◆-Wish & Whisper   -みぃめ(12/15-00:52)No.871


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871Wish & Whisper   みぃめ E-mail 12/15-00:52

皆様はじめまして。
小説を書くのは初めてのみぃめです(緊張)
一応シリアスなゼロリナ(だと本人は思っている)です。
本当に真の駄文とはこういうものだ!
という感じなので‥‥‥‥(汗)
それでもいい、という優しいお方はどうぞ‥‥‥。




 Wish & Whisper


細い細い、夜の闇に浮かぶ月。
町外れの森の中、彼女は立ち止まって月を仰ぎ見ていた。
澄んだ冷気に細い月はまるで、なにかの傷跡のように見える。

ざわり・・・
森がざわめく。
異質なものを避けようとして。
「こんな時間に女性の一人歩きは危険ですよ、リナさん」
「‥‥‥何しにきたのよ、ゼロス‥‥」
いきなり背後からかかった言葉に
彼女は振り向きもせずにそっけなく答える。
「久しぶりに会うのに冷たいですねぇ」
「二度と会わない、って言ったのはどこのどなただったかしら?」
やっと振り向く。
「‥‥‥で、何の用なの?‥‥‥‥まさか私を殺すとか?」
怯えの様子はない。
むしろ僕の反応を楽しむように言う。
「お好きに解釈して下さって結構ですよ」
小さな笑みを浮かべて僕は言う。
「じゃ、何でここに‥‥ってどうせ教えてくんないか」
「‥‥‥リナさんこそどうしてここに?」
「見れば分かるでしょーが、散歩よ散歩」
「あ、そーなんですか? 僕はてっきり盗賊でもいびりにいくのかと」
「まぁ、今日はそんな気分じゃないし」
肩をすくめながら言った彼女は、再び月仰ぎ見る。

 人間と魔族  
 正反対のベクトルを持つ者  
 矛盾だらけの人間
 自分にはない魂の輝きを持つ少女

ここまで興味を持った人間は初めてだった。
そこまでこの少女に執着する理由は自分でも分からなかったが‥‥‥。


彼女はまだ月を見ていた。
人間にとって脅威の存在であるはずの僕に背を向けて。
まるでそれは、月に祈りを捧げるかのように。
月に囁きかけるかのように。

このままどこかへさらっていきたかった。
どこか遠い地へ。
誰も知らない地へ。

ざわり・・・
再び森がざわめく。

 −月に祈りを   月に囁きを− 

                 
                     −終−
   



はい。終わりました。
なんだかよく分かりません(泣)
何が書きたかったんだ、私は‥‥‥‥。

ありがちだな‥‥‥
と思った貴方。
私も今そう思いました(爆)

それでは、こんなものを読んで下さった心優しい方
本当にありがとうございました。

                みぃめ