◆−『もう一度…』−エイス(3/23-18:46)No.9110 ┣はじめまして−岬梨雨(3/27-00:42)No.9158 ┃┗Re:はじめまして−エイス(3/29-07:11)NEWNo.9202 ┗私的には、ハッピーエンドです。−月の人(3/28-07:17)No.9179 ┗Re:私的には、ハッピーエンドです。−エイス(3/29-07:20)NEWNo.9203
9110 | 『もう一度…』 | エイス E-mail URL | 3/23-18:46 |
こんばんは。エイスです。 なんとなくゼロリナ書きました。 ハッピーエンドでもバッドエンドでもありません。 ****************************************** 『もう一度…』 もう一度貴方に会えたら… その時もきっと… 赤みをおびた栗色の髪が風になびく。 そしてその瞳が優しく…悲しく微笑んだ。 「そんな顔しないで……しょうがないことなのよ……」 その少女と対面していた男が、感情を抑えきれないように叫ぶ。 「そんなっ!諦めるなんて貴方らしくありません!!」 「あんたこそ。いつもポーカーフェイスのくせに」 少女がくすくすと笑う。その笑みは、怒りさえ見せている男とは、とても対照的だった。 「話をそらさないでください!何故そんなこと言うんですか!!僕は貴方を愛しているのに!!」 森の木の葉の間から月光が差し込む。 淡い金色の光が、辺りを優しく包みこんだ。 そしてその光と同じように、少女が微笑む。 「ばか。あたし、諦めたりなんかしないよ。ゼロスを愛してること、ごまかしたりしないよ」 「じゃぁ何故…」 困惑の表情を見せている男に、リナが手を伸ばした。 届かない。 手を真っ直ぐに伸ばしても、いくらもがいてみせても、決して手は届かない。 「ゼロス。これがあんたとあたしの距離よ」 「これが……」 男に触れる寸前で届かない少女の腕。 男が手を差し出せばすぐにでも届きそうな細い指。 だが男は、手を差し出すこともせず、呆然としていた。 少女が男をじっと見詰める。 「…解るでしょ?決して縮まらない距離。決して届かない距離。 例えあんたが手を伸ばしても、すれ違うばかりの距離。 これがあんたとあたしの距離なのよ」 「…そうですね……」 男が手を伸ばす。 が、少女はそれと同時に腕を下げた。 「………きっと、私が一生をかけてゼロスに手を伸ばしても、届かない」 「…………ええ。そうでしょうね……」 たった後一歩の距離。 今すぐにでも抱きしめにいける距離。 それが、縮まらない。 「ゼロス、あたしのこと愛してる?」 唐突な少女の問い。 だが、それは即答すら出来る答えがあった。 「もちろんですよ」 少女が微笑む。 「あたしもよ」 だが、今はその笑みが悲しい。 優しい笑みが、辛すぎる。 そんな男の感情を知っているかのように、少女がまた微笑んだ。 「大丈夫。あたし断言できる。いつかきっとあたしとあんたのこの距離がなくなるって」 「え…?」 戸惑う彼に、少女が笑う。 「あたし、運命なんて嫌いなの。あんたとあたしはすれ違う運命かもしれないけど、そんなのぶち壊してみせる。 ゼロスが私のこと想っていてくれさえすれば、絶対にゼロスのこと探してみせる」 リナが一歩前に進む。 ゼロスの目の前に、リナがいた。 「きっと、今の私の生の間ではあんたと一緒になれない。 けど、ずっと好きだから。愛してるから。生まれ変わって貴方と会えたら…」 ゼロスがリナを抱きしめた。 そのためリナの口から言葉の続きを聞くことは出来なかったが、これだけで十分だった。 そして、たった一つの言葉を紡ぐ。 「愛しています……」 「あたしもよ。さよなら」 それはリナ・インバースとしての彼女からの別れの言葉。 彼女が去っていく。もう二度と見ることの無い貴方の紅い瞳。 だけど、確信があった。貴方の輝きに、また出会えると。 もう一度…もう一度貴方と会えたら、またこの言葉を言いましょう。 「愛しています」 END ****************************************** 最後の2行から書いていきました。 一応ハッピーエンドなのかな?これ。 …というか創作時間短いし…。手抜きとか言うのでは…。 とりあえず逃げ。それでは〜。 エイス |
