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Re: 竜の血の連なり・・・か?(修正版) 中編
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ここの『投稿小説』は小学生の方も来てるので、アダルト向けの小説はご遠慮下さい。
場合によっては承諾なしに削除します。
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> ―『竜の血の連なり・・・か?(修正版)』―
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>誰かが言っていた、そう簡単にシリアスせちゃもらえないのさ・・・と
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>ガーヴを連れ神殿に戻ると、余りの有様に二人して目が点になった。
>何をやったらここまで神殿を破壊できるのか・・・
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>ヴラバザードがガーヴとあっていた時、神殿に残されていた者たちで適当に寛いでいたのだが・・・
>何がきっかけだったのか、ゴールドドラゴンとエンシェントドラゴンが、喧嘩を始めてしまったのだ。
>ただ余りの五月蝿さに、リナがキレてドラスレを連打して黙らせたため、神殿の中身はボロボロになってしまっていたが・・・
>
>「ったく!でかい図体してんだから暴れないで欲しいわよね!」
>「リナに言われたくないと思うぞ(ぽそ)」
>「何か言ったかしら?ガウリイ(怒)」
>「・・・;;」
>フィリアが何処からとも無く出したお茶を飲みながら、近況報告のようなことをしていた。
>「ところでさ、アメリアたちってどうやってここに来たの?」
>「わたくしが連れてきたのです」
>藍色の髪と淡い蒼の瞳を持つ女性が答える。
>「そう言えば、あなた方にはまだ自己紹介してませんでしたね。
>わたくしは水竜王と火竜王の娘で水竜神ディア。
>火竜神ザードの双子の姉です」
>「双子?あんまし似てないみたいだけど・・・」
>ザードはどちらか言えばきつい目鼻立ちをした美丈夫で、ぱっと見はヴァルっぽい。
>かたや、ディアは優しげな雰囲気の美少女で、ザードほどきつい顔だちはしていないのだ。
>「ん〜、別に人間形体の時は結構性格が反映されててな。
>似てねーのは性格が違いすぎるからじゃねーの」
>「そうゆうもんなんですか?」
>「そう言うモンなんでしょ。
>神様のわりにえらく砕けてるわね、貴方は」
>「そーか?
>・・・まあ、親父と一緒にガーヴのオッサンと酒盛りとかしてたしなv」
>「・・・・は?
>ガーヴって(滝汗)・・・まりゅうおうがあぶ?」
>目が点になる一同(ガウリイとディアを除く)
>普通、神様と魔族が酒盛りなんぞするとは思わないだろう。
>世間一般的な常識から外れたリナ達でさえ、流石に非常識だと思うのだから。
>「こいつらホントに神か?」
>ゼルガディスの問いに答えるものは無い。
>
>
>
>
>「で?この有様の説明は誰がしてくれるのだ?」
>ヴラバザードの問いで改めて周りに目をやる。
>神殿の内部の大広間は、リナが連打したドラスレの熱の余波で、石材の殆どが変形し、
>床のあちこちに小型のクレーターが出来上がってたりする。
>付け加えると、呪文で吹っ飛ばされたドラゴン達が、目を回してそこらじゅうにぶっ倒れているのだ。
>「喧しいから黙らせた、以上」
>「おい(怒)」
>リナの簡潔な説明にヴラバザードは額に青筋浮かべる。
>「他に説明しようがねえんじゃねーの、やりすぎだけどな」
>すぱぱぱぁぁぁん!
>ザードの投げやりな追加の説明(?)に何処から出したのか、ヴラバザードはハリセンでザードをシバキ倒す。
>「お前は一応それでも神だろうが!!
>止めるぐらいせんか!!
