◆-仕える者-一姫都(12/4-15:47)No.751
 ┣Re:仕える者-ゆっきー(12/6-07:53)No.774
 ┃┗ゆっきーーーーーーおねぇしゃましゃまっっっっ-一姫都(12/12-12:34)No.840
 ┣Re:仕える者-ルビーアイ様(12/6-18:58)No.782
 ┃┗ルビーアイ様っっっ-一姫都(12/12-12:35)No.841
 ┣Re:仕える者-一姫都(12/7-15:29)No.786
 ┃┗はっ!?-理奈(12/13-15:16)No.855
 ┃ ┗Re:はっ!?-理奈(12/13-15:18)No.856
 ┣Re:仕える者-理奈(12/13-15:05)No.854
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 ┗覇王様万歳-TOM(12/19-02:37)No.897


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751仕える者一姫都 12/4-15:47

今日和っっ、一姫都ですっっ、今回はシェーラちゃんとグラウ様のお話っっ 
本編13を見ていない方には、なんだかさっぱりな内容かもしれませんっ(汗)          
 っていうか…グラウ様鬼畜なので…(笑)





                  *  仕える者  *




                 アタシネ アノ方ガ 
 
                 大好キナノ

                 アタシネ アノ方ノ部下デ良カッタッテ

                 イツモ思ウノヨ




                アタシ

    
                    幸セダヨネ…………?





「ねえっっ、ゼロスっ」
「………はいはい、
………聞いてますよ…、シェーラさん………」
先ほどから何度か繰り返し聞かれるその質問に、ゼロスはやや疲れがちにそう呟いた。
「どうしたらいいのかなーーーっっ
やっぱり、ここはひとつ……………」
「……なんでもいいんじゃないですか?」
その言葉に、鋭く反応し再びつめよるシェーラ。
「なんでもいいってどぉいうことよぅぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!
仮にも、グラウ様の誕生日なんだからねぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!!
ちゃんとしたものを、プレゼントしたいじゃないぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!!!!!」
その気迫をさらりと受け流し、答えやるゼロス。
「だから、
なんでもいいんじゃないですか?
ようは…、気持ちの問題でしょう?」
その言葉に振り上げていた拳をおろし、尋ねやるシェーラ。
「…気持ち…?」
「そうそう、気持ち…ですよ
相手を祝うって…、気持ちが大切なんじゃないですか」
「そっか………」
腕を組み、感心したように声を出すシェーラ。
「さっすがっっっ
口先ペテン師のゼロスっっっ!!!!」
「……なんか露骨にヤな呼び方なんですけど………」
ちょっとした負の感情を出すゼロスを尻目に、シェーラは一人考えを浸透中。
…そっかあ…、うん・。
「わかったっっ
とりあえず、わたしなりに考えてみるわっっっ」
意気揚々と走り出す少女の背中を見つつ、苦笑せざるおえないゼロス。
「……応援はしますよ……
一応…ね」
人間で言うところの、妹のような存在である彼女……。
だからこそ、正反対の位置に属しているのかもしれない……。
性格も……、主の意志も……。
そう思い…彼は、闇に紛れるように……ため息をついた。



「グラウ様っっ」
もうすっかり陽も落ち、辺りが闇へと支配される。
陰湿な空気の漂うその場所へと、生気に満ちた少女が一人紛れ込んでくる。
「これっっっ
お誕生日プレゼントですっっっ!!!」
嬉しそうに声を上げ、勢いよくその袋を手渡すシェーラ。
それに伏し目がちに目を通し、一息ついてから。

ぱちんっっ!!

強く振り落とされる手のひら。
静寂を振り払ったその音が、その痛みが頬に充満する。
力だけで跳ね飛ばされ、吹っ飛ぶシェーラ。
背中から床へと叩きつけられ、苦しげにせき込む姿をただ、無言のままで見やるグラウ。
――ごほっっ、ごほっっっ、ごほっっっっ!!
一緒に宙を舞った袋から、崩れて原型の無くなったケーキが顔を出す。
「……何をしているかと思えば……」
――ごほっっ……ごほっっっっ!!
気を許せば、すぐに滴るであろうその涙を無理矢理押し込め、シェーラは俯きがちに言葉をまつ。
「……お前は俺が出した指令をこなせばいい。
他の事は必要ない」
氷よりも冷たく、感情の籠もっていない…、もういくとし聞いたであろうその声に、精一杯答えるシェーラ。
「ごほっ……は…は…いっ………」
 


「また、ですか?」
グロウが、静かに呟いたのを、ゆっくりと返答するグラウ。
「……何がだ」
床のケーキ…だったものを拾い上げ、ため息混じりに言う。
「これですよ……
彼女なりの、忠誠心の表し方なのでしょう……
一度位、誉めて差し上げてはどうですか?」
その言葉に、闇を吐くかのようにくぐもった声で呟くグラウ。
「無駄だな…、そんなもの……
部下など、ただの道具にすぎない。
そんなものに、礼や褒美など必要はない」
その言葉に、口の端をつり上げ、重々しく言葉を紡ぐグロウ。
「相変わらずですね……
そして…僕ももちろん、その中に入っているのでしょう……?」
言って、すぐさま部屋を出るグロウ。
本能的に…、答えを聞くのを避けたのかも知れない………。
そんな事を思いつつ…、魔族は一人、自らの負の感情を食い尽くした。





                 アタシネ アノ方ガ 
 
                 大好キナノ

                 アタシネ アノ方ノ部下デ良カッタッテ

                 イツモ思ウノヨ




                アタシ

                アタシ思ウノ……




                アノ方ハ……

                    幸セ…ナノカシラ………?



