◆-死神降臨 〜プロローグ〜-amy(11/2-11:10)No.330
 ┗Re:死神降臨 第一章 心霊調査員-amy(11/2-12:12)No.332
  ┗Re:死神降臨 第二章 人殺し-amy(11/2-12:56)No.335
   ┗Re:死神降臨 第三章 -amy(11/3-14:52)No.361
    ┗Re:死神降臨 第三章 訂正-amy(11/3-14:55)No.362
     ┗Re:死神降臨 第三章 訂正-amy(11/7-14:14)No.397
      ┗あ、、、、、、。-amy(11/7-14:15)No.398
       ┗Re:死神降臨 第五章 次は-amy(11/8-18:09)No.432
        ┗Re:死神降臨 第六章 -amy(11/9-16:43)No.449
         ┗Re:死神降臨 第七章 -amy(11/10-18:08)No.466
          ┗Re:死神降臨 第八章 声-amy(11/11-17:46)No.474
           ┗Re:死神降臨 第八章 声-ティーゲル(11/12-10:20)No.479
            ┗Re:死神降臨 第九章 -amy(11/12-19:18)No.483
             ┗Re:死神降臨 第九章 -まりえ(11/13-09:56)No.485
              ┗Re:死神降臨 第十章 -amy(11/14-11:33)No.492
               ┗Re:死神降臨 第十章 -ティーゲル(11/14-16:09)No.495
                ┗Re:死神降臨 第十一章 -amy(11/14-18:42)No.500


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330死神降臨 〜プロローグ〜amy 11/2-11:10

「いやあああああああああ!!」
 女の悲鳴。

 ガシャンッ!!
 ガターン!!

 何かの割れる音と倒れる音。

 一階の台所で,もう40後半の女性が悲鳴をあげている。
 その女性の回りは異様だった。

 壁が人の形に膨らみ,その女性に触れようとしている。
 女性が逃げる方へとその膨らみも移動し,途中にある食器棚やなんかをひっ
くりかえしてしまっている。

 女性は近くにあったテーブルの下へもぐり込んだ。

 がシャンッ!!

 流しにも人型の膨らみができ,その上にあった皿が片っ端から床に落ちる。
「きゃあああああああああ!!」

 テーブルの下にも破片が飛び散り,女性が悲鳴をあげる。
 逃げようとして手を床につける。
「っ!!」
 女性は床に落ちた皿の破片で手の平を切り,小さな悲鳴をあげた。

「っきゃあああああああああああ!!」
 ふと上えお見上げると木で出来た分厚いテーブルが溶けるように人型にこち
らへ,下へ落ちてくる。
 まるで茶色の大きなゴム板が人をあおむけに乗せて重みに耐えられず,そのま
ま落ちてくるかのように、、、、、、。


「母さんっ!!」
 女性は母親の名を呼びテーブルから抜け出す。


「子供のくせに肉欲の罪を犯しおって!!」
 老女の声が家中に響く。
「母さんっ!!」
 その声を聞いて女性は声の聞こえた二階へと続く階段に足をかける。

「っいやああああああああああ!!」
 階段に敷いてある絨毯がやはり人型に膨らみ女性を追いかける。
「来ないで!!」
 言って女性は階段を駆け登る。

 ピンピンピンピン!!
 階段と絨毯をとめる金具が外れ,金属がはじける音がする。

「母さん!!助けて!!」
 女性は階段を登りおえ,母親の部屋へ向かう。
「あうっ!?」
 一気に絨毯が跳ね上がり,女性の首を締め始める。

 バタンッ!!
 扉が開き,老女が拳銃を絨毯の方へ構える。
「母さ、、、」
「罰してやる!!」
 老女は言って絨毯を撃った。

 ドンッ!!
 バヒュッ!!

 変な音を立て,絨毯は沈黙した。





                     第一章へ続く

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332Re:死神降臨 第一章 心霊調査員amy 11/2-12:12
記事番号330へのコメント
「死に呪われた街?」
「フェアウォタ−,つまりこの街に再び死神が?」
「4年間に30人以上?」
「心臓発作?」
 二人は交互に新聞の記事を読み上げる。
 女と男である。

「ナンセンスね〜。そう思わない?ゼル?」
「まあ、、、、な。」
 ゼルと呼ばれた方,美しい容姿に高い背,銀髪の髪,白い肌の男はそっけなく
答えた。
「リナ,ヒューズ氏、、、、、。」
「分かってるって。」
 リナと呼ばれた方,年の割に幼い顔立ち,栗色の髪の女もそっけなく答えた。
「まあ,頑張ってくれ。」
「ひどーい。一緒に来てよー。」
「これはお前の専門分野だろ?」
「ケチー」
 言ってリナは家の外に出る。

「いいんですか?僕達。」
「ああ,いい。」
 男の問いにゼルは答える。
 男は人間ではなかった。
 体は透け,向こうの壁がみえている。
 つまり、、、、
 ゴーストである。
「ゼロス。」
「はい?」
 ゼロスと呼ばれたゴーストが返事をする。
 他人には見えないため,ここに人がいればゼルを異常者扱いしたであろう。

「ガウリィとレゾは?」
「犬のゴーストとじゃれてます」
「そ、、、そうか、、、、。」
 言った途端,

 バウンッ!!
「あちゃー。」
「まあ,ポンコツだしなあ、、、。」
 車のエンジンの唸りが聞こえた。

*******************************

「なーによこれえー?
   ちょっとイカれてるうー。」
 リナぶちぶち文句を言いながら車を運転する。

 しばらくしてリナは墓地についた。
 回りは悲しみに染まり,どの人間も泣きくずれていた。
「すみません。ヒューズ氏のご友人で?
          お悔やみ申し上げます。」
 リナは近くにいた男に声をかける。
「私,こういう者です。困った時は呼んでください。」
 言って名刺を手渡す。
「帰ってください!消えろ!!」
 男は突然怒り出すと名刺を投げ付け,リナに言った。
「、、、、、。」
 リナは黙って車の方へと歩いて行った。



「何よあれー?
    腹立つ!!」
 車の助手席にある男に渡した物と同じ名刺を叩き付けてリナは言った。

 バンッ!!
 扉を乱暴に閉め,帰路につく。
 名刺の下にある新聞には『ヒューズ氏本日埋葬』と書かれ,そのヒューズ氏と
やらの身分が高いのが分かる。

 男が激怒した理由はそれではない。
 理由は名刺だった。

 名刺には『心霊調査員 リナ=インバース』と書かれていた。

===================================
 はい
  第一章終わり。
「全然ゼルアメじゃない!!」なんて言わないで(はあと)
 最後にゼルアメになるから(はあと)

 あと,なんか血なまぐさくなる予定ですんで,覚悟してください。

 次は第二章です。

            ーでは
              AMYより

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335Re:死神降臨 第二章 人殺しamy 11/2-12:56
記事番号332へのコメント

バラバラ、、、、、
「ちっ、、、。」
 助手席から名刺が落ち,リナは運転をしながら名刺を拾う。

 プップ−!!
「へ?」
 リナが顔をあげると、、、、、
「どわあああああああああ!!!」
 目の前にトラックが!!
「うひええええええええ!!」
 情けない声をあげてハンドルをきる。
「うみゃあああああああああああ!!!!」
 そのまま車はグルグルと回転し、、、、、、、、、

 ドガ−ン!!
 ガシャッ!!
 グショッ!!
 バキバキ、、、、、、、
「ぜーはーぜーはー、、、、、、。」
 リナは肩で荒い息をしながら車から降りる。

「なんて事を!!」
「あ,すみません。弁償しますから、、、、、。」
「ああ!!柵が!!芝生が!!」
 見ると車は庭につっこみ、、、、、、その、、、、、、言葉では表せないほ
どメチャクチャになっていた。
 庭の持ち主、、、だろう、、、その男はひどく興奮していて,話を聞いてくれ
ない。
「だから本当にすみませんって、、、、、。」
「よくもよくもよくも、、、、、、」
「弁償しますからあ、、、、、。」
 言ってリナは手に持っていた名刺を手渡す。

「『心霊調査員』だああああ〜〜〜〜〜!!!???ふざけるな!!」
 あ、、、、名刺、、、、破っちゃった、、、、、、。
 リナはそれを見ると車に乗り込み,エンジンをかける。

「待て!!話はまだ、、、、、」
 言い終わらないうちに、、、、、

 バリッッ!!!

