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◆− ポコタの放浪記  その一−コウ (2009/5/16 07:50:36) No.18481
 ┣ ポコタの放浪記  その二−コウ (2009/5/16 08:22:53) No.18482
 ┣ ポコタの放浪記  その三−コウ (2009/5/16 14:45:56) No.18483
 ┗ ポコタの放浪記  その四−コウ (2009/5/16 15:08:51) No.18484


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18481 ポコタの放浪記  その一コウ 2009/5/16 07:50:36


 スレイヤーズ四期までポコタが何をやっていたのか想像して書いてみました。
 予想としては、もうすぐ治療法が見つかりそうだという情報を手に入れて、レゾを探しているという状態から始まるつもりです。
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 森の中を昔はよく歩いていたと、ポコタは思う。
 今はレイウイングでとんでいるが、これは余り目立つわけにも行かないからだ。
 でっかい手の代わりにもなる長い耳のぬいぐるみのみたいな体。
 と、言うか本当にぬいぐるみなのだろう。………材質は知らないけれど。
 あの英雄=赤法師レゾの手によって与えられたかりそめの体。
 もう一人体を与えられたディクリスは白虎の獣人の体を与えられていて、どっちがましなのかはわからない。
 だけれど、救援物資すら送られなかった国にただ一人救いの道を与えてくれた人が与えてくれた体だ。
 悪く思う理由なんてない。
 ………とはいえ、下手に村を歩くと子供にいじり倒されてしまうと言う悩みがあるのだが……。
 先ほど通った村での騒動を思い出しどっと疲れがわき上がるポコタ。
「わーかわいい。」「ふかふかぁ」「なんだこれ」
 と、村のガキどもに耳を引っ張られたり、しっぽを引っ張られたりチャックを開かれそうになったりと、ひどい目に遭った。
 ディクリスに比べれば村に入りやすい体なんだけれども、ガキの扱われ方に悩みはつきない。
 ポコタが今旅している理由は、レゾを探しているのだ。
 国を襲った病気の治療法が開発されそうだと言う情報をディクリスが手に入れたのだ。
 一年も待たずに開発されそうだと言われ、レゾを探しているのだ。
 レゾによってタフォーラシアを目覚めさせてもらうにもまた、開発を手伝ってやれたらさらに、開発される時間がさらに短縮されるかもしれない。
 赤法師レゾが現れたという町へとポコタは文字通り飛ぶように向かっていった。

「なんじゃこりゃぁぁぁぁ。」
 思わず絶叫してしまうポコタの気持ちも光景を見た者ならわかるだろう。
 ちょっとした村の中央にでっかいクレータができているのだ。
「……一体なにが、あったんだこの村で」
「いや。何でもドラゴンを倒すために、どっかの魔道士がドラグ・スレイブを使ったそうだよ。」
「……そりゃもしかして、あの………」
 と、近くで旅人が話している。
「ったく。
 赤法師を探していて無駄足を踏んじまったぜ。」
 そう言うと、ポコタが赤法師をよく見かけるという朽ちた神殿へと向かった。
 ポコタがもう少しよく聞いていれば、その魔道士がリナ=インバースと言う魔道士だと聞こえただろう。
 しかし、ポコタはそれを聞かなかったのだった。

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18482 ポコタの放浪記  その二コウ 2009/5/16 08:22:53
記事番号18481へのコメント

 朽ちた神殿の中にでっかい焼き魚の骨があるだけの場所にポコタはいた。
「何で、赤法師を探していて……焼き魚の骨を見つけるんだ。」
 ポコタは疲れたようにつぶやく。
 神殿内部には切れて数日たったような縄がつるされており人の気配はない。
 ある者と言えば焼き魚の骨だけ………。
「レゾが、食った。………んなわけねえか」
 一瞬レゾがでっかい魚を食べている光景を想像しポコタは頭を振る。
 しかも、どうも空模様がおかしいのだ。
 魔力の濃度が上がりまくり、闇の獣が強力なり暴れまくっている。
「一体何が、起きてるんだ。」
 と、ポコタはつぶやいた。

 数週間はたっただろうポコタはサイラーグへと向かっていた。
 異常気象のような事件は始まったのと同じようにぱたりと終わった。
 今ポコタはディクリスと共にサイラーグへと向かっている。
 サイラーグに赤法師レゾがいるという話を聞いたのだ。
 何でもある罪人に賞金首をかけたという。
「なぁ。ディクリス
 えーと、なんて名前だっけその賞金首」
 と、ポコタが聞くと
「いや。俺も知らん。
 何より俺たちには関係ないことだ。赤法師殿が賞金をかけたと言うことはかなりの罪人と言うことだ。
 なにより、俺たちは賞金が目的で向かうわけではない。」
「……ああ、そうだな。
 レゾにあってタフォーラシアを救ってもらうんだ。」
 そう言うとポコタ達はサイラーグへの旅路を急いだ。
 しかし、両方ともできるならサイラーグへ向かうのに少し考えていた。
 サイラーグ。実際に行くのは初めてだがその昔自分たちの先祖が滅ぼしかけてしまった国。
 今でもザナッファーの亡霊のような存在が封印されているという。
 急がなくてはと自分に常に言い聞かせねば、足は遅くなっていたかもしれない。
 賞金首に対して興味を抱かなかったのはそれもあると思われる。
 すこし、興味を抱いて名前と顔ぐらい確かめればそれがリナとガウリィそして、ゼルガディスと言う名前で顔も覚えていたかもしれない。

