◆-ガウリナツリーを作ろう!-東智華(10/21-11:32)No.168
 ┣呪いの館〜プロローグ〜-東智華(10/21-11:34)No.169
 ┃┗呪いの館1-東智華(10/21-11:55)No.171
 ┃ ┗呪いの館2-東智華(10/22-00:06)No.180
 ┃  ┣Re:呪いの館2-アキ(10/22-00:42)No.183
 ┃  ┃┗Re:呪いの館2-東智華(10/22-11:47)No.192
 ┃  ┗呪いの館3-東智華(10/22-22:15)No.204
 ┃   ┗呪いの館4-東智華(10/23-21:12)No.220
 ┃    ┣読みました-明美(10/27-01:09)No.259
 ┃    ┗感想ですっ♪-マミリンQ(11/1-16:15)No.310
 ┗きゃ〜嬉しいな♪-Milk(10/22-07:40)No.188
  ┗Re:きゃ〜嬉しいな♪-東智華(10/22-11:44)No.191


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168ガウリナツリーを作ろう!東智華 E-mail URL10/21-11:32

一応カップリングごとにツリーをわけようと思いまして。
別に他意はありません。
それでは。

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169呪いの館〜プロローグ〜東智華 E-mail URL10/21-11:34
記事番号168へのコメント
 初めて会ったときから何年が経つのかな。
 ガウリイは隣で穏やかに寝息を立てている少女を見る。
 穏やかすぎるほどの寝顔だ。
 男としてはちょっと悲しいもんがあるぞ。
 だからといって責める気にはなれない。
 いやちょっと責めてみたい気もするけど。
 ずり落ちた毛布をかけ直してやる。
 いくら路銀がないからと云ってこんな仕事とるなよ。
 うんざりとガウリイは思う。
 ここは船の中。
 目指す場所は孤島、そこには亡霊の館がある。
 別にそれはそれで構わない。
 問題はその館の当主が代々早死にするということで呪われていると騒いだぼんぼんが依頼してきたのだ。
 反対したがのれんに腕押し。
 お金がないの一言で断られてしまった。
 ついでにその島へ行って帰ってきたものは誰一人としていないのである。
 俺たちの他に行くやつは勿論いる。
 いるんだけど・・・。
 本来は寝ていてもいいんだけど、そうなるとリナに身の危険が生じるわけで。
 はぁ。
 ガウリイはため息をつく。
 こうなることが判ればリナみたいにあの男をぶっ飛ばしてればよかった。
 女一人に周りが男ばっかり。
 ガウリイはリナを毛布ごと抱える。
 もう19なはずなのに16ぐらいにしか見えない。
 華奢な体つき。
 大切な少女。
 リナはガウリイにすり寄る。
 ガウリイは今夜何度目か判らないため息をもらした。
 本当は単なる護衛だったんだが・・・・。

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171呪いの館1東智華 E-mail URL10/21-11:55
記事番号169へのコメント
 元にいた世界とはあまりに違った世界。
 それが結界の外だった。
「うう、財布が寂しい・・・」
「リナ?」
「よし!ガウリイ仕事するわよ!!」
「ああ、別にかまわんが・・・」
 早々に都合よく仕事が見つかるものだろうか?
 そう思うがガウリイは口には出さなかった。
 美少女と美青年の組み合わせにやっかみ半分嫉妬と羨望の入り交じった視線が見つめていた。


 視線が痛い・・・。
 実態を知らないって怖い。
 確かにこいつは文句なしの顔だけど、記憶はスライム並だぞ。
 関係を持って次の日、あんた誰だ?と云われたらどうすんだろう?
 ああ、そんなきつい目で睨まないでよ。
 だからといって誤解を解いて回るわけにも行かないし・・・。
 単なる保護者なんだってば。
 顔がよければいいっていう女はいっぱいいるもんね。
 ああ、なんか不条理さを感じるわ。
 ガウリイってば自覚があるんだかないんだか。
 聞いてみたい気がするけど。
 ・・・・やめておこう。
 すっごい見当はずれのことを言われそうな気がする。
 違うわね。
 言われそうじゃなくて絶対言うに決まってるわ!!
 だってガウリイだもん。
 こうなったら早めに仕事を見つけて宿に泊まって別行動をしなくては。


 視線が集まる。
 リナに。
 艶やかな栗色の髪、白い肌。
 そう言えばこいつってもう19なんだよな。
 男たちの無遠慮な視線に胸がむかむかする。
 結界の外にはリナの噂を聞いたことがあるものはいない。
 『リナ=インヴァース』と云えば結界の中では恐れられているが結界の外ではただの少女というわけか。
 出会った頃よりも綺麗になったよな。
 そう言えば。
 女連れの男までも振り向いて鑑定するようなその目つきに辟易する。
 女連れておきながら他の女に目移りなんかするな。
 ガウリイはそう思いうんざりする。
 保護者か。
 そう言えばフィリアも結界外にいるんだよなぁ。