 車はまたもや庭に損害箇所を増やして道路に出る。
「き,き,貴様!!」
 無視してリナはアクセルを踏む。

「車のナンバー覚えたからなああああああああ!!!」
 最後にそんな声が聞こえた。

***********************************
 
 成人したばかりであろう。
 そんな『美人』より『可愛い』という表現の似合う黒髪の女が車を運転し,
着いた所は、、、、、、、。

      『療養所』

 そう書かれた門がある大きな屋敷だった。

 バムッ!!
 車のドアを閉め,女がなにやら治療道具を取り出す。

「ここは私の私有地です!!」
 そんな鋭い老女の声を聞いて女はビクリと体を震わせた。
「あ,あの、、、、、、アメリア=セイルーンです。
         パトリシアさんのケガを見に、、、、、。」
「いつもの先生は?」
「ケ,ケイミン先生は出張で、、、私が代わりに、、、、、。」
 しどろもどろに話すアメリア。
 老女は納得したのか手招きをしている。

 アメリアはその後についていった。

***********************************

「はい。もう平気ですよ。」
「包丁,手を滑らせて、、、、、、。」
 手に包帯をまいた40後半の女性。
 名はパトリシアというらしい。
 パトリシアは暗い顔でそう言った。

「病院にいって手術すれば一週間で、、、、。」
「病院?!とんでもない!!」
 老女は突然大きな声でそういうとアメリアにいった。
「ささ,帰ってください!!」

 言われるがままにアメリアが玄関までくると老女は言った。
「あの子は、、、、罪になっていないけれど、、、、、本当は、、、、、精神
 病院に行くべき子なんです、、、、、、。」
「え?」 
 意味が分からずアメリアは立ち尽くす。

「あの子は、、、、正真正銘の、、、、、、、。」
 老女はゆっくりと扉を閉めながら続ける。

「人殺しなんです。」
 言うが早いか扉が閉まった。

 話についていけず,アメリアはただ黙って立ち尽くしていた。

===================================

 短くてすみません。
 そうしないと話が、、、、、、。

 ちなみにこのパトリシアは〜プロローグ〜の女性です。

     いそいでるので

                 ーでは
                   AMYより

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361Re:死神降臨 第三章 amy 11/3-14:52
記事番号335へのコメント
「1964年,病院での27分間の惨劇,
  『ブラッドベリー=バートレット事件』
   容疑者はジョン=バレッドと15才の少女パトリシア=ブラッドリ−。
     二人は患者,医者,見舞い人問わず,無差別に12人の人間を殺害しまし
     た。ジョン氏と少女の関係は恋人同士とのこと。
    動機は不明。ジョン氏はそのまま死刑。
      パトリシアさんは無罪となり,療養所で身を隠しながら過ごしてい
     ます。
      次の映像は逮捕された時のジョン氏のコメントです。」
 言葉が終わると同時にいかにも普通の男,といったかんじのするジョン氏とや
らが出てきた。

「動機は?」
「パトリシアさんは、、、?」
「12人、、、」
 いろいろなことを問いかける記者たちにジョン=バレッドは大きな声でいっ
た。
「11人殺したスタークウエーザ−の記録を超えたぞ!!
     俺の記録を抜いてみやがれ!!」


「こ,殺しの記録、、、、、」
 テレビ画面を見ていたアメリアは呆然としてつぶやいた。
「あのなー『殺人記録ビデオ』なんて借りてくるお前も結構異常だぞ。」
「だって、、、、、、。」
 ビデオを入れる箱を片手でもて遊びながら男はアメリアにいう。
「アルフレッド兄さん。私の患者さんよ。このパトリシアさん。」
「そんな友人,つくるな。」
「患者よ。」
 言ってアメリアはベッドにねそべる。
「それにまだ15だったんだもん。それに終わったことでしょ?」
「そんなことより、、、、、はあ、、、、庭、、、、。」
「まだいってる。」
「だって、、、、あの庭。
    知らない女に滅茶苦茶にされて、、、、、。」
 そう,このアルフレッドはリナが滅茶苦茶にした庭の持ち主の男だった。
「しかも意味不明な名刺、、、、。」
「これ?」
「そうそう、、、、って何で?!!破いて捨てたのに!!」
 アルフレッドは驚きの声をあげる。
 アメリアのベッドの上にはあの名刺が置いてあった。
「また来たのか?!!」
「最初からここにあった。」
「えええええええええええ!!!!!???」
 アルフレッドが叫んだ途端。

 ふわっ
「、、、、、、。」
「、、、、、、。」
 思わぬことに二人は息を飲む。

 ベッドが、、、、アメリアを乗せたまま、、、、、浮いたのだ。
「きゃああああああああああ!!!!」
「うわあああああああああああ!!」
 二人は当然パニックにおちいる。
 アルフレッドはそのまま部屋を出て、、、、、。

「ひえええええええええ!!!!!!」
 部屋の外ではガウンや靴下が踊るように宙を舞っている。
「にににに,兄さん!!助けて!!」
「どどどどど!!」
「私をベッドから降ろして!!」 
 言われた通りアルフレッドはアメリアを抱きかかえベッドから下ろす。
 アメリアが降りた途端ベッドは床に戻る。

「なんなんだ?一体、、、、、。」
「きゃああああああああああああ!!」
 アメリアの悲鳴に驚きアルフレッドがそちらを振り向くと,部屋にあった人形
がアメリアの服のすそをつかんでいる。
「こいつ!!」
 言ってアルフレッドはその人形にクッションを叩き付ける。

 やがて人形は動かなくなりアメリアは自由になると名刺を持って電話の方へ
走る。

「やめろアメリア!!そんなやつ呼ぶな!!」
 宙を舞う洋服たちをよけながらアルフレッドは叫ぶ。
 アメリアはそれを聞かずに電話番号を押す。
「アメリア落ち着け!こんな時は警察だ!!まず、、、」
 言い終わらないうちに、、、、
 パペコ〜ン!