9158 | はじめまして | 岬梨雨 E-mail | 3/27-00:42 |
記事番号9110へのコメント はじめまして、岬梨雨と申します。 エイスさんにレスを送るのははじめてですが、いつも読ませて頂いてます。 と、前置きはこれくらいにして感想を。 なんというか悲しい話ですね。 埋まらない距離を分かっているからこそ辛いとでも言いましょうか……。 本当は愛し合ってるのにすれ違うなんて、きっと耐えられませんね。 でも決して諦めないところは、リナちゃんのいいところですよね。 ゼロス君もそれを信じて待っていられる、と。 お互いに想ってるから、長い時間も待っていられると思います。 それから、私の一番好きなシ−ン。 > もう一度…もう一度貴方と会えたら、またこの言葉を言いましょう。 > > > > 「愛しています」 ここ読んだときすごく感動しました。 また会えるといいですよね、この二人。 とりあえずこの二人には幸せになって頂きたいものです、いつか。 初めの方を読んでいたら、バットエンドかな〜〜と思っていたのですがそうじゃなかったんですね。 といってもハッピ−エンドというわけでも無いようですし。 …どっちなんでしょう? 相変わらず素敵なエイスさんの小説を読めてうれしかったです。 それでは、お体には気をつけて。 岬梨雨でした。 |
9202 | Re:はじめまして | エイス E-mail URL | 3/29-07:11 |
記事番号9158へのコメント >はじめまして、岬梨雨と申します。 >エイスさんにレスを送るのははじめてですが、いつも読ませて頂いてます。 >と、前置きはこれくらいにして感想を。 初めまして。いつも読んで頂いてありがとうございます。 >なんというか悲しい話ですね。 >埋まらない距離を分かっているからこそ辛いとでも言いましょうか……。 >本当は愛し合ってるのにすれ違うなんて、きっと耐えられませんね。 本当に愛し合っていて、なおかつ自分達が一緒になれないことを知っている、なんて辛いですよね。 >でも決して諦めないところは、リナちゃんのいいところですよね。 >ゼロス君もそれを信じて待っていられる、と。 >お互いに想ってるから、長い時間も待っていられると思います。 はい。どちらも諦めないで、互いを信じてるんです。 >それから、私の一番好きなシ−ン。 > >> もう一度…もう一度貴方と会えたら、またこの言葉を言いましょう。 >> >> >> >> 「愛しています」 > >ここ読んだときすごく感動しました。 >また会えるといいですよね、この二人。 >とりあえずこの二人には幸せになって頂きたいものです、いつか。 ありがとうございます。感動していただけたのなら嬉しい限りです。 この二人には幸せになっていただきたいですね。 >初めの方を読んでいたら、バットエンドかな〜〜と思っていたのですがそうじゃなかったんですね。 >といってもハッピ−エンドというわけでも無いようですし。 >…どっちなんでしょう? …どっちでしょうね…。私も困ってます。 でもきっとハッピーエンドですよ。 >相変わらず素敵なエイスさんの小説を読めてうれしかったです。 >それでは、お体には気をつけて。 ありがとうございます。感想いただいて凄く嬉しかったです。 それでは。 エイス |
9179 | 私的には、ハッピーエンドです。 | 月の人 E-mail | 3/28-07:17 |
