◆-スレイヤーズGold プロローグ1  -ティーゲル(11/27-16:44)No.652
 ┗スレイヤーズGold プロローグ2  -ティーゲル(11/28-22:49)No.682
  ┗スレイヤーズGold プロローグ3  -ティーゲル(12/1-22:18)No.718
   ┣Re:スレイヤーズGold プロローグ3  -朱夏(12/2-11:21)No.723
   ┃┗お礼です。  -ティーゲル(12/2-15:46)No.725
   ┗スレイヤーズGold プロローグ4-ティーゲル(12/4-17:09)No.752
    ┣来ました-朱夏(12/5-09:46)No.761
    ┃┗お礼です♪-ティーゲル(12/5-20:49)No.769
    ┣続きが楽しみです♪-お砂糖(12/11-14:40)No.829
    ┃┗お礼です。-ティーゲル(12/11-21:44)No.836
    ┗Re:スレイヤーズGold プロローグ4-る〜ら(12/14-18:59)No.864
     ┗お礼です♪-ティーゲル(12/14-22:41)No.870


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652スレイヤーズGold プロローグ1  ティーゲル 11/27-16:44

 どーも、ティーゲルです。こりずにでかいのひとついきます。いちおう、前に書いた「故郷のねーちゃん漫遊記」を前提にしていますので説明しておきます。
 TRYの3年後で、リナとガウリィは結婚しています。NEXT以降のごたごたで衰退してしまった神族と魔族は1000年の和平を締結しました。
 獣王ゼラス=メタリオムは家財一切をカードで失い、カード修行のため現在放浪中です。ゼロスはゼフィーリアでリナの実家のインバース商会で番頭さんをやっています。
 ではどうぞ。

 
 ゴルディアシティの裏路地・・・・・ゼラス=メタリオムの場合

「やれやれ、勝ったときはいつもこうだ。」
 私を尾行してくる気配を感じて思わずぼやいた。ゴルディアシティはギャンブルの街だ。当然、カードの修行をしている私には都合がいい。まあもっとも、勝ちすぎたものは胴元に狙われるはめになるが、仮にも魔王の
腹心を倒せる程のものはいない。当たり前だが。
「でてきたらどうだ?私に用があるんだろう?」
 
 ひゅっ!! 
 
 私は愛用の鞭を手の中に出現させ、気配に向かって一撃を見舞う!!
「がぁっ!!!」
 鞭に巻き取られて気配の主を引きずり出す。
「私ももうしばらくこの街で遊びたいのでな。殺しはせん。あきらめてさっさと帰れ。」
 いつものことなので相手の顔もみずに言い捨てて私は去ろうとした・・・・・その時!!
「うがぁっ!!」
 気配の主・・・一応男だったが・・・が斬りつけてきた!!そしてかわした私の頬に傷ができる・・・・・
「馬鹿な・・・・・貴様何者だ?」
 私は仮にも高位魔族だ。その私にただの武器で傷・・・・たとえかすり傷であろうと負わせるなど、滅多なものでできるものではない。できるとすれば、かのスィーフィードナイトぐらいだろうが・・・・・
「ぐがぁっ!!」
 男は私の問いに答えずに、知性というものを一つも感じさせない声をあげつつ私に斬りかかってきた!!
「ちいっ!?ザコがいきがるなっ!!」
 再び男を鞭に絡め取り締め上げる。
「さあ、貴様が何もの・・・・・がっ!?」
 胸のあたりに激しい痛みを感じ、見下ろすと私の胸から剣が生えていた。そして後ろを振り返る。
「貴様・・・・・私に気配すら感じさせぬとは・・・・・」
 私に突き立てられた剣から力が流れ込んだ!!
「ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!これは、この力は!!貴様一体何者だっ!?」
 これは、この力は・・・・・あのお方の力、なぜだ?なぜ・・・・・・
 そこまで考えたところで私の意識は拡散した。


 じ・・・時間がないので今回ここまでです。う〜まだ書くことあるのに・・・・では。 
     

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682スレイヤーズGold プロローグ2  ティーゲル 11/28-22:49
記事番号652へのコメント
 あっきゃぁぁぁぁぁぁ!!13巻に水竜王の名前が公開されてるっ!?火竜王もTRYで名前公開されてた!?
 ネームレスなのは天竜王と地竜王だけ!?てなわけで神族の名前の真相について、ご存じの方はお教えください〜(へこへこ)
 てなところで続きっ!!


