◆−聖剣の墓−扇(4/6-14:41)No.9391
 ┣扇様、こんにちわ。−ささはら 朋(4/8-10:59)No.9424
 ┃┗ささはら様、こんにちわ☆−扇(4/9-14:23)No.9445
 ┣聖剣の墓2−扇(4/9-16:19)No.9451
 ┗Re:聖剣の墓−にらいかない(4/11-20:31)NEWNo.9497


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9391聖剣の墓4/6-14:41



 ・・・はい。こんにちは。今日はやけにシリアス気取った扇です。キリリと眉を引き締めているつもりです(つもり)。

 小説2にゼロリナを書こうと思ったので、なぜかこっちにも小説を書いちゃいます。
 連載です。「ゼロスの受難!」よりは長い予定です。原作スレよりも少しだけ未来です。スレ15巻の内容によっては書けなくなっちゃうかもしれないので、今のうちに連載開始と。
 またオリキャラが主人公。でも、一応スレのレギュラーも出ます。
 ですが、最大の人物・・・リナ=インバースは、最後の最後まで出ないと思います。そういう話なので(おいおい)。
 時代的にはリナが20代に入って少し、あたりです・・・

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  『聖剣の墓〜めぐりめぐる物語〜』
  〜第一話 聖剣は導きを与えん〜

 ──常世の闇に眠る者 幻惑の仮面──
 ──闇を滅せし暁の星 デモンスレイヤー──
 ──時は遊戯 赤き竜の大地──

 ──赤き竜の地を旅する、若き剣士あり。姉を捜し旅する者。
 姉のただ一つの手がかり、それは聖剣を持つ金の髪の男のみ──


 唐突だが、俺は旅をしている。姉を探しているのだ。
 そんな俺は、山奥の小さな村に立ち寄った。
 その村は、現在・・・吸血鬼を追い回していた。

「そっちに行ったぞぉぉっ!!」
「追えぇぇっ!!」
 俺の前を、村人AとBがそいつを追っていた。
 吸血鬼。夜の帝王。生きるモノの血を吸い、力の糧とする。
 それが、太陽の下、人間に追われている。
 ・・・弱い吸血鬼。
 その吸血鬼が、俺の前を走っていった。
 短い銀髪に、こざっぱりとした服。
 どっからどう見ても、一般人だ。
 俺はその吸血鬼にちょっと興味がわいた。なぜ、こんな所にいるのだろうか、と。
 俺は、物陰に隠れてその吸血鬼を誘導して、人々から隠してやった。