 宙を舞っていたヤカンにアルフレッドは殴り倒され意識を失った。

***********************************
「こんばんわ。通報をいただきました。リナ=インバースとゼルガディス=グ
 レイワ−ズです。」
「あっはい。夜分遅くすみません。」
 言ってアメリアは二人を招き入れる。
 家の中は荒れていた。
 ソファはひっくり返りクッションは電気スタンドにひっかかり、、、、、。

「ハデにやられましたねえ、、、、。まあゴーストのよく出る季節ですから。」
 リナは営業スマイルのまま言う。

「そうなんですか?」
「ええ。ところで、、、、テーブルは右回り?左回り?」
「テーブルは、、、、静かでした。」
「時計が上下に?」
「時計も動いていない!」
 アルフレッドは機嫌悪そうに氷で頭を冷やしながら言った。
「、、、、、、、、。」
 リナは困ったかのようにゼルを見る。
  セリフを忘れたらしい。
「ベッドが宙に?」
「そう!!私を乗せたまま浮いたんです!!」
 ゼルの言葉にアメリアは大きく頷く。

「やっぱり!自然発生念力現象よ!!」
 リナがいきごんで言う。
「自然発生現象?」
「自然発生念力現象!!」
 言うとリナはなにやら怪し気な機械を取り出す。
「ベッドが浮いたということは2匹はいるわ。今その現象は?」
「5分ほど前におさまって、、、、、。」
「収まった?」
「はい」
 リナはその機械を操作し、、、、、
 グイングイングイン、、、、、
 奇妙な音をたて機械の中が動く。
「ポルターガイストは高くつくわよ。」
「いくらくらいで?」
「う〜ん。しめて450ドルってとこ。」
「なっ!!450?!!」
「現金がダメなら今日私が壊した庭の修理代をチャラにするってことで、、、」
「、、、、分かった。」
 アルフレッドがしぶしぶ頷く。
 その時リナはゼルにしか見えないようピースした。

===================================
 はい第三章終わり(はあと)

 次は第四章です。
 いそいでるんであとがきはこれにて

             ーでは
               AMYより
 

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362Re:死神降臨 第三章 訂正amy 11/3-14:55
記事番号361へのコメント
すみませんんんん!!
 題名
   『死神降臨 第三章 ぺテン師1』
                 です。

 ひえええええ!!題名忘れちゃったアアああああ!!!!


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397Re:死神降臨 第三章 訂正amy E-mail 11/7-14:14
記事番号362へのコメント
「ふふふふふ〜〜〜〜〜〜〜
    修理代め〜んじょ(はあと)」
 嬉しそうにリナが鼻歌まじりに言う。
「あ,そうそうゼル。アル、、、、なんとかの額見た?」
「アルフレッド。額って、、、、37のことか?」
「そうそう。あれってゼロスのイタズラかな?」
 そう,あのポルターガイストはゼロスにやらせたのだ。
 イコールリナ達は確かに霊が見えるがそれだけで,調査員などではない。
 そして,アルフレッドの額には37の文字が刻まれていた。
 刻まれていたと言っても本人達には見えないらしいので完璧にゴーストの類
が犯人だろう。
 ただ、、、、刻んだ理由が分からなかった。

「たっだいま〜〜〜〜(はあと)」
「リナさん!!大変ですううううう!!」
 リナ達が帰ってくるとゼロスが慌てながら走ってきた。
「どうした?」
「新聞みてください!!」
 言ってゼロスは新聞をゼルに差し出す。
 それにはこう書いてあった。
『リナ=インバースはペテン師だ。』と、、、、、、、。

***********************************
「『最近の心臓発作事件を糧に人々に不安をふりまく存在』だああ!!??」
「『同居人のゼルガディス=グレイワ−ズもその仲間?』」
 リナとゼルは交互に新聞を読む。
「俺もか、、、、、、。」
「当たり前でしょ!!同罪よ!!」
「あと、、、ニュースでやってたんですけど、、、、、。
             アルフレッドさん。今さっき、、、、」
「今さっき?」
「お亡くなりに、、、、、、、、、。」
 

***********************************
「ゼル、行ってきて。」
「分かった。アメリアって人とも話てくる。」
「うん、、、、、。」
 アルフレッドの葬式が今日行われるというのでゼルは急遽埋葬に参加するこ
とにした。
 リナの名前は大きく新聞に載ってしまったのでいけないのだ。
 埋葬場所はすぐ近くにあるらしいのでゼルは歩いていくことにした。

 しばらく歩いたときだった。
「、、、、、、。」
 思わずゼルはその場に立ち止まる。
 目の前には、、、、アルフレッドのゴーストがいた。
「ああ!!調査員!!」
「、、、、、。」
 アルフレッドがこちらに気づき,大きな声でいった。
 ゼルは指で狭い脇道を指差す。
 こちらへこいという意味だ。
 アルフレッドは素直に従う。
「なあ?俺、、、、どうなって、、、、。」
「死んだんだよ。
    光の道から外れたのか?」
「?」
「死ぬと空から光がおちてきて,それにのって天国か地獄にいくんだ。
     まあ,一年後にまたおちてくるからそれまでまっとけ。」
「そんな!!まだ27だぞ!!健康なのに!!」
「そうだ。なんでまた早死にを?」
「分からない!!ただ家で健康のためにオールマシーンを、、、、、、
    急に心臓が苦しくなって、、、、。
        ああ動悸が!!
            ビタミンCを!!」
「そうなったら飯はくえない。
        トイレともさよならだ。」
 ゼルな話を聞いているのかいないのかアルフレッドはしきりにビタミンの話
をしている。
「とにかく、お前さんの葬式,行くか?」
「ああ,連れてってくれ、、、、、、。」
 ゼルは黙って脇道から出ると,そのまま墓地へと足を運んだ。

==================================

 はい第四章終わりです!
 37とは?
 パトリシアって?
 謎は深まるばかりです(自分で言うな)

 さてさて次は五章になります。是非読んでください。

 あと,感想ください。

           ーでは
             AMYより

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398あ、、、、、、。amy 11/7-14:15
記事番号397へのコメント
すみません。
 第四章「ペテン師2」でした。
 最近いつも間違えてる、、、、、、、。

   ごめんなさい、、、、、、、。

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432Re:死神降臨 第五章 次はamy 11/8-18:09
記事番号398へのコメント
 墓地の奥の方ではすすり泣きが聞こえる。
「ここ、、、、、だな?」
 ゼルは後ろにいるアルフレッドに確認する。
 アルフレッドは静かに頷いた。

「また来たのか?女の仲間!!
     全く人の管理しているゴーストを3人も、、、、、!!」
 ゴーストの群れの中にいる老人(もちろんゴースト)がゼルに文句を言って
いる。
 3人とはゼロス,レゾ,ガウリィのことである。
「ああ,すまんな。来年にはリナが返してくれるよ。」
「そーかそーか。お前は女と違って話が分かる、、、、、、、。」
 ゼルは最後まで聞かずにアルフレッドと埋葬している方へと足を向ける。
 アメリアは泣いていた。
   アルフレッドの死体の胸の上に花を乗せながら,しきりに涙を拭っている。
「お前とあの子は兄妹か?」
「ああ,可愛い妹だ。」
 アルフレッドは物悲しそうに答える。
 するとアルフレッドはアメリアに手をのばし、、、、、、
                    そのまますり抜け穴に落ちる。
「うわあああああああああ!!!」
 自分の死体と顔を合わせたのだろう。アルフレッドの悲鳴が聞こえた。
 いそいで出てくるが上から土をかぶせられ穴から出られなくなっている。
(この馬鹿!!)
 思わず顔をしかめるゼル。
「ゼルガディス!!助けてくれ!!」
 アルフレッドが必死に懇願するがここは人前である。いきなり来た男が穴へ手
をのばし,見えない『何か』を引き抜く動作をすれば当然怪しまれるだろう。
 ゼルはアルフレッドに手で『待て』と合図をする。
「ベフ〜(ゼル〜)」
 アルフレッドはすでに口まで埋まっている。
(待てって、、、、。)
 つい言おうとして慌てて口を閉じる。
       その時だった。
「ゼルガディス。」


