◆−ゼロリナです!学園物です。−にゃら(2/10-05:01)No.8732 ┗はじめまして。−ramia(2/10-17:45)No.8744 ┗Re:はじめまして。−にゃら(2/11-03:43)No.8762
8732 | ゼロリナです!学園物です。 | にゃら | 2/10-05:01 |
はじめまして! 小説書いたのはじめてなんで、かなりの駄文ですがよろしければ最後までお付き合いください! ************************************* 「えっ?リナさんに好きな人が??」 ゼロスの紫帯びた瞳が驚きに見開かれた。 「まぁ・・・ね・・・」 ちょっぴり赤くなりながらもあたしは答えた。 実は何を隠そう、あたしの好きな人はゼロスなんだけどね・・・。 ゼロスは今あたしが通っている高校の先輩。実は幼馴染み。 もちろん家も近所で、家族同志のお付き合いもさかん。よくある話だと思う。 幼馴染みだった二人は成長し、やがて恋が芽生える・・・。 なーんて話は今時どこぞの恋愛小説家でも書かないと思うぞ。あたしは。 でもしっかりあたしには芽生えてしまった。(おいおい) なんだかそんなありきたりすぎる人生、とってもヤなんだけど、好きになってしまったものは仕方ない。 ゼロスは頭はいいし、外見もなかなかだし、なんと言っても優しい。 あたしが落ち込んでる時なんかは、いつもそれとなく励ましてくれる。 どんな時も、いつだって優しく微笑んで側にいてくれる。 ・・・これで恋しない方が絶対おかしいっ! ある種これは生まれた時からのあたしの宿命だったのかもしんない。 ・・・気に入らないけど。 ゼロスに『好きな人います宣言』をした日。 「誰なんですか?僕の知ってる人ですか?」 いつになく真剣な顔で聞いてくるゼロスにちょっぴり圧倒された。 そんなに真剣に聞いてくるってことは・・・期待しちゃうゾ? 「んー、秘密!ゼロスに好きな人ができたら教えてあげる!」 「どうしてですか?」 「交換条件よ。あたしだけ教えるなんてもったいないじゃない」 「そういうもんですか・・・」 言えばすっきりしてたのかもしんない。 でもあたしは・・・拒絶されるのが怖かった。 ゼロスに、「単なる妹みたいにしか思ってない」って言われたら・・・。 そう考えると・・・言えなかった。 あたし、こんなに臆病じゃなかったのに。 『言いたいことはハッキリ言う!』 これがあたしのモットーだったのに・・・。 あたし変だ。 こんなのあたしじゃない。気に入らない! よし!今度ゼロスに会ったら言おう!! こんなモヤモヤした気持ち、ずっと味わっていたくなんかないしね。うん。そうしよう! 「ねぇ、ゼロスってさ、好きな人いないの?」 「あたしも知りたい!それっ!」 テーブルの向かい、ゼロスの隣でしゃべってたコが何気なく放った言葉にあたしは机をばんっ!と叩いて叫んだ。 「僕の・・・好きな人、ですか?」 ゼロスはちょっと戸惑ったように首をかしげて呟いた。 「そーそー。好きな人。いないの?いるでしょ?普通この年にもなればさ」 さらっと言ってゼロスを問い詰めているのは、黒い髪を後ろでひとつに三つ編みした、ゼロスのクラスメイト、シェーラだ。 シェーラはゼロスと同じクラス、そして同じ生徒会役員ということもあってかなり仲がいい。 ・・・・時々あたしが妬いてしまうくらい・・・。 最初はかなりシェーラのこと気に入らなかったんだけど、話してるとまぁおもしろいヤツだし、今はそこそこの仲にはなっている。 もちろん心の中では警戒してるけど。 シェーラが何故いきなりそんなことを言い出したのかはわからないが、あたしに取っては願ったり叶ったりの展開。 一度『ゼロスにはっきり言う!』と決心したものの、その後すぐにテスト期間に入ってしまい、なかなかゼロスとゆっくり話す機会がなかったのだ。 ・・・・決してまたうじうじしてたワケではない。一応言っとくけど。 そんなこんなでテスト明けの今日。 ゼロスが「お昼、一緒に食べませんか?」って言ってきたから、喜んでOKしたのに、学校帰りに寄ったファーストフード店でシェーラに会った。 シェーラのヤツ一人だったから、優しいゼロスは「一緒にどうですか?」