記事番号9110へのコメント おはようございます、エイス様、月の人です。 またしても、素晴らしい小説が・・・(感激) では、感想です。 リナちゃんからの離別というのでしょうか?ゼロス様がいつもの仮面をとって、感情的になっている姿に、心を打たれました。リナちゃんがゼロス様を愛している想いも、ゼロス様がリナちゃんを愛している想いも、通じているのに、たった、一歩 の距離が縮まらない。たった、一歩の距離が・・・切ないですね。 リナちゃんがゼロス様に、確認してますよね。そして、互いに想いを伝えて、しっかりと絆を深めて・・・ リナちゃんの言葉が切なくもあり、強く感じました。今、生きている生では、一緒にはなれない、けど、生まれ変わって、ゼロス様がリナちゃんを想っていれば、探し出して見せる・・・強い想い(愛)があるからこそ、いえる言葉ですね。 絶対、出会ってほしいですね。それは、私の願いでもあります。 リナちゃんの言葉で、生まれ変わって、貴方と会えたら・・・その先の言葉は、ゼロス様は聞けませんでしたが、きっと分かったことでしょう。抱きしめて、想いを再確認して、きっと会えることを信じて・・・ リナちゃんは永遠の別れだだったんでしょうか?それとも、ゼロス様が会いに行かないとか・・・どちらにしても、私的には、ハッピーエンドです。 ゼロス様の、「愛してます」がいろいろ込められていて、深い言葉でした。 それでは、また、書き散らかしてますが、読んでくれると嬉しいです。 体には、気をつけてくださいね。私は、風邪をひいてしまいました。 素敵な小説、ありがとうございました。 |
9203 | Re:私的には、ハッピーエンドです。 | エイス E-mail URL | 3/29-07:20 |
記事番号9179へのコメント >おはようございます、エイス様、月の人です。 >またしても、素晴らしい小説が・・・(感激) >では、感想です。 おはようございます。月の人様。 ああ、のっけから嬉しいお言葉を言ってくださいます。 >リナちゃんからの離別というのでしょうか?ゼロス様がいつもの仮面をとって、感情的になっている姿に、心を打たれました。リナちゃんがゼロス様を愛している想いも、ゼロス様がリナちゃんを愛している想いも、通じているのに、たった、一歩 >の距離が縮まらない。たった、一歩の距離が・・・切ないですね。 どんなに想っても、埋まらない距離―。 それを理解してしまっているのが、また悲しいですよね。 >リナちゃんがゼロス様に、確認してますよね。そして、互いに想いを伝えて、しっかりと絆を深めて・・・ >リナちゃんの言葉が切なくもあり、強く感じました。今、生きている生では、一緒にはなれない、けど、生まれ変わって、ゼロス様がリナちゃんを想っていれば、探し出して見せる・・・強い想い(愛)があるからこそ、いえる言葉ですね。 >絶対、出会ってほしいですね。それは、私の願いでもあります。 前『天使』の方でも同じようなのがありましたね。 強い想いが奇跡をうむ。 だから、きっと出会えます。 >リナちゃんの言葉で、生まれ変わって、貴方と会えたら・・・その先の言葉は、ゼロス様は聞けませんでしたが、きっと分かったことでしょう。抱きしめて、想いを再確認して、きっと会えることを信じて・・・ リナちゃんも、辛いでしょうが強い想いがありますから。 絶対に諦めないのがリナちゃんのいいところですもの。 >リナちゃんは永遠の別れだだったんでしょうか?それとも、ゼロス様が会いに行かないとか・・・どちらにしても、私的には、ハッピーエンドです。 >ゼロス様の、「愛してます」がいろいろ込められていて、深い言葉でした。 リナちゃんとは永遠の別れ…でしょうか。もう会えませんし、会いに行くことは許されない。 それでもハッピーエンドの予感がするのは、来世でめぐり合えるかもしれないから。ですね。 ゼロス様はきっと「愛してます」を言えたと思います。 >それでは、また、書き散らかしてますが、読んでくれると嬉しいです。 >体には、気をつけてくださいね。私は、風邪をひいてしまいました。 >素敵な小説、ありがとうございました。 …実は体調悪いです。前の風邪は治ったのに…。 そちらも、身体にはお気をつけて。 それでは。感想ありがとうございました。 エイス |