◆-故郷のねーちゃん漫遊記7-ティーゲル(11/4-23:13)No.375
 ┗故郷のねーちゃん漫遊記 最終章-ティーゲル(11/6-15:09)No.392
  ┣感想です♪-Milk(11/8-01:09)No.408
  ┃┗お礼〜♪-ティーゲル(11/8-21:18)No.436
  ┣Re:故郷のねーちゃん漫遊記 最終章-あーり(11/11-21:57)No.477
  ┃┗ありがとうございます〜♪-ティーゲル(11/11-23:25)No.478
  ┗BATTLLE!!-ティーゲル(11/16-00:26)No.527


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375故郷のねーちゃん漫遊記7ティーゲル 11/4-23:13

 ひーっ!ツリーが沈んでしまいましたっ!!どうも忙しかったのでいやな予感は
してたんですが・・・・関係者一同の方々にお詫びします。後書くのをわすれてた
んですがこの話の前提はアニメ版です。NEXTの3年後、TRYの2年ほどあと
です。
 では、ラスト一歩前いきます。

 
 リナとガウリィがルナの所に結婚を報告にきたのは翌朝のことだった。
「そう。二人でそういうことにしたんだったらそれでいいんじゃない。」
 ルナはあっさり言った。リナの目は「ねーちゃんが仕掛け人でしょーが!」と語
っていたが、そんなことを言ったらなにをされるかわからない。きっついお仕置き
がまっているだろう。
「で、式とかどうするの?」
「マルチナがここでやればいいって言ってくれてるわ。ここでやれば式の費用はマ
ルチナもちだからタダだし・・・・」
 ルナは結婚が決まってもまったく変わらない妹に思わず苦笑した。
「お客さんは?」
「マルチナがみんな呼ぶんだってはりきってる。あたしはここにいる奴だけでいい
っていったんだけど。」
「ま、一生一度のことだしね・・・・たぶん。」
「マルチナと同じ事言わないでよ。で、みんな集めるのに一ヶ月ぐらいかかりそう
なのよ。ねーちゃんはこれからどうするの?」
「私は父さんと母さん迎えに行ってくるわ。呼ばなかったら怒るからね。」
 
 翌日、ルナはゼロスとナーガを伴ってカタートへ出発した。
 
 大小様々な事件にほぼ1日ごとにまきこまれつつ半月後、一行はカタート山脈に
たどりついた。
「ここから先はナーガさんには遠慮して欲しいんですけどねぇ。」
 カタートにある獣王の宮殿への道をてくてくあるきながらゼロスが嘆息した。
「ふっ、そんな事言って二人だけでおいしい目をみようったってそうはいかないわ
よ。」
「ま、いいんですけどね。」
「まだなのゼロス?もうずいぶん歩いたけど・・・・・」
 ルナが聞く。疲れた様子はないが飽きてきたようだ。
「もうつきましたよ。」
「えっ?」
 ナーガがあたりをみまわす。あたりには鬱蒼とした森があるだけである。
「ちょっとまってください。いま開けますから。」
 そう言ってゼロスは錫杖を掲げて一言二言つぶやいた。すると目の前の空間が割
れ高級そうな木製の扉が現れた。
「さ、どうぞ。」
 ゼロスが扉を開け中に入る。ルナとナーガが後に続く。
「以外と普通の家ね。」
 中を見てナーガが言う。なかは普通の家だった。富裕な商人などがすんでいる程
度でとても宮殿といえるほどではない。
「ここは宿泊所みたいなものですからね。大きな宮殿は群狼の島にありますよ。」
 振り向きもせずゼロスはこたえる。そして獣王私室と書かれたプレートのかかっ
た扉の前にたつとノックして中に呼びかける。
「ただいま帰りました。ルナさんもつれてきましたよ。」
「入りなさい。」
 中からやけに緊迫した女の声が聞こえる。ゼロスとルナは顔をみあわせ扉をあけた。
 なかでは金髪のゴージャスな美女、ゼロスの上司ゼラス、青い髪の少女、ダルフィン、
銀髪のクールな印象の青年、グラウシェラーとドナがテーブルを囲んでカードゲームをやっていた。
「・・・・・・・・・なにやってるんですか?」
 なかでテーブルをかこんでいる4人(?)を見てゼロスは呆然と聞いた。
「カード。」
「いや、なんで魔王様の腹心方が勢揃いしてカードなんか・・・・・・」
「しっ!今親で大事なところなの。だまってて。勝負!!7のフォーカード!」
「ごめんね〜ロイヤルストレートフラッシュ。」
 ドナがカードを開ける。
「8のファイブカード。」
 グラウシェラーも手を開けた。
「ジョーカー2枚って殺人的よね☆2のファイブカード♪」
 ダルフィンが嬉しそうに手札を開けた。
「うそだーっ!!」
 ゼラスがテーブルに突っ伏した。