 リナとガウリイはフィリアの店に行ってその日のうちに仕事を見つけることとなる。

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180呪いの館2東智華 E-mail URL10/22-00:06
記事番号171へのコメント
「フィリア。久しぶり」
 呼び鈴を鳴らし中へと入る。
「はーい、どちらさまでしょう?」
「フィリアあたしよ」
「リナさん。久しぶりです」
 フィリアが穏やかにほほえむ。
 とりあえず中に入れてもらってお茶をごちそうになる。
「これがヴァルガーブ?」
 ゆりかごの中で寝ている赤ん坊。
「うそっ!かわいいっ!!」
「そうでしょう」
 ゆりかごを囲んできゃっきゃっと女二人が騒ぐ。
 女に種族は関係ないなとガウリイはそう思った。
「リナ、聞くんじゃなかったのか?」
「何がです?」
「うん、ちょっと路銀がつきちゃって。仕事がないかなぁと・・・」
「仕事ですか・・・」
「やっぱり無理?」
「いえ、丘の上の館の持ち主が護衛を捜してるって聞いた気が・・・」
「へぇ?」
 リナの瞳が光ったような気がした。
「報酬は金貨1000枚」
「絶対行く!!!!」
 リナは立ち上がる。
「フィリアありがとう」
 ガウリイも立ち上がる。
「ガウリイさん」
 フィリアが呼び止める。
「何だ?フィリア」
「いえ、リナさんに気をつけてあげてください。あの館の主人はよい噂を聞きません」
 心配は杞憂だと笑い飛ばそうとしたがフィリアのあまりに深刻で不安そうな瞳を見て何もいえなくなる。
「わかった。気をつけるよ」
「お願いします」
「ガウリイ!!行くわよ」
「リナさんこの世界では契約書が絶対なんです」
 リナも思うところがあったのだろう。
「ありがとう。気をつけるわ」
 フィリアはリナとガウリイをずっと見送っていた。
 いつしか二人の姿は見えなくなる。
 言わない方がよかったのかもしれない。
 だが、後悔してももう遅い。
 あの花のような顔をしたおもわず生理的嫌悪を感じる心を持った男。
 どうぞ。リナさんたちをお守りください。
 火竜王様。
 長らく祈ったことのない神にフィリアは祈らずに入れなかった。
 お願いです。
 ガウリイがフィリアの言葉の意味を知ったのは館についてしばらくしてからである。

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183Re:呪いの館2アキ E-mail 10/22-00:42
記事番号180へのコメント
東様!あたらしい小説が!もう、嬉しいです!いつも、主人公たちがいきいき
としてる。これは、トライのあとのあの、結界の外!はぁ、新しい世界でまきおこるだろう冒険に波乱を予感させるフィリアのセリフ!リナが女の子一人!これは
たしかにガウリイ君きがきじゃないだろう。ああ、はやく次が読みたいです!
いっつも楽しくって、ドキドキするお話をありがとうです!

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192Re:呪いの館2東智華 E-mail URL10/22-11:47
記事番号183へのコメント
とりあえずおつきあいください。
たぶんガウリイ切れちゃうと思いますけど。
ああ!!待ってぇ!!引かないでぇ!!
いっちゃやだぁ!!
あうううぅぅぅ。ごめんなさいぃぃ。
画面でフリーズしている姿がありありと判るような。

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204呪いの館3東智華 E-mail URL10/22-22:15
記事番号180へのコメント
 そこに行ってみる。
 その華美な館の持ち主というのは優しげな美貌の持ち主だった。
「これはこれは。こんな素敵なレディーが私を守ってくれるとは実に光栄ですよ」
 そう言ってリナの手を取りくちづける。
 その容貌はガウリイと張るだろう。
 うっとりとするような綺麗な声に美貌。
 だが、リナはなぜだか相容れないものを感じた。
 ぞくっ!!
 何?
 思わず手を引っ込めようとする。
 常日頃のリナだったらそんなことをされれば照れまくって呪文を食らわせるだろうが、そんなこともしないほどにこの目の前の男から逃れたかった。
「・・・離してください」
 小さな声でそれを言うことがリナにできる精一杯のことだった。
 ぐいっと後方に引き寄せられる。
 ガウリイだ。
 ほっと息を吐く。
 やっぱり安心する。
 彼の腕の中はなぜか安心ができた。
 肩に置かれた手の温かさが安心する。
「では、仕事の話をしようか?」
 リナはその言葉に素直に頷いた。

 
 嫌な感じだ。
 その男を目の前にしたとき素直に感じた。
 第一印象は最悪。
 リナを何かもののように舐めるように見ている。
 リナもそれを意識的に感じてはいないが無意識に感じているのだろう。
 身の置き所がないようである。
 不安げな声。
 リナをこれ以上いいように扱われるのが嫌で自分のもとに引き寄せる。
 華奢な肩。
 やばいな。
 リナを見る目つきが気に入らない。
 こういう手合いは何が何でもどれだけ卑怯な手を使っても目的を成し遂げるだろう。
 断るように言うか?
 だがそれを即座に否定する。
 断ってもこの男はリナにちょっかいをかけてくるだろう。
 それに何よりリナが了承しない。
 自覚がないって怖いな。
 その不躾な視線にリナをさらすのが嫌でガウリイはリナの肩に腕を回す。
 緊張して力が入ったリナの体から次第にその緊張が解けて力が抜けていく。
 次第に瞳に強い光が宿る。