「あのう・・・・・・ありがとうございます。あの・・・なんで?」
 その銀髪激弱吸血鬼は、なぜか丁寧口調で俺に問いかけてきた。
 何故助けてくれたか、という意味のようだ。
「なんとなく」
 俺は剣を一振りしてから答えてやった。
 こう見えても俺は剣士なのだ。
 腰ほどまである黒髪をさっと揺らす。
「はぁ・・・」
「ところであんた・・・」
「デーヴィドです」
 俺が問いかけると、その吸血鬼・・・デーヴィドは言った。
「で、デーヴィドさんとやら。どうして仮にも吸血鬼であるあんたが、一般人に追われている?」
「・・・僕、日の当たるところじゃ、極端に力が低下するんです」
 吸血鬼らしいな・・・。
「じゃぁ、どうしてこんな所に居るんだよ」
「人捜しです」
 吸血鬼が、か?
「で、その人のことを聞いて回っていたんですが、僕の名前を問われて・・・で、そのときつい吸血鬼だってことを言っちゃったら、こうなっちゃったんです」
 つい、で正体ばらすなよ・・・。
「んで? 人捜しって、誰探してるんだ?」
「え、あの、その・・・」
 デーヴィドが珍しく、口ごもる。さっきまで、あんなにぺらぺらしゃべっていたのに。
「言えないような奴なのか?」
 ・・・といっても、それじゃぁ人捜しなんかできないか・・・。
「いえ、名前を出したら、あなたが引いちゃいそうで・・・」
「いーから」
 俺がせかす。
「・・・リナ=インバースです」
「・・・ふーん」
 その言葉に、俺は興味を示さない。
「・・・驚きませんか?」
「別に」
 俺は、照れ隠しに・・・クールに決める。
 真実を知られたら、笑われる。
「もしかして・・・知らないんですか? デモンスレイヤー、リナ=インバースを」
「ぎくっ」
 俺の真実は、あっさりばれた・・・。
「ま、まぁ、たまにはいるでしょうね、そういう方も・・・」
 デーヴィドは、少し焦りつつ言いつくろう。
「・・・で、そのリナって人は、どうしたんだ?」
「行方不明なんです、三ヶ月前から」
「三ヶ月前っ!?」
 俺は、つい大声を出してしまった。デーヴィドが、目を丸くする。
「何か知っているんですか?」
「い、いや、別に・・・」
 俺は、あわてて口ごもる。
 三ヶ月前・・・それは、俺の姉が行方不明になった月じゃないか。
 ちなみに、俺の姉はリナ=インバースって奴じゃぁないので。
「で、その人を捜してる、ってわけか」
「そーです」
「よっしゃ」
 俺は、ぱしっと手を合わせた。
「暇だし、手伝ってやる」
「・・・は?」
 デーヴィドが、惚けた顔を上げる。
「いや、俺の旅の理由も人捜しなんだ。ついでで、ちょうどいいじゃないか」
「まぁ、そうですけど・・・いいんですか?」
「おっけーおっけー」
 こんな面白そうな機会、逃せるわけないだろう!
「あの、その・・・」
「まだ何か?」
 俺は聞き返す。
「・・・お名前は?」
 あ゛。
 そういえば、まだ名乗ってなかったな・・・。
「俺の名はヘスティアだ」

 そんなこんなで、俺はデーヴィドと共に旅をすることになった。
 まずリナ=インバースのことを知るために、と俺たちはセイルーンに向かうことになった。
 そんな矢先だった・・・。
「聖剣泥棒?」
 どうしてデーヴィドがあんなに追われていたか、という理由がそれだった。
 この村にあるという『聖剣』を、盗むという予告状が届いたんだそうだ。
 まぁ、聖剣といっても名ばかり、村おこしの道具だろうが・・・大事な物には変わりない。
 で、その犯人がデーヴィドじゃないか、と・・・。
「・・・聖剣か・・・」
 俺はつぶやく。
「デーヴィド、お前の容疑を晴らすべく、聖剣泥棒を捜そうじゃないか」
「はぁ・・・」
 俺の言葉に、デーヴィドはやはり曖昧そうな返事を返すのだった。

 で、夜。
 俺たちは、『聖剣』を見張っていた。
 しかし、デーヴィドが騒ぐのなんのって・・・こいつ、吸血鬼のくせして幽霊が怖いんだそうだ。
 そのときだ・・・!
  ガタっ!!
 謎の男が数人現れる。覆面を付けているところを見ると、泥棒に違いない。
 よっしゃ、と思って俺が駆け出そうとした、そのとき!!
  キィン!!
 光が閃き、盗賊たちが倒れ伏す。
「何者だっ!!?」
 俺は叫び、駆け出した。
 盗賊たちを倒した、白いローブを着た男は、デーヴィドの方を向いていった。
「こんな所にいたのか、デーヴィド。お前がヘマをして泥棒の容疑を被らされたりするから、俺がこんなところで盗賊退治をしなければならなくなったじゃないか」
「・・・ごめんなさい、ゼルガディスさん」
 デーヴィドが頭を下げた。
 ゼルガディスと呼ばれたその白ローブ男(顔を隠しているから、怪しさ20%オン)は、俺の方に顔を向ける。
「そいつは?」
「あ、この人はヘスティアさんといって、リナさん探しを手伝ってくれるんだそうです」
「・・・フン」
 ・・・態度悪い奴。
「ヘスティアさん、この人はゼルガディスさんといって、リナさん探しをしている人その1です」
 その1かぁ・・・。
「ゼルガディスさん、でもどうしてここに?」
「お前を呼びに、追ってきたんだ」
 デーヴィドの問いに、ゼルガディスが答える。
「セイルーンに帰るぞ。ガウリイが見つかった」
 ・・・なんだかよくはわからないが、どうにせよセイルーンに行くことになったようだ・・・。