「まあ魔族もそこまで忙しいわけじゃないのよ。統制がとれてるわけじゃないし、
腹心配下とかいってもふらふらしてるのが大半だし。そこのゼロス君みたいに任務を
うけてる方がむしろ少数派なの。というか神官や将軍じゃないとそんなことしないん
だけど。
 で、人間の王族みたいに書類かたづけたりするのも限度があるから・・・・・何し
ろ時間がいっぱいあるものね。しかもわたしやルナと一緒でうかつに動くと神族を刺
激するからうごけないしでヒマなのよ。で、こんな何にもないとこで私もヒマだから
ゼラスにカードでもやらないって言ってやってたらグラウシェラーとダルフィンもき
たからずっとやってたと。そういうわけなの。ところであなたがゼロス君ね?これか
らよろしく。えっ、なんのことかって?さっきの勝負ね、ゼラスとーとー賭けるものな
くなっちゃったからあなた賭けたのよ。」
「へっ・・・・?」
「ああ、ちなみにここの居住権は私がもらった。」
 グラウシェラーが言う。
「群狼の島の宮殿はアタシ。」
 ダルフィンが嬉しそうに言う。ゼラスの負の感情がおいしいらしい。
「それからそこの書棚一切はドナ殿。台所の食器類は私、別空間の書庫はダルフィン、
あと・・・・」
 グラウシェラーがたんたんとゼラスから巻き上げたものを列挙する。それはゼロスが
しるかぎりゼラスの全財産であった。
「じゅ、獣王様・・・・」
 ゼロスが情けない声を上げた。
「いわないで。」
 だいたいゼラスは純粋な武人型の性格で、考え方じたいは結構単純である。
 ゼラスはそんな自分の欠点を埋めるためにゼロスを生み出したのだが・・・・
 はっきり言ってゼラスは博打向きではない。そんな上司の窮状にゼロスはこの場の上
位者二人に直談判することにした。
「覇王様、海王様。いまはこんなことしてる場合じゃないと思うんですが・・・」
「神族の事か?それなら大丈夫だ。奴らとの間には千年間の講和が結ばれることが
決定した。」
「え?・・・・」
「こちらはフィブリゾとガーヴが滅びた上に彼らの暗闘で魔族全体にかなりの
被害が出た。神族の連中はこの前のダークスター事件で火竜王の一党が一人をのぞ
いて全滅したからな。魔族と神族はお互いを高めあうために存在するわけだから、
こんな状況で無理に決着をつけてもあのかたの意志には沿わぬと言うことでお互い講和をきめた」
「で、まあ余計ヒマになっちゃったと。フィブもいないからルビーアイ様の復活も
無理だしね。アタシ達だけでしかけてもそこのスィーフィードナイトや竜王と相打ちになっておわるだけだし、
しかも神族の方が余っちゃうのよねー」
「そういうわけだ。調印式をどこでやるかで今もめているのだが・・・・・」
 グラウシェラーとダルフィンが交互に言う。ゼロスは状況は飲み込めた。のみこめたが・・・・
「獣王様〜(涙)」
「ええいっ!うっとうしいっ!大丈夫だ、次は勝つっ!!」
 さらに滂沱たる涙を流すゼロスを見てルナははじめてこの魔族にこころから同情した。
「でもルナ、あなたなにしに来たの?いい人でもみつかった?」
 イメージと違う高位魔族たちを見てもまったくどうじない母にルナは苦笑して来意を告げた。   

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392故郷のねーちゃん漫遊記 最終章ティーゲル 11/6-15:09
記事番号375へのコメント
すいません、前回ゼラスの宮殿の場所を群狼の島と書きましたが・・・・間違いです。
ゼラスの拠点は北の拠点でした。ごめんなさい。うう、不勉強・・・・・(泣)

