タイトル : アニマルパニック?その4
投稿者 : コウ
投稿時間 : 2009年5月4日17時00分00秒
ここまで呼んでいただいたらわかると思いますが、元ネタはスレイヤーズすぺしゃるのけもの耳よさらばを元にしています。しつこいようですがあの映画は、無関係のつもりです。
氷付けとなったミミズク女曰く三日後には村人全員動物になってしまう。リナは一体どうするのか。下手するとここで動物園を開くのかもしれない……。
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氷づけにしたミミズク女をどうしようかと考えていると、
「ふ。フィネジアを倒したか。」
と、声を掛けられ振り向くとそこには一人の男その耳には二重の動物耳。
「あの。何で動物耳が生えている上からさらに動物耳をつけるんですか。」
と、アメリアがおそるおそるという感じで聞くと
「何を言う。これが動物保護団体の正装なのだ。
一般人にはわからんかもしれんが、王族とかならきっと理解するだろう。」
「できません!」
王族のアメリアが叫ぶように否定する。と、言うかそれを理解する王族って一体何なんだろう。
「アメリア。話したところで無駄だ。
それよりこいつらを引っ捕らえてクレアバイブルの写本を手にした方が早い。少なくとも中和剤なら作れるだろう。」
と、ゼルが立ち上がり剣を抜く。
ガウリィも剣を抜きアメリアも立ち上がり拳を握る。もちろんあたしも立ち上がりいつでも戦う準備はできている。
たしかに、ゼルの言うとおり薬の作り方が書いてある写本なら、十中八九中和剤も作れるだろう。………まぁ、ゼルガディスを人間に戻す方法は、期待できないが。
ちなみにこの男の動物耳は狐のようだ。しっぽが狐のしっぽだからわかるだけで、しっぽがなかったら犬耳だと思っていたところだった。
「ふ。野生の動物の力を宿した我らに勝てると思ったのか。」
そう叫ぶと男は四本足で走る。
って、早い。
おそらく動物の身体能力も手にしたのだろう。うまく組み合わせればけものの力を持つ兵士の軍隊ができあがるかもしれない。それが動物保護団体の手に渡ったのは幸か不幸か難しいところであるが、
とっさに、腰のショートソードを手に取り一撃をはじくが、そう何度も何度もできる芸当ではない。だが、一対四+αのあたし達を相手にするのは、分が悪い。
一撃を与え床に足をついたその瞬間に、ガウリィが剣の柄で首筋をたたく。そして、狐男はあっさりと倒れた。
その男の懐には一枚の地図が、おそらくここが組織の本拠地なのだろう。
しかし、かなり遠いところにある。おそらく、片道一日はかかるだろう。
急いで出発する必要がある。
「急ぐわよ。ゼル、アメリア、ガウリィ」
そう言うとあたしはまず食べかけの料理を片付けようとしてゼルとアメリアに引き面れていくこととなった。
食べかけだったのに、しくしく………。
動物保護団体の本拠地への道は、簡単とはいえなかった。何しろ幾度となく動物保護団体の刺客がやってくるわ。ガウリィ達の動物化はどんどん進行するわ。
「ちょっとアメリア。木で爪を磨かかない。ガウリィ地面を掘るのはやめなさい。………ゼル。蔓草にじゃれて楽しい?」
と、そこら辺の木で爪を研いでいるアメリアとその横でなにやら霧中になりながら地面を掘っているガウリィとその近くで垂れ下がり揺れていた蔓草に、じゃれているゼルガディスにあたしは冷たい目線で言う。
ゼロスはと言うと、その光景をひたすら楽しそうに見ている。……悪趣味なやつ。
ちなみにクレアバイブルの写本は中和剤を造るために見せてくれないと、生きているってすばらしいと朝昼晩ずっと言い続けると、脅したらおとなしく約束してくれた。
「あうー。すみません。りにゃさん」
いつの間にか『なにぬねの』が『にゃににゅねにょ』になってしまっているアメリアが言う。耳もへたれていてちょっとかわゆい。ちなみに髭まで生えている。
ゼルもじゃれるのをやめてそっぽを向いている。ちなみにゼルは語尾に「にゃ。」と、つけるようになってから一切しゃべらなくなってしまった。
………もしかしたらあたしとゼロスが爆笑しまくったのが原因かもしれない。………だぁぁって、ゼルが語尾に「にゃ。」をつけているのだ。ここで爆笑しなければ天才美少女魔道士の名が廃るというもんである。まぁ魔道士は関係ないかもしれないけれど。
「良いじゃないかリナ。」
と、ガウリィが言う。ガウリィはほっとくと四本足で動こうとする。
「良いから立つ。早く行かないと中和剤を作る時間もなくなるわよ。」
と、ガウリィの首根っこをつかんであたしはずんずんすすむのだった。
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うみゅみゅ書いといてなんだけれどゼルの語尾に「にゃ」は、ちょっと聞いてみたい気がする。でも、どうやって書けばいいのかわからなかったので掛けませんでした。文章力がないんです。すみません。
だれか、書いてくれると幸いです。
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