◆-一姫様に捧げます。-東智華(10/17-01:14)No.83
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  ┗一姫様に捧げる物語3-東智華(10/23-21:57)No.222


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83一姫様に捧げます。東智華 E-mail URL10/17-01:14

 西の塔に囚われのお姫様がいるという。
 王はお触れを出した。
 姫を助け出したものに望みのものをとらす、と。


「おや、旅の人かね?」
 明らかに身分の高そうな男を見てその国のものが話しかけた。
「ああそうだが」
 男が見ているものをめざとく見つける。
「ああ」
 納得する。
「この国のお姫様が魔法使いにさらわれたんだ」
 姫君は御年19歳。
 王様は一人娘の姫を目の中に入れても痛くないほど可愛がっていたという。
「姫がっ!?」
 旅人が声を荒げる。
 会ったのは幼い頃。
 無邪気で愛らしい姫だった。
 思い出すのは花咲き乱れる情景。
 どこまでも美しい想い出。
 大切な大切な色褪せない鮮やかな想い出。
 異国の地であった姫君。
「リナ」
 ガウリイは一言呟いて城へと向かった。

    *********************
ゼロリナとなる予定ですのでガウリナの方は勘違いされたようでしたらごめんなさい。
 要望があればガウリナバージョンも書きますけど。
 とりあえずゼロリナです。  

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146Re:一姫様に捧げます。一姫さんちのお嬢さん 10/20-13:40
記事番号83へのコメント
>一姫様に捧げます
くおおおおおおぅぅ??(泣)
わーーーーーーーーーいぃぃぃぃっっっっ、ありがとうございますぅぅぅっっ(泣)


> 西の塔に囚われのお姫様がいるという。
> 王はお触れを出した。
> 姫を助け出したものに望みのものをとらす、と。
姫……、やっぱし、リナぴょんかにゃ…??
囚われてる??(汗)

>「おや、旅の人かね?」
> 明らかに身分の高そうな男を見てその国のものが話しかけた。
>「ああそうだが」
 男が見ているものをめざとく見つける。
だ…だれぇぇ??(汗)
ゼルやんか…ガウリンかにゃあ…?
それにしても…、身分の高そうってましゃかっっ、おうぢさまっ

>「ああ」
> 納得する。
>「この国のお姫様が魔法使いにさらわれたんだ」
> 姫君は御年19歳。
> 王様は一人娘の姫を目の中に入れても痛くないほど可愛がっていたという。
>「姫がっ!?」
> 旅人が声を荒げる。
をよよよ?
知り合いさんなのね??

> 会ったのは幼い頃。
> 無邪気で愛らしい姫だった。
> 思い出すのは花咲き乱れる情景。
> どこまでも美しい想い出。
 大切な大切な色褪せない鮮やかな想い出。
ふーーーーーむむむむむ。
なるほどぅ…。けどけど……、こーーなると、さらった相手っていうのが
益々あのお方の仕業…??(汗)

> 異国の地であった姫君。
>「リナ」
> ガウリイは一言呟いて城へと向かった。
あーーーーーーっっ、がうりんだぁぁっっ。
ふーむ。
がうりん、りなぴょんの事好きなのねーーーー…。
けど、あんまし応援できないわっ(泣)

    *********************
>ゼロリナとなる予定ですのでガウリナの方は勘違いされたようでしたらごめんなさい。
> 要望があればガウリナバージョンも書きますけど。
> とりあえずゼロリナです。  
めさめさめさめさに、ゼロリナを突き通して下さるとうれしいです(はぁと)
うーーーーーーん…、それにしてもどうなっちゃうんでしょうか…続き…??(汗)
でわでわっっ
続き、死ぬ程楽しみにしておりますねっっ(はぁと)



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221一姫様に捧げる物語2東智華 E-mail URL10/23-21:32
記事番号83へのコメント
 〜城に騎士が現れる。
  愛しい人を救うため
  その剣は何のため?
  愛しい人のためにある。
  塔にいる囚われの悲しい姫君のため〜