 カタート山脈 覇王宮・・・・・グラウシェラーの場合

「ヒマねぇ〜」
 カリカリ。
「ね〜アタシたちも遊びにいこーよー」
 カリカリカリ。
「聞いてる?グラウシェラー?」
 カリカリカリカリ。
「ね〜ね〜」
「うるさい。」
 カリカリカリカリカリ。
「もーいーよ。書類片付けなんかシェーラとグロウにやらせりゃいいのに・・・」
 ダルフィンがぶちぶちいいながら私の部屋を出ていった。私は覇王グラウシェラー、ルビーアイ様の5人の腹心の一人・・・・
 とはいえ、今は3人しかいないが。さっき私の周りで騒いでいたのが同じ腹心の海王ダルフィン。後一人、獣王ゼラス=メタリオムはここにはいない。
一体なにをしているのやら。
「さて、と・・・・・」
 私は冥王宮権利書とかかれた書類をひきだしにしまうと手をたたいてシェーラを呼んだ。
「はっ、なんでしょう?」
「紅茶を頼む。」
「はい。」
 三分ほどしてシェーラがティーカップに豊穣な香りを漂わせた紅茶をいれてきた。
「どうぞ。」
「ああ。しばらくさがっていていい。」
「はい。」
 シェーラは一礼して部屋を出た。 
「ふう・・・・」
 熱い紅茶を一口すすり、外を眺める。荒涼とした大地だが魔族たる私には心地よい風景だ。ダルフィンはこういう落ち着いた雰囲気を嫌うが私にはこちらの方が良い。
 ふと先ほど整理した書類のことを思い出す。
 冥王宮・・・・・今は亡き冥王フィブリゾの宮殿・・・・・冥王が滅びた後、生き残ったごく少数のフィブリゾの配下は私の配下に入った。当然フィブリゾの住まいたる冥王宮も私の物と
なったのである。 
 フィブリゾが滅びなければ、神族と講和する必要もなかった。結界の中でルビーアイ様を宿した人間を探しだし、復活させる・・・・・たしかに時間はかかる。降魔戦争の時も千年の時がかかった。
 だが、いつかは我ら魔族の勝利に終わるはずだった。あの方の干渉がなければ。
 リナ=インバース・・・・・儚き人の子・・・・・彼の者があの方の力を使えなければ、フィブリゾは滅びる事もなかったろうし、あれだけ優勢だった状況から講和にまで追い込まれることもなかったろうに。
そして・・・・フィブリゾが生きていれば・・・・・いや言うまい。言っても詮無いことだ。今はこのカタートでルビーアイ様をお守りする・・・・それが使命・・・・・
 などと私がアンニュイな午後を過ごしていると・・・・・・


 どごぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!!! 
 しゃぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!
 

 爆発音!?衛兵がわりのレッサーデーモンどもの雄叫びがあがる。
「シェーラ!グラウ!誰かいるか!!」
「はっ、シェーラ御前に。」
「状況説明!!」
「はい、現在謎の敵が覇王宮を襲撃、現在グロウが配下を率いて迎撃中です。」
「数は?」
「申し訳ありません。不明です。」
「お前達にもわからんとは・・・・高位の神族か。千年の講和、などといっておきながら三ヶ月もたっていないではないか。」
 不意に私の胸に痛みが走る。グロウになにかあったか?・・・・・
「グラウシェラー!!」
 その時、ダルフィンが顔色を変えてとびこんできた。
「ダルフィンか。騒ぐほどのことはない。グロウに任せておけば・・・・」
「グロウがやられたの!!あの子の部隊は全滅よ。」
「なっ!?・・・・・」
 私とシェーラの声がかさなる。
「ダルフとイーンもやられたわ・・・・・あいつ・・・・」
 ダルフィンが憎々しげに歯ぎしりする。
「あいつ?ダルフィン、敵を見たのか?」
「見たもなにも戦ったのよ。それで、押されたからあなたに手伝ってもらおうと・・・・」
「馬鹿な!!ここは我ら魔族の本拠だぞ!?そんなまねができるのはスィーフィードぐらいのものだ!」
 そしてスィーフィードはこの世に存在しない。少なくとも完全な形では。
「やれやれ、たいしたことないね・・・・・ここの魔族は。」
 扉の向こうっ!!
「ダイナストブラス!!」
 扉のあたりに私の力をたたき込む!!
「甘いよ。」
 私の耳元で声が聞こえた!?
 