「何か用か?」
 呼ばれた方へ振り返るとそこには顔見知りの刑事がいた。
===================================
 すみません,いつも短くて、、、、、、
         お願い,見捨てないで、、、(泣き)

 ちょっと?いそいでるのでここらへんでー、、、、、

        ーでは
          AMYより

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449Re:死神降臨 第六章 amy 11/9-16:43
記事番号432へのコメント
 刑事の名前はヴァルガ−ヴ。
 始めて会った時は向こうの誤解で仲はあまりよくなかったが,今では誤解も解
け,時々話をする。
 ゴーストは見えないのだがそれでもゼルの話を信じてくれる。
 そのことにゼルは少なからず嬉しいと感じていた。
「そこの死体,昨日会ったろう?」
「ああ,リナと俺がな。」
「妹のアメリアを除けばあんたらが最後の目撃者だ。」
「で,俺達は重要参考人にでもなったのか?」
「その通りだ。」
 ヴァルガ−ヴは感情のこもらない声で淡々と告げる。
「ただ,ふに落ちない点があってな。
        最近の奴も含め,全員健康そのものなんだ。」
「知ってる。新聞で読んだ。」
「じゃあ言おう。心臓がな,どこも悪く無いんだ。
         ただ何かに潰されたような、、、、圧迫死に近いんだ。」

(圧迫?)
 聞こうとして、、、、
「ハフヘヘ〜(助けて〜)」
 アルフレッドのSOSが聞こえてきた。
「どう思う?」
「すまないが,今は埋葬の途中だ。」
「ああ,すまない。じゃあまた明日にでも警察に来てくれ。」
「ああ,分かった。」
 早々とヴァルガ−ヴを追い払うとちょうど埋葬が終わった。

「ヘフ〜(ゼル〜)」
「手。」
 言ってゼルはアルフレッドに手を差し出す。
 アルフレッドは偶然土の上に出ていた右手でゼルの手をつかみ,そのまま引き
上げてもらう。
 その様子を遠巻きに見ていたヴァルガ−ヴは訝しげに首をひねった。



「こっちだ。今日はとりあえず、、、、、、、」
「ゼルガディスさん!!」
 ゼルの言葉が終わらぬうちにアメリアがゼルに声をかける。
「あの、、、、、兄さんの伝言を、、、、知らせにきてくれたんですか?
           皆あなた達のことペテンって言うけど私、、、、、」
 そこまで言ってアメリアは口を閉じる。
「ごめんなさい。やっぱり、、、私って馬鹿みたいですよね、、、、、。」
「ゼルガディス!!俺がここにいることを知らせてくれ!!」
 ゼルはしばし迷う。
    知らせるべきか,それとも、、、、、
「ゼルガディス!!」
 耳もとで叫ばれ,ゼルは決心する。
「アメリア。アルフレッドは、、、、、、ここにいる、、、と。」
 振り返ったアメリアは泣き顔のままかすかに微笑んだ。

***********************************
「あの,兄さんは、、、、、、。」
「そこの花。」
 オズオズと話し掛けるアメリアの手許を指差してゼルは言う。
 そこには小さいが明るい色の花束が一束置いてあった。
「今日はあんたの誕生日だからって,アルフレッドが、、、、。」
「、、、、、忘れてました。」
 言ってアメリアは嬉しそうに花束を手に取る。
「あの、、、、」
「お客様,御注文はお決まりになられましたか?」
 アメリアが言葉を発した途端,店の人間らしき人が聞いてきた。
 そう,ここは料理店だった。
 フランス系の店で,二人は一つのテーブルに一緒に腰掛けている。
 勿論ゼルの奢りである。
「アメリア,あんたが決めろ。俺はどうでもいい。」
 言ってアメリアにメニューを渡す。
 アメリアは適当に選び店の人間を追い払う。
「あの,兄は元気ですか?」
 アメリアの言葉にアルフレッドは(ついてきてゼルの隣にたたずんでいる。)
こくこくと頷いた。
「元気そうだ。」
 ゼルの言葉にアメリアは嬉しそうに微笑む。
「どうして幽霊が見えるようになったんですか?」
「5年前,交通事故に合って、、、そういう事故に巻き込まれるとショックで霊
感に目覚めることがざらにあるんだそうだ。」
「リナさんも、、、、?」
「ああ,リナは妹の学校の先輩でね。3人仲良く交通事故に合ったんだ。」
「じゃあ妹さんも霊感が?」
 ピクッ、、、とゼルの体が震える。
「その、、、、妹は、、、、、、その事故で死んだ。」
 ゼルの言葉にアメリアは『しまった!!』という顔をする。
「ごめんなさい、、、私、、、」
「いや,いい。5年も前の話だ。それより、、、、アルフレッドに聞きたいこと
を全部聞いとけよ。」
「あっはい。私」
「右にいる。」
 アルフレッドがそこにいると思ったのだろう。左に顔を向けたアメリアにゼル
が教えてやる。
 アメリアは今度は顔を右に向けると,小さな声で聞いた。
「兄さん。私の貯金,1万6000ドルはどうしたの?」
 その言葉にアルフレッドは動揺する。
「あれは目算違いでスッた。いやまて何かいいわけを〜!!」
 ゼルはため息をつくと正直にアメリアに答えを告げる。
「目算違いでスッたそうだ。」
「ワッバカ!!」
 アルフレッドは慌てる。
「平気だアメリア。俺がずっと一緒に住んでてやるからな。」
「それはまずいだろう!」
「うるさい!!これは俺達兄妹の問題で、、、、」
 霊の見えないアメリアにとってゼルが空中に何か言っているのはかなり変である。
 少しゼルに気味悪さを覚えてアメリアは身震いした。
「あの、、、兄は?」
「あ〜え〜と。アルフレッドは消えた!!」
「てめっ!!」
「は?」
「幸せにっつって消えた!!」
「消えとらん!!」
 アルフレッドの声が聞こえないあめりあにとって,その言葉は信じるしか無い。
「そう、、、ですか、、、。」
 ひどくがっかりした様子でアメリアは呟く。
「アメリア、、、、、、」
 ゼルにとってもそれは痛々しく,慰めにゼルはアメリアを引き寄せ,頭を撫でる。
「なッこの!!人の妹に何を!!」
 言ってアルフレッドは手を振り回す。
 かしゃんっ
 その手はワインの入ったグラスにあたり,そのままゼルの片にかかる。
「だっ大丈夫ですか?!!」
「ああ,平気だ。ちょっと悪い霊がいてな。トイレで流してくる。」
 言ってゼルは席を立つ。
「さまーみろ!!物なら触れるんだからな!!」
 アルフレッドはそれだけ言うとそのまま人や壁を通り抜けて外へ出て行った。
===================================

 はい第六章終わりです!!
  ちょっぴりゼルアメ(はあと)
 何だかつまらなくてすみません、、、、、、、、。
 しかも結構オリキャラでてくるし、、、、、、、、、。

 次は第七章です。是非読んでください。

           ーでは
             AMYより

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466Re:死神降臨 第七章 amy 11/10-18:08
記事番号449へのコメント
 ふう、、、、、
 ゼルはため息を1つ吐く。
 適当に濡らしたハンカチでワインで濡れた片口を拭く。
(妹、、、、、、、か)
 アメリアはアルフレッドの妹だ。
 もし,死んだのが妹のエリス(エリシエル)ではなく,自分だったら,エリスは
悲しんでくれただろうか?
「そろそろ、、、、行くか。」
 誰にともなく呟いてゼルはハンカチを絞る。
 その時だった。
「良い店だな?」
 知らない男が話し掛けてくる。
 何でも無い,普通の男だ。
 だが、、、、、。
「、、、38、、、。」
 男の額には38の数が刻まれていた。
 アルフレッドのことをゼルはふと思い出す。
 アルフレッドの額には37が、、、、、、そして死んだ。
 この男の額には38の文字が刻まれている。
 そして、、、死ぬ?