                       END
                    


                     
…都…、鬼畜小説好きみたいです(笑)
あああああああああっっっっ、フェアリーの時のグラウ様を返してぇぇぇぇっ(泣)
13巻を読んだ後の、都の感想。

――知らなくて
――見えなくて
――そんな
――無知な自分には
――もう戻れない

ああああああっっっ、シリアスにまとめるともっと辛いぃぃぃぃぃぃっっ(泣)
とにかくっっ、グラウ様の性格は結構ばっこーーーーーーーんっっっ!!
と心にダイレクトにショックでした…………。
はははは…、だれが…、都のシェーラとグラウ様の甘甘な親子小説書いてくだしゃい……
ぐはっっっ(吐血)
あ、どうでもいい事なんですけど、学園版スレはたぶん12/15位までには
ここに載せられるはず・・・なのです(汗)
あと、TOMさん、ふぉおしゃん、藤高しゃんのHPにも小説置かせていただいたてます
みなさんとても良いページなので、覗いてみてくだしゃいなっっ(はぁと・おすすめっっ)
でわ……


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774Re:仕える者ゆっきー 12/6-07:53
記事番号751へのコメント
おっはようございます♪(今は朝)みやこどの!
おおっ!一番のり!!珍しいこともあるものよのう。
すまないのう、私まだ13巻買っていないのよ(泣)
とりあえず噂で聞いた限りでは、シェーラちゃんが哀れだったこと。ガウリナらぶらぶとか(汗)
すべては13巻読んでからじゃないとわかりませんが。
では簡単な感想です(時間がぁぁぁ!しくしくっ)

仕える者

>アタシ
>幸セダヨネ…………?
……そう疑問に思っていると、幸せじゃなかったともいうが……。

ゼロス……口先ペテン師(爆笑)
プレゼントは気持ちの問題ね。どんなに豪華でも気持ちのこもっていないのは悲しいからね。

>「……応援はしますよ……一応…ね」
一応かい、お主??
グラウシェラーに忠誠をつくすシェーラがかわいいと思うと同時にかわいそうです。
>部下など、ただの道具にすぎない。
なるほど。言い方かえると、自分も魔王の道具にすぎないのでしょうね。
魔族っていうのかなんだか……シェーラとゼロスの性格みていると彼らは人間と関わったために感情豊かに育ったのねえ。
覇王さまは孤独ですね。愛することも愛されることもわからない、ある意味不幸な方ですね。

>アノ方ハ……
>幸セ…ナノカシラ………?
どうでしょう?シェーラにこれほどまで愛されていることを私は幸せ者と思うが、本人はどう??滅びることが幸せ??

どーやらグラウ様、すばらしい(?)性格なのねえ。まるでネット始める前のゼラス様(私の想像ね)
うーん、13巻読むのが怖くなった。買えないのは読むなってことなのかしら??
ショックです。覇王さまは美青年でシェーラを、部下を大切にしているというイメージが出来上がっているので。

>だれが…、都のシェーラとグラウ様の甘甘な親子小説書いてくだしゃい……
だれかお願いします!シェーラに愛の手を!個人的にシェーラ大好きだから。

>学園版スレはたぶん12/15位までには
>ここに載せられるはず・・・なのです(汗)
わーいわーい(はぁと)新作だあ(はぁと)
ふっ。それまでにパソちゃん直さないと(泣)
>TOMさん、ふぉおしゃん、藤高しゃんのHPにも小説置かせていただいたてます
ふぉおさん所は時々見ていますよ。絵がすばらしいですねえ、都どの(はぁと)
他はTOMさんはみたことありますが、藤高さんはわからないです(汗)

すまないのう、短くって。それでは近い内に、またですっ!!




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840ゆっきーーーーーーおねぇしゃましゃまっっっっ一姫都 12/12-12:34
記事番号774へのコメント
>おっはようございます♪(今は朝)みやこどの!
>おおっ!一番のり!!珍しいこともあるものよのう。
おおおおおおぅぅっっ(はぁと)素晴らしいでしゅーぅぅぅぅぅぅっっっ+嬉しいでしゅぅぅっっっ(はぁと)ゆっきーおねぇしゃまが一番のりーーーーーっっっ(はぁと)

>すまないのう、私まだ13巻買っていないのよ(泣)
うううううっっ、そんな事ないでしゅぅぅぅっっっ(大汗)
けど、13巻読んでも読んでなくっても大丈夫な…はずぅぅぅっっ!???(汗)

>とりあえず噂で聞いた限りでは、シェーラちゃんが哀れだったこと。ガウリナらぶらぶ >とか(汗)
シェーラ…シェーラがぁぁぁぁっっ'(大泣)
ガウリナ…は確かにそりゃあもうラブラブ…ごふっっっ(吐血)

>すべては13巻読んでからじゃないとわかりませんが。
>では簡単な感想です(時間がぁぁぁ!しくしくっ)
感想…お忙しいのにありがとうございましゅゅっっっっ(大泣)

仕える者
>アタシ
>幸セダヨネ…………?
>……そう疑問に思っていると、幸せじゃなかったともいうが……。
…そうかもしんなひ。(汗)
けど、都みたいに不幸だと思うよりはまし……かも?(汗)

>ゼロス……口先ペテン師(爆笑)
>プレゼントは気持ちの問題ね。どんなに豪華でも気持ちのこもっていないのは悲しいか >らね。
さすがゼロスーーーーっっっ(はぁと)
口先ペテン師は、なんだか書いてる途中、ふと「…口先ペテン師かー……」とっっ!!
浮かんだものでしゅっっ!(笑)