 ずんっ!!

「うぐぁっ!!」
 私の背中から剣が突き立てられた!!あまりの激痛に膝を突く。
「覇王様っ!!貴様ぁっ!!」
 シェーラがドゥールゴーファを抜いて奴に斬りかかる!!よせ、シェーラ!!
「まったく。高位魔族でこれなんだから。君なんか・・・・相手にならない。」
 奴は無造作に私から剣を引き抜きシェーラに振るった。
 そして・・・シェーラは・・・・・悲鳴さえあげずに霧散した・・・・ 
「あ、あんたいったい・・・・・」
 ダルフィンが呆然とつぶやく。その時点でやっと私は敵を確認した。薄い青の髪の美青年・・・・形容するならこうだろう・・・・
右手に剣を持っているだけの軽装だ。だが、魔族や神族に武器や防具はよほどのものでないと意味がない。
「ああ、いっとくけど僕は神族じゃないよ。僕は一応人間。ちょっとかわった力をもつだけのね。」
「くっ!!」
 ダルフィンがアストラルサイドへ移動しようとした・・・・・が。
「逃がさないよ。」
 奴がダーツをダルフィンに投げた!ダーツがダルフィンの肩に刺さる!!
「なっ!?・・・・・縫い止められた!?」
 ダルフィンが驚愕する。
「君たちはアストラルサイドでこそ本当の力を発揮する。なら・・・・この世界に縫い止めてしまえば・・・・」
 言って奴はダルフィンに剣を突き立て、何事かつぶやいた。そして、ダルフィンに力がそそぎ込まれる!!
「あああああああああああっ!!!!ち、畜生・・・このまま・・・・」
 ダルフィンは絶叫しつつ奴に手を伸ばす・・・・
「しつこいよ。剣よ、滅びの母の力を。」
 剣からさらなる力がダルフィンに流れ込み・・・・・・ダルフィンは霧散する。
「さあ、次は君だ。」 
「貴様・・・・・・」  
 奴は笑みを浮かべ、私に再び剣を突き立てた。そして、私の思考に驚愕が広がる!さっきは不意をうたれたので分からなかったが、今度は分かる。
 これは、この力は・・・・・・
「馬鹿な・・・・・」
「そう、君の想像通りだ。滅びの母・・・・すなわちロードオブナイトメアの力・・・」
 そして、私に力が流れ込み・・・・・・私は砕け散った。 

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718スレイヤーズGold プロローグ3  ティーゲル 12/1-22:18
記事番号682へのコメント
 誰かコメントください〜(哀)しかし、みなさんいきなり書かれだしましたね。もう真ん中・・・早くしないとプロローグのうちにしずんでしまふ・・・
 てなところで本編でございます。