 旅路を続け向かったときにはサイラーグはなかった。
 神聖樹を残して町が跡形もなく消え去っていたのだ。
 ここまでくるのに、大変な苦労をしてきたというのにあんまりな光景に立ち尽くす二人。
 途中、女性恐怖症となった金持ちの兄ちゃんに癒しのためとポコタが捕まったり、途中本物の獣人を使って劇をしたいという変な劇団の団長にディクリスが捕まったり、さらに一緒にララーさんを探してくれと言う自称勇者に頼まれたりと大変だった。
 ちなみに最後のやつはララーさんに似ていると体格の言い兄ちゃんにプロポーズをしていたのを見て寒気を覚えて逃げ出したのだった。
 二度と関わり合いになるかと二人の心にしっかりと刻み込んだ。
 そんな一言では語り尽くせないほどの苦労をしてついたサイラーグの前で
「………一体何が起きたんだろうな。」
 と、ディクリスがつぶやくそばでポコタはこぶしを地面にたたきつけながら叫ぶ。
「またかよ。
 レゾの情報を探していて、どうしてこうも途中で情報が消えるんだよ。
 もうすぐ、もうすぐ治療法が見つかるかもしれないのに。」
「あるいは、赤法師殿はもう………。」
 と、ディクリスがつぶやくのをポコタは
「そんなはずない。
 あのレゾが死ぬはずない。あんないい人がそう簡単に死んでたまるかよ。
 ………それに、仮に死んだとしてもそれならタフォーラシアの封印は解けるはずだろ。」
「そうだな。……すまん。忘れてくれ。
 ………しかし、ザナッファーか。」
 と、ディクリスが言う。
 ポコタは気づかなかったがディクリスの脳裏にザナッファーを使い魔獣をよみがえらせ、タフォーラシアを見捨てた国に復習をすると言う考えが浮かんだのは、このときだった。
 また、ポコタとディクリスは別々の道を歩み始めた。
 ………赤法師レゾをさがして、…………。
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 記念すべきスレイヤーズ一期のザナッファーは造られたときの際できた偶然の産物のようなもう一つのザナッファーだと思われます。
 たとえば二タイプのザナッファーを造っていてそのうち一つは光の剣士=ガウリィの先祖が倒し。
 もう一つは封印をしていたと思われます。
 もしかしたら、レゾはその情報も求めてタフォーラシアを実験場に決めたのかもしれませんね。(勘ぐりすぎ?)
 ちなみにリナ達はすでにフェルさんが言う大事件のためセイルーンへと向かっています。
 いやぁ、ポコタのサイラーグへの旅路を書いてみたかったんですけれど、ご想像にお任せします。
 ……書いてみたい方は書いて良いですよ。

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18483 ポコタの放浪記  その三コウ 2009/5/16 14:45:56
記事番号18481へのコメント

 一と二はスレイヤーズ一期ですけれど今回からは二期です。
 丁度、病気の治療法が発見された時期のつもりです。ここから、レゾ探しが本格化します。
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「ヒデェ……。」
 ポコタがそうつぶやいたのは、ある銅像を見たときだった。
 赤法師レゾの銅像がなにやら面妖なポーズを取って固まっている。
「おいこれ、何でこんなポーズを取っているんだ。」
「いや、何でもどっかの魔道士がごろつきとケンカしたとき、ゴーレムにして操ったらしいぜ。」
「でも、これ。赤法師の銅像だろ。
 根性あるなその魔道士」
 と、野次馬の言葉にその魔道士に対しして怒りがわき上がりそうになった。
 伝説の魔道書が閲覧できると聞き、レゾが来ているかもしれないと思ってきたのだがどうやら来ていないようだ。
 近くでは、セイルーンの使者が来ていると聞いた。
「………ここに、もうようはねえな。」
 と、つぶやくとポコタはその王国から去った。
 その後風の噂でその王国が世界征服を企みそれをしったとある一人の女魔道士の手によって滅びたと聞いた。
 その魔道士の名前までは、聞かなかったのだが………。
 その後あらゆる場所を探してみたが、レゾの名をかたる不届き者だったり聞き間違いの噂だったりと本物に出会えなかった。
 そんな中、妙な噂を聞いた。
 神聖樹が無くなって代わりに大きなドームがサイラーグにできたと聞いた。
 神聖樹を切り倒したと聞いてポコタはおもわずレゾを探すのを一時やめてサイラーグへと向かった。
 サイラーグに到着したとき、そこには神聖樹も町もなかった。
 近くではこの前滅びたと言われた王国の王女がとある傭兵と結婚したとことを祝っていた。
 サイラーグの前でディクリスと出会った。
「………ポコタよ。おまえも来たかこの地へ。」
 と、ディクリスが言う。
「もはや、神聖樹すら無くなりタフォーラシアを伝える国は無くなったのかもしれんな。
 ………もはや、タフォーラシアは過去の国になったのだろうかな。」
 と、ディクリスが言うと
「そんなことはねぇ。」
 と、ポコタは叫ぶ。
「タフォーラシアは確かに今も存在する。俺とおまえがその証明だ。
 たとえサイラーグが消えて神聖樹が無くなろうともタフォーラシアは必ず復活するんだ。」
 と、叫ぶ。
 その声は、死霊都市サイラーグと呼ばれ冥王が世界を滅ぼそうと計画したときの本拠地とし、金色の魔王が降臨した地に響いたのだった。

