◆-ツリーが落ちちゃったので、こちらに書きます(^^;-仙翁花(11/6-00:46)No.381
 ┗『GRAYな関係?!』 【4】-仙翁花(11/6-00:52)No.382
  ┗『GRAYな関係?!』 【最終話】-仙翁花(11/6-13:35)No.390
   ┣コメント書き-明美(11/10-00:34)No.455
   ┃┗感想ありがとうございましたっ!-仙翁花(11/11-01:28)No.471
   ┗読ませていただきました!-Milk(11/15-03:44)No.510


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381ツリーが落ちちゃったので、こちらに書きます(^^;仙翁花 11/6-00:46

こんばんわ、お久しぶりです。書き殴りの皆様。
いきなしガウリナ小説書いて置き逃げした、仙翁花です。

しばらくここに来ないうちに、どうやら前のツリーが落ち
っちゃった様で・・・・・(汗)
さすがに早いですね。ここ。
以前の書き逃げ小説、続きをUPしたいので新たに作らせて
頂きました。(^^)
以前のツリーにレス付けて下さった、マミリンQさん、真璃華さん
TUKIMIさん。どうもありがとうございましたっ!
個別にレス付けられなくて、ごめんなさい。
皆様の激励の言葉と感想。
スゴク嬉しかったです。(^^)

お話のほうは、もう少し続きますが、今度はツリーが落ちない
うちに全部UP出来ると思います。

では、続き『GRAYな関係?!』 【4】 をどおぞっ!

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382『GRAYな関係?!』 【4】仙翁花 11/6-00:52
記事番号381へのコメント
確か・・・・・・

「・・・・・だが、リナを護るには、役不足だな」

からでしたよね。(笑)
では、続きをお楽しみ下さい。

********************


「あんた以上はそうそういないよ」
すぐさま切り返すゼル。
よっと、自分の体を起こして、折れてしまった愛刀を拾いあげる。
やれやれ、っと頭を掻いて柄を撫でた。
「じゃあ、聞くがな、ガウリイ。お前、一体どんな奴なら認めるんだ?」
「・・・・認めるって?何を・・・」
「また誤魔化すのか?いいか、もしかしてリナが自分でお前と別れて旅する事を望んだら、その時
はどうするつもりなんだ?まさか、それでも『保護者だから』ってくっついて歩くつもりか?」
「・・・そっ、それは・・・・・」
先ほどの気迫に満ちたガウリイはどこへやら。
打って変わって、弱気になる。
そんな彼が、ゼルは可笑しかった。
(・・・もう少しからかってみるか・・・・・)
悪戯心が起きる。
「それだけじゃあ無い。可能性はもう一つある」
「もう一つ?」
「ああ」
「・・・・なんだ、それ」
「それはな、どんなにお前が俺をリナの保護者と認めなくても、どんなに心配しても、リナが俺と一緒に行きたいと――― 旅を続けたいと一言いっただけで、お前はどうする事も出来ないんだよ」
にやりと、笑ってやるゼルガディス。
確かに、リナ本人がそう望めば、ガウリイにはもうどうする事も出来ないだろう。
彼女の意志は、彼女の気持ち。
リナの決めた事を、喧嘩別れした第三者がどうこういっても始まらない。
それは、リナに出会った時点でわかっていた事だ。
ガウリイは、『他人』だと。
・・・わかっては・・・いた・・・・・。

―――― が・・・・・・。

彼女の意見を尊重してやりたい自分と、リナを手放したくない子供のような自分が葛藤する。
ついさっき喧嘩して、もう他人だと宣言したばかりなのに、またあの少女の事で悩んで・・・・。
ガウリイは、自分が離れたらリナがどうなるかまでは考えていなかった。
ただ、自分が味わった気持ちをもう二度と味わいたくなくて。
日々、綺麗に成長していくリナの側にいるのが辛くて。
そこから逃げたい一心で、いつもは買わない彼女の喧嘩を、わざと買った。