 続く。

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 あー・・・謎さ100%ですね。まぁ、この先いろいろわかるはずなので。
 なんかゼルが唐突に出てるし。リナ行方不明だし。ガウリイが見つかったって何? だし。
 まぁ、その辺は・・・こうご期待です。


  PS・小説2にも、ゼロリナを書き出しているので、そっちもよろしく・・・かな?

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9424扇様、こんにちわ。ささはら 朋 4/8-10:59
記事番号9391へのコメント

扇様〜♪

こんにちわ、ささはらです。
さっそく読ませていただきました。
感想が遅れてしまい、申し訳ありません。m( _ _)m
お話、面白かったですぅっ!
ポンポンと心地よく進んで行く物語。読みやすいし、面白いし、
なにより所々に散りばめられた謎の数々が気になって気になって・・・・
夜も寝れなくなったら、扇様・・・貴方のせいですね(笑)

話が変わりますが(いや、変わらないかも・・・)
私はミステリー小説を読んでも、自分で推理しながら読むより、
キャラクターが推理するのを「ふ〜ん、そうなのかぁ・・・」と拝観する方です。
頭が悪いから推理するだけ無駄ってやつです。

というワケで、このヘスティアくんの姐はどのような方なのか、
何故リナと同時刻に消えたのか、何故この弱小吸血鬼のデービッドくんと
ゼルが一緒にいるのか、ガウリイが消えたのは何ゆえなのか、
イヤ、それよりもリナはどこ?イヤ、それのそれよりもヴァルとフィリアの
出番はあるのか、ないのか(って、ウソウソ)と様々な謎の数々・・・・・・・・・・・自分で色々考えるより、
扇様の物語の進みをワクワクしながら読ませていただきます。
だから・・・・・途中で止めたりしにゃいでくださいね・・・・?
(ああっ、脅してる、脅してる)
期待してます♪

とりあえず、短くて申し訳ありませんが、また感想書かせていただきますので
よろしくお願いしまぁす。m( _ _)m

ささはら

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9445ささはら様、こんにちわ☆4/9-14:23
記事番号9424へのコメント

ささはら 朋さんは No.9424「扇様、こんにちわ。」で書きました。

>こんにちわ、ささはらです。
 こんにちは、扇です。
 嬉しいです〜、ささはら様とヴァルフィリ以外で話ができて(たぶん、あのささはら様のヴァルフィリの感想の時、宣伝したせいか^^;;)☆

>ポンポンと心地よく進んで行く物語。読みやすいし、面白いし、
>なにより所々に散りばめられた謎の数々が気になって気になって・・・・
>夜も寝れなくなったら、扇様・・・貴方のせいですね(笑)
 わたしのせいですか(笑)
 しかし、書いてるわたしにも、謎すぎて混乱です(爆)早く第2話アップしますので・・・。

>話が変わりますが(いや、変わらないかも・・・)
>私はミステリー小説を読んでも、自分で推理しながら読むより、
>キャラクターが推理するのを「ふ〜ん、そうなのかぁ・・・」と拝観する方です。
>頭が悪いから推理するだけ無駄ってやつです。
 わたしもです。わたし、推理物って苦手なんですね・・・なので、ただの推理で終わらないコナンがお気に入りだったりします(金田一少年は、アニメよりドラマの方が好きだった)