 骨董屋カップ&メイス・・・・・フィリアの場合。

 ・・・・・それはある晴れた日、私の店を火竜王様が人型をとっておたずねになられたときでした。
「以前にもお答えしたとおり、お断りいたします。」
 巫女として火竜王の一族を再建して欲しい・・・・火竜王様直々のお言葉に対して私はきっぱり言いました。
 それは以前神族と魔族の講和会議の時にも言われたことでした。最も私はリナさんの結婚式に参加するのが主な目的でしたが。
「・・・・・まだ怒っているのか。」
「いいえ。ただ、もうそういう争いに関わる気がないだけです。今は・・・・」
 私はゆりかごに眠るヴァルに目を向けました。やすらかに眠るヴァル・・・・・
「今はこの子・・・・ヴァルを育てるのに専念したいのです。」
「だが、もはや我が一族を再建しうるのはお前だけだ。それに・・・・」
「もうやめてください。なんといわれようと私の意志は変わりません。」
 私はきっぱりと言った。以前なら火竜王様相手にここまできっぱりいうことはできなかっただろう。だけど今は・・・・
「・・・・・分かった。ずいぶん無理を言ったようだ。帰ることとしよう。」
 そう言って火竜王様は私の出した紅茶をいっきに飲み干すと椅子をたたれました。
「なかなかうまかった。ではな。」
 火竜王様が店をでていくとグラボスとジラスが奥からでてきました。
「姐さん・・・・」
 グラボスとジラスが心配そうな顔で話しかけてきました。
「大丈夫です。それより・・・・・」
「うおおおおおっ!!!」
 この声は・・・・火竜王様!?私は急いで表に飛び出しました。そして・・・・そこで私はみました。火竜王様が砕け散る瞬間を・・・・・
「あ・・・・・・」
「みられたか。・・・・まあいい。三下を相手にするのも面倒だ。まだ残っている。」
 そういって男・・・・私は今気づいたのですが・・・・・は去っていきました。
 そして・・・・3日後・・・・・天竜王様、地竜王様が倒されたことをきいたのです・・・・・



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723Re:スレイヤーズGold プロローグ3  朱夏 12/2-11:21
記事番号718へのコメント
はじめまして、ということで読みました。
あの・・・・プロローグで3まで延ばすのありなんですか?
私としては、リナ達が気になるんですけど・・・
またアップされたら来ます。
それでは。

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725お礼です。  ティーゲル 12/2-15:46
記事番号723へのコメント
>はじめまして、ということで読みました。

 はじめまして〜♪どうもありがとうございます。

>あの・・・・プロローグで3まで延ばすのありなんですか?

 この件に関しては、関係者ご一同にお詫びを申し上げます。
 私の時間的都合でこうなってしまったんですが・・・・以後こういうことのないようにします。

>私としては、リナ達が気になるんですけど・・・

 リナは次です。というか次のリナ編でプロローグ終わりです。

>またアップされたら来ます。

 よろしくお願いしますm(__)m

>それでは。

 ではまた。

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752スレイヤーズGold プロローグ4ティーゲル 12/4-17:09
記事番号718へのコメント
 自分勝手な都合でプロローグだけでここまでのばしてしまいました。関係者ご一同にはまことにご迷惑をおかけしました。この場を借りておわびします。
 では、プロローグ最終、リナの場合です。お楽しみください。(できたらコメントもいただけたらうれしいです・・・)