「もう、遅い」
ぽつりと呟いたのはガウリイ。
「遅い?」
オウム返しにゼル。
「そうだ、もう遅い。リナはもう俺を受け入れないだろうし。保護者は・・・・・」

「当然、失格よね」

『!!』
唐突に挟まれた言葉。
その声の主をすぐさま判断したのは、ゼルガディス。
「リナ?!」
きょろきょろとあたりを見回す男二人。
だが、いくら捜しても、彼女は見つからない。
「リナ?どこだ」
「どこみてんの、ここよ」

少女の声に反応してその方向へ顔を向けると、宿屋の二階から見下ろしている者が一人。
「あんた達ねぇ・・・・こんな夜中に、そんなところで、一体何やってんの?」
あきれた声で言う、リナ。
「お前、いつからそこに・・・・」
ガウリイは声が上ずっている。
今更、自分がゼルにいった事を思い出した。
赤面もので恥ずかしい。
日ごろ、そういう事を言いなれている男なら、何てことないだろうが、ガウリイ君。
ことリナには一度もそういう素振りすら見せた事がない。
だから、尚の事、赤面した。
そんな彼の心中知ってか知らずか・・・・・・。
リナは窓のフレームに片肘立て、頬杖ついて二人の間抜けな男を見下ろす。
「最初っからよ。ガウリイと口論して、イライラしてたからお空に向かってファイヤーボールでも打とうと思ってたら、あんた達二人がここに抜き身の剣ぶら下げてやってきたってワケ」
ふぅぅぅ・・・・・っと溜め息つくリナ。
月明かりが彼女を照らしているにも関わらず、少女は自身が輝いているようだった。
いつもの彼女と何ら変わりない、雰囲気。
照らされていても・・・・自分が照らしていると思っていても。
所詮、自分もリナに照らされていたのだと。
ガウリイは感じた。

「じゃあ、俺達の会話も・・・?」
「うん。剣戟から、会話から、やり取りまで、ぜ〜んぶ聞いてた」
リナは、つらっとした顔であっさり言う。
「お〜ま〜え〜〜〜〜っ!!悪趣味だぞ!盗み聞きなんて」
ゼルは言う。
が、当のリナは逆に額に青筋立てて笑っている。
・・・・け、結構恐い。
「んっんっんっんっ〜〜?どっちが悪趣味なのかなぁ?ゼルぅぅ?心にもない事いってガウリイ
いじめてそんなに楽しかった?」
顔では笑っているが、声が完全に怒っている。
ひくっ!
思わず顔を引き攣らせるゼルガディス。
(アメリア〜〜〜っ!どうなっているんだぁぁぁ!これはぁぁ!!)
心で叫んだところで、アメリアは一向に現れない。
いない人物に怒りをぶつけたところで、しょうがないが、せめて攻撃呪文が飛んでこない事を祈った。
「大体、あんたがあたしに惚れているなんてこと、あるわけないでしょ?!!
こんな会話、とてもじゃないけどアメリアには聞かせられなかったわよっ!」
げっ!!
ゼルはリナのこの発言で、冷や汗かいた。
今更ながら、アメリアの事忘れてた。
あの正義漢の彼女の事だ。
後で「あれはリナとガウリイの為にやった事」なんて言っても信用するわけがない。
そんなの正義じゃありません!!とか言って、朝まで追求されるに決まっているし・・・・。
多いに焦るゼルガディスに、心優しい(?)リナは忠告する。
「大丈夫よ、ゼル。アメリアはあたしのスリーピングで眠っているから。
だけど、この貸しは高くつくわよ」
んっふっふっ、と意地悪く微笑む少女。
ゼルは安心すると同時に、リナが悪魔に見えた。(笑)
(・・・・おいおい、アメリア・・・・説得するほうが眠らされてどうするんだよ・・・・)
心中溜め息をつくが、いたしかたない。
なにせ、相手はあの「リナ」なのだし・・・・・。
(俺ですら手におえないないもんな・・・・・)
苦笑して、ゼルはあのまっすぐな少女を思った。

*********************

まだ、続きます。(ゴメンナサイ)

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390『GRAYな関係?!』 【最終話】仙翁花 11/6-13:35
記事番号382へのコメント
やぁ〜、やっと最終話です。
お付き合い頂いた皆さん、本当にありがとうございました!!