>「……応援はしますよ……一応…ね」
>一応かい、お主??
>グラウシェラーに忠誠をつくすシェーラがかわいいと思うと同時にかわいそうです。
わはははは。今回はゼロスもダークぅっっ(笑)
なんだか、魔族って冷たい…(泣)と、しみじみ感じたものでぇ……はう。
シェーラちゃんはその中で唯一温かいというか…、人間に近いなーーー…と。

>>部下など、ただの道具にすぎない。
>なるほど。言い方かえると、自分も魔王の道具にすぎないのでしょうね。
……………なるほろ。

>魔族っていうのかなんだか……シェーラとゼロスの性格みていると彼らは人間と関わっ >たために感情豊かに育ったのねえ。
…うーーーーん…。(ため息)
やっぱし、おねーしゃまは凄いっっ!!!!(はぁと)
なんだか…、外側からじっくり内面を視察する…というか…。
都とはまた別の位置から物事を見て、意見を述べていただけるお方…というか…(はぁと)
もーーーーっっっっ、これでまた一つ教わりましたぁぁぁぁっっっ
さすがおねーーーーしゃまっっっっっ

>覇王さまは孤独ですね。愛することも愛されることもわからない、ある意味不幸な方で >すね。
なるほど、なるほどっっっ
つまり、覇王しゃまは…、親の愛情を受けずに育った癖に、外面は妙に現実主義者で、それなのに本当の事(自分が傷つくこと)からは逃げている、大人になりそこねたひねくれもの…。って感じでひょうか?

>アノ方ハ……
>幸セ…ナノカシラ………?
>どうでしょう?シェーラにこれほどまで愛されていることを私は幸せ者と思うが、本人 >はどう??滅びることが幸せ??
幸せ…うーーーーむむむむ(汗)
なんだか、ここまでのやりとりからすると、…あれでしゅかねぇ。やっぱし親に愛されたい…と考えているかもしれませんねぇ……。それが幸せ…みたいな。

>どーやらグラウ様、すばらしい(?)性格なのねえ。まるでネット始める前のゼラス様 >(私の想像ね)
都も、ゼラス様は結構酷い方だと考えてましたでしゅ。
けどまーーー…、このままでいくと、やっぱりゼラス様はグラウ様とは対照的に、魔王様に可愛がられていた…って説のが通りやすいですかねー…。

>うーん、13巻読むのが怖くなった。買えないのは読むなってことなのかしら??
>ショックです。覇王さまは美青年でシェーラを、部下を大切にしているというイメージ >が出来上がっているので。
うにゅーーーーっっっ(泣)都もうううううううっっっ!!!!!
だってーーーーー、どの小説でも(もちろん都のも)、同人誌でも優しげなんだものーーーーーっっっっっ…、はう。
13巻……けど、読んだほうがいいでしゅ…きっと…。

>だれが…、都のシェーラとグラウ様の甘甘な親子小説書いてくだしゃい……
>だれかお願いします!シェーラに愛の手を!個人的にシェーラ大好きだから。
もーーーーっっっっ、だれも書いてくれないなら、都が書きましゅっっ!!!!

>学園版スレはたぶん12/15位までには
>ここに載せられるはず・・・なのです(汗)
>わーいわーい(はぁと)新作だあ(はぁと)
>ふっ。それまでにパソちゃん直さないと(泣)
をよよよよ??(汗)おねーしゃま、パソ壊れているの??(汗)
それはいかんっっ、都の所は寸前でいとこが直してくれたので、データーとか無事でした

>TOMさん、ふぉおしゃん、藤高しゃんのHPにも小説置かせていただいたてます
>ふぉおさん所は時々見ていますよ。絵がすばらしいですねえ、都どの(はぁと)
あああああああっっっ、イラスト…は…忘れてくだ…ごふっっっ(吐血)

>他はTOMさんはみたことありますが、藤高さんはわからないです(汗)
藤高しゃんの所…は……えーーーーとと……
うーーーーんと、なんだか封神演義小説とか…・(汗)、あとはちょこまかゼロリナを置かせていただいておりましゅぅ。

すまないのう、短くって。それでは近い内に、またですっ!!
短く無いでしゅーーーーーーっっっ(汗
本当に毎回ありがとうですっっっっっっっ
今回レスが遅くなってしまってすいませんでしたーーーーーっっっ(泣)
でわっっ、あ、年賀状1日に届かないかもでしゅがー、まっててやってくださりーーー。


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782Re:仕える者ルビーアイ様 E-mail URL12/6-18:58
記事番号751へのコメント
小説、読ませていただきました。
そうなんですよね。私も13巻を読んで、かなりショックを受けました。(^_^)
お茶目なお方じゃなかったのかぁ〜、覇王よ。
シェーラ様があんまりにも可哀想です・・・・


>「なんでもいいってどぉいうことよぅぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!
>仮にも、グラウ様の誕生日なんだからねぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!!
>ちゃんとしたものを、プレゼントしたいじゃないぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!!!!!」
誕生日って、あるんでしょうかね?

>「さっすがっっっ
>口先ペテン師のゼロスっっっ!!!!」
>「……なんか露骨にヤな呼び方なんですけど………」
うう、すごい呼ばれようっすね。(^_^)

>強く振り落とされる手のひら。
>静寂を振り払ったその音が、その痛みが頬に充満する。
>力だけで跳ね飛ばされ、吹っ飛ぶシェーラ。
>背中から床へと叩きつけられ、苦しげにせき込む姿をただ、無言のままで見やるグラウ。
>――ごほっっ、ごほっっっ、ごほっっっっ!!
>一緒に宙を舞った袋から、崩れて原型の無くなったケーキが顔を出す。
うわぁぁ・・・鬼畜だぁ。覇王様。

>一度位、誉めて差し上げてはどうですか?」
良い事言うぜ!グロウ!