 式の当日ゾアナ城・・・・・・

「で、ねーちゃんにかーちゃん。なんなわけ?こいつら?」
 言って花嫁衣装に身を包んだリナが指さした先にはいっぱいの魔族と神族がいた。
魔族側は獣王ゼラス=メタリオム、覇王グラウシェラー、海王ダルフィンに獣神官
ゼロス、覇王将軍シェーラ、覇王神官グロウ、海神官ダルフ、海将軍イーン。
 そして神族側はアクアばーちゃんこと水竜王アクア(残骸)、地竜王ガイア、火
竜王サラマンダ、天竜王フィーデスにフィリアに赤ちゃんヴァル、グラボスにジラ
ス、ミルガズィア、その他式場をうめつくすドラゴンたち・・・・・
「お客(はあと)」
 ルナとドナがハモる。
「なんで!?なんで、こんなやつら・・・・いやフィリアとヴァルとアクアばーち
ゃんはべつにいいけどっ!!他のは一体なんでいるのよっ!!」
「ひどい・・・・」
 ジラスとグラボスとゼロスがすみでのの字を書く。
「リナ・・・・せっかく来てくれたお客さんを邪険にするもんじゃないわ。」
「呼んでないわよっ!!」
「より多くの人に祝われた花嫁は幸せになるって言うし・・・・」
「魔族に祝われても縁起悪いだけよっ!!」
「まーいーじゃないかリナ。せっかく来てくれたんだし。ゼルも喜んでるし。」
 憤るリナにのほほんとガウリィが声をかける。彼も白のタキシードを着ている。
「そりゃゼルは魔族はともかく神族のトップが集まってるわけだから自分の体を元
に戻す方法がわかるかもって喜んでんのかもしんないけどっ!!」
「それにもう時間だぞ。」
「わかったわよっ!!とにかく、こんな日まで騒ぎはごめんだからねっ!!」
 そう言い捨てるとリナはカリカリしながらガウリィに続く。
「なんかヒステリーね・・・・・ガウリィさんとうまくいっていないのかしら。」
 ドナがにこにこして言った。
「しかし、豪華よね。神族と魔族のトップにセイルーン王家にちょっと名の知れた
ひとに聞いたことない人・・・・数えるのが面倒だわ。」
「母さん・・・・ってそう言えば父さんは?」
「・・・・・・あっ。」
「・・・・・・・ほんと父さんって物好きよね・・・・・・・」
「まっまあ、とにかく!神族と魔族の講和調印もうまくいって良かったわ!!」
 きらりとドナの顔にひかる一筋の汗・・・・・・・
「まあいいけど・・・・ま、あそこまで話がまとまってたからね。これで私も自由に
旅できるわけだし。でもゼロスなんかもらってどうするのよ。」
「ちょうどウチの番頭さんがこの間引退しちゃったから後釜にしようかとおもって・・」
「・・・・・番頭さん・・・・・丁稚じゃないだけマシってところかしら。」
「もちろん丁稚奉公からに決まってるでしょ。」
「可哀想に・・・・・しかし、魔族連中がいるのは意外ね。あいつらこーいうの苦手だっ
たと思ったけど。」
「ヒマなんでしょ。それにリナはあのお方と関わり深い人間だしね。じゃ、私は適当にはなしてくるから」
 そう言ってさっさと行ってしまったドナに変わってゼロスがやってくる。
「やっと終わりましたよ。これでしばらくは僕も退屈になります。」
 いつもの表情を変えずにゼロスが言う。
「あなたと獣王はこれからどうするの?」
「僕はドナさんのところで丁稚奉公、獣王様はしばらく修行のたびにでるそうです。」
「修行?なんの?」
「カードのだそうです。」
「ほんと、魔族って仲間にも容赦ないのね。」
「・・・なんとも言えませんね。おっと出てきましたよ、リナさん達。」
 ゼロスがさした教会からウェディングドレス姿のリナとタキシードのガウリィがでて来る。
それと同時にアメリアを皮切りに皆がおめでとうを連呼し、ドラゴンたちは咆哮した。魔族達も拍手している。
「とうとう本当に結婚したのねぇ・・・・・」
 ルナが拍手しながらつぶやく。
「おやおや、さすがのルナさんも感慨深そうですねぇ・・・・」
「まあね・・・・・」
「そういえばルナさんこそどうするんです?もう自由に旅してもいいんですよ。」
「私はまたバイトにもどるわ。この旅のあいだにいろんな人にあったけど・・・・
なんかね・・・・・」
「じゃ、僕なんかいかがです?」
「は?あなたいきなりなに言い出すのよ。」
 ルナがあきれた声を出す。
「なにどうせあと千年退屈ですから。ならこういうのも面白いかと思いまして。」
「で、神魔融合体でもつくろうって言うの?私の神族属性とそして媒体たる人間の属性、それにあなたの魔族属性
を加えれば・・・・」
「それもありますし。それにあなたの近くにいたほうが退屈しないような気もするんです。・・・・本気ですよ。僕。」
「それは本気にもなるでしょ。獣王の命令でしょう?」
「ゼロというわけでもないですが・・・・」
 まあ、しばらくつきあうのも面白いかも知れない。ルナはそう思った。
 そしてリナを見る。幸せそうな笑顔の妹を見てルナはつぶやく。
「ま、一度は面白いかもね。」

