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Re: 漆黒に現る2
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元記事
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>「上か?!!」
>誰かが、鋭い声を上げると、ガァン!と銃声が鳴る。
>部屋中の視線が、天井へと向けられ、緊迫する空気、天井から、水が滴り落ちる。スプリンクラーに、弾丸が当たったのだ。
>天井を、慌てて移動しているのか、バタバタと音が響く。その音を目安に、幾つもの銃声が鳴り響くが、外から応援は来ない。
>警備主任は、焦った。
>廊下に居た警備が、来ない事と、天井から、絶え間なく降る水、混乱している銃声に。
>ここを突破されては!と。混乱する頭を、叱咤し、金庫室への扉の前で、身構える。
>足元が、水に濡れ。
>そして、バチバチと、音を立て、何かが走る。
>靴底は、ゴムだが、発生源は、天井。
>そして、そこから、絶え間なく降る水。
>部屋中の人間に、等しく訪れた静寂。
>いや、一人だけ免れていた。
>「よっと」
>金庫室の前で、伸びている警備主任を、禿げ頭が、退かす。
>静かになった室内。静めたのは、死なない程度の電流。それを、禿げ頭は、免れていたのだ。
>禿げ頭の前には、金庫室への、電子キーのキーパッド。それを、何の迷いもなく、太い指が、ピピピ、ピピと、5桁の数字を押す。
>ドアノブを捻ると、抵抗も無く開き、当然の様に、禿げ頭は、扉を潜る。
>金庫室は、2畳分の空間を、頑丈な檻に隔てられ、丁度半々に分けられている。
>檻の向こう側には、重厚な扉の金庫。
>が、そちらには、見向きもせず、禿げ頭は、左を向く。
>入って来た扉を左手に、1歩行けば、壁の真ん前に、辿り着く。
>禿げ頭の目線の高さにある、社訓が書かれた額縁を、武骨な手が、時計回りに回し、90度回り、垂直になると、右に少しずらし、今度は上にずらし、そして左にずらす。
>ガチリと、手応えを感じ、禿げ頭は、額縁を手前に持ち上げる。
>額縁の掛けてあった場所には、隠し金庫があった。
>「……左目?ああ…」
>ポツリと溢すと、禿げ頭は、金庫にある、暗い円の所に、左目を当てる。
>ピピッと、電子音がしたのを確認し、金庫の扉に、手が掛る。中に入っていたのは、幾つもの宝石。
>それを、全て取り、代わりに一枚の、名刺サイズの紙を忍ばせ、金庫を締め、額縁を元通りに戻し、禿げ頭は、踵を返す。
>廊下は、夜のオフィスだけあって、静かであったが、所々に倒れている警備員と警察が、その景色を異常なものに。
>そこを、音も無く、突っきり、窓のある廊下に出ると、直ぐに窓を開け、身を乗り出す。
>◆◆◆◆
>文字制限が………

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