>                アノ方ハ……
>
>                    幸セ…ナノカシラ………?
幸せに気づかない覇王は・・・いつかは気づくのだろうか。

面白かったです。
私もシェーラ様が大好きですから、覇王の道具発言(大げさ?)には
ちょっと寂しく思いました。
くぅ〜、私もシェーラ様が幸せな小説を読んでみたいです。

それでは失礼します。




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841ルビーアイ様っっっ一姫都 12/12-12:35
記事番号782へのコメント
>小説、読ませていただきました。
>そうなんですよね。私も13巻を読んで、かなりショックを受けました。(^_^)
うううううううう…本気でシェーラちゃんが可哀想です(泣)
かなりショックでしたっっ

>お茶目なお方じゃなかったのかぁ〜、覇王よ。
同人誌とか…小説とか…。そーゆーイメージ強かったでしゅしね…(泣)

>シェーラ様があんまりにも可哀想です・・・・
あんなにお慕いしているのに…ふりゅゅゅゅ…。

>「なんでもいいってどぉいうことよぅぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!
>仮にも、グラウ様の誕生日なんだからねぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!!
>ちゃんとしたものを、プレゼントしたいじゃないぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!!!!!」
>誕生日って、あるんでしょうかね?
あはははははははははは(汗)
どぉでしょう…あってもよさそうなものかなーーーー?
と思って…(笑)

>「さっすがっっっ
>口先ペテン師のゼロスっっっ!!!!」
>「……なんか露骨にヤな呼び方なんですけど………」
>うう、すごい呼ばれようっすね。(^_^)
大丈夫でしゅっっ、きっとゼラス様から言われまくって、慣れてますよん(はぁと)

>強く振り落とされる手のひら。
>静寂を振り払ったその音が、その痛みが頬に充満する。
>力だけで跳ね飛ばされ、吹っ飛ぶシェーラ。
>背中から床へと叩きつけられ、苦しげにせき込む姿をただ、無言のままで見やるグラウ。
>――ごほっっ、ごほっっっ、ごほっっっっ!!
>一緒に宙を舞った袋から、崩れて原型の無くなったケーキが顔を出す。
>うわぁぁ・・・鬼畜だぁ。覇王様。
鬼畜……・。
最近、鬼畜好きみたいなんですよぅ、都(大笑)
けど、こりはどうでしょう…。いくらなんでもここまで酷い方では無いのでしょうかー??(汗)

>一度位、誉めて差し上げてはどうですか?」
>良い事言うぜ!グロウ!
…けど、グロウも可哀想でしゅ…・。
妹想いのいいお兄ちゃんを想像してるのですけどね…。

>                アノ方ハ……
>
>                    幸セ…ナノカシラ………?
>幸せに気づかない覇王は・・・いつかは気づくのだろうか。
遅い…かもしれないでしゅね…。
シェーラちゃん死んぢゃいまひたし……(泣)
けどまあ、あとゼラス様とグロウくんがいるし…。なんとか気付いて欲しいものです。
シェーラちゃんのタメに………。

>面白かったです。
>私もシェーラ様が大好きですから、覇王の道具発言(大げさ?)には
>ちょっと寂しく思いました。
本当ですぅぅぅっっ、シェーラちゃんには幸せな子でいて欲しかったっっっ
……道具って…また…、ダイレクトな発言を考えてくれましたよぅ…神坂先生…(泣)
>くぅ〜、私もシェーラ様が幸せな小説を読んでみたいです。
もし出ないようなら、都が書きますっっっ!!!(はぁと)

でわ・・・お返事おくれてしまってすいませんでしたぁぁぁっっ(泣)

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786Re:仕える者一姫都 12/7-15:29
記事番号751へのコメント
今日和―――――っっっ、まいどまいどお騒がせな一姫都ですぅぅぅぅっっ(はぁと)
模試を遅刻(三時間・はぁと)して泣きそうですが、元気いっぱい力一杯生きていきマス  地の果てまでも!!!!!(泣)…壊れてますけど、いつものコトでしゅねっ★
でわっっ、本編をどおぞっっ(はぁと)

正式に決定したキャストも載せておきますーっ


金色学園

責任者
                                    年齢
会長・ロード・オブ・ナイトメア                     不詳
学園長・レイ・マグナス                         36
学園長夫人・兼秘書・ゼラス・メタリオム(夫婦別姓・笑)          34
副学園長・フィリオネル・ウィル・テスラ・セイルーン(バスケ部顧問)    42


教師
                             
国語教師・アルフレット・ウィル・テスラ・セイルーン(生徒会顧問)    22
数学教師・ミルガディア(弓道部顧問・三年学年主任)            32 
英語教師・グラウ・シェラー(バレー部顧問)                 28 
社会教師・体育教師・カオス・ドラゴン・ガーヴ(サッカー部顧問)       27            
理科教師・レゾ・シャブラニグドゥ(剣道部顧問・二年学年主任)        30
音楽教師・ヘルマスター・フィブリゾ(演劇部顧問)             20
美術教師・ディープシー(美術部顧問・水泳部顧問)              26
家庭科・技術科教師・ルナ・インバース(調理部顧問)             21