         終
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 とりあえずこれで終わりです・・・・でも実は後伝をかんがえてたりします。
ルナではなくリナですが・・・・そのうち書くと思いますが・・・・そのときはよろしく。
では、ご意見、ご感想、ご抗議お待ちしてます。 

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408感想です♪Milk E-mail URL11/8-01:09
記事番号392へのコメント
ティーゲルさん、Milkといいます。

感想、書こう書こうと思いつつ、早最終章・・・
あうぅ〜ごめんなさいっ!
いきなし出てくるナーガといい、はじめはリナ達は出てこないのか?
と、思っていたのに、彼等も出てくるは(う〜ん、それにしても「食堂」
でバッタリというのが、いかにもリナとガウリイらしい)・・
あと、ザングルスとマルチナ夫婦の登場にもびっくししましたっ!

あああっ、次々と予想もしなかった人物達が出てきて、毎回、ほんと
ええ? どうなるの、このお話? という感じで楽しませていただきました、
ありがとうございます!

ラスト、幸せそうなリナと、そんな妹を見守るルナ・・・
う〜ん、ルナにも幸せになってほしいです。
ガウリイ君、ルナに殺されなくって良かったね(^^;

外伝の、リナのお話も楽しみにしてますので、ぜひ、お願いします!

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436お礼〜♪ティーゲル 11/8-21:18
記事番号408へのコメント
> ティーゲルさん、Milkといいます。

 どうも♪恐怖の遺産に引き続き読んでくださってありがとうございます♪

> 感想、書こう書こうと思いつつ、早最終章・・・
> あうぅ〜ごめんなさいっ!

 いえいえ、月並みではありますが書いてくださっただけでも嬉しいです。

> いきなし出てくるナーガといい、はじめはリナ達は出てこないのか?
>と、思っていたのに、彼等も出てくるは(う〜ん、それにしても「食堂」
>でバッタリというのが、いかにもリナとガウリイらしい)・・
> あと、ザングルスとマルチナ夫婦の登場にもびっくししましたっ!
> あああっ、次々と予想もしなかった人物達が出てきて、毎回、ほんと
>ええ? どうなるの、このお話? という感じで楽しませていただきました、
>ありがとうございます!

 ちと転変が激しかったかなと思ったのですが、そういっていただけると嬉しいです。

> ラスト、幸せそうなリナと、そんな妹を見守るルナ・・・
> う〜ん、ルナにも幸せになってほしいです。
> ガウリイ君、ルナに殺されなくって良かったね(^^;

 ルナはゼロスと幸せに・・・・・なるのでしょーか?・・・・・ただルナのその後に
関しては考えてることが一つ・・・・

> 外伝の、リナのお話も楽しみにしてますので、ぜひ、お願いします!
 
 外伝というよりこの話を前提にした本編(ああなんか表現が変)書くつもりです。
 その前にいくつか短編書いて、と思ってます。そのときはよろしくお願いします。

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477Re:故郷のねーちゃん漫遊記 最終章あーり E-mail 11/11-21:57
記事番号392へのコメント
わー!パチパチパチ ワーイ・ワーイ □\(^_\)(/_^)/□ ワーイ・ワーイ
最終話になったね、ティーゲル。
すっごく、よかったよー。 \(*´∇`*)/
リナとガウリィも、結婚したし。
ルナとゼロスも、なんか、よかったよ。
あと、感想ちょっと、おくれてしまいました。
ごめんなさい。m(__)mペコ
それでは、また・・・・。

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478ありがとうございます〜♪ティーゲル 11/11-23:25
記事番号477へのコメント
 私用があったとはいええらくかかってしまいました〜(泣)毎回なにかつけてくださって
どうも。ありがとうございました。ながくなってすいませんm(__)m
 またなんか書くと思いますがお見捨てにならず読んでいただければ幸いです。では。