(俺に見えるんだ。霊関係に決まってる。)
 ゼルはゆっくりとその男から離れ,順番にトイレの個室のドアを開く。
(どこにもいない?)
 ゼルの行動を見ていた男はゼルを訝し気に見ているがそんなことにはかまっ
ていられない。
(じゃあどこに、、、、?)
 疑問符を頭に浮かべてゼルが男の方に振り返った時だった。

 グワッ!!
 そんな音を立てて壁が人型に膨らむ。
 そして壁の中から黒マントの人間が出てきた。
 マントをすっぽり被っているので性別も顔も分からない。
 その黒マントは男の方に手を伸ばす。
「避けろ!!」
 ゼルの声も空しく黒マントはそのまま男の胸に手を突っ込み、、、、。
 男は悲鳴を上げる間もなく,その場に倒れふした。
 黒マントはあっと言う魔にまた壁の中へ消えて行った。

 パアアアアアア、、、、、、、、、、
 いきなりだ円形の光が落ちてくると男にその光が当たる。
 そのまま男の体から男のゴーストが出てくると,ゴーストは光に吸い上げられ
るようにして消えて行った。
 ゼルはその様子をただただ黙って見ていた。

***********************************
「右行ったぞ!!」
「違う!!左!!」
「ああ!!右です!!」
 三人のゴーストが口早に言う。
 ゼルは車を運転していた。
 男が死んだ後,ゼロス達がやってきた。
 黒マントを何とかするために四人で追っているのだ。
「上に!真上にいます!!」
「何!!??」
 ゼルが言った途端。
 ザンッ!!
 車の天井から鎌のような物が突き刺さる!!!
「うどわあああああああ!!??」
 思わず悲鳴を上げるゼル,ハンドルを思いっきり切ってしまい,近くの公園の
フェンスにぶち当たる!!
「ちい!!見失った!!」
 一つ舌打ちするとゼルは急いで車から降りる。
「たぶん向こうの方です!!」
 ゼロスの指差した方向へとゼルは走る。
 パアアアアアアアア、、、、、、、、、、、
「あっちだ!!!」
 次の犠牲者がでたのだろうか?男の時と同じ光が見えた。

 光の発信元には、、、、、ゼルの知った顔の人間がいた。


「リナッ!!」

===================================

 はい。緊迫した状況に陥ってきました!!
 さてさて、、、、、この後一体どうなるでしょう?

 知りたい方は是非第八章を読んで下さい。

 あと,是非感想ください。

               ーでは
                 AMYより



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474Re:死神降臨 第八章 声amy E-mail 11/11-17:46
記事番号466へのコメント

「リナッ!!平気か!!?」
「ゼルッ!!」
 ゼルの声に気付いたリナがこちらの方へやって来る。
「いきなり黒いマントつけた奴が、、、、、」
 リナの指差す方を見ると,一人の男が倒れている。
 今し方死んだのはこの男だろう。
 男の額にもやはり数が刻んであった。
         39の文字が、、、、、、、
「なんでこんなとこに来た?」
「だってゼルがあんまり遅いから、、、、、、!!」
 よくよく考えてみると,確かにここは家の帰り道である。
 歩く場合は、、、、、。
「あのなあ、、、、リナ、、、、、、。」
 注意しようとゼルはリナに向き直る。
 そして、、、、後悔した。
「40、、、、、、?」
「え?」
 リナの額には他の男達と同じように数が刻まれていた。
  40
 つまり、、、、、次に殺されるのは、、、、、、。
「リナ!!逃げるぞ!!」
「ちょッゼルッ!!??」
 ゼルに引っ張られリナはそれに続く。
「待て!!そこの二人!!」
 死体を調べていた警察官二人がゼル達に向かって言う。
 いきなり『逃げる』と言って女の手をつかんで走ったのだ。
 怪しいこときわまりない。
 分かっていたがゼルは無視してリナを連れ,走った。

 ドンドンッ!!
「なっいくらなんでも撃つか?普通?!!」
「この状況じゃア当たり前よ!!」
 二人は走る速度を早めながら言葉を交わす。
「それより何なのよ?!!一体?!!」
「アルフレッドの額には37!!
 次に38!!
 今の男は39!!
  全員死んでるんだ!!!
        その上、、、、、」
「その上!!??」
 言い込もるゼルにリナが聞く。
 ゼルはヤケクソ気味に叫ぶように言った。
「お前の額には40って刻んであるんだよ!!!!」
 ゼルはそのままリナに有無言わさずに走りつづけた。

***********************************
「行きますよーガウリィさん,レゾさん。」
「こっちはいいぞー。」
「ではいきましょう。」
 ゼロス達ゴースト三人はゼル達が通った後の道に並び,それぞれバットやそこ
らへんにあったバケツなどを手に,不適に微笑む。
「せーのー!!」
 バキキッ!!

 三人の持っていた武器はゼル達を追っていた警官二人に直撃し,警官は二人と
もその場に倒れふしたのだった。
「さあ!!二人の後を追いましょう!!」

***********************************
「そんな!!そんなはず!!」
「本当です。
    ゼルガディスはいつもあの心臓発作事件の現場にいます。
 貴方と食事した店でも男が一人死にましたし,
       さっきもいたとの連絡が、、、、、、、、、、、、、、。」
「おい,ちょおと待て。
     本気であいつが犯人だと?」
「その通りです。」
 アメリアとヴァルガ−ヴにさらりと言ってのける男。
 酷く不健康な不陰気を持つ男である。
 いかにもひ弱な,病気を2,3持ってそうな、、、、そんな男。
「おい,スチュワ−ト。いくらなんでもそれは、、、、、、。」
 スチュワ−トというらしい,その男はヴァルガ−ヴの方へ振り向く。
「調べはついてる。」
「嘘です!!そんなの!!
     あんなに優しいのに!!
        もし不適当な調べによる間違いなら
                それは悪です!!許せません!!」
「そう思わせることが彼等の商売なんですよ。
        心霊調査員なんて馬鹿馬鹿しい、、、、、。」
「霊はいます!!私のベッドは浮いたし,
         彼は兄さんしか知らないことを死んだ兄さんの霊に聞いて知ってました!!」
「そんなのトリックと簡単な調査です。
       そんなことに騙されては、、、、、、。」
「いいかげんにしてください!!!!」
 思わずアメリアは切れて叫んだ。
 スチュワ−トがそれに反応する。
 だだだ、、、と走って行き,トイレで吐いた音(?)がした。
「大丈夫か?」
 あまり心配のしていない声でヴァルガ−ヴがスチュワ−トに聞く。
「ああ。女の金切声は苦手で、、、、。」
 言ってまた吐く。
「とにかく,犯人はあいつだ。」
(友人ができてもすぐなくすタイプだな、、、、、)
 まだ吐き続けるスチュワ−トを見て,ヴァルガ−ヴはふとそんなことを考えた
のだった。

***********************************
「ゼルッ!!来た!!」
 リナの言葉にゼルは急いでハンドルをきり,アクセルを強く踏む。
 全て事情をリナに話し終わった後,いきなり黒マントがやってきてゼル達を追
かけ回し始めたのである。
「ちっ!!」
 いつの間にかノルウェー通りまでやってきたことにゼルは舌打ちをする。
(エリスの死んだ林の近くだ。)
 あの時もこの通りを車で走り、、、、、、、、、、、。
(今はそんなこと思い出してる暇はないだろう!!)
 ゼルは自分に叱咤し,再度アクセルを、、、、、、、、、、
「きゃあああああああああ!!」
 リナの悲鳴と同時に車体が揺れる。
「何だ?!!」
 窓を開けて見ると黒マントがタイヤに鎌を差し込んでいた。
「っっこのっ!」
 どうやっても黒マントを車体から離すどころかまともに運転することもできず,
そのまま近くの林に突っ込む!!