中央委員会                                 学年

生徒会長+弓道部部長・        ゼロス・メタリオム(学園長夫妻の子息)   3
副生徒会長+男子バスケ部部長・    ガウリィ・ガブリエフ           3
書記+生徒指導委員長         アメリア・ウィル・テスラ・セイルーン   2
会計+女子バスケ部部長        リナ・インバース            2
会計・剣道部副部長          ゼルガディス・グレイワーズ        2
美化委員長+声楽部部長・       フィリア                3
体育委員長+サッカー部部長・     ヴァル・ガーヴ              2
美術部部長              ナーガ・ウィル・テスラ・セイルーン    3
調理部部長・園芸委員長        シルフィール              3
バレー部部長             シェーラ                2
剣道部部長              ルーク                 2
広報委員長・水泳部部長        ミリーナ                2

用務員 ラルターク
事務員 マゼンダ


今回の編入者

氏名 フラットアース 年齢 20
生年月日   年 6月 29日 編入希望学年   3学年(留年2回)
自己PR
    趣味:何も考えないコト
    特技:何も考えないコト
 好きな言葉:無の境地

氏名 ルーシャン 年齢17歳
生年月日 年 8月23日
自己PR
なぜか変なことばかり詳しい
自分が楽しけりゃすべてよしな所が・・・
いつでもトリップ〜
好きな言葉
死なばもろとも




