◆−女神の冒険 8−雪畑(4/9-12:18)No.9440 ┣Re:女神の冒険 8−MIGU(4/9-14:22)No.9444 ┃┗Re:何時も感想ありがとう!!−雪畑(4/9-17:53)No.9454 ┗Re:女神の冒険 8−seria(4/10-21:48)No.9475
9440 | 女神の冒険 8 | 雪畑 E-mail | 4/9-12:18 |
女神の冒険 8 「ルナ様。」 「何?」 改正された降臨法の概要を見ながらルナが言う。 「リナ様が……」 小柄な少女――ルナの秘書である――の目線はリナ達の映し出された鏡に注がれていた。 「リナなら大丈夫よ。」 「ルークさんやアメリア達も……」 ぽんっ 改正された降臨法に『承認』のはんこを押す。 「あの〜ルナ様?」 「今度は何?」 神々からの書状を読み耽りながら言う。 「この降臨法第4条の 『正義の女神の承認さえあれば軍神が人間界で暴れても良い。』 っていうご都合主義な法律に承認してもいいんですか?」 「これ読んだ?」 手元の書状をひらひらさせて前に居る少女に見せる。 「降臨法の法律改正時にミリーナさんの後ろでナーガさんが高笑いし続けてたってやつですよね。 ミリーナさん以外全員気を失ったって聞きましたけど。」 澱みなく話す自分の秘書にルナは笑顔を向けた。 「ピンチになった時のリナは無敵なの。色んな意味でね。」 -------------------------------------------------------------------------------- 「『リナ』を返せばいいのね?」 「……」 あっさりとした科白の意味が飲み込めずに沈黙する一同。 一番最初に我に返ったのはゼルだった。 「それはそうなんだが……」 あまりの変わりように頭が付いていけてない。 ゼロスは石と化している。 「条件があるわ。」 「……私たちに出来る事なら。」 あくまでも慎重なミリーナに苦笑しつつガウリイへと目を向ける金色の魔王。 そこに王としての威厳はない。 「オレ?」 頭に『?』を浮かべてガウリイは自分を指差した。 「キスして。(はぁと)」 ………長い長い沈黙。 ガウリイは泣き笑いの状態で固まっている。 (キス……キスって……う…ぉおおぉおおおおおっっっ!? リナとキスっっ!!やっぱし唇にディープにっ……!! 自分でも忘れがちだがそういやオレは王子様っっ!! まさにお約束のシチュエーションっっ!! いや……でもいいのか相手は魔王だぞ。でも外側はリナっ…… 出来れば中身もリナのほうが……だがだがだがこれはまたとないチャンス! ここでキスするのを読者の皆さんは待ち望んでいるに違いない!!) 「じゃあ……」 「冗談よ♪」 ぴし。 「条件とは?」 ゼロスと同様石と化したガウリイには目もくれず、何事も無かったかのようにミリーナが言う。 「一つ。ゼロスを罪に問わない事。 一つ。烈光の剣(ゴルンノヴァ)の主をガウリイ=ガブリエフと認める事。 そして――真実を誰にも明かさない事。」 「私たちが元は人間だという事ですか?」 「そうそれが真実。 でもあたしの目的――人間の自立はまだ果たされていない。 神が人間に戻るには早すぎる。」 アメリアの質問に澱みなく答える。 「二つ聞きたい。」 ゼルに一同の視線が集まる。 「リナの体を媒介として目覚めるまでお前は何処に居た?」 「他の世界。あなた達が異世界と呼ぶ場所に。」 あまりにも突拍子な話だったが――おそらく嘘ではあるまい。 「これから何処へ行く。」 「部下のところに。」 「なんっっ!?」 ゼロス、一瞬にして石化から脱出。 「部下?」 