 どがああああああ!!!
 大きな音を立てて車が林に飛び込み,ゼルとリナは車外に飛ばされる!!

  アノ時モ、、、、、、

 そんな声が聞こえた気がしてゼルは辺りを見回す。
「、、、、、、、あ、、、、、、。」
 ゼルは思わず間の抜けた声を出す。
 目の前の光景は、、、、、、。
 今,夜のはずなのにも関わらず明るい。まるで昼のように、、、、、。
(そうだ。あの時は昼で、、、、、、)
 そして横を見ると、、、、、。
(横にはエリスが、、、)
 エリスが目を開いたまま倒れていた。
(エリス!!)
 駆け寄ろうとゼルは身を起こし、、、、、、。
(え?)
 次の瞬間には辺りは暗くなっていた。
 そしてエリスのいた場所にはリナが倒れており,今度はちゃんと生きている。
 呻きながらも起きようとしているのだ。
「リナ!!大丈夫か?!!」
 言った途端。
「きゃっ!!」 
 黒マントがリナの心臓にてを伸ばす。
 リナは体を強く打ったのだろう,動けない。
「リナッ!!」
 その時,ゼルも始めて気付いた。
 自分も車に足を挟まれ動けないことに、、、、、、。

 いそいで車から足を引っ張り出す。
 痛みを感じないかのように走ってリナの方へと急ぐがもう遅かった。

 パアアアアアアアアア、、、、、、、、、

 音とともにだ円形の光が落ち,リナの体を包む。
 同時に黒マントはリナから離れ,消えていた。
「リナッ!!」
 ゼルはリナの方へ手を伸ばす。
 するとリナのゴーストが体から離れ,こちらを振り向く。
「リナ!」
「ゼルッ!!」
 お互い名前を呼び合い手を伸ばすが手がおしくも届かず,リナはそのまま光に
吸い込まれていった。

「くっそおおおおおおおおおおお!!」
 ガンッ!!
 車に肘鉄をし,ゼルは叫ぶ。

 ハヤク警察二行ッテ、、、、、、

 さっきと同じ声が聞こえ,ゼルは身構える。
(警察、、、、、?)
 
 ハヤク、、、、、、、

 二度目の声の後は何も起こらなかった、、、、、、、、。
===================================
 はい!第八章終わり!!
 
 リナ死んじゃいました、、、、。
   リナファンの人,許してええええええええ!!

 だってこれゼルアメだし、、、、、、、。
    本当にすみません、、、、、、、、、(涙)

次は第九章です。ぜひ読んで下さい。
 
 あと,感想もください。


               ーでは
                 AMYより


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479Re:死神降臨 第八章 声ティーゲル 11/12-10:20
記事番号474へのコメント
 ども、ティーゲルです。書こう書こうと思って今日に至りました。
・・・・リナ死にましたねぇ・・・・ここまでさくっと死んだリナってのははじめて
みましたよ(笑)
 ガウリィもゴーストみたいなのでゴーストコンビにでもなるかも・・・
 短いですが、では。

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483Re:死神降臨 第九章 amy E-mail 11/12-19:18
記事番号479へのコメント

「1993年,ゼルガディス,妹のエリス,妹の先輩リナはゼルガディスの車に乗って
 出かけた。
    理由はエリスの御機嫌を直すため。
   その日の前日,リナとエリスは些細なことでケンカをし,ゼルガディスがリ
  ナの肩を持ったことからこじれて,兄妹同士のケンカもしたらしい。
   いつもケンカをしないことで有名な兄妹がケンカをしたことは町中に広まった。」
「それで?」
 スチュワートの言葉にも負けず,アメリアが先を促す。

「ゼルガディスは親の形見であるナイフを持っていた。
       刃が変えられる型で,替え刃もあちこちに売っている。
   その日,ゼルガディスは替え刃を12枚も買い求めていた。
   昼,エリス達は交通事故に会い,エリスだけが死んだ。
     場所はノルウェー通りの近くの林。
    ゼルガディスとリナは生き残り,林の中を5時間程彷徨った。
   後で発見されたエリスの額には13という文字が刻まれていた。
                  ー不吉な数字だ。
            そしてナイフがどこからも発見されなかった。」
「だから何だって言うんです!!??」
 さすがに不安を隠しきれず,アメリアが怒ったかのように言う。

「ゼルガディスにその時の状況を聞いた所,
      『覚えていない』
 リナは
      『分からない』
         
        この状況で言えることは一つ。
            二人が故意にエリスを殺し,額に13と言う文字を刻んだ。
  いつもケンカをしない兄妹がケンカした。
      理由はゼルガディスがリナを庇ったから。
 たぶんこの二人は恋愛関係にでもあったんだろう。
                      イコール,エリスが邪魔だ。」
「そんなわけありません!!!!」
 『ゼルとリナが恋愛関係に、、、、、』
 その言葉に素早く反応し,アメリアは否定する。
 アメリアもそう思っていたからだ。

 二人は一緒に仕事をしている。
 二人は前からの知り合い。
 仲は決して悪く無い。
 いや,むしろ仲が良い。

(嫉妬してる、、、、、、)
 そのことにアメリアは気付いている。
 だから余計に認めたく無い。
 それに、、、、、
(あの人が妹を殺すことなんて出来るはずが無い!)
 アメリアは直感的にそう思っていた。

「そうだ。あいつとはもう長い付き合いだが,
            妹はとても可愛がってた。
               殺すはずがないだろう!」
 ヴァルガーヴもスチュワートに反論する。
  ヴァルガーヴにもフィリアという姉がいるが,姉は自分をとてもよく可愛がって
 くれた。
  その姉と同じ立場のゼルが妹を殺すはずが無いとヴァルガーヴも信じているのだ。
「ヴァルガーヴ刑事,あなたは黙っていて下さい。」
 言って自分の写真付きの手帳を見せる。
       『FBI』
 手帳にはそう書いてあった。

「分かったよ、、、、、、、、。」
 ヴァルガーヴはそれを忌ま忌まし気に見ると吐きすてるかのように言った。
 そう,このスチュワートという男は自分より地位が高いのだ。
 ヴァルガーヴには地位的に何も出来ない。
「でもな、、、、、、。」
 ヴァルガーヴが最後の反論をしようとした時だった。