「王」
「ガウリイ王子よくこられた」
「姫は・・・リナはどうしました?」
 王と后が顔を伏せる。
「姫は、リナは魔法使いにさらわれた」
 絞り出すような声。
「では助けに行かせてください」
 即座に出た言葉。
 その言葉に嘘偽りはなかった。
「しかしそなたの身に何かあれば・・・」 
「誰も行って帰ってこないのですよ」
「それでもです」
 この国に滞在したほんのわずかな期間だけ、一緒に遊んだ少女。
「明日に出かけます」
 ガウリイはそう言って退出した。
 王と后の心中は複雑だった。
 確かに娘はかわいいし心配である。
 だが、ガウリイの身に何かあれば国交問題が発生する。
 王と后は去っていくガウリイの背をじっと見ていた。


 一姫様またせてごめんにゃさい。
 それからレスありがとうっ!
 この話は一姫様のとこに書いたレスがリナとゼロスの出会いになっていたりします。
 勿論終わりはハッピーエンドです。

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222一姫様に捧げる物語3東智華 E-mail URL10/23-21:57
記事番号221へのコメント
 ガウリイは一枚の肖像画の前にたたずむ。
 柔らかな波打つ栗色の髪、意志の強そうな瞳。
 記憶の中よりも美しく成長した少女がいた。


 ガウリイの国は今でこそ平和だが、十数年前までは隣国と戦争をしていた。
 国のものはガウリイの身の安全を図るために、遠く海に隔たれたこの国に預けたのだ。
 周りは大人ばっかりに囲まれ父も母もいない。
 次第に自分の殻へと閉じこもってしまった。
 何を言われても無気力無反応。
 同情の視線が鬱陶しかった。


「・・・・っ、くっ・・・」
 月だけは故郷と同じだった。
 ガウリイは中庭へと行き、座り込む。
 涙が次から次へと流れ出る。
 望郷の思いに捕らわれる。
 異国の地に浮かぶ月も故郷と同じ。
 故郷に降り注いでいるであろう月の光が自分にも降り注いでいる事実が・・・。
「どうして泣いてるの?」
 ガウリイの正面には小さな少女がちょこんと座っていた。
「おまえ誰だよ」
 艶やかな栗色の髪、その瞳は・・・。
 少女はガウリイをじっと見つめていた。
 にっこりと花のような微笑みを返す。
「綺麗な髪ね。月光を閉じこめたみたい」
 そう言って一房髪をつかむ。
 薔薇色の頬。
 誰だろう?
 ガウリイはその頬に触れてみる。
「ねぇどうして泣いていたの?」
「・・・誰もいない。一人だから」
「????大丈夫だよ。あたしがいるからっ。一緒に遊ぼうっねっ」
 ただそれだけのこと。
 不思議と心が温かくなった。
「あっ見てっ。日の出」
 朝日が昇る。
 暁を瞳に宿した少女がガウリイを振り返る。
 暁の瞳の姫、リナとはこうしてであった。

「誰だっ!!」
 物音がしてガウリイは誰何の声を漏らす。
 出てきたのは花を持った侍女だった。
「すいません」
「嫌怒鳴ったりして悪かった」
 侍女は花瓶に新しい花を生ける。
 リナの好きな花だ。
 ガウリイはその花の名前を口にする。
 侍女は嬉しそうに言う。
「ええ、姫様の好きだった花です」
 リナがいつ帰ってきてもいいようにこの花を毎日かえているのだという。
「リナ様は数ヶ月前から様子が変でした」
「どう?」
「いつも周りが明るくなるほど元気でいらっしゃったのに物思いに耽ってらっしゃって沈んだ様子でした」
 侍女は迷っていたようだが顔を上げる。
「お願いです。姫様を助けてあげてくださいね」
「ああ必ず」
 ガウリイは微笑んでそう答えた。
 その瞳には確固たる決意が宿っていた。