◆−こんなボクでも愛せますか?−エトリス(4/15-00:00)No.9565 ┣はじめまして−一坪(4/15-01:16)No.9571 ┗Re:こんなボクでも愛せますか?−夢藤(4/15-14:59)No.9576
9565 | こんなボクでも愛せますか? | エトリス URL | 4/15-00:00 |
はじめまして。エトリスという者です。 はじめて投稿させていただきました。 こんなド下手なものを読んでくれている方々、 ありがとうございます。 それでは、ゼロリナです。どうぞ。 ********************************* 明るい星の下空を見上げている少女がいた。 彼女の目に映るのは星ばかりなはずなのに、いきなり知っている顔がリナの目に飛び込む。 「こんばんは、リナさん」 「うわっ、どっからわいて出たのよ」 リナは驚きながらも空に浮いているゼロスを見ながらいった。 「わいて出たなんて、ひどいですよリナさん。ゴキブリじゃあるまいし」 そういうと、ゼロスはゆっくりと地面に降りてくる。 「ねぇ、あんたって普通に登場できないの?」 「いやぁ、その方が面白いかな―っと思いまして」 「別に面白くなくていいって」 はぁ、とリナはため息をつく。ゼロスには登場でいつも驚かされているのだ。 ある時は天井裏から、ある時は建物の上から、この前なんて饅頭売りとしてでてきたものだから、魔族の登場の仕方はみなこういうものなのだろうかと疑ってしまいそうだったとか。 「で、どうしたの?ゼロス。あんたこんな早い時間に来たことないじゃない」 奴当たりではなく、リナのいう通りだった。ゼロスはリナに個人的に会いに来る時にはもっと遅いのだ。確かに時間は決まってないが今日はいつもよりもずいぶんと早い。 「ねぇ、リナさん。僕のこと愛してますか?」 いきなりの言葉に真っ赤になるリナ。 「なっ、なにいってんのよ!急に。あたしの質問に答えなさいよ」 「お願いです。先に僕の質問に答えてください。」 いつも人の良さそうなニコ目をしているのに、今日は鋭いアメジストのような紫の瞳を開けて真面目に話すゼロス。いつもは押しに強いリナだが折れてしまい 「・・・愛してるわよ。」 と、リナは耳まで真っ赤になりながらは小さな声で言う。 「例え、目の前の僕が創られた僕でも?」 「どういうことよ?」 「僕はリナさんの前じゃ違う僕になるんです。」 本当なら、血にまみれて、苦しんでるような相手の負の感情を糧としているような生き物。 でも、リナの前では一人の女を愛する男になっている。 「つまり、僕は貴方に嘘をついているんです。偽りの人格を装って。」 ホントウハモットケガレテル― アナタノシラナイボクヲミタラキットアナタハ― 「こんなボクでも貴方は愛せますか?」 暗い色の瞳でいうゼロスにリナはがばっ抱きつくと耳元でささやいた。 「ばかねぇ。結局どっちにしても『ゼロス』には変わりないじゃない。あたしは『ゼロス』を愛したの。創ったって言ってる方でも、本物って言ってる方でも愛してるわ。」 ゼロスはそれを聞いた時、心からうれしかった。いままで、そのことが大きな気がかりだったからだ。嘘をついて、人間から見れば汚れているような自分を一体リナはどう思うか。嫌われてもいいから聞きたかったのだ。そしてリナはどんな自分でも愛してくれるといった。 「リナさん・・・。僕はあなたを愛することができてよかったと思いますよ」 「今ごろ気付いたの?」 クスクスと自分の腕の中で笑っているリナをゼロスは腕に力を入れて抱きしめる。 「リナさんありがとう」 星だけが優しく彼らを包み込んでいた。 |
9571 | はじめまして | 一坪 E-mail | 4/15-01:16 |
記事番号9565へのコメント 投稿ありがとうございます! おう! 最初からラブラブなんですねー。 ゼロスさんの不安をあたたかく包み込むリナさん、いいですねー。(^^) >ある時は天井裏から、ある時は建物の上から、この前なんて饅頭売りとしてでてきたものだから、魔族の登場の仕方はみなこういうものなのだろうかと疑ってしまいそうだったとか。 風車の弥七? では、これからもよろしくお願いしますね。 |
9576 | Re:こんなボクでも愛せますか? | 夢藤 | 4/15-14:59 |
記事番号9565へのコメント はじめまして♪ 夢藤(ムトー・ユメフジ)と申す者です(^^) いつもなら、読み逃げしてるんですけど、エトリスさんの作品に心動かされたのと、気が向いたので(死)、レスつけさせていただきました。 なーんか、あのゼロス君がツボで・・・けなげというか、可愛いというか・・・ とにかく、良かったです!! またお書きになられたら読みたいですねー。 その時、レスつけるかは謎ですが(笑) それでは、これ以上好き勝手しないうちに去りますね(^^) 変なレスつけちゃってごめんなさいでした(^^;) |