>というワケで、このヘスティアくんの姐はどのような方なのか、
>何故リナと同時刻に消えたのか、何故この弱小吸血鬼のデービッドくんと
>ゼルが一緒にいるのか、ガウリイが消えたのは何ゆえなのか、
>イヤ、それよりもリナはどこ?イヤ、それのそれよりもヴァルとフィリアの
>出番はあるのか、ないのか(って、ウソウソ)と様々な謎の数々・・・・・・・・・・・自分で色々考えるより、
>扇様の物語の進みをワクワクしながら読ませていただきます。
 そういう風に思って読んで下さると、とても嬉しいです〜☆
 けど、書いてる自分も大混乱なので・・・この話は、過去にわたしが書いたスレパロを改造したものなのですが、そっちではヘスくんの姉貴は姉ではなく叔母だし、デーヴィド裏切るし(今回は仲間)、そうとうスレより未来の話なので、スレから引き継いで登場するのはゼロスとヴァルしかいないという、激謎ストーリーでした・・・(謎すぎ)いや、細かく考えないで下さい・・・頭がパンクする(なら書くな)
 ちなみに、ヴァルとフィリアは登場します(だって、第2話はヴァルが大活躍だから)

>だから・・・・・途中で止めたりしにゃいでくださいね・・・・?
>(ああっ、脅してる、脅してる)
>期待してます♪
 たぶん(たぶんかよ)やめません☆

>とりあえず、短くて申し訳ありませんが、また感想書かせていただきますので
>よろしくお願いしまぁす。m( _ _)m
 こちらこそ、よろしくお願いします。

>ささはら
 では、扇でした〜☆

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9451聖剣の墓24/9-16:19
記事番号9391へのコメント


 こんにちゃー、みなさん。扇ですです☆
 『聖剣の墓』第二話です。
 えっ? こんなのいいから、はやくゼロリナ書けって?
 ・・・ううっ、ごめんなさい・・・ネタ書いたメモが行方不明になったんですぅ(おいっ!!)←神の声
 でも大丈夫、がんばって今月中には書きます!!
 しかし、今回登場のヴァル君・・・性格がTRYと違いすぎ・・・口調がゼロス似(ですます口調)!!? しかも、キレると無口になるという特徴つき。これでイメージ壊れちゃう方は、ご注意を・・・(まぁ、それほど好青年になったわけじゃないけどさ)。
 とゆーわけで、謎が謎呼びまくる第二話、宣言通りヴァル登場です☆

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  『聖剣の墓〜めぐりめぐる物語〜』
  〜第二話 聖剣は物語を語らん〜