なんて声かけちゃってさ。 シェーラも断ってくれりゃいいのに「本当?じゃお邪魔しちゃおーっと」(邪魔すんな!)なんて言いながらゼロスの隣に(!)座った。 仲良く話す二人を見ながら内心不機嫌にしてたけど、そういう話題に持っていくとはナイスシェーラ!! 「そうよー。教えてくれてもいいんじゃない?ゼロス」 あたしは机に身を乗り出してゼロスの顔を覗きこんだ。 「リナさん、自分も教えてくれてないのにせこいですよー。」 ゼロスの言葉にあたしの眉毛が片方跳ねた。 「ふぅぅぅん。ゼロス、あんた好きな人できたんだ」 「え?あ・・・はぁ・・・一応・・・ね」 ゼロスは頭をぽりぽり掻きながら答えた。 好きな人が・・・いる。 誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰? あたしの頭の中をその言葉が埋め尽くしていく。 知りたい・・・。でも怖い・・・。 ゼロスの好きな人があたしじゃなかったら・・・あたしは・・・・。 「ちょいとゼロス!吐いちゃいなさいよ!すっきりするわよ!」 シェーラが肘でゼロスをぐりぐりしながら聞く。 「だめですよ。秘密です」 ゼロスは困った風に笑いながらも答えなかった。 「いいじゃない。教えてくれたって。協力してあげるからさ(はぁと)」 「いいですよぉ。秘密ですってば」 「なーに言ってんのよ!あたし達の仲じゃない!」 「この中だからこそ言えないんですよ」 ――え? なに?今のセリフ。一体どういう意味? あたし達には言えない? それって・・・・あたしかシェーラかどっちかってこと? 「何それ?どういう意味よー?いいから教えなさいってばー」 「秘密です」 シェーラはなおもぐいぐいゼロスの袖やら何やらを引っ張るが、これ以上シェーラが頑張った所で、きっとゼロスは言わない。 そういうヤツだもん。こいつは。 あたしか・・・・シェーラか・・・・ ・・・あんまし眠れなかった。 次の日、あたしは目の下にほんのりクマを作ったまま家を出た。 「おはようございます。リナさん」 振り向かなくてもわかる。 「おはよ。ゼロス」 「あれ?リナさん目の下にクマが・・・寝てないんですか?」 う・・・やっぱバレバレ。 「うん、ちょっと解けない問題があってさ。あたしらしくもなく頑張っちゃったよ」 笑いながら適当に嘘を言ってごまかす。 「そうなんですかー。勉強熱心ですねぇ。でもほどほどにしないと、せっかくのかわいいリナさんのお顔が台無しですよ」 「あ・・・あたしはいつでもかわいいんだから!」 多少的外れな答えを返したかもしんない。 しっかし、なんでこいつってばそんな人が恥ずかしくなる事を平気で言うのかなっ!? あたし、今絶対顔真っ赤だわ・・・。恥ずかしい〜!! 顔が真っ赤になってるのを見られないように、あたしは早足で歩き始めた。 ゼロスはあたしの後を普通に歩きながらついて来る。 うぅ・・。あたしの歩幅って・・・。 「そうだリナさん」 突然ゼロスが呼びかけてきた。 幸いあたしの顔の赤さは引いたみたいなので、振りかえった。 「なぁに?」 「そういえば、僕に好きな人ができたらリナさんも教えてくださる約束でしたよね?」 どきっ。 「そういえばそうだったわねぇ・・・。じゃあゼロス。あんたが先に言いなさい」 「えぇっ!?どうしてですかぁ??」 ちょっと不満気な顔になるゼロスくん。 あったり前じゃない!あたしが先に言ってもしゼロスの好きな人がシェーラだったらみっともないじゃない! 絶対ゼロスに先に言わせて、あたしだったらよし。あたしじゃなかったら・・・あたしの好きな人は教えない。 卑怯と言うなかれ。世の中そんなもんである。 あたしはあたしが良ければそれでいい。(極悪) 「いいから言いなさいよ。あたしは絶対先には言わないわよっ!」 自分でもずいぶんとわがまま言ってるのはわかってる。でも譲れない。 諦めたのか、ゼロスはひとつため息をついた。 「わかりましたよ。僕が先に言います」 ごくっ。 自分の喉が鳴ったのがわかった。 「・・・言う気になった?だ、誰よ?」 やばいっ!動揺してるっ!! そんなあたしにはかまわず、ゼロスはちょっぴり顔を赤くしながら(おぉっ!