「ヴァルガーヴ、、、、、。」
 酷く弱々しい声でヴァルガーヴを呼ぶ声。
 ヴァルガーヴが振り返ると,そこにはボロボロのゼルが立っていた。

「ゼルガディス!!大丈夫か!!??」
 身体中擦り傷だらけのゼルを見て,ヴァルガーヴは急いで駆け寄る。
「どうした!?」
「リナが、、、、、、。」
 アメリアがその言葉に反応するがゼルは気付かない。
「リナが、、、、、死んだ。
       ノルウェー通りの近くの林で、、、、、、。
          エリスと同じ場所で、、、、、俺の車の近くに、、、。」
 言い終わると同時にゼルは前のめりに倒れる。
 慌ててヴァルガーヴはそれを支え,看護担当のシルフィールにゼルの治療を命じた。

「やはり犯人は彼ですな。」
 言ってスチュワートはにやりと笑う。
 ヴァルガーヴは自分の考えを改めた。
 友人が出来てもすぐ失くすのではなく,
           友人が出来ないタイプだと、、、、、、。

***********************************
「死神、、、、、、、、。」
 レゾはぽつりと呟く。
「そんな死神なんて、、、、、ただの12世紀の迷信の名残りですよ?」
「じゃあ,何故私達が三人がかりで奴を止められない?」
「それは、、、、、、、。」
 思わずゼロスは口ごもる。
 ゼル達を追っていた黒マントに三人がかりで押さえにいったところ,
                    あっという間に振りほどかれたのだ。
 やっと追い付くとゼルは警察の方へ歩いて行く上にリナは死んでいた。
「とにかく,ゼルガディスさんのところへ,警察へ行きましょう。」
 ゼロスの言葉に促されて,レゾとガウリィは重い腰を上げた。

***********************************
「ゼルガディスさん、、、、、。」
 治療が終わり,事情聴取を受けることになったゼルにアメリアは声をかける。
「、、、、、、何だ?」
 あまりに元気のないその姿を見て,アメリアは腹が立った。
(もしかして本当にリナさんを、、、、、)
「早く、、、、終わらせて下さいね?」
 蚊の泣くような声。
 アメリアは自分に少なからず好意を持っている。
 そのことにゼルは気付いた。
「アメリア、、、、、。」
「?」
 自分の回りで事件が起こっている。
 巻き込んでしまうかもしれない。
 それだけは避けなければ、、、、、、。
「兄貴のことは、、、、、全部嘘だ。」
「え?」
 わけが分からないといった顔をするアメリア。
「嘘ついた。そういう職業だ。悪く思うな。」
「そんな、、、、!だって、、、、、言葉で、、、慰めてくれて、、、、、。」
 アメリアの顔に動揺が走る。
(嫌われるな、、、、、、)
 自嘲気味に笑ってそう思う。
 だが、、、、死なせるよりいい。
 こいつまで、、、、死なせたく無い。
「そういうのに弱いだろう?」
 嘲笑う形で言う。
 実際には嘲笑いの対照は自分だが、、、、、、。
 その言葉に傷付いたかのようにアメリアは下を向き,ただ黙って立っていた。

 だが,ヴァルガーヴは気付いていた。
  ゼルはアメリアの目を見て話していない。
  それは嘘をついている時のゼルの癖だった。
(演技は上手いのにな、、、、、)
 今の言葉が真実ではないことを知って,ヴァルガーヴは少なからず安心した。
===================================
 はい!第九章終わりです!!
 ティーゲルさん,感想ありがとうございます!
  そうなんです。
     リナがあまりに簡単に死んじゃって、、、、、、
 だって,魔法使えないリナって実は弱いんじゃあ?
  と思ったので、、、、、、、(えへ)
  でもまた最後らへんに出てきますよ(はあと)

 続けて感想ください。
  次は第十章です。
    ぜひ読んで下さい。

               ーでは
                 AMYより



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485Re:死神降臨 第九章 まりえ E-mail 11/13-09:56
記事番号483へのコメント
読んでますよ〜♪たのしいっす。続きが楽しみですねぇ

昨日今日、三者懇談で休みなんで、おじゃましました。私は昨日済んだんで。


リナしんじゃいましたね・・・たしかに呪文つかえんリナは害虫らしいですしね。
アメリアとゼルのカップリングもいいかもなぁ・・・

で、今新しいのを書きました。おこゃまばんギャグおんりーです。(たぶん)まぁ読んでみてくださいな♪

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492Re:死神降臨 第十章 amy E-mail 11/14-11:33
記事番号485へのコメント
「だから違うと言っているだろう!!」
「じゃあ誰が犯人だと言うんだ?」
「だからその黒マントだ!!」
 ゼルは今日で5度目の言葉をまた繰り返した。
「マントなんぞ羽織っていれば誰かが警察に連絡するさ。
                   そんな連絡は無い。」
「だから霊関係は見える人間が少ないんだ!!」
 スチュワートははなからゼルの言葉を信じていない。
 それはそうだろう,霊がなんだと言われても見たことの無い人には信じられるはずが無い。
 ゼルもそのことは分かっている,分かってはいるがそれでも腹は立つものだ。
「いいかげんにしろ!!俺は殺して無い!!
     大体何で妹と今回の心臓発作とが関係有るんだ!!??」
「こいつを閉じ込めとけ。」
 スチュワートの言葉に従い,ゼルの腕をつかむ警官その一。
「おい!!」
 ゼルの言葉を聞こうともせず,スチュワートは警官に手で『連れてけ』と命令した。
 警官はその言葉に従い,ゼルを投獄用の部屋へ連れて行った。

*****************************************
「、、、、、、、、、、、、。」
 アメリアはパトリシアの家へやって来た。
 今日は彼女の検診であったことを急に思い出したのだ。
「、、、、、、、、、、、、、、。」
 その後をつけて来たアルフレッドは腕をさすっている。
 アメリアがパトリシアの家の方へ歩いているのを偶然アルフレッドは見つけた
のだった。
 そしてゴーストになったアルフレッドは感じていた。
 この家は何か危ない、、、、、、と。
「アメリア、、、、、、ここはやめろ。」
 聞こえないとは分かっていても思わず注意してしまう。
 アメリアはそのまま家の中に入って行こうとする。
 その時だった。
 アルフレッドにはその家が笑ったように見えた。
「アメリア!!」
 アルフレッドはアメリアの後を追いかけようとするが何故か家に入れない。
「くそ!!」
 扉の5B手前でアルフレッドは家に近ずけなくなった。
 また家が笑う。
(気持ち悪い。)
 アルフレッドはそう思った。

**************************************
「あ、、、、、アメリア先生、、、、、」
「こんにちは,検診に来ました。」
「パトリシア?」
 唐突に聞こえた母親の声にパトリシアが体を震わせる。
「何でも無いわ!!」
 パトリシアはそう言ってからアメリアを自分の部屋へ案内する。
「ダメよ、、、、、今来ちゃ、、、、、、」
「何故?」
「だって、、、、、、母さんは、、、、、」
 言ってパトリシアは口をつむぐ。
「手を見せて?」
「嫌。今はイヤよ。それより早く逃げて。」
「逃げる?」
 パトリシアの言っている意味が分からず,首をかしげるアメリア。
「貴方も、、、、、、殺されるわ、、、、、、。」
「誰に?!
  貴方もって、、、、誰か死んだの!!??」
 アメリアの問いにパトリシアは静かに言った。
「誰にかは言えないわ。
    ただ、、、、、ついさっき、、、、女の子が、、、、、、、
                    リナって言う子が死んだわ。」
 その名前にアメリアは硬直する。
(リナ、、、、、、?)
「お願い、、、、誰が殺したの?!!教えて!!」
「、、、、、、、、、、、、母さんよ、、、、、、、、、。」
「どうやって?!!」
「幽体離脱、、、、、、それで、、、、、、、、、」
 その言葉にアメリアは喜びを覚える。
(やっぱりゼルガディスさんは犯人じゃ無かった!!)
「ありがとう!パトリシアさん!!
     知ってること全部教えて!!
           他に何かある!!??」
「母さんの部屋に一緒に来て、、、、、、、。」
 言ってパトリシアはアメリアに手招きする。
 アメリアはそれに従った。