    第一章・・職員室会議 ・・





職員室では、休みの間も多くの教師が仕事をこなしていた。
暖房を効かせねば、まだまだ肌寒いそんな季節。
廊下にはいつにもない静けさが漂い、生徒の影は何処にも見あたらない。
「たあっく…なんで俺サマがこんな……」
額に青筋を立てつつも、名簿とにらめっこするガーヴ。
「まあまあ、先生」
 穏やかな声でそう言ったのは、国語教師のアルフレットだった。
「そうですよ、仕事ですから頑張りましょう」
盲目の教師レゾ・シャブラニグドゥが横から呟く。
光りの無いはずのその瞳で、楽々キーボードを叩きやる。
彼の1/10の速さで仕事をしていたガーヴは、いつものコトながら深くため息をついた。
春も初め。
教師達の最も忙しい時期であった。
すなわち、来年度の生徒のクラス分けと、名簿作り。
予算の割り当てに、部活の活動内容決定会議、卒業生からの相談も受けねばならないし、
入学式の進行方法………。
「はあーーーーー……」
「それでもまだ、楽な方よぅ」
お茶の乗った盆を持ち、穏やかに歩きやるのは美術教師のディープシー。
それぞれの茶碗を配り歩き、ガーヴの隣の自分の机へと戻りやる。
ガーヴの机へ茶碗を置き、盆を書類の上へと留置し、椅子に座る。
敷いてある猫のクッションは、会長夫人の贈り物で、手作りらしい。
「うちは生徒会役員が、ほとんどの仕事をしてくれるもの」
お茶を冷ますように、息を吹きかけつつ、再びガーヴへと呟く。
「まあな」
画面から目を離すことなく、茶に手を伸ばし、その熱さを感ずることなく口に運ぶ。
各教師も喉を潤すため、連鎖的に茶を飲み言葉を紡ぐ。
「責任感もあれば、仕事の能率もいい、個人個人に魅力があり、生徒を統率する力も持っている…」
レゾが呟いたその言葉を、アルフレットが受ける。
「まさに、エリートってやつですね」
ガラっっ
扉の開くのと同時に、冷たい空気が流れ込んでくる。
「それだけに、扱いづらいったら………」
話しを聞いていたのか、印刷室から戻ってきたフィブリゾが憂鬱そうに呟く。
「あいつら、教師をなんだと思ってるんだ?」
100余りのプリントを机に置き、ガーヴの向かいの机に座りやる。
隣で茶を飲んでいたアルフレットが、大して気にもしない様子で言う。
「確かに、頭もいいですからね」
「難しいコト質問してくれるわよねー」
明らかに何も考えていない様子で賛同しやるディープシー。
「難しいなんて、生半可なものじゃないぞ……」
頭を抱え込み、深刻そうに言うガーヴに、問いかけるフィブリゾ。
「そう?」
「そうだよっ!
一昨年の東大の入試問題がどうのこうの……とかっ
ケンブリッジの去年の学会で発表された遺伝子が…とかっっ」
「あははははははっっっ
大変ねぇ、ガーヴ」
まるっきり人ごとのように笑いやるディープシーを、思いっきり睨みつつ呟くガーヴ。
「お前は、そーゆー事質問されないのかよっっ」
「全然―――っ
前はされてたんだけどねー……
――先生分かんないーーーーーっ、あはっ★
って言ってたら、そのうちなくなっちゃったーーーーっっ」
沈黙に侵された空気を、静かにうち破るフィブリゾとアルフレット。
「うちの生徒って、結構道徳心があるんですね」
「そうだねぇ。
自分より地位の上のものに対する礼儀と、精神年齢の低いものへの扱いを心得てるよ」
冷静に下された答えに納得しつつ、話題を戻しやるガーヴ。
「…フィブリゾは無いのか?
そーゆー質問……」
「あるよ」
あっさり答え、ガーヴの方へと向きやるフィブリゾ。
「そーゆー時は、どうしてるんだ?」
「たいてい答えてるよ。
だから、この頃は無いな。そーゆー質問。
答えられると思ったら、つまんなくなったんじゃないの?
結局、教師をからかいたいだけなんだよ、あいつら」
 遠回しに馬鹿にされた事にも気が付かずに、ガーヴが再び問う。
「アルフレットは?」
「僕?
どうだろう…?
一番初めに質問された時、答えわかんなくって…」
そう呟き、その時を再現するかのように、麗美な顔へ輝くような笑みを浮かべ、華までも背負い込み、呟くアルフレット。
「ごめんね、解らないから後で個人的に質問に来てよ。(かなりさわやかに)
って言ったんだ。
そしたら何だか、次からそーゆー質問多くなっちゃって………」
 困ったように呟く青年に、すかさずつっこみをいれる教師達。
「きっと…、質問者は女子だったんだろうね……」
「無意識に女をたらし込んでるっていうのが…またな……」
「生徒から見れば、美形の若い教師っていうのは、まさにアイドルみたいなものなのよねぇ………」
「質問が目当てじゃないって事、彼はいつ気付くんだろうね………」
遠くを見つめるように口々に言う教師達。
ガラッ
再び扉が開け放たれ、二三人、見慣れた教師が書類片手に入りやる。
「みんな揃っているな」
三年学年主任という肩書きを持ち、数学教師であるミルガディアと、英語教師のグラウシェラー、そして家庭科教師のルナ・インバース。
この三人は先程から教頭のフィル先生に呼ばれて、何やら今年の編入生について相談していたようだ。
「今年はまず9人の編入生がいる。
で、三年生はこの二人。
フラットアースとルーシャンだ」
紹介状を渡され、眉を潜めるガーヴ。
「………なんで俺に?」
「決まってるだろう?
その二人が君のクラスに配属される事になったからだよ」
「……なるほど」
この学園は少数精鋭をモットーとしている。
だから一学年にクラスは二つしかない。
その上、特進科と芸術スポーツ科に別れており、編入生といえばたいていは自分の持っている「芸術スポーツ」の方へと入ってくる。
二つのクラスに大差は無い。
ただ、特進科では週に一度、某ハーバード大学出身の校長の「特別講習会」が行われ、
芸術スポーツ科では、教頭やディープシーの指導会が催される。
「だとよ」
書類を前へと座っているフィブリゾに渡す。
ここの学園は、たいてい一クラスに担任が二人つく。
3年2組はガーヴとフィブリゾが受け持っている。
「ふーん………」
書類にざっと目を通し、話題を転換するフィブリゾ。
「それで、
今年の生徒会選挙はいつに?」
「ああ、二週間後だ。
例年通り入学式に、それぞれに演説してもらう」
これも、この学園の特色といえよう。
各学年から、生徒会立候補者を募るのが3月末日。
たいてい、前期に生徒会をやっていた者がほとんどなのだが……。
そうして、投票が入学式。
校長の演説、新入生代表の言葉などを終えると、次にそこは選挙会場と一変。
自己アピールを明記した紙が、新入生と在校生に配布される。
そこで初めて、全校生徒が、今日の立候補者を知るのである。
そうして、会長候補、副会長候補……の順に演説をする。
この演説というのも毎年こりに凝っていて、なかなか面白い。
大学教授並に、おもわず拍手をしてしまうような演説をする者もあれば、何を思ったか自分のおいたちをドラマ形式で紹介するやつもいる。
とにかく、自由と自立がモットーというだけあり、奇想天外な選挙になっている。
新入生はまず、この選挙でこの学園がどんな所かを痛感し、歓喜するものもあれば、悲観するものもいる。
それでも、いつでも倍率2.5という人気を保っているのは、一重にその教育方針が正しい事を示しているのだろう。
「今年の立候補者は…、誰でしたっけ?」
アルフレットが、ミルガディアに問う。
「たいがいは、前期の生徒会役員だったな。
去年の実績もあるし…、あいつらは当選確実だろう」
「そして人気もありますからね」
「顔いいもんねぇ、生徒会役員って」
ディープシーがなかなか鋭い指摘をする。
けれど、それだけで選ばれている訳では無いので、それ以上は続けない。
「カリマス性ってやつでしょう。
あの子達は、人の上に立つ力を持っているんですよ」
 レゾが言った言葉に頷き、呟くグラウ。
「……確かにな」
「じゃあ、ほぼ去年と同じですか」
「たぶんな」
例年通りだなあ…と苦笑しつつ、言葉を紡ぐアルフレット。
「まあ、そんなものでしょう。
そういえば、今日…校長は?」
 ふと、提出しなければならない資料があった事を思いだし呟くアルフレツト。
それに答えたのはフィブリゾだった。
「校長はグラウと買い物だよ」
「…またかよ」
その言葉にため息をつきつつ、立ち上がるガーヴ。
机の下から鞄を取り出し、ロッカー開け、コートに手を伸ばす。
「尻に敷かれてるもん」
こんな事を言えるのも、フィブリゾがグラウ…つまり、学園長夫人の義弟だからなのだろう。
その言葉にただ心の内で賛同しやる教師達。
「あいつのわがままも、大したものだからなぁ……
俺だったら、絶対あんなのとはつきあわねぇな」
校長に同情するように呟き、扉に向かうガーヴ。
「ミルガディア先生、そん位ですか?
話し………」
ガーヴの声に、資料から視線を外し、そちらを向きやる。
「ああ。
名簿作りが終わった者から、帰宅していいそうだ」
「ガーヴっ、僕も帰るっっ
途中まで乗せてってよ」
椅子から離れ、掛けておいたロングコートを纏うフィブリゾ。
「お前、名簿作り終わったのかよっ」
「ううん。
明日ガーヴやってよ」
「なっ…」
「だってーーー、僕パソコンの使い方よくわかんないしーーーー」
有無を言わせぬ速さで答えを返すフィブリゾ。
あきらめたように俯き、ため息をつくガーヴ。
駆け寄り、扉を開ける。
さすがに廊下は寒く、手袋を忘れたことをいささか後悔するフィブリゾ。
「んじゃ、お先に」
「じゃねー」
扉がしまり、二人は駐車場へと向かう。
それを確認し、呟き始めるディープシー。
「……十分、わがままな恋人よねぇ…?」
「フィブリゾ先生…パソコン検定の段持ちじゃなかったですか……?」
「恋は盲目って…、よくいいますけどねぇ」
「まあ……、幸せそうですし…いいんじゃないですか?」
止めどなく続く言葉遊びを…、彼らはそれからしばらくの間続けたという…。
ちなみに、ガーヴは二人の関係が周囲に知られている事を、まだ気付いてなかったりするのだが……。
それはまた…別のお話………。