珍しい!)小さな声で言った。 「・・・シェーラさん・・・」 あたしは泣いていた。 初めてかもしんない。こんなに泣いたのなんて・・・・。 失恋・・・か。 初恋は実らないって言うけどさ。破ってやりたかったな。そんな言葉。 トゥルルルルルル・・・ 電話が鳴ってる・・・。 トゥルルルルルル・・・ 誰もいないのかな?仕方ない・・・。 泣き過ぎてガンガンしている頭を頑張って持ち上げて、あたしはベットから起きあがり電話を取った。 「はい。もしもし?」 『ゼロスですけど、リナさんですか?』 肩がぴくっとなったのがわかる。 「そう・・・だけど?」 『リナさんどうしたんですか!?今朝も突然先に行くって走ってちゃって・・・。結局学校にも行ってないでしょう?』 そう。 あの後あたしは・・・。 「へぇ〜。やっぱりね。だと思った。これから応援してあげるよ!頑張って!それじゃねっ!」 「えっ!?リナさん!!?」 そのまんまダッシュで逃げた。追って来る足音が聞こえたが、すぐに遠ざかっていった。 すばしっこいのは自慢である。 あたしは走りながら泣いた。 そのまんま学校にも行かず、近くの公園でくよくよして家に帰ったのだった。 『リナさん酷いですよ。自分の好きな人は言わないんだから・・・』 ゼロスの声。耳に心地よい。 もう条件反射になってる。 精神的にまいってる時にこの声を聞くと本音が出てしまう。 「・・・言えるわけ・・・ないでしょう?」 『え?』 もう、限界。 また涙が溢れてきた。止まらない。 「言えるわけないじゃない・・・!シェーラが好き。そう言われて・・・あんたが好きだなんて・・・言えなかったわよ!!」 『リナさ・・!』 ブツッ!ガンッ!! 電話を切って壁に向かって投げた。 そのまんままたベットに倒れ込み枕に突っ伏して泣いた。ひたすら泣いた。 声をあげて泣いた。まるで子供みたいに・・・ バンッ!! 「リナさんっ!」 突然あたしの部屋の扉が開け放たれた。 あたしの部屋は真っ暗。廊下の電気の逆光でシルエットしか見えない。おまけに泣き過ぎで視界はぼやけている。 でもわかる。 「ゼ・・ロス・・?」 体を起こし、しゃくりあげながら問うあたしにゼロスはゆっくりと近づいてきて、ぎゅっとあたしを抱きしめた。 「な・・・んで・・」 なんでこんなことするの?好きでもない女にこんなことしないで!! 逃れようと力を入れてみたけど、よりいっそうあたしを抱きしめる力が強くなっただけだった。 「リナさん・・!すみませんっ・・・!」 「謝らな・・・い・・で。あ・たし、みじめ・・や・・だ・・」 「違うんです!!違うんですっ!!!僕が悪いんです!」 ゼロスの言う意味がわからなくて、とりあえずあたしは腕の力を抜いた。 するとゼロスも抱きしめてる力を抜いて、あたしの顔を見つめた。 こんな泣きはらした顔・・・。見せたくないのに。 「すみません。リナさん。僕は・・・。僕はあなたをだましてしまいました」 突然な告白にあたしは普段よりも紅くなった瞳を見開いた。 「僕は・・・。リナさんが好きです。・・もう、ずっと昔から・・・」 真っ直ぐな瞳で見つめられ、あたしは赤くなった。 「だって・・だって・・シェーラ・・が好き・・て」 まだしゃくりあげて上手くしゃべれない。そんなあたしを優しい瞳で見つめる。 「臆病だったんです。僕は。リナさんに好きだと言って・・・拒絶されたくなかったんです。だから、だからシェーラさんだなんて、嘘を・・・」 「う・・そ・・?」 驚きながらあたしはゼロスの顔に手を伸ばしていき、その手をそっとゼロスの手が包んだ。 あたしの手を自分の頬に当てて、 「僕は卑怯者です・・。自分を守るためにリナさんをこんなにも傷つけた・・」 いつも微笑んでいるその顔が、まるで今にも泣き出してしまいそうなほど歪んでいく。 「いい・・の。いい」 「リナさん?」 ゼロスの頬にもう片方の手を添えた。 「あたしも・・怖かっ・・た。ゼロスに・・自分の気持ち、伝えれなかった・・。お・・互い様・・よ?」 そう言ってあたしはにっこりと微笑んだ。 「リナさん・・・。ありがとうございます。僕を・・・許してくださるんですね?」 「ゼロス・・・。大好きよ」 紅い瞳と紫の瞳が交わる。 「僕も、大好きです。リナさん・・・」 そして、そっと唇が重なった。 ************************************* ダラダラと長過ぎました? 途中で区切ろうかとも思ったんですが・・・。なんとなく最後まで書いちゃいました(^^; また新しいのを引っさげて現れるかもしれません。もちろん文章の勉強をして、です(笑) |