「これ、、、、、、私が疑われた時のものなの、、、、、、。」
 言ってパトリシアが差し出したのは古い新聞だった。
『パトリシア(15歳)も同罪か?』
 そう書かれていた。
「私、、、、彼と、、ジョンと別れようとしたけど、、、、
          出来なかった。恐かったから。殺されそうで、、、、、」
 言ってパトリシアは胸に手を当てる。
「これは、、、、、何?」
 ふと真横においてあった壷をアメリアは差し出してパトリシアに聞く。
「触らないで!」
 すごい形相でパトリシアはそれをアメリアからひったくり,元の場所に戻す。
「これは、、、、父の灰なの。
      過労で早死にして、、、、母は私のせいだと、、、、、、。」
「そんな、、、、ひどい、、、、、。」
「だから母は私を毎日殴ったわ。いつもいつも、、、、、、」
 パトリシアはその時の痛みを思い出したかのように頬や腹を押さえる。
「じゃあ、、、、、まさか、、、、その手の傷、、、、、、」
 パトリシアの手の傷はどう見ても包丁の傷ではなかった。
 皿か何かで押し当てたような、、、、、、
「ええ、、、、母が、、、、、、」
 アメリアの問いに静かに答えるパトリシア。
「でも、、、、信じて!!母は、、、母は決して悪い人じゃない!!」
 その時だった。
トントントン、、、、、、階段を登る足音がした。

「ッ母さんよ!!隠れて!!」
 言ってパトリシアはアメリアを近くの洋服ダンスに押し込める。
 急いで物を片付けるとパトリシアはつとめて平静を装い,母親を迎えた。
「何故私の部屋にいるの!!??」
「物音が、、、、」
 ヒステリー気味の母親の声に静かにパトリシアは答える。
「母さん。コーヒーを入れるわ。」
 言って母親の背を押して部屋から出る。
 その様子をタンスの隙間から見ていたアメリアはそっとタンスの中で立ち上がる。

 コンッ!
 音がして,アメリアの頭の上から何かが落ちてくる。
 とっさに手を出し,アメリアはそれを受け止めた。
「これ、、、、、、」
 手に落ちた物を見て,アメリアは驚く。
 それは消えたはずのゼルの替え刃用のナイフだった。
=======================================
はい!第十章終わりです!!
 ここでやっとゼルの無罪が!!
  と喜んでるゼルファンの皆さん!まだよ!!
    まだゼルの疑いは晴れて無い!!
          (怒った?)

 で,次は第十一章です。
   ぜひ読んで下さい。

      あと,まりえさん。
     感想ありがとうございました。
      まりえさんのはもう読ませていただきましたよ!
   とっても面白かったです!!
     5Bのハイヒールとヒョウ柄のボディコンスーツ姿の小学生(笑)
    いいですねえ、、、、、、、(爆笑)
      どんどん書いちゃって下さい。


                ーでは
                  AMYより

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495Re:死神降臨 第十章 ティーゲル 11/14-16:09
記事番号492へのコメント
 ども、ティーゲルです。いよいよ物語も佳境ってかんじですね。でもゼルどーやって
でるんだろう?という緊張の中次回を楽しみに・・・・では。

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500Re:死神降臨 第十一章 amy 11/14-18:42
記事番号495へのコメント
 ツリーがそろそろ沈んじゃいそうですね、、、、、、
   沈んだ場合は新規投稿で続きを書きます。
  最後まで私を見捨てないで下さいね(はあと)
              ではどうぞ
===================================
 5cm以上近ずけないはずなのにも関わらず,アルフレッドはいきなり家の方
に前のめりにつんのめる。
 そのままドアをすり抜け家の中に入る。
 まさにその時だった。

 ブワッ!!

 風の音とともにアルフレッドの頭が吹っ飛ぶ!
 同時にアルフレッドはそのまま消えてしまった。
 アルフレッドのいた場所には黒い布が落ちていた。

***********************************
「ゼルガディスさん!!」
 声と同時に姿を表したのはアメリアだった。
「、、、、、、、。」
 ゼルは思わずあっけにとられ,言葉が口から出てこない。
(普通,あそこまで言われてまた言った本人の顔を見に来るかア?)
 そんなゼルの心の叫びをよそにアメリアは看守に言う。
「ちょっと込み入った話をするので,席を外して下さい。」
「、、、、、、何かあったらすぐ呼んで下さい。」
 言って看守は部屋から出て行く。
 あらためてアメリアは言った。
「犯人,見つかりました。」
 その言葉にゼルはただただ呆然とするしか無かった。


「ブラッドリー婦人の家にあなたの無くなったナイフがあったんです!」
 言ってナイフを差し出す。
 替え刃用にしては高価そうな,銀細工のナイフである。
 確かに、、、、、これはゼルの物だった。
「ブラッドリーってパトリシア、、、、、?」
「何で、、、、、?」
「TVで見たのさ。」
 その言葉にアメリアはしゅんとなる。
「?」
「犯人はその母親です。」
(母親が?本人では無くて、、、、?)
「母親が幽体離脱で、、、、」
(幽体離脱?)
 その言葉にゼルは訝し気な顔をする。
(そんなことができるのか?)
 そう聞こうとした時だった。

(うえ?)
 アメリアはゼルにしがみついて言う。
「母親が、、、、なんて、、、パトリシアさん,可哀相。」
 言ってゼルの胸に顔を埋める。
「これはこれは」
「邪魔しちゃ悪いですかねえ、、、、」
「ゼルガディスも大人になったねえ、、、」
 その様子を見て口々に勝手なことを言うゴースト三人。
(ずっといたのだが出番が無かった)
「母親に、、、、嫌われて生きるなんて、、、、可哀相すぎます!」
 言ってアメリアはゼルに抱き着いている手に力を込める。
「部屋でましょ。」
「そうですね〜」
「そうだな〜」
 言ってゴースト三人は部屋を出て行く。
(おいおいおいおいいいいいい!!)
 ゼルは表には出していないが内心焦っていた。
「アメリア、、、、、」
 呼んでも返事はこない。
 しばらく時間が経った時だった。
「すみません、、、、、、、とにかく、、、、ここから出ましょう?」
「疑いはまだ晴れていな、、、、、、」
 ゼルは言いかけた言葉を中断する。
「?ゼルガディスさん?」
「41、、、、、」
 ハテナ顔で首を傾げるアメリアの顔を見ながらゼルはぽつりとつぶやく。
「41?」
 アメリアがおうむ返しに聞く。
 ゼルは絶望を覚えた。

    



             アメリアの額には,”41”の文字が刻まれていた。


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 はい!第十一章終わり!!

 うーん,このままツリー沈んじゃうかなあ、、、、、、

  あとティーゲルさん感想ありがとうございました!!
 いつもいつもありがとうございます!!

   ちょっと急いでるので

               ーでは
                 AMYより