ!! >今回のは前後編です。 >めずらしく?前編に実際に登場するのはリナとゼルだけです♪ >本人すっげー臆病=怪談&お化け屋敷etc嫌いなくせに、 >今回はそういう?お話です(笑) >後編では、意外な、でもありきたりな終わり方です(爆死)。 >っていうか、タイトルからしてありきたり(笑) >最後までお付き合いくださるとうれしいです♪ >このお話はセラフィーナに♪ > すいませんね〜、いつもこんなお馬鹿に。 >でも、いつもはそんな事でめげたりしない女だ。 >「・・・ねぇ、ゼル。ここ、どこ?」 >「わからん」 >「・・・ねぇ、ゼル。この道、どこまで続くのかな?」 >「わからん」 >「・・・ねぇ、ゼル。お宝、どこ・・・」 >「しるかっっ」 >うぅ〜と、リナはうめいて、心配そうな眼つきで、上目使いにオレを見た。 >「ゼル・・・怒ってる?」 >ぷちっっ >「当たり前だろうがっ!だいたい何で俺がこんなところで宝捜しをせにゃならんのだっ! > 誰のせいだと思ってるんだっっ。 > しまいにゃ3人とははぐれるし、現在地も出口も、入り口すらわからんっっ!! > ったく、だからゼロスの言うことなど信じるなと言ったんだっっ」 ゼルくんもう少し優しくしなきゃ、リナにきらわれちゃうぞ〜。でもこんなゼルも好きだな〜。 >俺の言葉をリナは黙って俯いて聞いていた。 >そもそもの話、ここへ来たのは、リナがゼロスの「古代のお宝がある」というのを >信じて、行くと言い出したからだ。 >俺がつめるのも聞かずに、『絶対に行く』と言い張って来たのだ。 >その結果がコレである。 >怒らずにいろというのが無理な話である。 >リナは立ち止まって、俯いた。 >「・・・ごめん、なさい・・・・・」 >掠れた声がリナから漏れた。 >その声はとても弱弱しく、儚く、いつもの天才美少女魔道師の声ではなかった。 >ただの・・・ただのオンナの声だった。 >「ごめ、なさい・・・ごめっ・・なさっ・・・。 > あ、たし・・・いつも・・ゼルに迷惑かけ、ちゃって・・・ごめ、なさ・・・ > ゼル、には・・・ちゃんと、した、もくて、きが・・・あるのに・・・ > ごめんなさ・・い・・・ごめんなさい・・・・・」 >リナは泣いていた。 泣くなリナ〜立て!立つんだ〜!! >あふれだす涙を拭いもせずに、ただ俯いて、声を押し殺して。 >不意に、何かとてつもない罪悪感が駆け抜ける。 >絶対に泣いてはいけない、泣かせてはいけない女を、俺が泣かせた。 >同時に泣いているリナを目の前に、今だ声もかけず、何もせず、 >ただ彼女を怯えさせているだけの自分が腹立たしかった。 >ガウリィなら、きっとリナの方を抱き寄せて、優しく彼女を宥めるだろう。 >ゼロスなら、リナの感情を楽しみながら、魔族らしかぬ行動をつるはずだ。 >何もしてやれない自分が、情けなくて悲しくて苦しくて辛かった。 >(とにかくリナを泣き止ませなければ・・・) >ゴースト達は負の感情に惹かれてくる。 >「リナ・・・」 >できるだけ、なるべくリナを傷つけないように、優しく涙を拭う。 >「スマン、言い過ぎた。謝るから・・・泣くな」 >俺の言葉にリナはふるふると首を振った。 >「あ、たしが悪いの・・・ごめんなさい・・・ごめっ・・・」 >再び声が掠れていく。 >いつもより素直すぎるリナが愛しくて。 >俺にできる限りの優しさを込めて、壊れ物を包むようにリナをそっと抱きしめた。 >「・・・ゼ、ル・・・・・・?」 >「頼むから・・・泣くな。罪悪感で押し潰されそうだ。 > 自分を責めるな。これからを考えるんだ。それが・・・リナ、お前だ」 >俺の腕の中でぎゅうぅっと身を縮めるリナ。 >「・・・う、ん。ごめんね、ゼル。ごめん・・・・」 >リナは俺から離れて、微笑んだ。 リナちゃん強〜い!!さすが〜! >「謝るな。俺も悪かった。ゼロスが絡むとムカつく」 >リナの瞳に溜まった雫を拭いながら微笑う。 >「ゼル、ゼロスのこと嫌いだもんね」 >リナが笑って答えた。 >(勝ったみたいだな。自分自身に・・・) >安心して、溜息を漏らす。 >「きゃ・・・」 >リナの小さな声と一緒に、服の裾がきゅっと引っ張られる。 >見るとリナが服の裾を掴んでいる。 >「リナ?どうした・・・?」 >リナの肩は小さく震えている。 >「ア、アレ・・・・・」 >リナが指差した向こうには、身体の透き通った、無惨な姿のヤツや、 >薄気味悪い姿のヤツや・・・老若男女、老若雄雌。 >気の弱いヤツや、お年寄り、子供だったら、瞬間的に卒倒しそうな光景だった。 >「・・・ど、どうしよ・・・。ゼ、ゼル〜・・・」 >ぎゅうぅっと、腕にしがみついてくる。 >「何だ?怖いのか?」 >からかうような口調で言うとリナは、 >「腕にしがみついて、震えてるだけよ。大泣きして叫んで暴れてぶっ倒れないより マシだと思ってほしいわ」 >勝気な言葉に苦笑する。声はこんなに震えてるのに・・・ >「さっきの謙虚なリナはどこに行っちまったんだ?かわいかったのに」 >リナは顔をほのかに朱くそめて俺を見上げた。 >「そんな可愛い子とこんなことできて嬉しいでしょ?」 >「ああ。うれしい」 >ハッキリ言ってみると、リナはさらにぎゅううぅぅっと抱きついてくる。 >「じゃ、後はよろしく。がんばれ、男の子っっ」 >言って、ぎゅっと朱い瞳を閉じて胸に顔を埋めた。 >「ったく。はいはい、わかりましたよ、姫。しっかり掴まっていて下さいね」 >「もう掴まってるわっっ」 かわいいぞ、ふたりとも!! >笑いながら、俺は幽霊・・・ゴーストに視線を向ける。 >うざっくなるくらいの数にうんざりするが、俺は呪文を唱え、 >この世生らざる者の排除にかかった。 > >――――――――――――――――――――――――――――――――――――― >はい。とりあえず前半は終わりです。 >明日は中学の学力テストなので、続きを書き上げたいんですが、 >涙ながら勉強に向かいます(しくしく)。 テストがんばってくださいね。 >ということで♪ >後半もハラハラ・・・しない(展開だ)と思うけど、よろしくぅ♪(笑) > >霽月リナ拝 > > |