 街道・・・・・・リナ=インバースの場合

 夕方。街道沿いの食堂にて。
「こらっガウリィ!!そのお魚さんはあたしのだってば!!」
「へっへー、食ったもん勝ち・・・ってあーっ!!リナお前、俺の愛するフライドチキンをーっ!!」
「ふっふっふっ、よそみしてるのが悪いのよっ!!」
「ちっくしょう・・・・・ていやっ!!」
「あーっ!!あたしのグリンピースっ!?おにょれ〜、ふんっ!!」
「させるか!!」
 ガキィッ!!!
 フォークとフォークが激しくぶつかるっ!!そして・・・・
 キンキンキンッ!!!
 一流の剣士同士の戦いのようにフォーク同士のぶつかり合う音がレストラン内に響くっ!!
「とったあっ!!」
 あたしはガウリィの一瞬の隙をつき、眼前のスモークサーモンにフォークをつきさしたっ!!!その瞬間!! 
「いー加減にしなさい。」
 ひきききっ!!!あたしはそのまま硬直し・・・・・その声を発した方を見る・・・・ね、姉ちゃん・・・・・
「い、いやこれは・・・・・」
 あたしが硬直している隙にガウリィがもしゃもしゃ食べてるがあたしは動けない・・・・これ以上動いたら殺される(汗)・・・・・・
「全くあなた達ときたら毎日毎日・・・・・もうちょっと静かに食事できないの?・・・ガウリィさん。」
 姉ちゃんの声にもしゃもしゃたべていたガウリィが硬直する。ガウリィもこの旅路の間に姉ちゃんの「お仕置き」をなんどか受けた(よく生きてたもんである)。
 結果・・・・二人そろってねぇちゃんが怖いとゆー・・・・・いやそれはおいといて。
「や、やーねー、姉ちゃん。ふ、夫婦のコミュニケーションって奴じゃない。そんなにめくじらたてなくても・・・・」
 滝のよーに汗を流しながら言うあたしの横でガウリィが首をがくがく縦に振る。
「コミュニケーションね・・・・・」
 姉ちゃんの声に剣呑なひびきがある。や、やばひ・・・・・
「そ、そーいえばゼロスは?いないみたいだけど?」
 こうなったらはなしをそらすしかないっ!!
「僕はここにいますよ。」
 隣のあいたイスにいきなりゼロスがあらわれる。
「ちょっと他人のふりしたくなったんで隠れてました(はあと)」
「ほう・・・・・私にはここにいさせて?・・・・」
 おしっ、姉ちゃんの殺気がゼロスに向いたっ!!
「い、いやこれはですね・・・・・」
「問答無用。」
「あ、あのですね・・・・・さよならっ!!」
「逃がさない(はあと)」
 姉ちゃんはゼロスの首ねっこをひっつかんでそとにずりずりとひきずっていった。
「ふう・・・・・ってガウリィ、あんたって人はーっ!!」
 一息ついたあたしがみたもの・・・・それはガウリィに食べ尽くされたお皿の山だった・・・・・・

「あー、やっと一息ついた。」
 食後のお茶をすする。あーおいし。ガウリィも横で同じようにくつろいでいるのをみていると2週間前の結婚式をおもいだした。
 ・・・・・あたしガウリィと結婚したんだなぁ・・・・・あんまりにも変わらない日常にあまり実感はない。
 なんとなく実感するのが寝るときなんだけど・・・・・・いややめとこう。人に言うような事じゃない。
 実際結婚したからって変わった事といえば、前は二部屋とってた部屋が今は一部屋になって宿代が安くなった事!!夫婦なんだか
らシングル一つでOK!!とか思ったけど・・・いまは夏、よーするにくそ暑い中でべったりひっついて寝るとただひたすらに暑苦しい。
いくら好きな相手でもやってられるかと言うことでツインにとまっている。まー二部屋とるより安いからいいんだけど。
 今のあたし達の目的はガウリィを父ちゃんに見せること。あたし達の結婚式にはいっぱい人が来たんだけど(人じゃないのも一杯だったが)
なんと母ちゃんが父ちゃんを呼ぶのを忘れると言う大失態をやらかしてしまったのだ。
 それであんまりなので里帰りすることになったわけだが・・・・・ちょうど姉ちゃんとゼロスも家に帰るというので一緒に行くことにした。
 姉ちゃん達は二人の邪魔はしたくないと(ゼロスはどうかしらないが)言ったけど・・・・なんか二人だけっての妙に恥ずかしいから・・・
一緒に来てもらうことにした。
 まーなれてしまうと後悔したが。などと物思いにふけっているとなんか変な鎧をきたおっちゃんがはなしかけてきた。  
「お前がリナ=インバースか?」
「ちがいます。」
 間髪入れずにさっくり応える。おなかも一杯で気分もいーってのにこんなのの相手なんかしたくない。
「そうか失礼した。」
 そう言っておっちゃんはレストランにいた3人の女の子に同じ事を話しかけ、3人目の女の子に痴漢呼ばわりされて逃げていった。
「なあ、リナ。」
「ん、どったの?」
「さっきのおっさんなんだけど・・・・」
「あれがどしたのよ。」
「なんか妙な気配はなってたような・・・・・どっかで感じた気配なんだけどな・・・・」
「・・・・あんたの傭兵時代の知り合いじゃないの?」
 実はまだあたしはガウリィの過去をしらない。まー過去にガウリィがなにやってても過去は過去なんだけど・・・隠し子とか出てきたらヤだな・・・
「いや、ちがう。もっと最近・・・・・うーん・・・」
「ま、いいわ。宿に戻りましょ。」
「そだな。」
 