8744 | はじめまして。 | ramia E-mail | 2/10-17:45 |
記事番号8732へのコメント にゃらさんは No.8732「ゼロリナです!学園物です。」で書きました。 > > >はじめまして! >小説書いたのはじめてなんで、かなりの駄文ですがよろしければ最後までお付き合いください! はじめまして、ramiaといいます。 小説拝見させていただきましたー。 では、感想(?)をかかせていただきまーす。 >************************************* > > >「えっ?リナさんに好きな人が??」 >ゼロスの紫帯びた瞳が驚きに見開かれた。 >「まぁ・・・ね・・・」 >ちょっぴり赤くなりながらもあたしは答えた。 >実は何を隠そう、あたしの好きな人はゼロスなんだけどね・・・。 わーい!リナちゃんの好きな人っていったら、やっぱりゼロス様!これ私のなかでの常識なのです!(私の中で・・・ですが・・・) > >ゼロスは頭はいいし、外見もなかなかだし、なんと言っても優しい。 >あたしが落ち込んでる時なんかは、いつもそれとなく励ましてくれる。 >どんな時も、いつだって優しく微笑んで側にいてくれる。 >・・・これで恋しない方が絶対おかしいっ! >ある種これは生まれた時からのあたしの宿命だったのかもしんない。 >・・・気に入らないけど。 リナちゃんが気に入らなくても、私が気に入りましたからいいですわ!!(おい、まて私・・・) >ゼロスに『好きな人います宣言』をした日。 >「誰なんですか?僕の知ってる人ですか?」 >いつになく真剣な顔で聞いてくるゼロスにちょっぴり圧倒された。 >そんなに真剣に聞いてくるってことは・・・期待しちゃうゾ? 期待しちゃえーーー!!って、ゆうか、真剣なぜロス様の顔・・・あぅ〜、想像しただけで、顔がにやけそうですわ。 > > >言えばすっきりしてたのかもしんない。 >でもあたしは・・・拒絶されるのが怖かった。 >ゼロスに、「単なる妹みたいにしか思ってない」って言われたら・・・。 >そう考えると・・・言えなかった。 わかりますわ!!私もそおゆうふうに思ったことありますもの!だから、告白しようとしてもいえませんでした。ほんとーに、こわいものですのよ・・・妹ぐらいにしか思われてないって。 > > >「ねぇ、ゼロスってさ、好きな人いないの?」 >「あたしも知りたい!それっ!」 >テーブルの向かい、ゼロスの隣でしゃべってたコが何気なく放った言葉にあたしは机をばんっ!と叩いて叫んだ。 >「僕の・・・好きな人、ですか?」 >ゼロスはちょっと戸惑ったように首をかしげて呟いた。 >「そーそー。好きな人。いないの?いるでしょ?普通この年にもなればさ」 >さらっと言ってゼロスを問い詰めているのは、黒い髪を後ろでひとつに三つ編みした、ゼロスのクラスメイト、シェーラだ。 >シェーラはゼロスと同じクラス、そして同じ生徒会役員ということもあってかなり仲がいい。 >・・・・時々あたしが妬いてしまうくらい・・・。 リナちゃんが妬くくらい仲がいい・・・・それは・・・かなり仲良さそうですね・・・。 > > > > >「ちょいとゼロス!吐いちゃいなさいよ!すっきりするわよ!」 >シェーラが肘でゼロスをぐりぐりしながら聞く。 >「だめですよ。秘密です」 >ゼロスは困った風に笑いながらも答えなかった。 >「いいじゃない。教えてくれたって。協力してあげるからさ(はぁと)」 >「いいですよぉ。秘密ですってば」 >「なーに言ってんのよ!あたし達の仲じゃない!」 >「この中だからこそ言えないんですよ」 おおぅ!!ゼロス様爆弾発言だーーーー!! > >――え? > >なに?今のセリフ。