◆−若き日の思ひ出・1−朱雀(3/31-12:27)No.9259
 ┗はじめまして−一坪(4/1-05:58)No.9271


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9259若き日の思ひ出・1朱雀 E-mail 3/31-12:27


はじめまして、朱雀です!・・・といっても、これをカキコしてるのはすずねです。
友達の朱雀が書いた小説を、カキコしようと思います。
誰の思い出でしょうか・・・?
では、どうぞ。

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   『若き日の思ひ出』


  この世界にある少年が生まれた
   
  運命の歯車をまわす少年

  さらに宿命の引き金を引く少年、それがこいつだった―――

「おばーちゃーーん!!」
 少年が5歳になった日。
 その小さな足で、知り合いの老女の家へ急ぐ。
 老女の名はヴィア。 占いや『パンドーラ』の者だ。
「よしよし、よく来たねすーちゃん」
 老女は少年の頭を撫でる。
 この少年は、子供っぽいあどけない顔に「魔剣士」そうな瞳、黒髪の元気な子だった。
「おばあちゃん、あのねぼく、新しい魔法覚えたんだよ」
「ほぉ?」
「見ててね。 ……ふぁいやぁ、ぼーる!」
 おぼつかないカオスワーズ。 赤く小さな火の玉が手の中に生まれる。
「ははは、うまいうまい。 それができるってことは、あんたもう大きいんだ」
「えへへっ♪」
「―――こらっ! 勝手に人の家で魔法使っちゃ駄目でしょ!」
「あ、母さん! じゃあね、おばあちゃん!」

「すーちゃん……あんたはね、あまり魔法使っちゃ駄目よ」
 少年の母が、言う。
「えーー?」
「あんたまだ小さいんだから。 ……それに、火事になったら怖いでしょ?」
 少年は頬を膨らます。
 可愛げのある声で、また魔法。
「ふぁいやぁ、ぼーーーる!!」
「!!」
 母を黒焦げにして少年は言った。
「あそんできまーーす♪」
「こら、すーちゃん! すーちゃん!!」

「ふぁいやぁ、ぼーる! ふぁいやぁ、ぼーる! ふぁいやぁ、ぼーる!!」
 少年は空き地で練習していた。
 魔力を上げたかったのだろう。
「ふぁいやぁ、ぼーる! ふぁいやぁ、ぼーる……」
 この頃からすでに剣を持っていた。 魔剣士を目指していた、ということだろう。
「ファイヤーボール!!」
 ついに少年は腕を上げた。
「ふりぃず、ぶりっど!!」
 そして次なる魔法。
「ふれあ、あろ〜〜〜!」
 ひたすら練習を続け、少年はさらに腕を上げていった……

 そして、5年に一度のジュニア格闘大会の日。
 ヴィアばあさんはそっと母に耳打ちする。
「前にも言うたな、この子の名を出してはいかぬ。 このこは、とんでもない運命の子なのだ」
「わかってますわ。 この子の名をペンネームで登録しました」
 ペンネーム……「運命の子(ディア・ティーン)」……
 ティーンは、本名を出して生きてはゆけぬのだ。

「赤ステージ、闇夜に染まったチビッコ魔剣士、クラリス・マフィアーーー!」
 わぁぁ……
 声がざわめきだす。
 優勝候補の女の子だ。
「白ステージ、初登場、運命にけんぜんと立ち向かえ、ディア・ティーン!!」
 ティーンの初舞台……
「ファイト!」
 そして対決は始まる。
「いっくよぉ! フレア・アローーー!」
 腕を上げたティーンは、カタカナで魔法。
「あわわっ、レイ・ウイング!」
 クラリスは空へ。
「ふりぃいず、ぶりっど!」
 ひらがなでたくさんの魔法を打ち、クラリスを包むティーン。
「とどめ、大きなお花咲かせますっ 火・炎・球!!」

 どかーーーん!!

 クラリスを中心に花火が舞う。
「ゲームセット、白、ディア・ティーン勝利!!」
 少年は優勝候補を負かしたことで、少し大人になった。

                  1・END

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・・・近いうちに2UPします。
次で終わりなんですけどね。
苦情・感想なんでも良いらしいですので、これを見て何か思った方、返事下さい!
であ〜〜
       
       代理・柴崎 すずね

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9271はじめまして一坪 E-mail 4/1-05:58
記事番号9259へのコメント

投稿ありがとうございます!

この少年の本名がスゴく気になりますねー。
続き楽しみです。


柴崎 すずねさんも代筆(?)ご苦労様です。