烈光の剣(ゴルンノヴァ)を目を輝かせて見ていたルークが問う。 「光である神を生み出せば闇も自ずと出てくるわ。 ゼロス達は闇側の神よ。分かりやすく言えば魔族ってやつ。 つっても闇も光も変わんないんだけどね。 『リナ』くらいの女神なら闇側にも知り合いが居ると思うわ。『リナ』に聞くのね。」 世界は思ったよりずっと広いようだ。 思いつつもアメリアが言う。 「と、とにかくリナさんを。」 「ん。ぢゃね。機会があったらまた会いましょ。」 あまりにも軽い別れの挨拶を残して、創造主は姿を消した。 彼女は最初からリナを乗っ取るつもりなど無かったのではないか。 後になってミリーナは思った。 創造主である前に彼女も気まぐれな女なのだ。 本当の自分を知る者がちょっとくらい居てもいいと思ったのかもしれない。 その予想が当たってるかどうかは――神のみぞ知るところである。 ――3日後 「結局何だったんでしょうね。」 宿屋の食堂にて、珍しくアメリアが愚痴をこぼしていた。 「歴史に残るのは結果だけだ。」 コーヒーを飲みながらゼルが言う。 どうやら人間の飲み物の中で一番気に入ったようである。 ちなみに人間の貨幣はルークが作った。 本人曰く『武器作るより簡単だ』そうである。 偽造貨幣と言ってはいけない。神が創るのだから本物である。 「堅い話は置いといて。 人間の世界で俺たちも愛を築かないか?ミリーナ。」 「馬鹿。」 ミリーナ達の漫才を見てアメリアが息を吐く。 「ガウリイさん、リナさんにべったしなんですよ。」 「リナに乗り移られた時の記憶はないようだが……」 「あの時の記憶があったら大変ですよ。 クサい科白言いまくってたガウリイさんの命がありません。」 あまり知られていない事だがリナはかなりの奥手である。 その上「超」がつく鈍感。 ガウリイの想いにも気付いていないのではないだろうか。 「でもよ、リナとガウリイがくっついたら……」 「リナさんの自称親衛隊が黙っていないわ。」 ショックから立ち直ったルークの科白にミリーナが返す。 ちなみにリナの親衛隊とは――何の因縁かリナに惚れこんだ奴ら、総勢20名ほどでなる妖しげな団体である。 「そろそろ私達も行きましょう。アメリアさん。」 「行くって何処に?」 静かに席を立ったミリーナを追いかけようとルークも腰を浮かせる。 「明日の舞踏会の衣装選びです。」 「行ってきます!ゼルガディスさん!」 女性陣が宿を出て行く。 それを呆然と見送りながらルークは呟いた。 「……舞踏会?」 ∇続く |
9444 | Re:女神の冒険 8 | MIGU E-mail | 4/9-14:22 |
記事番号9440へのコメント >「降臨法の法律改正時にミリーナさんの後ろでナーガさんが高笑いし続けてたってやつですよね。 > ミリーナさん以外全員気を失ったって聞きましたけど。」 なんというか、やっぱりスレイヤーズ(爆)ナーガの高笑いが平気なんて、恐るべしミリ−ナ(笑) >「キスして。(はぁと)」 >………長い長い沈黙。 >ガウリイは泣き笑いの状態で固まっている。 >(キス……キスって……う…ぉおおぉおおおおおっっっ!? > リナとキスっっ!!やっぱし唇にディープにっ……!! > 自分でも忘れがちだがそういやオレは王子様っっ!! > まさにお約束のシチュエーションっっ!! > いや……でもいいのか相手は魔王だぞ。でも外側はリナっ…… > 出来れば中身もリナのほうが……だがだがだがこれはまたとないチャンス! > ここでキスするのを読者の皆さんは待ち望んでいるに違いない!!) >「じゃあ……」 >「冗談よ♪」 >ぴし。 >「条件とは?」 >ゼロスと同様石と化したガウリイには目もくれず、何事も無かったかのようにミリーナが言う。 L様ってばおちゃめさん(殴)葛藤しているガウリイがいいですねぇ〜♪ 妄想大暴走って感じですね。 >「リナさんの自称親衛隊が黙っていないわ。」 >ショックから立ち直ったルークの科白にミリーナが返す。 >ちなみにリナの親衛隊とは――何の因縁かリナに惚れこんだ奴ら、総勢20名ほどでなる妖しげな団体である。 リナの親衛隊って・・・(笑)しかも、妖しげな団体なんですね。 入りたいかも・・・(爆) >「明日の舞踏会の衣装選びです。」 >「行ってきます!ゼルガディスさん!」 >女性陣が宿を出て行く。 >それを呆然と見送りながらルークは呟いた。 >「……舞踏会?」 舞踏会って、なんの舞踏会なんですか〜〜〜〜?? 気になる・・・。 次も楽しみにしてます!がんばってください!!! > >∇続く |
9454 | Re:何時も感想ありがとう!! | 雪畑 E-mail | 4/9-17:53 |
記事番号9444へのコメント >なんというか、やっぱりスレイヤーズ(爆)ナーガの高笑いが平気なんて、恐るべしミリ−ナ(笑) いえ、耳栓を。(爆死) 幾らミリーナでもあれはきついかな、と。(笑) >L様ってばおちゃめさん(殴)葛藤しているガウリイがいいですねぇ〜♪ >妄想大暴走って感じですね。 自分でも暴走しながら書いてました♪ この頃ダークだったもんで・・・ >リナの親衛隊って・・・(笑)しかも、妖しげな団体なんですね。 >入りたいかも・・・(爆) 流石リナ。(謎) ガウリイによって解散されられそうな・・・ >舞踏会って、なんの舞踏会なんですか〜〜〜〜?? >気になる・・・。 >次も楽しみにしてます!がんばってください!!! ドレスアップしたリナが見たいだけ・・・ いやいやいやちゃんと考えてますよ。そりゃもうばっちりと。(死) 感想ありがとうございました☆ でわでわぁ♪ |
9475 | Re:女神の冒険 8 | seria E-mail URL | 4/10-21:48 |
記事番号9440へのコメント こんばんは〜! 本日、異様に出現率高いseriaですっ♪ ああ〜あ、フォルダ2個消えちゃったよ・・・・・。 せっかく途中までかいてたのも消えたし(いじいじ) えぐえぐ・・・・・・・ >(キス……キスって……う…ぉおおぉおおおおおっっっ!? > リナとキスっっ!!やっぱし唇にディープにっ……!! > 自分でも忘れがちだがそういやオレは王子様っっ!! > まさにお約束のシチュエーションっっ!! > いや……でもいいのか相手は魔王だぞ。でも外側はリナっ…… > 出来れば中身もリナのほうが……だがだがだがこれはまたとないチャンス! > ここでキスするのを読者の皆さんは待ち望んでいるに違いない!! ガウリイ君葛藤中(くすっ) ガウリイ君かっこいいと思ったら暴走してるし(笑) でも私は読者として望んでます!!! 雪にたのも〜☆(ごめんよ雪・・・・(汗)) >コーヒーを飲みながらゼルが言う。 >どうやら人間の飲み物の中で一番気に入ったようである。 日本茶も似合いそう♪ >ちなみにリナの親衛隊とは――何の因縁かリナに惚れこんだ奴ら、総勢20名ほどでなる妖しげな団体である。 新隊員になるから21人に増加っ! あ、でもガウリイにぼこぼこにされるのは嫌かも・・・・・・(滝汗) やっぱり雪の書くお話はどれもこれもかっこいいのばっかり!!! しかも妄想の海に沈みそうになるしっ!!(待てっ!?) 続き楽しみにしてます♪ ではでは、seriaでしたっ! P.S. 送りつけてる駄文の続きもうちょっと待っててね(ごめんっ!) |