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220呪いの館4東智華 E-mail URL10/23-21:12
記事番号204へのコメント
 その血筋は呪われているという。
 彼の父親も30になる前で死に、その祖父も早死にした。
 どうやら祖先が呪われていたらしい。
 それでこの若き当主も自分の身を守ろうと高いお金を払って用心棒を雇ったのだ。
 まぁ、命に代えられるものはないというわけだろうけど。
 呪いにあるにせよ暗殺者にあるにせよ、気が休まらないと言うことだ。
 とりあえず契約書にあたしはサインをした。
 そう言えばフィリアが契約書がどーのこーの言ってたっけ。
 ま、いいか。
 こんなおいしい仕事逃す理由もないし。


 あたしはあてがわれた部屋で服を脱ぎ捨てパジャマに着替える。
 ネグリジェなのは乙女心というやつだ。
 こんこん。
 ノックする音。
 誰だろう?
「はいどうぞ」
 あたしはそういう。
 ドアを開けて入ってきた人物はあたしたちの雇い主だった。
「どうしたんですか?」
「いや、不甲斐ない男だと君は私を軽蔑するかい?」
「は?」
「正直言って私はこの家に生まれて心休まるときがなかった。」
 それはそうだろう。貴方は若死にしますと決まっていて脳天気にへらへらしているのはいないだろう。
 いや、あたしのパートナーであるガウリイ君ならそうするかもしればいが・・・。
「だが、初めて嬉しいと思ったよ。こんな素敵なレディーに会えたのだから」
「ありがとうございます」
 手に持っているワインを差し出す。
 はっきり言って一般庶民がおいそれと口にするのが難しい・・・どころか、中流階級の商人が私財をなげうっても手に入れることはできないようなお酒だ。
 この人は苦手だけどお酒は飲んでみたい。
 結局はリナはお酒の誘惑に負けた。
 グラスになみなみと酒をついでもらう。
 リナは苦手意識で彼を見ないようにしていた。
 だからであろう。
 彼がグラスの中に隠し持っていた何か粉を入れたのをリナは知らない。
 なんか居心地が悪いな。
 とりあえずお酒を飲んじゃって後はかえってもらおう。
 そう思いひと思いにそのお酒をあおった。

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259読みました明美 E-mail 10/27-01:09
記事番号220へのコメント
ずっと読んでたんですけど、コメント遅くなりました(汗)

呪いの館ってところが怪しい雰囲気で、主人も怪しいし、
リナちゃんはどうなってしまうのか心配です。
ワインに薬入れられたのに飲んじゃって……。

ほんとは全部完結してからコメント書こうと思ったんですけど、どうなるのかすごーく気になったので。
って言っても、今後の展開は教えてはもらえないでしょうから、続きを読みに来ます。

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310感想ですっ♪マミリンQ E-mail 11/1-16:15
記事番号220へのコメント
東智華さま

どうも、初めまして、マミリンQです♪

読ませていただきましたよぉ〜〜〜♪
いやん!!続きがすごく気になりますっ!!

ん〜〜でも、ガウリイとリナさんお互いヤキモチやいてるのが
かわいい(?)です。(はぁと)
でもガウリイのほうが気持ちが強いみたいですね♪
ふふふ、いけいけガウリイ!!(爆)

では、続き楽しみに待ってます♪


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188きゃ〜嬉しいな♪Milk E-mail URL10/22-07:40
記事番号168へのコメント
東智華様。こんにちは、Milkです。

わ〜い、ガウリナツリーだ、嬉しいな♪
船の中、男だらけのトコにいるリナを心配するガウリイ。
う〜ん、保護者としても、男としても、やっぱしこの状況は
心配か・・・・・・

フィリアの言葉の意味も気にかかるし、リナちゃんが危ない
状況になっちゃうのかな?
そして、隣にいるガウリイはどうするんだろ?
いろいろとワクワクしながら、
これからの展開を、楽しみにしてますね。

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191Re:きゃ〜嬉しいな♪東智華 E-mail URL10/22-11:44
記事番号188へのコメント
> 船の中、男だらけのトコにいるリナを心配するガウリイ。
> う〜ん、保護者としても、男としても、やっぱしこの状況は
>心配か・・・・・・
ちょっとリナのことを意識するガウリイを書いてみたかったもので。
> フィリアの言葉の意味も気にかかるし、リナちゃんが危ない
>状況になっちゃうのかな?
はい。とりあえず、3はというかこの話自体がリナの女性としての危機を書いてみたいなぁと思います。
それから近々裏のアドレスが変わりますので。
ちょっと長くなるかもしれませんがおつきあいくださいませ。