◆−Moonlit Night(前)−塚原 楓(2/26-10:04)No.8889 ┗はじめまして−一坪(3/12-07:48)No.8963
8889 | Moonlit Night(前) | 塚原 楓 E-mail | 2/26-10:04 |
初投稿です。ゼロリナです。まだまだ半人前ですが、読んで下さるとありがたいです。ちなみに、題名は「月の照る夜」という意味です。 ************************************* Moonlit Night(前) ひんやりと冷たい夜の空気。足元に浮かび上がる影。それらを一瞬で、悲鳴と怒声に変えるものがいた。 「火炎球ー!!」 どごーんっ・・・。 煙がくすぶる中、現れたのは言わずと知れたリナ=インバースである。 「るんるん♪」 どうやら、お宝を十分うばっ、もとい手に入れたらしい。上機嫌である。 ふと、リナは足を止めた。そして空を仰ぐ。 「うわぁ、キレー」 そこには、眩しいくらいに輝く月が出ていた。 しかし、彼女の顔には寂しさが広がっていく。 (はぁ。なんで月を見るたびアイツのこと考えちゃうんだろ。次にいつ会えるのかさえ分からないのに―――) 思わずため息が出てしまう。 (考えたってしょうがないことよね。あんなヤツのことなんか忘れちゃえばいいんだわ) 「そうよね」 独り言を言い、止めていた足を再び動かし始める。 唐突に、リナの前に一つの気配が生まれた。ゼロスだ。 「こんばんは、リナさん」 いつもの笑顔で挨拶をする。見た目は普通の人間だが、実は高位の魔族である。 「ったく何の用よ?」 「おや、リナさん冷たいですねぇ。ひさしぶりに会えたというのに」 「あんたが勝手に来たんでしょ」 つい憎まれ口をきいてしまう。 (せっかく人が苦労して忘れようとしてるのに、どうして来るのよ) 「何か用事があるんでしょ。さっさと言えば?」 「用事なんてありません。ちょっとリナさんに会いたくなって」 「なっっ・・・ふざけないでよ!」 (甘い言葉なんて、聞きたくない) 心の中とはうらはらに、顔は真っ赤だ。そんなリナを見て、ゼロスはくすくすと笑っている。 「いえ、ふざけてなんていませんよ。それに、今夜は月がきれいですからね」 そう言って月を見上げる。リナもそれに習う。 「そうね。確かにきれいよね」 「少し散歩でもしませんか。もっときれいに見える場所を知ってるんですよ」 視線をリナに戻す。 (行くべきじゃない。忘れられなくなるから。分かっている。けど・・・!) 「し、しょうがないわね。付き合ってあげるわよ」 ************************************* とりあえず前編はここまでです。早く後編を書かねばっ。 感想とかもらえたら嬉しいです。 では。(逃走) |
8963 | はじめまして | 一坪 E-mail | 3/12-07:48 |
記事番号8889へのコメント はじめまして一坪です。 投稿ありがとうございまーーす!(⌒▽⌒)/ > どうやら、お宝を十分うばっ、もとい手に入れたらしい。上機嫌である。 ここがツボでした。(笑) > とりあえず前編はここまでです。早く後編を書かねばっ。 後編ガンバって下さいね。 > では。(逃走) 逃げちゃダメだ。(古) 感想ダメダメ人間の一坪 |