一体どういう意味? >あたし達には言えない? >それって・・・・あたしかシェーラかどっちかってこと? > > >「何それ?どういう意味よー?いいから教えなさいってばー」 >「秘密です」 >シェーラはなおもぐいぐいゼロスの袖やら何やらを引っ張るが、これ以上シェーラが頑張った所で、きっとゼロスは言わない。 >そういうヤツだもん。こいつは。 > > >あたしか・・・・シェーラか・・・・ う〜・・・リナちゃん・・・かわいそうです〜(うりゅりゅ・・・) ゼロス様の爆弾発言は、ききましたね〜・・・・。 >そんなあたしにはかまわず、ゼロスはちょっぴり顔を赤くしながら(おぉっ!珍しい!)小さな声で言った。 >「・・・シェーラさん・・・」 ずぎゃーーーーん!!あわわわわわわわ!!!ゼロス様なぁ〜んてことをーー!! リナちゃんがー・・・・。 > >あたしは泣いていた。 >初めてかもしんない。こんなに泣いたのなんて・・・・。 >失恋・・・か。 >初恋は実らないって言うけどさ。破ってやりたかったな。そんな言葉。 ないちゃってるよーーー。 >トゥルルルルルル・・・ > >電話が鳴ってる・・・。 > >トゥルルルルルル・・・ > >誰もいないのかな?仕方ない・・・。 > >泣き過ぎてガンガンしている頭を頑張って持ち上げて、あたしはベットから起きあがり電話を取った。 >「はい。もしもし?」 >『ゼロスですけど、リナさんですか?』 >肩がぴくっとなったのがわかる。 >「そう・・・だけど?」 >『リナさんどうしたんですか!?今朝も突然先に行くって走ってちゃって・・・。結局学校にも行ってないでしょう?』 > >そう。 >あの後あたしは・・・。 > > >「へぇ〜。やっぱりね。だと思った。これから応援してあげるよ!頑張って!それじゃねっ!」 >「えっ!?リナさん!!?」 >そのまんまダッシュで逃げた。追って来る足音が聞こえたが、すぐに遠ざかっていった。 >すばしっこいのは自慢である。 >あたしは走りながら泣いた。 >そのまんま学校にも行かず、近くの公園でくよくよして家に帰ったのだった。 > > >『リナさん酷いですよ。自分の好きな人は言わないんだから・・・』 >ゼロスの声。耳に心地よい。 >もう条件反射になってる。 >精神的にまいってる時にこの声を聞くと本音が出てしまう。 >「・・・言えるわけ・・・ないでしょう?」 >『え?』 >もう、限界。 >また涙が溢れてきた。止まらない。 >「言えるわけないじゃない・・・!シェーラが好き。そう言われて・・・あんたが好きだなんて・・・言えなかったわよ!!」 >『リナさ・・!』 > >ブツッ!ガンッ!! > >電話を切って壁に向かって投げた。 >そのまんままたベットに倒れ込み枕に突っ伏して泣いた。ひたすら泣いた。 >声をあげて泣いた。まるで子供みたいに・・・ > > >バンッ!! >「リナさんっ!」 > >突然あたしの部屋の扉が開け放たれた。 >あたしの部屋は真っ暗。廊下の電気の逆光でシルエットしか見えない。おまけに泣き過ぎで視界はぼやけている。 >でもわかる。 >「ゼ・・ロス・・?」 >体を起こし、しゃくりあげながら問うあたしにゼロスはゆっくりと近づいてきて、ぎゅっとあたしを抱きしめた。 >「な・・・んで・・」 >なんでこんなことするの?好きでもない女にこんなことしないで!! >逃れようと力を入れてみたけど、よりいっそうあたしを抱きしめる力が強くなっただけだった。 >「リナさん・・!すみませんっ・・・!」 >「謝らな・・・い・・で。あ・たし、みじめ・・や・・だ・・」 >「違うんです!!違うんですっ!!!僕が悪いんです!」 >ゼロスの言う意味がわからなくて、とりあえずあたしは腕の力を抜いた。 >するとゼロスも抱きしめてる力を抜いて、あたしの顔を見つめた。 >こんな泣きはらした顔・・・。見せたくないのに。 >「すみません。リナさん。僕は・・・。僕はあなたをだましてしまいました」 >突然な告白にあたしは普段よりも紅くなった瞳を見開いた。 >「僕は・・・。リナさんが好きです。・・もう、ずっと昔から・・・」 >真っ直ぐな瞳で見つめられ、あたしは赤くなった。 >「だって・・だって・・シェーラ・・が好き・・て」 >まだしゃくりあげて上手くしゃべれない。そんなあたしを優しい瞳で見つめる。 >「臆病だったんです。僕は。リナさんに好きだと言って・・・拒絶されたくなかったんです。だから、だからシェーラさんだなんて、嘘を・・・」 >「う・・そ・・?」 >驚きながらあたしはゼロスの顔に手を伸ばしていき、その手をそっとゼロスの手が包んだ。 >あたしの手を自分の頬に当てて、 >「僕は卑怯者です・・。自分を守るためにリナさんをこんなにも傷つけた・・」 >いつも微笑んでいるその顔が、まるで今にも泣き出してしまいそうなほど歪んでいく。 >「いい・・の。いい」 >「リナさん?」 >ゼロスの頬にもう片方の手を添えた。 >「あたしも・・怖かっ・・た。ゼロスに・・自分の気持ち、伝えれなかった・・。お・・互い様・・よ?」 >そう言ってあたしはにっこりと微笑んだ。 >「リナさん・・・。ありがとうございます。僕を・・・許してくださるんですね?」 >「ゼロス・・・。大好きよ」 >紅い瞳と紫の瞳が交わる。 >「僕も、大好きです。リナさん・・・」 >そして、そっと唇が重なった。 はぅ〜、最後の部分のやりとりぜんぶすきですー。 すばらしい小説でしたー。 よろしかったらまた拝見させてくださいねん。 では、ramiaの感想だかなんだかわからんコメントでしたー。 |
8762 | Re:はじめまして。 | にゃら E-mail | 2/11-03:43 |
記事番号8744へのコメント ramiaさんは No.8744「はじめまして。」で書きました。 > >にゃらさんは No.8732「ゼロリナです!学園物です。」で書きました。 >> >> >>はじめまして! >>小説書いたのはじめてなんで、かなりの駄文ですがよろしければ最後までお付き合いください! >はじめまして、ramiaといいます。 >小説拝見させていただきましたー。 >では、感想(?)をかかせていただきまーす。 読んでいただいたうえ、感想まで書いてくださって感激です! >>************************************* >> >> >>「えっ?リナさんに好きな人が??」 >>ゼロスの紫帯びた瞳が驚きに見開かれた。 >>「まぁ・・・ね・・・」 >>ちょっぴり赤くなりながらもあたしは答えた。 >>実は何を隠そう、あたしの好きな人はゼロスなんだけどね・・・。 >わーい!リナちゃんの好きな人っていったら、やっぱりゼロス様!これ私のなかでの常識なのです!(私の中で・・・ですが・・・) わたしの中でももちろん常識です(^^) やっぱゼロリナが一番しっくりきますねー。 >>ゼロスは頭はいいし、外見もなかなかだし、なんと言っても優しい。 >>あたしが落ち込んでる時なんかは、いつもそれとなく励ましてくれる。 >>どんな時も、いつだって優しく微笑んで側にいてくれる。 >>・・・これで恋しない方が絶対おかしいっ! >>ある種これは生まれた時からのあたしの宿命だったのかもしんない。 >>・・・気に入らないけど。 >リナちゃんが気に入らなくても、私が気に入りましたからいいですわ!!(おい、まて私・・・) 気に入らない、だなんて素直になれないのが我等のリナちゃんですよねー。 >>ゼロスに『好きな人います宣言』をした日。 >>「誰なんですか?僕の知ってる人ですか?」 >>いつになく真剣な顔で聞いてくるゼロスにちょっぴり圧倒された。 >>そんなに真剣に聞いてくるってことは・・・期待しちゃうゾ? >期待しちゃえーーー!!って、ゆうか、真剣なぜロス様の顔・・・あぅ〜、想像しただけで、顔がにやけそうですわ。 わたしも真剣なゼロス様の顔は大好きです!特に瞳が開かれていたならもう最高(はぁと) ゼロスくんの瞳はある意味レゾ並に開かない(笑) >>言えばすっきりしてたのかもしんない。 >>でもあたしは・・・拒絶されるのが怖かった。 >>ゼロスに、「単なる妹みたいにしか思ってない」って言われたら・・・。 >>そう考えると・・・言えなかった。 >わかりますわ!!私もそおゆうふうに思ったことありますもの!