 ──常世の闇に眠る者 幻惑の仮面──
 ──闇を滅せし暁の星 デモンスレイヤー──
 ──時は遊戯 赤き竜の大地──

 ──赤き竜の地を旅する、若き剣士あり。姉を捜し旅する者。
 姉のただ一つの手がかり、それは聖剣を持つ金の髪の男のみ──


 俺の名はヘスティア。行方不明の姉さんを捜すべく旅をしている剣士だ。
 そんな俺は今、姉さんとほぼ同時期に行方不明になったという魔道士、リナ=インバースを捜すべく、セイルーンへ向かっている。
 旅の連れは、激弱虫吸血鬼のデーヴィドと、クールなのかと思ったらただの無口な素顔を見せないゼルガディスの二人。
 しかし、マジでこのゼルガディスという男、どんな顔をしているのだろうか・・・?
 とりあえず、そんな俺たちは今、なぜか森で道に迷っていた。
 そもそもデーヴィドが、セイルーンへの近道だというこの激怪しい森の地図をなくしたりするからである。
 もともと無口な方の俺と、完璧に無口なゼルガディスと、罪悪感にさいなまれているデーヴィドの三人は、一時間ほど前から一切口をきいていない。
 思いっきりヤバイ沈黙が、あたりを包み込んでいる。
 そんな俺たちの遙か頭上を、異様に大量の鳥たちがギャーギャーわめきながら飛んでいる。
 しかし・・・本当に鳥の数、多いなぁ・・・。
 俺が頭上ばかり見ていると、
「やっと気付いたか、ヘスティア」
 ゼルガディスがやけに偉そうに言った(本人は意識していないだろうが)。
 こういう男、俺の苦手なタイプだ・・・。
「どういう意味なんだ、ゼルガディス・・・」
「ゼルでいい」
 俺の問いを、ゼルガディスは中断させる。
 あーもーまどろっこしいっ!!(←超短気)
「どーゆーことなんだ、ゼル!」
「鳥たちは、気配を感じて逃げていったのさ」
 たしかに言われてみると、あの鳥たちは森から飛び立っているように見えるな・・・。
「なんの気配さ?」
「普通の人間とは違う、本来こんな所にいない奴らさ・・・そうだろう、ゼロス!」
『さすがゼルガディスさん、気付いていましたか』
 虚空から突然声がして・・・。
 ひゅんッ!
 突然俺たちの前に、黒い神官服を着た変な男が現れた!
 黒い髪をおかっぱにし、手には安物の杖を持っている。
 そして、何故か肩に黄色い鳥が一匹とまっている。
「お久しぶりです、ゼルガディスさん。あまりにもお帰りが遅いので、アメリアさんに捜して来てと頼まれましてね・・・。
 デーヴィドさんを捜しに行ったゼルガディスさんが、捜される立場になるとは・・・ミイラ取りがミイラになるとは、よく言ったもので・・・」
「うるさい」
 ゼルが、確実に照れ隠しにと言葉を遮る。
「誰なんだ、あれ」
 俺が、こっそりデーヴィドに聞く。
「魔族のゼロスさんです。一応、僕の上司にあたります。
 ゼロスさんと僕は、僕らの中で一番偉い魔族の獣王様に、リナさん捜しを命じられているんです」
「ふーん・・・。
 でも、俺たちを簡単に見つけられるんなら、リナって人もさっさと見つければいいじゃないか」
「それができないから、こんな騒ぎになっているんです」
 俺とデーヴィドが会話をしていると、突然ゼロスとやらが割って入ってきた。
「はじめまして。デーヴィドさん、この方は誰です?」
「この人は、ヘスティアさん。リナさん捜しを手伝ってくれる剣士さんです」
 デーヴィドが、手際よく紹介していく。
「で、さっきの話なんだが、どうしてリナ探しができないんだ?」
「リナさん捜しができないのではなく、アストラル・サイドからリナさんを捜すことができない、ということです」
「・・・・・・?」
 専門用語で話されても、俺にはちんぷんかんぷんなんだが・・・。
「アストラル・サイドというのは、精神世界面。言ってしまえばパラレル・ワールド(平行世界)でしょうか」
「言ってしまいましたねー」
 デーヴィドが、ゼロスの説明の仕方にあきれている。
「で、そこから捜し人の気配を見つけてしまえば、それでことは済むんです。
 しかし、リナさんの場合・・・気配が、どこからもしないんです」
「それって、死んでるってことか?」
「いえ、それはまずあり得ません絶対」
 俺の言葉に、デーヴィド、ゼロス、ゼルの三人は、思いっきり頭を振る。
 断言するなよ・・・。
「ともかく、リナさんの手がかりを握るかもしれないガウリイさんは、今セイルーンにいます。
 みなさん、僕に掴まって下さい。転移しますから」
「・・・協力的だな」
 嫌そうに、ゼルが言う。
「獣王様に怒られるのは怖いですから(きっぱり)」
 きっぱりと、ゼロスは言い放った。
 なんだかなー・・・。