 宿への帰り道の途中、姉ちゃんとゼロスと合流してあたしたちは歩いていた。あたし達がてきとうにおしゃべりしているといきなりさっきのおっちゃんが声をかけてきた。
「やはりお前がリナ=インバースではないのか?」
 どーも他の3人があたしを呼ぶのを聞いていたらしいが・・・・・
「いえ私、リナ=ガブリエフっていいます。人違いじゃないですか?」
 しれっと言ってやると(うそは言ってない。)おっちゃんはうーんと考え込み・・・
「まあいい。今は獣神官だけでもやれればよかろう。」
 腰に差した剣をいきなり抜いてゼロスにきりかかる!!
「なんですか。いきなり危ないじゃないですか・・・なっ!?」
 さいしょは緊張感のないいつもの調子だったゼロスだが、マントに切れ目ができているのを見て様子が変わる。
「あなた・・・・・何者ですか。神族の方にも見えませんし・・・・」
「人間さ。・・・・・ただし異界のなっ!!!!」
 いってふたたびゼロスに斬りかかった!!
「ゼロス!!殺しちゃだめよ!!」
「わかってますって。」
 ゼロスがいつもの調子で空間をわたろうとした。
「やらせんっ!!」
 おっちゃんがなげたダーツがゼロスをこの世界に縫い止めた!?
「ガウリィッ!!姉ちゃんっ!!」
「おうっ!!」
「わかったわ。」
 あたしが叫ぶと同時にガウリィと姉ちゃんが左右から斬りかかる。さすがにこの二人のけんは受けられないはず!!
 だがあたしの予想は裏切られた。
 ガウリィの剣は相手の剣にあたった瞬間に刀身が消滅したし、姉ちゃんの赤竜の剣も刀身の半ばまで相手の刃が食い込んでいる。
「ただの剣じゃない・・・・・ガウリィ!!とりあえずこれ使って!!」
 あたしは腰のレイピアをガウリィに投げ渡す。
「おうっ!!」
 そこから先はとんでもない攻防がはじまった。おっちゃんの剣技はガウリィと姉ちゃんの二人を同時に相手できるほどのものではなかったが、
剣の威力が違う。相手の刀身に受けられたりしたら自分の剣が消えたり折れたりするのだからガウリィも姉ちゃんも迂闊に攻められないし防御
も難しい。どちらか一人ならやられていただろう。
「どうしますか・・・・・」
 あたしの横にいたゼロスが言った。
「あんたさっきなにが起きたか分かる?」
「あのダーツはどうもあらゆる存在を一つの次元に縫い止める効果があるみたいです。あの剣と鎧は・・・・」
「剣と鎧は?」
「よくわかりません。」
 だああっ!!
「ゼロス!!今はふざけてるばあいじゃないわよっ!!!」
「ほんとによくわからないんですよ〜っ!!!なんかシールドされてるみたいだし・・・」
「ま、いいわ。ラグナブレードで決めるわ。合図したら姉ちゃんとガウリィを下がらせて。」
「わかりました。」
 言ってゼロスは二人に加勢する。ますます激しい攻防が展開された。
「四海の闇を統べる王、汝の欠片の縁に従い我にさらなる力を与えよ。」
 あたしの呪文に応えてタリスマンが光を放つ。
 そしてラグナブレードの呪文を唱え・・・・・・・おっちゃんに向かってダッシュ!!
 そして、ラグナブレードの射程ちょっと前、といっても本当にぎりぎりのタイミングでガウリィ達3人が飛び退いた!!
「ラグナブレード!!」
 う゛ぉんっ!!!
 あたしの振り下ろした刃をおっちゃんの剣が受け止めた!?
「ぐぅ・・・・力よ解き放たれよ!!」
 おっちゃんが叫ぶと同時におっちゃんの剣が・・・・・「闇」を放出しはじめた!?
「ま、まさか・・・・・」
 あたしのラグナブレードとおっちゃんの剣の闇はおたがいを食い合い、どんどん消滅していく・・・・まずい、こっちの方がさきになくなる・・・・
「てぇりゃぁぁぁぁぁっ!!!!」
「ぬおっ!?」
 あたしがやられると思ったとき、ガウリィの声が聞こえたかと思うとおっちゃんの体にガウリィのつきだしたレイピアがささっていた。
 そして反対側の腹には姉ちゃんり赤竜の剣がつきたっている。いまだ!! 
「ぐおおっ!!!」
「食らええぇぇぇぇっ!!!!」
 全身全霊をこめたあたしのラグナブレードがおっちゃんの体を切り裂く・・・・はずだったが!!
 おっちゃんの鎧にあたしのラグナブレードはとめられていた。鎧からも「闇」が放出されている。
「くっ・・・・・今は、今は退くぞ。」
 それだけいうとおっちゃんは何事か呪文をつぶやき転移した。
 後には荒い息のあたし達が残されるだけだった・・・・・・・
 そして、すこしして、ゼロスが呆然と言った言葉・・・・・・
「獣王様が・・・・・・たおされてしまいました・・・・・」
 これがあたしの新たな戦いの始まりだった・・・・・・・・
 