だから、告白しようとしてもいえませんでした。ほんとーに、こわいものですのよ・・・妹ぐらいにしか思われてないって。 わたしもそういうことってありました。この場面はそんな自分を振りかえって書いてみたんですが・・・やっぱりちょっぴりリナちゃんではなくなってしまいました(^^; >>「ねぇ、ゼロスってさ、好きな人いないの?」 >>「あたしも知りたい!それっ!」 >>テーブルの向かい、ゼロスの隣でしゃべってたコが何気なく放った言葉にあたしは机をばんっ!と叩いて叫んだ。 >>「僕の・・・好きな人、ですか?」 >>ゼロスはちょっと戸惑ったように首をかしげて呟いた。 >>「そーそー。好きな人。いないの?いるでしょ?普通この年にもなればさ」 >>さらっと言ってゼロスを問い詰めているのは、黒い髪を後ろでひとつに三つ編みした、ゼロスのクラスメイト、シェーラだ。 >>シェーラはゼロスと同じクラス、そして同じ生徒会役員ということもあってかなり仲がいい。 >>・・・・時々あたしが妬いてしまうくらい・・・。 >リナちゃんが妬くくらい仲がいい・・・・それは・・・かなり仲良さそうですね・・・。 うーん、どれくらい仲が良いんでしょ?自分で書いててわからない(笑) とりあえず常から良く一緒にいる・・・ってとこですねぇ。 そんなことくらいでもリナちゃんは妬いちゃうんですね。 >>「ちょいとゼロス!吐いちゃいなさいよ!すっきりするわよ!」 >>シェーラが肘でゼロスをぐりぐりしながら聞く。 >>「だめですよ。秘密です」 >>ゼロスは困った風に笑いながらも答えなかった。 >>「いいじゃない。教えてくれたって。協力してあげるからさ(はぁと)」 >>「いいですよぉ。秘密ですってば」 >>「なーに言ってんのよ!あたし達の仲じゃない!」 >>「この中だからこそ言えないんですよ」 >おおぅ!!ゼロス様爆弾発言だーーーー!! これはまさしく爆弾発言!! >> >>――え? >> >>なに?今のセリフ。一体どういう意味? >>あたし達には言えない? >>それって・・・・あたしかシェーラかどっちかってこと? >> >> >>「何それ?どういう意味よー?いいから教えなさいってばー」 >>「秘密です」 >>シェーラはなおもぐいぐいゼロスの袖やら何やらを引っ張るが、これ以上シェーラが頑張った所で、きっとゼロスは言わない。 >>そういうヤツだもん。こいつは。 >> >> >>あたしか・・・・シェーラか・・・・ >う〜・・・リナちゃん・・・かわいそうです〜(うりゅりゅ・・・) >ゼロス様の爆弾発言は、ききましたね〜・・・・。 リナちゃんめちゃめちゃ真剣に悩んじゃってます。 わたしの書くリナちゃんってなんだか悩みまくり少女(^^; >>そんなあたしにはかまわず、ゼロスはちょっぴり顔を赤くしながら(おぉっ!珍しい!)小さな声で言った。 >>「・・・シェーラさん・・・」 >ずぎゃーーーーん!!あわわわわわわわ!!!ゼロス様なぁ〜んてことをーー!! >リナちゃんがー・・・・。 これは爆弾発言以上の発言!核爆弾並です!! こんなことを言われた日にゃ、あたしも逃げるっ!! >>あたしは泣いていた。 >>初めてかもしんない。こんなに泣いたのなんて・・・・。 >>失恋・・・か。 >>初恋は実らないって言うけどさ。破ってやりたかったな。そんな言葉。 >ないちゃってるよーーー。 泣かしちゃったよーー。 >>トゥルルルルルル・・・ >> >>電話が鳴ってる・・・。 >> >>トゥルルルルルル・・・ >> >>誰もいないのかな?仕方ない・・・。 >> >>泣き過ぎてガンガンしている頭を頑張って持ち上げて、あたしはベットから起きあがり電話を取った。 >>「はい。もしもし?」 >>『ゼロスですけど、リナさんですか?』 >>肩がぴくっとなったのがわかる。 >>「そう・・・だけど?」 >>『リナさんどうしたんですか!?今朝も突然先に行くって走ってちゃって・・・。結局学校にも行ってないでしょう?』 >> >>そう。 >>あの後あたしは・・・。 >> >> >>「へぇ〜。やっぱりね。だと思った。これから応援してあげるよ!頑張って!それじゃねっ!」 >>「えっ!?