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18484 ポコタの放浪記  その四コウ 2009/5/16 15:08:51
記事番号18481へのコメント

 スレイヤーズ第三期の時期です。
 と言っても、リナ達は外の世界へと言ってしまっているのでリナ達の冒険とリンクできませんけれどね。
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 とある港町でレゾを探していた。
 ここで外の世界へと向かう船が出ると聞いてレゾが現れるかもしれないと思い探していたのだ。
 そんな中、ディクリスと再会し森の中へ場所を移し話し始める。
「………ポコタよ。
 どの国も一緒だな。自国の富のために外の世界へと争うように向かっている。」
「……なんだよ……。ディクリス。
 今まで行けなかった場所へ行くんだぜ。誰だって言ってみたいと思うだろう。
 ………俺だって、レゾのことが無ければ向かっていたかもしれねぇし。
 ………タフォーラシアを目覚めさせたら、外の世界へと言ってみようと思っているんだ。」
 と、ポコタは言う。
「………もしかしたら、赤法師殿は我々を見捨てたのかもしれん。」
 ぽつりと漏らしたディグラスの言葉は、突如起きた爆風によってポコタの耳に入らなかった。
 ポコタもディクリスもまた当てのない赤法師レゾを探す旅を続けることとなった。
 外の世界へと行く船は突如飛来した黄金竜を倒すためにある魔道士が放った竜破斬によって崩壊したと聞いた。

 ポコタがタフォーラシアへ帰ったのはとある不安があったからだ。
 最近ディクリスの様子が変だった。
 そして、ルヴィナガルト王国で魔道戦車と呼ばれるものが造られていると聞いたのだ。
 あくまで噂で聞いたのだが、妙な胸騒ぎが起きたのだ。
 タフォーラシアへの道が開きその王国の城の中の奥深くに封印されていた場所へと向かう。
 そこにあった一冊の魔道書が無くなっていた。
 それは、ザナッファーアーマーの製作方法だった。
「……やっぱり、魔道戦車は、……。でも、どうして………まさか、ディクリスおまえが、………。」
 そうつぶやきながらポコタはさらに奥にある剣を手に取る。
 刃のない柄だけの剣。
 光の剣の複製品だ。
 手に取りチャックの中へとしまう。
 そして、母国を後にした。

 しばらくして、ルヴィナガルト王国内で魔道戦車を販売しているという話を聞いてポコタはそれを破壊することを決意した。
 完全体ではない者なら魔法で破壊することはできる。
 そう思い破壊を繰り返した。
 並大抵の魔法では不可能なため、竜破斬を幾度となく使った。
 もう一度失った王国を取り戻すためにレゾを探し、魔道戦車を破壊していった。
 そして、ポコタがとんで言っていると栗毛色の魔道士と金髪の剣士が海賊をいじめていた光景を見た。
「………いい気なもんだぜ。
 まったく。」
 と、ポコタはつぶやいた。
 その魔道士と剣士にその後深く関わり合いになるとは、そのときにはわからなかった。
 リナとガウリィそしてゼルガディスにアメリアと呼ばれる四人にポコタは出会い魔道戦車とザナッファーとの事件。
 そして、冥王の壺と赤法師レゾの魂の中に眠る魔王の亡霊と戦う物語は、始まろうとしていた。
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 投了デス。
 ポコタはリナ達と出会うまで何をしていたんだろうなぁ。と思って書いてみました。
 ディクリスは徐々に世界への不信感を募らせていたんですけれど、ポコタは気づかなかったんですね。
 リナ達と微妙にすれ違ったりしているんですね。
 少なくとも第一期の賞金首騒動で名前を覚えていてもおかしく無いんですよね。
 ……少なくとも、その賞金首の話を持ちかけたのがレゾだと言うし賞金額はものすごい額ですからね。
 ………まぁ、レゾを見つけることで頭がいっぱいだったと言うことにしといてください。