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    タイトル : 漆黒に踊り出る4
    投稿者  : 井上アイ
    URL    : http://kibunnya.kakurezato.com/
    投稿時間 : 2010年2月7日21時18分11秒

座ったソファーに、盗聴機を仕込んできたのだ。
そして、それは、彼女のイヤリングから、彼女の耳に届く仕組みだ。
勿論、それを気付かせる彼女ではない。
常人より耳が良い彼女だからこそ聞き取れる、とても小さな音量だ。
『実は、こんなものが届きまして』
『ふむ、まばゆい光を抱える者へ、恵まれない者に、石を配らせて貰う。と?成程、気障な奴ららしいですな』
聞き覚えの無い声は、先程通った、銀色の車体に乗っていた、刑事であろう。
読まれたのは、用意された、偽物の予告状だと思って、間違いない。
それを聞いた彼女は、白々しい。と、思うのだが、リッチに狙われた、悪人どもが用意するのは、先程の様に、義賊を匂わせる文面が多い為、表向き、怪盗リッチは、義賊として世間では人気が高い。
実質、リッチが動いた数日後、匿名で福祉施設や団体に、寄付がされているので、間違いでは無いのだが。
それでも、それを利用し、偽物の予告状で、警察を呼ぶ奴らが、彼女には許せない。
悪人に人権は無い。思い知れば良い。内心ほくそ笑み、運ばれて来たベーグルを、彼女は口に含んだ。
◆◆◆
今日はここまで。
続きは出来次第という事で(汗)


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