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    タイトル : 裏で手を引く物は何を企むその十三
    投稿者  : コウ
    投稿時間 : 2009年7月4日08時15分03秒

【「つまんないことしているわね。」
 と、あたしはうめいた。ったく、あの魔族はプライドとか誇りとかそう言うのは無いのか。
 もしも、滅んだとしたらたぁぁぁぷりお仕置きしないと行けないわね。
 と、あたしは考えながら罰ゲームの時のあいつらの偽の名前を考えていた。………まさか、グラウシェラーとかゼラス=メタリオムと本名を言うわけにいかないし………。】

「断りますよ。」
 と、鬼太郎はジェネロックを見据えて言った。
「断る………?
 どうして?」
 と、首筋にジェネロックが手を添えたとき
「体内電気!」
 鬼太郎の体から電気が発生する
「ギョォォォォォォォォォ」
 ジェネロックの悲鳴が洞窟をこだました。
 そこに、
「エルメキア・ランス」
 リナの呪文がジェネロックの背中に突き刺さった。
 ギィッィン
 と、空間がきしんだような音を立てると魔族が消える。
「………逃げた……みたいね。」
 と、声のする方を鬼太郎が振り向くとリナが目玉親父と友にいた。
「父さん!………それと、リナさん」
 と、鬼太郎が呼ぶと
「どりゃぁっぁぁ」
 と、リナのジャンピング・スクリューキックが鬼太郎の頭に突き刺さった。

 痛む頭をさすりながらリナの説教を聞く。
「あんた、あの魔族の精神攻撃を喰らっていたのよ。
 なにを言われたか知らないけれど、………誘い込まれたらあんたろくな目に遭っていなかったわよ。」
 と、リナに言われ
「たとえば、」
 と、聞き返すと
「たとえば、魔族の呪術の中には生きた肉塊に変えて自分の体からできた蛇が延々と自分の体を食べるつける呪術なんて物があるわ。
 苦しみから解放されるには呪術をかけた魔族を滅ぼすしかないわ。
 それまでは、………死ぬこともできずに苦しみ続けるのよ。」
『………』
 絶句する鬼太郎と目玉親父。
「あたしも、過去二回ほどそれを見たけど………みて、気分が良い物じゃないわね。
 あたしが知っているだけでも、三人か、四人はその呪術をかけられたわね。
 そのうち二人は、死んだだろうけれど……。」
「そんなのが居てリナさん達の世界は平和なんですか」
 と、思わず鬼太郎が聞く。
「うーむ。聞いているだけではとても人間がたとえ魔法が使えたとしても全滅しそうじゃが。」
 と、目玉親父もうなずくと
「……魔族は精神体だからね。
 人間相手に本気を出すのは自滅行動なのよ。それに、あたし達の世界にいるのは魔族と人間だけじゃなくて、神様だっているし竜やエルフやドワーフだって居あるわ。
 正直に言うと、魔族が本気出して人類殲滅を目指したら………姉ちゃんあたりは大丈夫な気がするけど………全滅に近い状態になるわね。
 だけど、魔族側も疲労するでしょうし、そのあと神様サイドから余計な茶々を入れられるかもしれないし。
 魔族にしてみれば、人間は滅びる直前まで生かさず殺さずが理遭難じゃないの?」
 と、リナはあっけらかんと言った。
 そこに、
「おーい。リナー。無事かー」
「鬼太郎ー。大丈夫ー。」
 と、ガウリィと猫娘の声が聞こえた。


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