 空間転移という、面白い体験をして俺たちは、あっという間にセイルーンにたどり着いた。
 初めてくる町だ。
 感想は、一言で言うと・・・変な町。
 町自体が、結界の形をとっているのだ。
 俺たちは、その町の西門前に突然現れた。
 その西門には、14、5歳くらいの少年が立っていた。
 しかも、こっちをじっと見ている。
 ・・・空間転移なんてものを、見られてよかったのだろうか・・・?
 だがしかし、ゼロスもゼルもデーヴィドも、全然あわてていない。
「やっと帰ってきましたね、ゼルガディスさん! ・・・と、おまけの生ゴミ」
「・・・ヴァルさん、貴方日に日にフィリアさんに似てきましたね・・・よくないことです」
 その少年(どうやら、ヴァルという名らしい)の言葉に、ゼロスがなぜかずっとしていたニコ目を開く。
 そうやらこの二人、あまり仲がよろしくないようだ。
 だがしかし、そのヴァルという少年は完全に無視して、
「さぁゼルガディスさん、王宮で王女サマとフィリアが待ってますよ!」
 少年は、ゼロスだけでなく俺たちまでも無視して、ゼルの腕を引っ張っていく。どうやら、ゼルになついているようだが・・・。
「あー、ちょっと待て」
 俺が声をかけると、少年はビクリと肩をふるわせ、ゆっくりこっちを振り向いて・・・
 俺と目が合い、叫んだ。
「うわぁぁぁぁぁっ!!?」
「な、なんだぁぁぁっ!?」
 俺も、負けじと(?)声を上げる。
「はーはー・・・びっくりした・・・人がいたんなら、言って下さいよ、ゼルガディスさん・・・」
「・・・すまん」
 ・・・・・・この少年は、どうやら俺を無視したのではなく、全然気付かなかったようだ。ある意味凄い。
「は、初めまして。俺はヴァルです・・・あー、びっくりした」
 びっくりしたのはこっちだい。
「どーも。俺はヘスティアだ」
 にゅっ。
 ヴァルがさしだしてきた手に、俺が握手しようとしたとき・・・。
 その袖から、蛇が現れた。
「○×△●☆!!!??」
 混乱しきった俺は、謎的文明時代の言葉(うそ)を叫ぶ。
「あ、こいつの名前はラミア。魔獣のラミアンナーガの子供です」
「あ・・・そう・・・」
 こ、こいつらと居ると・・・疲れる・・・。


  〜なんかヒマっぽいから次回予告〜

 とうとう次回は、謎を呼びまくった人・ガウリイ登場! んでもって、アメリアとフィリアもたぶん登場!!
 たいしたことないと思うけど、次回へ続く!!

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  小説風後書き(?)
オウギ:ふぅ・・・終わった終わった、第二話。
謎の声:ふっふっふ・・・そんなにのんびりしていられるのも、今のうちだぞ!!
オウギ:な・・・なにっ!!? 誰っ!!?
謎の声:ふっふっふ・・・俺サマだっ!!
    (ばばーん、と現れたのは、悪霊セフィだった!!)
オウギ:・・・・・・誰?
セフィ:(がしゃっ!! とコケる)きーさーまーっ!!
オウギ:冗談よ。
セフィ:うっうっうっ・・・(泣)。
オウギ:で、何しに来たわけ?
セフィ:ふふふふふ・・・貴様の後書きに乱入するためだ!!
オウギ:なにーーっ!!? ・・・つまりあんた、部下Sってわけね!! わたしL様やるー!!
セフィ:しまったぁぁぁぁっ!!!

 とゆーわけで、扇VSセフィの後書き合戦も、次回へ続く!! ・・・と思う。

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9497Re:聖剣の墓にらいかない E-mail 4/11-20:31
記事番号9391へのコメント

にょ〜!!!!
もう、学校、20:33!!!
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
まともな感想かいてる時間な〜〜〜〜〜い!!
でも、読みましたよ!
がんばれ!つずき!!!(字〜〜〜〜!!)