********************


「ガウリイもガウリイね。ホント世話の焼ける・・・。
あんたねぇー、あたしは、ガウリイの事一度だって『保護者』としてみた事なんかないわよ」
「え?!」
驚いて、思わず宿屋の壁へ近づいていくガウリイ。

―――― 月の夜。
見上げる姿は、さながらロミオとジュリエット。
パジャマ姿のジュリエットは、ま・・・・いないだろうけど。
「だから、ガウリイはあたしと旅をしている間、ず〜〜っと『保護者』だって言ってきたけど、
あたしはそんな事一度だって本気で考えた事ないって、そう言ってるの!」
「・・・・・・」
「いい、ガウリイ?あんたは「自称」保護者であって、本当の保護者じゃないのよ。
さっきも言ったけど、ガウリイはあたしの兄弟でも親でも、ましてや恋人でもないでしょう?」
窓から体を乗り出し、ちょっとあきれた様子で説明するリナ。
「ああ・・・そうだ・・・」
だから、自分はリナのそばにいる資格も、理由もないと思っていた。
だから・・・・・喧嘩になった。
ガウリイにとって、一番痛いところをつかれたから。
「じゃあ、俺は・・・・俺は一体リナにとってなんだったんだ?」
「そんなこと・・・・ホントにわかんないの?」
「ああ、わからん。明日から、お前とは離れて旅するんだ。それぐらい・・・・教えてくれ」
口に出すだけで、胸が痛い。
明日から、リナと別れて生きていく事が。
「・・・・・・」
「リナっ!」
せかすガウリイ。
やがて、ゆっくりと紡がれる、言葉。
「・・・・・旅の連れよ」
「へっ?」
「・・・だからぁ!「旅の連れ」だってばっ!!」
二階から、下の金髪に向かって怒鳴りつける。
「・・・どういうことだぁ?」
わからん、さっぱり。と、ガウリイ。
も〜〜〜っ!っと頭をくしゃくしゃ混ぜて、少女は再び叫ぶ。
「あああああっ!!この脳みそミジンコの剣術バカっ!!
いったでしょ!さっきあたしが!保護者と旅してた覚えはないって。
だとしたら、あたしが今まで旅して信頼して、背中を預けてきたのは誰だって言うのっ!!」
「!」
ココまで来てガウリイは、やっとリナの言わんとしている事が理解できた。
つまり、リナはこう言いたいのだ。
自分が信用してきたのは『保護者』としてのガウリイではなく、『旅の連れ』つまり、一人の
男としての『ガウリイ』だったと―――
その意味を理解したこの場の三人。
ゼルガディスは特に胸をなで下ろした。
(どうやら、丸く収まりそうだな・・・・・)
ゼルとて、このまま目の前の二人が喧嘩別れしてしまうのは、見たくなかった。
例え、自分には関係ない事でも、なんだか気になって仕方がなかったのだ。
今までのゼルガディスでは絶対にありえない事。
これも、あの滅茶苦茶な少女から自分が得たものなのだろう。
一人、そんなことを思い、軽く微笑んでお邪魔虫は消える事にする。
あとは、この二人の問題だ。

「じゃあ、俺は・・・・どうやってお前と旅をすればいいんだ」
「どうやってって?」
「だから、保護者としてではなく・・・その、・・・」
リナはなんとなく、ガウリイの言いたい事がわかっていた。
・・・そりゃあ、保護者としてではなく、一人の「男」としてじゃあ・・・・ね・・・。
これから、二人は変わらなくてはならない。
自然と、ゆっくり―――
だが、リナにはもう決めている事がある。
「今まで通りよ、ガウリイ」
「え?」
驚いて顔を上げるガウリイ。
それから、苦虫つぶしたような顔で言う。
「お前・・それは、いくらなんでも・・・ムリだぞ・・・」
「なんで?だって、あたしは今までも、これからも同じよ?」
「そりゃあ、お前はそうかもしんないけど、俺はそうはいかんだろ。大体、リナ。
俺はお前を――――」

