タイトル : 赤の少女と金色の魔王
投稿者 : いゆき
投稿時間 : 2012年12月4日23時53分06秒
…なんなのよ
…まあそうみがえることもあるまい
…無理に決まってるわよんな恐ろしいもの
…そうか?我はお前を混沌に連れて行きたいほど愛しているのにな
…いや、あんたに愛されてもうれしくないし
…それはおいておくことにしてだ、我が巫女よ
…なによ
…気をつけろ、人外どもにさらわれるなよ
…へぇ、警告してくれるなんて何があったのよ
…我が巫女を渡すわけにはいかない
…知ってるわ、十分気をつけているわよ
…本当は我がもとへ留め置きたいがな
…あたしは何かに捕まるのが嫌いなのよ
…我が子にも気に入られているからな
…まあ、気をつけろ
ではな
…行ったかしら
…存在そのものが矛盾しているもの
…愛するものに生きていて欲しいと思いながら壊して混沌に呼びたいと想うからね、あれは
…相変わらず素晴らしい力だ
…愛しているから壊したい、混沌に呼びたい
…けれど同時に生きていて欲しい
((どちらにしろ想いは通じないだろう、人間と混沌そのものである限り))
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