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527BATTLLE!!ティーゲル 11/16-00:26
記事番号392へのコメント
 俺は闘技場の真ん中に立っていた。足元には俺が倒した男が倒れている。
「勝者ガウリィ=ガブリエフ!!」
 審判が俺の勝利を告げ、俺は観衆の喝采をあびた。
 しかし、なんだって俺はこんなところで戦っているのだろう・・・ふとした疑問
が俺の中に沸き上がる。
 光の剣・・・・今俺が戦う理由。俺がもつと知ると誰もがこの剣をねらって俺に
挑んでくる。まったく面倒なことだ。
 こんなところで命を懸けて戦うはめになったのも、この街・・・・なんといった
かわすれたがこの街のロードが俺の光の剣をねらってのこと・・・・らしい。
 らしい、というのはさっき倒した男にやけに殺気があるので聞いたんだが。
 まあどうせ次が最後だ。ロードがなんか仕掛けてきてもなんとかなるだろう。
「俺はラダニオン。流派はアストラル武術。あんた光の剣持ってるんだってな。」
 闘技場の真ん中に相対すると決勝の相手の男がいった。腰に剣を下げただけの動き
やすそうな格好で、相当なスピード型の戦士だろう。
「まあな。」
 俺は短くこたえた。ほぼ同時に審判が開始の号令をかける。
「しゃっ!!!」
 ほぼ抜き打ちにラダニオンが斬り込んでくるのを俺はバックステップで軽くかわ
し、必殺の一撃をたたき込む!!!
「甘えっ!!!!」
 剣を持ってない腕で俺の剣をうけている!?いくら光の剣じゃないとはいえ・・・・・
「こっちからいくぞ!!!」
 叫んでめったやたらに剣を振り回す。たしかに、速いが・・・・・
「そっちこそ、防御がなってないぜっ!!」
 ラダニオンの剣をかいくぐってがら空きの胴に剣を打ち込む!!
「うぉっ!!!」
 ラダニオンは血をまきちらしながら吹っ飛ぶ・・・・が・・・・・
「勝者ガウリ・・・・」
「待った!!」
 審判の勝者宣言をさえぎったのはラダニオン当人だった。観衆はざわめいている
が俺にはわかっていた。鉄球いりの袋を斬ったらあんな感じだろう。俺が斬ったの
は奴の皮膚でしかないことはわかった。
「ガウリィ=ガブリエフ、光の剣を抜け!!その剣では俺は斬ることはできん!!」
 たしかに、ラダニオンを倒すにはそれしかないか・・・・・・奴がどんな技を使っ
ているのか知らないが、(アストラル武術とかいうらしいが)光の剣ならなんでも
斬れる。 
 だが、こんな衆人環視の中で使えば・・・・・・
「抜かないか。ならばさっさと終わらせてくれるわぁっ!!!」
 絶叫とともに一気に間合いをつめ、再び永久に続くとも思われる連続攻撃が俺を襲う!
 今度は蹴りを織り交ぜている。そのせいでずいぶん予測しにくい。
「くっ!」
 まずい・・・・かわしきれないか!?
「はっ!!」
 ついにラダニオンの足払いがきまった!!
「うわっ!!」
 ひっくり返った俺にとどめをさそうとラダニオンがせまったその時!!

 ちゅどーんっ!!!!

 闘技場の外壁が爆発した!?
 しめたっ!奴の注意がそれたっ!
 俺は奴にできた一瞬の隙にすべてをかけ、体勢を立て直し体ごと剣を奴の体にお
しこんだ!!!  
「ぐぁっ・・・・・」
 カウンター気味に入った俺の剣が奴の胸を貫く!
「か・・・・は・・・・・」
 ラダニオンは何か言おうと口を開こうとしたが・・・・・結局何も言えずに事切れた。 
 そして俺は混乱する群衆の中にまぎれて闘技場をあとにした。
 後日、あの爆発をおこしたのがリナ=インバースという魔導士だと聞いたが・・・すぐに忘れた。
               
                 終


 え〜と、とりあえず戦うガウリィが書きたいなと思って書いてみました。しかし・・・
光の剣ってかなり凶悪な武器ですねぇ・・・・少々の技じゃふせげやしないです。
 どーも自分ガウリィが一番好きなようです。次はリナでなにか書きたいですねぇ。
 では、コメントお待ちしております。