プロローグ 終

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761来ました朱夏 12/5-09:46
記事番号752へのコメント
アップしましたね。だから、前かいたように見に来ました。
なんか、魔族の死人が(人か?)プロロ〜グなのに多いですね。
本編はどんな話になるのかいまから楽しみです。
それでは・・・

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769お礼です♪ティーゲル 12/5-20:49
記事番号761へのコメント
>アップしましたね。だから、前かいたように見に来ました。

 どうもありがとうございます〜♪

>なんか、魔族の死人が(人か?)プロロ〜グなのに多いですね。
>本編はどんな話になるのかいまから楽しみです。

 可能な限りいそいで本編UPしたいと思います。そのときはまた読んでくださいませ。
 あと、短大合格おめでとうございます。掲示板に書き込む事がないため、(たまに見てはいるんですが)
ここで言わせていただきます。
 では。

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829続きが楽しみです♪お砂糖 E-mail 12/11-14:40
記事番号752へのコメント
きゃあ♪
しばらく御無沙汰してたらこんなおもしろそーなお話がっ(はあと)
ドキドキしながら読ませて頂きました。
強い敵、今後の展開が楽しみですぅ。
....ちょっと日が経ってますね(汗)
でも、続き心待ちにしておりますのでがんばってください♪

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836お礼です。ティーゲル 12/11-21:44
記事番号829へのコメント
>きゃあ♪
>しばらく御無沙汰してたらこんなおもしろそーなお話がっ(はあと)

ありがとうございます♪

>ドキドキしながら読ませて頂きました。
>強い敵、今後の展開が楽しみですぅ。

そりゃもう。魔王、冥王、洒落ですまないもの(ダークスター、ヴォルフィード)倒したリナ達に
今更覇王だの海王だのぶつけてもしょうがないです。獣王は愉快そうですが。

>....ちょっと日が経ってますね(汗)

それでもうれしーです。

>でも、続き心待ちにしておりますのでがんばってください♪

がんばります♪その前に卒論書かないといけないので・・・・・ちょっとおそくなってます。もうちょっとで終わるはず・・・・

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864Re:スレイヤーズGold プロローグ4る〜ら 12/14-18:59
記事番号752へのコメント

久しぶりでこざいます。あーりです。ちょっと名前変えました。
う〜んすごいね。気になるよ次回が。
まだ、プロローグだし・・・・・。
なんか、めちゃくちゃ強い人(?)が出てきたし。
期待してまっています。

ではでは。

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870お礼です♪ティーゲル 12/14-22:41
記事番号864へのコメント
>久しぶりでこざいます。あーりです。ちょっと名前変えました。

お久しぶりです♪以前はとってもお世話になりました。

>う〜んすごいね。気になるよ次回が。
>まだ、プロローグだし・・・・・。
>なんか、めちゃくちゃ強い人(?)が出てきたし。
>期待してまっています。

 今回はかなり無茶な力同士のぶつかり合いを考えているので派手になるとおもい
ます。

>ではでは。
 では。コメントありがとうでした♪