  第二章・入学式編に……続くっ★






………なんでしょう自分…(笑)
王様のレストランはパクるわ、ガーフィブはやるわ………。
ま…まあ、楽しかったのでオールオッケイですっっ!!(笑)
今回は編入者が二人っ 
あ、もし希望の方がいれば下の申込書へ記入して、ここに書いてやってくださいねっっ★
さてさてっっ、次回からはやぁぁっっと生徒の登場ですっっ
ちなみに、ゼロリナで、ヴァルフィリで、ガーヴァルですっ(はぁと)
これ以外に見たいカップリング
(例・グラウ様、ゼラス様への片思い/ラルターク*ガーヴ様…)
などがありましたら、お書き下さいっ★
参考にさせていただきますっ
でわっっっっ
最近、切実に電動マッサージ機が欲しいし思う、一姫都でしたっっ




――入学志願者の皆様への諸注意――
  
1. 学力が特に優れているもの
2. 運動が特に優れているもの
3. 特殊能力を備えているもの
4. この学園への入学の意志を的確に表現できるもの
5. この学園を誇りと思えるもの

このいづれかに当てはまるもののみ、この学園への入学資格がございます。

 
 入願志望者手続き(コピー可)
氏名 年齢
生年月日   年  月  日 編入希望学年    学年
自己PR

 

*・年齢・生年月日は偽りおっけーーです(笑)
 後日教師審議会の結果を折り返しご報告いたしたいと思います。


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855はっ!?理奈 12/13-15:16
記事番号786へのコメント
もしかしてこれが学園スレですか!?

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856Re:はっ!?理奈 12/13-15:18
記事番号855へのコメント
理奈さんは No.855「はっ!?」で書きました。
>もしかしてこれが学園スレですか!?

ごめんなさい、上の方にありましたね。あぁ〜、だから夜中に
ネットなんてするからこんな馬鹿なまちがい、おこすんだよ。
スペースのむだだ・・・ごめんなさい。

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854Re:仕える者理奈 12/13-15:05
記事番号751へのコメント
おひさしぶりです!!理奈です!
冷たいグラウ様すてきぃぃいいいいい!!!!!!!!「フェアリー」の
甘グラウ様もすてきでしたけどこのグラウ様もすてきですわぁ〜!!!!
なぬ!?学園スレ!?めちゃくちゃ楽しみですぅ〜〜〜!!!
すみません、なんか、変なレスで。では。(これだけか!?)

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896Re:仕える者wwr 12/18-23:57
記事番号751へのコメント
こんにちわ、「仕える者」読ませていただきました。
都さまのシェーラちゃんは、可愛くって、だいすきです。
ただ、あの性格で魔族やるのは、つらいだろーなー。なぞと思いました。
特に、13巻を読んだあとでは。


>                アタシ
>
>                アタシ思ウノ……
>
>
>
>
>                アノ方ハ……
>
>                    幸セ…ナノカシラ………?
>
覇王様は、幸せではないけれど、不幸せでもないのでは?
と思うです。
だって、自分自身も役割を果たすために造られたということを知っていて、それに対して疑問なんて持っていない・・・と思いますので。

うーん、うーん。魔族に同情なんてしないです。私。
人間ごときに同情されるなんてこと、魔族にとっては屈辱以外のなにものでもないだろーし。愛情だの、思いやりだのは命あるものたちに任せておいて、負の感情を 思いっきり食べて、世界中を敵にまわしても、不敵に笑っていてほしいです。

>はははは…、だれが…、都のシェーラとグラウ様の甘甘な親子小説書いてくだしゃい……
そうですね。シェーラちゃんは……やっぱり見ている方がつらいので、(本人はいいとしても)ちょっと書いてみました。
覇王様は、まぁ、ああいう性格ですし…あまあまには、どう転んでもならんのですけど……。



極北の覇王の城で、想いの通じることのない会話がかわされていた。
「お前の名に意味などない」
「ですがっ、覇王様っ」
「なにゆえに、道具がみずからの名などに拘る?」
「道具っ…」
絶句した覇王将軍をみおろして、覇王は無感動に言葉を続ける。
「不服か?」
「…いいえ……」
「ならば行って、己の責を果たすがよい」
「…は…い…」
うつむき、肩を落す覇王将軍から、抑えきれない感情がたちのぼる。
悲しみは甘さを。
虚脱感は苦さを。
混乱がなめらかさを与え、絶望が深みを加える。
滅多に味わうことのない、魔族の負の感情。
同族の負の感情すら食らわずにはいられない自分に気づき、覇王はちいさく笑って宣言する。
「道具に、心などいらぬ」
覇王将軍の肩が、小さくふるえる。
「覇王…様」
「行け」
「……」
無言で一礼すると、覇王将軍はその場を辞した。
大剣を手に独り立ち、覇王は思いをめぐらす。
計画のために、ある程度の力を持った魔族を、長期間人間たちの間に紛れ込ませる必要があった。そのために、人間に近くつくった覇王将軍なのだが。
―それが仇になったか―
なにも考えない道具であればよいものを、魔族らしからぬことに拘るとは。
魔族は全て、その役割に応じて造られたものだというのに、今更なにを疑問に思うというのだろうか。
―我には…わからぬ…―