リナさん!!?」 >>そのまんまダッシュで逃げた。追って来る足音が聞こえたが、すぐに遠ざかっていった。 >>すばしっこいのは自慢である。 >>あたしは走りながら泣いた。 >>そのまんま学校にも行かず、近くの公園でくよくよして家に帰ったのだった。 >> >> >>『リナさん酷いですよ。自分の好きな人は言わないんだから・・・』 >>ゼロスの声。耳に心地よい。 >>もう条件反射になってる。 >>精神的にまいってる時にこの声を聞くと本音が出てしまう。 >>「・・・言えるわけ・・・ないでしょう?」 >>『え?』 >>もう、限界。 >>また涙が溢れてきた。止まらない。 >>「言えるわけないじゃない・・・!シェーラが好き。そう言われて・・・あんたが好きだなんて・・・言えなかったわよ!!」 >>『リナさ・・!』 >> >>ブツッ!ガンッ!! >> >>電話を切って壁に向かって投げた。 >>そのまんままたベットに倒れ込み枕に突っ伏して泣いた。ひたすら泣いた。 >>声をあげて泣いた。まるで子供みたいに・・・ >> >> >>バンッ!! >>「リナさんっ!」 >> >>突然あたしの部屋の扉が開け放たれた。 >>あたしの部屋は真っ暗。廊下の電気の逆光でシルエットしか見えない。おまけに泣き過ぎで視界はぼやけている。 >>でもわかる。 >>「ゼ・・ロス・・?」 >>体を起こし、しゃくりあげながら問うあたしにゼロスはゆっくりと近づいてきて、ぎゅっとあたしを抱きしめた。 >>「な・・・んで・・」 >>なんでこんなことするの?好きでもない女にこんなことしないで!! >>逃れようと力を入れてみたけど、よりいっそうあたしを抱きしめる力が強くなっただけだった。 >>「リナさん・・!すみませんっ・・・!」 >>「謝らな・・・い・・で。あ・たし、みじめ・・や・・だ・・」 >>「違うんです!!違うんですっ!!!僕が悪いんです!」 >>ゼロスの言う意味がわからなくて、とりあえずあたしは腕の力を抜いた。 >>するとゼロスも抱きしめてる力を抜いて、あたしの顔を見つめた。 >>こんな泣きはらした顔・・・。見せたくないのに。 >>「すみません。リナさん。僕は・・・。僕はあなたをだましてしまいました」 >>突然な告白にあたしは普段よりも紅くなった瞳を見開いた。 >>「僕は・・・。リナさんが好きです。・・もう、ずっと昔から・・・」 >>真っ直ぐな瞳で見つめられ、あたしは赤くなった。 >>「だって・・だって・・シェーラ・・が好き・・て」 >>まだしゃくりあげて上手くしゃべれない。そんなあたしを優しい瞳で見つめる。 >>「臆病だったんです。僕は。リナさんに好きだと言って・・・拒絶されたくなかったんです。だから、だからシェーラさんだなんて、嘘を・・・」 >>「う・・そ・・?」 >>驚きながらあたしはゼロスの顔に手を伸ばしていき、その手をそっとゼロスの手が包んだ。 >>あたしの手を自分の頬に当てて、 >>「僕は卑怯者です・・。自分を守るためにリナさんをこんなにも傷つけた・・」 >>いつも微笑んでいるその顔が、まるで今にも泣き出してしまいそうなほど歪んでいく。 >>「いい・・の。いい」 >>「リナさん?」 >>ゼロスの頬にもう片方の手を添えた。 >>「あたしも・・怖かっ・・た。ゼロスに・・自分の気持ち、伝えれなかった・・。お・・互い様・・よ?」 >>そう言ってあたしはにっこりと微笑んだ。 >>「リナさん・・・。ありがとうございます。僕を・・・許してくださるんですね?」 >>「ゼロス・・・。大好きよ」 >>紅い瞳と紫の瞳が交わる。 >>「僕も、大好きです。リナさん・・・」 >>そして、そっと唇が重なった。 >はぅ〜、最後の部分のやりとりぜんぶすきですー。 >すばらしい小説でしたー。 そう言って頂いて本当に嬉しいですー。感激しちゃいました。 でも書いててちょっぴり恥ずかしかったです・・。わたしもまだまだですね(笑) >よろしかったらまた拝見させてくださいねん。 >では、ramiaの感想だかなんだかわからんコメントでしたー。 感想本当にありがとうございましたっ! またゼロリナ小説を書きますんで、その時は是非読んでやってください。 |