>バカ息子があ!!!」
>
>――神様でも親子漫才ってするんだ;;;
>
>当事者以外が同時思ったことかどうか、それは謎。
>
>
>「ガーヴ様・・・・
>生きてたんならどうして・・・連絡一つよこしてくれなかったんです・・・俺は・・・俺は・・・」
>「んな泣きそうな面すんなって。
>俺も動けるようになったのは、ついさっきだからな。
>俺が生きてることを教えてやれなくて悪かったな」
>ヴァルの頭に手をやり、青みを帯びた銀髪をわしゃわしゃとかき混ぜる。
>自分と同じように同族に追われた青年・・・だが今は・・・
>「ガーヴ様、今度はちゃんと連れて行ってください。
>置いてかれるのはもう嫌です、また俺の知らない間に死なれるのは本気で嫌なんです」
>金にも見える琥珀の瞳が真っ直ぐにガーヴを見る。
>置いていったら、呪いの一つや二つはかけられそうな勢いを持って。
>「しゃーねーか。
>そんなに言うなら一緒に来い」
>
>――ここで置いてったらマジで呪とかかけそうだしな(汗)
>
>「行く前に、あの親子漫才止めてからだけどな(-_-;」
>
>延々続いていた親子のドツキ漫才をガーヴが止めて(両者を問答無用でドツキ倒した)、
>ようやく話が出来るようになった、両者の頭にデカイたんこぶをつくって・・・
>「ガーヴ、もっと穏やかな止め方は出来んのか?」
>目に薄っすら泪が浮かんでいる、よほど痛いらしい。
>ザードは完全に沈没している、ガーヴが本気で殴った為に脳震盪を起こしてる様で、ぴくりとも動かず突っ伏している。
>「だったら馬鹿やってんじゃねーよ。
>天然ボケの親父が(ぽそ)」
>
>
>「不思議な光景だな・・・・火竜王と魔竜王がのんきに茶を飲んでる姿ってのは」
>「そーねー」
>
>
>「名前はどうする?
>置いてくんだろ、ヴラバザードの名前はよ」
>「フレイ・・・アクアがそう呼んでたしな」
>「・・・・尻に敷かれただろ・・・お前;;」
>「本気で失礼だぞ(怒)
>見捨てときゃ良かったかなこいつ(怒)」
>「・・・;;;」
>「ま、アクアがこの時代に転生してるかどうか、私にも解らんが探すだけだ。
>何しろあの方の命でもあるし、意地でも探さんと;;;」
>「・・・手伝ってやるって、俺も結構長生きするだろうしな」
>似たもの同士はで旅にでる、炎を纏った赤い竜が二匹。黒い翼の竜を従えて・・・
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>・・・いっそ・・・狂ってしまえたら・・・良かったのに・・・
>
>
>
>宿のベッドの上。
>夢見の悪さに目を覚ませば、纏わり付く不快な汗に舌打ちを付く。
>消えることの無い悪夢、降魔戦争の記憶・・・守ることも出来ず伸ばした手は空を切る虚しさを無力感。
>「アクア・・・」
>愛しながらも失われたもの、万能ならざる異形の存在。
>竜王などと呼ばれ敬われてはいても、守りたかったものは既に無く、己の無力さだけが目に付くだけ・・・
>唯思うことは、感情が無ければ苦しまなかっただろう事だけ・・・
>
>
>悪夢の名残を消すかのように、外の空気を吸いにでる。
>神殿から離れ、旅をする様になって一月近くたっていた。
>旅立ちの時に元巫女のフィリアが付いてこようとして、一悶着あったのを思い出す。
>ただ、付いてこようとした理由を聞いて本人には悪いが笑えてしまった、曰く
>
>「やくざな赤毛魔族にヴァルを任せられるわけ無いでしょう!不良ドラゴンになるのを、見逃せません!」
>
>――あの魔竜王ガーヴを恐れずに言い切る勢いも凄いが・・・不良ドラゴン・・・何か変な表現なような気もするが・・・まあ、あの「竜殺し」のゼロスに向かって生ゴミ呼ばわりしているしな。
>
>微かに苦笑が浮かぶ。
>余りに五月蝿くしつこかったので、ヴァルがフィリアに当身を食らわせ気絶してる間に出てきたのだ。
>所かまわず鈍器を振り回されたら、はた迷惑なだけだろう。
>
>
>一人、外へ行くフレイ(元火竜王ヴラバザードの人間バージョン)にガーヴは気づき深いため息をつく。
>あの様子では忘れていない、降魔戦争の事を・・・水竜王ラグラディアが死んだ時の事を。
>「難儀な奴だ」
>消えない記憶に苦しみ続ける友、救いを拒み続ける孤独な神。
>「ガーヴ様・・・まだ起きてるんですか?」
>半分寝ぼけたような声でヴァルが聞いてくる、物音に目を覚ましたのだろう。
>「ヴァル、お前降魔戦争の事どの程度知ってる?」
>「・・・?あんまり知らない・・・かも。
>復活した魔王と水竜王が相打ちになったって程度しか・・・」
>不思議そうに首をかしげながらポツリと答える。
>「聞く気はあるか?
>降魔戦争の事・・・あいつが何に囚われてるか・・・」
>
>
>囚われた思いは何処に行くのか、赤い竜は泪を流さず泣きつづける・・・
>
><続>

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