そして、舞台の幕が開く。
ガイリア・シティの王宮ふかく、執務室に佇むふたつの影。
「―うむ。任せたぞ。シェーラ。期待しておるぞ」
―我を失望させるな―
―かしこまりました。覇王様―
「―陛下に捧げし剣にかけてー」
ウェルズ国王の姿をしたものは、秘密の通路を通り部屋から出てゆく。
あとに残されたのは、人間4人と、少女の姿をした魔族が独り。
仮にも覇王将軍として造られた身が、本気になれば街ごとあとかたもなく消し去ることすら造作もない。が、それは主の意にそむくこと。
「螺光衝霊弾!」
「烈閃咆」
「おおおおおおっ!」
呪文の迎撃も、裂帛の斬撃も、片手であしらって覇王将軍は衝撃波を放つ。
―この程度で、倒されるわけにはいかないのよっ!―
実力を発揮することすら許されず、ただ目くらましのために戦い、滅ぼされることが、自分に与えられた今回の役割。
「覇王雷撃陣!」
ばぢばぢばぢばぢばぢっ!
「――っ!?」
おのれの主の力をかりた呪文を全身に浴びたのは、よけられなかったのか、よけなかったのか。
「崩霊裂!」
「魔王剣!」
―まだよっ!!…これくらいで倒れたとしたら…―
ざんっ!
崩霊裂を帯びた魔力剣の斬撃を受けて、小柄な体がのけぞる。
―覇王様の期待には…―
どずっ!
みずから造ったドゥールゴーファが、覇王将軍の腹をつらぬく。
憑依を命じていれば、形勢はあっさり覆っただろうに。それは許されないこと。
―応えられないもの…―
己は道具としか思われないと、知った今でもなお主の為にと思うのは、そう造られたからなのか、それとも。
持たなければよかった問いを抱かせた、栗色の髪をした少女の魔道士が、呪文を放つ。
「神斬…!」
―そう、その呪文でなら…いいの…―
全てのものを生みだした、金色の魔王の力をかりた呪文でなら、覇王将軍たるものが滅ぼされても、不審には思われないだろう。
「斬っ!」
覇王将軍は、満足げに微笑んで、虚無の刃を受け入れた。
ざむっ!!
―覇王様…あたし…お役に…立てました…か?…―
己の責を果たして散った、彼女の問いは、主に届いたのだろうか。

すべてはシェーラのはかりごと、ということに落ち着き、ガイリア・シティは一時の平安を取り戻した。
「では陛下、これにて失礼いたします」
「うむ、今回の件ではご苦労であったな。アルス」
「もったいないお言葉でございます」
うやうやしく一礼し、謁見の間から退出するアルス将軍を見送り、ウェルズ国王の姿をしたものは玉座に背をもたせかけた。
計画はとどこおりなく進んでいる。
より大きな闇を隠すために、手駒の一つをなくしたことも予想の内。
―シェーラ……―
武の力をもって、魔王に仕えるべく造られた覇王は、巧みにとりつくろう言葉も、優しくつつみこむ腕も持ちはしない。
ただ剣として造ったものを剣として、盾として造ったものを盾として扱う以外のすべを知らない。
―お前が何故に名前にこだわったのか…我にはわからぬ…が…―
覇王は、あたかも騎士の礼を受けるかのように、片手を前にさしのべた。
―我がまた覇王将軍を造るとしたら、同じ名をつけるであろうよ。シェーラ、とな…―
そして覇王は、覇王将軍の最後の問いに答える。
―シェーラよ、お前はよくやった―
覇王の中で「シェーラ」という名に、なにかの意味が生まれたのかもしれない。
その身を剣とし、盾として、主に捧げた少女の魔族はもういないのだけれども。



―終り―




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897覇王様万歳TOM E-mail URL12/19-02:37
記事番号751へのコメント
やぁやぁ、TOMです。

> っていうか…グラウ様鬼畜なので…(笑)
OKOK。だいなすと様鬼畜!絶対鬼畜っ!
好き好き♪

>「無駄だな…、そんなもの……
>部下など、ただの道具にすぎない。
>そんなものに、礼や褒美など必要はない」

そうなのよんっ。
覇王様ってば冷血っ
よっ、魔族っ。
ビバ魔族。
最近ゼロス様もめっきり甘甘なんだもん。
こっちに乗り換えてしまうかもだわ…(でもゼロスだろーな)
   
>…都…、鬼畜小説好きみたいです(笑)

いいことです(笑)

>――知らなくて
>――見えなくて
>――そんな
>――無知な自分には
>――もう戻れない

そうして大人になっていくのね。

>とにかくっっ、グラウ様の性格は結構ばっこーーーーーーーんっっっ!!
>と心にダイレクトにショックでした…………。

え、ときめいちゃった♪

>あ、どうでもいい事なんですけど、学園版スレはたぶん12/15位までには
>ここに載せられるはず・・・なのです(汗)

楽しみ♪
待ってますよん。

>あと、TOMさん、ふぉおしゃん、藤高しゃんのHPにも小説置かせていただいたてま
>す。みなさんとても良いページなので、覗いてみてくだしゃいなっっ(はぁと・おすすめっっ)

宣伝有り難うございます。
更新は20日を予定。
ゼロリナ小説一本と、評論(?)と、ゼロスサンタがTOPの予定。
でわぁ(あ、宣伝しちゃった。)
また鬼畜覇王様書いて下さいね。