「ストップっっ!!」

(その続きが聞きたいかも知れない・・・・)
一瞬そんな衝動にかられた。リナ。
だけど、今は。
今はまだ、いい。

「ガウリイ。その続きは、また今度ね。あたし、もう眠いし、睡眠不足は美容の敵だし。
ガウリイも早く寝たほうがいいわ。明日は早いから」
それだけ言うと、窓をそそくさと閉めようとするリナ。
そんなあまりにもガウリイの人権無視した展開に、さすがの彼も叫んだ。
「おいっ!リナ!!ちょ、ちょっと待てよっ!」
なおも言い募るが、効果なし。
いよいよ窓が閉まってしまう瞬間。
少女は言う。
「その続き・・・・・・いつかまで取っといて、ガウリイ・・・」

パタン。

窓は静かに閉まる。
そして、残されたものは窓下の脱力した金髪剣士だけだった。

「やれやれ・・・・」
溜め息と安堵。
残された彼が一言、呟く言葉。
それは、文句でもなく、愛の言葉でもない。
苦笑と共にこぼれる呟き。
それは、

「また、ふりだしか・・・・・・・」 だった。



END

*******************

はい、ご苦労様でした。(^^)
これでおわりです。
ええ、誰がなんと言おうと、終わりです。(^^;;
続編は、全然ないので・・・・・・・・。

タイトルの「GRAY」は、白とも黒ともつかない関係。
つまり、「ハッキリしない」って言う意味で使ったものです。
今度は、青とか赤とかもいいなぁ〜♪なんて考えている
身のほど知らずの仙翁花でした。

こんな拙い文章にお付き合い頂き、本当にありがとうございました!!

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455コメント書き明美 E-mail 11/10-00:34
記事番号390へのコメント
読みましたあっ!
ちょっと遅くなりましたが、コメントいきます。

ガウリイが、めちゃカッコよかったです(はあと)。
真剣にゼルと刃をあわせる……リナの為に(きゃっ)

タイトル通り最後まで「GRAYな関係」でしたねえ。
なんだか、ガウリイのため息が移りそうです。
ふりだし、かあ……。でも、まあ良かったんじゃないかなあ、取り返しのつかないことにならなくて。

ゆっくり、がんばってー。
と、ガウリイにエールを送ってコメント終わらせて頂きます。

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471感想ありがとうございましたっ!仙翁花 11/11-01:28
記事番号455へのコメント
明美さん、こんばんわ!
駄文メーカーの仙翁花です。
今回は私の小説に感想付けて下さって、ありがとうございました!
やっと最終話までUPし終わったと言うのに、感想のお礼も
出来なくてどうもすいません。(;;)
他にも、前のツリーで感想下さったありがたい方々が
いらっしゃるんですが、個人的にレスをつけることが出来なくて
申し訳なく思っています。

ここまで読んで下さった方々と、ガウリナを愛する全ての
人たちに感謝して、お礼に代えさせて頂きます。

では、また次に仙翁花が顔を出した時は、遊んでやって下さい。



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510読ませていただきました!Milk E-mail URL11/15-03:44
記事番号390へのコメント
はじめまして。Milkといいます

GLAYな関係、読ませていただきました!
あう〜、ガウ君もゼルもかっこいいよぉ〜(感激)

剣と剣での真剣勝負している時も、二人とも、すっごくかっこ良く
って・・・
仲間のことを思って、ガウリイを揺さぶるような嘘を言うゼルも、
リナの前では決して見せない、ガウリイの一面も、もう、最高でした。

最後は・・・まあ、ガウリイ君、ご苦労様。って、ことで。
これまで待ったんだから、リナちゃんのことを、もう少し待って
あげてね。

最初から最後まで、とぉ〜っても楽しめたお話を、どうもありがとう
ございましたっ!